JP2020166449A - 収容システム、遮蔽体、読取装置、買物支援システム、及び遮蔽体の形成方法 - Google Patents

収容システム、遮蔽体、読取装置、買物支援システム、及び遮蔽体の形成方法 Download PDF

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達也 宮崎
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Abstract

【課題】物品情報の読み取り作業の簡略化を図ること。【解決手段】収容システム100は、収容体1と、遮蔽体2と、を備える。収容体1は、電子タグが付された少なくとも1つの物品を収容し、電子タグとの無線通信により電子タグから物品情報を読み取るための読取空間に配置される。遮蔽体2は、収容体1に設けられて、電波を遮蔽する。遮蔽体2は、収容体1において、読取空間を形成する読取装置が有して電波を出力するアンテナと、物品を挟まずに対向する部分以外の箇所に設けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に収容システム、遮蔽体、読取装置、買物支援システム、及び遮蔽体の形成方法に関する。より詳細には、本開示は、電子タグが付された物品を収容する収容システム、遮蔽体、読取装置、買物支援システム、及び遮蔽体の形成方法に関する。
特許文献1には、少なくとも顧客が購入しようとする商品の精算(決済)処理を行うためのPOS(Point Of Sales)装置において、RF(Radio Frequency)タグ(電子タグ)の読取装置を用いることが記載されている。電子タグは、商品に付されており、電子タグが付された商品の価格情報又は識別情報を記憶している。
特許文献1において、読取装置は、筐体の6面で構成されている箱型形状の収容室に商品が収容された状態で、電子タグから情報を読み取る。筐体には、収容室内へとつながる開口部が形成されている。開口部は、蓋体によって開閉される。つまり、蓋体が開いている状態で、顧客は、開口部から収容室内へ商品を入れることができる。収容室の外部の電子タグから読取装置が情報を読み取らないよう、筐体及び蓋体は、電波を反射する材料又は電波を吸収する材料で構成されている。
特開2016−162177号公報
特許文献1に記載の構成では、商品(物品)は、蓋体を開けている状態で収容室内へ入れられ、蓋体を閉めている状態で読取装置により情報を読み取られる。このため、顧客は、蓋体の開け閉めの作業を行う必要があった。
本開示は、上記の点に鑑みてなされており、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能な収容システム、遮蔽体、読取装置、買物支援システム、及び遮蔽体の形成方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る収容システムは、収容体と、遮蔽体と、を備える。前記収容体は、電子タグが付された少なくとも1つの物品を収容し、前記電子タグとの無線通信により前記電子タグから物品情報を読み取るための読取空間に配置される。前記遮蔽体は、前記収容体に設けられて、電波を遮蔽する。前記遮蔽体は、前記収容体において、アンテナと、前記物品を挟まずに対向する部分以外の箇所に設けられている。前記アンテナは、前記読取空間を形成する読取装置が有して前記電波を出力する。
本開示の一態様に係る遮蔽体は、上記の収容システムに用いられる。
本開示の一態様に係る読取装置は、上記の収容システムの前記収容体が配置される前記読取空間を形成する。
本開示の一態様に係る買物支援システムは、読取装置と、決済システムと、を備える。前記読取装置は、上記の収容システムの前記収容体が配置される前記読取空間を形成する。前記決済システムは、前記読取装置にて読み取られた前記物品情報を用いて前記物品の決済処理を行う。
本開示の一態様に係る遮蔽体の形成方法は、収容体において、アンテナと、電子タグが付された物品を挟まずに対向する部分以外の箇所に、前記電波を遮蔽する遮蔽体を形成する方法である。前記収容体は、少なくとも1つの前記物品を収容し、前記電子タグとの無線通信により前記電子タグから物品情報を読み取るための読取空間に配置される。前記アンテナは、前記読取空間を形成する読取装置が有して前記電波を出力する。
本開示は、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能である、という利点がある。
図1は、本開示の一実施形態に係る収容システムを示す斜視図である。 図2は、同上の収容システムを示す分解斜視図である。 図3は、同上の収容システムが用いられる読取装置を示す斜視図である。 図4は、同上の収容システムの収容体が載せ置かれた状態の読取装置を示す概略平面図である。 図5は、同上の読取装置を備えた買物支援システムの概略構成を示すブロック図である。 図6Aは、同上の収容システムの要部を示す断面図である。図6Bは、同上の収容システムの要部を拡大した断面図である。 図7は、同上の読取装置の動作を示すフローチャートである。 図8は、同上の読取装置の使用状態の一例を示す概略図である。 図9は、本開示の一実施形態の第1変形例に係る収容システムを示す斜視図である。 図10は、同上の収容システムを示す分解斜視図である。 図11は、本開示の一実施形態の第2変形例に係る収容システムを示す斜視図である。 図12A及び図12Bは、それぞれ本開示の一実施形態の収容システムの第1使用例を示す概略図である。 図13A及び図13Bは、それぞれ同上の収容システムの第2使用例を示す概略図である。 図14A〜図14Cは、それぞれ同上の収容システムの第3使用例を示す概略図である。 図15A〜図15Cは、それぞれ同上の収容システムの第4使用例を示す概略図である。
(1)概要
本実施形態に係る収容システム100は、図1に示すように、収容体1と、遮蔽体2と、を備えている。収容体1は、電子タグA11が付された少なくとも1つの物品A1(図4参照)を収容する。本実施形態では、収容体1が、買物かごである場合を例に説明する。以下、特に断りのない限り、収容体1を「買物かご1」ともいう。買物かご1は、例えばコンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、ドラッグストア、家電量販店及びホームセンター等の小売店の店舗で用いられる。このような買物かご1は、店舗で販売されている物品A1としての商品の運搬に使用される。
また、収容体1は、電子タグA11との無線通信により電子タグA11から物品情報を読み取るための読取空間30(図3参照)に配置される。読取空間30は、読取装置3(図3参照)により形成される。読取装置3は、少なくとも1つの物品A1からの物品情報の取得に用いられる装置である。読取装置3は、読取空間30に配置された収容体1の内側にある物品A1から、間接的に物品情報を取得する。物品情報の間接的な取得は、物品A1に付された電子タグA11から読取装置3が物品情報を読み取ることにより実現される。このとき、読取装置3は、電波を通信媒体として、電子タグA11と無線通信を行うことにより、電子タグA11から物品情報を非接触で読み取る。
本開示でいう「物品情報」は、物品A1を識別するための情報であって、例えば、日本国で用いられているJAN(Japanese Article Number)コード等の商品識別コードである。この種の商品識別コードには、JANコードの他、EPC(Electronic Product Code)、欧州等で用いられているEAN(European Article Number)コード、及び米国等で用いられているUPC(Universal Product Code)等がある。また、物品情報は、物品A1の品種(種類)を識別する情報に限らず、同一品種の物品A1を個別に識別するシリアル情報等の情報を含んでいてもよい。これにより、同一品種の物品A1が複数ある場合にも、これら同一品種の複数の物品A1の各々を物品情報にて特定可能である。
遮蔽体2は、収容体1に設けられて、電波を遮蔽する。本実施形態では、遮蔽体2は、主として収容体1の内側から外側へと向かう電波を遮ることを目的として収容体1に設けられる。したがって、遮蔽体2は、電波を反射したり、電波を吸収したりすることで電波を遮蔽するという目的を達成しうる態様であればよい。なお、遮蔽体2は、電波を完全に遮断できなくてもよく、少なくとも収容体1が遮蔽体2を備えていない場合と比較して、収容体1の内側から外側へと向かう電波を遮ることができる態様であれば十分である。
そして、本実施形態では、遮蔽体2は、収容体1において、アンテナ6と、物品A1を挟まずに対向する部分以外の箇所に設けられている(図4参照)。アンテナ6は、読取装置3が有しており、電子タグA11から物品情報を読み取るために、電波を出力する。つまり、遮蔽体2は、収容体1において、アンテナ6から収容体1の内側へ向かう電波を遮らない位置に設けられている。このため、遮蔽体2は、読取装置3による物品情報の読み取りを阻害しにくい。
一方、遮蔽体2は、収容体1における遮蔽体2が設けられた部分においては、アンテナ6から収容体1の内側を通って収容体1の外側へと向かう電波を遮蔽する。つまり、遮蔽体2は、収容体1の内側から外側へと漏れ出る電波を低減するように機能する。したがって、本実施形態では、アンテナ6から出力される電波の届く範囲は、遮蔽体2によって、ある程度制限される。その結果、読取装置3では、収容体1が載せ置かれた状態で、例えば、収容体1の周囲に存在している物品A1(電子タグA11)等、読取空間30に無い物品A1の物品情報を誤って取得することを低減できる。
つまり、本実施形態では、収容体1を読取空間30に配置した状態で、かつ、読取空間30が外部空間に開放された状態で、物品情報の読み取りを実施することが可能である。したがって、本実施形態では、物品情報の読み取りに際しては、例えば、蓋体の開け閉めのような作業を省略することができ、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能である、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る収容システム100、収容システム100に用いられる読取装置3、及び読取装置3を備える買物支援システム200について詳細に説明する。
(2.1)収容システム
まず、収容システム100の全体構成について図1及び図2を用いて説明する。既に述べたように、収容システム100は、買物かご(収容体)1と、遮蔽体2と、を備えている。本実施形態では、収容システム100は、複数(ここでは、2つ)の遮蔽体2を備えている。
買物かご1は、樹脂材料により形成されており、上面が開口した箱状である。買物かご1は、底壁10と、周壁11と、鍔部13と、一対の把持部14と、を有している。
底壁10は、買物かご1の底部を構成している。底壁10には、1以上の物品A1が載せ置かれる。
周壁11は、底壁10の周縁から上方へ延びており、底壁10を囲んでいる。周壁11は、一対の第1側壁111と、一対の第2側壁121と、で構成されている。一対の第1側壁111は、買物かご1の内部空間を挟んで、買物かご1の長さ方向(前後方向)に並んでいる。一対の第2側壁121は、買物かご1の内部空間を挟んで、買物かご1の幅方向(左右方向)に並んでいる。
底壁10、一対の第1側壁111、及び一対の第2側壁121の各々は、複数の長円形状の孔15を有している。底壁10において、複数の孔15は、買物かご1の長さ方向及び幅方向に沿って規則的に並んでいる。一対の第1側壁111の各々において、複数の孔15は、買物かご1の幅方向及び高さ方向(上下方向)に沿って規則的に並んでいる。一対の第2側壁121の各々において、複数の孔15は、買物かご1の長さ方向及び高さ方向に沿って規則的に並んでいる。つまり、底壁10、一対の第1側壁111、及び一対の第2側壁121は、いずれも網目状に構成されている。
鍔部13は、周壁11の上端縁に連続しており、買物かご1の開口部110を囲む枠状に形成されている。一対の把持部14は、可倒式であって、各々の根元部分が鍔部13に支持されている。一対の把持部14は、顧客C1(図8参照)が買物かご1を運搬する(持ち運ぶ)際に掴まれる部位である。
遮蔽体2は、電波遮蔽性、つまり電波を遮る性質を有する材料により形成されている。本実施形態では、遮蔽体2は、導電性を有する樹脂材料により形成されている。遮蔽体2は、主部20と、複数(ここでは、6つ)の取付片21と、を有している。
主部20は、平板状であって、遮蔽体2が買物かご1に取り付けられた状態において、買物かご1の周壁11の一部を覆う。本実施形態では、遮蔽体2は一対の第1側壁111の各々に取り付けられる。言い換えれば、複数の遮蔽体2は、それぞれ周壁11における複数の部位(ここでは、一対の第1側壁111)に設けられている。したがって、主部20は、第1側壁111を覆うことになる。主部20の長さ方向(左右方向)の両端縁は、いずれも遮蔽体2を買物かご1に取り付けた状態において、買物かご1の第1側壁111と第2側壁121との継ぎ目に沿うように湾曲している。
複数の取付片21は、主部20と一体に形成されている。具体的には、主部20の長さ方向(左右方向)の両端縁から、それぞれ平板状の3つの取付片21が第2側壁121に沿って延びている。3つの取付片21は、買物かご1の高さ方向(上下方向)において一定の間隔を空けて並んでいる。本実施形態では、各取付片21の根元には、取付片21を幅方向(上下方向)に挟むように一対のスリット210が設けられている。このように各取付片21の根元に一対のスリット210を設けることで、各取付片21の長さ方向(前後方向)の長さを極力長くすることができる。その結果として、各取付片21が撓みやすくなっている。各取付片21の先端には、内向き(つまり、買物かご1の内部空間に向かう向き)に突出する爪211が設けられている。
遮蔽体2を買物かご1に取り付ける場合、まず、遮蔽体2の主部20を、買物かご1において電波を遮蔽したい部位(ここでは、第1側壁111)の外面に重ね合わせる。そして、各取付片21の先端にある爪211を、対応する孔15(ここでは、第2側壁121にある孔15)に通し、この孔15の周縁に引っ掛ける。これにより、遮蔽体2が買物かご1に取り付けられる。なお、遮蔽体2を買物かご1から取り外す場合には、各取付片21を撓ませることにより、各爪211を対応する孔15の周縁から外せばよい。
上述のように、本実施形態では、遮蔽体2は、買物かご1と一体に設けられているのではなく、買物かご1と別体に設けられている。そして、本実施形態では、買物かご(収容体)1は、遮蔽体2が取り付けられるスペース(底壁10及び周壁11)を有している。このため、本実施形態では、収容システム100を一から製造しなくとも、例えば店舗にある既存の買物かご1にスペースが存在するのであれば、遮蔽体2を買物かご1に取り付けることで収容システム100を実現することが可能である。そして、このように遮蔽体2を買物かご1に後付けできることから、買物かご1の所望の位置に遮蔽体2を取り付けることができ、収容システム100の設計の自由度が向上する、という利点がある。
また、本実施形態では、遮蔽体2は、上述のように買物かご1から取り外すことが可能である。言い換えれば、遮蔽体2は、スペース(底壁10及び周壁11)から取り外し可能に構成されている。このため、本実施形態では、収容システム100の使用態様に応じて遮蔽体2の位置を自由に調整することができる、という利点がある。例えば、店舗内のレイアウトが変更される等して、買物かご1において遮蔽体2により電波を遮蔽したい部位の変更が必要な場合に、遮蔽体2を買物かご1から取り外すことで、遮蔽体2の位置を変更することが可能である。
また、本実施形態では、遮蔽体2は、第1側壁111の外面を覆うようにして買物かご1に設けられている。つまり、遮蔽体2は、買物かご(収容体)1の外側に設けられている。このため、本実施形態では、買物かご1の内側にある物品A1に付された電子タグA11が遮蔽体2と接触しにくくなり、読取装置3による物品情報の読み取りを阻害しにくい、という利点がある。すなわち、遮蔽体2が買物かご1の内側に位置する場合、遮蔽体2の金属製の部分が物品A1の電子タグA11に接触すると、読取装置3が電子タグA11から物品情報を読み取ることが難しくなる可能性がある。そこで、遮蔽体2を買物かご1の外側に設けると、遮蔽体2と物品A1の電子タグA11との間に買物かご1の一部(ここでは、第1側壁111)が介在することになる。このため、遮蔽体2に電子タグA11が接触しにくくなり、結果として読取装置3が電子タグA11から物品情報を読み取る処理を阻害しにくくなる。
なお、遮蔽体2を買物かご1の内側に設ける場合でも、遮蔽体2の電気絶縁性を有する絶縁体を貼り付ける等すれば、遮蔽体2と電子タグA11との直接的な接触を防ぐことは可能である。ただし、この態様では、絶縁体という追加の部材を必要とする。一方、本実施形態では、遮蔽体2を買物かご1の外側に設けるだけで、買物かご1の一部(ここでは、第1側壁111)が絶縁体として機能するため、追加の部材が不要である、という利点がある。
ところで、買物かご1は、未使用状態(つまり、顧客C1が手に持っていない状態)においては、店舗内に設置されたかご置場にスタックされる(積み重ねられる)。ここで、遮蔽体2は、買物かご1の外側に設けられているため、複数の買物かご1をかご置場にスタックした際に、遮蔽体2が他の買物かご1に接する可能性がある。このような場合、複数の買物かご1を積み重ねることが難しくなる可能性がある。
そこで、本実施形態では、遮蔽体2は、図6Aに示すように、互いに重なり合う買物かご1の隙間G1(一方の買物かご1の周壁11と、他方の買物かご1の周壁11との間)に収まるような寸法で形成されている。つまり、遮蔽体2の厚さは、買物かご(収容体)1が複数積み重ねられた状態において、互いに重なり合う買物かご1の隙間G1以下である。このため、本実施形態では、複数の買物かご1を積み重ねる際に、遮蔽体2が複数の買物かご1の積み重なりを阻害しにくい、という利点がある。
ここで、遮蔽体2は、強度及び成形性を確保するために、所定以上の厚さ(例えば、0.5〜1.5mm以上の厚さ)で形成しなければならない場合が有り得る。また、遮蔽体2の寸法のばらつきを考慮して、買物かご1が複数積み重ねられた状態において、図6Bに示すように、一方の買物かご1に設けられた遮蔽体2の主部20と、他方の買物かご1の周壁11との間に、所定以上の隙間G2を設けておくことが好ましい。隙間G2は、一例として、0.5〜1.0mm以上である。つまり、互いに重なり合う買物かご1の隙間G1は、遮蔽体2の厚さtと、隙間G2との和以上であるのが好ましい。
そこで、本実施形態では、上記の条件を満たした隙間G1を設けるために、遮蔽体2は、一対のリブ20Aを有している(図1参照)。リブ20Aは、主部20の上端縁において、主部20の長さ方向(左右方向)に間隔を空けて設けられており、主部20の厚さ方向の外向きに突出している。
複数の買物かご1をかご置場にスタックした際に、図6Aに示すように、一方(上側)の買物かご1の一対のリブ20Aは、他方(下側)の買物かご1の把持部14に載せ置かれる。このため、スタック方向(上下方向)において、一方の買物かご1と他方の買物かご1との間には、リブ20Aの高さG3分だけ更に隙間が生じることになる。その結果、一方の買物かご1の周壁11と他方の買物かご1の周壁11との間にも隙間が生じやすくなり、遮蔽体2の厚さtと隙間G2との和以上となる隙間G1を確保しやすくなる。
(2.2)買物支援システム
次に、買物支援システム200の全体構成について説明する。本実施形態では、買物支援システム200は、図5に示すように、読取装置3と、決済システム4と、を備えている。読取装置3は、収容システム100の買物かご(収容体)1が配置される読取空間30を形成する。決済システム4は、読取装置3で取得された物品情報を用いて物品A1の決済処理を行う。
買物支援システム200は、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、ドラッグストア、家電量販店又はホームセンター等の小売店の店舗に導入され、顧客C1による商品の購入(つまり「買物」)を支援するシステムである。本開示でいう「購入」とは、売主(店舗)から買主(顧客)に物品A1の所有権を移転し、これに対する対価(代金)を買主が売主に支払う行為(売買)における買主(顧客)側の行為を意味する。そのため、店舗に導入される買物支援システム200に読取装置3が用いられる場合、読取装置3を用いて物品情報が取得される物品A1は、店舗で販売されている「商品」であって、物品情報は「商品情報」である。本実施形態では、買物支援システム200が導入される店舗としてコンビニエンスストアを例に説明する。
この種の店舗においては、複数の物品A1が店内に陳列された状態で、複数の物品A1の販売が行われている。そのため、顧客C1は、店内に陳列されている複数の物品A1の中から所望の物品A1をピックアップし、ピックアップした物品A1について決済(精算)を行うことで、所望の物品A1を購入する。本実施形態では、店内に少なくとも1人は店員が存在する有人の店舗を想定する。ただし、この例に限らず、例えば、店舗に店員が居ない無人店舗のような状況においても、買物支援システム200は採用可能である。
読取装置3が買物支援システム200に用いられる場合においては、読取装置3で取得された物品情報は、決済システム4での決済処理に使用される。すなわち、決済システム4は、読取装置3で物品情報が取得された物品A1について、物品情報を用いて決済処理を行う。よって、買物支援システム200によれば、店舗に設置された読取装置3にて物品情報の読み取りが行われることにより、物品A1の決済処理が可能な状態になる。
読取装置3は、読取空間30にある物品A1から、直接的に又は間接的に、物品情報を取得する。そのため、顧客C1は、店舗に陳列されている複数の物品A1の中から、購入対象の物品A1を、店内でピックアップし、読取空間30に配置することで、読取装置3に物品情報の取得を実施させればよい。本実施形態では、顧客C1は、購入対象の物品A1を収容した買物かご1を読取空間30に配置することで、読取装置3に物品情報の取得を実施させる。そして、読取装置3で取得された物品情報を用いて決済システム4での決済処理が完了することで、売主(店舗)から買主(顧客)へ所有権が移転し、顧客C1による商品の購入が成立する。顧客C1は、購入した物品A1、つまり決済処理が終了した物品A1を持ち帰ることになる。
決済システム4は、読取装置3と通信可能に構成されている。決済システム4と読取装置3との間の通信方式としては、無線通信又は有線通信の適宜の通信方式が採用される。さらに、決済システム4は、例えば、POS(Point Of Sales)端末からなる店舗端末と、直接的に又は中継器等を介して間接的に、通信可能に構成されている。本実施形態では、決済システム4は、読取装置3と同一の筐体31(図3参照)内に収容されている。すなわち、読取装置3及び決済システム4は、1つの筐体31に設けられている。
決済システム4は、後述する読取装置3のユーザインタフェース53を用いることにより、表示又は音声によって各種の情報を顧客C1に提示したり、顧客C1の操作(音声入力を含む)を受け付けたりすることができる。ただし、決済システム4による情報の提示は、表示と音声との少なくとも一方で実現されればよく、表示と音声とのいずれか一方で実現されてもよいし、表示と音声との組み合わせで実現されてもよい。
一例として、決済システム4は、来客検知時及び決済処理の完了時に、「いらっしゃいませ。」、「ありがとうございました。」等のメッセージを顧客C1に提示することができる。これにより、顧客C1に対して、店員が接客するのに近い親近感を与えることができる。また、顧客C1は、例えば、ユーザインタフェース53に表示される購入対象の物品A1の一覧、及び決済金額(精算金額)等を確認し、確認後にユーザインタフェース53を操作して承諾の意思表示を行うことにより、決済システム4での決済処理を行う。決済処理は、例えば、携帯情報端末(スマートフォン又はウェアラブル端末等)、又はIC(Integrated Circuit)カード等と決済システム4との間の近距離無線通信により、実現されてもよい。この場合、顧客C1は、携帯情報端末又はICカード等を、所定箇所(例えば、ユーザインタフェース53付近)に近づける操作により、決済システム4に決済処理を行わせる。ここで、決済システム4は、プリンタを有していてもよく、その場合、決済処理が完了すれば、プリンタにてレシート(receipt)等を発行(印刷)可能である。ただし、決済処理において顧客C1の操作を受け付けること、及びレシートを発行することは、買物支援システム200において必須の構成ではない。
また、購入対象の物品A1の一覧、及び決済金額等の情報(以下、「購入情報」という)は、決済システム4から、顧客C1が所有する携帯情報端末(スマートフォン又はタブレット端末等)、又は店舗端末等に送信されてもよい。これにより、顧客C1が所有する携帯情報端末、又は決済システム4とは別の情報端末にて、購入情報の閲覧又はレシートの発行等が可能になる。さらに、店舗端末等からサーバに購入情報が送信されることで、退店後においても、顧客C1は、顧客C1が所有する携帯情報端末にて購入情報を閲覧したり、携帯情報端末にレシートを発行させたりすることが可能になる。
本実施形態では、決済システム4は、ハードウェアとしての1以上のプロセッサ及びメモリを主構成とするコンピュータシステムである。このコンピュータシステムでは、メモリに記録されたプログラムを1以上のプロセッサで実行することによって、決済システム4の機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリにあらかじめ記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能な光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
(2.3)読取装置
次に、読取装置3の全体構成について説明する。読取装置3は、図3に示すように、一例として、鉛直方向(上下方向)に長さを有するタワー型の筐体31を有している。読取装置3は、筐体31が店舗の所定位置に設置された、定置型の設備である。筐体31は、一例として樹脂製である。
筐体31は、載置壁32と、遮蔽壁33と、阻害壁34と、を有している。
載置壁32は、筐体31の上壁であり、読取空間30に設けられている。載置壁32には、買物かご1が載せ置かれる。
遮蔽壁33は、載置壁32の周縁から上方へ延びており、載置壁32を囲んでいる(言い換えれば、読取空間30の周囲に設けられている)。本実施形態では、遮蔽壁33は、一対の第1遮蔽壁331と、第2遮蔽壁332と、で構成されている。一対の第1遮蔽壁331は、読取空間30を挟んで、筐体31の幅方向(左右方向)に並んでいる。一対の第1遮蔽壁331の内面には、それぞれアンテナ6が貼り付けられている。第2遮蔽壁332は、読取空間30の後方において、一対の第1遮蔽壁331の後端縁をつないでいる。つまり、本実施形態では、載置壁32、一対の第1遮蔽壁331、及び第2遮蔽壁332で囲まれる空間が読取空間30に相当する。
遮蔽壁33は、アンテナ6が出力する電波を遮蔽するように構成されている。本実施形態では、遮蔽壁33は、その外面に電波遮蔽性、つまり電波を遮る性質を有する材料により形成された平板状のシールド36(図4参照)を取り付けることで、電波を遮蔽する機能を実現している。言い換えれば、遮蔽壁33は、読取空間30の周囲に設けられて電波を遮蔽する。
本実施形態では、載置壁32の四方(前後左右)全てが遮蔽壁33で囲まれているのではなく、遮蔽壁33の一部が、買物かご(収容体)1が通るように開放されている。以下、この開放されている部位を「開口部35」という。ここで、載置壁32の四方全てが遮蔽壁33で囲まれている場合、顧客C1は、買物かご1を載置壁32(読取空間30)に配置する際に、遮蔽壁33を乗り越えるようにして買物かご1を上方へと持ち上げる動作を必要とする。一方、本実施形態では、顧客C1は、買物かご1を載置壁32(読取空間30)に配置する際には、開口部35を通して買物かご1を載置壁32まで移動させればよいので、買物かご1を上方へと持ち上げる動作を行わなくて済む。このように、本実施形態では、遮蔽壁33が開放されていない場合と比較して、顧客C1が買物かご(収容体)1を読取空間30に配置させやすい、という利点がある。
また、本実施形態では、開口部35の幅方向(左右方向)の寸法は、買物かご1の幅方向(左右方向)の寸法よりも大きく、買物かご1の長さ方向(前後方向)の寸法よりも小さく設定されている。このため、顧客C1が買物かご1を読取装置3に載せ置く際には、開口部35を通して買物かご1を載せ置くことから、必然的に買物かご1を載せ置く向きが規制されることになる。つまり、本実施形態では、上記のように開口部35の寸法を設定することにより、遮蔽体2が開口部35を塞ぐような形で買物かご1を載置壁32に載せ置いてもらうように、顧客C1を誘導することが可能である。
阻害壁34は、載置壁32と共に筐体31の上壁を構成しており、読取空間30に含まれている。阻害壁34は、載置壁32よりも前方(つまり、開口部35側)に位置しており、斜め前方を向くように、水平面に対して傾斜している。ここで、阻害壁34は、阻害壁34の上に載せ置かれた買物かご1等の物体が、その位置に留まることができずに滑り落ちる程度に傾斜している。つまり、阻害壁34は、読取空間30に設けられて買物かご(収容体)1が載せ置かれるのを阻害する構造(ここでは、傾斜面)を含んでいる。このため、顧客C1が買物かご1を読取装置3に載せ置く際には、顧客C1は、阻害壁34ではなく載置壁32に買物かご1を載せ置くことになる。つまり、本実施形態では、読取空間30において読取装置3の提供者が所望する位置(ここでは、載置壁32)に買物かご1が載せ置かれるように、顧客C1を誘導することが可能である。
本実施形態では、既に述べたように、買物かご1の一対の第1側壁111にそれぞれ遮蔽体2が設けられている。このため、本実施形態では、買物かご1が読取装置3の載置壁32に載せ置かれた状態においては、読取空間30は、図4に示すように、読取装置3の遮蔽壁33と、遮蔽体2とにより四方(前後左右)を囲まれることになる。つまり、本実施形態では、買物かご1を読取装置3に載せ置くだけで、四方においてアンテナ6から出力される電波の届く範囲を規制した読取空間30を構築することが可能である。
読取装置3は、図5に示すように、読取部50と、制御部51と、検知部52と、ユーザインタフェース53と、アンテナ6と、を更に備えている。
読取部50は、読取空間30にある物品A1の物品情報を読み取る。本実施形態では、読取部50は、物品A1に付された電子タグA11から物品情報を無線通信により読み取る。すなわち、読取部50は、物品A1に付された電子タグA11との間で電波を媒体として無線通信を行うことにより、電子タグA11に記憶されている物品情報を取得する。
電子タグA11は、例えば、パッシブ型のRFタグであって、少なくとも物品情報を記憶するメモリを有している。ここにおいて、複数の物品A1には複数の電子タグA11が一対一で対応付けられている。電子タグA11には、対応する物品A1についての物品情報が記憶されており、電子タグA11は、対応する物品A1に付されている。
電子タグA11は物品A1と一体に取り扱い可能な状態で物品A1に付されていればよく、電子タグA11が物品A1に付される具体的な態様としては、様々な態様がある。本実施形態では一例として、電子タグA11はシール状であって物品A1に貼り付けられている。その他、電子タグA11は、例えば、紐等で物品A1に繋がっていてもよいし、物品A1の梱包材に一体化されていてもよいし、物品A1に埋め込まれていてもよいし、物品A1に組み込まれていてもよい。さらに、例えば、塗布型半導体等の技術を用いることにより、電子タグA11は、物品A1自体、又は物品A1の梱包材等の表面に、印刷にて直接的に形成されていてもよい。
読取部50は、筐体31における読取空間30の付近に内蔵されている。読取部50は、アンテナ6に電気的に接続されており、RFID(Radio Frequency Identification)システムを構成するリーダである。読取部50は、基本的には、アンテナ6にて電波の送受信を行うことにより、読取空間30に配置された物品A1の電子タグA11と無線通信を行う。
アンテナ6は、読取空間30に位置する電子タグA11との間で、通信媒体となる電波を送受信し、無線通信を行う。すなわち、本実施形態では、アンテナ6は、読取空間30に対して、読取空間30の周辺から電波を送受信可能となるように配置されている。アンテナ6は、偏波面を考慮し、円偏波のアンテナにて構成されることが好ましい。アンテナ6は、例えば、パッチアンテナ、モノポールアンテナ、逆F形アンテナ又はスロットアンテナ等で構成される。
読取部50は、アンテナ6から電子タグA11に電波を送信し、この電波によって起動された電子タグA11からの物品情報をアンテナ6にて受信する。読取部50は、電子タグA11から物品情報を受信すると、受信した物品情報を制御部51に出力する。
本実施形態では、読取部50は、物品A1が買物かご1に収容された状態で、物品A1に付された電子タグA11から物品情報を読み取る。そのため、顧客C1は、店内でピックアップした物品A1について、先に、物品A1を買物かご1に収容する作業を行う。その後、顧客C1は、物品A1を買物かご1ごと読取部50上の所定エリア(ここでは、載置壁32)に置くことによって、読取部50に物品情報の読み取りを行わせることができる。
また、買物かご1に複数の物品A1が収容されている場合には、読取部50は、これら複数の物品A1に付された複数の電子タグA11から、複数の物品A1の物品情報をまとめて読み取ることが可能である。ここで、読取部50は、複数の電子タグA11から、複数の物品情報を一括で読み取ってもよいし、物品情報を1つずつ読み取ってもよい。
要するに、読取装置3では、読取部50は、物品A1を複数収容した買物かご1が読取空間30に配置された状態で、買物かご1内の複数の物品A1の物品情報を読み取る。これにより、顧客C1は、一旦、複数の物品A1を買物かご1に収容すれば、その後、精算処理が完了してこれら複数の物品A1を持ち帰るまで、これら複数の物品A1をばらすことなく一まとめにして扱うことができる。
制御部51は、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを主構成とする。すなわち、マイクロコントローラのメモリに記録されたプログラムを、マイクロコントローラのプロセッサが実行することにより、制御部51の機能が実現される。プログラムはメモリにあらかじめ記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
制御部51は、読取部50、検知部52、ユーザインタフェース53及び決済システム4に接続されている。制御部51は、少なくとも読取部50における電子タグA11との無線通信の開始及び終了の指示を出す。具体的には、制御部51は、読取部50と電子タグA11との無線通信を開始させる際には、読取部50から無線通信用の電波の出力を開始させるように読取部50を制御する。制御部51は、読取部50と電子タグA11との無線通信を終了させる際には、読取部50から無線通信用の電波の出力を停止させるように、読取部50を制御する。
検知部52は、投入検知部521と、完了検知部522と、を有している。投入検知部521は、読取空間30に買物かご1を置く動作に関連する事象の発生を検知する。投入検知部521は、読取空間30に買物かご1を置く動作に関連する事象が発生すると、そのことを検知してトリガ信号を出力する。本開示でいう読取空間30に買物かご1を置く動作に関連する「事象」とは、例えば、開口部35を買物かご1又は人の手等が通過すること、又は人が筐体31の前に立つ(接近する)こと等である。一例として、投入検知部521は、開口部35を移動体が通過することを検知するライトカーテン又はエリアセンサ等の非接触式の対物センサにて実現される。要するに、投入検知部521は、開口部35を買物かご1又は人の手等の移動体が通過することで、読取空間30への買物かご1の配置、つまり読取空間30に買物かご1を置く動作に関連する事象が発生したことを検知する。
完了検知部522は、読取空間30への買物かご1の配置が完了したことを検知すると完了信号を出力する。本開示でいう読取空間30への買物かご1の配置の「完了」とは、例えば、開口部35を買物かご1又は人の手が通過した後に、買物かご1が読取空間30の載置壁32に到達すること、又は所定時間が経過すること等である。一例として、完了検知部522は、読取空間30の載置壁32に買物かご1が到達することを検知するライトカーテン又はエリアセンサ等の非接触式の対物センサにて実現される。要するに、完了検知部522は、載置壁32の手前(上方)を買物かご1が通過することで、読取空間30への買物かご1の配置が完了したことを検知する。
本実施形態では、投入検知部521及び完了検知部522は、それぞれ開口部35及び載置壁32の手前を、買物かご1又は人の手が通過することを検知する、光学式の対物センサにて実現される。
本実施形態では、制御部51は、検知部52の検知結果に応じて、読取部50に物品情報の読み取りを開始させる。ここで、制御部51は、読取空間30に買物かご1を置く動作に関連する事象が発生したときに、読取部50に物品情報の読み取りを開始させる。つまり、制御部51は、投入検知部521からのトリガ信号を受けると、読取部50に物品情報の読み取りを開始させる。その結果、読取部50は、読取空間30に買物かご1を置く動作に関連する事象の発生をトリガにして、物品情報の読み取りを開始する。つまり、読取部50は、常に物品情報の読み取りを行っているのではなく、買物かご1が開口部35を通過する等、読取空間30に買物かご1を置く動作に関連する事象が発生すると、読取部50による物品情報の読み取りが開始する。また、読取部50は、トリガ信号に基づいて物品情報の読み取りを開始すればよく、トリガ信号を受信して即座に物品情報の読み取りを開始する構成に限らず、トリガ信号を受信した時点から所定の待機時間が経過した時点で物品情報の読み取りを開始してもよい。
さらに、制御部51は、完了検知部522からの完了信号を受けると、読取部50に物品情報の読み取りを終了させる。つまり、読取部50は、読取空間30への買物かご1の配置が完了したことを完了検知部522が検知すると、完了信号に基づいて物品情報の読み取りを終了する。ここで、読取部50は、投入検知部521からのトリガ信号を受けて物品情報の読み取りを開始させた後、所定時間が経過するまでの間に完了検知部522からの完了信号を受けると、物品情報の読み取りを終了する。また、読取部50は、完了信号に基づいて物品情報の読み取りを終了すればよく、完了信号を受信して即座に物品情報の読み取りを終了する構成に限らず、完了信号を受信した時点から所定の待機時間が経過した時点で物品情報の読み取りを終了してもよい。
つまり、読取部50は、常に物品情報の読み取りを行っているのではなく、買物かご1が開口部35を通過する等、読取空間30に買物かご1を置く動作に関連する事象が発生すると、読取部50による物品情報の読み取りが開始する。そして、読取空間30の載置壁32に買物かご1が到達する等、読取空間30への買物かご1の配置が完了したことが検知されると、読取部50による物品情報の読み取りが終了する。これにより、読取部50では、必要な期間、つまり読取空間30への買物かご1の配置が行われた期間にのみ、電子タグA11との無線通信が行われることになり、不要な期間にまで電波が出力されることを抑制でき、読取部50の電力消費を抑えることができる。さらに、必要な期間にのみ電子タグA11との無線通信が行われることで、読取部50は、無線通信に用いる電波の出力強度(送信強度)を高めたとしても、例えば、読取空間30外にある電子タグA11からの物品情報の誤検出を抑制できる。ひいては、読取部50は、無線通信に用いる電波の出力強度(送信強度)を高めることが可能である。
また、読取部50は、投入検知部521からのトリガ信号を受けて物品情報の読み取りを開始させた後、完了検知部522からの完了信号を受ける前に所定時間が経過すると、例えば、制御部51がエラー信号を出力する。言い換えれば、トリガ信号の発生から所定時間内に、読取空間30への買物かご1の配置が完了しなければ、エラー信号が発生する。エラー信号は、例えば、ユーザインタフェース53に出力される。エラー信号を受けたユーザインタフェース53は、一例として、「買物かごを置き直してください」等、読取空間30への買物かご1の再配置を促す旨の報知を行う。これにより、買物かご1が読取空間30の載置壁32に到達しない状況にあれば、顧客C1に対して報知が行われることになる。
ユーザインタフェース53は、読取装置3において表示又は音声によって各種の情報を顧客C1に提示したり、顧客C1の操作(音声入力を含む)を受け付けたりする機能を持つ。本実施形態では、ユーザインタフェース53は、表示部531と、操作部532と、を有している。一例として、表示部531及び操作部532はタッチパネルディスプレイとして一体化されている。ユーザインタフェース53は、一例として、顧客C1側(前方)に向くように筐体31に設置される。ユーザインタフェース53は、表示及び音声に限らず、例えば、ランプの点灯状態(点灯、消灯、光色、点滅パターン又は明るさ等)又はバイブレータを用いた振動等により、情報を提示してもよい。
(3)動作
次に、読取装置3の動作について、図7を参照して説明する。
読取装置3は、検知部52(投入検知部521)にて、読取空間30に買物かご1を置く動作に関連する事象の発生の有無を監視している(S1)。読取空間30に買物かご1を置く動作に関連する事象が発生するまでは(S1:No)、処理S1を繰り返し実行する。ここで、開口部35を買物かご1又は人の手等の移動体が通過すると、検知部52は、読取空間30への買物かご1の配置有り、つまり読取空間30に買物かご1を置く動作に関連する事象が発生したと判断する(S1:Yes)。
買物かご1の配置有りと判断されると(S1:Yes)、読取部50は、物品情報の読み取りを開始する(S2)。本実施形態では、読取部50は、物品情報の読み取りを開始すると、継続的に無線通信用の電波を出力する。この間、読取部50は、物品情報の読み取りを継続する(S3)。
ここで、読取装置3は、検知部52(完了検知部522)にて、読取空間30への買物かご1の配置の完了を監視している(S4)。読取空間30への買物かご1の配置が完了するまでは(S4:No)、処理S3を繰り返し実行し、物品情報の読み取りを継続する。ここで、読取空間30の載置壁32に買物かご1が到達すると、検知部52は、読取空間30への買物かご1の配置が完了したと判断する(S4:Yes)。これにより、読取部50は、物品情報の読み取りを終了する(S5)。本実施形態では、読取部50は、物品情報の読み取りを終了すると、無線通信用の電波の出力を停止する。
その後、読取装置3は、読取部50にて読み取った物品情報をユーザインタフェース53の表示部531に表示する(S6)。このとき、表示部531には、例えば、正常に読み取られた物品情報に基づいて、物品情報に対応する物品A1の名称(商品名)、金額、及び合計金額(決済金額)等が一覧表示される。このとき、ユーザインタフェース53の表示部531には確認ボタンのアイコンが表示される(S7)。そして、確認ボタンが押されるまで(S7:No)、処理S6〜S7が繰り返し行われる。
表示部531の表示を見た顧客C1は、購入予定の物品A1が全て含まれていることを確認すると、ユーザインタフェース53の操作部532にて確認ボタンを押す(S7:Yes)。
その後、読取装置3は、取得した物品情報を決済システム4に出力する(S8)。これにより、読取装置3による物品情報の取得に係る一連の処理が完了する。
上述のように、本実施形態では、遮蔽体2は、買物かご(収容体)1の一対の第1側壁111にそれぞれ設けられている。したがって、本実施形態では、図4に示すように、買物かご1を読取装置3に載せ置くと、開口部35を塞ぐ位置と、アンテナ6を有していない第2遮蔽壁332と対向する位置とに、それぞれ遮蔽体2が位置することになる。つまり、本実施形態では、遮蔽体2は、買物かご1において、アンテナ6を有する一対の第1遮蔽壁331と、物品A1を挟まずに対向する部分以外の箇所に設けられている。このため、遮蔽体2は、買物かご1を読取装置3に載せ置いた状態で、アンテナ6から買物かご1の内側へ向かう電波を遮らない位置に存在することになる。このため、遮蔽体2は、読取装置3による物品情報の読み取りを阻害しにくい。
一方、遮蔽体2は、買物かご1における遮蔽体2が設けられた部分においては、アンテナ6から買物かご1の内側を通って買物かご1の外側へと向かう電波を遮蔽する。つまり、遮蔽体2は、買物かご1の内側から外側へと漏れ出る電波を低減するように機能する。したがって、本実施形態では、アンテナ6から出力される電波の届く範囲は、遮蔽体2によって、ある程度制限される。具体的には、本実施形態では、買物かご1の一対の第1側壁111にそれぞれ遮蔽体2が設けられている。このため、買物かご1が読取装置3に載せ置かれた状態においては、読取空間30は、図4に示すように、読取装置3の遮蔽壁33と、遮蔽体2とにより四方(前後左右)を囲まれることになる。つまり、本実施形態では、買物かご1を読取装置3に載せ置くだけで、アンテナ6から出力される電波の届く範囲を規制した読取空間30を構築することが可能である。その結果、読取装置3では、買物かご1が載せ置かれた状態で、例えば、買物かご1の周囲に存在している物品A1(電子タグA11)等、読取空間30に無い物品A1の物品情報を誤って取得することを低減できる。
つまり、本実施形態では、買物かご1を読取空間30に配置した状態で、かつ、読取空間30が外部空間に開放された状態で、物品情報の読み取りを実施することが可能である。したがって、本実施形態では、物品情報の読み取りに際しては、買物かご1を読取装置3に載せ置くだけでよく、例えば、蓋体の開け閉めのような作業を省略することができ、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能である、という利点がある。
ここで、遮蔽体2は、少なくとも読取装置3のアンテナ6が出力する電波が到達して欲しくない方向へと放射される電波を遮る位置にあればよい。例えば、図8に示すように、読取装置3の前に複数の顧客C1が並ぶ場合を仮定する。図8に示す例では、読取装置3は、遮蔽壁33を備えておらず、アンテナ6が載置壁32に埋め込まれている。図8において、「B1」で示す領域は、遮蔽体2が存在しない場合にアンテナ6が物品A1に付された電子タグA1の有する物品情報を読み取ることができる範囲を表している。この場合、買物かご1を読取装置3に載せ置いた状態で、並んでいる他の顧客C1が持つ買物かご1に収容されている物品A1の物品情報を読み取らないように、読取装置3と複数の顧客C1との間に遮蔽体2が位置していればよい。したがって、この場合、図8に示すように、買物かご1の前側の第1側壁111のみに遮蔽体2を設けるだけでも、物品情報の誤読を防ぎやすい読取空間30を構築することが可能である。
また、例えば、読取装置3の周辺に物品A1を陳列している陳列棚が存在する場合を仮定する。この場合、陳列棚に陳列されている物品A1の物品情報を読み取らないように、買物かご1を読取装置3に載せ置いた状態で、陳列棚と読取装置3との間に遮蔽体2が位置していればよい。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つにすぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、読取装置3と同様の機能は、読取方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。また、買物支援システム200と同様の機能は、買物支援方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(4.1)第1変形例
第1変形例の収容システム100Aでは、図9及び図10に示すように、遮蔽体2の主部20が、第1主片201と、第2主片202と、に分かれている点で、上述の実施形態の収容システム100と相違する。本変形例では、遮蔽体2が第1側壁111に取り付けられる態様について説明しているが、これに限らず、遮蔽体2は第2側壁121に取り付けられる態様であってもよいし、底壁10に取り付けられる態様であってもよい。
第1主片201の高さ方向の一端縁(上端縁)には、複数の第1フック22が長さ方向(左右方向)に間隔を空けて一体に形成されている。各第1フック22は、孔15に通した状態で、孔15の周縁に引っ掛けられるように構成されている。第1主片201の高さ方向の他端縁(下端縁)には、複数の結合片23が長さ方向(左右方向)に間隔を空けて一体に形成されている。各結合片23は、孔15に通した状態で、孔15の周縁に引っ掛けられるように構成されている。また、各結合片23には、ねじ71の軸部が通る円形状のねじ孔230が設けられている。
第2主片202の高さ方向の一端縁(上端縁)には、複数の円形状のねじ孔25が長さ方向(左右方向)に間隔を空けて設けられている。各ねじ孔25は、第1主片201及び第2主片202の高さ方向の端縁同士を継ぎ合わせた状態で、各結合片23のねじ孔230と重なり合う。第2主片202の高さ方向の他端縁(下端縁)には、複数の第2フック24が長さ方向(左右方向)に間隔を空けて一体に形成されている。各第2フック24は、孔15に通した状態で、孔15の周縁に引っ掛けられるように構成されている。
遮蔽体2は、第1主片201及び第2主片202を1以上のねじ71及び1以上のナット72により互いに結合することで、買物かご1の第1側壁111に取り付けられる。具体的には、第1主片201の複数の第1フック22を、それぞれ第1側壁111における対応する複数の孔15に外側から通し、かつ、第1主片201の複数の結合片23を、それぞれ第1側壁111における対応する複数の孔15に外側から通す。次に、第2主片202の複数の第2フック24を、それぞれ第1側壁111における対応する複数の孔15に外側から通す。このとき、第1主片201の複数の結合片23に設けられた複数のねじ孔230を、それぞれ第2主片202の複数のねじ孔25に重ね合わせる。そして、各ねじ孔230,25にねじ71の軸部を通し、軸部にナット72を締め付けることにより、第1主片201と第2主片202とが互いに結合される。これにより、遮蔽体2が買物かご1の第1側壁111に取り付けられる。
(4.2)第2変形例
第2変形例の収容システム100Bでは、遮蔽体2がシート状の導電性フィルムである点で、上述の実施形態の収容システム100と相違する。そして、遮蔽体2は、図11に示すように、買物かご1の第1側壁111の外面に貼り付けられている。遮蔽体2は、例えば両面テープを用いて、第1側壁111の外面に貼り付けられる。本変形例では、遮蔽体2が第1側壁111に取り付けられる態様について説明しているが、これに限らず、遮蔽体2は第2側壁121に取り付けられる態様であってもよいし、底壁10に取り付けられる態様であってもよい。
(4.3)その他の変形例
以下、第1変形例及び第2変形例以外の、上述の実施形態の変形例を列挙する。まず、収容システム100の第1使用例〜第4使用例について図面を用いて説明する。
第1使用例では、図12A及び図12Bに示すように、読取装置3は、載置壁32に配置された2つのアンテナ6と、一対の第1遮蔽壁331にそれぞれ配置された2つのアンテナ6と、の計4つのアンテナ6を有している。また、第1使用例では、収容システム100は、買物かご1の一対の第1側壁111にそれぞれ設けられた2つの遮蔽体2を有している。第1使用例では、買物かご1を読取装置3に載せ置いた状態で、2つの遮蔽体2と、一対の第1遮蔽壁331と、により四方(前後左右)において電波の届く範囲を規制した読取空間30が構築される。第1使用例において、読取装置3は、図12Aに示すように第2遮蔽壁332を有していなくてもよいし、図12Bに示すように第2遮蔽壁332を有していてもよい。
第2使用例では、読取装置3は、図13A及び図13Bに示すように、載置壁32に配置された1つのアンテナ6を有している。第2使用例では、収容システム100は、図13Aに示すように、買物かご1の一対の第1側壁111にそれぞれ設けられた2つの遮蔽体2を有していてもよい。図13Aに示す例では、買物かご1を読取装置3に載せ置いた状態で、2つの遮蔽体2により二方向(前方及び後方)において電波の届く範囲を規制した読取空間30が構築される。また、第2使用例では、収容システム100は、図13Bに示すように、買物かご1の一対の第1側壁111及び一対の第2側壁121にそれぞれ設けられた4つの遮蔽体2を有していてもよい。図13Bに示す例では、買物かご1を読取装置3に載せ置いた状態で、4つの遮蔽体2により四方(前後左右)において電波の届く範囲を規制した読取空間30が構築される。
第3使用例では、読取装置3は、図14A〜図14Cに示すように、幅方向の一方(左方)のみに設けられた第1遮蔽壁331と、この第1遮蔽壁331に配置された1つのアンテナ6と、を有している。第3使用例では、収容システム100は、図14Aに示すように、買物かご1の一対の第1側壁111の一方(前方)に設けられた1つの遮蔽体2を有していてもよい。図14Aに示す例では、買物かご1を読取装置3に載せ置いた状態で、第1遮蔽壁331と、1つの遮蔽体2と、により二方向(前方及び左方)において電波の届く範囲を規制した読取空間30が構築される。また、収容システム100は、図14Bに示すように、買物かご1の一対の第1側壁111の両方にそれぞれ設けられた2つの遮蔽体2を有していてもよい。図14Bに示す例では、買物かご1を読取装置3に載せ置いた状態で、第1遮蔽壁331と、2つの遮蔽体2と、により三方向(前方、後方、及び左方)において電波の届く範囲を規制した読取空間30が構築される。また、収容システム100は、図14Cに示すように、買物かご1の底壁10、一対の第1側壁111、及び幅方向の一方(右方)の第2側壁121にそれぞれ設けられた4つの遮蔽体2を有していてもよい。図14Cに示す例では、買物かご1を読取装置3に載せ置いた状態で、第1遮蔽壁331と、4つの遮蔽体2と、により四方(前後左右)及び下方において電波の届く範囲を規制した読取空間30が構築される。
第4使用例では、読取装置3は、図15A〜図15Cに示すように、第2遮蔽壁332と、この第2遮蔽壁332に配置された1つのアンテナ6と、を有している。第4使用例では、収容システム100は、図15Aに示すように、買物かご1の一対の第1側壁111の一方(前方)に設けられた1つの遮蔽体2を有していてもよい。図15Aに示す例では、買物かご1を読取装置3に載せ置いた状態で、第2遮蔽壁332と、1つの遮蔽体2と、により二方向(前方及び後方)において電波の届く範囲を規制した読取空間30が構築される。また、収容システム100は、図15Bに示すように、買物かご1の一対の第1側壁111の一方(前方)、及び一対の第2側壁121のそれぞれに設けられた3つの遮蔽体2を有していてもよい。図15Bに示す例では、第2遮蔽壁332と、3つの遮蔽体2と、により四方(前後左右)において電波の届く範囲を規制した読取空間30が構築される。また、収容システム100は、図15Cに示すように、買物かご1の一対の第1側壁111の一方(前方)、一対の第2側壁121、及び底壁10のそれぞれに設けられた4つの遮蔽体2を有していてもよい。図15Cに示す例では、第2遮蔽壁332と、4つの遮蔽体2と、により四方(前後左右)及び下方において電波の届く範囲を規制した読取空間30が構築される。
上記の第3使用例及び第4使用例のように、遮蔽体2は、買物かご(収容体)1が読取装置3(読取空間30)に配置された状態において、遮蔽壁33(第1遮蔽壁331及び第2遮蔽壁332)と、物品A1を挟まずに対向する部分以外の箇所に設けられるのが好ましい。この態様では、電波を遮蔽する機能を有する部位(遮蔽壁33及び遮蔽体2)が同一方向にて重複するのを避けることができ、不要な遮蔽体2の数を減らすことができる、という利点がある。
また、遮蔽体2は、導電性を有する樹脂材料で形成される態様に限らず、他の態様であってもよい。例えば、遮蔽体2は、樹脂材料により形成された板(以下、「樹脂板」という)に導電性を有する材料を塗布して構成されてもよい。また、遮蔽体2は、めっきにより、樹脂板の表面に金属製の薄膜を形成することで構成されてもよい。また、遮蔽体2は、樹脂板に導電性フィルムを貼り付けることで構成されてもよいし、第2変形例のように導電性フィルム自体であってもよい。また、遮蔽体2は、金属板で形成されていてもよい。
また、遮蔽体2は、買物かご(収容体)1において取り付けられる部位の全面を覆う態様に限らず、網目状であってもよい。
また、買物かご(収容体)1は、樹脂材料で形成される態様に限らず、木材、竹材により形成されてもよいし、布製であってもよい。布製である場合、買物かご1は、一例として電磁波を遮蔽する特性を有する布で形成されるのが好ましい。
また、読取装置3の阻害壁34は、買物かご(収容体)1及び買物かご1以外の物体を載せ置きにくい態様であればよい。例えば、阻害壁34の一面は、傾斜面の他に、湾曲した面であってもよい。また、阻害壁34は、例えば、階段状に形成されていてもよい。
上述の実施形態では、収容システム100は、1以上の遮蔽体2が設けられた買物かご(収容体)1として製造されてもよいし、既存の買物かご1に1以上の遮蔽体2を取り付けることで製造されてもよい。後者の場合、遮蔽体2は、上記の収容システム100に用いられる部材として、買物かご1とは別に単独で市場に流通し得る。
また、収容システム100は、既存の買物かご(収容体)1に遮蔽体2を形成することにより、実現され得る。本開示でいう「遮蔽体を形成する」とは、例えば既に述べたように、めっきにより、金属製の薄膜を遮蔽体2として形成することの他、遮蔽体2を買物かご1に取り付けることを含み得る。一態様に係る遮蔽体2の形成方法は、買物かご(収容体)1において、アンテナ6と、電子タグA11が付された物品A1を挟まずに対向する部分以外の箇所に、電波を遮蔽する遮蔽体2を形成する方法である。買物かご1は、少なくとも1つの物品A1を収容し、電子タグA11との無線通信により電子タグA11から物品情報を読み取るための読取空間30に配置される。アンテナ6は、読取空間30を形成する読取装置3が有して電波を出力する。
本開示における読取装置3及び買物支援システム200は、例えば、制御部51及び決済システム4等に、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における読取装置3及び買物支援システム200としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、読取装置3又は買物支援システム200における複数の機能が、1つの筐体31内に集約されていることは読取装置3又は買物支援システム200に必須の構成ではない。読取装置3又は買物支援システム200の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、読取装置3又は買物支援システム200の少なくとも一部の機能は、例えば、サーバ装置及びクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。反対に、上述の実施形態において、複数の装置に分散されている読取装置3又は買物支援システム200の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
また、読取装置3及び買物支援システム200の用途はコンビニエンスストアに限らず、コンビニエンスストア以外の店舗に買物支援システム200が設置されていてもよい。
また、読取装置3の用途は店舗に限らず、例えば、工場、倉庫、事務所、配送センター又は税関等、店舗以外の施設に読取装置3が設置されていてもよい。この場合、例えば、商品ではない物品A1の棚卸管理及び検品等に、読取装置3が使用される。このように、読取装置3が決済システム4と共に買物支援システム200を構成することは、読取装置3にとって必須ではない。
また、電子タグA11は、パッシブ型のRFタグに限らず、アクティブ型のRFタグであってもよい。読取部50は、画像認識等の手段と電子タグA11から読み取った情報とを組み合わせて、物品情報の読み取りを行ってもよい。
また、買物支援システム200は、上述の実施形態のように店員の操作を必要とせずに物品A1の購入が可能な態様に限らず、例えば、いわゆる有人レジのようにレジカウンタに店員が居る状況で使用されてもよい。
また、物品A1を収容する収容体1は、買物かごに限らず、例えば、箱、袋、ネット、カート、又はコンテナ等であってもよい。物品A1を収容体1に収容する荷詰めの作業は、店員又は顧客C1が行わなくてもよく、例えば、物品A1が収容体1に収容された状態で店舗に陳列されていてもよいし、袋詰装置等を用いて自動的に荷詰めが行われてもよい。
また、精算処理は、店舗にて行われなくてもよく、例えば、店舗では物品A1を購入する顧客C1の特定のみを行い、クレジットカード決済等により、事後的に、精算処理が実行されてもよい。顧客C1の特定は、例えば、顧客C1が所持する携帯情報端末(スマートフォン等)との通信、又は生体認証(顔認証を含む)等によって実現可能である。
また、買物支援システム200は、物品A1に付された電子タグA11に対して書込情報の書き込みを行う書込装置を更に備えていてもよい。具体的には、電子タグA11を対象にしてデータ(情報)の読み取り及び書き込みが可能なリーダライタからなる読取部50が、書込装置に兼用されてもよい。書込装置は、一例として、電子タグA11が付された物品A1について精算処理が完了していることを表す清算済み情報を電子タグA11に書き込む。この場合に、店舗の出口に設置されたゲート装置にて、精算済み情報が電子タグA11に書き込まれているか否かを判断し、精算済み情報が書き込まれていなければ報知装置にて報知を行うことが可能である。
また、決済システム4は、読取装置3と一体でなくてもよく、例えば、店舗内において読取装置3とは離れて設置されていてもよいし、店舗外に設置されていてもよい。
また、決済システム4における決済方式は、上述した方式に限らず、例えば、現金、クレジットカード、電子マネー、会員カード及びポイントカード等により、決済を行う方式であってもよい。
また、読取部50は、検知部52にて物品A1の投入有りと判断されることで物品情報の読み取りを開始すると、周期的に電波の周波数を切り替えながら、継続的に無線通信用の電波を出力してもよい。
また、読取部50が複数の物品A1について物品情報を一括して読み取ることは、読取装置3において必須の構成ではなく、読取部50は1つずつ物品情報を読み取るように構成されていてもよい。
また、投入検知部521及び完了検知部522は、ライトカーテン又はエリアセンサ等に限らない。投入検知部521は、例えば、筐体31から顧客C1までの距離を測定する、例えば、超音波式若しくは電波式の測距センサ、又は筐体31周辺の床に設置された圧電センサ又は加速度センサ等を用いてもよい。さらに、完了検知部522は、例えば、読取空間30に設置された重量センサ又は加速度センサ、カメラ等であって、読取空間30への買物かご(収容体)1の配置が完了したことを検知してもよい。
また、ユーザインタフェース53は、タッチパネルディスプレイに限らず、例えば、表示部531と操作部532とが別体であってもよいし、操作部532はメカニカルスイッチであってもよい。
また、読取部50は、電子タグA11から物品情報を読み取る構成に加えて、例えば、物品A1に付されたバーコード若しくは二次元コード、物品A1の画像、又は物品A1の重量等を利用して、物品情報を読み取る構成であってもよい。
また、読取装置3は、いわゆるウォークスルー型であってもよい。この態様では、読取装置3は、顧客通路を通過する顧客C1が手に持つ買物かご(収容体)1を通過させるための通路に設置される。本開示でいう「顧客通路」は、顧客C1が通り抜けるための通路であって、読取装置3が設置される通路とは異なる。読取装置3は、通路を買物かご1が通過中に、この買物かご1に収容された物品A1に付された電子タグA11と電波を媒体とする無線通信を行うことにより、物品情報を読み取る。この態様では、買物かご1において、顧客C1が顧客通路を通り抜ける向きと逆向きに放射される電波を遮る位置に遮蔽体2が設けられていればよい。
また、ユーザインタフェース53は、決済システム4又はPOS端末に含まれていてもよい。
また、決済システム4は、POS端末を含んでいてもよい。また、逆に、決済システム4は、POS端末に含まれていてもよい。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る収容システム(100,100A,100B)は、収容体(1)と、遮蔽体(2)と、を備える。収容体(1)は、電子タグ(A11)が付された少なくとも1つの物品(A1)を収容し、電子タグ(A11)との無線通信により電子タグ(A11)から物品情報を読み取るための読取空間(30)に配置される。遮蔽体(2)は、収容体(1)に設けられて、電波を遮蔽する。遮蔽体(2)は、収容体(1)において、アンテナ(6)と、物品(A1)を挟まずに対向する部分以外の箇所に設けられている。アンテナ(6)は、読取空間(30)を形成する読取装置(3)が有して電波を出力する。
この態様によれば、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能である、という利点がある。
第2の態様に係る収容システム(100,100A,100B)では、第1の態様において、読取装置(3)は、読取空間(30)の周囲に設けられて電波を遮蔽する遮蔽壁(33)を有している。遮蔽体(2)は、収容体(1)が読取空間(30)に配置された状態において、遮蔽壁(33)と、物品(A1)を挟まずに対向する部分以外の箇所に設けられている。
この態様によれば、電波を遮蔽する機能を有する部位が同一方向にて重複するのを避けることができ、不要な遮蔽体(2)の数を減らすことができる、という利点がある。
第3の態様に係る収容システム(100,100A,100B)では、第1又は第2の態様において、収容体(1)は、遮蔽体(2)が取り付けられるスペース(底壁(10)及び周壁(11))を有する。
この態様によれば、既存の収容体(1)に遮蔽体(2)を取り付けることができるので、収容システム(100,100A,100B)の設計の自由度が向上する、という利点がある。
第4の態様に係る収容システム(100,100A,100B)では、第3の態様において、遮蔽体(2)は、スペースから取り外し可能に構成されている。
この態様によれば、収容システム(100,100A,100B)の使用態様に応じて遮蔽体(2)の位置を自由に調整することができる、という利点がある。
第5の態様に係る収容システム(100,100A,100B)では、第1〜第4のいずれかの態様において、収容体(1)は、底壁(10)と、周壁(11)と、を有している。底壁(10)には、物品(A1)が載せ置かれる。周壁(11)は、底壁(10)を囲む。遮蔽体(2)は、複数であって、複数の遮蔽体(2)は、それぞれ周壁(11)における複数の部位に設けられている。
この態様によれば、収容体(1)が配置された読取空間(30)から漏れ出る電波の向きを規制しやすい、という利点がある。
第6の態様に係る収容システム(100,100A,100B)では、第1〜第5のいずれかの態様において、遮蔽体(2)の厚さは、収容体(1)が複数積み重ねられた状態において、互いに重なり合う収容体(1)の隙間(G1)以下である。
この態様によれば、複数の収容体(1)を積み重ねる際に、遮蔽体(2)が複数の収容体(1)の積み重なりを阻害しにくい、という利点がある。
第7の態様に係る収容システム(100,100A,100B)では、第1〜第6のいずれかの態様において、読取装置(3)は、載置壁(32)と、遮蔽壁(33)と、を有する。載置壁(32)は、読取空間(30)に設けられて収容体(1)が載せ置かれる。遮蔽壁(33)は、読取空間(30)の周囲に設けられて電波を遮蔽する。
この態様によれば、載置壁(32)に収容体(1)が載せ置かれた状態にて、遮蔽体(2)及び遮蔽壁(33)により電波の漏れにくい読取空間(30)を規定しやすい、という利点がある。
第8の態様に係る収容システム(100,100A,100B)では、第7の態様において、遮蔽壁(33)の一部は、収容体(1)が通るように開放されている。
この態様によれば、遮蔽壁(33)が開放されていない場合と比較して、収容体(1)を読取空間(30)に配置させやすい、という利点がある。
第9の態様に係る収容システム(100,100A,100B)では、第1〜第8のいずれかの態様において、遮蔽体(2)は、収容体(1)の外側に設けられている。
この態様によれば、収容体(1)の内側にある物品(A1)に付された電子タグ(A11)が遮蔽体(2)と接触しにくくなり、読取装置(3)による物品情報の読み取りを阻害しにくい、という利点がある。
第10の態様に係る遮蔽体(2)は、第1〜第9のいずれかの態様の収容システム(100,100A,100B)に用いられる。
この態様によれば、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能である、という利点がある。
第11の態様に係る読取装置(3)は、第1〜第9のいずれかの態様の収容システム(100,100A,100B)の収容体(1)が配置される読取空間(30)を形成する。
この態様によれば、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能である、という利点がある。
第12の態様に係る読取装置(3)は、第11の態様において、載置壁(32)と、阻害壁(34)と、を有する。載置壁(32)は、読取空間(30)に設けられて収容体(1)が載せ置かれる。阻害壁(34)は、読取空間(30)に設けられて収容体(1)が載せ置かれるのを阻害する構造を含む。
この態様によれば、読取空間(30)において、収容体(1)を載せ置くことが好ましい位置に収容体(1)を載せ置くようにユーザ(顧客(C1))を誘導しやすい、という利点がある。
第13の態様に係る買物支援システム(200)は、読取装置(3)と、決済システム(4)と、を備える。読取装置(3)は、第1〜第9のいずれかの態様の収容システム(100,100A,100B)の収容体(1)が配置される読取空間(30)を形成する。決済システム(4)は、読取装置(3)にて読み取られた物品情報を用いて物品(A1)の決済処理を行う。
この態様によれば、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能である、という利点がある。
第14の態様に係る遮蔽体(2)の形成方法は、収容体(1)において、アンテナ(6)と、電子タグ(A11)が付された物品(A1)を挟まずに対向する部分以外の箇所に、電波を遮蔽する遮蔽体(2)を形成する方法である。収容体(1)は、少なくとも1つの物品(A1)を収容し、電子タグ(A11)との無線通信により電子タグ(A11)から物品情報を読み取るための読取空間(30)に配置される。アンテナ(6)は、読取空間(30)を形成する読取装置(3)が有して電波を出力する。
この態様によれば、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能である、という利点がある。
第2〜第9の態様に係る構成については、収容システム(100,100A,100B)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。また、第12の態様に係る構成については、読取装置(3)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
ところで、第12の態様に係る読取装置(3)は、第1〜第9のいずれかの態様の収容システム(100,100A,100B)以外の収容システムに対して用いられてもよい。つまり、読取装置(3)には、遮蔽体(2)の有無に依らず、収容体(1)が載せ置かれてもよい。すなわち、第15の態様に係る読取装置(3)は、電波を出力するアンテナ(6)を有し、物品(A1)に付された電子タグ(A11)との無線通信により電子タグ(A11)から物品情報を読み取るための読取空間(30)を形成する。読取装置(3)は、載置壁(32)と、阻害壁(34)と、を有する。載置壁(32)は、読取空間(30)に設けられて、少なくとも1つの物品(A1)を収容する収容体(1)が載せ置かれる。阻害壁(34)は、読取空間(30)に設けられて収容体(1)が載せ置かれるのを阻害する構造を含む。
この態様によれば、読取空間(30)において、収容体(1)を載せ置くことが好ましい位置に収容体(1)を載せ置くようにユーザ(顧客(C1))を誘導しやすい、という利点がある。
1 収容体
10 底壁(スペース)
11 周壁(スペース)
2 遮蔽体
3 読取装置
30 読取空間
32 載置壁
33 遮蔽壁
34 阻害壁
4 決済システム
6 アンテナ
100,100A,100B 収容システム
200 買物支援システム
A1 物品
A11 電子タグ
G1 隙間

Claims (14)

  1. 電子タグが付された少なくとも1つの物品を収容し、前記電子タグとの無線通信により前記電子タグから物品情報を読み取るための読取空間に配置される収容体と、
    前記収容体に設けられて、電波を遮蔽する遮蔽体と、を備え、
    前記遮蔽体は、前記収容体において、前記読取空間を形成する読取装置が有して前記電波を出力するアンテナと、前記物品を挟まずに対向する部分以外の箇所に設けられている、
    収容システム。
  2. 前記読取装置は、前記読取空間の周囲に設けられて前記電波を遮蔽する遮蔽壁を有しており、
    前記遮蔽体は、前記収容体が前記読取空間に配置された状態において、前記遮蔽壁と、前記物品を挟まずに対向する部分以外の箇所に設けられている、
    請求項1記載の収容システム。
  3. 前記収容体は、前記遮蔽体が取り付けられるスペースを有する、
    請求項1又は2に記載の収容システム。
  4. 前記遮蔽体は、前記スペースから取り外し可能に構成されている、
    請求項3記載の収容システム。
  5. 前記収容体は、
    前記物品が載せ置かれる底壁と、
    前記底壁を囲む周壁と、を有しており、
    前記遮蔽体は、複数であって、
    前記複数の遮蔽体は、それぞれ前記周壁における複数の部位に設けられている、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の収容システム。
  6. 前記遮蔽体の厚さは、前記収容体が複数積み重ねられた状態において、互いに重なり合う前記収容体の隙間以下である、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の収容システム。
  7. 前記読取装置は、
    前記読取空間に設けられて前記収容体が載せ置かれる載置壁と、
    前記読取空間の周囲に設けられて前記電波を遮蔽する遮蔽壁と、を有する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の収容システム。
  8. 前記遮蔽壁の一部は、前記収容体が通るように開放されている、
    請求項7記載の収容システム。
  9. 前記遮蔽体は、前記収容体の外側に設けられている、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の収容システム。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の収容システムに用いられる、
    遮蔽体。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の収容システムの前記収容体が配置される前記読取空間を形成する、
    読取装置。
  12. 前記読取空間に設けられて前記収容体が載せ置かれる載置壁と、
    前記読取空間に設けられて前記収容体が載せ置かれるのを阻害する構造を含む阻害壁と、を有する、
    請求項11記載の読取装置。
  13. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の収容システムの前記収容体が配置される前記読取空間を形成する読取装置と、
    前記読取装置にて読み取られた前記物品情報を用いて前記物品の決済処理を行う決済システムと、を備える、
    買物支援システム。
  14. 電子タグが付された少なくとも1つの物品を収容し、前記電子タグとの無線通信により前記電子タグから物品情報を読み取るための読取空間に配置される収容体において、前記読取空間を形成する読取装置が有して電波を出力するアンテナと、前記物品を挟まずに対向する部分以外の箇所に、前記電波を遮蔽する遮蔽体を形成する、
    遮蔽体の形成方法。
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