JP2020170926A - スピーカ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図りつつ低音域の再生を実現し、且つ車外への不要な音漏れを抑制することができるスピーカ装置を提供する。【解決手段】スピーカ装置1は、磁気回路22と、磁気回路22に接続される振動板21と、磁気回路22を電気的に駆動することにより振動板21を振動させて音波を発生可能なスピーカユニット20と、スピーカユニット20に接続されるヘルムホルツ共鳴器として動作するケース11及びダクト12と、を有する。振動板21は、密閉空間に指向する第1面と、第1面の裏面でありヘルムホルツ共鳴器側に指向する第2面とを有する。【選択図】図2

Description

本開示は、主に車載用のスピーカ装置に関する。
近年、自動車の車室内における音楽再生の環境は、手軽に高品質な音が楽しめるデジタルコンテンツの普及により、重低音まで再生される機会が多くなってきている。
自動車におけるスピーカ装置の設置場所としては、車室内に向けて音波を放射することができ、且つ装置を設けるスペースを確保する必要があるため、主にドアの内部、後部座席背面等の車室と荷室(トランク)との仕切部分、及びシート下等に限られている。
特に、低音域を再生するウーファーや重低音域を再生するサブウーファー等のスピーカ装置は比較的大型となるため、設置スペースの限られる車両に搭載するには工夫が必要である。
そこで、車載用スピーカ装置を小型化する技術として、スピーカの振動板の背面の空間体積を減らしつつ、無限大バッフルを構成するために、振動板の背面の空間を自動車の車外と連通させる技術が知られている。
例えば、特許文献1には、スピーカ装置における振動板の音出力側空間と逆側の背圧側空間と車両外部とが車両前方空間部を画する壁部を貫通する排気用ポートにて連通された構成が、開示されている。このような構成により、車両前方空間部に設けられたスピーカ装置における振動板が振動する際に、車両前方空間部と車両外部とを画する壁部を貫通する排気用ポートを通して振動板の背圧側空間と車両外部との間で空気の出入りが可能となるので、振動板の振動が背圧側空間の空気によって邪魔されることがない。そして、スピーカ装置が設けられた車両前方空間部と車両外部とは壁部を挟んで隣接するので、その壁部を貫通する排気用ポートを比較的小規模なものとすることができる。
特開2013−176030号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、排気用ポートが車外と連通しているため、車外へ不要な音が放射されるおそれがある。また、排気用ポートから、スピーカに雨水や、砂、塵、虫が侵入するおそれがある。
本開示は、このような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、小型化を図りつつ低音域の再生を実現し、且つ車外への不要な音漏れを抑制することができるスピーカ装置を提供することにある。
上記した目的を達成するために本開示に係るスピーカ装置は、磁気回路と、前記磁気回路に接続される振動板と、前記磁気回路を電気的に駆動することにより前記振動板を振動させて音波を発生するスピーカユニットと、前記スピーカユニットに接続されるヘルムホルツ共鳴器と、を有するスピーカ装置であって、前記振動板は、密閉空間に指向する第1面と、前記第1面の裏面であり前記ヘルムホルツ共鳴器側に指向する第2面とを有する。
上述のスピーカ装置において、前記ヘルムホルツ共鳴器は、前記第2面に指向するチャンバと、前記チャンバに接続され、前記チャンバとの接続部の他に開口部を有するダクトで構成してもよい。
上述のスピーカ装置において、前記磁気回路は、前記振動板の前記第2面側に接続されてもよい。
上述のスピーカ装置において、前記磁気回路は、前記振動板の前記第1面側に接続されてもよい。
上述のスピーカ装置において、前記ヘルムホルツ共鳴器は、共振周波数が前記スピーカユニットの使用帯域周波数の上限より高く設定されてもよい。
上述のスピーカ装置において、前記密閉空間は、密閉容器で構成されてもよい。
上述のスピーカ装置において、前記密閉容器は、自動車を構成する構造体を含んで構成されてもよい。
上記手段を用いる本開示に係るスピーカ装置によれば、小型化を図りつつ低音域の再生を実現し、且つ車外への不要な音漏れを抑制することができる。
本開示の第1の実施形態に係るスピーカ装置の斜視図である。 本開示の第1の実施形態に係るスピーカ装置の断面図である。 本開示の第1の実施形態に係るスピーカ装置を車に搭載した場合の断面図である。 本開示の第1の実施形態に係るスピーカ装置と従来のスピーカ装置の周波数特性を比較した図である。 本開示の第1の実施形態に係るスピーカ装置のコーン紙側とダクト側の周波数特性を比較した図である。 本開示の第1の実施形態のバリエーションであるスピーカ装置において、車室内側にダクト側を上向きに搭載した場合の断面図である。 本開示の第1の実施形態のバリエーションの比較例であるスピーカ装置において、車室内側にコーン紙側を上向きに搭載した場合の断面図である。 図6及び図7で開示したスピーカ装置の設置状態の違いによる周波数特性を比較した図である。 本開示の第2の実施形態に係るスピーカ装置の斜視図である。 本開示の第2の実施形態に係るスピーカ装置の断面図である。
以下、本開示の実施形態を図面に基づき説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、自動車に搭載された状態で、振動板21を挟んでヘルムホルツ共鳴器と密閉容器が構成されるスピーカ装置1について説明する。
図1は、本開示の第1の実施形態に係るスピーカ装置1の斜視図である。図2は、図1においてダクト12とキャップ部21aの中心を通るように切断したスピーカ装置1の断面図である。図3は、スピーカ装置1を自動車に搭載した場合の断面図である。以下、これらの図に基づきスピーカ装置1の構成について説明する。
図1、2に示すように、スピーカ装置1は、ケース11が、スピーカユニット20の枠29とフレーム27に接続されて構成されている。ケース11(チャンバ)は、一部に開口部を有するダクト12が構成されている。ケース11は、スピーカユニット20と接合して空間(図2の空間51、52、53)を形成する。当該空間は、ダクト12が構成する空間54を介して外部と連通する。
スピーカユニット20は、振動板21と磁気回路22を有している。以下、スピーカユニット20の振動板21側を前面側、磁気回路22側を背面側とする。振動板21は中央にドーム状のキャップ部21aが形成され、中央部から径方向にコーン部21bが延びており、コーン部21bの周縁にはエッジ部21cが形成されている。そして、コーン部21bは、中央基端部分が磁気回路22のコイルが巻かれたボイスコイルボビン23に接続され、ボイスコイルボビン23の振動が伝達される。つまり、スピーカユニット20の軸方向と振動板21の振幅方向は同一となる。
磁気回路22は、背面側が円板状のフランジ部24aをなし、当該フランジ部24aの中央から円柱部24bが突出しているヨーク24を有している。ヨーク24の円柱部24bの外周にはボイスコイルボビン23が軸方向に振動可能に配置され、さらにその外周側には環状のマグネット25が配設されている。当該マグネット25はヨーク24のフランジ部24aと環状のプレート26により挟持されている。
磁気回路22は、主にこれらボイスコイルボビン23、ヨーク24、マグネット25、プレート26から構成されており、マグネット25が磁気回路外側に配置された、いわゆる外磁型の磁気回路である。
また、プレート26から振動板21のエッジ部21cまでをフレーム27が覆っている。フレーム27の内面からボイスコイルボビン23外周との間にはダンパ28が設けられ、当該ダンパ28がボイスコイルボビン23を振動可能に支持している。
また図示しないが、各ボイスコイルボビン23にはボイスコイルが巻かれており、そのボイスコイルは信号伝達回路と接続されており、ボイスコイルボビン23は当該信号伝達回路からの信号を受けて振動する。信号伝達回路には、例えば、ローパスフィルタや、バンドパスフィルタのように、ボイスコイルボビン23を駆動する周波数帯域を制限するデバイスを組み込むことができる。
次に、ヘルムホルツ共鳴器について説明する。ヘルムホルツ共鳴器は、ヘルムホルツ共鳴器の構造の、L:ダクト長、S:ダクト断面積、V:チャンバ内体積(バックキャビティ容量)と、c:音速、f:ポート共振周波数が、以下の数1の関係で示される。
Figure 2020170926
本実施形態に係るスピーカ装置1において、振動板21とケース11が作る空間であるバックキャビティ容量(図2の空間51、52、53を合計した体積)を0.8[リットル]、ダクト12の開口断面積を6154[mm]、ダクト長を100[mm]、気温20℃の場合の音速を343.2[m/s]とすると、数1より、ポート共振周波数は約480[Hz]になる。そのため、ローパスフィルタ等により、再生する周波数帯域をポート共振周波数以下の100Hz以下とすることで、低音域の周波数を効率よく放射することができる。なお、バックキャビティ容量であるチャンバの体積は、0.6リットル以上であり3リットル未満であることが望ましい。
図3は、本開示の第1の実施形態に係るスピーカ装置1を車に搭載した場合の断面図である。スピーカ装置1は、バッフルプレート31の開口部に設置される。具体的には、枠29をバッフルプレート31にねじ止めや接着等により固定する。バッフルプレート31は、車内のダッシュボードに取り付けられ、エンジンマウント部との間の隔壁であるバルクヘッド(不図示)との間に配置されるエンクロージャ32と、スピーカ装置1とともに密閉空間33を構成する。スピーカ装置1の、ダクト12は車の搭乗員が乗る車室内空間側に配置される。スピーカ装置1を駆動すると、ダクト12から音波が車室内空間に放射される。
図4は、本開示の第1の実施形態に係るスピーカ装置1と従来の密閉型スピーカ装置の周波数特性を比較した図である。第1の実施形態に係るスピーカ装置は図3に示すように配置され、密閉空間33の容積は60リットルである。従来の密閉型スピーカ装置と本開示のスピーカ装置1はいずれも同じ16[cm]の口径のスピーカユニットを用いている。また、従来の密閉型スピーカ装置は、60リットルの体積を有する密閉のスピーカボックスにスピーカユニットを取り付けたものである。図4は、横軸に周波数(単位はHz)、縦軸に所定条件で測定したスピーカの音圧レベル(単位はdB)を示す。図4の実線はスピーカ装置1を示し、破線は従来の密閉型スピーカ装置の特性を示す。
図4の一点鎖線で囲んだ部分で示すように、スピーカ装置1は、50Hz付近で音圧レベルの極大値を有する。スピーカ装置1の50Hz付近の音圧レベルは、密閉型スピーカ装置の音圧レベルよりも高い。すなわち、スピーカ装置1は、密閉型スピーカ装置に比べてスピーカの最低共振周波数fを低くすることができるため、低音再生能力を高くすることができる。スピーカ装置1は、バックキャビティ容量が少ないため、バックキャビティ内の空気の質量が振動板21に対して空気負荷質量として作用することにより、振動板21の移動質量Mms(Moving Mass)が増加し、最低共振周波数fを低下させる効果がある。
図5は、本開示の第1の実施形態に係るスピーカ装置1のコーン紙側(スピーカユニット20の前面側)に放射される音波と、ダクト側に放射される音波の周波数特性を比較した図である。図5は、横軸に周波数(単位はHz)、縦軸に所定条件で測定したスピーカの音圧レベル(単位はdB)を示す。図5の実線はダクト側(スピーカユニット20の背面側)に放射される音波であり、破線はコーン紙側に放射される音波を示している。コーン紙側とは、スピーカユニット20のヘルムホルツ共鳴器を構成する側と反対側の面をいう。
図5で示すように、100Hz以下の周波数領域において、ダクト側に放射される音波と、コーン紙側に放射される音波はほぼ同じ周波数特性を示している。すなわち、ウーファーとして使用する周波数領域において、ダクト側を車室内空間に指向させた場合と、コーン紙側を車室内空間に指向させた場合で、同じ低音再生能力を有することになる。
図6は、本開示の第1の実施形態のバリエーションであるスピーカ装置1において、スピーカ装置1を自動車内にダクト12側を上向きに搭載した場合の断面図である。具体的には、バッフルプレート34と、エンクロージャ35と、自動車内フロア40により密閉空間36を構成する密閉容器に、スピーカ装置1のコーン紙側(すなわちダクト12の反対側)の面を指向させてスピーカ装置1を取り付けた状態を示している。なお、自動車内フロア40は、自動車を構成する構造体である。そのため、ダクト12側が自動車の車室内空間に連通する構成である。なお、図6において、密閉空間36の体積は約60リットルである。
図7は、本開示の第1の実施形態のバリエーションの比較例であるスピーカ装置において、スピーカ装置1を自動車内にコーン紙側を上向きに搭載した場合の断面図である。具体的には、バッフルプレート34と、エンクロージャ35と、自動車内フロア40により密閉空間36を構成する密閉容器に、スピーカ装置1のダクト12の反対側の面を指向させてスピーカ装置1を取り付けた状態を示している。そのため、コーン紙側が自動車の車室内空間に連通する構成である。なお、図7において、密閉空間36の体積は約60リットルである。
図8は、図6で示すスピーカ装置1を自動車内にダクト12側を上向きに搭載した場合(以下ダクト側)に車室内空間に放射される音波と、図7で示すスピーカ装置1を自動車内にコーン紙側を上向きに搭載した場合(以下コーン紙側)に車室内空間に放射される音波を比較した周波数特性図である。図8は、横軸に周波数(単位はHz)、縦軸に所定条件で自動車の車室内空間で測定したスピーカの音圧レベル(単位はdB)を示す。図8の実線は、図6で示すスピーカ装置1を自動車内にダクト12側を上向きに搭載した場合の周波数特性であり、破線は図7で示すスピーカ装置1を自動車内にコーン紙側を上向きに搭載した場合の周波数特性である。
図8で示すように、500Hz以下の周波数領域において、ダクト12側の周波数特性はコーン紙側の周波数特性よりも高い音圧レベルを維持している。特に、ウーファーとして使用する100Hz以下の領域において、ダクト側はコーン紙側に対して、3[dB]程度音圧が高いことがわかる。すなわち、図8の結果より、ヘルムホルツ共鳴器を構成するダクト12側を車室内空間に向けて設置し、コーン紙側を密閉空間36に指向させた場合、低音再生能力を高くできることが明らかである。
このように、振動板21の第1面側に密閉空間を構成する密閉容器を構成し、第1面の裏面である振動板21の第2面側にヘルムホルツ共鳴器を構成することにより、口径の小さなスピーカユニットであっても、スピーカ装置1の最低共振周波数fを低くし、より低い低音域(低周波数域)まで再生可能である。これにより、当該スピーカ装置1は、小型でありながら、低音域まで再生することができる。
また、振動板21の第1面側は密閉容器に指向していることにより、振動板21の第1面から放射される音波と、第2面から放射される音波が干渉することなく、打ち消すことがないため、安定した低音再生能力を確保することができる。比較例として、第1面側を自動車の車外に連通部を連通させる構成を考える。振動板21の第2面が放射する音(音波)を自動車の車室内空間で鑑賞している場合に、自動車の窓を開放することにより、振動板21の第1面が放射する音波が、自動車の車外から開放した窓を通じて車室内空間に侵入し、振動板21の第2面が放射する音波と干渉し、相殺することで低音再生能力が低下するおそれがある。しかし、本開示にかかるスピーカ装置1の構成では、第1面側が車外に連通していないために当該干渉のおそれがなく、低音再生能力を安定させることができる。また、第1面側が車外に連通していないため、車外へ不要な音(音波)が放射されるおそれ、すなわち音漏れを軽減することができる。また、連通部からの雨水や、砂、塵、虫が侵入することを防止することができる。
以上で本開示の第1の実施形態の説明を終えるが、本開示の態様はこの実施形態に限定されるものではない。
以上の第1の実施形態の説明では、振動板21の第2面側(背面側)に磁気回路22を接続し、振動板21の第1面側(前面側)に密閉空間を構成する密閉容器を構成し、第1面の裏面である振動板21の第2面側(背面側)にヘルムホルツ共鳴器が構成、すなわち、磁気回路22側(背面側)にヘルムホルツ共鳴器が指向する構成について説明してきた。しかし本開示は、磁気回路22を接続した振動板21の面を第1面側(背面側)とする、すなわち、磁気回路22側に密閉容器が指向する構成であっても構わない。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、振動板21’を挟んでヘルムホルツ共鳴器と密閉容器が一体に構成されるスピーカ装置1’について説明する。尚、第1実施形態と共通する構成要素の符号は実施形態1で使用した符号にダッシュ(’)を付して表示する。
図9は、本開示の第2の実施形態に係るスピーカ装置1’の斜視図である。図10は、図9においてダクト12’とキャップ部21a’の中心を通るように切断したスピーカ装置1’の断面図である。以下、これらの図に基づきスピーカ装置1’の構成について説明する。
図9、10に示すように、スピーカ装置1’は、スピーカユニット20’と、エンクロージャ32’、ケース11’が接合されて構成されている。ケース11’は、一部に開口部を有するダクト12’が構成されている。エンクロージャ32は、スピーカユニット20’と接合して密閉空間を形成する。またケース11’は、スピーカユニット20’と接合して空間52’を形成する。当該空間52’は、ダクト12’が構成する空間54’を介して外部と連通する。また、ケース11’は、ダクト12’とともにヘルムホルツ共鳴器を構成する。
スピーカユニット20’は、第1の実施形態のスピーカユニット20と同様のユニットである。スピーカユニット20’の枠29’を、エンクロージャ32’とケース11’で挟持し、スピーカユニット20’を固定する。図10で、それにより振動板21’の上方にはヘルムホルツ共鳴器が形成され、下方には密閉容器が形成される。ケース11’と、スピーカユニット20’(振動板21’)が構成する空間52’の体積は0.8リットルであり、ダクト12’が構成する空間54’を介して外部と連通する。また、密閉容器内の空間33’の体積は3リットルである。音響的に2リットル以上であることが好ましく、スピーカ装置1’全体の自動車に搭載するための大きさを勘案すると60リットル以下の範囲であることが望ましい。スピーカユニット20’を駆動することにより、ダクト12’を通じて音波を放射することができる。
このように、自動車を構成する構造体とは独立して、振動板21’を挟んでヘルムホルツ共鳴器と密閉容器が一体に構成されるスピーカ装置1’においても、ダクト12’を通じて音波を放射し、低音再生能力を高めることができる。
以上の第2の実施形態の説明では、振動板21’の第1面側(背面側)に磁気回路22を接続し、振動板21’の第1面側(背面側)に密閉空間を構成する密閉容器を構成し、第1面の裏面である振動板21’の第2面側(前面側)にヘルムホルツ共鳴器が構成、すなわち、磁気回路22’側(背面側)に密閉容器が指向する構成について説明してきた。しかし本開示は、磁気回路22’を接続した振動板21’の面を第2面側(前面側)とする、すなわち、磁気回路22’側にヘルムホルツ共鳴器が指向する構成であっても構わない。
上記各実施形態におけるスピーカユニット20は、円形スピーカであるが、スピーカ形状はこれに限られず、例えば矩形スピーカでもよい。
1 スピーカ装置
11、11’ ケース
12、12’ ダクト
20、20’ スピーカユニット
21、21’ 振動板
21a、21a’ キャップ部
21b、21b’ コーン部
21c、21c’ エッジ部
22、22’ 磁気回路
23、23’ ボイスコイルボビン
24、24’ ヨーク
24a、24a’ フランジ部
24b、24b’ 円柱部
25、25’ マグネット
26、26’ プレート
27、27’ フレーム
28、28’ ダンパ
29、29’ 枠
31、34 バッフルプレート
32、32’、35 エンクロージャ
33、33’、36 密閉空間
40 自動車内フロア

Claims (7)

  1. 磁気回路と、前記磁気回路に接続される振動板と、前記磁気回路を電気的に駆動することにより前記振動板を振動させて音波を発生可能なスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットに接続されるヘルムホルツ共鳴器と、
    を有するスピーカ装置であって、
    前記振動板は、密閉空間に指向する第1面と、前記第1面の裏面であり前記ヘルムホルツ共鳴器側に指向する第2面とを有するスピーカ装置。
  2. 前記ヘルムホルツ共鳴器は、前記第2面に指向するチャンバと、前記チャンバに接続され、前記チャンバとの接続部の他に開口部を有するダクトで構成される請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記磁気回路は、前記振動板の前記第2面側に接続される請求項1又は2に記載のスピーカ装置。
  4. 前記磁気回路は、前記振動板の前記第1面側に接続される請求項1又は2に記載のスピーカ装置。
  5. 前記ヘルムホルツ共鳴器は、共振周波数が前記スピーカユニットの使用帯域周波数の上限より高く設定される請求項1から4のいずれか一項に記載のスピーカ装置。
  6. 前記密閉空間は、密閉容器で構成される請求項1から5のいずれか一項に記載のスピーカ装置。
  7. 前記密閉容器は、自動車を構成する構造体を含んで構成される請求項6に記載のスピーカ装置。

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