JP2020170638A - 電池モジュール、および、その製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池セルの膨張の抑制された電池モジュール、および、その製造方法を提供する。【解決手段】電池モジュールは、複数の電池セル11と、少なくとも1つの絶縁性の絶縁ケース61と、絶縁ケースよりも強度の高い拘束ケース62と、を有する。絶縁ケースは、複数の電池セルそれぞれが個別にはめあわされた複数の収納孔61aを備える。拘束ケースは、少なくとも1つの絶縁ケースがはめあわされた少なくとも1つの拘束孔62aを備える。【選択図】図9

Description

本明細書に記載の開示は、電池モジュール、および、その製造方法に関する。
特許文献1に示されるように、複数の単電池を備える電池ユニットが知られている。
特開2014−13726号公報
特許文献1に記載の電池ユニットでは、電池ケースに複数の単電池の収納された組電池モジュールがベースと抑制プレートとの間に介在されている。電池ケースと抑制プレートとの間に所定のギャップが形成されている。単電池がギャップ分だけ膨れると、電池ケースが拘束プレートに当接する。
このように特許文献1に記載の電池ユニットでは、単電池の膨れを電池ケースと抑制プレートとの間のギャップ分だけ許容する構成になっている。そのために単電池(電池セル)の膨張を効果的に抑制することができなかった。
そこで本明細書に記載の開示は、電池セルの膨張の抑制された電池モジュール、および、その製造方法を提供することを目的とする。
開示の1つは、複数の電池セル(11)と、
複数の電池セルそれぞれが個別にはめあわされた複数の収納孔(61a)を備える、少なくとも1つの絶縁性の絶縁ケース(61)と、
少なくとも1つの絶縁ケースがはめあわされた少なくとも1つの拘束孔(62a)を備える、絶縁ケースよりも強度の高い拘束ケース(62)と、を有する。
このように電池セル(11)のはめあわされた絶縁ケース(61)が、絶縁ケース(61)よりも強度の高い拘束ケース(62)にはめあわされている。非膨張状態の電池セル(11)と絶縁ケース(61)とが接触し、絶縁ケース(61)と拘束ケース(62)とが接触している。このために電池セル(11)の膨張が、絶縁ケース(61)と拘束ケース(62)とによって抑制される。
なお、上記の括弧内の参照番号は、後述の実施形態に記載の構成との対応関係を示すものに過ぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
電源システムを示すブロック図である。 電池セルを説明するための図表である。 絶縁ケースを説明するための図表である。 電池セルの収納された絶縁ケースを説明するための図表である。 拘束ケースの正面図である。 拘束ケースの側面図である。 拘束ケースの上面図である。 電池セルと絶縁ケースの収納された拘束ケースの正面図である。 電池セルと絶縁ケースの収納された拘束ケースの側面図である。 電池セルと絶縁ケースの収納された拘束ケースの上面図である。 配線ケースの正面図である。 接続端子の正面図である。 電池モジュールの正面図である。 図13に示すXIV−XIV線に沿う分解断面図である。 電池セルの絶縁ケースへの圧入を説明するための分解断面図である。 絶縁ケースの拘束ケースへの圧入を説明するための分解断面図である。 配線ケースの拘束ケースへの固定を説明するための断面図である。 拘束ケースの変形例を示す上面図である。 拘束ケースの変形例を示す上面図である。 拘束ケースの変形例を示す上面図である。
以下、実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図17に基づいて本実施形態に係る電池パック100、および、それを含む電源システム200を説明する。
<電源システムの概要>
電源システム200は車両に搭載される。電源システム200は車両に搭載された複数の車載機器と電池パック100とによって構成されている。車載機器の1つとして蓄電池110がある。電池パック100は電池モジュール10を有している。電源システム200はこれら蓄電池110と電池モジュール10とによって2電源システムを構築している。
他の車載機器としてエンジン140がある。電源システム200を搭載する車両は、所定の停止条件が満たされるとエンジン140を停止し、所定の始動条件が満たされるとエンジン140を再始動するアイドルストップ機能を有する。
図1に示すように電源システム200は、上記した蓄電池110とエンジン140の他に、スタータモータ120、回転電機130、電気負荷150、上位ECU160、および、MGECU170を有する。電気負荷150は第1負荷151と第2負荷152を有する。蓄電池110、スタータモータ120、および、第1負荷151それぞれは、第1ワイヤハーネス210を介して電池パック100と電気的に接続されている。回転電機130は第2ワイヤハーネス220を介して電池パック100と電気的に接続されている。第2負荷152は第3ワイヤハーネス230を介して電池パック100と電気的に接続されている。
上位ECU160とMGECU170は図示しない配線を介して蓄電池110と電池パック100の電池モジュール10それぞれと電気的に接続されている。同様にして、車両に搭載された他の各種ECUも図示しない配線を介して蓄電池110と電池モジュール10それぞれと電気的に接続されている。
以上に示したように電源システム200は、蓄電池110と電池モジュール10の2つを電源とする2電源システムを構築している。
<電源システムの構成要素>
蓄電池110は化学反応によって起電圧を生成する。蓄電池110は電池モジュール10よりも蓄電容量が多い。蓄電池110は具体的には鉛蓄電池である。なお蓄電池110としては例えばリチウムイオン蓄電池を採用することもできる。
スタータモータ120はエンジン140を始動する。スタータモータ120はエンジン140の始動時にエンジン140と機械的に連結される。スタータモータ120の回転によってエンジン140のクランクシャフトが回転される。クランクシャフトの回転数が所定回転数を超えると、燃料噴射弁から燃焼室に霧状の燃料が噴射される。この際に点火プラグで火花が生成される。これにより燃料が爆発し、エンジン140が自律回転し始める。このエンジン140の動力によって車両の推進力が得られる。エンジン140が自律回転し始めると、スタータモータ120とエンジン140との機械的な連結が解除される。
回転電機130は力行と発電を行う。回転電機130には図示しない電力変換器が接続されている。この電力変換器が第2ワイヤハーネス220に電気的に接続されている。
電力変換器は蓄電池110と電池モジュール10のうちの少なくとも一方から供給された直流電圧を交流電圧に変換する。この交流電圧が回転電機130に供給される。これにより回転電機130は力行する。
回転電機130はエンジン140と連結されている。回転電機130とエンジン140とは、ベルトなどを介して相互に回転エネルギーを伝達可能になっている。回転電機130の力行によって生じた回転エネルギーがエンジン140に伝達される。これによりエンジン140の回転が促進される。この結果、車両走行がアシストされる。上記したように電源システム200を搭載する車両はアイドルストップ機能を有する。回転電機130は車両走行のアシストだけではなく、エンジン140の再始動時においてクランクシャフトを回転させる機能も果たす。
回転電機130はエンジン140の回転エネルギー、および、車両の車輪の回転エネルギーの少なくとも一方によって発電する機能も有する。回転電機130は発電によって交流電圧を生成する。この交流電圧が電力変換器によって直流電圧に変換される。この直流電圧が、電池パック100、蓄電池110、および、電気負荷150それぞれに供給される。
エンジン140は燃料を燃焼駆動することで車両の推進力を生成する。上記したようにエンジン140の始動時においては、スタータモータ120によってクランクシャフトが回転される。しかしながらアイドルストップによってエンジン140が一度停止した後に再び始動する際には、上記の所定の始動条件が満たされる場合、回転電機130によってクランクシャフトが回転される。
上記したように電気負荷150は第1負荷151と第2負荷152を有する。第1負荷151には、シートヒータ、送風ファン、電動コンプレッサ、ルームライト、および、ヘッドライトなどの供給電力が一定でなくともよい車載機器が含まれる。第2負荷152には、電動シフトポジション、電動パワーステアリング(EPS)、ブレーキ(ABS)、ドアロック、ナビゲーションシステム、および、オーディオなどの供給電力が一定であることが求められる車載機器が含まれる。
ここに例示した第2負荷152は供給電圧がリセット閾値を下回るとオン状態からオフ状態へと切り換わる性質を有する。第2負荷152には第1負荷151よりも車両走行に関連性の高い車載機器が含まれる。
なお、上記した各種車載機器が第1負荷151と第2負荷152に含まれる構成は一例に過ぎない。車載システムの変更などに応じて、各種車載機器を第1負荷151と第2負荷152に適宜振り分けることができる。例えば第1負荷151にEPSやABSが含まれる構成を採用することができる。
上位ECU160とMGECU170は車両に搭載された各種ECUのうちの1つである。これら各種ECUはバス配線161を介して互いに電気的に接続され、車載ネットワークを構築している。各種ECUが協調制御することで、エンジン140の燃焼および回転電機130の力行や発電などが制御される。上位ECU160は電池パック100を制御する。MGECU170は回転電機130を制御する。
また図示しないが、電源システム200は、上記した各車載機器の他に、各種電圧や電流などの物理量、および、アクセルペダルの踏み込み量やスロットルバルブ開度などの車両情報を測定するためのセンサを有している。これら各種センサの検出した検出信号は、各種ECUに入力される。なお、ECUはelectronic control unitの略である。
<電池パックの概要>
図1に示すように電池パック100は、電池モジュール10、回路基板20、スイッチ30、センサ部40、および、給電バスバ50を有する。また電池パック100は図示しないバスバケースとパックケースを有する。
バスバケースは絶縁性の樹脂材料から成る。バスバケースは給電バスバ50を収納する機能を果たしている。給電バスバ50とバスバケースとによってバスバモジュールが構成されている。
パックケースは筐体とカバーを有する。筐体とカバーとによって収納空間が構成されている。この収納空間に、電池モジュール10、回路基板20、スイッチ30、センサ部40、および、バスバモジュールそれぞれが収納されている。
電池モジュール10は蓄電池110よりも体格が小さく、重量も軽くなっている。電池モジュール10は蓄電池110よりもエネルギー密度が高い性質を有する。
回路基板20は配線基板21とBMU22を有する。配線基板21にはスイッチ30の一部とBMU22が搭載されている。そして配線基板21にはスイッチ30の残りと電池モジュール10とが給電バスバ50を介して電気的に接続されている。これにより電池パック100の電気回路が構成されている。この電気回路にセンサ部40が絶縁電線や金属端子などを介して電気的に接続されている。
電池パック100の電気回路は図1において二重丸で示す外部接続端子と電気的に接続されている。この外部接続端子としては、第1外部接続端子110a、第2外部接続端子110b、第3外部接続端子110c、および、第4外部接続端子110dがある。
第1外部接続端子110aは第1ワイヤハーネス210を介して蓄電池110、スタータモータ120、および、第1負荷151それぞれと電気的に接続されている。第2外部接続端子110bは第2ワイヤハーネス220を介して回転電機130と電気的に接続されている。第3外部接続端子110cは後述のボルトなどを介して車両のボディと機械的および電気的に接続されている。第4外部接続端子110dは第3ワイヤハーネス230を介して第2負荷152と電気的に接続されている。
第1ワイヤハーネス210〜第3ワイヤハーネス230それぞれは孔の形成された金属端子を有する。これら第1ワイヤハーネス210〜第3ワイヤハーネス230は車両内で這いまわされている。
第1外部接続端子110a、第2外部接続端子110b、および、第4外部接続端子110dそれぞれはバスバケースの一部を共有している。図示しないが、樹脂製のバスバケースの端子台に接続ボルトが埋設されている。この接続ボルトの軸部にナットが締結される。第1外部接続端子110a、第2外部接続端子110b、および、第4外部接続端子110dそれぞれは、端子台における接続ボルトを埋設する部位、接続ボルト、および、ナットをバスバケースと共有している。
接続ボルトの頭部側が端子台内に埋没されている。接続ボルトの軸部が端子台から突出している。この接続ボルトの軸部に給電バスバ50の貫通孔が通される。そしてナットが接続ボルトの軸部に締結される。これにより端子台に給電バスバ50が固定される。バスバモジュールが構成される。バスバモジュールは図示しないボルトによって筐体に固定される。
次いで、接続ボルトの軸部にワイヤハーネスの金属端子の孔が通される。そして図示しないナットが接続ボルトの軸部の先端側に締結される。これによりワイヤハーネスの金属端子が接続ボルトの軸部に機械的に接続される。それとともに金属端子が給電バスバ50と電気的に接続される。
第3外部接続端子110cは筐体に形成されたボルト孔である。第3外部接続端子110cはボルト、若しくは、ワイヤハーネスを介して車両のボディと接続される。これにより筐体はグランド電位になっている。電池パック100はボディアースされている。
<電池パックの構成要素>
次に、電池パック100の構成要素を個別に説明する。
電池モジュール10は複数の直列接続された電池セル11を有する。電池セル11は具体的にはリチウムイオン蓄電池である。リチウムイオン蓄電池は化学反応によって起電圧を生成する。なお電池セル11としては、ニッケル水素二次電池、有機ラジカル電池などの二次電池を採用することができる。
上記したように回路基板20は配線基板21とBMU22を有する。配線基板21は絶縁基板に導電材料からなる配線パターンの形成されたプリント基板である。配線基板21はボルトなどを介して筐体に固定されている。絶縁基板の表面および内部の少なくとも一方に、配線パターンとして第1給電線23、第2給電線24、第3給電線25、および、第4給電線26が形成されている。
配線基板21には配線パターンと電気的に接続される端子が形成されている。この端子としては、第1内部端子28a、第2内部端子28b、第3内部端子28c、および、第4内部端子28dがある。これら配線パターンと内部端子それぞれの電気的な接続の説明は、後の電池パック100の回路構成の説明の際に行う。
スイッチ30は、第1スイッチ31、第2スイッチ32、第3スイッチ33、第4スイッチ34、第5スイッチ35、および、第6スイッチ36を有する。第1スイッチ31と第2スイッチ32は筐体に搭載される。第3スイッチ33〜第6スイッチ36それぞれは配線基板21に搭載される。
第1スイッチ31〜第4スイッチ34それぞれは半導体スイッチを有する。この半導体スイッチは具体的にはNチャネル型MOSFETである。したがって第1スイッチ31〜第4スイッチ34それぞれはハイレベルの制御信号の入力によって閉状態になる。第1スイッチ31〜第4スイッチ34それぞれはローレベルの制御信号の入力によって開状態になる。
第1スイッチ31〜第4スイッチ34の有する半導体スイッチとしてはIGBTなどを採用することもできる。この場合、IGBTにはダイオードが並列接続される。
第5スイッチ35と第6スイッチ36はメカニカルリレーである。詳しく言えば第5スイッチ35と第6スイッチ36はノーマリクローズ式の電磁リレーである。したがって第5スイッチ35と第6スイッチ36はハイレベルの制御信号の入力によって開状態になる。第5スイッチ35と第6スイッチ36はローレベルの制御信号の入力によって閉状態になる。換言すれば、第5スイッチ35と第6スイッチ36はハイレベルの制御信号の入力が途絶えると閉状態になる。
第1スイッチ31〜第4スイッチ34それぞれは、直列接続された2つのMOSFETを備える開閉部を少なくとも1つ有する。これら2つのMOSFETはソース電極同士が連結されている。2つのMOSFETのゲート電極は電気的に独立している。MOSFETは寄生ダイオードを有する。2つのMOSFETの寄生ダイオードは互いにアノード電極同士が連結されている。上記のゲート電極は回路基板20と電気的に接続される。
第1スイッチ31〜第4スイッチ34はそれぞれ複数の開閉部を有する。複数の開閉部は並列接続されている。そして第3スイッチ33と第4スイッチ34では複数の開閉部の有する直列接続された2つのMOSFETのソース電極同士が互いに接続されている。
本実施形態では第1スイッチ31〜第4スイッチ34それぞれは開閉部を2つ有する。これら開閉部の数や並列接続および直列接続などの接続形態は電流量や冗長性などに応じて適宜定められる。
開閉部の備える2つのMOSFETは樹脂部によって被覆されている。樹脂部は直方体形状を成している。
上記したように電気回路にセンサ部40が電気的に接続されている。センサ部40は電池モジュール10とスイッチ30それぞれの状態を検出するセンサ素子を有する。センサ部40はセンサ素子として、温度センサ、電流センサ、および、電圧センサを有する。
センサ部40は電池モジュール10の温度、電流、および、電圧を検出する。センサ部40はそれを電池モジュール10の状態信号としてBMU22に出力する。またセンサ部40はスイッチ30の温度、電流、および、電圧を検出する。センサ部40はそれをスイッチ30の状態信号としてBMU22に出力する。
なおスイッチ30の温度を検出する温度センサは、直列接続された2つのMOSFETとともに上記の樹脂部によって被覆保護される検温ダイオードである。スイッチ30の電流を検出する電流センサは、直列接続された2つのMOSFETの間に設けられたシャント抵抗である。
センサ部40は上記の各種センサの他に水没センサを有する。この水没センサは2つの対向電極を有する。2つの対向電極の間に水があると、2つの対向電極が通電する。それによって2つの対向電極間の抵抗値が変化する。この抵抗値の変化が状態信号としてBMU22に入力される。BMU22は抵抗値の変化が所定時間継続されるか否かに基づいて、電池パック100の水没を検出する。
BMU22はセンサ部40の状態信号、および、上位ECU160からの指令信号の少なくとも一方に基づいてスイッチ30を制御する。BMUはbattery management unitの略である。
上記したように第1スイッチ31〜第4スイッチ34それぞれは複数の半導体スイッチを有する。例えば第1スイッチ31の開閉を制御する場合、BMU22は第1スイッチ31の有する全ての半導体スイッチを同時に閉状態、若しくは、同時に開状態に制御する。例えばBMU22は、第1スイッチ31の有する全ての半導体スイッチの制御電極(ゲート電極)にハイレベルの制御信号、若しくは、ローレベルの制御信号を同時に出力する。
なおBMU22は、半導体スイッチを閉状態にする期間において、ハイレベルの制御信号を間断的に出力することで半導体スイッチの閉時間を調整してもよい。簡単に言えば、BMU22は半導体スイッチをパルス幅制御してもよい。
BMU22はセンサ部40の状態信号に基づいて電池モジュール10の充電状態(SOC)やスイッチ30の異常を判定する。SOCはstate of chargeの略である。BMU22はこれらSOCや異常を判定した信号(判定情報)を上位ECU160に出力する。
上位ECU160はBMU22から入力された判定情報、および、他の各種ECUから入力された車両情報に基づいてスイッチ30の制御を決定する。そして上位ECU160はその決定したスイッチ30の制御を含む指令信号をBMU22に出力する。
BMU22は上位ECU160からの指令信号に基づいてスイッチ30を制御する。ただしBMU22は、水没センサの状態信号により電池パック100が水没したと判断した場合、スイッチ30への制御信号の出力の停止を独断で実行する。これにより電池モジュール10の電気的な接続が遮断される。
またBMU22は、上記の検温ダイオードで検出された温度がスイッチ30の動作保証温度程度まで上昇したと判断すると、スイッチ30の駆動を制限する。同様にしてBMU22は、シャント抵抗で検出された電流がスイッチ30の動作保証電流程度まで上昇したと判断すると、スイッチ30の駆動を制限する。例えばスイッチ30の半導体スイッチをパルス幅制御していた場合、BMU22はそのオンデューティ比を低める。これにより半導体スイッチの通電時間が短くなる。この結果、半導体スイッチの発熱が抑制される。
給電バスバ50はアルミニウムや銅などの導電材料から成る。給電バスバ50は例えば以下に列挙する方法で製造することができる。給電バスバ50は1枚の平板を屈曲加工することで製造することができる。給電バスバ50は複数の平板が一体的に連結されることで製造することができる。給電バスバ50は複数の平板を溶接することで製造することができる。給電バスバ50は鋳型に溶融状態の導電材料を流し込むことで製造することができる。給電バスバ50の製造方法としては特に限定されない。さらに言えば、給電バスバ50としては、例えば絶縁電線を採用することもできる。
電池パック100は給電バスバ50として、第1給電バスバ51、第2給電バスバ52、第3給電バスバ53、および、第4給電バスバ54を有する。これら複数の給電バスバによって電池モジュール10、回路基板20、第1スイッチ31、第2スイッチ32、および、外部接続端子それぞれが電気的に接続されている。図1ではこれら4つの給電バスバそれぞれを配線基板21の給電線よりも太くして図示している。
上記したように電池パック100はパックケースを有する。パックケースの有する筐体はアルミダイカストで製造することができる。また筐体は鉄やステンレスをプレス加工することによっても製造することができる。筐体は配線基板21よりも伝熱性能が高くなっている。そのために筐体は配線基板21よりも放熱性が高くなっている。
筐体は、底壁と、底壁の底面から環状に起立した側壁と、を有する。環状の側壁によって開口部が構成されている。この開口部がカバーによって覆われる。これにより収納空間が構成される。カバーは樹脂製若しくは金属製である。
なお筐体の底壁にはカバー側に局所的に突起した放熱部が形成されている。放熱部の有する平坦な放熱面に第1スイッチ31と第2スイッチ32それぞれが放熱シートを介して設けられる。これらスイッチと放熱部との間で放熱シートが挟持される態様で、スイッチが放熱部にボルト止めされる。
また筐体の底壁にはカバー側に局所的に突起した複数のリブが形成されている。これら複数のリブそれぞれは円柱形状を成している。リブの先端面にボルト孔が開口している。このボルト孔にねじ溝が形成されている。これらリブに後述のモジュールケース60が固定される。
本実施形態のパックケース(電池パック100)は車両の座席下方に設けられる。しかしながら電池パック100の配置としてはこれに限定されない。電池パック100は、例えば後部座席とトランクルームとの間の空間、および、運転席と助手席との間の空間などに配置することもできる。
<電池パックの回路構成>
次に、電池パック100の回路構成を説明する。なおこの回路には、図1に示すプリチャージ抵抗58も接続される。プリチャージ抵抗58は配線基板21に搭載されている。
以下に示す各給電バスバと各スイッチとの接続はTIG溶接によって行われる。各給電バスバと回路基板20との接続はろう接によって行われる。なお、各給電バスバと各スイッチとはレーザ溶接によって接続してもよい。
図1に示すように第1外部接続端子110aと第1スイッチ31の一端とが第1給電バスバ51を介して電気的に接続されている。第1給電バスバ51から一部が分岐している。この第1給電バスバ51の分岐部位55が配線基板21の第1内部端子28aと電気的に接続されている。
第1スイッチ31の他端と第2外部接続端子110bとが第2給電バスバ52を介して電気的に接続されている。第2給電バスバ52から一部が分岐している。この第2給電バスバ52の分岐部位56aが第2スイッチ32の一端と電気的に接続されている。また分岐部位56bが第4内部端子28dに接続されている。
第2スイッチ32の他端と電池モジュール10の正極とが第3給電バスバ53を介して電気的に接続されている。第3給電バスバ53から一部が分岐している。この第3給電バスバ53の分岐部位57が配線基板21の第2内部端子28bと電気的に接続されている。電池モジュール10の負極は第3外部接続端子110cと電気的に接続されている。具体的に言えば後述の接地端子85がヒューズを介して第3外部接続端子110cにボルト止めされている。
配線基板21の第2内部端子28bと第1内部端子28aとが第1給電線23を介して電気的に接続されている。この第1給電線23に、第2内部端子28bから第1内部端子28aに向かって順に第3スイッチ33と第4スイッチ34が直列接続されている。
配線基板21の第3内部端子28cは、第1給電線23における第1内部端子28aと第4スイッチ34との間の中点と第2給電線24を介して電気的に接続されている。そして第3内部端子28cは第4給電バスバ54を介して第4外部接続端子110dと電気的に接続されている。
第2給電線24に第5スイッチ35が設けられている。そして第2給電線24における第3内部端子28cと第5スイッチ35との間の中点が、第1給電線23における第4スイッチ34と第3スイッチ33との間の中点に連結されている。
第3給電線25の一端が第1給電線23における第1内部端子28aと第4スイッチ34との間の中点に接続されている。第3給電線25の他端が第2給電線24における第1給電線23との接続点と第5スイッチ35との間に接続されている。この第3給電線25に第6スイッチ36が設けられている。
第4給電線26の一端が第1給電線23における第1内部端子28aと第4スイッチ34との間の中点に接続されている。第4給電線26の他端が第4内部端子28dに接続されている。この第4給電線26にプリチャージ抵抗58が設けられている。
以上により、第1スイッチ31、第2スイッチ32、第3スイッチ33、および、第4スイッチ34が順に環状に接続されている。第1スイッチ31と第2スイッチ32との間の中点が第2外部接続端子110bに接続されている。第2スイッチ32と第3スイッチ33との間の中点が電池モジュール10に接続されている。第3スイッチ33と第4スイッチ34との間の中点が第4外部接続端子110dに接続されている。第4スイッチ34と第1スイッチ31との間の中点が第1外部接続端子110aに接続されている。
また、第1外部接続端子110aと第4外部接続端子110dとが第5スイッチ35を介して接続されている。第4スイッチ34と第3スイッチ33との間の中点が第5スイッチ35を介して第1外部接続端子110aに接続されている。同様にして、第1外部接続端子110aと第4外部接続端子110dとが第6スイッチ36を介して接続されている。第4スイッチ34と第3スイッチ33との間の中点が第6スイッチ36を介して第1外部接続端子110aに接続されている。
以上に示した電気的な接続構成により、第1スイッチ31を開閉制御することで第1外部接続端子110aと第2外部接続端子110bとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第1スイッチ31を開閉制御することで蓄電池110と回転電機130との電気的な接続が制御される。
第2スイッチ32を開閉制御することで第2外部接続端子110bと電池モジュール10との電気的な接続が制御される。換言すれば、第2スイッチ32を開閉制御することで回転電機130と電池モジュール10との電気的な接続が制御される。
第3スイッチ33を開閉制御することで第2内部端子28bと第3内部端子28cとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第3スイッチ33を開閉制御することで電池モジュール10と第2負荷152との電気的な接続が制御される。
第4スイッチ34を開閉制御することで第1内部端子28aと第3内部端子28cとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第4スイッチ34を開閉制御することで蓄電池110と第2負荷152との電気的な接続が制御される。
第5スイッチ35および第6スイッチ36のうちの少なくとも一方を開閉制御することで第3内部端子28cと第1内部端子28aとの電気的な接続が制御される。換言すれば、第5スイッチ35および第6スイッチ36のうちの少なくとも一方を開閉制御することで蓄電池110と第2負荷152との電気的な接続が制御される。
なお、第1外部接続端子110aと第2外部接続端子110bはプリチャージ抵抗58を介して電気的に接続されている。上記したように第2外部接続端子110bに第2ワイヤハーネス220が接続されている。そしてこの第2ワイヤハーネス220に図示しない電力変換器が接続されている。
電力変換器は大容量の平滑コンデンサを備えている。平滑コンデンサは電荷が充電された状態で使用される。この平滑コンデンサの電荷の充電は、蓄電池110からの電力供給によって行われる。
第1ワイヤハーネス210〜第3ワイヤハーネス230が電池パック100に接続される。これによりプリチャージ抵抗58を介して蓄電池110から平滑コンデンサに電荷が供給される。このようにプリチャージ抵抗58を介して平滑コンデンサに電力供給することで、蓄電池110から平滑コンデンサに流れる電流量が急激に増大することが抑制される。
<電池モジュールの構成要素>
次に、電池モジュール10を詳説する。それにあたって、以下においては互いに直交の関係にある3方向を、x方向、y方向、および、z方向と示す。z方向が所定方向に相当する。
上記したように電池モジュール10は複数の電池セル11を有する。電池セル11は発電要素と、この発電要素を収納する金属ケースと、を有する。
発電要素はプラス電極、セパレータ、マイナス電極、および、電解液を有する。プラス電極とマイナス電極とがセパレータを介して積層されている。これら3層が電解液で濡れている。セパレータは電子を通すが分子を通さない性質を有する。セパレータを介してプラス電極とマイナス電極との間で電子(電流)が流れる構成になっている。
発電要素は酸化還元反応によって充放電する。そして発電要素はこの酸化還元反応によって水素などのガスを発生する。また電解液は経年劣化によってガスを発生する。これらガスがセパレータに含まれると、プラス電極とマイナス電極との間の抵抗が増大する。これにより電池セル11の出力が低下する。これを避けるためには、電池セル11に圧力を付与して、電解液の経年劣化に起因するガスの発生を抑制する必要がある。またガスがセパレータに溜まることを抑制する必要がある。このような電池セル11への圧力印加が、後述のモジュールケース60によって成される。
発電要素を収納する金属ケース(電池セル11)は直方体形状を成している。そのために電池セル11は6面を有する。図2に示すように電池セル11はz方向に面する第1主面11aと第2主面11bを有する。電池セル11はx方向に面する第1側面11cと第2側面11dを有する。電池セル11はy方向に面する上端面11eと下端面11fを有する。これら6面のうち第1主面11aと第2主面11bは他の4面よりも面積が大きくなっている。そして電池セル11は第1主面11aと第2主面11bとの間の長さ(厚さ)の薄い扁平形状を成している。第1側面11c、第2側面11d、上端面11e、および、下端面11fが連結面に相当する。図2の(a)欄は電池セルの正面、(b)欄は電池セルの側面、(c)欄は電池セルの上面を示している。
上記したように発電要素はガスを発生する。これにより電池セル11は膨張する。電池セル11は最も面積の大きい第1主面11aと第2主面11bとが互いにz方向で互いに離間する態様で膨張する。電池セル11は第1主面11aの中心点CPを頂点とする態様で凸形状に膨張する。また電池セル11は第2主面11bの中心点CPを頂点とする態様で凸形状に膨張する。図面ではこの中心点CPをバツ印で示している。
電池セル11の上端面11eには電極端子としての正極端子11gと負極端子11hが形成されている。正極端子11gと負極端子11hは直方体形状を成している。正極端子11gと負極端子11hは電池セル11から離れるように上端面11eからy方向に沿って突起している。
正極端子11gと負極端子11hはx方向に離間して並んでいる。正極端子11gは第1側面11c側に位置している。負極端子11hは第2側面11d側に位置している。
図8に示すように本実施形態の電池モジュール10は4つの電池セル11を有する。これら4つの電池セル11のうちの2つがz方向に積層配置されて第1電池スタックを構成している。そして残り2つの電池セル11がz方向に積層配置されて第2電池スタックを構成している。これら2つの電池スタックはx方向に並んでいる。
<モジュールケース>
電池モジュール10は複数の電池セル11の他に、これら複数の電池セル11を収納するモジュールケース60を有する。モジュールケース60によって4つの電池セル11の配置が保持されるとともに、その膨張が抑制されている。またモジュールケース60によって4つの電池セル11が直列接続されている。
モジュールケース60は、絶縁ケース61、拘束ケース62、配線ケース63、および、接続端子64を有する。絶縁ケース61に電池セル11が収納される。この絶縁ケース61が拘束ケース62に収納される。拘束ケース62に配線ケース63が連結される。そして複数の電池セル11は配線ケース63に設けられた接続端子64を介して電気的に直列接続される。
<絶縁ケース>
絶縁ケース61は絶縁性の樹脂材料からなる。絶縁ケース61は1つの電池スタックに含まれる複数の電池セル11を絶縁しつつ、これらの配置を保持する機能を果たす。上記したように本実施形態では2つの電池スタックが構成されている。そのためにモジュールケース60は2つの絶縁ケース61を有する。
図3に示すように絶縁ケース61はy方向に開口する箱形状を成している。絶縁ケース61はy方向に面する底壁65、底壁65の内底面65aからy方向に起立した側壁66を有する。側壁66は内底面65aを囲む態様で環状に起立している。底壁65には内底面65aとその裏側の外底面65bとをy方向に貫通する連通窓65cが形成されている。図3の(a)欄は絶縁ケースの正面、(b)欄は絶縁ケースの側面、(c)欄は絶縁ケースの上面を示している。
また絶縁ケース61は、環状の側壁66によって囲まれた領域をz方向で2つに分ける介在壁67を有する。この介在壁67によって、側壁66によって囲まれた領域は2つの電池セル11を個別に収納する空間に分けられている。以下においてはこの2つの空間それぞれを収納孔61aと示す。
これら2つの収納孔61aそれぞれはy方向に開口している。そして収納孔61aのz方向の内径は、側壁66の内側面66aと介在壁67の介在面67aとの間のz方向の離間距離になっている。この収納孔61aのz方向の内径は、電池セル11のz方向の厚さ以下になっている。より詳しく言えば、収納孔61aに対して電池セル11が摺動可能な程度に、収納孔61aの開口側と中央側それぞれの内径は電池セル11のz方向の厚さよりも若干長くなっている。しかしながら収納孔61aの底壁65側の内径は電池セル11のz方向の厚さ以下になっている。
図4に示すように、この収納孔61aの開口からその中側へと電池セル11が圧入される。各電池セル11は、下端面11fが内底面65aと接触するまで収納孔61aに圧入される。この圧入により電池セル11の第1主面11aと第2主面11bそれぞれが側壁66の内側面66aと介在壁67の介在面67aそれぞれと接触している。電池セル11が絶縁ケース61にはめあわされている。図4の(a)欄は電池セルの収納された絶縁ケースの正面、(b)欄は電池セルの収納された絶縁ケースの側面、(c)欄は電池セルの収納された絶縁ケースの上面を示している。
このように絶縁ケース61に電池セル11がはめあわされた状態で、図4の(c)欄に示すように電池セル11の第1主面11aと第2主面11bそれぞれの中心点CPが内側面66aと介在面67aそれぞれとz方向で対向している。また図4の(b)欄に示すように各電池セル11の正極端子11gと負極端子11hが収納孔61aの外に飛び出している。電池セル11の第1主面11a、第2主面11b、第1側面11c、および、第2側面11dそれぞれの上端面11e側も収納孔61aの外に飛び出している。
なお、電池セル11の製造工程の1つに、金属ケースに電解液を注入する工程がある。この注入工程は減圧室で行われる。また金属ケースの外形は直方体形状を成している。そのために金属ケースの剛性は、端側よりも中央側の方が低くなっている。したがって製造されたての電池セル11の中央側は多少凹んでいる。この電池セル11の中央側の凹みは、電池セル11の経年劣化や使用によるガスの発生によって解消される。ガスの発生がさらに進むと、電池セル11の中央側は凸形状に変化する。このように電池セル11の中央側は端側に比べて変形しやすくなっている。
この電池セル11の中央側の変形を効果的に抑制するために、絶縁ケース61における電池セル11の主面の中央側とz方向で対向配置される部位は、電池セル11の主面の端側とz方向で対向配置される部位と比べてz方向の厚みが局所的に増している。
<拘束ケース>
拘束ケース62は絶縁ケース61よりも強度の高い金属材料からなる。拘束ケース62に複数の絶縁ケース61が収納される。これにより複数の絶縁ケース61それぞれに収納された複数の電池セル11の配置が保持される。それとともに複数の電池セル11それぞれの膨張が抑制される。
図5〜図7に示すように拘束ケース62はy方向に開口する箱形状を成している。拘束ケース62はy方向に面する支持壁71、支持壁71の内支持面71aからy方向に起立した周壁72を有する。支持壁71は内支持面71aを囲む態様で環状に起立している。支持壁71には内支持面71aとその裏側の外支持面71bとをy方向に貫通する連通窓71cが形成されている。
周壁72はz方向に並ぶ上壁73と下壁74、および、x方向に並ぶ左壁75と右壁76を有する。y方向まわりの周方向で、上壁73、右壁76、下壁74、および、左壁75が順に連結されて環状を成している。
また拘束ケース62は環状の周壁72によって囲まれた領域をx方向で2つに分ける区画壁77を有する。区画壁77は上壁73と下壁74それぞれに一体的に連結されている。この区画壁77によって、拘束ケース62の周壁72によって囲まれた領域は、2つの絶縁ケース61を個別に収納する空間に分けられている。以下においてはこの2つの空間それぞれを拘束孔62aと示す。
2つの拘束孔62aのうちの一方は、上壁73の一部、区画壁77、下壁74の一部、および、左壁75が一体的に環状に連結されることで構成されている。2つの拘束孔62aのうちの他方は、上壁73の残りの一部、区画壁77、下壁74の残りの一部、および、右壁76が一体的に環状に連結されることで構成されている。上壁73と下壁74が拘束壁に相当する。左壁75、右壁76、および、区画壁77が連結壁に相当する。
これら2つの拘束孔62aそれぞれはy方向に開口している。そして拘束孔62aのz方向の内径は、上壁73と下壁74それぞれの内周面72a間のz方向の離間距離になっている。この拘束孔62aのz方向の内径は、絶縁ケース61のz方向の外径以下に成っている。なお絶縁ケース61の外径は、側壁66におけるz方向で離間して並ぶ部位それぞれの内側面66aの裏側の外側面66b間のz方向の離間距離に相当する。
図8〜図10に示すように、この拘束孔62aの開口からその中側へと電池セル11の収納された絶縁ケース61が圧入される。各絶縁ケース61は、外底面65bが内支持面71aと接触するまで拘束孔62aに圧入される。これにより絶縁ケース61の側壁66の外側面66bが周壁72の内周面72aと全面的に接触している。電池セル11の収納された絶縁ケース61が拘束ケース62にはめあわされている。なお図8および図10では、表記が煩雑となることを避けるために、2つの絶縁ケース61のうちの一方のみに符号を付与している。また2つの絶縁ケース61のうちの一方に収納された電池セル11のみに符号を付与している。
このように拘束ケース62に電池セル11の収納された絶縁ケース61がはめあわされた状態で、図8に示すように第1電池スタックと第2電池スタックそれぞれに含まれる2つの電池セル11それぞれの第2主面11bがz方向で互いに対向する態様で並んでいる。これにより正極端子11gと負極端子11hがz方向で交互に並んでいる。
それとともに、2つの電池スタックのうちの一方に含まれる電池セル11の第1側面11cと他方に含まれる電池セル11の第2側面11dとがx方向で互いに対向する態様で並んでいる。これにより2つの電池スタックのうちの一方に含まれる電池セル11の正極端子11gと他方に含まれる電池セル11の負極端子11hとがx方向で並んでいる。
また、図10に示すように電池セル11の第1主面11aと第2主面11bそれぞれの中心点CPが上壁73および下壁74それぞれとz方向で並んでいる。図9に示すように各電池セル11の第1主面11a、第2主面11b、第1側面11c、および、第2側面11dそれぞれの上端面11e側が拘束孔62aの外に飛び出している。なお絶縁ケース61の一部が拘束孔62aの外に飛び出していても、飛び出していなくともよい。なお図9では表記が煩雑となることを避けるために後述の突起部79の記載を省略している。
上記したように電池セル11の中央側は端側に比べて変形しやすくなっている。この電池セル11の中央側の変形を効果的に抑制するために、拘束ケース62における電池セル11の主面の中央側とz方向で対向配置される部位は、電池セル11の主面の端側とz方向で対向配置される部位と比べてz方向の厚みが局所的に増している。
<切欠き>
図7に示すように上壁73には複数の切欠き72cが形成されている。この切欠き72cは上壁73の内周面72aとその裏側の外周面72bとをz方向に貫通している。切欠き72cはz方向に面する平面において矩形を成している。内周面72aが内壁面に相当する。外周面72bが外壁面に相当する。
本実施形態では上壁73に計24個の切欠き72cが形成されている。これら24個の切欠き72cはx方向を行方向、y方向を列方向として行列配置されている。より詳しく言えば、上壁73における2つの拘束孔62aのうちの一方の一部を区画する部位に、12個の切欠き72cが3行4列に行列配置されている。上壁73における2つの拘束孔62aのうちの他方の一部を区画する部位に、残り12個の切欠き72cが3行4列に行列配置されている。上壁73における複数の切欠き72cの配置が均等になっている。切欠き72cが開口孔に相当する。
図7に示すように、複数の切欠き72cの行列配置のために上壁73における各行の切欠き72cの間に位置する部位はx方向に延びた梁形状を成している。このx方向に延びる梁形状の部位の一端は区画壁77に連結されている。他端は左壁75若しくは右壁76に連結されている。これにより上壁73におけるx方向に延びる梁形状の部位は両持ち梁形状を成している。上壁73にはこのx方向に延びる両持ち梁形状の部位が計4個形成されている。
同様にして、上壁73における各列の切欠き72cの間に位置する部位はy方向に延びた梁形状を成している。このy方向に延びる梁形状の部位の一端は支持壁71に連結されている。他端は上壁73の先端に連結されている。これにより上壁73におけるy方向に延びる梁形状の部位は両持ち梁形状を成している。上壁73にはこのy方向に延びる両持ち梁形状の部位が計6個形成されている。
図10に明示するように、電池セル11の収納された絶縁ケース61が拘束ケース62にはめあわされた状態で、電池セル11の第1主面11aと第2主面11bそれぞれの中心点CPが上壁73における切欠き72cの非形成部位とz方向で並んでいる。より詳しく言えば、第1主面11aと第2主面11bそれぞれの中心点CPが上壁73におけるx方向に延びる両持ち梁形状の部位とz方向で並んでいる。それとともに、電池セル11の第1主面11aと第2主面11bそれぞれの中心点CPが上壁73におけるy方向に延びる両持ち梁形状の部位とz方向で並んでいる。そのため、電池セル11の主面の中心点CPが上壁73におけるx方向に延びる両持ち梁形状の部位とy方向に延びる両持ち梁形状の部位の交差する領域とz方向で並んでいる。
なお、下壁74にも上壁73と同等の切欠き72cが形成されている。そのために下壁74にも両持ち梁形状の部位が複数形成されている。拘束ケース62に電池セル11の収納された絶縁ケース61がはめあわされた状態で、電池セル11の中心点CPが下壁74における切欠き72cの非形成部位とz方向で並んでいる。電池セル11の中心点CPが下壁74における両持ち梁形状の部位とz方向で並んでいる。そのため、電池セル11の主面の中心点CPが下壁74におけるx方向に延びる両持ち梁形状の部位とy方向に延びる両持ち梁形状の部位の交差する領域とz方向で並んでいる。
<ねじ孔>
なお図5に示すように拘束ケース62は、上記した支持壁71と周壁72の他に、周壁72の先端からx方向とz方向とによって規定される平面に沿って拘束ケース62の中心から外に離れる方向に延びる第1フランジ部78を有する。第1フランジ部78は周壁72の上壁73、右壁76、下壁74、および、左壁75それぞれに形成されて環状を成している。第1フランジ部78における左壁75と右壁76それぞれに形成された部位には、y方向に沿う複数の第1ねじ孔62bが形成されている。これら複数の第1ねじ孔62bは、後述するように拘束ケース62と配線ケース63とのボルト止めに利用される。
また図6および図7に示すように拘束ケース62の左壁75と右壁76それぞれには、拘束孔62aから離間する態様でx方向に突起した2つの突起部79が形成されている。これら2つの突起部79はy方向に離間して並んでいる。左壁75に形成された突起部79と右壁76に形成された突起部79はx方向に離間して並んでいる。そしてこれら4つの突起部79それぞれには、z方向に開口するボルト孔79aが形成されている。
さらに図7に示すように区画壁77には、z方向に開口する1つのボルト孔79aが形成されている。
これら拘束ケース62に形成された5つのボルト孔79aそれぞれに、上記した筐体のリブが通される。拘束ケース62のボルト孔79aとリブのボルト孔とにボルトの軸部が通される。ボルトの軸部の先端がリブのボルト孔に締結される。これにより拘束ケース62(モジュールケース60)が筐体に固定される。
<配線ケース>
配線ケース63は絶縁性の樹脂材料からなる。図11に示すように配線ケース63はx方向に延びた形状を成している。配線ケース63の電池セル11との対向部位はy方向において電池セル11から離れる方向に凹んでいる。これにより配線ケース63はy方向に開口する箱形状を成している。
具体的には、配線ケース63は蓋壁80と環状壁81を有する。蓋壁80はy方向の厚さの薄い扁平形状を成している。蓋壁80はy方向において電池セル11と対向配置される。環状壁81は蓋壁80における電池セル11側の内蓋面80aからy方向に起立している。環状壁81は内蓋面80aを囲む態様で環状に起立している。環状壁81は拘束ケース62の周壁72と類似の形状を成している。
図11に示すように配線ケース63は、蓋壁80と環状壁81の他に、環状壁81の先端からx方向とz方向によって規定される平面に沿って配線ケース63の中心から離れる方向に延びる第2フランジ部82を有する。第2フランジ部82は第1フランジ部78と同様にして環状を成している。第2フランジ部82には、複数の第1ねじ孔62bに対応する、複数の第2ねじ孔63bが形成されている。
配線ケース63は、拘束ケース62の拘束孔62aの開口を閉塞するとともに、電池セル11における拘束ケース62の開口から外に飛び出した部位を覆うように、拘束ケース62に設けられる。この配線ケース63の拘束ケース62への配置により、拘束ケース62の第1ねじ孔62bと、配線ケース63の第2ねじ孔63bとがy方向で並ぶ。
これらねじ孔の間には図示しないカラーが設けられる。カラーはy方向の厚さの薄い扁平形状を成している。カラーはギャップを有する環状を成している。カラーの環状を成す部位はy方向に開口している。
第2ねじ孔63b、カラー、および、第1ねじ孔62bがy方向に並ぶことで複数の合成ねじ孔が構成される。これら複数の合成ねじ孔それぞれに、図13に示すねじ部材86の軸部が通される。そしてねじ部材86の軸部の先端に図示しないナットが締結される。これにより拘束ケース62と配線ケース63とが互いにy方向に近づく態様で連結される。この連結状態において、拘束ケース62は配線ケース63のy方向への投影面内に収められている。
図11および図13に示すように、配線ケース63の蓋壁80には電池セル11の電極端子をモジュールケース60の外に露出させるための開口窓80cが複数形成されている。開口窓80cは内蓋面80aとその裏側の外蓋面80bとに開口している。これら複数の開口窓80cに設けられた電極端子の先端面に接続端子64が溶接接合される。
<接続端子>
図12に示すように接続端子64は、4つの電池セル11を直列接続する直列接続端子83を有する。図13に示すように直列接続端子83と対応する2つの電池セル11の電極端子とを接触させ、その接触状態で両者を溶接接合する。これにより4つの電池セル11が直列接続される。
また接続端子64は、上記の直列接続端子83の他に、出力端子84と接地端子85を有する。出力端子84は4つの直列接続された電池セル11のうちの最高電位に位置する電池セル11の正極端子11gに接合される。接地端子85は最低電位に位置する電池セル11の負極端子11hに接合される。
最高電位の電池セル11は第1電池スタックに含まれている。最低電位の電池セル11は第2電池スタックに含まれている。これら2つの電池セル11は筐体の底壁側に位置しいている。上記した回路基板20はこれら2つの電池セル11とy方向で離間して並んでいる。
なお、これら直列接続端子83、出力端子84、および、接地端子85それぞれは、配線ケース63が拘束ケース62にボルト止めされる前に、配線ケース63に仮止めされている。これら複数の端子は開口窓80cを閉塞する態様で配線ケース63に仮止めされている。配線ケース63が拘束ケース62にボルト止めされると、開口窓80cから電池セル11の電極端子の先端面が突き出す。これにより電極端子の先端面が接続端子64に接触する。この両者が接触している状態で、両者が溶接接合される。
<製造方法>
次に、電池モジュール10の製造方法を説明する。
先ず図14に示すように、電池セル11、絶縁ケース61、拘束ケース62、接続端子64の仮止めされた配線ケース63、および、ねじ部材86を用意する。
そして図15に示すように、電池セル11を絶縁ケース61の収納孔61aに圧入する。これにより電池セル11を絶縁ケース61にはめあわせる。
次いで図16に示すように、電池セル11のはめあわされた絶縁ケース61を拘束ケース62の拘束孔62aに圧入する。これにより電池セル11のはめあわされた絶縁ケース61を拘束ケース62にはめあわせる。
次に、図17に示すように、拘束孔62aの開口を閉塞するとともに、電池セル11における拘束ケース62の開口から外に飛び出した部位を覆うように、配線ケース63を拘束ケース62に設ける。そして第2ねじ孔63b、カラー、および、第1ねじ孔62bによって構成される合成ねじ孔にねじ部材86の軸部を通す。ねじ部材86の軸部の先端に図示しないナットを締結する。これにより配線ケース63と拘束ケース62とを連結する。
最後に、電池セル11の電極端子に接続端子64を溶接接合する。以上に示した工程を経ることで、電池モジュール10が製造される。
<作用効果>
これまでに説明したように、電池セル11のはめあわされた絶縁ケース61が、拘束ケース62にはめあわされている。非膨張状態の電池セル11と絶縁ケース61とが接触している。絶縁ケース61と拘束ケース62とが接触している。これら絶縁ケース61と拘束ケース62とによって電池セル11の膨張が抑制されている。
これにより電池セル11でのガスの発生が抑制される。電池セル11の発電要素のセパレータにガスが含まれることが抑制される。この結果、電池セル11の出力低下が抑制される。
2つの拘束孔62aのうちの一方は、上壁73の一部、区画壁77、下壁74の一部、および、左壁75が一体的に環状に連結されることで構成されている。2つの拘束孔62aのうちの他方は、上壁73の残りの一部、区画壁77、下壁74の残りの一部、および、右壁76が一体的に環状に連結されることで構成されている。
これによれば別体の壁が連結されることで拘束孔62aが構成される比較構成とは異なり、これら別体の壁を連結するための部材が不要になる。そのために部品点数の増大が抑制される。また上記の比較構成とは異なり、別体の壁の連結箇所での応力集中の発生が抑制される。そのために拘束ケース62に損傷が生じることが抑制される。拘束ケース62による電池セル11の拘束具合に変化の生じることが抑制される。
拘束ケース62の上壁73と下壁74それぞれにz方向に貫通する切欠き72cが形成されている。これにより拘束ケース62が軽量化される。
これにまでに説明したように、電池セル11は主面の中心点CPを頂点とする態様で凸形状に膨張する。これに対して本実施形態では、電池セル11の主面の中心点CPが上壁73と下壁74それぞれにおける切欠き72cの非形成部位とz方向で並んでいる。これにより、電池セル11の主面の中心点CPが切欠き72cに向かって突起することが抑制される。電池セル11の膨張が抑制される。
電池セル11の主面の中心点CPが上壁73と下壁74それぞれにおける両持ち梁形状の部位とz方向で並んでいる。したがって、電池セル11が主面の中心点CPを頂点とする態様で凸形状に膨張しようとした場合、その電池セル11の最も膨張する部位が、絶縁ケース61の側壁66を介して上壁73と下壁74における両持ち梁形状を成す部位によって支持される。これにより電池セル11の膨張が効果的に抑制される。
さらに言えば、電池セル11の主面の中心点CPが上壁73と下壁74それぞれにおけるx方向に延びる両持ち梁形状の部位とy方向に延びる両持ち梁形状の部位の交差する領域とz方向で並んでいる。これにより電池セル11の膨張がより効果的に抑制される。
以上、本開示物の好ましい実施形態について説明したが、本開示物は上記した実施形態になんら制限されることなく、本開示物の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
(第1の変形例)
本実施形態では上壁73に複数の切欠き72cが均等に形成される例を示した。しかしながら例えば図18および図19に示すように、上壁73に複数の切欠き72cが不均等に形成される構成を採用することもできる。
これら変形例では、上壁73における2つの拘束孔62aのうちの一方の一部を区画する部位に、y方向に離間して並ぶ2つの切欠き72cが形成されている。上壁73における2つの拘束孔62aのうちの他方の一部を区画する部位に、y方向に離間して並ぶ2つの切欠き72cが形成されている。
これら2つの切欠き72cのうちの支持壁71側に位置する切欠き72cは、上壁73の先端側に位置する切欠き72cよりも面積が広くなっている。このように2つの切欠き72cの形状が異なるのは、図18および図19にバツ印で示す電池セル11の中心点CPと切欠き72cとがz方向で並ぶことを避けるためである。
以上に示した2つの切欠き72cのy方向の並びのために上壁73における2つの切欠き72cの間に位置する部位はx方向に延びた梁形状を成している。このx方向に延びる梁形状の部位の一端が区画壁77に連結され、他端が左壁75若しくは右壁76に連結されている。これにより上壁73におけるx方向に延びる梁形状の部位は両持ち梁形状を成している。
図18に示す変形例では、上壁73におけるx方向に延びる梁形状の部位のy方向の長さ(幅)は、中央側で狭く、端側で広くなっている。図19に示す変形例では、上壁73におけるx方向に延びる梁形状の部位のy方向の長さ(幅)は一定になっている。いずれの変形例においても、電池セル11の収納された絶縁ケース61が拘束ケース62にはめあわされた状態で、電池セル11の主面の中心点CPが上壁73におけるx方向に延びる両持ち梁形状の部位とz方向で並んでいる。なお、図示しないが、x方向とy方向それぞれに傾斜する体格方向に延びる梁形状の部位が上壁73に構成されるように、上壁73に複数の切欠き72cが形成されてもよい。以上に示した各種変形例の切欠き72cが下壁74に形成されていてもよい。
(第2の変形例)
本実施形態では上壁73と下壁74それぞれに切欠き72cが形成される例を示した。しかしながら例えば図20に示すように、拘束ケース62に切欠き72cが形成されていない構成を採用することもできる。
(その他の変形例)
本実施形態では電池モジュール10が4つの電池セル11を有する例を示した。しかしながら電池モジュール10は複数の電池セル11を有すればよく、上記例に限定されない。また電池スタックの数としても、2つではなく1つ若しくは3つ以上を採用することもできる。
各実施形態では電源システム200を搭載する車両がアイドルストップ機能を有する例を示した。しかしながら電源システム200を搭載する車両としては上記例に限定されない。例えばハイブリッド自動車や電気自動車を採用することができる。この場合、本実施形態で示したスタータモータ120や回転電機130は、モータジェネレータに代わる。
10…電池モジュール、11…電池セル、11a…第1主面、11b…2主面、61…絶縁ケース、61a…収納孔、62…拘束ケース、62a…拘束孔、72a…内周面、72b…外周面、72c…開口孔、73…上壁、74…下壁、75…左壁、76…右壁、77…区画壁、100…電池パック、110…蓄電池、120…スタータモータ、130…回転電機、150…電気負荷、160…上位ECU、200…電源システム、CP…中心点

Claims (7)

  1. 複数の電池セル(11)と、
    複数の前記電池セルそれぞれが個別にはめあわされた複数の収納孔(61a)を備える、少なくとも1つの絶縁性の絶縁ケース(61)と、
    少なくとも1つの前記絶縁ケースがはめあわされた少なくとも1つの拘束孔(62a)を備える、前記絶縁ケースよりも強度の高い拘束ケース(62)と、を有する電池モジュール。
  2. 前記拘束ケースは、所定方向で離間して並ぶ2つの拘束壁(73,74)、および、2つの前記拘束壁を連結する2つの連結壁(75〜77)それぞれを有し、
    2つの前記拘束壁と2つの前記連結壁とが環状に一体的に連結されることで、1つの前記拘束孔が構成されている請求項1に記載の電池モジュール。
  3. 前記拘束壁には、前記拘束孔の一部を区画する内壁面(72a)とその裏側の外壁面(72b)とに開口する開口孔(72c)が複数形成されている請求項2に記載の電池モジュール。
  4. 複数の前記電池セルそれぞれは、前記所定方向で離間して並ぶ2つの主面(11a,11b)と、2つの前記主面を連結する連結面(11c〜11f)と、を有し、
    前記拘束壁における前記電池セルの前記主面の中心点(CP)と前記所定方向で離間して並ぶ部位を除く部位に前記開口孔が形成されている請求項3に記載の電池モジュール。
  5. 前記拘束壁における前記開口孔の非形成部位の一部は、2つの前記連結壁のうちの一方から他方へと直線形状に延びるとともに、前記主面の中心点と前記所定方向で離間して並んでいる請求項4に記載の電池モジュール。
  6. 前記拘束壁には複数の前記開口孔が均等に形成されている請求項4または請求項5に記載の電池モジュール。
  7. 複数の電池セル(11)と、
    複数の収納孔(61a)を備える、少なくとも1つの絶縁性の絶縁ケース(61)と、
    少なくとも1つの拘束孔(62a)を備える、前記絶縁ケースよりも強度の高い拘束ケース(62)と、を有する電池モジュールの製造方法であって、
    複数の前記収納孔それぞれに複数の前記電池セルそれぞれを個別に圧入することで、複数の前記収納孔それぞれに複数の前記電池セルそれぞれを個別にはめあわせ、
    少なくとも1つの前記拘束孔に、複数の前記電池セルが複数の前記収納孔にはめあわされた少なくとも1つの前記絶縁ケースを圧入することで、前記拘束孔に前記絶縁ケースをはめあわせる電池モジュールの製造方法。
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