JP2020172289A - 薬剤入り容器 - Google Patents

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Tomoharu Hino
智晴 日野
理恵 上田
Rie Ueda
理恵 上田
木伏 浩
Hiroshi Kibuse
浩 木伏
聡 栢森
Satoshi Kashiwamori
聡 栢森
佐渡 光男
Mitsuo Sado
光男 佐渡
経雄 渡部
Tsuneo Watabe
経雄 渡部
紀裕 菊地原
Norihiro Kikuchihara
紀裕 菊地原
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Abstract

【課題】液体との混合を容易とする薬剤入り容器およびその製造方法を提供する。【解決手段】水を含む液体と混ぜて用いられる薬剤1と、前記薬剤を収容した水崩壊性の第1容器2と、前記第1容器を収容した非水崩壊性の第2容器3とを備え、前記第2容器には、前記液体を前記第2容器に入れるための開口部3aが設けられ、前記第2容器に入れられた前記液体が前記第1容器に触れることによって前記第1容器が溶け、前記薬剤と前記液体とが前記第2容器内で混ざる、薬剤入り容器。【選択図】図1

Description

本発明は、液体と混ぜて用いられる薬剤が収容された薬剤入り容器に関する。
特許文献1には、水崩壊性フィルムを含み、第1の組成物を収容する第1の密封区画を含むパウチが開示されている。
特許第5933670号公報
特許文献1のパウチにおける第1の組成物は、シンクや洗濯機などに直接添加することを想定しており、液体と混ぜて使用することは全く想定されていない。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、液体との混合を容易とする薬剤入り容器を提供することである。
本発明の一態様によれば、水を含む液体と混ぜて用いられる薬剤と、前記薬剤を収容した水崩壊性の第1容器と、前記第1容器を収容した非水崩壊性の第2容器と、を備える薬剤入り容器が提供される。
前記第2容器には、前記液体を前記第2容器に入れるための開口部が設けられ、前記第2容器に入れられた前記液体が前記第1容器に触れることによって前記第1容器が溶け、前記薬剤と前記液体とが前記第2容器内で混ざるのが望ましい。
薬剤入り容器は、互いに異なる薬剤を収容した複数の前記第1容器を備えるのが望ましい。
前記第2容器には、前記第2容器に入れるべき前記液体の量の目安が付されているのが望ましい。
前記第2容器は、持ち手部を有するのが望ましい。
前記第2容器は、可撓性を有するのが望ましい。
薬剤と液体とを混ぜるための容器を用意することなく、薬剤入り容器が有する第2容器内で薬剤と液体とを混ぜることができ、薬剤と液体との混合を容易に行うことができる。
一実施形態に係る薬剤入り容器の概略平面図。 薬剤入り容器に液体を入れた状態を示す図。 液体を入れた薬剤入り容器を横向きに示す図。 2つの薬剤入り容器を折り畳んで重ねた状態を示す図。 図1の変形例である薬剤入り容器の概略平面図。 図1の別の変形例である薬剤入り容器の概略平面図。 図1のまた別の変形例である薬剤入り容器の概略平面図。 図1のさらに別の変形例である薬剤入り容器の概略平面図。 図1のさらに別の変形例である薬剤入り容器の概略平面図。 図1のさらに別の変形例である薬剤入り容器の概略平面図。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、一実施形態に係る薬剤入り容器の概略平面図である。薬剤入り容器は、薬剤1と、内側パウチ2(第1容器)と、外側パウチ3(第2容器)とを備えている。
薬剤1は水を含む液体と混ぜて(希釈して)用いられる。水を含む液体とは、水あるいは湯そのものでもよいし、水とアルコールなどの混合物でもよい。また、薬剤1は、粉体、固体、液体、ペースト状、タブレット状、これらの組み合わせなどであってよく、形状などに制限はない。
内側パウチ2は薬剤1を内部に収容している。言い換えると、薬剤1は内側パウチ2に覆われている。内側パウチ2は水崩壊性フィルム製であり、水を含む液体が触れると少なくとも一部が溶けて薬剤1が流出する。一例として、内側パウチ2の素材はポリビニルアルコール(PVA)、水解紙などの分散性素材、オブラートおよびこれらの複層フィルムである。さらに具体的には、内側パウチ2は厚み5〜250μm、ケン化度30%以上、重合度20〜5000のポリビニルアルコールである。
外側パウチ3は内側パウチ2を収容している。外側パウチ3は非水崩壊性フィルム製であり、水を含む液体が触れても溶けないし、薬剤1が触れてもほとんど溶けない。一例として、外側パウチ3はプラスチックフィルム製である。なお、外側パウチ3には開口部3aが形成されており、開口部3aに設けられたスパウト3bにキャップ3cを嵌めることができる。そして、外側パウチ3における開口部3a以外はシールされている。したがって、キャップ3cを嵌めれば、外側パウチ3に入れた液体が外部に漏れることはない。
一例として、外側パウチ3の素材は、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、EVOHなどの単層プラスチックフィルム、および、これらの積層プラスチックフィルムである。別の例として、外側パウチ3は、上記フィルムのいずれかを内層および外層とし、中間層にアルミニウム、二酸化チタン、紙などを使用した積層プラスチックフィルムであってもよい。
この薬剤入り容器の使用法は次のとおりである。まず、外側パウチ3のキャップ3cを取り外す。そして、開口部3aを通して所定量の液体を外側パウチ3に入れる。このとき、液体が水崩壊性の内側パウチ2に触れることによって内側パウチ2が溶け、薬剤1と液体とが混ざる。必要に応じて、キャップ3cを閉めて攪拌し、薬剤1と液体とを十分に混合する。これにより、薬剤1が希釈されて使用可能な状態となる(図2参照)。
希釈のための容器を用意する必要はなく、薬剤入り容器における外側パウチ3で薬剤1を簡便に希釈できる。また、液体を入れる前は薬剤1が内側パウチ2に収容されているため、液体を入れた際の水流で薬剤1が泡立って外側パウチ3から溢れるのを抑制できる。
このような薬剤入り容器は、予め薬剤1が収容された内側パウチ2を、外側パウチ3の開口部3aから外側パウチ3内に入れる(次いで、キャップ3cを嵌める)ことによって製造される。この製法の場合、薬剤1が収容された内側パウチ2が外側パウチ3の開口部3aより小さい必要がある。多くの薬剤1を収容する場合には、例えば内側パウチ2を縦長の形状とするか、薬剤1が収容された複数の内側パウチ2を外側パウチ3に入れることとしてもよい。
別の製法として、まず、少なくとも一部がシールされていない状態の外側パウチ3に、当該シールされていない部分から、予め薬剤1が収容された内側パウチ2を外側パウチ3内に配置する。そして、外側パウチ3におけるシールされていない部分をシールしてもよい。この製法によれば、外側パウチ3の開口部3aより大きな、薬剤1が収容された内側パウチ2を外側パウチ3に収容することができる。
続いて、薬剤入り容器についてより詳細に説明する。
まず、薬剤1に特に制限はないが、例えば非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤であってよい。これらのなかには液体と混ぜたときに泡立ちやすいものもある。例えば、HLB値が7以上(特に9以上)の非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、ベタイン型およびまたはアミノ酸型両性界面活性剤や、泡を安定にする成分(例えば加水分解コムギ末)を含む場合に、泡立ちやすい。
薬剤1が泡立ちやすい場合、液体と混ぜたときに生じる泡が外側パウチ3から溢れないようにするため、内側パウチ2を溶けにくくしておくのがよい。具体的には、内側パウチ2を厚くしたり、多重包装としたりする。あるいは、内側パウチ2がPVA製である場合、ケン化度が高い素材や、重合度が高い素材を用いる。
なお、非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル、モノオレイン酸ポリエチレングリコール等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、モノステアリン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。陰イオン性界面活性剤としては、例えばラウリル硫酸ナトリウム等の硫酸エステル塩、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルファオレフィンスルホン酸塩等のスルホン酸塩、石けん(ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウムなど)、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホコハク酸エステル2塩等のカルボン酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩等の硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩等のリン酸エステル塩が挙げられる。陽イオン性界面活性剤としては、例えば塩化ベンザルコニウム等の第4級アンモニウム塩が挙げられる。両性界面活性剤としては、例えばラウリルジメチルベタイン等のベタイン型両性界面活性剤、ラウリルアミノプロピオン酸メチル等のアミノ酸型が挙げられる。
また、薬剤1は、例えばpH調整剤、着色剤、防腐剤、殺菌剤、賦形剤、可溶化剤、分散剤、着香剤、研磨剤、忌避剤であってよい。これらは液体と混ぜてもそれほど泡立ちにくいものもある。そのため、内側パウチ2が液体と触れたときに迅速に溶けて液体と薬剤1とが混ざるようにするため、内側パウチ2を溶けやすくしておくのがよい。具体的には、内側パウチ2を薄めのフィルムにする。あるいは、内側パウチ2がPVA製である場合、ケン化度が低い素材や、重合度が低い素材を用いる。
なお、pH調整剤としては、例えばクエン酸またはその塩、グルコン酸またはその塩等の有機塩あるいは有機酸が挙げられる。また、pH調整剤としては、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸またはその塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩あるいは無機酸も挙げられる。着色剤としては、例えば赤色102号や青色1号等の水溶性染料、赤色225号や青色403号等の油溶性染料が挙げられる。防腐剤あるいは殺菌剤としては、例えばジクロロイソシアヌル酸ナトリウム等の塩素系のもの、メチルパラベン、エチルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル、安息香酸、安息香酸ナトリウム等の安息香酸が挙げられる。賦形剤としては、食塩、芒硝等の無機塩、増粘性ポリマー(メチルセルロース等)等の高分子材、グリセリン、ポリエチレングリコール、エタノール等の湿潤剤あるいは溶剤が挙げられる。可溶化剤としては、例えばクメンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸が挙げられる。
薬剤1が泡立ちやすい場合に加え、吸湿しやすい場合も、内側パウチ2を溶けにくい材質とするのが望ましい。液体を入れる途中で泡が溢れたり、保管中に吸湿して薬剤1が変質するのを抑えられるためである。また、薬剤1が泡立ちにくい場合や、消泡剤等が配合されていて泡立ちにくくなっている場合、内側パウチ2を溶けやすい素材とするのが望ましい。液体を入れると素早く内側パウチ2が溶けて、すぐに使えるためである。
具体例として、薬剤1を50gのラウリル酸ナトリウムとし、内側パウチ2を厚み60μmのポリビニルアルコールフィルムとし、外側パウチ3を容積5Lのナイロン/ポリエチレン積層プラスチックフィルムとして洗浄剤用途の薬剤入り容器を作製した。そして、液体として水を入れたところ、途中で泡が溢れることはなかった。
別の具体例として、薬剤1を500mgの塩化ベンザルコニウムとし、内側パウチ2を厚み25μmのポリビニルアルコールフィルムとし、外側パウチ3を容積5Lのナイロン/ポリエチレン積層プラスチックフィルムとして殺菌剤用途の薬剤入り容器を作製した。そして、液体として水を入れたところ、容易に内側パウチ2が溶解し、途中で泡が溢れることはなかった。
また別の具体例として、薬剤1を45gの食塩とし、内側パウチ2を厚み25μmのポリビニルアルコールフィルムとし、外側パウチ3を容積5Lのナイロン/ポリエチレン積層プラスチックフィルムとして生理食塩水用途の薬剤入り容器を作製した。そして、液体として水を入れたところ、容易に内側パウチ2が溶解し、途中で泡が溢れることはなかった。
なお、定量的な希釈作業を補助すべく、外側パウチ3には、入れるべき液体の量の目安3e(例えば、流量目安線や色分け)が印刷などによって付されているのが望ましい。このような目安3eを付すことで入れられる液体の量が一定となり、一定の倍率で薬剤1を希釈できる。さらに、外側パウチ3は大きな表面積を有するので、取扱方法などを印刷することができる。
また、外側パウチ3は、指を通すことが可能な開口によって持ち手部3dが形成されているのが望ましい。具体的には、持ち手部3dは外側パウチ3の上側(キャップ3c側)にあるのが望ましく、外側パウチ3の下側にもあるのがさらに望ましい。図3に示すように、2つの持ち手部3dを設けることで、外側パウチ3を横向きにして攪拌しやすいためである。
また、輸送や保管の効率を考慮すると、外側パウチ3は、可撓性を有し、折り畳んでも強度が低下しないのが望ましい。具体的には、プラスチックフィルム製であるが好適である。プラスチックフィルム製であれば、廃棄も容易である。外側パウチ3におけるスパウト3bは厚みを有するが、図4に示すように、折り畳んだ2つの薬剤入り容器を互い違いに重ねることで、容積を小さくすることができる。液体と混合した図2の状態の容積と、図4との状態の容積とを比較すると、後者が数分の1となる。
プラスチックフィルムの他、外側パウチ3はクラッシャブルボトルでもよいし、ハードボトルでもよく、その場合でも希釈作業の容易さは得られる。外側パウチ3の使用時の強度を重視するのであれば、外側パウチ3は、プラスチックフィルムの他、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどを用いた肉厚0.1〜2mmのボトルでもよい。この場合のボトルは、廃棄が容易になるようボトルの側面に折り目が付いたクラッシャブルボトルでもよいし、折り目のないボトルでもよい。また、ボトルの素材は、ガラスや金属でもよく、その場合でも希釈作業の容易さは得られる。
外側パウチ3は、薬剤1の劣化を抑えるべく、窒素などの不活性ガスが充填されているか、内部が密封されて真空状態になっているのが望ましい。また、外側パウチ3の用途に特に制限はないが、例えば薬剤1としての洗浄剤、殺菌剤、農薬、磨き剤、食品、消臭剤、医薬品を希釈したものを収容する。
このように、本実施形態では、薬剤1を内側パウチ2に収容し、これを外側パウチ3に収容する。そのため、別の容器を用意することなく、外側パウチ3内で希釈作業が可能となり、利便性が向上する。
また、本薬剤入り容器は、使用前は薬剤1が内側パウチ2に収容されているため、薬剤1が外側パウチ3に触れない。そのため、外側パウチ3が薬剤1によって劣化したり変質したりするのを防げる。また、薬剤1が内側パウチ2および外側パウチ3によって二重に収容されているため、使用者が希釈前の高濃度の薬液に誤って触れてしまう危険性も低い。さらに、薬剤1が蒸発などの外気から受ける影響を緩和できる。加えて、薬剤1が空気中の湿気などの外気から受ける影響を緩和できる。
図5は、図1の変形例である薬剤入り容器の概略平面図である。図示のように、薬剤入り容器は、薬剤1を収容した複数の内側パウチ2を備えてもよい。複数の内側パウチ2には、互いに異なる薬剤1が収容されてもよい。特に、混ぜておくと性能劣化する薬剤1の組み合わせ(例えば、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムと酵素)の場合に、これらの薬剤1を別個の内側パウチ2に収容しておくのが有効である。使用時に液体を入れて希釈および攪拌する段階で薬剤1が混ざり合うため、フレッシュな状態で使用を開始できる。また、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムや酵素は、水に溶解した時点から失活が始まる。そのため、図5に示すような多重包装としておき、使用時になって水に溶解することでフレッシュな状態で使用を開始できる。
具体例として、1つの薬剤1を50gのポリオキシエチレン(11)ラウリルエーテルとし、内側パウチ2を厚み60μmのポリビニルアルコールフィルムとし、別の薬剤1を2.5gのアミラーゼ、500mgのクエン酸および500mgのクエン酸ナトリウムの混合物とし、内側パウチ2を厚み25μmのポリビニルアルコールフィルムとし、外側パウチ3を容積5Lのナイロン/ポリエチレン積層プラスチックフィルムとして洗浄剤用途の薬剤入り容器を作製した。そして、液体として水を入れたところ、混合物を収容した内側パウチ2は容易に溶解し、ポリオキシエチレン(11)ラウリルエーテルを収容した内側パウチ2は溶解に時間を要したが、途中で泡が溢れることはなかった。
図6は、図1の別の変形例である薬剤入り容器の概略平面図である。図示のように、大きさや色が互いに異なる複数の内側パウチ2を用いることで、複数の機能を果たす薬剤が内包されていることを視覚的に訴えることができる。
図7は、図1のまた別の変形例である薬剤入り容器の概略平面図である。図示のように、薬剤入り容器は内側パウチ2内に収容された1または複数の水崩壊性の内側パウチ4(第3容器)を備えていてもよい。この態様では、内側パウチ4に薬剤1が収容される。言い換えると、薬剤1は内側パウチ4および内側パウチ2によって2重に覆われる。そのため、図1と比較すると、薬剤1が内側パウチ2から溶け出す速度が遅くなる。このように、薬剤1を何重の水崩壊性パウチで覆うかによって、薬剤1の溶出速度を制御でき、例えば薬剤1が泡立ちやすい成分を含む場合に、液体を入れるときに泡立ちすぎるのを防抑えることができる。また、少量多品種の薬剤入り容器の生産にあたり、工程の簡略化および効率化ができる。
図8は、図1のさらに別の変形例である薬剤入り容器の概略平面図である。図示のように、内側パウチ2は、薬剤1と、薬剤1’を収容した内側パウチ4とを収容していてもよい。ここで、薬剤1’は薬剤1と同じでもよいし、異なっていてもよいが、やはり水を含む液体と混ぜて用いられる。図8の薬剤入り容器では、まず薬剤1が内側パウチ2から溶け出し、その後に薬剤1’が内側パウチ2から溶け出す。このように、薬剤1,1’が溶出する速度や順序を制御できる。また、少量多品種の薬剤入り容器の生産にあたり、工程の簡略化および効率化ができる。
図9は、図1のさらに別の変形例である薬剤入り容器の概略平面図である。図示のように、希釈用の液体を入れるための開口部3a、スパウト3bおよびキャップ3cとは別に、希釈済みの薬剤1を吐出するための開口部3f、ボタン3gおよび吐出口3hを設けてもよい。ボタン3gを押し込むことで内部の弁(不図示)が開き、吐出口3hから希釈済みの薬剤1が吐出される。この場合、薬剤入り容器を載置した際に吐出用の開口部3fが手前(水平方向)を向き、吐出口3hが下を向くようにすると、載置した状態で希釈済みの薬剤1を使えるため、使い勝手がよい。
図10は、図1のさらに別の変形例である薬剤入り容器の概略平面図であり、以下の点で目安3eが図1とは異なる。
目安3eの線は、外側パウチ3の端から端までつながっているのではなく、表面および裏面の左右端(正確には、シールされている部分の最も内側)から所定長さ(例えば30〜50mm)だけ延びている。外側パウチ3の端から端まで目安3eの線がつながっている場合、外側パウチ3に液体を入れたときに線の中央付近が波打ち、どこまで液体を入れるのがよいのか使用者にとって不明確となることがある。これに対し、液体を入れても波打たない程度に短い長さの線を目安3eとすることで、どこまで液体を入れるのがよいか一目瞭然となる。
また、目安3eの線はある程度太くなっている。外側パウチ3がプラスチック製である場合、外側パウチ3に一定量の液体を入れたとしても、液体の温度に応じて水位は異なり、具体的には温度が高いほど水位は高くなる。温かい液体を入れるとプラスチックが軟化するためである。そこで、目安3eの線を太くしておき、下端部は冷たい液体を入れる場合の目安を示し、上端部は温かい液体を入れる場合の目安を示すこととするのが好適である。
一例として、冷たい液体(例えば10度程度)を入れる場合と、温かい液体(例えば40度程度)を入れる場合とが想定され、両者で水面が5mm異なる場合、目安3eの太さを5mmとすればよい。そして、使用者には、冷たい液体を入れる場合は目安3eの下端部まで液体を入れるよう促し、温かい液体を入れる場合は目安3eの上端部まで液体を入れるように促せばよい。
もちろん、目安3eの線は、外側パウチ3の左右端から所定長さだけ延びる細い線であってもよいし、端から端までつながった太い線であってもよい。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
1 薬剤
2 内側パウチ
3 外側パウチ
3a 開口部
3b スパウト
3c キャップ
3d 持ち手部
3e 入れるべき液体の量の目安
3f 開口部
3g ボタン
3h 吐出口
4 内側パウチ

Claims (7)

  1. 水を含む液体と混ぜて用いられる薬剤と、
    前記薬剤を収容した水崩壊性の第1容器と、
    前記第1容器を収容した非水崩壊性の第2容器と、を備える薬剤入り容器。
  2. 前記第2容器には、前記液体を前記第2容器に入れるための開口部が設けられ、
    前記第2容器に入れられた前記液体が前記第1容器に触れることによって前記第1容器が溶け、前記薬剤と前記液体とが前記第2容器内で混ざる、請求項1に記載の薬剤入り容器。
  3. 互いに異なる薬剤を収容した複数の前記第1容器を備える、請求項1または2に記載の薬剤入り容器。
  4. 前記第2容器には、前記第2容器に入れるべき前記液体の量の目安が付されている、請求項1乃至3のいずれかに記載の薬剤入り容器。
  5. 前記第2容器は、持ち手部を有する、請求項1乃至4のいずれかに記載の薬剤入り容器。
  6. 前記第2容器は、可撓性を有する、請求項1乃至5のいずれかに記載の薬剤入り容器。
  7. 前記薬剤は、洗浄剤、殺菌剤、農薬、磨き剤、食品、消臭剤または医薬品である、請求項1乃至6のいずれかに記載の薬剤入り容器。
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