JP6287668B2 - リンク機構 - Google Patents

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Description

本発明は、リンク機構に関し、特に内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構に適用されるリンク機構に関する。
一端がピストンにピストンピンを介して連結されたアッパリンクと、クランクシャフトのクランピンに回転可能に取り付けられ、かつ上記アッパリンクにアッパピンを介して揺動可能に連結されたロアリンクと、一端が上記ロアリンクにコントロールピンを介して揺動可能に連結されたコントロールリンクと、シリンダブロックに回転可能に取り付けられ、かつ上記コントロールリンクの他端を揺動自在に支持する偏心軸を備えたコントロールシャフトと、を備えた内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構が従来から知られている。
例えば、特許文献1、2には、上記アッパピンや上記コントロールピンのような連結ピンによる第1リンク(ロアリンク)と第2リンク(アッパリンク及びコントロールリンク)とのピン連結部分において、第1リンクが上記第2リンクを挟み込むように二股状に形成された構成が開示されている。
上記第1リンクの二股形状部を構成する一対の突出片には、それぞれ第1軸受部が配置されており、これら一対の第1軸受部の間に、上記第2リンクの第2軸受部を配置した上で、当該第1軸受部及び第2軸受部に上記連結ピンを挿入される。そして、上記連結ピンは、その両端部分が、それぞれ上記第1軸受部に対して圧入され、その中央部分が上記第2軸受部に回転可能に挿入されている。
ここで、上記ピン連結部分においては、上記第1リンクと上記第2リンクとを回転可能に連結するため、スラスト方向(連結ピン軸方向)で、上記第1リンクの突出片と上記第2リンクとの間に所定のクリアランスが設定される。
特開2012−26384号公報 特開2013−32853号公報
しかしながら、上記第1軸受部が設けられている上記突出片には、上記連結ピンを上記第1軸受部に圧入する際のスラスト方向荷重により倒れ込みが発生する可能性がある。そのため、上記ロアリンクの揺動時に上記突出片が上記第2リンクと干渉してしまう虞がある
本発明のリンク機構は、2つの第1軸受部が所定間隔を空けて同一軸線上に配置された第1リンクと、上記2つの第1軸受部の間に配置される第2軸受部を有する第2リンクと、上記2つの第1軸受部と上記第2軸受部に挿入される連結ピンと、を有し、上記第1軸受部は、上記第1リンクの対向する一対の突出片に形成され、上記一対の突出片のうち一方の突出片には、連結ピン軸方向に投影したときに他方の突出片よりも外側に張り出す突出部が形成されていることを特徴としている。これによって、突出部が形成された一方の突出片側から連結ピンを2つの第1軸受部に圧入する際に、突出部の下側に支持台等を配置して、一方の突出片を支持することができる。
本発明によれば、連結ピンの圧入時に突出片の倒れ込みを防止することができ、一対の突出片の間におけるスラスト方向(連結ピン軸方向)の第1リンクと第2リンクとの間に所期のクリアランスが確保されるので、連結ピンの耐焼き付き性を向上させることができるとともに、上記スラスト方向での第1リンクと第2リンクとの間の耐焼き付き性を向上させることができる。
本発明が適用された内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構の説明図。 ロアリンクを模式的に示した説明図。 アッパピンの圧入時のロアリンクの挙動を模式的に示した説明図であって、(a)はアッパピン圧入前半、(b)アッパピン圧入後半の状態を示す。 本発明が適用されたロアリンクに対する連結ピンの圧入時の状態を模式的に示した説明図。 本発明が適用されたロアリンクの他の実施例を示した説明図。 本発明が適用されたロアリンクの他の実施例を示した説明図。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明が適用された内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構1の一例を模式的に示した説明図である。
複リンク式ピストンクランク機構1は、燃焼圧力を受けてシリンダブロック2のシリンダ3内を往復動するピストン4とクランクシャフト5とを2つのリンク、つまり第2リンクとしてのアッパリンク6と、第1リンクとしてのロアリンク7と、によって連結するとともに、第2リンクとしてのコントロールリンク8を利用してロアリンク7の姿勢を制御することで、クランク角に対するピストン4の行程位置を変化させ、ひいては機関圧縮比を変更可能とするものである。
アッパリンク6は、一端がピストンピン9によりピストン4に回転可能に連結され、他端が連結ピンとしてのアッパピン10によりロアリンク7の一端部に回転可能に連結されている。アッパリンク6の他端には、円柱形状のアッパピン10が回転可能に支持される第2軸受部としての第1アッパピン軸受部11が形成されている。第1アッパリンク軸受部11は、断面円形の貫通穴であり、当該貫通穴の内径は、貫通穴軸方向で一定となるよう形成されている。
コントロールリンク8は、ロアリンク7の運動を拘束するものであって、一端が連結ピンとしてのコントロールピン12によりロアリンク7の他端部に回転可能に連結され、他端がシリンダブロック2に対して揺動可能に支持されている。コントロールリンク8の一端には、円柱形状のコントロールピン12が回転可能に支持される第2軸受部としての第1コントロールピン軸受部13が形成されている。第1コントロールリンク軸受部13は、断面円形の貫通穴であり、当該貫通穴の内径は、貫通穴軸方向で一定となるよう形成されている。
また、複リンク式ピストンクランク機構1は、クランクシャフト5と平行に延びたコントロールシャフトとしての制御軸14を有し、この制御軸14に偏心して設けられた偏心軸部15にコントロールリンク8の他端が回転可能に連結されている。制御軸14は、シリンダブロック2に対して回転可能に支持されており、図示せぬ適宜なアクチュエータ機構に連係している。
クランクシャフト5は、複数のジャーナル部16とクランクピン17とを備えており、シリンダブロック2の主軸受(図示せず)に、ジャーナル部16が回転自在に支持されている。クランクピン17は、ジャーナル部16から所定量偏心しており、ここにロアリンク7が回転可能に連結されている。
ロアリンク7は、その中央部にクランクシャフト5のクランクピン17を回転可能に支持するクランクピン軸受部18が形成されている。クランクピン軸受部18は断面円形の貫通穴である。なお、ロアリンク7は、クランクピン17への組み付けのために、上下の2部材に分割可能であり、2本のボルト19、19によって一体化されている。
ロアリンク7の一端部は、互いに対向する一対の一端側突出片20を有し、アッパリンク6の他端を挟み込むように二股状に形成されている。一対の一端側突出片20には、アッパピン10が圧入される第1軸受部としての第2アッパピン軸受部21がそれぞれ形成されている。つまり、ロアリンク7の一端部は、2つの第2アッパピン軸受部21が、所定間隔を空けて同一軸線上に配置された構成となっている。第2アッパピン軸受部21は、断面円形の貫通穴であり、当該貫通穴の内径は、貫通穴軸方向で一定となるよう形成されている。なお、2つの第2アッパピン軸受部21は、第1アッパピン軸受部11が略同一軸線上に配置された状態でアッパピン10が圧入される。
そして、一対の一端側突出片20の一方には、図1及び図2に示すように、アッパピン軸方向に投影したときに、他方の一端側突出片20よりも外側に張り出す突出部としての一端側突出部22が形成されている。換言すると、一端側突出部22は、一対の一端側突出片20のうちクランクシャフト一端側の一端側突出片20に形成されている。すなわち、図1または図2において、紙面垂直方向における紙面手前側の一端側突出片20に一端側突出部22が形成されている。この一端側突出部22は、燃焼荷重に起因してアッパピン10からロアリンク7に作用する荷重の入力方向(図2中の矢示方向を参照)とは反対側となる位置に形成されている。そのため、燃焼荷重に起因するアッパピン10からの荷重入力に対するロアリンク7の剛性が高くなっている。
ロアリンク7の他端部は、互いに対向する一対の他端側突出片23を有し、コントロールリンク8の一端を挟み込むように二股状に形成されている。一対の他端側突出片23には、コントロールピン12が圧入される第1軸受部としての第2コントロールピン軸受部24がそれぞれ形成されている。つまり、ロアリンク7の他端部は、2つの第2コントロールピン軸受部24が、所定間隔を空けて同一軸線上に配置された構成となっている。第2コントロールリンク軸受部24は、断面円形の貫通穴であり、当該貫通穴の内径は、貫通穴軸方向で一定となるよう形成されている。なお、2つの第2コントロールピン軸受部24は、第1コントロールピン軸受部13が略同一軸線上に配置された状態でコントロールピン12が圧入される。
そして、一対の他端側突出片23の一方には、コントロールピン軸方向に投影したときに、他方の他端側突出片23よりも外側に張り出す突出部としての他端側突出部25が形成されている。換言すると、他端側突出部25は、一対の他端側突出片23のうちクランクシャフト他端側の他端側突出片23に形成されている。すなわち、図1または図2において、紙面垂直方向における紙面奥側の他端側突出片23に他端側突出部25が形成されている。この他端側突出部25は、燃焼荷重に起因してコントロールピン12からロアリンク7に作用する荷重の入力方向(図2中の矢示方向を参照)とは反対側となる位置に形成されている。そのため、燃焼荷重に起因するコントロールピン12からの荷重入力に対するロアリンク7の剛性が高くなっている。
上記のような複リンク式ピストンクランク機構1においては、制御軸14が、上記アクチュエータによって回転すると、偏心軸部15の中心位置が変化し、コントロールリンク8の他端の揺動支持位置が変化する。そして、コントロールリンク8の揺動支持位置が変化すると、ピストン4の行程が変化し、ピストン上死点(TDC)におけるピストン4の位置が高くなったり低くなったりする。これにより、機関圧縮比を変えることが可能となる。
このような複リンク式ピストンクランク機構1においては、一端側突出片20や他端側突出片23に、アッパピン10やコントロールピン12を圧入する際に、荷重入力が作用する。
ロアリンク7の一端部側を例に説明すると、ロアリンク7に一端側突出部22が形成されていない場合、図3に示すように、作業台31上にロアリンク7とアッパリンク6とをセットして、アッパピン10を第2アッパピン軸受部21に矢示方向に圧入すると、作業台31に接していない一端側突出片20が、アッパピン10の圧入時の荷重入力により作業台側に倒れ込み、アッパリンク6に干渉してしまう虞がある。
つまり、アッパピン10やコントロールピン12のような連結ピンによる第1リンク(ロアリンク7)と第2リンク(アッパリンク6及びコントロールリンク8)とのピン連結部分においては、上記連結ピンの圧入時に、第1軸受部(第2アッパピン軸受部21及び第2コントロールピン軸受部24)が形成された突出片(一端側突出片20及び他端側突出片23)の一方に倒れ込みが発生し、第1リンク(ロアリンク7)が第2リンク(アッパリンク6やコントロールリンク8)と干渉してしまう可能性がある。
しかしながら、上述した本実施例の複リンク式ピストンクランク機構1においては、ロアリンク7の一端部及び他端部に、それぞれ一端側突出部22と他端側突出部25を設けたことにより、アッパピン10やコントロールピン12の圧入に際して、一端側突出片20や他端側突出片23の倒れ込みを防止することができる。
詳述すると、ロアリンク7の一端部側では、一対の一端側突出片20の一方に一端側突出部22を設けたことによって、図4に示すように、アッパピン10を第2アッパピン軸受部21に対して圧入する際に、一端側突出部22の下側に支持台32を配置して、一方の一端側突出片20を支持台32によって支持することができる。なお、他方の一端側突出片20は、作業台31によって支持される。アッパピン10は、図4の矢示方向に圧入される。
つまり、アッパピン10の圧入時に一端側突出部22が設けられた側の一端側突出片20の倒れ込みが支持台32によって防止され、総じて一対の一端側突出片20の間に所期の間隔を確保することができる。そのため、スラスト方向(アッパピン軸方向)で、アッパリンク6とロアリンク7との間に所期のクリアランスを確保することができ、アッパピン10の耐焼き付き性を向上させることができるとともに、上記スラスト方向でのアッパリンク6とロアリンク7との間の耐焼き付き性を向上させることができる。
ロアリンク7の他端部側では、一対の他端側突出片23の一方に他端側突出部25を設けたことによって、図4に示すように、コントロールピン12を第2コントロールピン軸受部24に対して圧入する際に、他端側突出部25の下側に支持台32を配置して、一方の他端側突出片23を支持台32によって支持することができる。なお、他方の他端側突出片23は、作業台31によって支持される。コントロールピン12は、図4の矢示方向に圧入される。
つまり、コントロールピン12の圧入時に他端側突出部25が設けられた側の一端側突出片20の倒れ込みが支持台32により防止され、総じて一対の他端側突出片23の間に所期の間隔を確保することができる。そのため、スラスト方向(コントロールピン軸方向)で、コントロールリンク8とロアリンク7との間に所期のクリアランスを確保することができ、コントロールピン12の耐焼き付き性を向上させることができるとともに、上記スラスト方向でのコントロールリンク8とロアリンク7との間の耐焼き付き性を向上させることができる。
そして、ロアリンク7の一端部と他端部とでは、突出部22、25が形成される突出片20、23が、クランクシャフト軸方向で異なる側となっているので、ロアリンク7の揺動時におけるバランス悪化を抑制することができる。
ロアリンク7の一端側突出部22及び他端側突出部25を形成するにあたっては、これら突出部22、25の内側先端縁に、上記連結ピン軸方向で上記第2リンク側に向かって突出する突起35、38を形成してもよい。
詳述すると、ロアリンク7の一端部側では、図5に示すように、一対の一端側突出片20のうちの一方に形成された一端側突出部22の先端にアッパピン軸方向でアッパリンク側に向かって突出する一端部側突起35を形成してもよい。この一端部側突起35は、ロアリンク周方向に沿って連続する突条である。なお、ロアリンク7の一端側の二股部分には、アッパリンク6との連結部分に潤滑油を供給する潤滑油路36の一端が開口形成されている。この潤滑油路36は、例えば、その他端がクランクピン軸受部18の内周面に開口し、クランクピン軸受部18に供給された潤滑油の一部をロアリンク7とアッパリンク6との連結部分に導入するものである。
これによって、ロアリンク7とアッパリンク6の連結部分から潤滑油が流出しにくくなり、スラスト方向(アッパピン軸方向)でのアッパリンク6とロアリンク7との間の耐焼き付き性を向上させることができる。
ロアリンク7の他端部側では、図5に示すように、一対の他端側突出片23のうちの一方に形成された他端側突出部25の先端にコントロールピン軸方向でコントロールリンク側に向かって突出する他端部側突起38を形成してもよい。この他端部側突起38は、ロアリンク周方向に沿って連続する突条である。なお、ロアリンク7の他端側の二股部分には、コントロールリンク7との連結部分に潤滑油を供給する潤滑油路39の一端が開口形成されている。この潤滑油路39は、例えば、その他端がクランクピン軸受部18の内周面に開口し、クランクピン軸受部18に供給された潤滑油の一部をロアリンク7とコントロール76との連結部分に導入するものである。
これによって、ロアリンク7とコントロールリンク8の連結部分から潤滑油が流出しにくくなり、スラスト方向(コントロールピン軸方向)でのコントロールリンク8とロアリンク7との間の耐焼き付き性を向上させることができる。
そして、ロアリンク7の一端部及び他端部に形成される第1軸受部(第2アッパピン軸受部21及び第2コントロールピン軸受部24)は、一方の内周面を第1軸受部軸方向で内径が一定となるように形成し、他方の内周面をテーパ状に形成するようにしてもよい。
詳述すると、ロアリンク7の一端部側では、図6に示すように、一対の一端側突出片20のうち一端側突出部22が形成された一方(図6における上方側)の一端側突出片20に形成された第2アッパピン軸受部21を、その内径が軸方向で一定となる断面円形の貫通穴となるよう形成し、他方(図6における下方側)の一端側突出片20に形成された第2アッパピン軸受部21を、その内径が軸方向で一方の一端側突出片20側ほど大径となるテーパ状に形成するようにしてもよい。
一方の一端側突出片20は、一端側突出部22が形成されている分、他方の一端側突出片20に比べて剛性が高くなっている。つまり、一方の一端側突出片20に形成された第2アッパピン軸受部21は、他方の一端側突出片20に形成された第2アッパピン軸受部21に比べて剛性が高くなっている。そのため、アッパピン10は、アッパリンク6からアッパピン軸直角方向に荷重入力があると、相対的に剛性の低い他方の一端側突出片20側(図6に下方側)が振られるように動き、相対的に剛性の低い他方の一端側突出片20側に抜けやすくなる。
そこで、他方の一端側突出片20に形成される第2アッパピン軸受部21をテーパ状に形成し、このテーパ形状によりアッパピン10が相対的に剛性の高い一方の一端側突出片20側に抜けやすくなるようにする。
これによって、一方の第2アッパピン軸受部21と他方の第2アッパピン軸受部21の剛性違いに起因するアッパピン10の抜けやすさと、他方の一端側突出片20に形成された第2アッパピン軸受部21のテーパ形状に起因するアッパピン10の抜けやすさとを釣り合わせることができる。換言すると、一方の第2アッパピン軸受部21と他方の第2アッパピン軸受部21の剛性違いに起因してアッパピン10が抜けようとする方向に対して、他方の一端側突出片20に形成された第2アッパピン軸受部21のテーパ形状に起因してアッパピン10が抜けようとする方向を逆方向にすることができる。
ロアリンク7の他端部側では、図6に示すように、一対の他端側突出片23のうち他端側突出部25が形成された一方(図6における上方側)の他端側突出片23に形成された第2コントロールピン軸受部24を、その内径が軸方向で一定となる断面円形の貫通穴となるよう形成し、他方(図6における下方側)の他端側突出片23に形成された第2コントロールピン軸受部24を、その内径が軸方向で一方の他端側突出片23側ほど大径となるテーパ状に形成するようにすればよい。
一方の他端側突出片23は、他端側突出部25が形成されている分、他方の他端側突出片23に比べて剛性が高くなっている。つまり、一方の他端側突出片23に形成された第2コントロールピン軸受部24は、他方の他端側突出片23に形成された第2コントロールピン軸受部24に比べて剛性が高くなっている。そのため、コントロールピン12は、コントロールリンク7からコントロールピン軸直角方向に荷重入力があると、相対的に剛性の低い他方の他端側突出片23側(図6に下方側)が振られるように動き、相対的に剛性の低い他方の他端側突出片23側に抜けやすくなる。
そこで、他方の他端側突出片23に形成される第2コントロールピン軸受部24をテーパ状に形成し、このテーパ形状によりコントロールピン12が相対的に剛性の高い一方の一端側突出片20側に抜けやすくなるようにする。
これによって、一方の第2コントロールピン軸受部24と他方の第2コントロールピン軸受部24の剛性違いに起因するコントロールピン12の抜けやすさと、他方の他端側突出片23に形成された第2コントロールピン軸受部24のテーパ形状に起因するコントロールピン12の抜けやすさとを釣り合わせることができる。換言すると、一方の第2コントロールピン軸受部24と他方の第2コントロールピン軸受部24の剛性違いに起因してコントロールピン12が抜けようとする方向に対して、他方の他端側突出片23に形成された第2コントロールピン軸受部24のテーパ形状に起因してコントロールピン12が抜けようとする方向を逆方向にすることができる。
5…アッパリンク
6…ロアリンク
7…コントロールリンク
9…アッパピン
10…コントロールピン
11…第1アッパピン軸受部
12…第1コントロールピン軸受部
13…クランクシャフト
20…一端側突出片
21…第2アッパピン軸受部
22…一端側突出部
23…他端側突出片
24…第2コントロールピン軸受部
25…他端側突出部

Claims (6)

  1. 2つの第1軸受部が所定間隔を空けて同一軸線上に配置された第1リンクと、上記2つの第1軸受部の間に配置される第2軸受部を有する第2リンクと、上記2つの第1軸受部と上記第2軸受部に挿入される連結ピンと、を有するリンク機構であって、
    上記第1軸受部は、上記第1リンクの対向する一対の突出片に形成され、上記連結ピンは、上記2つの第1軸受部に対して圧入され、上記第1リンクと上記第2リンクとが回転可能に連結されたリンク機構において、
    上記一対の突出片のうち一方の突出片には、連結ピン軸方向に投影したときに他方の突出片よりも外側に張り出す突出部が形成されていることを特徴とするリンク機構。
  2. 上記リンク機構は、内燃機関のピストンクランク機構を構成するものであって、
    上記突出部は、燃焼荷重に起因して上記連結ピンから上記第1リンクに作用する荷重の入力方向とは反対側となる位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリンク機構。
  3. 上記突出部には、連結ピン軸方向で第2リンク側に向かって突出する突起が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のリンク機構。
  4. 上記連結ピンは、上記突出部が形成された一方の突出片側から上記突出部が形成されていない他方の突出片側に向かって圧入され、
    上記突出部が形成されていない他方の突出片における第1軸受部は、その内周面が一方の突出片側ほど大径となるテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のリンク機構。
  5. 上記リンク機構は、ピストンにピストンピンを介して連結されるアッパリンクと、クランクシャフトのクランクピンに回転可能に装着されるとともに、上記アッパリンクにアッパピンを介して連結されるロアリンクと、上記ロアリンクにコントロールピンを介して連結されるコントロールリンクと、を備える内燃機関の複リンク式ピストンクランク機構であって、
    上記ロアリンクが上記第1リンクであり、
    上記アッパリンクと上記コントロールリンクの少なくとも一方が上記第2リンクであり、
    上記アッパピンと上記コントロールピンの少なくとも一方が上記連結ピンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のリンク機構。
  6. 上記ロアリンクと上記アッパリンクとの連結部分では、クランクシャフト一端側の突出片に上記突出部が形成され、
    上記ロアリンクと上記コントロールリンクとの連結部分では、クランクシャフト他端側の突出片に上記突出部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のリンク機構。
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