JP2020169499A - サッシ枠の設置構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物の外壁部に形成された開口部にサッシ枠を設置する構造において、屋内側の意匠性に優れるサッシ枠の設置構造を得る。【解決手段】建物10の外壁部12に形成された開口部14には、開口部14の下端部に沿って根太24が延在されている。根太24の上には、床下地材26の屋外側端部26Aと、当該屋外側端部26Aの屋外側に配置されたサッシ枠30のサッシ枠延長固定部40が固定されている。サッシ枠延長固定部40の建物上方側には、見切り材44の見切り部が配置されている。この見切り部46の建物下方側には、床材28の外端部28Aが配置されている。床材28の外端部28Aは、床下地材26の屋外側端部26Aよりも屋外側に突出している。【選択図】図2

Description

本発明は、サッシ枠の設置構造に関する。
特許文献1には、建物の外壁部に形成された開口部の下端部に沿ってサッシ枠が固定されたサッシ枠の設置構造が開示されている。当該文献に記載された構造では、サッシを支持するサッシ枠と、サッシ枠と屋内の床パネルとの間の隙間を覆う見切り材(被覆板)が、スペーサを介して床パネルに固定されている。具体的には、床パネルの一端にサッシ枠とスペーサの一端が固定される固定段部が設けられており、固定段部の更に屋内側に、スペーサの他端を固定する段部が設けられている。
また、固定段部と段部を含む隙間がサッシ枠と床パネルの間に生じるため、当該隙間をスペーサの上端に固定された見切り材で覆うことにより意匠性を確保している。
特開平10−205222号公報
しかしながら、上記先行技術では、サッシ枠とスペーサの固定部を床パネルに設けた段部によって確保するため、サッシ枠と床パネルの間の隙間が拡大しやすい。そのため、この隙間を覆う見切り材が大型化し、意匠性が悪化する虞がある。よって、上記先行技術は、この点において改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、建物の外壁部に形成された開口部にサッシ枠を設置する構造において、屋内側の意匠性に優れるサッシ枠の設置構造を得ることが目的である。
第1の態様に係るサッシ枠の設置構造は、建物の外壁部に形成された開口部の下端部に沿って延在するサッシ土台と、前記サッシ土台の上に一端が載置された床下地材と、前記床下地材よりも屋外側に配置されると共に前記開口部の下端部に沿って長尺に延在するサッシ枠本体部と、該サッシ枠本体部の側面から屋内側に延出され、前記床下地材の前記一端よりも屋外側において前記サッシ土台の上に固定されたサッシ枠延長固定部と、を含むサッシ枠と、前記サッシ枠延長固定部の建物上方側で前記サッシ枠本体部の側面から屋内側に延在した見切り部を含む見切り材と、前記床下地材の上に載置され、外端部が前記床下地材の前記一端よりも屋外側に突出すると共に前記見切り部の建物下方側に配置された床材と、を備えている。
第1の態様に係るサッシ枠の設置構造では、建物の外壁部に形成された開口部の下端部に沿ってサッシ土台が延在しており、このサッシ土台の上にサッシ枠のサッシ枠延長固定部と床下地材の一端が載置されている。更に、この床下地材の上には、床材が載置されている。また、サッシ枠延長固定部の建物上方側にはサッシ枠本体部の側面から屋内側に延在する見切り部を含む見切り材が配置される。これにより、見切り材の見切り部によってサッシ枠本体部の側面と床材の外端部との間の隙間が覆われている。
ここで、本発明では、床材の外端部が床下地材の一端よりも屋外側に突出した状態で、見切り部の建物下方側に配置されている。すなわち、サッシ枠のサッシ枠延長固定部や床下地材の一端を建物上方側から覆うように床材は配置可能とされている。このため、例えば、床下地材の一端と床材の外端部の端面を面一に形成する場合や、床材の外端部を床材の一端よりも屋内側に配置して段部を形成する場合と比べて、サッシ枠本体部と床材の間に生じる隙間が小さくなる。その結果、この隙間を覆う見切り材の大型化が抑制される。
第2の態様に係るサッシ枠の設置構造は、第1の態様に記載の構成において、前記見切り材は、前記見切り部と、前記見切り部の屋外側端部から建物下方側に延出され、前記サッシ枠本体部の前記側面に固定された固定部と、該固定部の下端部から屋内側に延出され、前記床材の前記外端部を下方側から支持する支持部と、を備え、縦断面視で屋内側に開口された開口断面を有している。
第2の態様に係るサッシ枠の設置構造では、見切り材が、見切り部の屋外側端部に一体に形成された固定部によってサッシ枠本体部に固定されている。これにより、別部材を介して見切り材をサッシ枠本体部に固定する構成と比べて、部材の点数を抑えられる。また、見切り材は、見切り部、固定部、支持部によって形成される開口断面の内側に床材の外端部を挿入することにより、支持部によって床材の外端部を建物下方側から支持することができる。これにより、床材に対して建物上方側から入力される荷重によって、床材の外端部が変形されることを抑制することができる。
第3の態様に係るサッシ枠の設置構造は、第2の態様に記載の構成において、前記見切り材は、前記支持部の下面から建物下方側に延出され、前記サッシ土台又は前記サッシ枠延長固定部に支持された位置決め部を含んで構成されている。
第3の態様に係るサッシ枠の設置構造では、見切り材の支持部の下面に、建物下方側に延出された位置決め部が設けられ、見切り材の建物下方側に配置されたサッシ土台又はサッシ枠延長固定部に支持されている。これにより、位置決め部によって、サッシ土台又はサッシ枠本体部に対する見切り材の建物高さ方向の位置決めを行うことができる。その結果、見切り材を、サッシ枠の所定の位置に容易に固定することができるため、工期の短縮及び組付け精度の向上を図ることができる。
第4の態様に係るサッシ枠の設置構造は、第1の態様に記載の構成において、前記見切り材は、前記サッシ土台の上面に固定された前記見切り部を備える上側部材と、前記サッシ枠本体部の前記側面に固定された固定部と、前記固定部に一体に形成され、前記固定部の下端部から屋内側に延出されると共に前記床材の外端部を建物下方側から支持する支持部と、を備える下側部材と、によって構成されている。
第4の態様に係るサッシ枠の設置構造では、見切り材が上側部材と下側部材に分割されており、見切り部を備える上側部材が床材の上面に固定され、支持部を備える下側部材が固定部を介してサッシ枠本体部に固定されている。このため、サッシ枠本体部に下側部材を固定し、支持部の上方側に床材の外端部を載置した後、サッシ枠と床材との隙間を覆うように見切り部を配置して、上側部材を床材の上面に固定することができる。このため、製品の個体差によって床材の厚みにバラつきが生じる場合でも、見切り部を床材の上面に当接させて固定することができるため、見切り部と床材との間に生じる段差を低減させることができる。また、厚みや材料が異なる多種類の床材に対して共通の見切り材を適用することができるため、汎用性に優れた設置構造とすることができる。
以上説明したように、第1の態様に係るサッシ枠の設置構造によれば、見切り材の大型化を抑制し、屋内側の意匠性を向上させることができるという優れた効果を有する。
第2の態様に係るサッシ枠の設置構造によれば、部品点数の増加を抑えると共に、床材の外端部の変形を抑制することができるという優れた効果を有する。
第3の態様に係るサッシ枠の設置構造によれば、工期を短縮させると共に組付け精度の向上を図ることができるという優れた効果を有する。
第4の態様に係るサッシ枠の設置構造によれば、屋内側の意匠性をより一層向上させると共に、汎用性に優れた設置構造にすることができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係るサッシ枠の設置構造が適用された建物を示す斜視図である。 図1の2−2線に沿って切断した状態を示す部分拡大断面図である。 第1実施形態に係るサッシ枠の設置構造の変形例を示す図2に対応する部分拡大断面図である。 第1実施形態に係るサッシ枠の設置構造の変形例を示す図2に対応する部分拡大断面図である。 第1実施形態に係るサッシ枠の設置構造の変形例を示す図2に対応する部分拡大断面図である。 第2実施形態に係るサッシ枠の設置構造を示す、図2に対応する部分拡大断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図2を用いて、第1実施形態に係るサッシ枠の設置構造が適用された建物10について説明する。図1は、建物10の外観を示す斜視図である。また、図2には、建物10の外壁部12に形成された開口部14の下端部の一部が断面図で示されている。
これらの図に示されるように、建物10の一階部分10Aには、外壁部12に、正面視で略矩形状をなす開口部14が設けられている。また、開口部14には、掃出し窓16が取り付けられている。掃出し窓16は、下端部が建物10の屋内の床部18に接しており、屋内側に配置された内障子20と、屋外側に配置された外障子22と、内障子20及び外障子22を開閉可能に支持するサッシ枠30と、を有している。
なお、建物10の床部18は、一例として、建物10の躯体を構成する複数の床梁(不図示)と、床梁間に架け渡された床小梁(不図示)と、を含む床フレーム(不図示)の上に形成されている。床フレームの建物上方側には、床小梁に沿って複数の根太24が配置されている。また、根太24の上方側にパネル状の床下地材26が敷設され、床下地材26の上方側には、床部18の意匠面を構成する床材28が敷設されている。
上記構成の床部18は、予め生産工場で床フレームと根太24、床下地材26の組み付けを行い、床パネル(符号省略)を形成する。そして、当該床パネルを建築地に搬送し、床下地材26の上に床材28を敷設することにより、床部18の施工が完了する構成となっている。
(サッシ枠30の構造)
図1に示されるように、サッシ枠30は、建物高さ方向に延在し、所定の間隔を空けて平行に配置された一対の縦枠32と、一対の縦枠32の上端部を連結する上枠34と、一対の縦枠32の下端部を連結する下枠36と、によって正面視で矩形枠状に形成されている。このサッシ枠30は、外壁部12の開口部14に配置され、建物10の躯体を構成する図示しない梁や柱に固定された矩形枠状の開口フレーム(不図示)に支持されている。
上枠34には、図示しないレール部が形成されており、当該レール部に内障子20及び外障子22の上端部が嵌合されると共に、内障子20及び外障子22を開閉可能に支持している。
下枠36は、上枠34の建物下方側において、上枠34と平行に配置されると共に、外壁部12に形成された開口部14の下端部に沿って長尺に形成されている。下枠36は、図示しない開口フレームの下端部に固定されたサッシ枠本体部38と、サッシ枠本体部38に一体形成され、建物10の床部18を構成する根太24に固定されたサッシ枠延長固定部40とを含んで構成されている。
図2に一部が示されるように、サッシ枠本体部38は、閉断面を有して形成されており、サッシ枠本体部38の屋内側の側面を構成し、建物高さ方向に延在する縦側面部38Aと、縦側面部38Aの上部から屋外側に略水平に延在する上面部38Bと、を含んで構成されている。上面部38Bの上面からは、建物上方側に立設する一対のレール部38Cが形成されている。一対のレール部38Cには、内障子20及び外障子22の下端部がそれぞれ嵌合され、内障子20及び外障子22が開閉可能に(摺動可能に)支持されている。なお、縦側面部38Aが、本発明における「サッシ枠本体部の側面」に相当する。
縦側面部38Aの下部には、サッシ枠延長固定部40が一体形成されている。サッシ枠延長固定部40は、縦側面部38Aの下部から屋内側に略水平に延出された平面部40Aと、平面部40Aの屋内側の端部から建物下方側に延出された脚部40Bと、を有している。このサッシ枠延長固定部40は、開口部14の下端部に沿って配置された床部18の根太24に屋外側から取り付けられている。具体的には、脚部40Bを根太24の上面24Aに載置した状態で、平面部40Aに建物上方側からビス42が打ち込まれることにより固定されている。なお、根太24が、本発明における「サッシ土台」に相当する。
図2に示されるように、根太24の上には、サッシ枠延長固定部40の屋内側において、床下地材26の屋外側端部26A(一端)が載置されている。なお、図示はしないが、サッシ枠本体部38の下部にはフレーム固定部が設けられ、建物10の屋外側から、図示しない開口フレームの下端部に固定されている。
(本発明の要部)
サッシ枠本体部38の縦側面部38Aの上部には、屋内側の側面に見切り材44が固定されている。見切り材44は、サッシ枠本体部38の延在方向に沿って長尺に形成され、縦断面視で屋内側に開口した開口断面を有している。具体的には、縦側面部38Aから屋内側へ略水平に延在された見切り部46と、見切り部46の屋外側の端部から建物下方側へ延出した固定部48と、固定部48の下端部から屋内側へ略水平に延出した支持部50と、によって略コの字形状の断面を有している。そして、固定部48に屋内側からビス52が打ち込まれることにより、見切り材44が、サッシ枠本体部38の縦側面部38Aに固定されている。また、この見切り材44は、上述した床下地材26の建物上方側かつ屋外側において、支持部50の上面が床下地材26の上面と略面一になるように配置されている。
ここで、図2に示されるように、床下地材26の上に載置された床材28は、サッシ枠本体部38(開口部14)に沿って配置された外端部28Aが、床下地材26の屋外側端部26Aよりも屋外側に突出している。そして、床材28の外端部28Aが見切り材44の内側に挿入されている。なお、見切り材44と床材28の上面との段差を低減させる観点から、見切り部46と支持部50の間の建物高さ方向の間隔は、床材28の板厚寸法と略同一であることが好ましい。
この状態では、サッシ枠本体部38と床材28の外端部28Aの隙間G1が、見切り材44の見切り部46によって建物上方側から覆われている。更に、見切り材44の支持部50によって床材28の外端部28Aが建物下方側から支持されている。
上記構成の見切り材44は、サッシ枠30に固定されない状態で建築地に搬入される。建築地では、根太24と床下地材26が組み付けられた床パネルが設置された後、根太24にサッシ枠30を固定する。その後、サッシ枠本体部38の縦側面部38Aに見切り材44を固定し、床下地材26の上に床材28を敷設すると共に、床材28の外端部28Aが見切り材の内側に配置される。これにより、サッシ枠30及び床部18の施工が完了する。
(作用・効果)
次に、第1実施形態の作用並びに効果について説明する。
図2に示されるように、建物10の外壁部12に形成された開口部14の下端部に沿って根太24が延在しており、この根太24の上にサッシ枠30のサッシ枠延長固定部40と床下地材26の屋外側端部26Aが載置されている。更に、この床下地材26の上には、床材28が載置されている。また、サッシ枠本体部38の縦側面部38Aに見切り材44が固定され、見切り部46によってサッシ枠本体部38と床材28の外端部28Aとの間の隙間G1が覆われている。これにより、建物10の屋内空間において、掃出し窓16の下端部と床部18との間に生じる隙間G1が視認されない。
ここで、本実施形態では、床材28の外端部28Aが床下地材26の屋外側端部26Aよりも屋外側に突出した状態で、見切り部46の建物下方側に配置されている。すなわち、サッシ枠30のサッシ枠延長固定部40や床下地材26の一端を建物上方側から覆うように床材28は配置可能とされている。このため、例えば、床下地材の屋外側端部と床材の外端部の端面を面一に形成する場合や、床材の外端部を床材の一端よりも屋内側に配置して段部を形成する場合と比べて、サッシ枠本体部38と床材28の間に生じる隙間G1が小さくなる。その結果、この隙間G1を覆う見切り材の大型化が抑制されるため、建物10の屋内空間の意匠性をより一層向上させることができる。
また、本実施形態では、見切り材44が、一体形成された見切り部46と固定部48を備え、固定部48がサッシ枠本体部38に固定されている。これにより、別部材を介して見切り材44をサッシ枠本体部38に固定する構成と比べて、部材の点数を抑えることができる。その結果、材料コストの低減に加え、工期短縮による施工コストの低減を図ることができる。また、床材28の外端部28Aは、見切り材44の見切り部46、固定部48、支持部50によって形成される開口断面の内側に挿入されており、支持部50によって床材28の外端部28Aが建物下方側から支持されている。これにより、床材28の外端部28Aに建物上方側から荷重が入力された場合に、床材28の外端部28Aが変形されることを抑制することができる。
更に、本実施形態では、床材28の上面によって見切り材44の見切り部46が建物下方側から支持されている。これにより、見切り材の支持剛性が高められている。その結果、見切り部46に建物上方側からの荷重が入力された場合でも、床材28の外端部28Aに下方側から支持されることにより、見切り材44の変形を抑制することができる。
また、本実施形態では、見切り材44が、サッシ枠本体部38の縦側面部38Aに沿って配置された固定部48を介してサッシ枠30に固定されている。このため、建物10の屋内空間の意匠面に見切り材44を固定するビス52が露出しないため、意匠性に優れる。
(変形例1)
次に、図3を用いて、第1実施形態の見切り材44の変形例1について説明する。図3には、変形例1としての見切り材60が適用されたサッシ枠30の設置構造が部分拡大断面図にて示されている。この図に示されるように、見切り材60は、基本的には第1実施形態の見切り材44と同一の構成であるが、支持部50の下面に位置決め部62が形成されている点で異なる。
位置決め部62は、支持部50の下面の屋内側の端部から建物下方側に延出されている。また、この位置決め部62の下端部は、サッシ枠本体部38のサッシ枠延長固定部40と床下地材26の間に挿入され、根太24に下方側から支持されている。
上記構成の見切り材60では、位置決め部62によってサッシ枠30に対する見切り材60の建物高さ方向の位置が固定される。これにより、見切り材60を、サッシ枠30の所定の位置に容易に固定することができるため、工期の短縮及び組付け精度の向上を図ることができる。
(変形例2)
また、上記発明の効果は、図4に示される変形例2に係る見切り材70によって実現することができる。見切り材70では、支持部50の下面の屋外側の端部に、建物下方側に延出された位置決め部72が形成されている。この位置決め部72は、下端部がサッシ枠30のサッシ枠延長固定部40の平面部40Aに当接している。これにより、見切り材70が、サッシ枠延長固定部40に建物下方側から支持されて、サッシ枠30に対する見切り材70の建物高さ方向の位置が固定される。
(変形例3)
次に、図5を用いて、第1実施形態の見切り材44の変形例3について説明する。図5には、変形例3としての見切り材80が適用されたサッシ枠30の設置構造が部分拡大断面図にて示されている。この図に示されるように、見切り材80は、見切り部82、固定部84、支持部86を備える点で第1実施形態に係る見切り材44と同様の構成である。しかし、サッシ枠30と床材28との隙間G1を覆う見切り部82の板厚T1が、床材28を建物下方側から支持する支持部86の板厚T2よりも薄くなるように設定されている点において異なる。
上記構成によれば、見切り部82の板厚を薄くすることにより、見切り材80と床材28の間の段差をより一層低減させて、意匠面に過度な凹凸が発生することを抑制することができる。これにより、建物10の屋内空間における開口部14の意匠性を一層向上させることができる。一方、支持部86の板厚が充分に確保されることにより、床材28の外端部28Aの支持剛性を高めて、開口部14近傍の床材28の歪や見切り材80の見切り部82の変形をより一層抑制することができる。また、このように、見切り部82と支持部86の機能に対応して板厚を最適化し、ひいては、見切り材80の軽量化を図ることができる。
なお、支持部の板厚を増加させなくとも、支持部にリブを設けて支持部の強度を高めることにより、支持部による床材28の外端部28Aの支持剛性を高める構成としてもよい。
(変形例4)
更に、図示はしないが、本実施形態では、第1実施形態の見切り材44の支持部50の上面にスペーサ部材を配置した変形例4を適用してもよい。スペーサ部材は、弾性体で構成され、一例として、ウレタンやポリエチレン製のスポンジ体で形成可能とされている。当該構成によれば、支持部50の上面にスペーサ部材が配置されるため、見切り部46と支持部50の間に床材28の外端部28Aを挿入した際に、スペーサ部材によって床材28が見切り部46側に持ち上げられる。これにより、見切り部46の下方側で床材28との間に不要な隙間が発生しにくくなり、見切り部46と床材28の上面の意匠面との間に生じる段差を低減させることができる。その結果、サッシ枠30の屋内側の意匠性をより一層向上させることができる。
更に、スペーサ部材は弾性体で形成されているため、製品の個体差による床材28の板厚のバラつきや、床材の種類の違いによる板厚の違いを吸収しつつ、見切り部46の下方側で床材28との間に不要な隙間が発生するのを抑制することができる。このため、見切り材44の汎用性を高めることができる。
〔第2実施形態〕
以下、図6を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、サッシ枠30に固定された見切り材90が、複数の要素、即ち、上側部材92と下側部材94に分割されている点を特徴とする。詳細には、上側部材92は、第1実施形態で説明した見切り部46に相当する部分として構成されている。また、下側部材94は、第1実施形態で説明した固定部48と支持部50に相当する部分として構成されている。
上側部材92は、サッシ枠30に沿って長尺に延在する板体とされており、見切り部92Aを備えている。この上側部材92は、床材28の上面に複数のビス93を用いて固定されている。
下側部材94は、サッシ枠30に沿って長尺に延在すると共に、縦断面視でL字状に形成されている。具体的には、サッシ枠本体部38の縦側面部38Aの屋内側に配置され、建物高さ方向に延在する固定部94Aと、固定部94Aの下端部から屋内側に延出された支持部94Bとを備えている。下側部材94は、固定部94Aの屋内側に打ち込まれたビス52によって縦側面部38Aに固定されている。
見切り材90は、建築地でサッシ枠本体部38に下側部材94を固定した後、支持部94Bの上に床材28の外端部28Aを載置する。その後、床材28の外端部28Aの上面に上側部材92を固定することによりサッシ枠30及び床部18の施工が完了する。
(作用・効果)
上記構成の見切り材90は、基本的には第1実施形態に係る見切り材44の構成を踏襲しているため、同様の作用及び効果を得ることができる。
また、上記構成によれば、図6に示すように、固定部94Aの上端部と見切り部92Aの下面との間に間隙G2を形成すると、製品の個体差によって床材28の厚みにバラつきが生じる場合でも、間隙G2によってこのようなバラつきを吸収し、見切り部92Aを床材28の上面に当接させて固定することができる。これにより、上側部材92(見切り部92A)の下方側において、上側部材92と床材28の間に隙間が生ずることを防止し、床材28の上面と上側部材92との段差を低減させることができる。また、厚みや材料が異なる多種類の床材に対して共通の見切り材90を適用することができるため、汎用性に優れた設置構造とすることができる。
[補足説明]
上記各実施形態では、建物10の一階部分10Aに形成された掃出し窓16用の開口部14に本発明のサッシ枠の設置構造を適用したが、本発明はこれに限らない。建物の上階部分に形成されるバルコニー用の開口部に適用してもよい。
また、第1実施形態に係る見切り材44は、略コの字状の断面に形成される構成としたが、本発明はこれに限らず、見切り材44の支持部50を省略して、断面略L字状に形成してもよい。
また、上記各実施形態では、根太24をサッシ土台としたが、本発明はこれに限らず、床大梁や床小梁、大引き等をサッシ土台として構成してもよい。
10 建物
12 外壁部
14 開口部
24 根太(サッシ土台)
24A 上面
26 床下地材
26A 屋外側端部(一端)
28 床材
28A 外端部
30 サッシ枠
38 サッシ枠本体部
38A 縦側面部(サッシ枠本体部の側面)
40 サッシ枠延長固定部
44 見切り材
46 見切り部
48 固定部
50 支持部
60 見切り材
62 位置決め部
70 見切り材
72 位置決め部
80 見切り材
82 見切り部
84 固定部
86 支持部
90 見切り材
92 上側部材
92A 見切り部
94 下側部材
94A 固定部
94B 支持部

Claims (4)

  1. 建物の外壁部に形成された開口部の下端部に沿って延在するサッシ土台と、
    前記サッシ土台の上に一端が載置された床下地材と、
    前記床下地材よりも屋外側に配置されると共に前記開口部の下端部に沿って長尺に延在するサッシ枠本体部と、該サッシ枠本体部の側面から屋内側に延出され、前記床下地材の前記一端よりも屋外側において前記サッシ土台の上に固定されたサッシ枠延長固定部と、を含むサッシ枠と、
    前記サッシ枠延長固定部の建物上方側で前記サッシ枠本体部の側面から屋内側に延在した見切り部を含む見切り材と、
    前記床下地材の上に載置され、外端部が前記床下地材の前記一端よりも屋外側に突出すると共に前記見切り部の建物下方側に配置された床材と、
    を備えるサッシ枠の設置構造。
  2. 前記見切り材は、
    前記見切り部と、前記見切り部の屋外側端部から建物下方側に延出され、前記サッシ枠本体部の前記側面に固定された固定部と、該固定部の下端部から屋内側に延出され、前記床材の前記外端部を下方側から支持する支持部と、を備え、
    縦断面視で屋内側に開口された開口断面を有している、
    請求項1に記載のサッシ枠の設置構造。
  3. 前記見切り材は、前記支持部の下面から建物下方側に延出され、前記サッシ土台又は前記サッシ枠延長固定部に支持された位置決め部を含んで構成されている、
    請求項2に記載のサッシ枠の設置構造。
  4. 前記見切り材は、
    前記サッシ土台の上面に固定された前記見切り部を備える上側部材と、
    前記サッシ枠本体部の前記側面に固定された固定部と、前記固定部に一体に形成され、前記固定部の下端部から屋内側に延出されると共に前記床材の外端部を建物下方側から支持する支持部と、を備える下側部材と、
    によって構成されている請求項1に記載のサッシ枠の設置構造。
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