JP2020159470A - 内燃機関のピストンピン - Google Patents

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健吾 林
Kengo Hayashi
健吾 林
健次郎 箱本
Kenjiro Hakomoto
健次郎 箱本
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Abstract

【課題】高剛性を維持しつつ、軽量化を可能とする内燃機関のピストンピンを提供すること。【解決手段】内燃機関のピストン100を軸支するピストンピン200であって、ピン本体201を軸方向に貫通するように形成された複数の穴部202を有し、複数の穴部202は、ピン本体201の周方向に沿って等間隔に配設されている。【選択図】図3

Description

本開示は、内燃機関のピストンピンに関する。
内燃機関のピストンを軸支し、当該ピストンとコンロッドとを連結するピストンピンが知られている。
近年、内燃機関全体の重量を軽量化する観点から、ピストンピンの軽量化が検討されている。従来、このピストンピンを軽量化するため、ピストンピンの内部を中空状とする手法(肉抜きとも称される)が知られている。ピストンピンの内部に形成する中空形状としては、典型的には、段付き穴形状、テーパ形状又は内径ストレート形状が検討されている(例えば、特許文献1を参照)。
国際公開第2017/154375号
ところで、この種のピストンピンにおいては、当該ピストンピンの軽量化に加えて、当該ピストンピンの、高剛性を維持する要請がある。
この点、ピストンピンの軽量化を図るために、ピストンピンの内部に形成する中空部の内径を拡大した場合、ピストンピンの剛性が低下するという課題がある。
特に、ピストンピンは、燃焼行程時にピストンのヘッド部に作用する爆発力に起因して、湾曲するように撓む場合がある。そして、ピストンピンが撓んだ場合には、当該ピストンピンを挿通するピストンのピン嵌入穴に高い応力が発生し、当該ピン嵌入穴に亀裂が生じ、ピストンの疲労破壊を招くおそれがある。
本開示は、上記問題点に鑑みてなされたもので、高剛性を維持しつつ、軽量化を可能とする内燃機関のピストンピンを提供することを目的とする。
前述した課題を解決する主たる本開示は、
内燃機関のピストンを軸支するピストンピンであって、
ピン本体を軸方向に貫通するように形成された複数の穴部を有し、
複数の前記穴部は、前記ピン本体の周方向に沿って等間隔に配設されている、
ピストンピンである。
本開示に係るピストンピンによれば、高剛性を維持しつつ、軽量化が可能である。
第1の実施形態に係るピストンの構成を模式的に示す図 第1の実施形態に係るピストンの構成を模式的に示す図 第1の実施形態に係るピストンピンの構成を示す斜視図 第1の実施形態に係るピストンピンの長手方向に対して直交する切断面における断面図 第1の実施形態に係るピストンピンを長手方向に沿って切断した切断面における断面図 シミュレーションに使用した従来技術に係るピストンピンの構造を示す図 ピストンピンの楕円変形量[mm]に係るシミュレーション結果を示す図 ピストンピンの撓み変形量[mm]に係るシミュレーション結果を示す図 第2の実施形態に係るピストンピンの構成を示す図
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
[ピストンの全体構成]
まず、図1〜図2を参照して、本実施形態に係るピストンピンを適用するピストンの全体構成の一例について説明する。
図1及び図2は、本実施形態に係るピストン100の構成を模式的に示す図である。図1は、ピストン100の正面図であり、図2は、ピストン100の内部の構成を表す断面図である。
ピストン100は、シリンダブロック(図示せず)内において、往復移動可能に収容されている。
ピストン100は、頂部101及び外周面102を有するクラウン部110、及び、クラウン部110の外周面102から底部側に延在するスカート部120を備えている。
クラウン部110は、頂部101の中央部の領域に形成された燃焼室150、当該クラウン部110内に中空状に形成されたオイルギャラリ160、及び、外周面102の外周に形成されたピストンリング溝103を備えている。
スカート部120は、外周面102からピストン100の底部側に延在する壁状部材であり、クランクシャフト(図示せず)のクランク回転軸方向に開放された中空部140をピストン100の内部に形成する。スカート部120は、中空部140に面して、互いに対向する位置に2つのピン嵌入穴130を有している。ピン嵌入穴130は、ピストンピン200を挿通可能な内径を有する。尚、ピン嵌入穴130には、ピンボス部(図示せず)が形成されている。
ピストンピン200は、ピストン100に形成された2つのピン嵌入穴130、及び、コンロッド300の小端孔330に挿通され、これらを回転可能に軸支している。即ち、ピストンピン200は、ピストン100とコンロッド300とを連結する。
コンロッド300は、軸部310の両端に、互いに大きさが異なる小端部320及び大端部(図示せず)を有している。小端部320には、ピストンピン200を挿通可能な内径を有する小端孔330が形成されている。又、大端部には、コンロッド300とクランクシャフト(図示せず)とを連結するためのクランクピンを挿通可能な大端孔が形成されている。
[ピストンピンの構成]
次に、本実施形態に係るピストンピン200の詳細構成について、説明する。
図3は、本実施形態に係るピストンピン200の構成を示す斜視図である。図4は、本実施形態に係るピストンピン200の長手方向に対して直交する切断面における断面図である。図5は、本実施形態に係るピストンピン200を長手方向に沿って切断した切断面における断面図である。
ピストンピン200は、ピストンピン200の本体であるピン本体201と、ピン本体201を軸方向に貫通するように形成された複数の穴部202、203と、を有している。
ピン本体201は、典型的には、略円柱形状を呈している。ピン本体201は、例えば、アルミニウム−珪素合金、アルミ−銅合金、チタン合金、鉄、又は鋼等の公知の材料を鋳造又は鍛造するなどの公知の方法で作製されている。
複数の穴部202、203は、ピン本体201の中心軸の位置に配設された1つの中心穴203と、中心穴203の周囲を囲繞するように配設された複数(ここでは、6つ)の周辺穴202と、を含む。そして、複数の周辺穴202は、ピン本体201の周方向に沿って等間隔に形成されている。
穴部202、203は、例えば、ピン本体201の長手方向に対して直交する切断面において略円形状を呈している。そして、穴部202、203は、ピン本体201内で略円柱形状を呈している。
穴部202、203の直径は、例えば、ピン本体201の直径に対して、1/6以上で且つ1/3以下である。但し、軽量化と高剛性化の観点からは、中心穴203の直径の方が、周辺穴202の直径よりも大きい方が望ましい。尚、穴部202、203は、開口端においてテーパ部を有していてもよい。
本実施形態に係るピストンピン200においては、穴部202、203を複数設けることによって、中空領域を大きく確保している。そして、本実施形態に係るピストンピン200においては、これらの複数の穴部(ここでは、周辺穴)202を、当該ピストンピン200の周方向に沿って等間隔に配設する構成とすることによって、互いに隣接する穴部202間に、ピストンピン200の形状変化を抑制する支柱が形成される構造としている。尚、中心穴203と周辺穴202との間にも支柱が形成され、当該支柱も、ピストンピン200の形状変化を抑制するように機能する。
これによって、ピストンピン200の剛性を高く維持することが可能である。特に、かかる支柱構造は、ピストンピン200の楕円変形及び撓み変形に対する強度の維持に資する。
ここで、図6〜図8を参照して、本実施形態に係るピストンピン200の重量及び剛性を、従来技術に係るピストンピンの重量及び剛性と比較したシミュレーション結果を示す。
図6は、本シミュレーションに使用した従来技術に係るピストンピンの構造を示す図である。図6Aのピストンピン200Aは、ピン本体の中心に、両端の穴径を中央部分の穴径よりも拡大した段付き穴部210Aを有するピストンピン(以下、「比較例1」と称する)である。図6Bのピストンピン200Bは、ピン本体の中心に、両端の穴形状をテーパ状とした穴部210Bを有するピストンピン(以下、「比較例2」と称する)である。図6Cのピストンピン200Cは、ピン本体の中心に、略円柱状に形成した穴部210Cを有するピストンピン(以下、「比較例3」と称する)である。尚、図6では、ピストンピンを長手方向に沿って切断した切断面における断面図により、各比較例を示している。
本シミュレーションでは、本実施形態に係るピストンピン200、比較例1に係るピストンピン200A、比較例2に係るピストンピン200B、及び比較例3に係るピストンピン200Cそれぞれにおいて、コンロッド300との接触部の位置を固定(即ち、拘束)した状態で、両端部にピストン100からの荷重(即ち、燃焼室150での爆発力により作用する荷重を想定した荷重)を掛けたときのピストンピン(200、200A、200B、200C)の楕円変形量及び撓み変形量を算出した。
図7は、ピストンピン(200、200A、200B、200C)の楕円変形量[mm]に係るシミュレーション結果を示す図である。図8は、ピストンピン(200、200A、200B、200C)の撓み変形量[mm]に係るシミュレーション結果を示す図である。
図7及び図8には、本実施形態に係るピストンピン200、比較例1に係るピストンピン200A、比較例2に係るピストンピン200B、及び比較例3に係るピストンピン200Cそれぞれにおいて、軽量化と高剛性化の最適化を図った上での結果のみを示している。尚、本シミュレーションは、比較例1〜比較例3のピストンピン200が、本実施形態に係るピストンピン200と同一の素材にて形成されており、且つ、本実施形態に係るピストンピン200と同一の直径を有するという条件のもと行われている。
図7及び図8において、横軸は、最適化したピストンピン(200、200A、200B、200C)の重量[kg]を表している。図7の縦軸のピストンピン200の楕円変形量とは、ピストンピン200の短手方向の切断面の形状変化量を表す。又、図8の縦軸のピストンピン200の撓み変形量とは、コンロッドとの接触部の位置に対して、ピストンピン200が荷重方向に撓む量を表す。
図7及び図8中の各プロットは、以下を示す。
*:本実施形態に係るピストンピン200
◆:比較例1に係るピストンピン200A
▲:比較例2に係るピストンピン200B
×:比較例3に係るピストンピン200C
図7及び図8から分かるように、本実施形態に係るピストンピン200は、比較例1〜比較例3に係るピストンピン200A、200B、200Cと比較して、重量が最も小さい値であり、且つ、楕円変形量及び撓み変形量のいずれについても略最小となっている。
この理由としては、比較例1〜比較例3に係るピストンピン200A、200B、200Cのように、一つの大きな穴部210A、210B、210Cの拡径のみにて軽量化を図ろうとした場合、剛性の悪化を免れないためである。この点、本実施形態に係るピストンピン200では、上記したように、適切に配置した複数の穴部202、203にて軽量化を図っているため、剛性の悪化も抑制することが可能である。
[効果]
以上のように、本実施形態に係るピストンピン200によれば、高剛性を維持しながら、軽量化を図ることができる。
(第2の実施形態)
図9は、第2の実施形態に係るピストンピン200の構成を示す図である。尚、図9は、本実施形態に係るピストンピン200の長手方向に対して直交する切断面における断面図である。
本実施形態に係るピストンピン200は、軽量化のための穴部204の形状の点で、第1の実施形態と相違する。
本実施形態に係る穴部204は、ピン本体201の長手方向に対して直交する切断面において、ピン本体201の中心軸側からピン本体201の外周側に向かって放射状に広がる略扇形状を呈している。そして、扇形状の穴部204が、ピン本体201の周方向に沿って等間隔に、複数(ここでは、4つ)配設されている。
本実施形態に係るピストンピン200は、第1の実施形態に係るピストンピン200とは異なって中心穴203を有しない。
このように、中心穴203を設けない構造としても、ピン本体201の周方向に沿って等間隔に穴部204を設けることで、ピストンピン200の高剛性を維持しながら、軽量化を図ることができる。尚、本実施形態に係るピストンピン200においては、穴部204の形状としては、上記したように、扇形状とすることが望ましい。
尚、上記各実施形態では、ピン本体201に設ける穴部(202、203、204)の形状の一例として、円形状又は扇形状を示した。しかしながら、当該穴部(202、203、204)の形状は、種々に変形可能であり、その他、菱形形状や六角形状等であってもよい。
又、上記各実施形態では、ピン本体201に設ける穴部(202、203、204)の個数の一例として、第1の実施形態では、1個の中心穴203と6個の周辺穴202を設ける態様を示し、第2の実施形態では、4個の周辺穴204を設ける態様を示した。しかしながら、ピン本体201の周方向に沿って等間隔に設ける穴部の個数は、4個以上であれば、任意の個数であってよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本開示に係るピストンピンによれば、高剛性を維持しつつ、軽量化が可能である。
100 ピストン
101 頂部
102 外周面
103 ピストンリング溝
110 クラウン部
120 スカート部
130 嵌入穴
140 中空部
150 燃焼室
160 オイルギャラリ
200 ピストンピン
201 ピン本体
202、203、204 穴部
300 コンロッド
310 軸部
320 小端部
330 小端孔

Claims (5)

  1. 内燃機関のピストンを軸支するピストンピンであって、
    ピン本体を軸方向に貫通するように形成された複数の穴部を有し、
    複数の前記穴部は、前記ピン本体の周方向に沿って等間隔に配設されている、
    ピストンピン。
  2. 複数の前記穴部は、
    前記ピン本体の中心軸の位置に配設された中心穴と、
    前記中心穴の周囲に、前記ピン本体の周方向に沿って等間隔に配設された複数の周辺穴と、を含む、
    請求項1に記載のピストンピン。
  3. 前記穴部は、前記ピン本体の長手方向に対して直交する切断面において円形状を呈している、
    請求項2に記載のピストンピン。
  4. 前記穴部は、前記ピン本体の長手方向に対して直交する切断面において、前記ピン本体の中心軸側から前記ピン本体の外周側に向かって放射状に広がる扇形状を呈している、
    請求項1に記載のピストンピン。
  5. 複数の前記穴部は、前記ピン本体の周方向に沿って等間隔に配設された4つ以上の前記穴部を含む、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載のピストンピン。

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