JP2017180329A - エンジンのクランクケース構造 - Google Patents

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光弘 龍
Mitsuhiro Ryu
光弘 龍
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Abstract

【課題】 シリンダボアへのオイルの流れ込みを効率的に低減する。【解決手段】 シリンダボア21及びクランクケース10の組が複数配列されてなるエンジン1のクランクケース構造であって、それぞれのクランクケース10の内壁10yであってエンジンのシリンダボア21との境界近傍には内壁から10y突出するリブ60が設けられ、隣接する一対のクランクケース10を連通する連通孔11yがリブ60に隣接して形成されている、エンジン1のクランクケース構造。【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等の輸送機器のエンジンのクランクケース構造に関する。
エンジンにおいて、ピストンをシリンダボア内にて滑らかに挙動させる、燃焼室内の混合気のシリンダへの漏出を防ぐ等の目的で、シリンダボアの表面とピストン表面との側面の間にはオイルを介在させるようにしている。一方で、シリンダボア表面に過剰にオイルが付着していることは、シリンダ上方の燃焼室にオイルが達して燃焼してしまう、いわゆるオイル上がりを生じさせる恐れがある。
オイル上がりを防ぐ技術の一例として、図4に示す従来技術を以下に示す。図4に示すピストン100は、図示しないオイルリングが嵌入されるオイルリング溝120において、オイルリングのピストン100との上下方向の相対移動を規制するため、燃焼室側の上面121とクランク室側の下面122が形成され、更に、下面122には、オイルリングが回収したオイルをオイル戻し穴124に導くための凹部123を設けた構成を備える。
凹部123は、オイルリング溝120と同軸の円周状で、オイル戻し穴124に掛かる構成を備える。これにより凹部123に沿って円周方向に導かれたオイルは、スムーズにオイル戻し穴124に流入してクランク室側へ回収される。したがって、シリンダボア表面へのオイルの付着が軽減され、オイル上がり量が減少する、とされる(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2009−167970号公報
しかしながら、従来のオイル上がり抑制の技術においては、以下のような課題があることを、本発明者は見いだした。すなわち、エンジンにおいてシリンダボアに付着するオイルは、当該シリンダボアより下方に位置するオイルパンやクランクケース等に蓄積されたオイルに由来し、シリンダボアに付着後のオイルを除去するよりも、シリンダボアへのオイルの流れ込みを予め低減するほうが、効率が高い。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、シリンダボアへのオイルの流れ込みを効率的に低減することが可能なエンジンのクランクケース構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面は、シリンダボア及びクランクケースの組が複数配列されてなるエンジンのクランクケース構造であって、それぞれの前記クランクケースの内壁であって前記エンジンのシリンダボアとの境界近傍には前記内壁から突出するリブが設けられ、隣接する一対のクランクケースを連通する連通孔が前記リブに隣接して形成されている、エンジンのクランクケース構造である。
なお、本発明は他の側面として、前記リブは、前記シリンダボアの軸方向から見て、前記貫通孔近傍を端部として、前記シリンダボアから遠ざかる向きに屈曲又は湾曲した略V字又は略U字状の形状を有するものとしてもよい。
以上のような本発明は、シリンダボアへのオイルの流れ込みを効率的に低減することが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係るエンジンのクランクケース構造の構成を示す断面図 本発明の実施の形態に係るエンジンのクランクケース構造の構成を示す断面図 本発明の他の実施の形態に係るエンジンのクランクケース構造の構成を示す断面図 従来のオイル上がりを防ぐ技術としてのピストンの構成を示す側面図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るエンジンのクランクケース構造を有する、3気筒のエンジンの構成を示す断面図であり、図2は、本発明の実施の形態に係るエンジンのクランクケース構造をシリンダの上方からの平面視により示す模式的断面図である。
図1に示すように、エンジン1は、一気筒当たりにおいて要部において筐体となるクランクケース10及びシリンダブロック20を備え、シリンダブロック20内には、ウォータージャケットを間に介して円筒形のシリンダボア21が配置され、シリンダボア21の内筒部21xにはピストン30が上下動自在に配置される。また、図2に示すように、クランクケース10及びシリンダブロック20の組は、縦列配置され、隣接するクランクケース10は隔壁11により離隔される。
クランクケース10の内部空間10xにはクランクシャフト40が配置される。クランクシャフト40は、隔壁11に形成された軸受け11xを介して隣接するクランクケース10間を横断するように配置される。クランクシャフト40にはクランクアーム41及びクランクピン42が接続されており、クランクピン42とピストン30のピストンピン31とがコンロッド50でそれぞれ回動自在に接続されることにより、シリンダボア21内におけるピストン30の往復運動はクランクシャフト40の回転運動に変換される。
なお、クランクケース10の内部空間10xの図示しない下方には、オイルが蓄えられるオイルパンが位置している。更に、シリンダボア21の下方には内筒部21xの表面に塗布される潤滑用のオイルを噴出するオイルジェット70が配置される。また、クランクシャフト40内にはオイルの通路が設けられ、クランクシャフト40において隔壁11との対向面に開口されたオイル孔(図示省略)からオイルを吐出させて、クランクシャフト40とクランクケース10とを潤滑させる。同様に、クランクピン42内にもクランクシャフト40と連通するオイルの通路が設けられるとともに、クランクピン42の表面にはオイル孔が開口され(図示省略)、当該オイル孔から吐出したオイルによりコンロッド50とクランクピン42とを潤滑させる。
次に、クランクケース10の内部空間10xを構成する内壁10y及び隔壁11において、内壁10yの、シリンダボア21との境界近傍であって、クランクアーム41の回転方向(図中矢印にて示す時計回り)左側には、リブ60がクランクシャフト40に向かって突出するように形成されている。リブ60は、図2に示すように、一対の端部61が隔壁11に近接し、且つ隔壁11との間に微小な隙間を形成する程度に離隔して配置され、中央部62がシリンダボア21の内筒部21xから遠ざかる向きに位置して、平面形状略V字の形状を形成している。また、隔壁11上であって、リブ60の端部61の近傍且つ軸受け11x寄りの箇所には、隣接するクランクケース10の内部空間10xに連通する連通孔11yが開口されている。
以上の構成において、エンジン1の、シリンダボア21を含むシリンダブロック20及びクランクケース10の組合せは、本発明のエンジンのクランクケース構造に相当し、リブ60は本発明のリブに相当する。また、連通孔11yは本発明の連通孔に相当する。
このような構成を有する実施の形態に係るエンジンのクランクケース構造は、クランクケース10の内壁10yに設けられたリブ60及び隔壁11に形成された連通孔11yを備えたことを特徴とする。
以下、説明を行う。クランクシャフト40及びクランクピン42の表面上に開口されたオイル孔から吐出したオイルは、クランクアーム41へ流動する。そして、図1に示すように、クランクシャフト40の回転に伴いクランクアーム41が回転すると、クランクアーム41に付着したオイルは遠心力によりクランクケース10の内壁10yやシリンダボア21の内筒部21xに向かって跳ね上げられる。このオイルの挙動がオイル上がりの主な原因となっていることを、本発明者は見いだした。
本実施の形態においては、上記考察に基づき、クランクケース10の内壁10yに跳ね上げられたオイルを、リブ60に付着させるようにしている。すなわち、クランクケース10の内壁10yに付着したオイルはリブ60に捉えられ、更にクランクアーム41の回転時の風圧の勢いで中央部62から端部61へと流動する。
更に、駆動するエンジン1において、隣接する各気筒は互いに異なる位相にてピストン30を往復させるため、シリンダボア21の内筒部21x及びクランクケース10の内部空間10xの気圧は隣接する気筒によって異なり、その結果、気圧差が発生する。具体的には、図2に示す中央のクランクピン42bを有するクランクアーム41を収容するクランクケース10の内部空間10xの気圧は、中央のクランクピン42bを有するクランクアーム41を収容するクランクケース10の内部空間10xの気圧は、隣接するクランクピン42cを有するクランクアーム41を収容するクランクケース10の内部空間10xの気圧より高くなっている。
この気圧差のため、図中矢印Dに示すように、リブ60に捉えられたオイルは、連通孔11yから吸引され、隣接するクランクケース10内に導入され、クランクケース10内から、オイルパンに帰還する。したがって、エンジン1の駆動中において、それぞれのクランクケース10内でクランクピン42(42a〜42c)が属するクランクアーム41の回転に伴い跳ね上げられるオイルは、リブ60を伝って隣接するクランクケース10へ導入されることとなり、それぞれの気筒においてシリンダボア21側への流れ込みが低減される。
なお、上記の説明においては、跳ね上げられるオイルはクランクシャフト40内を通過するものに由来するとしたが、クランクアーム40が図示しないオイルパン内のオイルを掻き上げることによりオイルが跳ね上げられる場合であっても、内壁10yに付着するものであれば、上記の作用がそのまま行われることとなり、オイルのシリンダボア21側への流れ込みは低減される。
このように、本実施の形態のエンジンのクランクケース構造1によれば、クランクケース10の内壁10yに設けられたリブ60及び隔壁11に形成された連通孔11yを備えたことにより、シリンダボアへのオイルの流れ込みを効率的に低減することが可能となり、ひいてはオイル上がりを抑制することが可能となる。
しかしながら、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。上記の説明においては、クランクケース10の内壁10yに設けられたリブ60は、一対の端部61及び端部61の間に位置する中央部62を有する平面形状略V字状であるとしたが、本発明のリブは、中央が湾曲した平面形状略U字状であるとしてもよい。更に、本発明のリブは、図3に示すリブ80のように一対の端部81を直線上に繋ぐ態様を有するものとしてもよい。要するに、本発明のリブは、クランクケースの隔壁同士を連通させる連通孔に隣接して、隔壁11との間に隙間を形成する程度に離隔して配置されていればよく、内壁10y上における平面形状によって限定されるものではない。
また、上記の説明においては、3気筒のエンジンを例にとったが、本発明のエンジンのクランクケース構造は、複数であれば任意の気筒数のエンジンに対して実施してもよい。
更に、上記の説明においては、本発明は自動車において実施するものとして説明を行ったが、本発明は、自動車の他、二輪車、列車、船舶その他の任意の輸送機器において実施してもよい。更に、多気筒のエンジンであれば、ガソリンエンジンの他、ディーゼルエンジン等の内燃機関に適用してもよい。
以上のように、本発明は、シリンダボア及びクランクケースの組が複数配列されてなるエンジンのクランクケース構造であって、それぞれの前記クランクケースの内壁であって前記エンジンのシリンダボアとの境界近傍には前記内壁から突出するリブが設けられ、隣接する一対のクランクケースを連通する連通孔が前記リブに隣接して形成されているものであればよく、その他の具体的な目的、用途、構成によって限定されるものではない。
したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲内であれば、以上説明したものを含め、上記実施の形態に種々の変更を加えたものとして実施してもよい。
以上のような本発明は、シリンダボアへのオイルの流れ込みを効率的に低減することが可能になるという効果を有し、例えば自動車のエンジンへの適用において有用である。
1 エンジン
10 クランクケース
10x 内部空間
10y 内壁
11 隔壁
11x 軸受け
11y 連通孔
20 シリンダブロック
21 シリンダボア
21x 内筒部
30 ピストン
31 ピストンピン
40 クランクシャフト
41 クランクアーム
42、42a〜42c クランクピン
50 コンロッド
60、80 リブ
61、81 端部
62 中央部
70 オイルジェット

Claims (1)

  1. シリンダボア及びクランクケースの組が複数配列されてなるエンジンのクランクケース構造であって、
    それぞれの前記クランクケースの内壁であって前記エンジンのシリンダボアとの境界近傍には前記内壁から突出するリブが設けられ、
    隣接する一対のクランクケースを連通する連通孔が前記リブに隣接して形成されている、
    エンジンのクランクケース構造。
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