JP2005248806A - 内燃機関用ピストン - Google Patents

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【課題】ピン穴にかかる応力を低減することができるとともに、ピストンピンの潤滑と抜け防止を確保しつつピストンを軽量化する。
【解決手段】ピストンヘッド11と、ピストンピンを挿通するピン穴16を有した一対のピンボス15と、ピン穴16内周面に凹設されたスナップリング溝16aとを備えたピストン10において、ピンボス15は、当該ピンボス15外面からスナップリング溝16aに至る複数の切り欠き部17,18,19を備える。切り欠き部17,18は、ピン穴16の中心軸Cよりも上側または下側に設けられ、かつ当該中心軸Cとピストン10の中心軸Lとを含む中心面Cpに対して所定の中心角θをなすようにそれぞれ対称に設けられている。切り欠き部19は、中心面Cpに対して直交するピン穴16の直径の両端部近傍に設けられている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、内燃機関用ピストンに関し、更に詳しくは、ピン穴にかかる応力を低減することができるとともに、ピストンピンの潤滑と抜け防止を確保しつつピストンを軽量化することができる内燃機関用ピストンに関する。
ピストンピンが挿通されるピン穴内面の内側と外側に条痕加工を施し、ピストンピンのピン抜け防止とピン穴内面下部の圧縮応力を低減する技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
なお、ピン穴にコニカル加工を施してピンボスにかかる応力を緩和する技術(たとえば、特許文献2参照)や、ピン穴内周面での受圧面積の確保や潤滑機能を確保すべく、ピン穴に潤滑油供給用の溝を設けた技術(たとえば、特許文献3、特許文献4参照)が提案されている。
特開平5−5460号公報 特開平11−303993号公報 特開平9−310640号公報 実開昭58−6940号公報
しかしながら、上記特許文献1に係る従来技術にあっては、上記条痕の深さ程度では、ピン穴での圧縮応力を低減する効果は微小である。また、深い条痕を形成すると、ピストンピンとの接触面積が減少して面圧が高くなり、ピン穴の摩耗が増加する。その結果、ピン長さを更に確保する必要が生じ、重量増となってしまう。
また、上記条痕が更に深くなると、面粗さが粗くなり摩擦係数が大きくなるので、コンロッドのいわゆる首振り運動がしにくくなる。その結果、ピストンとシリンダボアの摺動面の摩耗が増加し、燃費も悪化してしまう。
そして、条痕部とピストンピンの端面が接触すると、ピストンピンの回転が鈍り、同一箇所でピン穴と接触するため偏摩耗が生じ、当該ピストンピンとピン穴間で焼き付きが生じやすくなってしまう。
また、上記特許文献2〜4に係る従来技術にあっては、ピン穴での応力緩和や潤滑機能に関しては実現可能であるものの、これらと同時にピストン全体を軽量化する手段については具体的に開示されていない。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ピン穴にかかる応力を低減することができるとともに、ピストンピンの潤滑と抜け防止を確保しつつピストンを軽量化することができる内燃機関用ピストンを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明の請求項1に係る内燃機関用ピストンは、少なくともピストンヘッドと、前記ピストンヘッドの裏側から下方に延設され、ピストンピンを挿通するピン穴を有した一対のピンボスと、前記ピン穴内周面の前記ピンボス外面近傍に凹設され、前記ピストンピンの軸方向の移動を規制するスナップリングを嵌入するスナップリング溝とを備えた内燃機関用ピストンにおいて、前記ピンボスは、当該ピンボス外面から前記スナップリング溝に至る複数の切り欠き部を備え、前記切り欠き部は、前記ピン穴の中心軸よりも上側に設けられ、かつ当該ピン穴の中心軸と前記ピストンの中心軸とを含む中心面に対して所定の中心角をなすように対称に設けられた一対の上側切り欠き部と、前記ピン穴の中心軸よりも下側に設けられ、かつ前記中心面に対して所定の中心角をなすように対称に設けられた一対の下側切り欠き部と、前記中心面に対して直交する前記ピン穴の直径の両端部近傍に設けられた一対の中間切り欠き部とからなることを特徴とするものである。
したがって、この発明によれば、切り欠き部がピンボス外面からスナップリング溝に至るように設けられているので、当該切り欠き部が潤滑油路となり、ピストンピンへの潤滑機能を確保している。また、切り欠き部は、スナップリング溝に嵌入されるスナップリングに何ら悪影響を及ぼさないように設けられているので、ピン穴からのピストンピンの抜け防止も確保している。
また、内燃機関運転時にピストンヘッドに爆発荷重が作用すると、ピン穴の上部の中心位置には非常に大きな圧縮荷重がかかるが、上側切り欠き部が上記位置に設けられているので、その応力を分散させることができ、ピン穴等の変形や亀裂の発生を回避することができる。
また、内燃機関の回転数が高い時には、ピン穴の下部の中心位置に非常に大きな引っ張り荷重がかかるが、下側切り欠き部が上記位置に設けられているので、その応力を分散させることができ、ピン穴等の変形や亀裂の発生を回避することができる。
更に、上記圧縮荷重や引っ張り荷重がほとんど作用しない位置にも中間切り欠き部が設けられているので、上記上側切り欠き部および下側切り欠き部とともにピストンの軽量化に資することができる。
また、この発明の請求項2に係る内燃機関用ピストンは、請求項1に記載の発明において、前記中間切り欠き部の開口面積を前記上側切り欠き部および前記下側切り欠き部の開口面積よりも大きくしたことを特徴とするものである。
したがって、この発明によれば、内燃機関運転時には、ピン穴は上記圧縮荷重および引っ張り荷重によりピストンの中心軸方向につぶれて変形するが、ピンボスが中間切り欠き部によって多く肉盗みされていることで強度が所定量低下し、結果としてピン穴はほぼ円形となる。これにより、ピン穴の摩耗を低減することができるとともに、ピストンの更なる軽量化を実現することができる。
また、この発明の請求項3に係る内燃機関用ピストンは、請求項1または2に記載の発明において、前記切り欠き部の開口形状をほぼ円形としたことを特徴とするものである。
したがって、この発明によれば、切り欠き部をドリルにて加工することができるため、加工性が向上し、製作コストを低減することができる。また、切り欠き部に潤滑油が溜まりやすい。また、上記切り欠き部を鋳造によっても形成できるので、製作コストを低減することができる。
また、この発明の請求項4に係る内燃機関用ピストンは、請求項3に記載の発明において、前記上側切り欠き部および前記下側切り欠き部の開口形状をほぼ円形とするとともに、前記中間切り欠き部の開口形状を前記ピストンの中心軸方向に延びる長円形としたことを特徴とするものである。
したがって、この発明によれば、上側切り欠き部および下側切り欠き部をドリルにて加工することができるため、加工性が向上し、製作コストを低減することができる。また、これらの切り欠き部に潤滑油が溜まりやすい。
また、内燃機関運転時には、ピン穴は上記圧縮荷重および引っ張り荷重によりピストンの中心軸方向につぶれて変形するが、ピンボスが長円形の中間切り欠き部によって多く肉盗みされていることで強度が所定量低下し、結果としてピン穴はほぼ円形となる。これにより、ピン穴の摩耗を低減することができるとともに、ピストンの更なる軽量化を実現することができる。
また、この発明の請求項5に係る内燃機関用ピストンは、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記上側切り欠き部および前記下側切り欠き部が前記中心面に対してなす前記所定の中心角をほぼ20度としたことを特徴とするものである。
したがって、この発明によれば、上側切り欠き部および下側切り欠き部によってピン穴に作用する圧縮または引っ張り荷重を効果的に分散させることができる。
この発明に係る内燃機関用ピストン(請求項1)によれば、ピン穴にかかる応力を低減することができるとともに、ピストンピンの潤滑と抜け防止を確保しつつピストンを軽量化することができる。
また、この発明に係る内燃機関用ピストン(請求項2)によれば、ピン穴の摩耗を低減することができるとともに、ピストンの更なる軽量化を実現することができる。
また、この発明に係る内燃機関用ピストン(請求項3)によれば、切り欠き部をドリルにて加工することができるため、加工性が向上し、製作コストを低減することができる。
また、この発明に係る内燃機関用ピストン(請求項4)によれば、上側切り欠き部および下側切り欠き部をドリルにて加工することができるため、加工性が向上し、製作コストを低減することができる。また、ピン穴の摩耗を低減することができるとともに、ピストンの更なる軽量化を実現することができる。
また、この発明に係る内燃機関用ピストン(請求項5)によれば、ピン穴に作用する圧縮または引っ張り荷重を効果的に分散させることができる。
以下に、この発明に係る内燃機関用ピストンの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、この発明の実施例1に係る内燃機関用ピストンを示す正面図、図2は、図1のA−A断面を示す部分断面図である。なお、これらの図においては、説明の便宜上、後述する一対のピンボスの一方のみについて示してある。
図1および図2に示すように、内燃機関用ピストン(以下、ピストンと記す)10は、リング溝12を有するピストンヘッド11と、ピストンヘッド11の裏側から下方に延設された一対のスカート13と、ピストンヘッド11の裏側から下方に延設され、これら一対のスカート13を連結する一対のスカート連結部14と、このスカート連結部14にそれぞれ設けられ、ピストンピン(図示せず)を挿通するピン穴16を有した一対のピンボス15と、ピン穴16内周面のピンボス15外面近傍に凹設され、上記ピストンピンの軸方向の移動を規制するスナップリング(図示せず)を嵌入するスナップリング溝16aとを備えている。
そして、このピンボス15は、当該ピンボス15外面からスナップリング溝16aに至るように、上側切り欠き部17、下側切り欠き部18および中間切り欠き部19をそれぞれ一対ずつ備えている。
このピンボス15外面からスナップリング溝16aに至る部分は、ピストンピンが直接接触しないので、ピンボス15を強度上問題のない範囲で肉抜きするべく、これらの切り欠き部17,18,19を設けている。また、切り欠き部17,18,19は、スナップリング溝16aに嵌入されるスナップリングに、ピン抜けの原因を生じさせる等の悪影響を及ぼさないように設けられている。
これらの切り欠き部17,18,19の開口形状は、円環状のピンボス15外面を横切るほぼ矩形としてある。これらの切り欠き部17,18,19の開口面積は、ほぼ同一としてある。
また、上記一対の上側切り欠き部17は、ピン穴16の中心軸Cよりも上側に設けられ、かつ当該ピン穴16の中心軸Cとピストン10の中心軸Lとを含む中心面Cpに対して所定の中心角θをなすように対称に設けられている。
内燃機関運転時にピストンヘッド11に爆発荷重が作用すると、ピン穴16上部の中心位置Puには非常に大きな圧縮荷重がかかるので、この応力を効果的に分散できるように上記中心角θが設定されている。たとえば、この中心角θをほぼ20度程度に設定することが好ましい。
また、上記一対の下側切り欠き部18は、ピン穴16の中心軸Cよりも下側に設けられ、かつ当該ピン穴16の中心軸Cとピストン10の中心軸Lとを含む中心面Cpに対して所定の中心角θをなすように対称に設けられている。
内燃機関回転数が高い時には、ピン穴16の下部の中心位置Pdには非常に大きな引っ張り荷重がかかるので、この応力を効果的に分散できるように上記中心角θが設定されている。たとえば、この中心角θをほぼ20度程度に設定することが好ましい。
また、上記一対の中間切り欠き部19は、上記中心面Cpに対して直交するピン穴16の直径の両端部近傍に設けられている。中間切り欠き部19をこのような位置に設けたのは、上記圧縮荷重や引っ張り荷重がほとんど作用しないので強度上問題がないとともに、ピンボス15の切り欠き量を増やすことでピストン10の更なる軽量化を実現するためである。
つぎに、上記切り欠き部17,18,19の作用について説明する。切り欠き部17,18,19は、ピンボス15外面からスナップリング溝16aに至るように設けられているので、当該切り欠き部17,18,19が潤滑油路となり、ピストンピンへの潤滑機能を確保している。
また、切り欠き部17,18,19は、スナップリング溝16aに嵌入されるスナップリングに何ら悪影響を及ぼさないように設けられているので、ピン穴16からのピストンピンの抜け防止も確保している。
また、内燃機関運転時にピストンヘッド11に爆発荷重が作用すると、ピン穴16の上部の中心位置Puには、非常に大きな圧縮荷重がかかるが、上側切り欠き部17が上記位置に設けられているので、その応力を分散させることができ、ピン穴16等の変形や亀裂の発生を回避することができる。
また、内燃機関回転数が高い時には、ピン穴16の下部の中心位置Pdに非常に大きな引っ張り荷重がかかるが、下側切り欠き部18が上記位置に設けられているので、その応力を分散させることができ、ピン穴16等の変形や亀裂の発生を回避することができる。
更に、上記圧縮荷重や引っ張り荷重がほとんど作用しない水平位置にも中間切り欠き部19が設けられているので、上記上側切り欠き部17および下側切り欠き部18とともにピストン10の軽量化に資することができる。
以上のように、この実施例1に係る内燃機関用ピストンによれば、ピン穴16にかかる応力を低減することができるとともに、ピストンピンの潤滑と抜け防止を確保しつつピストン10を軽量化することができる。また、このピストン10の軽量化は、内燃機関の燃費や出力の向上、スラスト力減少による振動低減、始動性の向上等を実現することができる。
図3は、この発明の実施例2に係る内燃機関用ピストンを示す正面図である。なお、以下の説明において、すでに説明した部材と同一の部材または相当する箇所には、同一の符号を付して重複説明を省略する。
本実施例2は、中間切り欠き部19aの開口面積が、上側切り欠き部17および下側切り欠き部18の開口面積よりも大きくなるように、中間切り欠き部19aの開口形状をピストン10の中心軸L方向に延びるほぼ矩形に形成したものである。
また、中間切り欠き部19aの開口面積は、当該部分の強度が必要以上に低下しないように設定されている。その他の構成および作用は、上記実施例1の場合と同様であるので、重複説明を省略する。
つぎに、中間切り欠き部19aの作用について説明する。内燃機関運転時には、ピン穴16は、前述した圧縮荷重および引っ張り荷重によりピストン10の中心軸L方向につぶれて変形するが、ピンボス15が中間切り欠き部19aによって多く肉盗みされていることで強度が所定量低下し、結果としてピン穴16はほぼ円形となる。これにより、ピン穴16の摩耗を低減することができるとともに、ピストン10の更なる軽量化を実現することができる。
以上のように、この実施例2に係る内燃機関用ピストンによれば、上記実施例1の奏する効果と同様の効果を奏するほか、ピン穴16の摩耗を低減することができるとともに、上記実施例1の場合と比べ、ピストン10の更なる軽量化を実現することができる。
図4は、この発明の実施例3に係る内燃機関用ピストンを示す正面図である。図4に示すように、本実施例3は、上側切り欠き部20、下側切り欠き部21および中間切り欠き部22の開口形状をほぼ円形とし、かつそれらの開口面積をほぼ同一に形成したものである。その他の構成および作用は、上記実施例1の場合と同様であるので、重複説明を省略する。
以上のように、この実施例3に係る内燃機関用ピストンによれば、上記実施例1の奏する効果と同様の効果を奏するほか、上記切り欠き部20,21,22を同一径のドリルにて加工することができるため、加工性が向上し、製作コストを低減することができる。
また、上記切り欠き部20,21,22の形状が円形であるので、潤滑油が溜まりやすい。また、上記切り欠き部20,21,22を鋳造によっても形成できるので、製作コストを低減することができる。
図5は、この発明の実施例4に係る内燃機関用ピストンを示す正面図である。図5に示すように、本実施例4は、上記実施例3の構成における中間切り欠き部22に代えて中間切り欠き部22aを設けたものである。
すなわち、中間切り欠き部22aの開口面積が上側切り欠き部20および下側切り欠き部21の開口面積よりも大きくなるように、中間切り欠き部22aの開口形状をピストン10の中心軸L方向に延びる長円形に形成したものである。その他の構成および作用は、上記実施例3の場合と同様であるので、重複説明を省略する。
つぎに、中間切り欠き部22aの作用について説明する。内燃機関運転時には、ピン穴16は、前述した圧縮荷重および引っ張り荷重によりピストン10の中心軸L方向につぶれて変形するが、ピンボス15が中間切り欠き部22aによって多く肉盗みされていることで強度が所定量低下し、結果としてピン穴16はほぼ円形となる。
これにより、ピン穴16の摩耗を低減することができる。また、中間切り欠き部22aは、上記実施例3の中間切り欠き部22よりも切り欠き量が多いので、ピストン10が更に軽量化される。
以上のように、この実施例4に係る内燃機関用ピストンによれば、上記実施例3の奏する効果と同様の効果を奏するほか、ピン穴16の摩耗を低減することができるとともに、上記実施例3の場合と比べ、ピストン10の更なる軽量化を実現することができる。
以上のように、この発明に係る内燃機関用ピストンは、ピン穴にかかる応力を低減することができるとともに、ピストンピンの潤滑と抜け防止を確保しつつピストンを軽量化することができる内燃機関に有用であり、特に、燃費や出力の向上、スラスト力減少による振動低減、始動性の向上等を目指す内燃機関に適している。
この発明の実施例1に係る内燃機関用ピストンを示す正面図である。 図1のA−A断面を示す部分断面図である。 この発明の実施例2に係る内燃機関用ピストンを示す正面図である。 この発明の実施例3に係る内燃機関用ピストンを示す正面図である。 この発明の実施例4に係る内燃機関用ピストンを示す正面図である。
符号の説明
10 ピストン
11 ピストンヘッド
15 ピンボス
16 ピン穴
16a スナップリング溝
17 上側切り欠き部
18 下側切り欠き部
19 中間切り欠き部
19a 中間切り欠き部
20 上側切り欠き部
21 下側切り欠き部
22 中間切り欠き部
22a 中間切り欠き部
C、L 中心軸
Cp 中心面

Claims (5)

  1. 少なくともピストンヘッドと、
    前記ピストンヘッドの裏側から下方に延設され、ピストンピンを挿通するピン穴を有した一対のピンボスと、
    前記ピン穴内周面の前記ピンボス外面近傍に凹設され、前記ピストンピンの軸方向の移動を規制するスナップリングを嵌入するスナップリング溝と、
    を備えた内燃機関用ピストンにおいて、
    前記ピンボスは、当該ピンボス外面から前記スナップリング溝に至る複数の切り欠き部を備え、
    前記切り欠き部は、
    前記ピン穴の中心軸よりも上側に設けられ、かつ当該ピン穴の中心軸と前記ピストンの中心軸とを含む中心面に対して所定の中心角をなすように対称に設けられた一対の上側切り欠き部と、
    前記ピン穴の中心軸よりも下側に設けられ、かつ前記中心面に対して所定の中心角をなすように対称に設けられた一対の下側切り欠き部と、
    前記中心面に対して直交する前記ピン穴の直径の両端部近傍に設けられた一対の中間切り欠き部と、
    からなることを特徴とする内燃機関用ピストン。
  2. 前記中間切り欠き部の開口面積を前記上側切り欠き部および前記下側切り欠き部の開口面積よりも大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用ピストン。
  3. 前記切り欠き部の開口形状をほぼ円形としたことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用ピストン。
  4. 前記上側切り欠き部および前記下側切り欠き部の開口形状をほぼ円形とするとともに、前記中間切り欠き部の開口形状を前記ピストンの中心軸方向に延びる長円形としたことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関用ピストン。
  5. 前記上側切り欠き部および前記下側切り欠き部が前記中心面に対してなす前記所定の中心角をほぼ20度としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の内燃機関用ピストン。
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