JP2020166450A - 読取装置、買物支援システム、及び読取方法 - Google Patents

読取装置、買物支援システム、及び読取方法 Download PDF

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Abstract

【課題】物品情報の読み取り作業の簡略化を図ること。【解決手段】読取装置1は、遮蔽体2と、収容体3と、アンテナと、を備える。遮蔽体2は、開口部11を有し、内面が電波を遮蔽する材料により回転楕円体に沿う形状に形成されている。収容体3は、少なくとも一部が遮蔽体2の内部に収容され、開口部11を通して電子タグA11が付された少なくとも1つの物品A1を収容する。アンテナは、遮蔽体2の内部に設けられて、収容体3に収容された物品A1の電子タグA11との無線通信により電子タグA11から物品情報を読み取るための電波を出力する。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に読取装置、買物支援システム、及び読取方法に関する。より詳細には、本開示は、電子タグが付された物品から物品情報を読み取る読取装置、買物支援システム、及び読取方法に関する。
特許文献1には、少なくとも顧客が購入しようとする商品の精算(決済)処理を行うためのPOS(Point Of Sales)装置において、RF(Radio Frequency)タグ(電子タグ)の読取装置を用いることが記載されている。電子タグは、商品に付されており、電子タグが付された商品の価格情報又は識別情報を記憶している。
特許文献1において、読取装置は、筐体の6面で構成されている箱型形状の収容室に商品が収容された状態で、電子タグから情報を読み取る。筐体には、収容室内へとつながる開口部が形成されている。開口部は、蓋体によって開閉される。つまり、蓋体が開いている状態で、顧客は、開口部から収容室内へ商品を入れることができる。収容室の外部の電子タグから読取装置が情報を読み取らないよう、筐体及び蓋体は、電波を反射する材料又は電波を吸収する材料で構成されている。
特開2016−162177号公報
特許文献1に記載の構成では、商品(物品)は、蓋体を開けている状態で収容室内へ入れられ、蓋体を閉めている状態で読取装置により情報を読み取られる。このため、顧客は、蓋体の開け閉めの作業を行う必要があった。
本開示は、上記の点に鑑みてなされており、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能な読取装置、買物支援システム、及び読取方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る読取装置は、遮蔽体と、収容体と、アンテナと、を備える。前記遮蔽体は、開口部を有し、内面が電波を遮蔽する材料により回転楕円体に沿う形状に形成されている。前記収容体は、少なくとも一部が前記遮蔽体の内部に収容され、前記開口部を通して電子タグが付された少なくとも1つの物品を収容する。前記アンテナは、前記遮蔽体の内部に設けられて、前記収容体に収容された前記物品の前記電子タグとの無線通信により前記電子タグから物品情報を読み取るための電波を出力する。
本開示の一態様に係る買物支援システムは、上記の読取装置と、決済システムと、を備える。前記決済システムは、前記読取装置にて読み取られた前記物品情報を用いて前記物品の決済処理を行う。
本開示の一態様に係る読取方法は、遮蔽体と、収容体と、を用いた読取方法である。前記遮蔽体は、開口部を有し、内面が電波を遮蔽する材料により回転楕円体に沿う形状に形成されている。前記収容体は、少なくとも一部が前記遮蔽体の内部に収容され、前記開口部を通して電子タグが付された少なくとも1つの物品を収容する。前記読取方法は、収容工程と、読取工程と、を有する。前記収容工程は、前記物品を前記収容体に収容する工程である。前記読取工程は、前記収容体に収容された前記物品の前記電子タグとの無線通信により前記電子タグから物品情報を読み取る工程である。
本開示の一態様に係る読取装置は、遮蔽体と、収容体と、アンテナと、を備える。前記遮蔽体は、開口部を有し、内面が電波を遮蔽する材料により形成されている。前記収容体は、少なくとも一部が前記遮蔽体の内部に収容され、前記開口部を通して電子タグが付された少なくとも1つの物品を収容する。前記アンテナは、前記遮蔽体の内部に設けられて、前記収容体に収容された前記物品の前記電子タグとの無線通信により前記電子タグから物品情報を読み取るための電波を出力する。前記遮蔽体は、前記開口部を含む第1領域と、前記収容体に収容された前記物品が存在し得る第2領域と、を有している。前記第1領域における前記アンテナから出力される電波の強度は、前記第2領域における前記アンテナから出力される電波の強度よりも弱い。
本開示は、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能である、という利点がある。
図1は、本開示の一実施形態に係る読取装置を示す斜視図である。 図2は、同上の読取装置の要部を示す概略断面図である。 図3は、同上の読取装置を備えた買物支援システムの概略構成を示すブロック図である。 図4は、同上の読取装置において、遮蔽体の内部における電波の分布の一例を示す概略図である。 図5は、同上の読取装置において、遮蔽体の内部における電波が存在し得る領域の一例を示す概略図である。 図6は、同上の読取装置において、電子タグに対する電波の分布の一例を示す概略図である。 図7は、同上の読取装置の動作を示すフローチャートである。 図8は、本開示の一実施形態の第1変形例に係る読取装置の要部を示す概略断面図である。 図9は、同上の読取装置において、遮蔽体の内部における電波が存在し得る領域の一例を示す概略図である。 図10は、同上の読取装置の要部を示す概略上面図である。 図11は、本開示の一実施形態の第2変形例に係る読取装置の要部を示す概略上面図である。
(1)概要
本実施形態に係る読取装置1は、図1及び図2に示すように、少なくとも1つの物品A1からの物品情報の取得に用いられる装置である。読取装置1は、読取空間10を形成し、読取空間10に配置された物品A1から、間接的に物品情報を取得する。物品情報の間接的な取得は、物品A1に付された電子タグA11から読取装置1が物品情報を読み取ることにより実現される。このとき、読取装置1は、電波を通信媒体として、電子タグA11と無線通信を行うことにより、電子タグA11から物品情報を非接触で読み取る。
本開示でいう「物品情報」は、物品A1を識別するための情報であって、例えば、日本国で用いられているJAN(Japanese Article Number)コード等の商品識別コードである。この種の商品識別コードには、JANコードの他、EPC(Electronic Product Code)、欧州等で用いられているEAN(European Article Number)コード、及び米国等で用いられているUPC(Universal Product Code)等がある。また、物品情報は、物品A1の品種(種類)を識別する情報に限らず、同一品種の物品A1を個別に識別するシリアル情報等の情報を含んでいてもよい。これにより、同一品種の物品A1が複数ある場合にも、これら同一品種の複数の物品A1の各々を物品情報にて特定可能である。
読取装置1は、遮蔽体2と、収容体3と、アンテナ6と、を備えている。図1では、アンテナ6の図示を省略している。
遮蔽体2は、開口部11を有しており、内面20が電波を遮蔽する材料により回転楕円体に沿う形状に形成されている。つまり、遮蔽体2の内面が回転楕円体に沿う形状であればよく、遮蔽体2自体が回転楕円体状でなくてもよい。本実施形態では、遮蔽体2の内面20は、主として読取装置1の内側から外側へと向かう電波を遮ることを目的として設けられている。したがって、遮蔽体2の内面20は、電波を反射したり、電波を吸収したりすることで電波を遮蔽するという目的を達成し得る態様であればよい。なお、遮蔽体2の内面20は、電波を完全に遮断できなくてもよく、少なくとも読取装置1が遮蔽体2を備えていない場合と比較して、読取装置1の内側から外側へと向かう電波を遮ることができる態様であれば十分である。
収容体3は、少なくとも一部が遮蔽体2の内部に収容され、開口部11を通して電子タグA11が付された少なくとも1つの物品A1を収容する。つまり、顧客C1は、開口部11を通して物品A1を遮蔽体2の内部に投入することにより、遮蔽体2の内部にある収容体3に物品A1を収容することが可能である。
アンテナ6は、遮蔽体2の内部に設けられて、収容体3に収容された物品A1の電子タグA11との無線通信により電子タグA11から物品情報を読み取るための電波を出力する。言い換えれば、アンテナ6は、読取装置1に形成された読取空間10に向けて電波を出力する。本実施形態では、読取空間10は、少なくとも収容体3の底壁31の一部を含む空間である。
本実施形態では、アンテナ6から出力される電波の届く範囲は、遮蔽体2の内面20によって、ある程度制限される。具体的には、本実施形態では、遮蔽体2の内面20が回転楕円体に沿った形状であるため、アンテナ6から出力される電波が開口部11を通して外部へと漏れにくくなっている。その結果、読取装置1では、収容体3に物品A1が収容された状態で、例えば、読取装置1の周囲に存在している物品A1(電子タグA11)等、読取装置1の内部(読取空間10)に無い物品A1の物品情報を誤って取得することを低減できる。
つまり、本実施形態では、電子タグA11が付された物品A1を収容体3に収容した状態で、かつ、開口部11が外部空間に開放された状態で、物品情報の読み取りを実施することが可能である。したがって、本実施形態では、物品情報の読み取りに際しては、例えば、蓋体の開け閉めのような作業を省略することができ、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能である、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態に係る読取装置1、及び読取装置1を備える買物支援システム100について詳細に説明する。
(2.1)買物支援システム
まず、買物支援システム100の全体構成について説明する。本実施形態では、買物支援システム100は、図3に示すように、読取装置1と、決済システム4と、を備えている。読取装置1は、既に述べたように読取空間10を形成する。決済システム4は、読取装置1で取得された物品情報を用いて物品A1の決済処理を行う。
買物支援システム100は、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、ドラッグストア、家電量販店又はホームセンター等の小売店の店舗に導入され、顧客C1による商品の購入(つまり「買物」)を支援するシステムである。本開示でいう「購入」とは、売主(店舗)から買主(顧客)に物品A1の所有権を移転し、これに対する対価(代金)を買主が売主に支払う行為(売買)における買主(顧客)側の行為を意味する。そのため、店舗に導入される買物支援システム100に読取装置1が用いられる場合、読取装置1を用いて物品情報が取得される物品A1は、店舗で販売されている「商品」であって、物品情報は「商品情報」である。本実施形態では、買物支援システム100が導入される店舗としてコンビニエンスストアを例に説明する。
この種の店舗においては、複数の物品A1が店内に陳列された状態で、複数の物品A1の販売が行われている。そのため、顧客C1は、店内に陳列されている複数の物品A1の中から所望の物品A1をピックアップし、ピックアップした物品A1について決済(精算)を行うことで、所望の物品A1を購入する。本実施形態では、店内に少なくとも1人は店員が存在する有人の店舗を想定する。ただし、この例に限らず、例えば、店舗に店員が居ない無人店舗のような状況においても、買物支援システム100は採用可能である。
読取装置1が買物支援システム100に用いられる場合においては、読取装置1で取得された物品情報は、決済システム4での決済処理に使用される。すなわち、決済システム4は、読取装置1で物品情報が取得された物品A1について、物品情報を用いて決済処理を行う。よって、買物支援システム100によれば、店舗に設置された読取装置1にて物品情報の読み取りが行われることにより、物品A1の決済処理が可能な状態になる。
読取装置1は、読取空間10にある物品A1から、直接的に又は間接的に、物品情報を取得する。そのため、顧客C1は、店舗に陳列されている複数の物品A1の中から、購入対象の物品A1を、店内でピックアップし、読取空間10に配置することで、読取装置1に物品情報の取得を実施させればよい。本実施形態では、顧客C1は、購入対象の物品A1を、開口部11を通して収容体3(読取空間10)に配置することで、読取装置1に物品情報の取得を実施させる。そして、読取装置1で取得された物品情報を用いて決済システム4での決済処理が完了することで、売主(店舗)から買主(顧客)へ所有権が移転し、顧客C1による商品の購入が成立する。顧客C1は、購入した物品A1、つまり決済処理が終了した物品A1を持ち帰ることになる。
決済システム4は、読取装置1と通信可能に構成されている。決済システム4と読取装置1との間の通信方式としては、無線通信又は有線通信の適宜の通信方式が採用される。さらに、決済システム4は、例えば、POS(Point Of Sales)端末からなる店舗端末と、直接的に又は中継器等を介して間接的に、通信可能に構成されている。本実施形態では、決済システム4は、読取装置1と同一の筐体(つまり、遮蔽体2)内に収容されている。すなわち、読取装置1及び決済システム4は、1つの筐体に設けられている。
決済システム4は、後述する読取装置1のユーザインタフェース53を用いることにより、表示又は音声によって各種の情報を顧客C1に提示したり、顧客C1の操作(音声入力を含む)を受け付けたりすることができる。ただし、決済システム4による情報の提示は、表示と音声との少なくとも一方で実現されればよく、表示と音声とのいずれか一方で実現されてもよいし、表示と音声との組み合わせで実現されてもよい。
一例として、決済システム4は、来客検知時及び決済処理の完了時に、「いらっしゃいませ。」、「ありがとうございました。」等のメッセージを顧客C1に提示することができる。これにより、顧客C1に対して、店員が接客するのに近い親近感を与えることができる。また、顧客C1は、例えば、ユーザインタフェース53に表示される購入対象の物品A1の一覧、及び決済金額(精算金額)等を確認し、確認後にユーザインタフェース53を操作して承諾の意思表示を行うことにより、決済システム4での決済処理を行う。決済処理は、例えば、携帯情報端末(スマートフォン又はウェアラブル端末等)、又はIC(Integrated Circuit)カード等と決済システム4との間の近距離無線通信により、実現されてもよい。この場合、顧客C1は、携帯情報端末又はICカード等を、所定箇所(例えば、ユーザインタフェース53付近)に近づける操作により、決済システム4に決済処理を行わせる。ここで、決済システム4は、プリンタを有していてもよく、その場合、決済処理が完了すれば、プリンタにてレシート(receipt)等を発行(印刷)可能である。ただし、決済処理において顧客C1の操作を受け付けること、及びレシートを発行することは、買物支援システム100において必須の構成ではない。
また、購入対象の物品A1の一覧、及び決済金額等の情報(以下、「購入情報」という)は、決済システム4から、顧客C1が所有する携帯情報端末(スマートフォン又はタブレット端末等)、又は店舗端末等に送信されてもよい。これにより、顧客C1が所有する携帯情報端末、又は決済システム4とは別の情報端末にて、購入情報の閲覧又はレシートの発行等が可能になる。さらに、店舗端末等からサーバに購入情報が送信されることで、退店後においても、顧客C1は、顧客C1が所有する携帯情報端末にて購入情報を閲覧したり、携帯情報端末にレシートを発行させたりすることが可能になる。
本実施形態では、決済システム4は、ハードウェアとしての1以上のプロセッサ及びメモリを主構成とするコンピュータシステムである。このコンピュータシステムでは、メモリに記録されたプログラムを1以上のプロセッサで実行することによって、決済システム4の機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリにあらかじめ記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能な光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
(2.2)読取装置
次に、読取装置1の全体構成について説明する。読取装置1は、図1に示すように、一例として、鉛直方向(上下方向)に長さを有する支持台7に載せ置かれている。読取装置1は、支持台7を含めて店舗の所定位置に設置された、定置型の設備である。
支持台7は、一例として樹脂製であり、第1支持板71と、第2支持板72と、を有している。第1支持板71及び第2支持板72は、いずれも矩形板であって、鉛直方向(上下方向)に間隔を空けた形で支持台7の4本の支柱73により支持されている。第1支持板71及び第2支持板72には、それぞれ厚さ方向(上下方向)に貫通する円形状の第1孔711及び第2孔712が設けられている。読取装置1は、その外郭をなす遮蔽体2が第1孔711及び第2孔712に通され、第1孔711の周縁及び第2孔712の周縁に引っ掛かることにより、開口部11が上方に位置する状態で支持台7に支持されている。
読取装置1は、図1及び図2に示すように、遮蔽体2と、収容体3と、1つのアンテナ6と、を備えている。
遮蔽体2は、一例として、内壁(内面)20を除いて樹脂材料により形成されており、上端に開口部11を有した回転楕円体状である。具体的には、遮蔽体2は、2つの焦点F1,F2を有する楕円を、2つの焦点F1,F2を結ぶ直線(つまり、長軸)を軸として360度回転させた形状であって、かつ、その上端の一部を水平面により切った形状である。この水平面により切られた部分が開口部11に相当する。したがって、本実施形態では、遮蔽体2の外壁(外面)及び内壁(内面)20は、いずれも回転楕円体に沿った形状となっている。そして、本実施形態では、開口部11の少なくとも一部(本実施形態では、全体)は、遮蔽体2の長軸方向において、遮蔽体2の2つの焦点F1,F2よりも外側に設けられている。
遮蔽体2の内面20は、電波遮蔽性、つまり電波を遮る性質を有する材料により形成されている。本実施形態では、遮蔽体2の内面20は、金属材料、つまり電波を反射する材料により形成されている。言い換えれば、本実施形態では、遮蔽体2の内面20は、アンテナ6から出力される電波を反射するように構成されている。ここで、アンテナ6から出力される電波は、減衰しない限り、遮蔽体2の内面20に到達するごとに反射を繰り返すことになる。つまり、遮蔽体2の内面20は、アンテナ6から出力される電波が多重反射するように構成されている。
収容体3は、樹脂材料により形成されており、上面が開口した箱状である。収容体3は、底壁31と、周壁32と、を有している。底壁31は、収容体3の底部を構成している。底壁31には、開口部11を通して投入された1以上の物品A1が載せ置かれる。周壁32は、底壁31の周縁から上方へ延びており、底壁31を囲んでいる。収容体3は、適宜の手段により、遮蔽体2の内側にて遮蔽体2に固定されている。本実施形態では、収容体3は、底壁31が遮蔽体2の中央部に位置するように、遮蔽体2に固定されている。言い換えれば、収容体3は、少なくとも一部が遮蔽体2の2つの焦点F1,F2よりも内側に位置するように遮蔽体2の内部に収容されている。このため、収容体3に収容された1以上の物品A1は、2つの焦点F1,F2の間の領域に位置することになる。そして、本実施形態では、収容体3の内側の空間が読取空間10に相当する。つまり、収容体3に収容された1以上の物品A1は、読取空間10に位置することになる。
アンテナ6は、読取空間10に位置する電子タグA11との間で、通信媒体となる電波を送受信し、無線通信を行う。すなわち、本実施形態では、アンテナ6は、読取空間10に対して、読取空間10の周辺から電波を送受信可能となるように配置されている。アンテナ6は、例えば、パッチアンテナ、モノポールアンテナ、ダイポールアンテナ、逆F形アンテナ又はスロットアンテナ等で構成される。本実施形態では、アンテナ6は、ダイポールアンテナにて構成されることが好ましい。
本実施形態では、アンテナ6は、特定の方向D1において、出力する電波の強度のピークを持つ指向性を有している。つまり、図2に示すように、アンテナ6は、アンテナ6の中心を通りアンテナ6の送波面と直交する方向(特定の方向D1)において、出力する電波の強度が最も強くなる指向性を有している。図2において、「D2」はアンテナ6のビーム幅(半値幅)を表している。
アンテナ6は、遮蔽体2の内部であって、かつ、収容体3の外側に配置されている。より具体的には、アンテナ6は、アンテナ6の中心と2つの焦点F1,F2とをそれぞれ結ぶ2つの直線E1,E2の間の領域に電波を出力する位置に設けられている。言い換えれば、アンテナ6は、遮蔽体2の2つの焦点F1,F2よりも内側に電波を出力する位置に設けられている。さらに言い換えれば、アンテナ6は、特定の方向D1に開口部11が位置しないように設けられている。したがって、本実施形態では、アンテナ6から出力される電波は、主として2つの焦点F1,F2の内側の領域、つまり読取空間10を含む一定の空間に出力され、開口部11に向かっては出力されない。なお、2つの焦点F1,F2の外側の領域にも電波は届き得るが、この領域における電波の強度は、電子タグA11との間で無線通信を行うのには十分でない。
ここで、アンテナ6から出力される電波の分布の一例について、図4を用いて説明する。図4では、電波の分布を説明しやすくするために、アンテナ6の代わりに、電波を出力する出力点60を図示している。そして、図4では、出力点60から出力される電波を、直線状の軌跡により仮想的に表している。また、図4では、遮蔽体2のみを図示しており、その他の構成(収容体3、アンテナ6、及び物品A1)の図示を省略している。
出力点60(アンテナ6)から出力される電波は、遮蔽体2の内面20に到達するごとに反射を繰り返すことで、遮蔽体2の内側にて図4に示すように分布する。つまり、出力点60から出力される電波は、2つの焦点F1のうちの第1焦点F1を焦点とする第1回転放物面G1と、及び2つの焦点F1,F2のうちの第2焦点F2を焦点とする第2回転放物面G2と、遮蔽体2の内面20と、で囲まれる領域に主として分布する。したがって、出力点60から出力される電波は、第1回転放物面G1よりも外側の領域、及び第2回転放物面G2よりも外側の領域には出力されにくい。
このように、本実施形態では、遮蔽体2の内面20が回転楕円体に沿った形状で形成されていることにより、アンテナ6から出力される電波が分布する範囲を、遮蔽体2の内側に制限することが可能である。具体的には、図5に示すように、遮蔽体2は、第1領域B1と、第2領域B2と、を有することになる。第1領域B1は、第1回転放物面G1よりも外側の領域であり、開口部11を含んでいる。第2領域B2は、第1回転放物面G1と、第2回転放物面G2と、遮蔽体2の内面20と、で囲まれる領域である。そして、本実施形態では、第2領域B2に収容体3の底壁31が含まれている。つまり、第2領域B2には、収容体3に収容された物品A1が存在し得る。
そして、既に述べたように、出力点60(アンテナ6)から出力される電波は、主として第2領域B2に分布する。つまり、第1領域B1におけるアンテナ6から出力される電波の強度は、第2領域B2におけるアンテナ6から出力される電波の強度よりも弱くなっている。このため、アンテナ6は、第2領域B2にある物品A1の電子タグA11との間では無線通信を行うことが可能である。したがって、読取装置1は、第2領域B2(つまり、読取空間10)にある物品A1の電子タグA11から物品情報を読み取ることが可能である。一方、アンテナ6は、第1領域B1又は第1領域B1よりも更に外側の空間(例えば、読取装置1の外側の空間)にある物品A1の電子タグA11との間では、無線通信を行うことは難しい。したがって、読取装置1は、読取装置1の外部にある物品A1の物品情報を誤って取得することを低減できる。
そして、本実施形態では、電子タグA11が付された物品A1を収容体3に収容した状態で、かつ、開口部11が外部空間に開放された状態で、物品情報の読み取りを実施することが可能である。つまり、本実施形態では、開口部11が蓋体により閉じられていなくても、アンテナ6から出力される電波が主として第2領域B2に分布するため、第1領域B1にある開口部11から外部へ漏れにくくなっている。したがって、本実施形態では、物品情報の読み取りに際しては、例えば、蓋体の開け閉めのような作業を省略することができ、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能である、という利点がある。
ここで、読取装置1は、以下の構成であってもよい。すなわち、読取装置1において、遮蔽体2は、開口部11を有し、内面20が電波を遮蔽する材料により形成されている。遮蔽体2は、開口部11を含む第1領域B1と、収容体3に収容された物品A1が存在し得る第2領域B2と、を有している。そして、第1領域B1におけるアンテナ6から出力される電波の強度は、第2領域B2におけるアンテナ6から出力される電波の強度よりも弱い。このように、遮蔽体2は、第1領域B1と、第2領域B2と、を有する構造であればよい。本実施形態では、遮蔽体2の内面20は、回転楕円体に沿った形状である。
また、本実施形態では、遮蔽体2の内面20は、電波が多重反射するように構成されているため、アンテナ6から出力される電波は、遮蔽体2の内面20に到達するごとに反射を繰り返す。このため、本実施形態では、図6に示すように、遮蔽体2の内側に存在する電子タグA11に対して、種々の角度から電波が到達しやすくなる。図6では、図4と同様に、電波の分布を説明しやすくするために、アンテナ6の代わりに、電波を出力する出力点60を図示している。そして、図6では、出力点60から出力される電波を、直線状の軌跡により仮想的に表している。また、図6では、遮蔽体2及び電子タグA11のみを図示しており、その他の構成(収容体3、アンテナ6、及び物品A1)の図示を省略している。
そして、電子タグA11に対して種々の角度から電波が到達しやすくなることから、結果として、読取装置1が電子タグA11から物品情報を読み取りやすくなる。例えば、電子タグA11が、電子タグA11の幅方向から到達する電波を受けた場合は起動できるが、電子タグA11の長さ方向から到達する電波を受けても起動できない特性を有している、と仮定する。この場合、図6に示すように、出力点60(アンテナ6)から直接、電子タグA11へと向かう電波は、電子タグA11の長さ方向に沿っているため、この電波を受けても電子タグA11は起動しない。一方、遮蔽体2の内面20にて反射して電子タグA11へと向かう電波は、電子タグA11の幅方向に沿っているため、この電波を受けると電子タグA11は起動することが可能である。つまり、電子タグA11に対して種々の角度から電波が到達しやすくなることで、電子タグA11が電波を受けて起動しやすくなり、結果として読取装置1が電子タグA11から物品情報を読み取りやすくなる。
読取装置1は、図3に示すように、読取部50と、制御部51と、検知部52と、ユーザインタフェース53と、を更に備えている。
読取部50は、読取空間10にある物品A1の物品情報を読み取る。本実施形態では、読取部50は、物品A1に付された電子タグA11から物品情報を無線通信により読み取る。すなわち、読取部50は、物品A1に付された電子タグA11との間で電波を媒体として無線通信を行うことにより、電子タグA11に記憶されている物品情報を取得する。
電子タグA11は、例えば、パッシブ型のRFタグであって、少なくとも物品情報を記憶するメモリを有している。ここにおいて、複数の物品A1には複数の電子タグA11が一対一で対応付けられている。電子タグA11には、対応する物品A1についての物品情報が記憶されており、電子タグA11は、対応する物品A1に付されている。
電子タグA11は物品A1と一体に取り扱い可能な状態で物品A1に付されていればよく、電子タグA11が物品A1に付される具体的な態様としては、様々な態様がある。本実施形態では一例として、電子タグA11はシール状であって物品A1に貼り付けられている。その他、電子タグA11は、例えば、紐等で物品A1に繋がっていてもよいし、物品A1の梱包材に一体化されていてもよいし、物品A1に埋め込まれていてもよいし、物品A1に組み込まれていてもよい。さらに、例えば、塗布型半導体等の技術を用いることにより、電子タグA11は、物品A1自体、又は物品A1の梱包材等の表面に、印刷にて直接的に形成されていてもよい。
読取部50は、遮蔽体2における読取空間10の付近に内蔵されている。読取部50は、アンテナ6に電気的に接続されており、RFID(Radio Frequency Identification)システムを構成するリーダである。読取部50は、基本的には、アンテナ6にて電波の送受信を行うことにより、読取空間10に配置された物品A1の電子タグA11と無線通信を行う。
読取部50は、アンテナ6から電子タグA11に電波を送信し、この電波によって起動された電子タグA11からの物品情報をアンテナ6にて受信する。読取部50は、電子タグA11から物品情報を受信すると、受信した物品情報を制御部51に出力する。
本実施形態では、読取部50は、物品A1が収容体3に収容された状態で、物品A1に付された電子タグA11から物品情報を読み取る。そのため、顧客C1は、店内で物品A1をピックアップし、その後、物品A1を読取部50上の所定エリア(ここでは、収容体3の底壁31)に置くことによって、読取部50に物品情報の読み取りを行わせることができる。
なお、物品A1は、容器に収容(袋詰め)された状態で、収容体3に収容されてもよい。この場合、顧客C1は、店内でピックアップした物品A1について、先に、物品A1を容器に収容する作業を行えばよい。この場合、顧客C1においては、物品情報の読み取り後に、荷詰めを行う必要がなく、例えば、容器に収容された状態の物品A1を、そのまま容器ごと持ち帰ることができ、買物支援システム100によって買物を効率よく行うことができる。
本開示でいう「容器」は、物品A1を収容するために使用する入れ物であって、物品A1が入る大きさで、かつ物品A1を出し入れするための開口を有する入れ物であればよく、例えば、袋、バッグ、かご又は箱等である。ここで、袋、バッグ、かご又は箱等の材質は特に限定されず、例えば、袋であれば、ポリエチレン製又はポリプロピレン製等の「ビニール袋」、及び紙製の「紙袋」等を含む。
また、容器に複数の物品A1が収容されている場合には、読取部50は、これら複数の物品A1に付された複数の電子タグA11から、複数の物品A1の物品情報をまとめて読み取ることが可能である。ここで、読取部50は、複数の電子タグA11から、複数の物品情報を一括で読み取ってもよいし、物品情報を1つずつ読み取ってもよい。
要するに、読取装置1では、読取部50は、複数の物品A1が収容された容器が読取空間10に配置された状態で、複数の物品A1の物品情報を読み取る。これにより、顧客C1は、一旦、複数の物品A1を容器に収容すれば、その後、精算処理が完了してこれら複数の物品A1を持ち帰るまで、これら複数の物品A1をばらすことなく一まとめにして扱うことができる。
制御部51は、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを主構成とする。すなわち、マイクロコントローラのメモリに記録されたプログラムを、マイクロコントローラのプロセッサが実行することにより、制御部51の機能が実現される。プログラムはメモリにあらかじめ記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
制御部51は、読取部50、検知部52、ユーザインタフェース53及び決済システム4に接続されている。制御部51は、少なくとも読取部50における電子タグA11との無線通信の開始及び終了の指示を出す。具体的には、制御部51は、読取部50と電子タグA11との無線通信を開始させる際には、読取部50から無線通信用の電波の出力を開始させるように読取部50を制御する。制御部51は、読取部50と電子タグA11との無線通信を終了させる際には、読取部50から無線通信用の電波の出力を停止させるように、読取部50を制御する。
検知部52は、投入検知部521と、完了検知部522と、を有している。投入検知部521は、読取空間10に物品A1を置く動作に関連する事象の発生を検知する。投入検知部521は、読取空間10に物品A1を置く動作に関連する事象が発生すると、そのことを検知してトリガ信号を出力する。本開示でいう読取空間10に物品A1を置く動作に関連する「事象」とは、例えば、開口部11を物品A1又は人の手等が通過すること、又は人が読取装置1の前に立つ(接近する)こと等である。一例として、投入検知部521は、開口部11を移動体が通過することを検知するライトカーテン又はエリアセンサ等の非接触式の対物センサにて実現される。要するに、投入検知部521は、開口部11を物品A1又は人の手等の移動体が通過することで、読取空間10への物品A1の投入、つまり読取空間10に物品A1を置く動作に関連する事象が発生したことを検知する。
完了検知部522は、読取空間10への物品A1の収容が完了したことを検知すると完了信号を出力する。本開示でいう読取空間10への物品A1の収容の「完了」とは、例えば、開口部11を物品A1又は人の手が通過した後に、物品A1が収容体3の底壁31に到達すること、又は所定時間が経過すること等である。一例として、完了検知部522は、収容体3の底壁31に物品A1が到達することを検知するライトカーテン又はエリアセンサ等の非接触式の対物センサにて実現される。要するに、完了検知部522は、底壁31の手前(上方)を物品A1が通過することで、読取空間10への物品A1の収容が完了したことを検知する。
本実施形態では、投入検知部521及び完了検知部522は、それぞれ開口部11及び底壁31の手前を、物品A1又は人の手が通過することを検知する、光学式の対物センサにて実現される。
本実施形態では、制御部51は、検知部52の検知結果に応じて、読取部50に物品情報の読み取りを開始させる。ここで、制御部51は、読取空間10に物品A1を置く動作に関連する事象が発生したときに、読取部50に物品情報の読み取りを開始させる。つまり、制御部51は、投入検知部521からのトリガ信号を受けると、読取部50に物品情報の読み取りを開始させる。その結果、読取部50は、読取空間10に物品A1を置く動作に関連する事象の発生をトリガにして、物品情報の読み取りを開始する。つまり、読取部50は、常に物品情報の読み取りを行っているのではなく、物品A1が開口部11を通過する等、読取空間10に物品A1を置く動作に関連する事象が発生すると、読取部50による物品情報の読み取りが開始する。また、読取部50は、トリガ信号に基づいて物品情報の読み取りを開始すればよく、トリガ信号を受信して即座に物品情報の読み取りを開始する構成に限らず、トリガ信号を受信した時点から所定の待機時間が経過した時点で物品情報の読み取りを開始してもよい。
言い換えれば、アンテナ6は、少なくとも開口部11に物品A1が投入された時点から電波を出力する。このため、本実施形態では、収容体3に対して物品A1が配置されてから電波を出力する場合と比較して、電子タグA11から物品情報を読み取りやすくなる、という利点がある。すなわち、遮蔽体2の内側においては、アンテナ6から出力される電波による定在波が生じ得る。そして、定在波の節に相当する領域に物品A1の電子タグA11が位置する場合、この領域では電波の強度が弱くなるため、読取装置1は、この電子タグA11から物品情報を読み取りにくくなる。そこで、本実施形態では、上述のように、物品A1を収容体3の底壁31に載せ置いてから読み取りを開始するのではなく、開口部11に物品A1が投入された時点から読み取りを開始する。このため、本実施形態では、物品A1が開口部11から収容体3の底壁31に到達するまでの間に、物品A1が定在波の節以外の領域を通過しやすくなる。つまり、物品A1が電波の強度が強い領域を通過しやすくなるので、読取装置1は、電子タグA11から物品情報を読み取りやすくなる。
さらに、制御部51は、完了検知部522からの完了信号を受けると、読取部50に物品情報の読み取りを終了させる。つまり、読取部50は、読取空間10への買物かご1の配置が完了したことを完了検知部522が検知すると、完了信号に基づいて物品情報の読み取りを終了する。ここで、読取部50は、投入検知部521からのトリガ信号を受けて物品情報の読み取りを開始させた後、所定時間が経過するまでの間に完了検知部522からの完了信号を受けると、物品情報の読み取りを終了する。また、読取部50は、完了信号に基づいて物品情報の読み取りを終了すればよく、完了信号を受信して即座に物品情報の読み取りを終了する構成に限らず、完了信号を受信した時点から所定の待機時間が経過した時点で物品情報の読み取りを終了してもよい。
つまり、読取部50は、常に物品情報の読み取りを行っているのではなく、物品A1が開口部11を通過する等、読取空間10に物品A1を置く動作に関連する事象が発生すると、読取部50による物品情報の読み取りが開始する。そして、収容体3の底壁31に物品A1が到達する等、読取空間10への物品A1の収容が完了したことが検知されると、読取部50による物品情報の読み取りが終了する。これにより、読取部50では、必要な期間、つまり読取空間10への物品A1の収容が行われた期間にのみ、電子タグA11との無線通信が行われることになり、不要な期間にまで電波が出力されることを抑制でき、読取部50の電力消費を抑えることができる。さらに、必要な期間にのみ電子タグA11との無線通信が行われることで、読取部50は、無線通信に用いる電波の出力強度(送信強度)を高めたとしても、例えば、読取空間10外にある電子タグA11からの物品情報の誤検出を抑制できる。ひいては、読取部50は、無線通信に用いる電波の出力強度(送信強度)を高めることが可能である。
また、読取部50は、投入検知部521からのトリガ信号を受けて物品情報の読み取りを開始させた後、完了検知部522からの完了信号を受ける前に所定時間が経過すると、例えば、制御部51がエラー信号を出力する。言い換えれば、トリガ信号の発生から所定時間内に、読取空間10への物品A1の収容が完了しなければ、エラー信号が発生する。エラー信号は、例えば、ユーザインタフェース53に出力される。エラー信号を受けたユーザインタフェース53は、一例として、「物品を置き直してください」等、読取空間10への物品A1の再収容を促す旨の報知を行う。これにより、物品A1が収容体3の底壁31に到達しない状況にあれば、顧客C1に対して報知が行われることになる。
ユーザインタフェース53は、読取装置1において表示又は音声によって各種の情報を顧客C1に提示したり、顧客C1の操作(音声入力を含む)を受け付けたりする機能を持つ。本実施形態では、ユーザインタフェース53は、表示部531と、操作部532と、を有している。一例として、表示部531及び操作部532はタッチパネルディスプレイとして一体化されている。ユーザインタフェース53は、一例として、顧客C1側(前方)に向くように筐体31に設置される。ユーザインタフェース53は、表示及び音声に限らず、例えば、ランプの点灯状態(点灯、消灯、光色、点滅パターン又は明るさ等)又はバイブレータを用いた振動等により、情報を提示してもよい。
(3)動作
次に、読取装置1の動作について、図7を参照して説明する。
読取装置1は、検知部52(投入検知部521)にて、読取空間10に物品A1を置く動作に関連する事象の発生の有無を監視している(S1)。読取空間10に物品A1を置く動作に関連する事象が発生するまでは(S1:No)、処理S1を繰り返し実行する。ここで、開口部11を物品A1又は人の手等の移動体が通過すると、検知部52は、読取空間10への物品A1の投入有り、つまり読取空間10に物品A1を置く動作に関連する事象が発生したと判断する(S1:Yes)。
物品A1の投入有りと判断されると(S1:Yes)、読取部50は、物品情報の読み取りを開始する(S2)。本実施形態では、読取部50は、物品情報の読み取りを開始すると、継続的に無線通信用の電波を出力する。この間、読取部50は、物品情報の読み取りを継続する(S3)。
ここで、読取装置1は、検知部52(完了検知部522)にて、読取空間10への物品A1の収容の完了を監視している(S4)。読取空間10への物品A1の収容が完了するまでは(S4:No)、処理S3を繰り返し実行し、物品情報の読み取りを継続する。ここで、収容体3の底壁31に物品A1が到達すると、検知部52は、読取空間10への物品A1の収容が完了したと判断する(S4:Yes)。これにより、読取部50は、物品情報の読み取りを終了する(S5)。本実施形態では、読取部50は、物品情報の読み取りを終了すると、無線通信用の電波の出力を停止する。
その後、読取装置1は、読取部50にて読み取った物品情報をユーザインタフェース53の表示部531に表示する(S6)。このとき、表示部531には、例えば、正常に読み取られた物品情報に基づいて、物品情報に対応する物品A1の名称(商品名)、金額、及び合計金額(決済金額)等が一覧表示される。このとき、ユーザインタフェース53の表示部531には確認ボタンのアイコンが表示される(S7)。そして、確認ボタンが押されるまで(S7:No)、処理S6〜S7が繰り返し行われる。
表示部531の表示を見た顧客C1は、購入予定の物品A1が全て含まれていることを確認すると、ユーザインタフェース53の操作部532にて確認ボタンを押す(S7:Yes)。
その後、読取装置1は、取得した物品情報を決済システム4に出力する(S8)。これにより、読取装置1による物品情報の取得に係る一連の処理が完了する。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つにすぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、読取装置1と同様の機能は、読取方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。また、買物支援システム100と同様の機能は、買物支援方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係る読取方法は、遮蔽体2と、収容体3と、を用いた読取方法である。遮蔽体2は、開口部11を有し、内面20が電波を遮蔽する材料により回転楕円体に沿う形状に形成されている。収容体3は、少なくとも一部が遮蔽体2の内部に収容され、開口部11を通して電子タグA11が付された少なくとも1つの物品A1を収容する。読取方法は、収容工程と、読取工程と、を有する。収容工程は、物品A1を収容体3に収容する工程(図7の「S1」参照)である。読取工程は、収容体3に収容された物品A1の電子タグA11との無線通信により電子タグA11から物品情報を読み取る工程(図7の「S2」〜「S5」参照)である。
(4.1)第1変形例
上述の実施形態の読取装置1では、遮蔽体2は、内面20が回転楕円体に沿った形状であるが、遮蔽体2が第1領域B1及び第2領域B2を有する構造であれば、遮蔽体2の内面20の形状は、この形状に限られない。以下、上述の実施形態の第1変形例に係る読取装置1Aについて、図8を用いて説明する。本変形例は、遮蔽体2が第1遮蔽体21及び第2遮蔽体22を結合した構成である点で、上述の実施形態の読取装置1と相違する。
第1遮蔽体21は、第1焦点F11を焦点とした回転放物面210を有している。第2遮蔽体22は、第2焦点F12を焦点とした回転放物面220を有している。そして、第1遮蔽体21及び第2遮蔽体22は、互いの開口部を対向させた状態で結合されている。つまり、本変形例では、遮蔽体2の内面20は、互いに対向する2つの回転放物面210,220に沿った形状を含んでいる。
本変形例では、読取装置1Aは、2つのアンテナ6を備えている。そして、2つのアンテナ6のうち一方の第1アンテナ61が第1遮蔽体21の第1焦点F11に、他方の第2アンテナ62が第2遮蔽体22の第2焦点F12に設けられている。第1アンテナ61は、回転放物面210に対して電波を出力するように配置されている。第2アンテナ62は、回転放物面220に対して電波を出力するように配置されている。また、本変形例では、第1遮蔽体21の上端縁と、第2遮蔽体22の上端縁とをつなぐようにして、収容体3が遮蔽体2に固定されている。そして、収容体3の上面の開口が、読取装置1Aの開口部11に相当する。
ここで、第1アンテナ61及び第2アンテナ62の各々から出力される電波の分布の一例について、図9を用いて説明する。図9では、電波の分布を説明しやすくするために、第1アンテナ61及び第2アンテナ62の代わりに、電波を出力する第1出力点610及び第2出力点620を図示している。そして、図9では、第1出力点610及び第2出力点620の各々から出力される電波を、直線状の軌跡により仮想的に表している。また、図9では、遮蔽体2及び収容体3のみを図示しており、その他の構成(アンテナ6、及び物品A1)の図示を省略している。
本変形例では、第1出力点610(第1アンテナ61)から出力される電波は、回転放物面210にて反射することで、第1焦点F11及び第2焦点F12を結ぶ直線と平行する軌跡を辿る。同様に、第2出力点620(第2アンテナ62)から出力される電波は、回転放物面220にて反射することで、第1焦点F11及び第2焦点F12を結ぶ直線と平行する軌跡を辿る。このため、第1アンテナ61及び第2アンテナ62の各々から出力される電波は、開口部11に向けられず、かつ、開口部11よりも下方の領域に分布する。したがって、本変形例では、上述の実施形態と同様に、遮蔽体2は、開口部11を含む第1領域B1と、収容体3に収容された物品A1が存在し得る第2領域B2と、を有することになる。
そして、第1出力点610(第1アンテナ61)及び第2出力点620(第2アンテナ62)から出力される電波は、主として第2領域B2に分布する。つまり、第1領域B1における第1アンテナ61及び第2アンテナ62から出力される電波の強度は、第2領域B2における第1アンテナ61及び第2アンテナ62から出力される電波の強度よりも弱くなっている。このため、第1アンテナ61及び第2アンテナ62は、いずれも第2領域B2にある物品A1の電子タグA11との間では無線通信を行うことが可能である。したがって、読取装置1Aは、第2領域B2(つまり、読取空間10)にある物品A1の電子タグA11から物品情報を読み取ることが可能である。一方、第1アンテナ61及び第2アンテナ62は、いずれも第1領域B1又は第1領域B1よりも更に外側の空間(例えば、読取装置1Aの外側の空間)にある物品A1の電子タグA11との間では、無線通信を行うことは難しい。したがって、読取装置1Aは、読取装置1Aの外部にある物品A1の物品情報を誤って取得することを低減できる。
(4.2)第2変形例
第1変形例では、図10に示すように、第1アンテナ61及び第2アンテナ62は、収容体3を挟んで対向しているが、第1アンテナ61及び第2アンテナ62の配置はこの態様に限られない。なお、図10では、第1アンテナ61及び第2アンテナ62の各々から出力される電波を、直線状の軌跡により仮想的に表している。
以下、上述の実施形態の第2変形例に係る読取装置1Bについて、図11を用いて説明する。本変形例は、第1アンテナ61及び第2アンテナ62が、第1アンテナ61及び収容体3が並ぶ方向と、第2アンテナ62及び収容体3が並ぶ方向とが交差する(ここでは、直交する)ように配置されている点で、第1変形例の読取装置1Aと相違する。
本変形例では、遮蔽体2は、第1遮蔽体21及び第2遮蔽体22の他に、更に第3遮蔽体23及び第4遮蔽体24を結合した構成である。第3遮蔽体23は、第3焦点F13を焦点とした回転放物面230を有している。第4遮蔽体24は、第4焦点F14を焦点とした回転放物面240を有している。そして、第3遮蔽体23及び第4遮蔽体24は、互いの開口部を対向させた状態で結合されている。つまり、本変形例では、遮蔽体2の内面20は、互いに対向する2つの回転放物面210,220(又は230,240)に沿った形状を含んでいる。また、第3遮蔽体23及び第4遮蔽体24は、収容体3を挟んで、第1遮蔽体21及び第2遮蔽体22が並ぶ方向と、第3遮蔽体23及び第4遮蔽体24が並ぶ方向とが交差するように配置されている。
そして、本変形例では、第1アンテナ61が第4遮蔽体24の第4焦点F14に、第2アンテナ62が第2遮蔽体22の第2焦点F12に設けられている。第1アンテナ61は、回転放物面240に対して電波を出力するように配置されている。第2アンテナ62は、回転放物面220に対して電波を出力するように配置されている。また、本変形例では、第1遮蔽体21の上端縁と、第2遮蔽体22の上端縁と、第3遮蔽体23の上端縁と、第4遮蔽体24の上端縁とをつなぐようにして、収容体3が遮蔽体2に固定されている。そして、収容体3の上面の開口が、読取装置1Bの開口部11に相当する。
本変形例では、第1アンテナ61から出力される電波は、回転放物面230,240にて反射することで、第3焦点F13及び第4焦点F14を結ぶ直線と平行する軌跡を辿る。また、第2アンテナ62から出力される電波は、回転放物面210,220にて反射することで、第1焦点F11及び第2焦点F12を結ぶ直線と平行する軌跡を辿る。なお、図11では、第1アンテナ61及び第2アンテナ62の各々から出力される電波を、直線状の軌跡により仮想的に表している。
このため、本変形例では、第1変形例と同様に、第1アンテナ61及び第2アンテナ62の各々から出力される電波は、開口部11に向けられず、かつ、開口部11よりも下方の領域に分布する。また、本変形例では、第1アンテナ61及び第2アンテナ62の各々から出力される電波は、収容体3にて交差する。このため、本変形例では、収容体3に一方向に沿った電波のみが到達する場合と比較して、収容体3に収容された物品A1の電子タグA11から物品情報を読み取りやすい、という利点がある。
(4.3)その他の変形例
以下、上述の実施形態の他の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
遮蔽体2の内壁(内面)20は、金属板に限らず、他の態様であってもよい。例えば、遮蔽体2の内面20は、樹脂材料により形成された板(以下、「樹脂板」という)に導電性を有する材料を塗布して構成されてもよい。また、遮蔽体2の内面20は、めっきにより、樹脂板の表面に金属製の薄膜を形成することで構成されてもよい。また、遮蔽体2の内面20は、樹脂板に導電性フィルムを貼り付けることで構成されてもよい。
また、開口部11の位置は、遮蔽体2の上端に限らず、遮蔽体2の他の位置にあってもよい。つまり、開口部11は、アンテナ6から出力される電波が届きにくい領域、つまり第1領域B1にあればよい。
また、開口部11の大きさは、少なくとも1つの物品A1を投入可能な大きさであればよい。ここで、既に述べたように、開口部11は、第1領域B1に設けられる。したがって、開口部11を大きくしたい場合、第1領域B1を大きくすればよい。そして、アンテナ6の位置を2つの焦点F1,F2から遠ざければ遠ざける程、第1領域B1を大きくすることが可能である。また、アンテナ6から電波を出力する方向(特定の方向D1)と、遮蔽体2の短軸とがなす角度を小さくすればする程、第1領域B1を大きくすることが可能である。ただし、第1領域B1の大きさと、第2領域B2(つまり、読取空間10)の大きさとは、トレードオフの関係にある。
また、遮蔽体2は、開口部11が上方に位置するように、つまり縦向きに支持台7に支持される態様に限らず、遮蔽体2の長軸が水平面に沿うように、つまり横向きに支持台7に支持される態様であってもよい。
また、遮蔽体2の内面20は、2つの焦点F1,F2を結ぶ直線(つまり、長軸)を軸として360度回転させた回転楕円体に沿った形状に限らない。例えば、遮蔽体2の内面20は、2つの焦点F1,F2を結ぶ直線の中心を通り、かつ、この直線と直交する直線(つまり、短軸)を軸として360度回転させた回転楕円体に沿った形状であってもよい。
また、遮蔽体2は、1つのアンテナ6を有する態様に限らず、第1変形例の読取装置1A及び第2変形例の読取装置1Bのように、複数(ここでは、2つ)のアンテナ6を有する態様であってもよい。この態様では、複数のアンテナ6から同時に電波を出力させるのではなく、電波を出力する期間が重ならないように間隔を空けて電波を出力させるのが好ましい。
本開示における読取装置1及び買物支援システム100は、例えば、制御部51及び決済システム4等に、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における読取装置1及び買物支援システム100としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、読取装置1又は買物支援システム100における複数の機能が、遮蔽体2内に集約されていることは読取装置1又は買物支援システム100に必須の構成ではない。読取装置1又は買物支援システム100の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、読取装置1又は買物支援システム100の少なくとも一部の機能は、例えば、サーバ装置及びクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。反対に、上述の実施形態において、複数の装置に分散されている読取装置1又は買物支援システム100の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
また、読取装置1及び買物支援システム100の用途はコンビニエンスストアに限らず、コンビニエンスストア以外の店舗に買物支援システム100が設置されていてもよい。
また、読取装置1の用途は店舗に限らず、例えば、工場、倉庫、事務所、配送センター又は税関等、店舗以外の施設に読取装置1が設置されていてもよい。この場合、例えば、商品ではない物品A1の棚卸管理及び検品等に、読取装置1が使用される。このように、読取装置1が決済システム4と共に買物支援システム100を構成することは、読取装置1にとって必須ではない。
また、電子タグA11は、パッシブ型のRFタグに限らず、アクティブ型のRFタグであってもよい。読取部50は、画像認識等の手段と電子タグA11から読み取った情報とを組み合わせて、物品情報の読み取りを行ってもよい。
また、買物支援システム100は、上述の実施形態のように店員の操作を必要とせずに物品A1の購入が可能な態様に限らず、例えば、いわゆる有人レジのようにレジカウンタに店員が居る状況で使用されてもよい。
また、物品A1を容器に収容する荷詰めの作業は、店員又は顧客C1が行わなくてもよく、例えば、物品A1が容器に収容された状態で店舗に陳列されていてもよいし、袋詰装置等を用いて自動的に荷詰めが行われてもよい。
また、精算処理は、店舗にて行われなくてもよく、例えば、店舗では物品A1を購入する顧客C1の特定のみを行い、クレジットカード決済等により、事後的に、精算処理が実行されてもよい。顧客C1の特定は、例えば、顧客C1が所持する携帯情報端末(スマートフォン等)との通信、又は生体認証(顔認証を含む)等によって実現可能である。
また、買物支援システム100は、物品A1に付された電子タグA11に対して書込情報の書き込みを行う書込装置を更に備えていてもよい。具体的には、電子タグA11を対象にしてデータ(情報)の読み取り及び書き込みが可能なリーダライタからなる読取部50が、書込装置に兼用されてもよい。書込装置は、一例として、電子タグA11が付された物品A1について精算処理が完了していることを表す清算済み情報を電子タグA11に書き込む。この場合に、店舗の出口に設置されたゲート装置にて、精算済み情報が電子タグA11に書き込まれているか否かを判断し、精算済み情報が書き込まれていなければ報知装置にて報知を行うことが可能である。
また、決済システム4は、読取装置1と一体でなくてもよく、例えば、店舗内において読取装置1とは離れて設置されていてもよいし、店舗外に設置されていてもよい。
また、決済システム4における決済方式は、上述した方式に限らず、例えば、現金、クレジットカード、電子マネー、会員カード及びポイントカード等により、決済を行う方式であってもよい。
また、読取部50は、検知部52にて物品A1の投入有りと判断されることで物品情報の読み取りを開始すると、周期的に電波の周波数を切り替えながら、継続的に無線通信用の電波を出力してもよい。
また、読取部50が複数の物品A1について物品情報を一括して読み取ることは、読取装置1において必須の構成ではなく、読取部50は1つずつ物品情報を読み取るように構成されていてもよい。
また、投入検知部521及び完了検知部522は、ライトカーテン又はエリアセンサ等に限らない。投入検知部521は、例えば、筐体31から顧客C1までの距離を測定する、例えば、超音波式若しくは電波式の測距センサ、又は筐体31周辺の床に設置された圧電センサ又は加速度センサ等を用いてもよい。さらに、完了検知部522は、例えば、読取空間10に設置された重量センサ又は加速度センサ、カメラ等であって、読取空間10への買物かご(収容体)1の配置が完了したことを検知してもよい。
また、ユーザインタフェース53は、タッチパネルディスプレイに限らず、例えば、表示部531と操作部532とが別体であってもよいし、操作部532はメカニカルスイッチであってもよい。
また、読取部50は、電子タグA11から物品情報を読み取る構成に加えて、例えば、物品A1に付されたバーコード若しくは二次元コード、物品A1の画像、又は物品A1の重量等を利用して、物品情報を読み取る構成であってもよい。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る読取装置(1)は、遮蔽体(2)と、収容体(3)と、アンテナ(6)と、を備える。遮蔽体(2)は、開口部(11)を有し、内面(20)が電波を遮蔽する材料により回転楕円体に沿う形状に形成されている。収容体(3)は、少なくとも一部が遮蔽体(2)の内部に収容され、開口部(11)を通して電子タグ(A11)が付された少なくとも1つの物品(A1)を収容する。アンテナ(6)は、遮蔽体(2)の内部に設けられて、収容体(3)に収容された物品(A1)の電子タグ(A11)との無線通信により電子タグ(A11)から物品情報を読み取るための電波を出力する。
この態様によれば、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能である、という利点がある。
第2の態様に係る読取装置(1)では、第1の態様において、遮蔽体(2)の内面(20)は、アンテナ(6)から出力される電波が反射するように構成されている。
この態様によれば、遮蔽体(2)の内面(20)に到達した電波の少なくとも一部を収容体(3)側に戻すことができるので、物品情報を読み取るためにアンテナ(6)から出力される電波を有効に利用することができる、という利点がある。
第3の態様に係る読取装置(1)では、第2の態様において、遮蔽体(2)の内面(20)は、アンテナ(6)から出力される電波が多重反射するように構成されている。
この態様によれば、遮蔽体(2)の内面(20)にて電波が多重反射することで、収容体(3)に収容された物品(A1)の電子タグ(A11)に対して種々の角度から電波が到達しやすくなる。その結果、この態様によれば、電子タグ(A11)から物品情報を読み取りやすくなる、という利点がある。
第4の態様に係る読取装置(1)では、第1〜第3のいずれかの態様において、アンテナ(6)は、特定の方向(D1)において、出力する電波の強度のピークを持つ指向性を有している。アンテナ(6)は、特定の方向(D1)に開口部(11)が位置しないように設けられている。
この態様によれば、アンテナ(6)から出力される電波が開口部(11)を通して外部へと漏れにくい、という利点がある。
第5の態様に係る読取装置(1)では、第1〜第4のいずれかの態様において、開口部(11)の少なくとも一部は、遮蔽体(2)の長軸方向において、遮蔽体(2)の2つの焦点(F1,F2)よりも外側に設けられている。
この態様によれば、アンテナ(6)から出力される電波が開口部(11)を通して外部へと漏れにくい、という利点がある。
第6の態様に係る読取装置(1)では、第1〜第5のいずれかの態様において、収容体(3)は、少なくとも一部が遮蔽体(2)の2つの焦点(F1,F2)よりも内側に位置するように遮蔽体(2)の内部に収容されている。
この態様によれば、アンテナ(6)から出力される電波が収容体(3)に収容された物品(A1)の電子タグ(A11)に到達しやすくなり、電子タグ(A11)から物品情報を読み取りやすくなる、という利点がある。
第7の態様に係る読取装置(1)では、第1〜第6のいずれかの態様において、アンテナ(6)は、特定の方向(D1)において、出力する電波の強度のピークを持つ指向性を有している。アンテナ(6)は、遮蔽体(2)の2つの焦点(F1,F2)よりも内側に電波を出力する位置に設けられている。
この態様によれば、アンテナ(6)から出力される電波が開口部(11)を通して外部へと漏れにくい、という利点がある。
第8の態様に係る読取装置(1)では、第1〜第7のいずれかの態様において、アンテナ(6)は、少なくとも開口部(11)に物品(A1)が投入された時点から電波を出力する。
この態様によれば、収容体(3)に対して物品(A1)が配置されてから電波を出力する場合と比較して、電子タグ(A11)から物品情報を読み取りやすくなる、という利点がある。
第9の態様に係る買物支援システム(100)は、第1〜第8のいずれかの態様の読取装置(1)と、決済システム(4)と、を備える。決済システム(4)は、読取装置(1)にて読み取られた物品情報を用いて物品(A1)の決済処理を行う。
この態様によれば、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能である、という利点がある。
第10の態様に係る読取方法は、遮蔽体(2)と、収容体(3)と、を用いた読取方法である。遮蔽体(2)は、開口部(11)を有し、内面(20)が電波を遮蔽する材料により回転楕円体に沿う形状に形成されている。収容体(3)は、少なくとも一部が遮蔽体(2)の内部に収容され、開口部(11)を通して電子タグ(A11)が付された少なくとも1つの物品(A1)を収容する。読取方法は、収容工程と、読取工程と、を有する。収容工程は、物品(A1)を収容体(3)に収容する工程である。読取工程は、収容体(3)に収容された物品(A1)の電子タグ(A11)との無線通信により電子タグ(A11)から物品情報を読み取る工程である。
この態様によれば、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能である、という利点がある。
第11の態様に係る読取装置(1,1A)は、遮蔽体(2)と、収容体(3)と、アンテナ(6)と、を備える。遮蔽体(2)は、開口部(11)を有し、内面(20)が電波を遮蔽する材料により形成されている。収容体(3)は、少なくとも一部が遮蔽体(2)の内部に収容され、開口部(11)を通して電子タグ(A11)が付された少なくとも1つの物品(A1)を収容する。アンテナ(6)は、遮蔽体(2)の内部に設けられて、収容体(3)に収容された物品(A1)の電子タグ(A11)との無線通信により電子タグ(A11)から物品情報を読み取るための電波を出力する。遮蔽体(2)は、開口部(11)を含む第1領域(B1)と、収容体(3)に収容された物品(A1)が存在し得る第2領域(B2)と、を有している。第1領域(B1)におけるアンテナ(6)から出力される電波の強度は、第2領域(B2)におけるアンテナ(6)から出力される電波の強度よりも弱い。
この態様によれば、物品情報の読み取り作業の簡略化を図ることが可能である、という利点がある。
第12の態様に係る読取装置(1)では、第11の態様において、遮蔽体(2)の内面(20)は、回転楕円体に沿った形状である。
この態様によれば、アンテナ(6)から出力される電波が開口部(11)を通して外部へと漏れにくい、という利点がある。
第13の態様に係る読取装置(1A)では、第11の態様において、遮蔽体(2)の内面(20)は、互いに対向する2つの回転放物面(210,220(又は230,240))に沿った形状を含む。
この態様によれば、アンテナ(6)から出力される電波が開口部(11)を通して外部へと漏れにくい、という利点がある。
第2〜第8の態様に係る構成については、読取装置(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。また、第12又は第13の態様に係る構成については、読取装置(1,1A)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1,1A 読取装置
11 開口部
2 遮蔽体
20 内面
3 収容体
4 決済システム
6 アンテナ
100 買物支援システム
210,220,230,240 回転放物面
A1 物品
A11 電子タグ
B1 第1領域
B2 第2領域
D1 特定の方向
F1,F2 焦点

Claims (13)

  1. 開口部を有し、内面が電波を遮蔽する材料により回転楕円体に沿う形状に形成された遮蔽体と、
    少なくとも一部が前記遮蔽体の内部に収容され、前記開口部を通して電子タグが付された少なくとも1つの物品を収容する収容体と、
    前記遮蔽体の内部に設けられて、前記収容体に収容された前記物品の前記電子タグとの無線通信により前記電子タグから物品情報を読み取るための電波を出力するアンテナと、を備える、
    読取装置。
  2. 前記遮蔽体の内面は、前記アンテナから出力される電波が反射するように構成されている、
    請求項1記載の読取装置。
  3. 前記遮蔽体の内面は、前記アンテナから出力される電波が多重反射するように構成されている、
    請求項2記載の読取装置。
  4. 前記アンテナは、特定の方向において、出力する電波の強度のピークを持つ指向性を有しており、
    前記アンテナは、前記特定の方向に前記開口部が位置しないように設けられている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の読取装置。
  5. 前記開口部の少なくとも一部は、前記遮蔽体の長軸方向において、前記遮蔽体の2つの焦点よりも外側に設けられている、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の読取装置。
  6. 前記収容体は、少なくとも一部が前記遮蔽体の2つの焦点よりも内側に位置するように前記遮蔽体の内部に収容されている、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の読取装置。
  7. 前記アンテナは、特定の方向において、出力する電波の強度のピークを持つ指向性を有しており、
    前記アンテナは、前記遮蔽体の2つの焦点よりも内側に電波を出力する位置に設けられている、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の読取装置。
  8. 前記アンテナは、少なくとも前記開口部に前記物品が投入された時点から電波を出力する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の読取装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の読取装置と、
    前記読取装置にて読み取られた前記物品情報を用いて前記物品の決済処理を行う決済システムと、を備える、
    買物支援システム。
  10. 開口部を有し、内面が電波を遮蔽する材料により回転楕円体に沿う形状に形成された遮蔽体と、
    少なくとも一部が前記遮蔽体の内部に収容され、前記開口部を通して電子タグが付された少なくとも1つの物品を収容する収容体と、を用いた読取方法であって、
    前記物品を前記収容体に収容する収容工程と、
    前記収容体に収容された前記物品の前記電子タグとの無線通信により前記電子タグから物品情報を読み取る読取工程と、を有する、
    読取方法。
  11. 開口部を有し、内面が電波を遮蔽する材料により形成された遮蔽体と、
    少なくとも一部が前記遮蔽体の内部に収容され、前記開口部を通して電子タグが付された少なくとも1つの物品を収容する収容体と、
    前記遮蔽体の内部に設けられて、前記収容体に収容された前記物品の前記電子タグとの無線通信により前記電子タグから物品情報を読み取るための電波を出力するアンテナと、を備え、
    前記遮蔽体は、前記開口部を含む第1領域と、前記収容体に収容された前記物品が存在し得る第2領域と、を有しており、
    前記第1領域における前記アンテナから出力される電波の強度は、前記第2領域における前記アンテナから出力される電波の強度よりも弱い、
    読取装置。
  12. 前記遮蔽体の前記内面は、回転楕円体に沿った形状である、
    請求項11記載の読取装置。
  13. 前記遮蔽体の前記内面は、互いに対向する2つの回転放物面に沿った形状を含む、
    請求項11記載の読取装置。
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