JP2020168762A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吐出ヘッドの移動に伴う空気流が、吐出ヘッドから吐出される液滴の着弾位置に与える影響を抑制する。【解決手段】 次回のパスの記録処理の開始位置におけるノズルの位置から第1方向へ所定距離の範囲を影響領域とし、セット処理において吐出ヘッドが移動する走査距離を制御距離とする。液体吐出装置の制御部は、次回のパスが、影響領域内の画像に副走査方向へ所定寸法以上の連続領域を含まない第1状態パスである場合は、制御距離として第1距離を設定する。回のパスが、影響領域内の画像に副走査方向へ所定寸法以上の連続領域を含む第2状態パスである場合は、制御距離として第1距離よりも長い第2距離を設定する。【選択図】図6

Description

本発明は、インク等の液体を吐出する液体吐出装置に関する。
従来、インク等の液体を吐出する液体吐出装置として、特許文献1に記載されたような構成を備えるものがある。この液体吐出装置は、記録ヘッドを搭載したキャリッジを主走査方向へ移動させつつ、記録ヘッドからインク滴を吐出させる。この後、記録シートは、副走査方向へ搬送される。この吐出動作を伴う移動(印刷動作)と記録シートの搬送(搬送動作)を複数回繰り返すことで、記録シートの全面を印刷する。
特開2002−103595号公報
画像形成に際して、キャリッジは、主走査方向に往復移動する。このとき、キャリッジの移動に伴って、キャリッジの周辺には、空気の流れが生じる。キャリッジが往路の移動を開始したときには、先の復路を移動中のキャリッジを追いかけてきた空気流が残っている。そして、この空気流は、続く往路での吐出動作に対して、吐出される液滴の着弾位置をずらす虞がある。しかも、近年では、印刷の更なる高解像度化が求められている。そのため、小径の液滴が多用されるようになり、空気流による液滴の着弾ずれへの対策が必要となってきた。
そこで本発明は、吐出ヘッドの移動に伴う空気流が、吐出ヘッドから吐出される液滴の着弾位置に与える影響を抑制することのできる液体吐出装置を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る液体吐出装置は、複数のノズルを有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドを主走査方向へ往復移動させるヘッド走査機構と、被記録媒体を前記主走査方向に直交する副走査方向へ搬送する媒体搬送機構と、制御部と、被記録媒体に形成する画像の画像データを記憶可能な記憶部と、を備え、前記制御部は、1回のパスにおいて、前記吐出ヘッドを前記主走査方向に沿った第1方向へ移動させつつ、前記吐出ヘッドから液体を吐出させて被記録媒体に画像を形成する記録処理と、前記記録処理の終了後、前記吐出ヘッドを、前記主走査方向に沿った第2方向への移動を経て、次回のパスの前記記録処理の開始位置まで移動させるセット処理と、被記録媒体を前記副走査方向へ搬送する媒体搬送処理と、を実行し、更に前記制御部は、前記開始位置における前記ノズルの位置から前記第1方向へ所定距離の範囲を影響領域とし、前記セット処理において前記吐出ヘッドが移動する走査距離を制御距離としたとき、次回のパスが、前記影響領域内の画像に、前記副走査方向へ所定寸法以上の連続領域を含まない第1状態パスである場合は、前記制御距離として第1距離を設定し、次回のパスが、前記影響領域内の画像に、前記副走査方向へ所定寸法以上の連続領域を含む第2状態パスである場合は、前記制御距離として前記第1距離よりも長い第2距離を設定する。
前記構成によれば、次回のパスでの記録処理の開始時において、空気流によって液滴の着弾不良を生じる可能性が大きい場合には、制御距離が、通常(第1距離)よりも長い第2距離となる。これにより、次回のパスでの記録処理のため、吐出ヘッドが方向転換用の停止位置に戻る際に生じた空気流が、次回の記録処理の開始時には、液滴の着弾に影響しない程度に収まる。よって、空気流による画像の乱れを抑制できる。
本発明によれば、吐出ヘッドの移動に伴う空気流が、吐出ヘッドから吐出される液滴の着弾位置に与える影響を抑制することのできる、液体吐出装置を提供できる。
実施形態に係る液体吐出装置の概略構成を示す模式図である。 被記録媒体および吐出ヘッドを上から見て示す図である。 液体吐出装置の制御系を示すブロック図である。 印刷処理を示すフローチャートである。 画像形成時の吐出ヘッドの動きを説明する図である。 制御距離の調整手順を示すフローチャートである。 セット処理中の吐出ヘッドの動作例を示す図面である。 第2実施形態に係る制御距離の調整手順を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る制御距離の調整手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら実施形態について説明する。液体吐出装置として、インクをシート状の被記録媒体へ吐出するインク吐出装置を例として説明する。
(実施の形態1)
図1は、液体吐出装置1の概略構成を示す。液体吐出装置1は、給紙トレイ2、プラテン3、排紙トレイ4および媒体搬送路5を備えている。給紙トレイ2は、複数の被記録媒体Pを収容できる。プラテン3は、左右方向に長寸の平板材であり、給紙トレイ2の上方に配置される。排紙トレイ4は、プラテン3の前方に設けられている。媒体搬送路5は、給紙トレイ2を排紙トレイ4と繋ぐ。媒体搬送路5は、例えば、湾曲パス6、ストレートパス7およびエンドパス8を含む。湾曲パス6は、給紙トレイ2の後部から上方へ湾曲しながら延び、プラテン3の後方近傍まで至っている。ストレートパス7は、湾曲パス6の終点から前方へ直線的に延び、プラテン3の上面側を通り、プラテン3の前方近傍まで至っている。エンドパス8は、ストレートパス7の終点から前方へ延び、排紙トレイ4まで至っている。
液体吐出装置1は、吐出ヘッド15、吐出ヘッド15を主走査方向へ往復移動させるヘッド走査機構10、および、被記録媒体Pを主走査方向に直交する副走査方向へ搬送する媒体搬送機構20を備える。「主走査方向」は水平であり、左右方向が主走査方向と対応している。「副走査方向」はプラテン3上での被記録媒体Pの搬送方向(ストレートパス7の延在方向)であり、前後方向(前が下流)が副走査方向と対応している。
ヘッド走査機構10は、例えば、キャリッジ11、ガイド部材(不図示)、無端ベルト(不図示)およびキャリッジモータ14(図3参照)を備えている。キャリッジ11は、主走査方向へ往復移動可能にガイド部材に支持され、プラテン3の上方に配置される。吐出ヘッド15は、液滴を吐出する複数のノズル16(図2参照)が開口したノズル面を有する。吐出ヘッド15は、ノズル面が下に向けられてプラテン3の上面と対向する姿勢でキャリッジ11に搭載されており、ノズル面は吐出ヘッド15の下面となる。
媒体搬送機構20は、被記録媒体Pを1つずつ媒体搬送路5に沿って搬送する。媒体搬送機構20は、例えば、給送ローラ21、搬送ローラ22、排出ローラ25および搬送モータ29(図3参照)を備えている。給送ローラ21は、給紙トレイ2の直上に設けられ、被記録媒体Pに上から当接する。搬送ローラ22は、湾曲パス6の下流端近傍に配置され、ピンチローラ23と組んで搬送ローラ部24を構成している。排出ローラ25は、ストレートパス7の下流端近傍に配置され、拍車ローラ26と組んで排出ローラ部27を構成している。
被記録媒体Pは、給送ローラ21により湾曲パス6を介して搬送ローラ部24へ送られ、搬送ローラ部24によりストレートパス7を介して排出ローラ部27へ送られる。ストレートパス7では、プラテン3上で支えられている被記録媒体Pに対し、インクが吐出ヘッド15から吐出され、これにより画像が被記録媒体Pに形成される。液体吐出装置1は、キャリッジ11の走査と被記録媒体Pの搬送とを交互に繰り返すことで、被記録媒体Pに画像を記録する。記録済の被記録媒体Pは、排出ローラ部27によりエンドパス8を介して排紙トレイ4へ送られ、排紙トレイ4に受け取られる。
図2は、被記録媒体Pおよび吐出ヘッド15を上から見て示す。ヘッド下面のノズル16も投影して図示する。複数のノズル16は、副走査方向に配列されてノズル列17を構成している。さらに、複数のノズル列17が、主走査方向に間隔を空けて並設されている。各ノズル列17は、液体の種類(色など)ごとに対応している。本実施形態では、単なる一例として、4つのノズル列17が設けられており、左から順に、ブラックインクを吐出するブラック列17K、シアンインクを吐出するシアン列17C、イエローインクを吐出するイエロー列17Y、マゼンタインクを吐出するマゼンタ列17Mである。
キャリッジ11の移動経路は、被記録媒体Pの搬送領域を挟んで主走査方向の両側に及んでいる。主走査方向の一方側(例えば右側)には、吐出ヘッド15の保管位置(ホーム位置)がある。電源OFFにされると、吐出ヘッド15は、保管位置に収容され、ノズル面がキャップに覆われる。主走査方向の他方側(例えば左側)には、吐出ヘッド15のメンテナンスポートが設置されている。ここでは、メンテナンス(フラッシングやパージ)が、吐出ヘッド15に対して施される。
図3は液体吐出装置1の制御系を示す。液体吐出装置1の制御部40は、CPU41、記憶部およびASIC45を備えており、記憶部は、ROM42、RAM43およびEEPROM44を含む。液体吐出装置1は、2つのモータドライバIC46,47およびヘッドドライIC48を備えており、ASIC45は、これらドライバIC46〜48と接続されている。モータドライバIC46は搬送モータ29を駆動し、モータドライバIC47はキャリッジモータ14を駆動し、ヘッドドライバIC48は液体吐出ヘッド15のアクチュエータを駆動する。
制御部40がユーザまたは他の通信装置から印刷ジョブの入力を受けると、CPU41は、RAM43に当該印刷ジョブに関する画像データ(被記録媒体Pに形成する画像の画像データ)を記憶させると共に、ROM42に記憶されたプログラムに基づいて印刷ジョブ実行の指令をASIC45へ出力する。ASIC45は、この指令に基づいて、各ドライバIC46〜48を制御し、RAM43に記憶された画像データに基づいて印刷処理(図4参照)を実行する。
印刷処理に際し、モータドライバIC46は、搬送モータ29を駆動して、給送ローラ21、搬送ローラ22および排出ローラ25を回転させ、被記録媒体Pをプラテン3上で副走査方向へ搬送する。モータドライバIC47は、キャリッジモータ14を駆動して、キャリッジ11およびこれに搭載された吐出ヘッド15を主走査方向へ往復移動させる。ヘッドドライバIC48は、アクチュエータを駆動して、ノズル16よりインクを吐出させたり、ノズル16に形成されるメニスカスを振動させたりする。
液体吐出装置1は、種々のセンサ(例えば、被記録媒体Pの位置検出用の先端検出センサ、キャリッジの位置検出用等のエンコーダ等)を備える。制御部40は、これらセンサからの信号に基づき、上記ドライバIC46〜48を同期して制御し、被記録媒体Pに画像を形成する。
本実施形態では、主走査方向において他方側(メンテナンスポート側)から一方側(保管位置側)に向かう方向を「第1方向」、その反対の方向を「第2方向」とする。また、いわゆる「片方向印刷」で印刷処理が実行されるものとし、吐出ヘッド15が第1方向に移動している間にインクが吐出され、第2方向への移動中は非吐出状態になるものとする。
図4は1枚の被記録媒体Pに対して実行される印刷処理の手順を示す。印刷ジョブを受け付けると、制御部40は印刷前処理を実行する(ステップS10)。印刷前処理において、制御部40は、メニスカスを調整し、記録データを生成し、被記録媒体Pをプラテン3上に供給させる。
制御部40は、ノズル面からキャップを外し、吐出ヘッド15を保管位置からメンテナンスポートに移動する。メンテナンスポートでは、吐出ヘッド15が駆動されて、所定発数のフラッシングが行われる。これにより、ノズル16にメニスカスが新調される。その後、制御部40は、キャリッジモータ29を駆動して、吐出ヘッド15を第1方向に移動させる。このとき、吐出ヘッド15は、最初のパスの記録処理の開始位置に到達する前に、所定の走査速度まで加速される。「開始位置」は、メンテナンスポートよりも主走査方向の一方側にあるが、プラテン3を基準にして主走査方向の他方側にある。
制御部40は、この間、画像データをRAM43に記憶する。制御部40は、この画像データに基づいて、最初のパス用の記録データを生成し、これもRAM43に記憶する。この後、1つの被記録媒体Pへの画像形成が完了するまで、パス毎の記録データが生成されていく。
制御部40は、さらに、最初の被記録媒体Pを給紙トレイ2から繰り出し、プラテン3上に供給する。この給紙処理は、メニスカス調整や記録データの生成とタイミングを合わせて行われる。
制御部40は、吐出ヘッド15が最初のパスの記録処理の開始位置に到達すると、このパスに関わる処理を開始する。なお、印刷処理の「1回のパス」とは、1回の記録処理(ステップS11)、1回のセット処理(ステップS13)および1回の媒体搬送処理(ステップS14)を含む一連の処理である。
記録処理S11では、制御部40が吐出ヘッド15を主走査方向に沿った第1方向へ移動させる。この移動に同期して、制御部40は、ノズル16からインクを吐出させる。これにより、被記録媒体Pに帯状の画像が形成される。吐出ヘッド15の移動とインクの吐出の同期は、エンコーダからの信号に基づく。このように、1回の記録処理とは、1回の第1方向への移動中にヘッド走査機構10および吐出ヘッド15に行わせる吐出動作である。
制御部40は、記録処理S11を終了すると、当該印刷ジョブで実行すべき全パスの記録処理が終了したか否かを判定する(ステップS12)。終了していなければ(S12:NO)、制御部40は、セット処理S13および媒体搬送処理S14を行い、動作を次回のパスに繋げる。
セット処理S13では、記録処理S12の終了後、吐出ヘッド15を、第2方向への移動を経て、次回のパスの記録処理の開始位置まで移動させる。この移動には、次回の開始位置を一旦通過して第2方向へ移動し、次回の開始位置よりも他方側の停止位置で吐出ヘッド15の移動方向を切り替え、この停止位置から第1方向へ加速しながら次回の開始位置へ移動する、という吐出ヘッド15の反転動作が含まれる(図5も参照)。本実施形態では、いわゆる「片方向印刷」が適用されており、セット処理S13では吐出ヘッド13が非吐出状態で移動する。媒体搬送処理S14では、被記録媒体Pが副走査方向へ搬送される。媒体搬送処理S14によって、吐出ヘッド15は、第1方向に移動すれば、丁度次回のパスの記録処理の開始位置を通過できる。図4では便宜上、セット処理S13と媒体搬送処理S14がシーケンシャルに記載されているが、両処理S13,S14は並行されてもよい。両処理S13,S14の後、制御部40は、次回のパスの記録処理の開始位置から記録処理S11を実行する。
制御部40は、S11〜S14で示した「1回のパス」に相当する一連の処理を繰り返し実行する。そして、全パスの記録処理が終了すると(S12:YES)、制御部40は、媒体搬送機構20を制御して、被記録媒体Pを排紙トレイ4へ排出する(ステップS15)。これで、1つの被記録媒体Pに対する印刷処理を終了する。
印刷すべき被記録媒体Pが残っている場合(S16:NO)、制御部40は、処理をステップS10に戻す。印刷前処理S10として、新たな記録データの生成および被記録媒体Pの供給が行われる。メニスカス調整は必要に応じて行われる。この後、制御部40は、処理をステップS11に移す。印刷すべき被記録媒体Pが無ければ、制御部40は、印刷処理を完了する。例えば、吐出ヘッド15は、保管位置に戻され、そのノズル面がキャップで覆われる。保管位置への収納の前に、ノズル面の汚れを取ったり、メニスカスを調整したりしてもよい。印刷すべき被記録媒体Pがなければ(S16:YES)、印刷処理が終了する。
図5は、画像形成時の吐出ヘッド15の動きを示す。形成対象の画像として塗りつぶした台形を例示する。キャリッジ11の移動速度が矢印を用いて図示されている。斜め上向きの矢印は加速、斜め下向きの矢印は減速、水平の矢印は定速をそれぞれ表す。
図A1では、吐出ヘッド15が、移動方向を第2方向から第1方向に切り替える転換点、すなわち、セット処理S13の停止位置PA10にある。停止位置PA10は、次回のパスの記録処理の開始位置PA11から第2方向に離れている。吐出ヘッド15は、停止位置PA10から開始位置PA11まで第1方向に加速しながら移動する。開始位置PA11は、セット処理S13の終点でもある。
図A2に示すように、吐出ヘッド15は、開始位置PA11から記録処理S11を開始する。吐出ヘッド15は、一定の或る走査速度で第1方向に移動しながら、ノズル16からインクを吐出する。これにより、被記録媒体Pに部分画像が形成されていく。図A3では、吐出ヘッド15が、記録処理S11の終了位置PA12にある。終了位置に到達した時点で、帯状の部分画像が完成し、インクの吐出が停止する。形成された部分画像のうち、一端の画素が開始位置PA11に形成され、他端の画素が終了位置PA12に形成される。
図A4に示すように、終了位置PA12はセット処理S13の始点でもある。吐出ヘッド15は、終了位置PA12から減速を開始して転換位置PA13で停止する。図A5に示すように、吐出ヘッド15は、形成された部分画像を跨ぐようにして、転換位置PA13から第2方向へ移動し、停止位置PA20で停止する。
停止位置PA20は、上記停止位置PA10に相当し、次回の開始位置PA21から第2方向に離れている。次回(パス(2))の部分画像の一端の画素は、今回(パス(1))の部分画像の一端の画素よりも第2方向側にある。これに合わせて、停止位置PA20および開始位置PA21は、上記停止位置PA10および開始位置PA11それぞれに対し、第2方向側に設定される。停止位置および開始位置は、記録処理S11で形成される部分画像の一端(記録開始側の端)の画素の位置に応じて、主走査方向に変わる。
図A6を参照して、吐出ヘッド15は停止位置PA20から開始位置PA21に向けて加速する。吐出ヘッド15は、セット処理S13の終点でもある開始位置PA21から、インクを吐出しながら定速で第1方向へ移動する。
図A2〜A3に示す動作が記録処理S11に該当し、図A4〜A6に示す動作がセット処理S13に該当する。記録処理S11は、1つのパスにおいて、最初の液滴を吐出してから最後の液滴を吐出するまでの動作である。吐出ヘッド15は、部分画像を形成するため、定速移動とこれに同期した液体の吐出を行う。セット処理S13は、1つのパスで記録処理S11が終了してから次のパスで記録処理S11が開始するまでの動作である。吐出ヘッド15は、2つの記録処理を繋げるため、加速、減速、2回の方向転換を行う。
図A4〜A6を参照して、セット処理S13での転換位置PA13から停止位置PA20への吐出ヘッド15の移動に伴い、キャリッジ11の周辺で第2方向に向かう空気流が発生する。以下、この空気流を「リターン風」という。停止位置PA20と開始位置PA21との間の距離は、通常、キャリッジモータ14で実現可能な加速度に応じて、移動速度をゼロから記録処理S11における走査速度まで上昇させるために必要な範囲内で、なるべく短い距離に設定される。停止位置PA20から開始位置PA21までの所要時間はごく短く、記録処理S11はリターン風が残る状態で開始する。そのため、部分画像の一端の画素およびその周辺で、着弾ずれ(液滴がリターン風に流されて本来意図していた着弾位置から第2方向へずれる現象)を生じるおそれがある。
そこで本実施形態では、着弾ずれを抑制すべく、セット処理S13において吐出ヘッド15が移動する走査距離(以下、制御距離)を調整する。リターン風に起因する着弾ずれは転換位置PA13付近では問題とならないので(特に片方向印字において)、終了位置PA12から転換位置PA13までの距離は、吐出ヘッド15がなるべく早く第2方向への移動を開始できるように、いずれのパスについても減速に必要な一定距離に設定される。制御距離の調整にあたっては、停止位置PA20を主走査方向に変位させることで、開始位置PA21と停止位置PA20との間の距離を調整する。セット処理S13において転換位置PA13から第2方向へ移動する際に吐出ヘッド15は次回の開始位置PA21を通過するが、今回パスの終了位置PA12と次回パスの開始位置PA21とが決まれば、終了位置PA12から転換位置PA13を介して開始位置PA21までに至る距離は制御距離の調整に関わらず不変である。「制御距離」は、セット処理S13での走査距離の全体と巨視的に捉えてもよいし、距離不変の部分を除いて開始位置PA21と停止位置PA20との間の距離と微視的に捉えてもよいが、この距離不変の部分を除いた距離を含んだ距離である。
図6は制御距離の設定手順を示す。まず、制御部40は、未処理のパスの画像データを取得する(ステップS20)。未処理の画像データとして、典型的には、次回の記録処理に係わる画像データが該当する。制御部40は、取得した画像データを解析し(ステップS21)、「連続領域」を抽出する。そして、制御部40は、取得された未処理のパスが「第1状態パス」であるか「第2状態パス」であるか判定する(ステップS22,S23)。
「第1状態パス」とは、「影響領域」内の画像に副走査方向へ所定寸法L1以上の「連続領域」を含まないパスである。「第2状態パス」は、その逆であり、「影響領域」内の画像に副走査方向へ所定寸法L1以上の「連続領域」を含むパスである。パスの判定では、まず、取得されたパスにおいて、影響領域内の画像に連続領域を含むか否かが判定される(S22)。連続領域を含む場合(S22:YES)、その連続領域が副走査方向へ所定寸法L1以上であるか否かが判定される(S23)。
2つの判定結果がいずれか否の場合、取得されたパスは第1状態パスであり、制御部40は、制御距離を第1距離に設定する(ステップS24)。2つの判定結果がいずれも是の場合、取得されたパスは第2状態パスであり、制御部40は、制御距離を第1距離よりも長い第2距離に設定する(ステップS25)。第2状態パスの場合の停止位置は、第1状態パスである場合の停止位置と比べ、開始位置から第2方向へより遠ざけられる。よって、第2距離は第1距離よりも長くなる。
「影響領域」とは、制御距離の調整なしに記録処理を行えば、認識可能な程に着弾ずれを起こすリターン風が残留している領域であって、開始位置PA21におけるノズル16の位置から第1方向へ所定距離の範囲である。
影響領域の一例を説明する。液体吐出装置1により、吐出ヘッド15を第2方向へ或る距離だけ移動させてから第1方向へ反転した後、テストパターンを第1方向に記録する。例えば、テストパターンは、主走査方向に並ぶ複数の線分(副走査方向長さ35mm、主走査方向長さ1mm)からなり、各線分は、ノズル16より液滴サイズ2plの液滴を吐出することによって形成される。リターン風は、液滴を線分の第2方向側にずらし、着弾不良のドットを作る。ここで、各線分に対応して設定される矩形領域をサンプリング領域として定義する。各サンプリング領域は、対応する線分から0.5mmの隙間を介して設定され、副走査方向長さ10mm、主走査方向長さ5mmである。サンプリング領域内のドットが不良ドットであり、これが計数される。不良ドット数は、開始位置PA21から第1方向へ離れるにつれて減少する。開始位置PA21から離れるほど、液滴の吐出タイミングが後になり、時間の経過に伴ってリターン風が弱まっていくからであると考えられる。本実施形態では、影響領域の境界として、不良ドット数が15未満に相当する線分の位置とした。なお、リターン風の強さは、セット処理における吐出ヘッド15の転換位置PA13から開始位置PA20までの移動距離や、第2方向に移動して開始位置PA20を通過してから再び開始位置PA20に戻るまでの時間等により変わり、これに付随して、影響領域の広さ(あるいは境界の位置)も主走査方向に変わる。
「連続領域」とは、副走査方向の解像度に対応する単位間隔毎に配置された複数の画素で構成された領域であって、副走査方向へ複数の画素が連続して配置された部分画像をいう。
このように、あるパスの影響領域内で副走査方向に所定寸法L1以上の連続領域が含まれる場合(当該パスが第2状態パスである場合)、当該記録処理の前に行われるセット処理では、制御距離がより長い第2距離に設定される(S25)。吐出ヘッド15がより長い距離を移動してから次の記録処理を実行するので、開始位置と停止位置との間の往復所要時間がより長くなる。よって、リターン風が弱まった状態で当該記録処理を開始できる。したがって、リターン風による着弾ずれが発生しにくくなる。
一方、あるパスの影響領域内で連続領域が所定寸法L1未満の場合(当該パスが第1状態パスである場合)、仮に制御距離を長めに調整しなくても、着弾ずれは目立たない。そこで、制御距離はより短い第1距離に設定され(S24)、印刷処理の高速化が図られる。
制御距離を長く設定するため、連続領域の存在を条件としている。影響領域内に画素が存在しても、複数の画素が副走査方向へ連続していなければ、着弾ずれが目立たないため、制御距離は通常の第1距離に設定される。これにより、無用にセット処理S13の所要時間が長くなるのを防ぎ、印刷処理の高速化が図られる。更に、本実施形態では、画素の連続性を判定する閾値としての所定寸法L1が、一例として1.0mmに設定される。影響領域内に連続領域が存在する場合でも、それが副走査方向に所定寸法L1未満であれば、着弾ずれは目立たない。そのため、制御距離が通常の第1距離に設定され、印刷処理の高速化が図られる。
図7を参照して、セット処理S13における吐出ヘッド15の動作例を説明する。図7は、セット処理S13中の吐出ヘッド15について移動速度と時間の関係を示す。なお、横軸に記載の時刻は、その時刻における吐出ヘッド15の位置も示している。例えば、時刻tA12は、その下二桁の数字が図5において、これと同じ数字を持つ位置PA12と対応している。
図7Aは、制御距離が第1距離に設定された場合の動作例である。つまり、このセット処理に続くパスは第1状態パスである。制御距離が第1距離のままでも、このセット処理に続く記録処理では、空気流による着弾不良が顕在化しない。このときの動作について、図5も参照して説明する。
吐出ヘッド15は、記録処理において、速度V1で第1方向へ移動し、時刻tA12に位置PA12で記録を終了する。続くセット処理において、液体吐出ヘッド13は減速し、時刻tA13に位置PA13で停止する。転換位置PA13は、1つ目の方向の転換点である。
吐出ヘッド15は、間を置かずに移動方向を反転し、第2方向へ速度V2(V2>V1)まで加速する。そして、吐出ヘッド13は、速度V2の移動途中で減速し、時刻tA20に停止位置PA20で停止する。停止位置PA20は、2つ目の方向の転換点である。
吐出ヘッド15は、ここでも間を置かずに移動方向を反転し、第1方向へ速度V1まで加速する。吐出ヘッド15は、時刻tA21で速度V1となり、同時にセット処理が終了する開始位置PA21に到達する。
図7Bは、制御距離が第2距離に設定された場合の動作例である。つまり、このセット処理に続くパスは第2状態パスである。制御距離が通常の第1距離のままであると、このセット処理に続く記録処理では、空気流による着弾不良が顕在化してしまう。
この場合、吐出ヘッド15は、第2方向へ速度V2で走査される時間および距離が長くなる。その分、2つめの方向の転換点(停止位置PA20)の位置が開始位置PA21から遠ざけられ、制御距離が第1距離よりも長くなる。
このように、本動作例では、片方向印刷において、2つ目の方向の転換点(停止位置PA20)が印字領域から遠ざけられ、制御距離を長くすることに特徴がある。これにより、記録処理の開始を意図的に遅らせることができ、セット処理で残留する空気流を次回の記録処理を開始するときまでに弱めることができる。よって、次回の記録処理において、液滴の着弾が乱れるのを抑制できる。なお、空気流を十分に弱めると共に、印刷処理の高速化を損なわない観点から、走査時間が0.1〜1.0秒の範囲で延長されるようにして、第2距離は設定される。
[増粘対策]
ところで、制御距離を第2距離に設定した場合、ノズル16付近の液体が大気に触れる時間も長くなる。この間、液体の増粘が進み、吐出特性が劣化する可能性がある。そこで、本実施形態では、制御距離が第2距離である場合(次回のパスが第2状態パスである場合)、セット処理中に非吐出フラッシング(ノズル16内の液体に非吐出状態で振動を付与する動作)を行う。吐出特性の回復の観点から、この非吐出フラッシングは、停止位置PA20から開始位置PA21に移動する間に行われる。これにより、セット処理の時間が長くなっても、ノズル16内の液体を効果的に撹拌でき、新鮮な液体を吐出できる。
[セット処理の走査速度]
制御距離を第2距離に設定する場合、セット処理における減速を主走査方向の一方側から開始し、制御距離を第1距離に設定した場合よりも低速領域を長くしてもよい。これにより、空気流が弱くなり、空気流の影響を小さくすることができる。よって、第2距離を第1距離に対してそれほど長くしなくても、次回の記録処理における着弾乱れを抑制できる。
[次回記録処理での加速度]
次回のパスが第2パス状態であると判断された場合、第1状態パスである場合と比べ、停止位置から第1方向へ移動する際の加速(当該次回のパスの記録処理の初期加速)を、第1状態パスである場合と比べて大きくしてもよい。これにより、残留する空気流に対抗する空気流を発生させやすくなり、残留する空気流による着弾乱れを抑制できる。よって、影響領域を小さく設定することを許容され、制御距離の調整機会を減らすことができる。
[影響領域の寸法]
本実施形態では、以下の様々な観点に基づき、影響領域の寸法が可変的に設定される。影響領域の寸法が小さくなると、そこに連続領域が含まれる確率が下がり、次回のパスが第1状態パスであると判定される確率が上がる。制御距離の調整機会を極力減らすことで、印刷処理の高速化と着弾不良の抑制との両立が図られる。
(1.ノズル列の位置)
図3に示すように、吐出ヘッド15のノズル面には、複数のノズル列17が、主走査方向に間隔をあけて並設されている。このとき、ノズル列ごとに影響領域の寸法を設定してもよい。具体的には、記録処理時のキャリッジの移動方向(第1方向)に関して、第1方向とは反対の方向に位置するノズル列ほど、影響領域の寸法を小さく設定してもよい。
例えば、同一箇所に液滴を着弾させる場合、ノズル列17の位置により、空気流から受ける影響の度合いが異なる。キャリッジの移動方向に関して上流側に位置するノズル列がある空気流と直面する場合、下流側に位置するノズル列はその後続と直面する。後続の空気流ほど、その箇所に達するまで長い距離をノズル面に触れてくる。ノズル面との接触も空気流を弱めるので、下流側のノズル列は、更に弱められた空気流と直面することになる。したがって、空気流の及ぼす影響の度合いは、上流側ノズル列に対するものよりも、下流側ノズル列に対するものの方が小さい。下流側ノズル列に対応する影響領域は、上流側ノズル列に対応する影響領域よりも、主走査方向の寸法が小さくてもよい。このように、一部のノズル列については、次回のパスが第1状態パスとなり、残りのノズル列については次回のパスが第2状態パスとなってもよい。
(2.印刷モード)
液体吐出装置1は、複数種類の記録モードを有している。記録モードごとに吐出ヘッド13の移動速度が異なる。例えば、「ファインモード」では、比較的に高画質な画像が形成されるが吐出ヘッド15は低速で移動する。「ドラフトモード」では、比較的に低画質な画像が形成されるが吐出ヘッド15は高速で移動する。「ノーマルモード」では、これらの中間的な画質の画像が形成され、移動速度も中間的である。
このとき、液体吐出装置1は、記録モードに応じて、液体吐出ヘッド13を移動させる速度も異なる。つまり、記録処理直前の停止位置への移動速度は、ファインモード、ノーマルモード、ドラフトモードの順に速い。これに対応して、残留する空気流もこの順で強くなる。そこで、液体吐出装置1は、記録モードに応じて、異なる寸法の影響領域を小さくする。例えば、低速のモードほど影響領域を小さく設定してもよい。低速モードでは、制御距離の調整機会が減るので、画質を落とさずに印刷を高速化できる。
他方、ファインモードでは、比較的に高画質な画像を形成するため、ノズル16より吐出される液滴サイズが比較的に小さく、ドラフトモードでは、ノズル16より吐出される液滴サイズが比較的に大きい。サイズの小さい液滴ほど空気流によって乱されやすい。そこで、液体吐出装置1は、液滴サイズが大きい記録モードほど、影響領域を小さく設定してもよい。液滴サイズが大きい記録モードほど、制御距離の調整機会が減るので、画質を落とさずに印刷を高速化できる。
(3.被記録シート幅、前回パスの走査距離)
液体吐出装置1は、主走査方向の寸法が異なる複数種類の被記録シートPに印刷できる幅寸法が大きいほど、吐出ヘッド15は、記録処理直前の停止位置まで大きく移動する。移動が大きいほど、残留する空気流がその後の記録処理に大きな影響を及ぼす。
液体吐出装置1は、被記録シートPの幅寸法に応じて、異なる寸法の影響領域を有する。幅寸法が小さいほど、設定される影響領域の寸法は小さい。これにより、被記録シートPの幅寸法に応じて制御距離が設定される。幅寸法が小さくなると、影響領域の寸法が小さくなり、第2パス状態であると判定される機会が減るので、画質を落とさずに印刷を高速化できる。
(4.画像寸法)
液体吐出装置1は、1つの記録処理が完了すると、吐出ヘッド15は反転して次の記録開始位置に向けて移動する。例えば、図5において、吐出ヘッド15は位置PA13の停止位置から、位置PA20の停止位置まで、主走査方向に移動する。移動距離が大きいほど、残留する空気流はその後の記録処理に大きな影響を及ぼす。このときの移動距離は、先に形成された画像の寸法による。
そこで、液体吐出装置1は、セット処理における2つの停止位置間の移動距離に応じて、異なる寸法の影響領域を有する。制御距離は、先に形成された画像の寸法に応じて設定される。つまり、形成された画像寸法が小さければ、影響領域の寸法が小さくなる。その分、制御距離の調整機会が減るので、画質を落とさずに印刷を高速化できる。
(5.粘度)
吐出ヘッド15から吐出される液体の粘度が高いと、吐出速度が低下し、空気流による着弾乱れが生じやすい。そこで、液体吐出装置1は、液体の粘度が高いほど影響領域の寸法を小さく設定する。その分、制御距離の調整機会が減るので、画質を落とさずに印刷を高速化できる。なお、制御部は、予め液体の使用期間と粘度との関係について定めたテーブルを参照して、粘度を判断してもよい。
(6.紙面ギャップ)
ノズル面と被記録シートとの間のギャップ(以下「紙面ギャップ」という)が大きいと、空気流がノズル下を通り抜けやすく、また、液滴の飛翔距離が長くなり、空気流による着弾乱れが生じやすい。そこで、液体吐出装置1は、紙面ギャップが狭いほど影響領域の寸法を小さく設定する。その分、制御距離の調整機会が減るので、画質を落とさずに印刷を高速化できる。なお、同じ液体吐出装置1であっても、紙面ギャップは、記録モードによって変更されうるし、使用される被記録シートによっても変更されうる。
(7.縁なし印刷)
液体吐出装置1は、記録処理において、「縁なしモード」を実行可能である。この縁なしモードでは、主走査方向において、画像形成範囲が被記録シートPの外側に及ぶ。
つまり、縁なしモードにおいて、記録処理の開始位置の近傍では、被記録シートPの外側に液滴が着弾する。したがって、この領域内に連続領域があっても、実質的に画質に支障は生じない。そこで、縁なしモードでは、この領域分は影響領域から除外してもよい。その分、影響領域を小さく設定できるので、不要に走査時間ひいては印刷処理時間が長くなるのを回避できる。
(実施の形態2)
残留した空気流は、ノズル面下を通過するとき、ノズル面の副走査方向中央部では、主に主走査方向に流れる。ノズル面の副走査方向端部では、この主走査方向の成分に副走査方向の成分が加わる。そのため、ノズル列16の端では、吐出された液滴が帯状の記録領域を副走査方向に逸脱する可能性がある。ここで、1つの画像は、帯状の記録領域が副走査方向に繋がって完成する。そのため、記録領域同士の継ぎ目では、上述の着弾不良が重なることで画質不良が目立ちやすい。そこで、本実施形態では、以下のとおり制御距離を設定し、画質不良の抑制を図る。
図8のフローチャートは、第2実施形態に係る制御距離の設定手順を示す。制御部40は、未処理のパスの画像データを取得する(ステップS30)。未処理の画像データは、典型的には、次の記録処理に係る画像データである。そして、ステップS31において、制御部40は、この画像データを解析し、連続領域を抽出する。続くステップS32では、制御部40が、影響領域内の画像に連続領域を含むか否かを検出する。
連続領域が影響領域内の画像にない場合(S32:NO)、制御部40は制御距離を第1距離に設定する(S33)。連続領域が影響領域内にある場合(S32:YES)、制御部40は処理をステップS34に移す。ステップS34では、制御部40は、その連続領域端がノズル列16の端に対応するか否かを判定する。
ノズル列16の端に対応しない場合(S34:NO)、制御部40は処理をステップS35に移す。ここでは、図6のステップS24と同様、制御部40は、当該連続領域が副走査方向に長さL1以上か否かを判定する。そして、長さL1未満であれば(S35:NO)、制御部40は制御距離を第1距離に設定する(S33)。長さL1以上である場合(S35:YES)、制御部40は、処理をステップS37に移す。ステップS37では、制御部40は、制御距離を第1距離よりも長い第2距離に設定する。
ノズル列16の端に対応する場合(S34:YES)、制御部40は処理をステップS36に移す。ここでは、連続領域が副走査方向に長さL2以上であるか否かが判定される。この長さL2は、長さL1よりも小さい。例えば、長さL1が上述のように1.0mmに設定された場合には、長さL2は0.8mmに設定される。長さL2未満であれば(S36:NO)、制御部40は制御距離を第1距離に設定する(S33)。長さL2以上である場合(S36:YES)、制御部40は制御距離を第2距離に設定する(S37)。
このように、連続領域端がノズル列16の端に対応する場合、より小さい長さL2を閾値として制御距離が設定される。これにより、帯状の記録領域の継ぎ目において、着弾不良部分が重複するのを抑制でき、画質を維持できる。
(実施の形態3)
液体吐出装置1は小型化が要望され、プラテン3は取扱い可能な被記録シートPの幅に合わせて極力小さく設定され、吐出ヘッド15はこのプラテン3を主走査方向において両外側まで走査できるように走査範囲が設定されるものの、その走査範囲も極力狭く設定され、それにより液体吐出装置1の全体寸法を規定する筐体の小型化が図られている。そのため、第2距離を設定するに際し、走査範囲および筐体サイズの制約から、無制限に第2距離を長くすることはできず、自ずと第2距離の最大値が定まる。他方、着弾乱れを防ぐために必要な第2距離がこの最大値を超える場合も考えられる。そこで、本実施形態では、本来的に設定したい第2距離が最大値を超える場合において、第2距離を最大値に設定したうえで、着弾乱れの抑止に必要な代替処理を実行する。
図9のフローチャートは、第3実施形態に係る制御距離の設定手順を示す。制御部40は、未処理のパスの画像データを取得する(ステップS40)。未処理の画像データは、典型的には、次の記録処理に係る画像データである。そして、制御部40は、この画像データを解析して連続領域を抽出し(S41)、影響領域内の画像に連続領域を含むか否かの判定(S42)と、連続領域が所定寸法L1以上であるか否かの判定(S43)を行う。連続領域が影響領域内の画像にない場合(S42:NO)あるいは連続領域が所定寸法L1未満である場合(S43:NO)、制御部40は制御距離を第1距離に設定する(S44)。所定寸法L1以上の連続領域が影響領域内にある場合(S42:YES、S43:YES)、制御部40は、制御距離を仮の第2距離に設定する(S45)。次に、制御部40は、この仮の第2距離が液体吐出装置1の最大値を超えるか否かを判定する(S46)。換言すると、制御部40は、制御距離の延長するために仮設定される停止位置PA20が走査範囲の限界を超えるか否かを判定する。最大値を超えない場合(仮設定される停止位置PA20が走査範囲内に収まる場合)には(S46:NO)、仮の第2距離が制御距離としてそのまま設定される(S47)。最大値を超える場合(S46:YES)、制御距離が仮の第2距離から第2距離の最大値に設定されると共に(S48)、代替処理(S50)が実行される。代替処理S50として、以下に例示する複数の処理のうち少なくともいずれか1つが実行される。
[代替処理]
代替処理S50は、待機処理であってもよい。待機処理は、停止位置PA20と開始位置PA21との間で吐出ヘッドの移動を所定時間だけ停止させる処理である。この待機処理により、走査距離を十分に延長できず走査時間を十分に確保できなくても、所定時間の経過により空気流を弱めた状態で記録処理を開始でき、着弾乱れを抑制できる。
代替処理S50は、減速処理であってもよい。減速処理は、セット処理における吐出ヘッドの移動速度を小さく処理である。この減速処理により、走査距離を十分に延長できなくても走査時間を長くすることができるので、空気流を弱めた状態で記録処理を開始でき、着弾乱れを抑制できる。
代替処理S50は、大径化処理であってもよい。大径化処理は、影響領域内でノズル16より吐出される液滴サイズを本来よりも大きくする処理である。上述のとおり、液滴サイズが小さいと、空気流の影響を受けやすく、着弾乱れが生じやすい。制御距離が本来設定したいものから短縮する代わりに、液滴サイズを大きくすることで着弾乱れを抑制できる。
(変形例)
これまで実施形態について説明したが、上記構成は、一例であり、本発明の範囲内で適宜変更、追加および/または削除できる。
液体吐出装置1は記録処理を行う第1方向として主走査方向の一方および他方とすることもできる。つまり、液体吐出装置1を双方向印刷が可能なように構成することもできる。
この場合、セット処理は前回のパスでの記録処理の終了時点から、次回のパスでの記録処理の開始時点までの吐出ヘッド15の動作であり、その間の走査距離が制御距離となる。双方向印刷では、セット処理は、1つの停止位置を有し、液体吐出ヘッド15はそこで反転する。
液体吐出装置1は、この双方向印刷を行う場合においても前述の手順に基づいて制御距離を設定でき、空気流による液滴の着弾不良を抑制できる。
1:液体吐出装置、10:ヘッド走査機構、15:吐出ヘッド、16:ノズル、17:ノズル列、20:媒体搬送機構、40:制御部、42:ROM、43:RAM、44:EEPROM、P:被記録媒体、PA10,PA20:停止位置、PA11,PA21:記録処理の開始位置、S11:記録処理、S13:セット処理、S14:媒体搬送処理

Claims (21)

  1. 複数のノズルを有する吐出ヘッドと、
    前記吐出ヘッドを主走査方向へ往復移動させるヘッド走査機構と、
    被記録媒体を前記主走査方向に直交する副走査方向へ搬送する媒体搬送機構と、
    制御部と、
    被記録媒体に形成する画像の画像データを記憶可能な記憶部と、を備え、
    前記制御部は、1回のパスにおいて、
    前記吐出ヘッドを前記主走査方向に沿った第1方向へ移動させつつ、前記吐出ヘッドから液体を吐出させて被記録媒体に画像を形成する記録処理と、
    前記記録処理の終了後、前記吐出ヘッドを、前記主走査方向に沿った第2方向への移動を経て、次回のパスの前記記録処理の開始位置まで移動させるセット処理と、
    被記録媒体を前記副走査方向へ搬送する媒体搬送処理と、
    を実行し、
    前記開始位置における前記ノズルの位置から前記第1方向へ所定距離の範囲を影響領域とし、前記セット処理において前記吐出ヘッドが移動する走査距離を制御距離としたとき、
    更に前記制御部は、
    次回のパスが、前記影響領域内の画像に、前記副走査方向へ所定寸法以上の連続領域を含まない第1状態パスである場合は、前記制御距離として第1距離を設定し、
    次回のパスが、前記影響領域内の画像に、前記副走査方向へ所定寸法以上の連続領域を含む第2状態パスである場合は、前記制御距離として前記第1距離よりも長い第2距離を設定する、
    液体吐出装置。
  2. 前記連続領域は、前記副走査方向の解像度に対応した単位間隔毎に配置された複数の画素で構成された領域であって、前記副走査方向へ所定寸法以上に複数の前記画素が連続して配置された部分画像である、
    請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記連続領域の前記副走査方向の所定寸法とは、1.0mmである、
    請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御部は、前記セット処理において、前記吐出ヘッドの移動する方向を前記第1方向と前記第2方向との間で切り替える停止位置を前記主走査方向に変位することで、前記制御距離を調整する、
    請求項1〜3の何れかに記載の液体吐出装置。
  5. 前記吐出ヘッドは、複数の前記ノズルが前記副走査方向に配列されたノズル列を複数有し、複数のノズル列は前記主走査方向に間隔を空けて並設されており、
    前記制御部は、前記主走査方向の前記第1方向とは反対の方向に位置する前記ノズル列ほど前記影響領域の寸法を小さく設定する、
    請求項1〜4の何れかに記載の液体吐出装置。
  6. 前記制御部は、前記記録処理において、前記主走査方向への移動速度が小さい記録モードほど前記影響領域の寸法を小さく設定する、
    請求項1〜5の何れかに記載の液体吐出装置。
  7. 前記制御部は、前記記録処理において、前記主走査方向の寸法が小さい被記録媒体ほど前記影響領域の寸法を小さく設定する、
    請求項1〜6の何れかに記載の液体吐出装置。
  8. 前記制御部は、前記記録処理において、前記ノズルより吐出される液滴サイズが大きい記録モードほど前記影響領域の寸法を小さく設定する、
    請求項1〜7の何れかに記載の液体吐出装置。
  9. 前記制御部は、前回のパスで画像を形成するときに、画像の一方側の前記停止位置から他方側の前記停止位置まで、前記主走査方向に前記吐出ヘッドが移動する移動距離が小さいほど、次回のパスにおける前記影響領域の寸法を小さく設定する、
    請求項1〜8の何れかに記載の液体吐出装置。
  10. 前記制御部は、前記記録処理において、前記吐出ヘッドから吐出される液体の粘度が低いほど、前記影響領域の寸法を小さく設定する、
    請求項1〜9の何れかに記載の液体吐出装置。
  11. 前記制御部は、前記記録処理において、前記媒体搬送機構によって搬送されている被記録媒体と前記吐出ヘッドとの間隔が小さいほど、前記影響領域の寸法を小さく設定する、
    請求項1〜10の何れかに記載の液体吐出装置。
  12. 前記制御部は、前記記録処理において、被記録媒体の外側にも前記画像データに基づく液体の吐出を行う縁なしモードでの印刷を実行可能であり、前記縁なしモードでの印刷は、被記録媒体の内側のみに前記画像データに基づく液体の吐出を行う印刷の場合に比べて、前記影響領域の寸法を小さく設定する、
    請求項1〜11の何れかに記載の液体吐出装置。
  13. 前記吐出ヘッドには、複数の前記ノズルが前記副走査方向に配列されたノズル列が設けられており、
    前記制御部は、前記影響領域内の画像に含まれる前記連続領域の前記副走査方向の端が前記ノズル列の端のノズルに対応する場合は、当該連続領域に関する前記副走査方向の所定寸法を0.8mmとする、
    請求項1〜12の何れかに記載の液体吐出装置。
  14. 前記制御部は、前記影響領域の寸法を小さく設定すると共に、前記第2距離を短くする、
    請求項2〜13の何れかに記載の液体吐出装置。
  15. 前記制御部は、次回のパスが前記第2状態パスである場合、前記吐出ヘッドのノズル内を非吐出状態で振動する非吐出フラッシングを行う、
    請求項1〜14の何れかに記載の液体吐出装置。
  16. 前記制御部は、1回のパスにおける前記記録処理の途中から、前記吐出ヘッドの減速を開始する、
    請求項1〜15の何れかに記載の液体吐出装置。
  17. 前記制御部は、次回のパスが前記第2状態パスである場合、前記第1状態パスである場合と比べ、前記停止位置から前記第1方向に移動する際の加速を大きくする、
    請求項1〜16の何れかに記載の液体吐出装置。
  18. 前記制御部は、前回のパスで画像を形成するときに、画像の一方側の前記停止位置から他方側の前記停止位置まで、前記主走査方向に前記吐出ヘッドが移動する移動距離が所定値を超えると、前記セット処理において前記第2距離を設定可能な最大値に設定すると共に、時間の経過を伴う前記吐出ヘッドの動作である代替処理を実行する、
    請求項1〜17の何れかに記載の液体吐出装置。
  19. 前記制御部は、前記代替処理として、前記セット処理において前記停止位置から前記開始位置の間で前記吐出ヘッドを所定時間だけ停止させる待機処理を実行する、
    請求項18に記載の液体吐出装置。
  20. 前記制御部は、前記代替処理として、前記セット処理における前記吐出ヘッドの移動速度を小さくする減速処理を実行する、
    請求項18または19に記載の液体吐出装置。
  21. 前記制御部は、前記代替処理として、前記記録処理において、前記影響領域内で前記ノズルより吐出される液滴サイズを大きく設定する、
    請求項18〜20の何れかに記載の液体吐出装置。
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