JP6115282B2 - カム軸潤滑装置 - Google Patents

カム軸潤滑装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6115282B2
JP6115282B2 JP2013088217A JP2013088217A JP6115282B2 JP 6115282 B2 JP6115282 B2 JP 6115282B2 JP 2013088217 A JP2013088217 A JP 2013088217A JP 2013088217 A JP2013088217 A JP 2013088217A JP 6115282 B2 JP6115282 B2 JP 6115282B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
cam
cylinder head
cam cap
camshaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013088217A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014211124A (ja
Inventor
佑輔 弓削
佑輔 弓削
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2013088217A priority Critical patent/JP6115282B2/ja
Publication of JP2014211124A publication Critical patent/JP2014211124A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6115282B2 publication Critical patent/JP6115282B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、カム軸潤滑装置に関し、特に、内燃機関のカム軸にオイルを供給して潤滑するようにしたカム軸潤滑装置に関する。
自動車などの車両の内燃機関に設けられたカム軸は、カムキャップによってシリンダヘッドに回転自在に支持されており、カム軸の焼き付けなどを防止するために、カム軸の摺動部は、オイルによって潤滑されている。
このオイルは、シリンダヘッドに設けられたオイル供給通路を通してオイルポンプからカム軸の摺動部に供給されている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、オイル供給通路は、カム軸の摺動部に対して下方に設けられ、下方からカム軸の摺動部にオイルが供給されるようになっていることから、内燃機関を長期間停止した場合に、オイルがカム軸に対して下方に移動してしまう。したがって、内燃機関の始動時にオイルをカム軸に供給することができず、カム軸の潤滑不足が発生し、カム軸のフリクションの増加や焼き付けが発生するなどのおそれがある。
これに対して、シリンダヘッドカバーに形成された軸受と共にカム軸を回転自在に支持するためのカムキャップにおいて、オイルを保持する多孔質材をカムキャップの支持面の両側にカム軸に対向して設けたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
このカムキャップは、オイルポンプからシャワーパイプなどを通して多孔質材にオイルを保持し、この保持されたオイルを内燃機関の始動時からカム軸の潤滑に使用することができるため、内燃機関の始動時にカム軸の潤滑性を向上させることができる。
特開2010−24843号公報 特開2008−196462号公報
しかしながら、特許文献2に記載されるカムキャップにあっては、オイルポンプからシャワーパイプなどを通して多孔質材にオイルを供給するようになっているため、オイルポンプからシャワーパイプまでのオイル供給通路を通して大量のオイルをオイルポンプから供給する必要がある。このため、オイルポンプが大型化してしまうおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、オイルポンプからカム軸の摺動部に供給されるオイル量を低減してオイルポンプを小型化しつつ、内燃機関の始動時にカム軸の摺動部の潤滑性能を向上させることができるカム軸潤滑装置を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の態様は、シリンダヘッドと共にカム軸の摺動部を回転自在に支持するカムキャップと、カム軸の上部に位置するようにシリンダヘッドに設けられ、ブローバイガスからオイルを分離する気液分離室を有するシリンダヘッドカバーとを含んで構成され、シリンダヘッドカバーに、気液分離室で気液分離されたオイルをシリンダヘッドに滴下するオイル落とし穴が形成されたカム軸潤滑装置であって、オイル落とし穴をカムキャップの上方のシリンダヘッドカバーの部位に形成し、カムキャップが、オイル落とし穴から滴下されるオイルを受けて貯留するオイル受け部と、オイル受け部とカムキャップの摺動部とを連通する連通孔とを有し、前記カムキャップが、ボルトによって前記シリンダヘッドに取付けられ、前記カムキャップのボルト着座面が、前記カムキャップの上面に対して下方に窪んで形成されることにより、前記オイル受け部を構成する。
本発明の第2の態様としては、連通孔が、オイル受け部に連通する上流端およびカムキャップの摺動部に連通する下流端を有し、下流端は、カム軸の軸線方向視において、上流端の開口中心とカム軸の中心軸とを結んだ直線がカムキャップの摺動部と交わる点を基準として、当該基準点よりもカム軸の回転方向下流側に位置するように構成してもよい。
このように上記の第1の態様によれば、シリンダヘッドカバーに、カムキャップの上方に位置するようにオイル落とし穴が形成され、カムキャップに、オイル落とし穴から滴下されるオイルを受けて貯留するオイル受け部と、オイル受け部とカムキャップの摺動部とを連通する連通孔とが形成される。
このため、気液分離室においてブローバイガスから分離されたオイルがオイル落とし穴を通してオイル受け部に貯留され、このオイルが連通孔を通してカム軸の摺動部に供給される。したがって、オイルポンプからカム軸の摺動部に供給するオイル量を少なくして、不足分をブローバイガスから気液分離されたオイルで補うことができ、オイルポンプからカム軸に供給されるオイル量を低減できる分だけ、オイルポンプを小型化することができる。
また、オイル受け部にオイルを貯留することができるため、内燃機関の始動時にオイル受け部に貯留されたオイルをカム軸の摺動部に供給することができ、カム軸の摺動部の潤滑性能を向上させることができる。
さらに、カムキャップのボルト着座面をカムキャップの上面に対して下方に窪んで構成されるので、オイル受け部として構成すれば、カムキャップにオイル受け部を新たに形成する必要がなく、カムキャップの加工工数を削減してカムキャップの製造作業の作業性を向上させることができるとともに、カムキャップの製造コストが増大するのを防止することができる。
上記の第の態様によれば、連通孔の下流端が、カム軸の軸線方向視において、上流端の開口中心とカム軸の中心軸とを結んだ直線がカムキャップの摺動部と交わる点を基準として、当該基準点よりもカム軸の回転方向下流側に位置するので、カム軸の回転に伴ってカム軸の潤滑部にオイルを円滑に流動させることができ、カム軸の摺動部の潤滑性能をより一層向上させることができる。
図1は、本発明のカム軸潤滑装置の第1実施形態を示す図であり、カム軸潤滑装置を備えたエンジンの上面図である。 図2は、本発明のカム軸潤滑装置の第1実施形態を示す図であり、図1のA−A方向矢視断面図である。 図3は、本発明のカム軸潤滑装置の第1実施形態を示す図であり、カム軸潤滑装置の要部断面図である。 図4は、本発明のカム軸潤滑装置の第1実施形態を示す図であり、オイル落とし穴とオイル受け部との位置関係を示すブリーザプレートの上面図である。 図5は、本発明のカム軸潤滑装置の第1実施形態を示す図であり、カムキャップおよび排気カム軸の上面図である。 図6は、本発明のカム軸潤滑装置の第1実施形態を示す図であり、オイル受け部および連通孔の上面図である。 図7は、本発明のカム軸潤滑装置の第2実施形態を示す図であり、カム軸潤滑装置の要部断面図である。カムキャップおよび排気カム軸の上面図である。 図8は、本発明のカム軸潤滑装置の第2実施形態を示す図であり、カムキャップおよび排気カム軸の上面図である。 図9は、本発明のカム軸潤滑装置の第2実施形態を示す図であり、オイル落とし穴とオイル受け部との位置関係を示すブリーザプレートの上面図である。 図10は、本発明のカム軸潤滑装置の第2実施形態を示す図であり、ボルト着座面とオイル受け部の上面図である。 図11は、本発明のカム軸潤滑装置の第2実施形態を示す図であり、ボルト着座面および連通孔の要部断面図である。 図12は、本発明のカム軸潤滑装置の第3実施形態を示す図であり、カム軸潤滑装置の要部断面図である。 図13は、本発明のカム軸潤滑装置の第3実施形態を示す図であり、他の構成を有するカム軸潤滑装置の要部断面図である。 図14は、本発明のカム軸潤滑装置の第3実施形態を示す図であり、他の構成を有するカム軸潤滑装置のボルト着座面上面図である。
以下、本発明に係るカム軸潤滑装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1〜図6は、本発明に係る第1の実施形態のカム軸潤滑装置を示す図である。
図1、図2において、内燃機関としてのエンジン1は、クランクケースを一体的に備えた図示しないシリンダブロックと、シリンダブロックの上部に設けられたシリンダヘッド2と、シリンダヘッド2を上方から覆うシリンダヘッドカバー3とを含んで構成されている。なお、エンジン1としては、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどが用いられるが、エンジン1の種類は、特に限定されるものではない。
図2に示すように、シリンダヘッド2の上部には吸気カム軸4および排気カム軸5が設けられている。吸気カム軸4にはシリンダヘッド2に設けられた吸気ポート6を開閉するための吸気バルブ7を作動する図示しない吸気カムが設けられており、この吸気カムは、シリンダブロックに設けられたシリンダの配列方向に沿って配列されている。
図2、図4、図5に示すように、排気カム軸5にはシリンダヘッド2に設けられた排気ポート8を開閉するための排気バルブ9を作動する排気カム5aが設けられており、この排気カム5aは、シリンダの配列方向に沿って設けられている。
図2において、シリンダヘッド2の上部には吸気カム軸4および排気カム軸5のカムジャーナル4b、5bを載置して回転自在に支持するジャーナル軸受け部10が設けられており、このジャーナル軸受け部10にはカムキャップ11、12がボルト13によって締結されている。
ジャーナル軸受け部10の上部にはカムジャーナル4b、5bを回転自在に支持するための半円状の摺動部10aが形成されており、カムキャップ11、12の底部にはカムジャーナル4b、5bを回転自在に支持するための半円状の摺動部11a、12aが形成されている。すなわち、カムジャーナル4b、5bは、ジャーナル軸受け部10の摺動部10aおよびカムキャップ11、12の摺動部11a、12aによって回転自在に支持されている。
また、ボルト13は、カムキャップ11、12の幅方向両端部に形成されたボルト挿通孔11b、12bを通してシリンダヘッド2に螺合されており、ボルト13の頭部13aは、ボルト挿通孔11b、12bの周縁に形成されるボルト着座面11c、12cに当接している。このため、カムキャップ11、12は、ボルト13によってシリンダヘッド2に固定されている。
図2に示すように、シリンダヘッド2にはオイル供給通路14が形成されており、このオイル供給通路14は、図示しないオイルポンプから供給されるオイルをジャーナル軸受け部10とカムジャーナル4bとの間に供給するようになっている。
また、シリンダヘッド2にはオイル供給通路15が形成されており、このオイル供給通路15は、オイルポンプから供給されるオイルをジャーナル軸受け部10の摺動部10aとカムジャーナル5bとの間に供給するようになっている。
ここで、オイルポンプは、エンジン1の図示しないクランクシャフトによって駆動される機械式のオイルポンプでもよく、電動式のオイルポンプでもよい。なお、本実施形態の排気カム軸5は、カム軸を構成し、カムジャーナル5bは、排気カム軸5の摺動部を構成している。
図2、図3に示すように、排気カム軸5が収容されるシリンダヘッド2とシリンダヘッドカバー3との間の空間は、動弁室16を構成しており、この動弁室16にはブローバイガスが導入されるようになっている。
このブローバイガスは、シリンダブロックに形成されたシリンダボア内に往復動自在に設けられたピストンのピストンリングと、シリンダボアとの隙間からシリンダブロック内側のクランクケース内に漏出する未燃焼ガスのことであり、このブローバイガスは多量の炭化水素を含むと同時にオイルを含む。このため、ブローバイガスを適切に処理しないと、エンジンオイルの早期劣化やエンジン1内部の錆の原因などになる。
このため、ブローバイガスは、クランクケースからシリンダブロックおよびシリンダヘッド2に設けられた図示しないブローバイガス還流通路を通して動弁室16に導入された後、シリンダヘッドカバー3に設けられた気液分離室としてのブリーザ室17に導入される。ブリーザ室17は、排気カム軸5側のシリンダヘッドカバー3の側面3aおよび上面3bと、シリンダヘッドカバー3の下方に開口する開口部を閉止するブリーザプレート19と、シリンダヘッドカバー3の延在方向中心部に形成された側板部18とによって画成されている。
図1に示すように、ブリーザプレート19の延在方向一端部には開口19aが形成されており、ブローバイガス還流通路を通して動弁室16に導入されたブローバイガスは、開口19aを通してブリーザ室17に導入される。
側板部18は、シリンダヘッド2およびシリンダヘッドカバー3に設けられた点火プラグ20を避けるようにしてシリンダヘッドカバー3に波状に形成されており、側板部18およびシリンダヘッドカバー3の側面3aにはそれぞれシリンダヘッドカバー3の延在方向と直交方向に突出する衝突壁21が設けられている。なお、本実施形態のエンジン1は、点火プラグ20が3つ設けられた3気筒エンジンを示しているが、気筒数は、これに限定されるものではない。
そして、開口19aからブリーザ室17に導入されたブローバイガスは、衝突壁21に衝突しながらシリンダヘッドカバー3の側面3aおよび側板部18に沿ってブリーザプレート19の延在方向一端部から他端部に移動することにより、ブローバスガスからオイルが気液分離される。
そして、オイルが気液分離されたブローバイガスは、シリンダヘッドカバー3に設けられたブローバイガス排出管22を通して吸気通路に排出される。すなわち、クランクケース内に漏出したブローバイガスは、吸気通路で発生する吸気負圧によってブローバイガス還流通路、動弁室16を経てブリーザ室17に導入され、オイルが気液分離された後に吸気通路に排出され、新しい吸気と混ぜて燃焼されることにより処理される。
図1、図3に示すように、ブリーザプレート19には複数のオイル落とし穴23が形成されており、ブローバイガスから気液分離されたオイルは、オイル落とし穴23を通して動弁室16、すなわち、シリンダヘッド2に向かって滴下される。
なお、オイル落とし穴23を含んだオイル落とし穴23の周囲のブリーザプレート19の部位は、オイル落とし穴23にオイルを集めるために、シリンダヘッド2側に窪んだ形状となっている。
図3〜図6に示すように、ボルト挿通孔12bの間のカムキャップ12の幅方向中央部にはオイル受け部としての溝24が形成されており、この溝24の上方に位置するようにシリンダヘッドカバー3にオイル落とし穴23が形成されている。したがって、ブローバイガスから気液分離されたオイルは、オイル落とし穴23を通して溝24に貯留される。
また、カムキャップ12には連通孔25が形成されており、この連通孔25の上流端は、溝24に連通し、連通孔25の下流端は、カムキャップ12の摺動部12aに連通している。なお、上流端とは、オイルの流れ方向の上流側の端部を示し、下流端とは、オイルの流れ方向の下流側の端部を示す。
したがって、溝24に貯留されるオイルは、連通孔25を通してカムキャップ12の摺動部12aとカムジャーナル5bとの間に供給される。ここで、本実施の形態のカム軸潤滑装置は、カムキャップ12とシリンダヘッドカバー3とを含んだものから構成されている。
次に、作用を説明する。
オイルポンプから吐出されるオイルは、オイル供給通路15を通してジャーナル軸受け部10の摺動部10aとカムジャーナル5bとの間に供給される。
一方、シリンダヘッドカバー3のブリーザプレート19に、カムキャップ12の上方に位置するようにオイル落とし穴23が形成され、カムキャップ12に、オイル落とし穴23から滴下されるオイルを受けて貯留する溝24と、溝24とカムキャップ12の摺動部12aとを連通する連通孔25とが形成される。
このため、ブリーザ室17によってブローバイガスから気液分離されたオイルは、オイル落とし穴23から動弁室16に滴下されてカムキャップ12の溝24に貯留され、連通孔25を通してカムキャップ12の摺動部12aとカムジャーナル5bとの間に供給される。
このため、ブローバイガスから気液分離されたオイルをカムジャーナル5bの潤滑のための利用することができ、オイルポンプから供給されるオイルとブローバイガスから気液分離されたオイルとによってカムジャーナル5bを効率よく潤滑することができる。
したがって、本実施形態のカム軸潤滑装置は、オイルポンプからカムジャーナル5bに供給するオイル量を少なくして、不足分をブローバイガスから気液分離されたオイルで補うことができ、オイルポンプを小型化することができる。
また、本実施形態のカム軸潤滑装置は、カムキャップ12の溝24にオイルを貯留することができるため、エンジン1を長期間停止させた場合に、エンジン1の始動時に溝24に貯留されたオイルをカムジャーナル5bに供給することができ、カムジャーナル5bの潤滑性能を向上させることができる。
したがって、カムジャーナル5bの摺動抵抗が増大するのを防止してエンジン1の燃費が悪化するのを防止することができるとともに、カムジャーナル5bの焼き付けが発生するのを防止してエンジン1の性能が低下するのを防止することができる。
(第2の実施形態)
図7〜図13は、本発明に係る第2の実施形態のカム軸潤滑装置を示す図であり、第1の実施形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図7〜図11において、ボルト13の頭部13aが当接するカムキャップ12のボルト着座面12cおよびボルト着座面12dのうちの一方のボルト着座面12dは、カムキャップ12の上面に対して下方であるシリンダヘッド2側に窪んだ形状をしており、本実施形態のカム軸潤滑装置は、このボルト着座面12dをオイル受け部として構成している。
また、ブリーザプレート19にはボルト着座面12dの上方に位置するようにオイル落とし穴30が形成されており、オイル落とし穴30から滴下されたオイルは、ボルト着座面12dに貯留される。
カムキャップ12には連通孔31が形成されており、この連通孔31の上流端は、ボルト着座面12dに連通し、連通孔31の下流端はカムキャップ12の摺動部12aに連通している。このため、ボルト着座面12dに貯留されるオイルは、連通孔31を通してカムキャップ12の摺動部12aとカムジャーナル5bとの間に供給される。このため、カムジャーナル5bは、オイルポンプからオイル供給通路15を介して供給されたオイルとブローバイガスから気液分離されたオイルとによって潤滑される。
このため、本実施形態のカム軸潤滑装置は、カムキャップ12にオイル落とし穴に相当する溝24などを新たに形成する必要がない。したがって、カムキャップ12の加工工数を削減してカムキャップ12の製造作業の作業性を向上させることができるとともに、カムキャップ12の製造コストが増大するのを防止することができる。
なお、連通孔の実施態様は、これに限定されるものではなく、図12、図13に示すように、カムキャップ12の一方のボルト挿通孔12bに連通孔32の上流端を連通し、カムキャップ12の摺動部12aに連通孔32の下流端を連通して、ボルト着座面12eがボルト挿通孔12bを介して連通孔32に連通されるようにしてもよい。
この場合には、ボルト着座面12eに貯留されるオイルがボルト挿通孔12bから連通孔32を通してカムキャップ12の摺動部12aとカムジャーナル5bとの間に供給されるため、オイルポンプからオイル供給通路15を介して供給されたオイルとブローバイガスから気液分離されたオイルとによってカムジャーナル5bを潤滑することができる。
(第3の実施形態)
図14は、本発明に係る第3の実施形態のカム軸潤滑装置を示す図であり、第1の実施形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図14において、カムキャップ12には連通孔41が形成されており、この連通孔41の上流端は、溝24に連通するとともに、下流端は、カムキャップ12の摺動部12aに連通している。
また、連通孔41の下流端は、カムジャーナル5bの軸線方向視において、その上流端の開口中心とカムジャーナル5bの中心軸Oとを結んだ直線Aがカムキャップ12の摺動部12aと交わる点Pを基準として、この基準点Pよりもカムジャーナル5bの回転方向下流側に位置している。なお、排気カム軸5の回転方向は、時計回転方向Rである。
このため、溝24に貯留されるオイルは、連通孔41を通してカムキャップ12の摺動部12aとカムジャーナル5bとの間に供給され、カムジャーナル5bは、オイルポンプからオイル供給通路15を介して供給されたオイルとブローバイガスから気液分離されたオイルとによって潤滑される。
したがって、本実施形態のカム軸潤滑装置は、排気カム軸5の回転に伴ってカムジャーナル5bにオイルを円滑に流動させることができ、カムジャーナル5bの潤滑性能をより一層向上させることができる。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、各請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画され得る。
2…シリンダヘッド、3…シリンダヘッドカバー、5…排気カム軸(カム軸)、5b…カムジャーナル(摺動部)、12…カムキャップ、12a…摺動部、12d、12e…ボルト着座面(オイル受け部)、13…ボルト、17…ブリーザ室(気液分離室)、23,30…オイル落とし穴、24…溝(オイル受け部)、25,31,41…連通孔

Claims (2)

  1. シリンダヘッドと共にカム軸の摺動部を回転自在に支持するカムキャップと、前記カム軸の上部に位置するように前記シリンダヘッドに設けられ、ブローバイガスからオイルを分離する気液分離室を有するシリンダヘッドカバーとを含んで構成され、
    前記シリンダヘッドカバーに、前記気液分離室で気液分離されたオイルを前記シリンダヘッドに滴下するオイル落とし穴が形成されたカム軸潤滑装置であって、
    前記オイル落とし穴を前記カムキャップの上方の前記シリンダヘッドカバーの部位に形成し、
    前記カムキャップが、前記オイル落とし穴から滴下されるオイルを受けて貯留するオイル受け部と、前記オイル受け部と前記カムキャップの摺動部とを連通する連通孔とを有し、
    前記カムキャップが、ボルトによって前記シリンダヘッドに取付けられ、前記カムキャップのボルト着座面が、前記カムキャップの上面に対して下方に窪んで形成されることにより、前記オイル受け部を構成することを特徴とするカム軸潤滑装置。
  2. 前記連通孔が、前記オイル受け部に連通する上流端および前記カムキャップの摺動部に連通する下流端を有し、
    前記下流端は、前記カム軸の軸線方向視において、前記上流端の開口中心と前記カム軸の中心軸とを結んだ直線が前記カムキャップの摺動部と交わる点を基準として、当該基準点よりも前記カム軸の回転方向下流側に位置することを特徴とする請求項1に記載のカム軸潤滑装置。
JP2013088217A 2013-04-19 2013-04-19 カム軸潤滑装置 Active JP6115282B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013088217A JP6115282B2 (ja) 2013-04-19 2013-04-19 カム軸潤滑装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013088217A JP6115282B2 (ja) 2013-04-19 2013-04-19 カム軸潤滑装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014211124A JP2014211124A (ja) 2014-11-13
JP6115282B2 true JP6115282B2 (ja) 2017-04-19

Family

ID=51931046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013088217A Active JP6115282B2 (ja) 2013-04-19 2013-04-19 カム軸潤滑装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6115282B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3065036B1 (fr) * 2017-04-05 2021-12-17 Peugeot Citroen Automobiles Sa Porte-arbre a cames pour moteur a combustion interne
JP6922715B2 (ja) * 2017-12-15 2021-08-18 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の潤滑油供給装置
JP7269195B2 (ja) * 2020-03-30 2023-05-08 ダイハツ工業株式会社 シリンダヘッドカバーまたはバッフルプレートの構造

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4922881A (en) * 1987-12-29 1990-05-08 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Breather device for an internal combustion engine
JPH078510U (ja) * 1993-07-07 1995-02-07 株式会社ユニシアジェックス 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH0941933A (ja) * 1995-07-27 1997-02-10 Suzuki Motor Corp 内燃機関用カム軸の軸受け装置
JPH10131734A (ja) * 1996-10-31 1998-05-19 Fuji Heavy Ind Ltd カム軸受潤滑装置
JP2008196462A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Toyota Motor Corp カムキャップ
JP2010024843A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Toyota Motor Corp 動弁機構の潤滑装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014211124A (ja) 2014-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8317401B2 (en) Slide bearing
US8869776B2 (en) Auxiliary device mounting structure for an internal combustion engine
US10119436B2 (en) Internal combustion engine
US20150211438A1 (en) Piston with oil reservoir
CN101270683A (zh) 一种内燃机曲轴箱通风系统的油气分离结构
JP6115282B2 (ja) カム軸潤滑装置
US8757028B2 (en) Crankshaft for a two-stroke engine
US8813715B2 (en) Vertical engine
EP3714176B1 (en) Turbocharger for an internal combustion engine
JP2008101594A (ja) ピストンの潤滑油供給構造及びピストンリング
JP6380035B2 (ja) 内燃機関
JP5943978B2 (ja) ブリーザ装置
EP2942499B1 (en) Oil channel for engine
US9027522B2 (en) Camshaft with internal oil filter
JP2015140700A (ja) 内燃機関の気液分離構造
JP5759524B2 (ja) 内燃機関
JP7049596B2 (ja) 潤滑油供給構造
JP4963583B2 (ja) エンジン
CA2627659A1 (en) Internal combustion engine with breather system
US20170045014A1 (en) Multi-piece cylinder
JP6922715B2 (ja) 内燃機関の潤滑油供給装置
JP6305124B2 (ja) 2ストロークエンジンのシリンダ潤滑装置
KR100785145B1 (ko) 차량용 엔진
JP5335880B2 (ja) 内燃機関のブローバイ通路構造
JP2012107574A (ja) オイルミストセパレータの駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161020

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170306

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6115282

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151