JP3350757B2 - 感光材料用現像機、調液装置 - Google Patents

感光材料用現像機、調液装置

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JP3350757B2
JP3350757B2 JP2001352652A JP2001352652A JP3350757B2 JP 3350757 B2 JP3350757 B2 JP 3350757B2 JP 2001352652 A JP2001352652 A JP 2001352652A JP 2001352652 A JP2001352652 A JP 2001352652A JP 3350757 B2 JP3350757 B2 JP 3350757B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光材料用処理剤の取出
し方法に関し、詳しくは取扱い性にすぐれ、安全衛生上
好ましい感光材料用処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーフィルム、カラーペーパ
ー、リスフィルム及びXレイフィルム等のハロゲン化銀
写真感光材料やPS版等の印刷用非銀塩感光材料の処理
剤は、例えば、ポリエチレンのビンのような硬質のポリ
ビン、あるいは「キュービテナー」のような軟質の容器
が用いられる。
【0003】これらの容器に収納される処理剤は液剤で
あったり、固型剤であったりするが、いずれの場合で
も、手に付着すると好ましくないものである。特に現像
液は強アルカリ性なので、特に注意を要する。
【0004】しかしながら、これらの容器から中身の処
理剤を自動現像機に仕込むときなど、処理剤が手に付着
することが多い。
【0005】硬質のポリビンなどでは、調液ミキサー、
通称「ケミカルミキサー」を用いて仕込みを行なうケー
スもある。しかし、この場合でも内部の処理剤が容器の
内壁に付着して、充分に取出せないことがある。特に粘
度の高い処理剤や顆粒などの固形現像剤で顕著である。
処理剤が容器内部に残ることは、廃棄上好ましくないと
ともに仕込み液の濃度バラツキを生じ、処理性能の変動
原因になることも予想される。
【0006】一方、環境保全の見地から、プラスチック
廃棄物が大きな社会問題となっている。特にポリビン
は、解体が困難で、ボリュームが大きく、保管や、輸送
の問題がある。
【0007】これらの、ポリビンに代わりフレキシブル
な軟質の容器が注目されている。具体的な商品名では
「キュービテナー」「ショーリパック」「チァーパッ
ク」「ドイパック」等がある。これらは比較的薄い樹脂
を、角型やスタンディングパウチ型等に加工した容器で
ある。特にスタンディングパウチ型の容器は使用済みの
ものでは、おりたためて容積が非常に小さくなり、廃棄
しやすくなるという長所がある。
【0008】スタンディングパウチ型容器に処理剤を充
填した場合、使用時には、容器上部を斜めにハサミで切
って処理剤を取り出す方法が一般的である。しかし、こ
の方法では、手に処理剤がついたりハサミに処理剤が付
着しサビを生じる。また、スタンディングパウチはポリ
ビンに比べて処理剤が容器内に残りやすく廃棄上問題が
ある。さらに処理剤が、粉状や顆粒状の固型剤の場合は
特に処理剤が容器内に残りやすい。これは、スタンディ
ングパウチがもともと平らな2枚の樹脂膜が対向した型
なので、内容物が減ってくると処理剤が樹脂膜にはさま
れてしまうことによると考えられる。このようにスタン
ディングパウチは廃棄性のメリットがあるものの、使用
上、いくつかの問題がある。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は、作業者が処理剤の使用
時に、手を汚すことなく容易に取り出すことが出来、容
器内の残留処理剤量を低減でき、処理剤の変動性能を少
なくできる感光材料用処理装置を提供することにある。
【0010】更に別の目的は、廃棄性にすぐれた処理剤
容器の実用上の問題を改良した処理剤の取出し方法を提
供することにある。
【0011】
【発明の構成】本発明の上記目的は以下の構成によって
達成される。
【0012】(1)感光材料用処理剤を充填した容器か
ら、前記処理剤を感光材料用処理装置内の処理液タンク
に取り出した後または取り出す最中に前記容器を洗浄す
る装置を有する感光材料用処理装置であって、前記容器
が前記処理装置に付属の装置によって開口されることを
特徴とする洗浄装置を有する感光材料用処理装置。
【0013】(2)感光材料用処理剤を充填した容器か
ら、前記処理剤を調液装置内の処理液タンクに取り出し
た後または取り出す最中に前記容器内を洗浄する装置を
有する調液装置であって、前記容器が前記調液装置に付
属の装置によって開口されることを特徴とする洗浄装置
を有する調液装置。
【0014】(3)前記洗浄水が27〜50℃の温水である前
記(1)又は(2)記載の感光材料用処理剤の取出し方
法。
【0015】(4)前記感光材料用処理剤が固形剤である
前記(1),(2)又は(3)記載の感光材料用処理剤
の取出し方法。
【0016】以下、本発明について具体的に説明する。
【0017】本発明の感光材料用処理剤を充填する容器
は、硬質のポリエチレン又はポリプロピレン等から成る
ポリビン、低密度ポリエチレンを主成分とする軟質のキ
ュービテナー、せん付きのチァーパック、スタンディン
グパウチ型のドイパック等種々の容器が用いられるが、
本発明では、スタンディングパウチ型容器に適用すると
特に効果的である。
【0018】その他、使用可能な容器としては酒、牛
乳、ジュース等に用いられている紙にポリエチレンをラ
ミネートした容器も使用可能である。
【0019】本発明で好ましく用いられる処理剤容器
は、フレキシブルな合成樹脂材を主構成材料とする容器
であり、単一素材のフィルムでも良いが、ガスバリアー
性やホットメルト性を付与する場合は多層構成にするこ
とが好ましい。
【0020】合成樹脂材の例としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ナ
イロン、ポリ塩化ビニリデンポリスチレン、ポリカーボ
ネート、ビニロン、エバール、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)、ポリエステル、塩酸ゴム、アクリロニ
トリルブタジエン共重合体、エポキシ-リン酸系樹脂等
がある。
【0021】これらは、通常そのフィルムを積層接着す
るが、塗布層としてもよい。
【0022】さらには、例えば上記のフィルムにアルミ
箔、アルミ蒸着合成樹脂、シリカ蒸着合成樹脂を使用す
るなど、各種ガスバリアー膜を用いるとより好ましい。
【0023】容器のフィルム膜の厚さは30〜500μmが
好ましく、より好ましくは50〜300μmである。
【0024】本発明の条件に適う1層の高分子樹脂膜と
しては、例えば、(1)厚さ0.1mm以上のポリエチレン
テレフタレート(PET)、(2)厚さ0.3mm以上のア
クリロニトリブタシエン共重合体、(3)厚さ0.1mm以
上の塩酸ゴム等が挙げられ、中でもポリエチレンテレフ
タレートは耐アルカリ性、耐酸性の点でも優れているた
め、本発明に好適に用い得る。次に、本発明の条件に適
う積層の高分子樹脂膜としては、例えば、(4)PET
/ポリビニルアルコール・エチレン共重合体(エバー
ル)/ポリエチレン(PE)、(5)延伸ポリプロピレ
ン(OPP)/エバール/PE、(6)未延伸ポリプロ
ピレン(CPP)/エバール/PE、(7)ナイロン
(N)/アルミ箔(Al)/PE、(8)PET/Al
/PE、(9)セロファン/PE/Al/PE、(10)
Al/紙/PE、(11)PET/PE/Al/PE、
(12)N/PE/Al/PE、(13)紙/PE/Al/
PE、(14)PET/Al/PET/ポリプロピレン
(PP)、(15)PET/Al/PET/高密度ポリエ
チレン(HDPE)、(16)PET/Al/PE/低密
度ポリエチレン(LDPE)、(17)エバール/PP、
(18)PET/Al/PP、(19)紙/Al/PE、
(20)PE/PVDCコートナイロン/PE/エチルビ
ニルアセテート・ポリエチレン縮合物(EVA)、(2
1)PE/PVDCコートN/PE、(22)EVA/P
E/アルミ蒸着ナイロン/PE/EVA、(23)アルミ
蒸着ナイロン/N/PE/EVA、(24)OPP/PV
DCコートN/PE、(25)OPP/エバール/LDP
E、(26)OPP/エバール/CPP、(27)PET/
エバール/LDPE、(28)ON(延伸ナイロン)/エ
バール/LDPE、(29)SiO2蒸着PET/PE、本発
明に用いる容器の形状は、使用時底部に処理剤を排出す
るための穴又は切り込みを設けるために、容器底部にあ
る程度の面積を有することが好ましい。また、廃棄時に
は、かさばらない折りたたみ可能な容器が好ましく、ス
タンディングパウチ型は好適に用いることができる。ま
た、容器の底は穴又は切り込みを設けるため、側面に比
べて、膜厚を薄くしたり、強度を弱くすることが好まし
い。又、必要に応じて底部にあらかじめ取出し口を設
け、キャップをつけてもよい。取出し口には、アルミ箔
等でシールして処理剤をもれないようにし、かつ、穴を
あけやすい構造としても良い。また、キャップの上から
穿孔してもよい。
【0025】本発明に用いる容器の形態の具体例を図1
(a)〜図1(e)に示す。
【0026】図1(a)は、角型の柔軟なプラスチック
容器で、上部とサイドをヒートシールしたもの。
【0027】図1(b)は、図1に取出し口を付けたタ
イプで、商品名「チアーパック」で市販されているも
の。
【0028】図1(c)は硬質のポリビン。
【0029】図1(d)は商品名「ドイパック」等で市
販されているスタンディングパウチ型のフレキシブルな
容器。
【0030】図1(e)は、図(b)のスタンディング
パウチの下部に取出し口を付けたもの。
【0031】本発明においては、その他ポリ袋や牛乳カ
ートン、キュービテナーのような形態の容器を使用する
ことができる。
【0032】本発明の取出し方法においては、使用時
に、処理剤が充填されている容器に取出し口をあける。
取出し口は、処理剤の取出しやすさから容器の底部に設
けることが好ましいが、場合により容器の側面や上部で
も良い。取出し口を上部に設けた場合は、液剤を吸引し
て取り出すめんどうさがあるが、洗浄水を供給する時
は、特に水圧を加える必要がなく洗浄は容易である。容
器に取出し口をあける方法としては、処理剤容器を穿孔
刃にさしこんで穴をあける方法や、刃を移動させて、切
り開く方法、あるいは、容器にあらかじめ排出口を設け
排出口にはってあるアルミ箔等のシールをはがすことに
より取出し口を設ける方法がある。
【0033】取出し口の大きさは液剤の場合、比較的小
さくてもよいが、固形剤の場合は、大きくすることがこ
のましい。
【0034】取出し口からは処理剤を排出する方法は、
重力で落下排出する方法が有利だが、ポンプ等で吸引し
て排出してもよい。
【0035】取出し口から処理剤を排出した後、または
排出途中に洗浄水供給ノズルより、一定量の洗浄水を噴
射させて容器内を洗浄する。
【0036】洗浄した洗浄水は、容器の下方に設けた処
理液タンクに入るようにする。
【0037】洗浄水供給ノズルは、穿孔刃と一体化して
いることが好ましく、具体的構造として図2のようなも
のがある。洗浄水は、容器内を効率よく洗うために水圧
を高くし、また温水を用いることが好ましい。
【0038】洗浄水の水圧は、特にスタンディングパウ
チ型の容器の場合には高くし、0.3〜5Kg/cm2の範囲が
好ましい。
【0039】洗浄水の温度は27〜50℃、好ましくは35℃
〜45℃である。洗浄水が27℃よりも低いと容器内に残っ
ている液剤又は粉剤の洗浄効果が弱く、50℃よりも高い
と、洗浄効果は良いが、容器の材質によっては、容器材
質成分が溶け出したり、容器が変形したり、また、高温
の洗浄水を用いることは取扱いの安全性に問題が生じ
る。
【0040】洗浄水を供給するタイミングは、充填され
ている処理剤が液剤の場合は、液剤を取り出した後に洗
浄水を供給することが好ましいが、処理液が固型剤の場
合には、取出しと同時に、洗浄水で固型剤を溶解しなが
ら取出すことが好ましい。
【0041】本発明に用いる感光材料用処理剤として
は、ハロゲン化銀写真感光材料及びPS版等の印刷版用
非銀塩感光材料の処理剤であり、液剤及び固型剤の両方
に使用可能であるが、特に固型剤に有効である。
【0042】ハロゲン化銀写真感光材料用の処理剤とし
ては、黒白現像液、発色現像液、定着液、漂白定着液、
漂白液、水洗代替安定化液等の液剤あるいは、これらの
粉末剤や顆粒剤等の固形化剤を適用することができる。
【0043】PS版等の印刷版用非銀塩感光材料の処理
剤としては、現像液、現像補充液、リンス液、ガム液あ
るいはこれらの粉末剤や顆粒剤等の固形化剤を適用する
ことができる。
【0044】ハロゲン化銀写真感光材料用の黒白現像液
には、ハイドロキノン類、1-フェニル-3-ピラゾリドン
類、パラアミノフェノール類のうち少なくとも1種の黒
白現像主薬が用いられる。
【0045】発色現像液に使用される発色現像主薬は特
願平3-264896号、同3-272952号、同4-28183号、同4-321
54号等に記載の化合物が用いられる。
【0046】PS版用現像液としては、特開昭51-77401
号、同54-86328号、同57-5045号、同56-153341号、同58
-54341号公報等に記載のネガ型PS版用現像液、特開昭
58-59444号、同58-75152号、同59-75255号、同55-25100
号、同55-22759号、同57-5045号公報等に記載のポジ型
PS版用現像液、特開昭62-168160号、同63-200154号公
報等に記載のネガ・ポジ共通現像液を用いることができ
る。これらの現像液は通常2倍から9倍の濃縮液として
用いられる。
【0047】また、これらの現像液を顆粒状や、粉末状
にした固型処理剤を用いることもできる。
【0048】PS版処理剤としては、現像液以外にもリ
ンス液、ガム液等を用いることができる。
【0049】
【実施例】以下本発明の実施例を述べるが、本発明はこ
れらに限定されるわけではない。 実施例1 フィルム構成が、内側から低密度ポリエチレン(150
μ)/サランコートPET(12μ)/ナイロン(15μ)
から成る図1(a)に示した形状の容器に下記に示すコ
ニカ社製Xレイ用現像液キットA,B,Cを充填した。
【0050】 パート(A) 水酸化カリウム 230g 亜硫酸カリウム 610g 炭酸水素ナトリウム 120g ジエチレンテトラミン5酢酸 28g 5-メチルベンゾトリアゾール 0.5g 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 0.2g ハイドロキノン 300g 水を加えて 2500ml pHを11.0に調整 パート(B) トリエチレングリコール 200g 5-ニトロインダゾール 1g 1-フェニル-3-ピラゾリドン 13g 氷酢酸 100g 水を加えて 300ml パート(C) グルタルアルデヒド重亜硫酸塩 130g 水を加えて 250ml 上記処理剤を充填したキットの容器の底部を図3の調液
装置の穿孔ノズル1,2,3につきさし、中の処理液を
排出した。その後、穿孔ノズルに一体化した洗浄ノズル
より、キット内容量合計の約3.3倍量に相当する量の洗
浄水を噴出させ容器内部を洗浄した。排出された洗浄水
は処理液の希釈水として使用した。使用液となった処理
剤は、撹拌機4により充分に混合され、送液ポンプ5で
現像補充液を処理機へ送液した。
【0051】なお、現像開始時はスターターを調整し、
スタート時に用いた。
【0052】 氷酢酸 16g 臭化カリウム 19.0g 水を加えて 1.0リットル 洗浄水は、あらかじめ40℃に温調された水道水を用い流
量20l/minで容器内に供給した。洗浄水供給ノズルは内
径3mmのノズルを用いた。
【0053】定着液は下記組成のものを用いた。
【0054】 チオ硫酸アンモニウム 140g 無水亜硫酸ナトリウム 8.8g ホウ酸 7.0g 酢酸ナトリウム3水塩 20g 硫酸アルミニウム18水塩 18g 硫酸 8g 氷酢酸 5.5g 水で 全量1リットルとする。 <処理方法>現像液には、現像スタート時に、スタータ
ーとして現像液1リットル当たり前記スターター20mlを
添加して自動現像機SRX-501(コニカ〔株〕製)を用い
処理した。尚このときの水洗水量はフィルム1m2当り2
l/m2で、現像液補充量は250ml/m2とした。又、定着液
の補充量は360ml/m2とした。
【0055】フィルムはコニカ社製SR-Gを用いて、
露光後処理した。
【0056】このようにして、Xレイフィルムの現像処
理を行なうと現像液キットをセットするだけですみ、容
易に現像処理を長期間行なうことができた。現像液の容
器は、自動的に洗浄されるため、液は容器内に多少残っ
ているものの、ほとんど水に近いものなので、手に付着
しても害のないものであった。処理剤容器は、折りたた
んですてることができ、ポリビンの場合に比べて廃棄ボ
リュームが小さく、廃棄性にすぐれていた。また、この
ような柔軟性容器で問題になりがちな容器内の処理液残
りに起因する性能変動は、全くみられなかった。
【0057】実施例2 以下に示すパート構成のカラーペーパー用発色現像補充
剤キット(10リットルキット)を内側からPE(100
μ)/ナイロン(2μ)/ポリウレタン(3μ)/PE
T(10μ)のフィルムを用いて図1(d)に示す形状に
製袋したものに充填し、開口部を熱融着したものを容器
とした。これを図4の調液装置にセットした。
【0058】 カラーペーパー用発色現像補充剤 パートA 純水 約100g トリエタノールアミン 145g N,N-ジエチルヒドロキシルアミン 70g 蛍光増白剤 15g ジエチレングリコール 145g 純水を加え0.4リットルに仕上げた。
【0059】 パートB 純水 約300g 亜硫酸カリウム 4.3g N-エチル-N-β-メタンスルホンアミドエチル- 3-メチル-4-アミノアニリン硫酸塩 65g 純水を加え0.4リットルに仕上げた。
【0060】 パートC 純水 約400g 炭酸カリウム 350g 臭化カリウム 0.1g 塩化カリウム 3g エチレンジアミン四酢酸 15g カテコール-3,5-ジスルホン酸二ナトリウム塩 15g 1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジスルホン酸 15g 純水を加え0.6リットルに仕上げた。
【0061】開始液とするときは、作る開始液の70%の
量の補充液に開始液1リットル当たり臭化カリウム0.01
5g、塩化カリウム2.3g、50%硫酸2.5gを加え水を加
えて100%に仕上げる。
【0062】コニカ製CL-PP1701プリンタープロセ
ッサーに開始液を仕込み、コニカ製カラーペーパータイ
プQA-A5に常法によるウェッジ露光を行ない、図4
に示した現像補充液タンク9より、送液ポンプ10で補充
しながらランニング処理を行なった。
【0063】尚、漂白定着液・安定液はコニカ製K-20P2
R-01、K-20P3R-01を用いた。
【0064】処理液が充填されている容器は、図4の穿
孔刃6,7,8におしつけられることにより、容器に穴
があき、内部の液が下方に落ち現像補充液タンクに入
る。その後、洗浄液が洗浄ノズルより噴出し、容器を洗
浄する。このときの洗浄水は40℃に加温された純水を用
いた。洗浄水の総量が8.6lになるようにした。また、
圧縮空気を同時に容器内に送り込んだ。このようにする
と、へこんでいた容器がふくらみ、洗浄効果が向上し
た。(図4(h)の洗浄ノズル使用。図4(g)のよう
な形状の穿孔ノズルも使用可能)現像補充液の仕込み時
に手を汚すことなくセットでき、容器内の処理液を充分
に取り出して処理液タンクに入れることができるため、
常に安定した現像補充液を調整でき、その結果、処理し
たペーパーの品質は安定していた。また、現像補充液の
容器は、中に多少の液が残るものの、ほとんど水に近
く、手に付着しても問題がないものであった。更に、こ
の容器は廃棄時には折りたたんだ状態にでき、廃棄性に
優れていた。
【0065】実施例3 ポジ型PS版SLP-N(コニカ(株)社製)を画像露
光した。一方、SiO2が26重量%、K2Oが13.5重量%から
なる珪酸カリウム0.76Kgと水酸化カリウム0.31Kgと純水
0.31Kgから成るポジ型PS版用現像補充液を撹拌造粒機
にて顆粒状にした。現像剤を0.6kg得た。
【0066】この顆粒現像剤を下記の層構成から成る図
1(d)のスタンディングパウチ型の容器(A)に充填
し、ヒートシールした。
【0067】容器(A) 内側から ポリエチレン75μ/エバール12μ/Alμ/PET15μ 別にリンス液SRW−1(コニカ(株)社製)をスプレ
ードライヤーで粉末化し図1(d)のスタンディングパ
ウチ型容器(B)に充填し、シールした。
【0068】容器(B) 内側から ポリエチレン/ナイロン6.10/Al/ポリエチレン 合計膜厚250μm。
【0069】上記粉状のPS版処理剤を使用時にハサミ
で上部を図5(k)のごとく切り、それぞれの処理液タ
ンクに手投入した。しかし、このときまだ、容器の壁に
粉剤が付着して残っている。この容器をさかさにして図
5(i)の装置の洗浄ノズルにかぶせ、洗浄水を供給す
るポンプを作動させて容器内に洗浄水を一定量供給し、
容器を洗浄した。この洗浄水は下に落ち、処理液タンク
に入り、希釈水として使用される。現像補充液の洗浄水
は、毎分10リットル送液するマグネットポンプを用い、
穴径1mmのノズル穴を5個有する洗浄水供給ノズルから
洗浄水4lを供給して容器内を洗浄した。この4lの洗浄水
は、下方の現像補充液タンクに入り、希釈水(溶解水)
となる。又、このときの洗浄水は、洗浄タンクに設けた
ヒーターにより加温され、35℃に温度調節されたものを
用いた。
【0070】容器内の顆粒現像剤、及び、粉末ガム剤の
残りは目視判定で見られなかった。又、調液された現像
補充液のpHは、25℃においてpH13.80を示し、標準的
なpH値であった。この補充液を用いて自動現像機に補
充を行ないつつ、長期間ランニング処理行なったとこ
ろ、PS版の仕上がりは、安定していた。
【0071】又、リンス液も正常に補充され、印刷時に
汚れを生じることがなかった。
【0072】比較例1 実施例3において、固形処理剤のスタンディングパウチ
型容器の上部をハサミで切り、粉末処理剤を手投入し、
この容器を洗浄することなく廃棄し、処理液タンクに実
施例3の洗浄水と同じ量の水を加えて処理剤を調製し
た。その他の操作は、実施例3と同様に実験を行なっ
た。その結果、処理剤の容器内には、まだかなりの量の
固型処理剤が残っていた。(図5(l))特に容器のサ
イド部は、すきまが少なく、容器が平らになろうとする
力が働き、粉末処理剤が残りやすかった。この容器から
粉末を充分取り出そうとして容器をふったところ、粉末
が飛び散り装置や床を汚してしまった。しかし、それで
も容器に固型物が残った。
【0073】調液した現像補充液は、粉末処理剤が所定
量に満たないため25℃におけるpHは13.65と標準より低
く、これで自動現像機への補充を行なったところ、長期
間のランニング処理でPS版の現像性が低下し、印刷物
のシャドー部の網点がつぶれやすくなり、シャドー部再
現性が悪くなった。
【0074】一方、リンス液の補充も同様に不足がち
で、版の消去部が印刷時に汚れを生じた。
【0075】比較例2 実施例2において、カラーペーパー用発色現像補充剤キ
ットを図1(d)の容器に充填したものを、図4(f)
の装置を用いずに、容器の上部角部をハサミで切り、手
で現像補充液タンクに、処理液を注入した。
【0076】その後、所定の希釈水を現像補充液タンク
に加え、撹拌し、現像補充液として用いた以外は実施例
2と同様に実験を行なった。
【0077】その結果、処理剤容器に液残りが見られそ
の量はポリビン容器を用いた場合より大きく現像補充液
の使用液成分が所定よりも薄くなり、現像性低下の傾向
が見られた。
【0078】また、スタンディングパウチ型の処理剤容
器は開封すると、液たれを防ぐことができず、処理剤容
器に残った液が手や衣服に付着する問題や、床を汚す問
題を生じた。また、処理剤容器を開封するときに用いた
ハサミがさびてしまうという問題もあり作業上好ましく
ない結果であった。
【0079】
【発明の効果】本発明の処理剤の取り出し方法によれ
ば、手を汚すことなく容易に取り出すことが出来、又処
理剤容器内の残留処理剤量を低減出来、且、処理剤の変
動性能が少く優れた処理性能を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す処理剤容器の斜視図。
【図2】本発明の一例を示す穿孔刃兼洗浄水供給ノズル
の斜視図。
【図3】本発明の取り出し方法を示す一例を示す断面
図。
【図4】本発明の取り出し方法を示す他の例の断面図。
【図5】本発明の取り出し方法を示す他の例の断面図。
【符号の説明】
1 穿孔ノズル(洗浄ノズル) 2 穿孔ノズル(洗浄ノズル) 3 穿孔ノズル(洗浄ノズル) 4 撹拌機 5 送液ポンプ 5′ 洗浄水 6 穿孔刃 7 穿孔刃 8 穿孔刃 9 現像補充液タンク 10 送液ポンプ 10′ 圧縮空気 10″ 処理液 11 送液ポンプ 12 送液ポンプ 13 送液ポンプ 14 送液ポンプ 15 撹拌機 16 撹拌機 17 ヒータ 18 ヒータ 19 洗浄ノズル 20 洗浄ノズル 21 自動現像機 22 洗浄水タンク 23 スタディングパウチ 24 現像補充液 25 リンス液 25′ ハサミで切る箇所 26 ノズル穴 A,B,C パートA,B,Cの処理剤溶器 A′,B′,C′ パートA′,B′,C′の処理剤溶

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料用処理剤を充填した容器から、
    前記処理剤を感光材料用現像機内の処理液タンクに取り
    出した後または取り出す最中に前記容器を洗浄する装
    置を有する感光材料用現像機であって、前記容器の開口
    部を前記洗浄する装置の洗浄水を供給するノズルによっ
    て開口することを特徴とする洗浄装置を有する感光材料
    現像機
  2. 【請求項2】 前記ノズルによる開口が、前記容器の開
    口部を下方に配した後にすることを特徴とする請求項1
    記載の洗浄装置を有する感光材料用現像機。
  3. 【請求項3】 感光材料用処理剤を充填した容器から、
    前記処理剤を調液装置内の処理液タンクに取り出した後
    または取り出す最中に前記容器内を洗浄する装置を有す
    る調液装置であって、前記容器の開口部を前記洗浄する
    装置の洗浄水を供給するノズルによって開口することを
    特徴とする洗浄装置を有する調液装置。
  4. 【請求項4】 前記ノズルによる開口が、前記容器の開
    口部を下方に配した後にすることを特徴とする請求項3
    記載の洗浄装置を有する調液装置。
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