JP2020167881A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】更なる小型化、低コスト化および高効率化を図ることの可能なスイッチング電源装置を提供する。【解決手段】本発明の一実施の形態としてのスイッチング電源装置は、複数の一次側コイルおよび1または複数の二次側コイルを有するトランスと、複数の一次側コイルに直列接続され、複数の一次側コイルの直列接続と分離を制御する1または複数のスイッチ素子とを備えている。このスイッチング電源装置は、さらに、複数の一次側コイルにおいて、1または複数のスイッチ素子がオフすることによって分離されるコイル部ごとに設けられた複数の一次側ブリッジ回路と、1または複数の二次側コイルに接続された二次側ブリッジ回路と、1または複数のスイッチ素子、複数の一次側ブリッジ回路および二次側ブリッジ回路のスイッチングを制御することにより、双方向の電力変換を可能にする制御回路とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、双方向に電力を伝送するスイッチング電源装置に関する。
近年、2次電池の活用に注目が集まっている。2次電池の活用には充電と放電の双方向の直流電力の制御技術、変換技術が求められる。この電力変換の重要なプラットフォームとして、小型、低コスト、高効率な双方向DC/DCコンバータ(スイッチング電源装置)が注目されている(例えば、非特許文献1、特許文献1参照)。
IEEE TRANSACTIONS ON POWER ELECTRONICS,VOL.28,NO.4,APRIL 2013
特開2014−183634号公報
ところで、上述のスイッチング電源装置では、更なる小型化、低コスト化および高効率化が求められている。
従って、更なる小型化、低コスト化および高効率化を図ることの可能なスイッチング電源装置を提供することが望ましい。
本発明の一実施の形態としてのスイッチング電源装置は、複数の一次側コイルおよび1または複数の二次側コイルを有するトランスと、複数の一次側コイルに直列接続され、複数の一次側コイルの直列接続と分離を制御する1または複数のスイッチ素子とを備えている。このスイッチング電源装置は、さらに、複数の一次側コイルにおいて、1または複数のスイッチ素子がオフすることによって分離されるコイル部ごとに設けられた複数の一次側ブリッジ回路と、1または複数の二次側コイルに接続された二次側ブリッジ回路と、1または複数のスイッチ素子、複数の一次側ブリッジ回路および二次側ブリッジ回路のスイッチングを制御することにより、双方向の電力変換を可能にする制御回路とを備えている。
本発明の一実施の形態としてのスイッチング電源装置によれば、複数の一次側コイルの直列接続を制御する1または複数のスイッチ素子を設けることにより、1次側ブリッジ回路(整流回路として動作時)の並列化、ならびに1次側ブリッジ回路およびその後段に接続される回路に印加される電圧を下げることができる。その結果、更なる小型化、低コスト化および高効率化を図ることができる。
本発明の一実施の形態に係るDC−DCコンバータの回路構成例を表す図である。 図1のDC−DCコンバータの充電動作における波形図である。 図1のDC−DCコンバータの充電動作の一例を表す図である。 図3に続く動作の一例を表す図である。 図4に続く動作の一例を表す図である。 図1のDC−DCコンバータの放電動作における波形図である。 図6に続く動作の一例を表す図である。 図7に続く動作の一例を表す図である。 図8に続く動作の一例を表す図である。 図1のDC−DCコンバータの回路構成の一変形例を表す図である。 図1のDC−DCコンバータの回路構成の一変形例を表す図である。 図1のDC−DCコンバータの回路構成の一変形例を表す図である。 図1のDC−DCコンバータの回路構成の一変形例を表す図である。 図1のDC−DCコンバータの回路構成の一変形例を表す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明は本発明の一具体例であって、本発明は以下の態様に限定されるものではない。
<1.実施の形態>
[構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係るDC−DCコンバータ1の回路図を表したものである。DC−DCコンバータ1は、3つのインダクタL1,L2,L3と、2つのキャパシタC9,C10を備えており、これら3つのインダクタL1,L2,L3および2つのキャパシタC9,C10による共振を利用したCLLC方式のDC−DCコンバータである。DC−DCコンバータ1は、トランス10と、スイッチ素子SWとを備えている。
トランス10は、2つの一次側コイルNP1,NP2と、1つの二次側コイルNSと、磁心CRとを有している。2つの一次側コイルNP1,NP2および1つの二次側コイルNSは、磁心CRに巻かれている。一次側コイルNP1,NP2および二次側コイルNSは、それぞれ、単一のコイルで構成されていてもよいし、直列接続された複数のコイルで構成されていてもよい。一次側コイルNP1の巻き数をn1とし、一次側コイルNP2の巻き数をn2とし、二次側コイルNSの巻き数をn3とすると、後述のスイッチSWがオンしている場合には、トランス10の巻き数比は、(n1+n2):n3となっている。スイッチSWがオフしている場合には、トランス10の巻き数比は、(n1 またはn2):n3となっている。
スイッチ素子SWは、2つの一次側コイルNP1,NP2に直列接続され、2つの一次側コイルNP1,NP2の直列接続と分離を制御する。スイッチ素子SWは、一次側コイルNP1と一次側コイルNP2との間に挿入されている。
DC−DCコンバータ1は、さらに、2つの一次側ブリッジ回路20,30を備えている。2つの一次側ブリッジ回路20,30は、2つの一次側コイルNP1,NP2において、スイッチ素子SWがオフすることによって分離されるコイル部(ここでは、一次側コイルNP1,NP2)ごとに設けられている。
一次側ブリッジ回路20および一次側ブリッジ回路30は、それぞれ、4つのスイッチ素子を含むフルブリッジ回路となっている。一次側ブリッジ回路20は、4つのスイッチ素子のうちの2つのスイッチ素子(第1スイッチ素子)に相当する2つのスイッチ素子Q1,Q2と、4つのスイッチ素子のうち、スイッチ素子Q1,Q2とは異なる2つのスイッチ素子(第2スイッチ素子)に相当する2つのダイオードD1,D2とを有している。一次側ブリッジ回路30は、4つのスイッチ素子のうちの2つのスイッチ素子(第1スイッチ素子)に相当する2つのスイッチ素子Q3,Q4と、4つのスイッチ素子のうち、スイッチ素子Q3,Q4とは異なる2つのスイッチ素子(第2スイッチ素子)に相当する2つのダイオードD3,D4とを有している。
スイッチ素子Q1,Q2,Q3,Q4は、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等のスイッチ素子で構成されている。スイッチ素子Q1,Q2,Q3,Q4は、後述の端子I01に対して逆バイアスになるように並列接続されたボディダイオードを含んで構成されている。一次側ブリッジ回路20および一次側ブリッジ回路30は、各スイッチ素子Q1,Q2,Q3,Q4に並列接続されたコンデンサC1,C2,C3,C4と、ダイオードD,D2,D3,D4に並列接続されたコンデンサC5,C6,C7,C8とを有している。
2つのスイッチ素子Q1,Q2は、互いに直列に接続されており、スイッチ素子Q1と、スイッチ素子Q2との接続点P1と、一次側コイルNP1の一端とが、キャパシタC9およびインダクタL1を介して接続されている。つまり、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q2との接続点P1と、一次側コイルNP1の一端との間に、キャパシタC9およびインダクタL1が設けられている。2つのダイオードD1,D2は、互いに直列に接続されており、ダイオードD1と、ダイオードD2との接続点P2と、一次側コイルNP1の他端とが接続されている。
2つのスイッチ素子Q3,Q4は、互いに直列に接続されており、スイッチ素子Q3と、スイッチ素子Q4との接続点P3と、一次側コイルNP2の一端とが、キャパシタC10およびインダクタL2を介して接続されている。つまり、スイッチ素子Q3とスイッチ素子Q4との接続点P3と、一次側コイルNP2の一端との間に、キャパシタC10およびインダクタL2が設けられている。2つのダイオードD3,D4は、互いに直列に接続されており、ダイオードD3と、ダイオードD4との接続点P4と、一次側コイルNP2の他端とが接続されている。一次側コイルNP1の他端と、一次側コイルNP2の他端との間に、スイッチ素子SWが設けられている。
DC−DCコンバータ1は、さらに、一次側に、端子IO1およびグラウンド端子GNDを備えている。DC−DCコンバータ1は、さらに、端子IO1とグラウンド端子GNDとの間にキャパシタC11を備えている。
DC−DCコンバータ1は、さらに、二次側ブリッジ回路40を備えている。二次側ブリッジ回路40は、4つの整流素子を含むフルブリッジ回路となっている。二次側ブリッジ回路40は、4つの整流素子に相当する4つのスイッチ素子Q5,Q6,Q7,Q8を有している。
スイッチ素子Q5,Q6,Q7,Q8は、MOSFET等のスイッチ素子で構成されている。スイッチ素Q5,Q6,Q7,Q8は、後述の端子I02に対して逆バイアスになるように並列接続されたボディダイオードを含んで構成されている。二次側ブリッジ回路40は、各スイッチ素子Q5,Q6,Q7,Q8に並列接続されたコンデンサC13,C14,C15,C16を有している。
2つのスイッチ素子Q5,Q6は、互いに直列に接続されており、スイッチ素子Q5と、スイッチ素子Q6との接続点P5と、二次側コイルNSの一端とが、キャパシタC12およびインダクタL3を介して接続されている。つまり、スイッチ素子Q5とスイッチ素子Q6との接続点P5と、二次側コイルNSの一端との間に、キャパシタC12およびインダクタL3が設けられている。2つのスイッチ素子Q7,Q8は、互いに直列に接続されており、スイッチ素子Q7と、スイッチ素子Q8との接続点P6と、二次側コイルNSの他端とが接続されている。
DC−DCコンバータ1は、さらに、二次側に、端子IO2およびグラウンド端子GNDを備えている。DC−DCコンバータ1は、さらに、端子IO2とグラウンド端子GNDとの間にキャパシタC17を備えてている。
DC−DCコンバータ1は、さらに、制御回路50を備えている。制御回路50は、DSP(Digital Signal Processor)を用いて構成され、スイッチ素子SW、2つの一次側ブリッジ回路20,30および1つの二次側ブリッジ回路40のスイッチングを制御することにより、双方向の電力変換を可能にする。制御回路50は、一次側から二次側に電力変換を行う際に、一次側ブリッジ回路20,30のレグを構成する各スイッチ素子Q1〜Q4に対して相互間にデッドタイムを設けた状態で、可変周波数かつ一定のデューティー比の信号を生成し、出力する。駆動周波数は出力電圧をフィードバックし、デジタル演算することで得られた周波数とする。制御回路50は、一次側ブリッジ回路20,30を対角動作させるため、スイッチ素子Q1,Q4には同じ信号を入力し、スイッチ素子Q2,Q3には同じ信号を入力する。制御回路50は、二次側ブリッジ回路40のレグを構成する各スイッチ素子Q5〜Q8については、各スイッチ素子Q1〜Q4に対してそれぞれ僅かに位相を遅らせた信号を用いて同期整流を行う。制御回路50は、さらに、二次側から一次側に電力変換を行う際に、二次側ブリッジ回路40のレグを構成する各スイッチ素子Q5〜Q8に対して相互間にデッドタイムを設けた状態で、可変周波数かつ一定のデューティー比の信号を生成し、出力する。駆動周波数は出力電圧をフィードバックし、デジタル演算することで得られた周波数とする。制御回路50は、二次側ブリッジ回路40を対角動作させるため、スイッチ素子Q5,Q8には同じ信号を入力し、スイッチ素子Q6,Q7には同じ信号を入力する。このとき、制御回路50は、スイッチ素子スイッチQ1〜Q4については、スイッチ素子Q5〜Q8に対して僅かに位相を遅らせた信号を用いて同期整流を行う。
[動作]
次に、DC−DCコンバータ1の充電動作および放電動作について説明する。DC−DCコンバータ1は、一次側に設けられた端子IO1およびグラウンド端子GNDから、二次側に設けられた端子IO2およびグラウンド端子GNDの方向へ電力を変換したり、二次側に設けられた端子IO2およびグラウンド端子GNDから、一次側に設けられた端子IO1およびグラウンド端子GNDの方向へ電力を変換したりすることができるようになっている。つまり、DC−DCコンバータ1は、双方向性を有している。DC−DCコンバータ1は、例えば、一次側に設けられた端子IO1およびグラウンド端子GNDから、二次側に設けられた端子IO2およびグラウンド端子GNDの方向へ電力を変換することにより、端子IO2およびグラウンド端子GNDに接続されたバッテリを充電する。DC−DCコンバータ1は、例えば、二次側に設けられた端子IO2およびグラウンド端子GNDから、一次側に設けられた端子IO1およびグラウンド端子GNDの方向へ電力を変換することにより、端子IO2およびグラウンド端子GNDに接続されたバッテリを放電する。
次に、DC−DCコンバータ1におけるバッテリの充電動作、放電動作について説明する。DC−DCコンバータ1は、充電、放電時において、常に、CLLC共振回路を昇圧モードで動作させる。そのため、整流回路に流れる電流は、常に不連続な電流となる(つまり、ZCS(ゼロカレントスイッチング)となる)。まず、DC−DCコンバータ1におけるバッテリの充電動作について詳細に説明し、その後に、DC−DCコンバータ1におけるバッテリの放電動作について詳細に説明する。
(充電動作)
まず、DC−DCコンバータ1におけるバッテリの充電動作について説明する。図2は、DC−DCコンバータ1の充電動作における波形図である。図3、図4、図5は、DC−DCコンバータ1の充電動作の一例を表したものである。制御回路50は、充電動作時においてスイッチ素子SWは常にON状態を保つように制御している。DC−DCコンバータ1は、時間t1において、図3に示したように、制御回路50によってスイッチ素子Q1,Q4をオンして、電力を伝達する。このとき、DC−DCコンバータ1は、スイッチ素子Q5,Q8のボディダイオードで整流を行う。
次に、DC−DCコンバータ1は、時間t2において、図4に示したように、制御回路50によってスイッチ素子Q5,Q8をオンして、同期整流を行う。次に、DC−DCコンバータ1は、時間t3において、図5に示したように、制御回路50によってスイッチ素子Q1,Q4,Q5,Q8をオフして、電力伝達を終了する。このとき、インダクタL1,L2およびトランス10の励磁インダクタに蓄えられたエネルギーを使って、スイッチ素子Q1,Q4のドレインソース間容量(キャパシタC1,C4)を充電するとともに、スイッチ素子Q2,Q3のドレインソース間容量(キャパシタC2,C3)を放電する。
スイッチ素子Q2,Q3のドレインソース間容量(キャパシタC2,C3)での放電が終了すると、スイッチ素子Q2,Q3のドレインソース間電圧がゼロとなる。DC−DCコンバータ1は、このタイミングで、スイッチ素子Q2,Q3をオンすることで、スイッチ素子Q2,Q3をZVS(ゼロボルトスイッチング)でオンすることができる。また、スイッチ素子Q1,Q4についても、スイッチ素子Q1,Q4がオフした後に、キャパシタC1,C4に電流が転流するため、スイッチ素子Q1,Q4のドレインソース間電圧がなだらかに立ち上がることになり、遷移時に電流と電圧が重なる期間が短くなる。従って、DC−DCコンバータ1が、時間t3において、スイッチ素子Q1,Q4をオフすることで、スイッチ素子Q1,Q4をZVS(ゼロボルトスイッチング)でオフすることができる。
(放電動作)
続いて、DC−DCコンバータ1におけるバッテリの放電動作について説明する。図6は、DC−DCコンバータ1の放電動作における波形図である。制御回路50は、放電動作時においてスイッチ素子SWが常にOFF状態を保つように制御している。図7、図8、図9は、DC−DCコンバータ1の放電動作の一例を表したものである。DC−DCコンバータ1は、時間t1において、図7に示したように、制御回路50によってスイッチ素子Q5,Q8をオンして、電力を伝達する。このとき、DC−DCコンバータ1は、スイッチ素子Q1のボディダイオード、ダイオードD2および一次側コイルNP1で整流を行うとともに、スイッチ素子Q4のボディダイオード、ダイオードD3および一次側コイルNP2で整流を行う。
次に、DC−DCコンバータ1は、時間t2において、図8に示したように、制御回路50によってスイッチ素子Q1,Q4をオンして、スイッチ素子Q1、ダイオードD2および一次側コイルNP1で整流を行うとともに、スイッチ素子Q4、ダイオードD3および一次側コイルNP2で整流を行う。
次に、DC−DCコンバータ1は、時間t3において、図9に示したように、制御回路50によってスイッチ素子Q1,Q4,Q5,Q8をオフして、電力伝達を終了する。このとき、インダクタL3およびトランス10の励磁インダクタに蓄えられたエネルギーを使って、スイッチ素子Q5,Q8のドレインソース間容量を充電するとともに、スイッチ素子Q6,Q7のドレインソース間容量を放電する。
このとき、スイッチ素子Q6,Q7のドレインソース間容量での放電が終了すると、スイッチ素子Q6,Q7のドレインソース間電圧がゼロとなる。DC−DCコンバータ1は、このタイミングで、スイッチ素子Q6,Q7をオンすることで、スイッチ素子Q6,Q7をZVS(ゼロボルトスイッチング)でオンすることができる。また、スイッチ素子Q5,Q8についても、スイッチ素子Q5,Q8がオフした後に、キャパシタC13,C16に電流が転流するため、スイッチ素子Q5,Q8の電圧がなだらかに立ち上がることになり、遷移時に電流と電圧が重なる期間が短くなる。従って、DC−DCコンバータ1が、時間t3において、スイッチ素子Q5,Q8をオフすることで、スイッチ素子Q5,Q8をZVS(ゼロボルトスイッチング)でオフすることができる。
[効果]
次に、本実施の形態に係るDC−DCコンバータ1の効果について説明する。
本実施の形態では、2つの一次側コイルNP1,NP2の直列接続と分離を制御するスイッチ素子SWが設けられている。スイッチ素子SWの継断により、トランス10の巻線比を変更することができるので、例えば、二次側から一次側に電力変換を行う際に、トランス10の巻線比を小さな値に変更することにより、一次側に発生する電圧を低く抑えることができる。その結果、大きな巻線比のトランスを設けた場合と比べて、一次側ブリッジ回路20,30に用いる部品の耐圧を小さくすることができる。また、二次側ブリッジ回路40の後段に、高電圧、大電力のチョッパ回路を設ける必要がないので、そのようなチョッパ回路を設けた場合と比べて、部品点数を減らすことができ、さらに、充放電ともに効率を高くすることができる。
また、本実施の形態では、一次側ブリッジ回路20が2つのスイッチ素子Q1,Q2および2つのダイオードD1,D2を含むフルブリッジ回路となっている。さらに、一次側ブリッジ回路30が2つのスイッチ素子Q3,Q4および2つのダイオードD3,D4を含むフルブリッジ回路となっている。これにより、ブリッジを構成する素子に印加される電圧を下げることが出来る。また、放電時に1次側整流回路に流れる電流を低減できるため、導通損失を減らすことができる。また、ダイオードD1〜D4に流れる電流は不連続な電流となるため、低コストのダイオードを採用することが可能となる。
また、本実施の形態では、一次側ブリッジ回路20において、4つの整流素子のうち2つがFETで構成され、残りの2つがダイオードで構成されている。さらに、一次側ブリッジ回路30においても、4つの整流素子のうち2つがFETで構成され、残りの2つがダイオードで構成されている。これにより、4つの整流素子全てがFETで構成されている場合と比べて、制御回路50による制御を簡素化することができるとともに低コスト化が可能となる。
また、本実施の形態では、2つの一次側コイルNP1,NP2および1つの二次側コイルNSが共通の磁心CRに巻かれている。これにより、一次側コイルNP1と一次側コイルNP2とが別々の磁心に巻かれる場合と比べて、トランス10を小型化することができる。
また、本実施の形態では、接続点P1と一次側コイルNP1との間にインダクタL1およびキャパシタC9が設けられており、接続点P3と一次側コイルNP2との間にインダクタL2およびキャパシタC10が設けられており、二次側コイルNSと二次側ブリッジ回路40との間にインダクタL3およびキャパシタC12が設けられている。これにより、双方向の電力変換動作において、特殊な制御や部品追加無しでスイッチ素子やドライブ回路のバラツキに起因するトランスの偏磁を防止することができる。また、1次側と2次側の全ての素子がソフトスイッチ出来るため、熱設計が容易となる。さらに回路に流れる電流が正弦波状になるため、発生するノイズも小さい。
また、本実施の形態では、一次側から二次側に電力変換を行う際に、一次側のスイッチ素子(4つのスイッチ素子Q1〜Q4)に対してZVS(ゼロボルトスイッチング)が行われる。さらに、二次側のスイッチ素子(4つのスイッチ素子Q5〜Q8)に対してZVS(ゼロボルトスイッチング)とZCS(ゼロカレントスイッチング)が行われる。これにより、効率を高めることができる。
また、本実施の形態では、二次側ブリッジ回路40が4つのスイッチ素子Q5〜Q8を含むフルブリッジ回路となっている。これにより、素子耐圧を低く抑えることが出来る。また、フルブリッジ回路の素子を同期整流動作させることにより、導通損を減らし、高効率を得ることができる。
また、本実施の形態では、二次側から一次側に電力変換を行う際に、二次側のスイッチ素子(4つのスイッチ素子Q5〜Q8)に対してZVS(ゼロボルトスイッチング)とZCS(ゼロカレントスイッチング)が行われる。これにより、効率を高めることができる。
<2.変形例>
次に、上記実施の形態に係るDC−DCコンバータ1の変形例について説明する。
[変形例A]
上記実施の形態では、2つの一次側コイルNP1,NP2および1つの二次側コイルNSが共通の磁心CRに巻かれていた。しかし、上記実施の形態において、トランス10が、例えば、図10に示したように、磁心CRの代わりに、スイッチ素子SWがオフすることによって分離されるコイル部(ここでは一次コイルNP1、一次コイルNP2)ごとに1つずつ別体で設けられた2つの磁心CR1,CR2を有していてもよい。
この場合には、トランス10は、二次側コイルNSの代わりに、互いに直列に接続された2つの二次側コイルNS1,NS2を有しており、磁心CR1には、一次側コイルNP1および二次側コイルNS1が巻かれ、磁心CR2には、一次側コイルNP2および二次側コイルNS2が巻かれる。このようにした場合には、磁心CRに2つの一次側コイルNP1,NP2および1つの二次側コイルNSを巻いた場合と比べて、個々の磁心CR1,CR2に巻かれる巻線の量を、少なくすることができる。その結果、トランス10の放熱性を高めることができる。
[変形例B]
上記実施の形態および変形例Aでは、一次側ブリッジ回路20において、4つの整流素子のうち2つがFETで構成され、残りの2つがダイオードで構成されていた。さらに、一次側ブリッジ回路30においても、4つの整流素子のうち2つがFETで構成され、残りの2つがダイオードで構成されていた。しかし、上記実施の形態および変形例Aにおいて、例えば、図11、図12に示したように、一次側ブリッジ回路20,30において、4つの整流素子全てがFETで構成されていてもよい。このようにした場合には、同期整流により、導通損を低減できるため、効率を高めることができる。
[変形例C]
上記実施の形態および変形例A,Bでは、一次側コイルを継断するスイッチ素子SWが1つだけ設けられていた。しかし、上記実施の形態および変形例A,Bにおいて、例えば、図13、図14に示したように、1次側コイルを継断するスイッチ素子SWが2以上設けられていてもよい。このようにした場合には、充電時のトランス10の巻線比と、放電時のトランス10の巻線比とを大きく変更することができる。
1…DC−DCコンバータ、10…トランス、20,30…一次側ブリッジ回路、40…二次側ブリッジ回路、50…制御回路、C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8,C9,C10,C11,C12,C13,C14,C15,C16,C17,C18…キャパシタ、CR,CR1,CR2,CR3…磁心、D1,D2,D3,D4…ダイオード、L1,L2,L3,L4…インダクタ、NP,NP1,NP2,NP3…一次側コイル、NS,NS1,NS2,NS3…二次側コイル、P1,P2,P3,P4,P5,P6…接続点、Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6,Q7,Q8,SW,SW1,SW2…スイッチ素子。

Claims (10)

  1. 複数の一次側コイルおよび1または複数の二次側コイルを有するトランスと、
    前記複数の一次側コイルに直列接続され、前記複数の一次側コイルの直列接続と分離を制御する1または複数のスイッチ素子と、
    前記複数の一次側コイルにおいて、前記1または複数のスイッチ素子がオフすることによって分離されるコイル部ごとに設けられた複数の一次側ブリッジ回路と、
    前記1または複数の二次側コイルに接続された二次側ブリッジ回路と、
    前記1または複数のスイッチ素子、前記複数の一次側ブリッジ回路および前記二次側ブリッジ回路のスイッチングを制御することにより、双方向の電力変換を可能にする制御回路と
    を備えた
    スイッチング電源装置。
  2. 各前記一次側ブリッジ回路は、4つのスイッチ素子を含み、
    前記4つのスイッチ素子のうち2つの第1スイッチ素子の間の第1接続点が、対応する前記コイル部の一端に接続され、前記4つのスイッチ素子のうち2つの第2スイッチ素子の間の第2接続点が、対応する前記コイル部の他端に接続されている
    請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 各前記一次側ブリッジ回路において、各前記第1スイッチ素子および各前記第2スイッチ素子がFETで構成されている
    請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 各前記一次側ブリッジ回路において、各前記第1スイッチ素子がFETで構成され、各前記第2スイッチ素子がダイオードで構成されている
    請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記トランスは、前記複数の一次側コイルおよび前記1または複数の二次側コイルが巻かれた磁心を更に有する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記トランスは、前記コイル部ごとに1つずつ別体で設けられた複数の磁心を更に有する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記第1接続点と前記コイル部との間に設けられた第1インダクタおよび第1キャパシタと、
    前記二次側コイルと前記二次側ブリッジ回路との間に設けられた第2インダクタおよび第2キャパシタと
    を更に備えた
    請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記二次側ブリッジ回路は、4つの整流素子を含み、
    前記4つの整流素子のうち2つの第1整流素子の間の第1接続点が、1つの前記二次側コイルまたは互いに直列接続された複数の前記二次側コイルの一端に接続され、前記4つの整流素子のうち2つの第2整流素子の間の第2接続点が、1つの前記二次側コイルまたは互いに直列接続された複数の前記二次側コイルの他端に接続されている
    請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記制御回路は、一次側から二次側に電力変換を行う際に、前記4つのスイッチ素子に対してゼロボルトスイッチングを行い、さらに、前記4つの整流素子に対してゼロボルトスイッチングとゼロカレントスイッチングとを行う
    請求項8に記載のスイッチング電源装置。
  10. 前記制御回路は、二次側から一次側に電力変換を行う際に、前記4つの整流素子に対してゼロボルトスイッチングを行い、さらに、前記4つのスイッチ素子に対してゼロボルトスイッチングとゼロカレントスイッチングとを行う
    請求項8に記載のスイッチング電源装置。
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