JP2020021379A - 情報取得システム、買物支援システム、及び情報取得方法 - Google Patents

情報取得システム、買物支援システム、及び情報取得方法 Download PDF

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Abstract

【課題】物品情報の読取り成功率の向上を図ることが可能な情報取得システム、買物支援システム、及び情報取得方法を提供する。【解決手段】情報取得システム1は、読取部2と、姿勢変化部3と、を備える。読取部2は、読取空間90にある物品91の物品情報を読み取る。姿勢変化部3は、少なくとも読取部2が物品情報を読み取っている間に、物品91の姿勢を変化させる。姿勢変化部3は、読取空間90に物品91を置くときに物品91に与えられた位置エネルギと運動エネルギとの少なくとも一方を利用して、物品91の姿勢を変化させる。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に情報取得システム、買物支援システム、及び情報取得方法に関し、より詳細には、読取空間にある物品の物品情報を取得する情報取得システム、買物支援システム、及び情報取得方法に関する。
特許文献1には、少なくとも顧客が購入しようとする商品の精算(決済)処理を行うためのPOS(Point Of Sales)装置において、RF(Radio Frequency)タグ(電子タグ)の読取装置を用いることが記載されている。電子タグは、商品に付されており、電子タグが付された商品の価格情報又は識別情報を記憶している。
特許文献1において、読取装置は、筐体の6面で構成されている箱型形状の収容室に商品が収容された状態で、電子タグから情報を読み取る。筐体には、収容室内へとつながる開口部が形成されている。開口部は、蓋体によって開閉される。つまり、蓋体が開いている状態で、顧客は、開口部から収容室内へ商品を入れることができる。収容室の外部の電子タグから読取装置が情報を読み取らないよう、筐体及び蓋体は、電波を反射する材料又は電波を吸収する材料で構成されている。
特開2016−162177号公報
しかし、特許文献1に記載の構成では、複数の物品(商品)同士の重なり、又はある物品に付された電子タグと他の物品との重なり等により、物品情報の読取りが困難になることがある。
本開示は上記事由に鑑みてなされており、物品情報の読取り成功率の向上を図ることが可能な情報取得システム、買物支援システム、及び情報取得方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る情報取得システムは、読取部と、姿勢変化部と、を備える。前記読取部は、読取空間にある物品の物品情報を読み取る。前記姿勢変化部は、少なくとも前記読取部が前記物品情報を読み取っている間に、前記物品の姿勢を変化させる。前記姿勢変化部は、前記読取空間に前記物品を置くときに前記物品に与えられた位置エネルギと運動エネルギとの少なくとも一方を利用して、前記物品の姿勢を変化させる。
本開示の一態様に係る買物支援システムは、前記情報取得システムと、前記物品情報を用いて前記物品の決済処理を行う決済システムと、を備える。
本開示の一態様に係る情報取得方法は、読取工程と、姿勢変化工程と、を有する。前記読取工程は、読取空間にある物品の物品情報を読み取る工程である。前記姿勢変化工程は、少なくとも前記読取工程の間に前記物品の姿勢を変化させる工程である。前記姿勢変化工程は、前記読取空間に前記物品を置くときに前記物品に与えられた位置エネルギと運動エネルギとの少なくとも一方を利用して、前記物品の姿勢を変化させる工程である。
本開示によれば、物品情報の読取り成功率の向上を図ることが可能である、という利点がある。
図1は、実施形態1に係る情報取得システムを備えた買物支援システムの概略構成を示すブロック図である。 図2A及び図2Bは、同上の情報取得システムの使用例を示す概略図である。 図3は、同上の情報取得システムの要部を示す断面図である。 図4Aは、同上の情報取得システムの要部を示す平面図、図4Bは、同上の情報取得システムの要部を示す断面図である。 図5A及び図5Bは、同上の情報取得システムを用いて物品情報を読み取る様子を示す断面図である。 図6A〜図6Dは、それぞれ同上の情報取得システムの姿勢変化部の構成例1〜構成例4を示す概略図である。 図7は、同上の情報取得システムの動作を示すフローチャートである。 図8A及び図8Bは、実施形態1の第1変形例に係る情報取得システムを用いて物品情報を読み取る様子を示す断面図である。 図9A及び図9Bは、それぞれ実施形態1の第2変形例に係る情報取得システムの要部を示す平面図及び断面図である。図9C及び図9Dは、それぞれ実施形態1の第3変形例に係る情報取得システムの要部を示す平面図及び断面図である。図9E及び図9Fは、それぞれ実施形態1の第4変形例に係る情報取得システムの要部を示す平面図及び断面図である。 図10は、実施形態1の第5変形例に係る情報取得システムの要部を示す断面図である。 図11Aは、実施形態2に係る情報取得システムの要部を示す平面図、図11Bは、同上の情報取得システムの要部を示す一部破断した斜視図である。 図12Aは、実施形態2の第1変形例に係る情報取得システムの要部を示す平面図、図12Bは、同上の情報取得システムの要部を示す一部破断した斜視図である。 図13Aは、実施形態2の第2変形例に係る情報取得システムの要部を示す平面図、図13Bは、同上の情報取得システムの要部を示す一部破断した斜視図である。 図14Aは、実施形態3に係る情報取得システムの要部を示す断面図である。図14Bは、実施形態3の変形例に係る情報取得システムの要部を示す断面図である。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係る情報取得システム1は、図1に示すように、少なくとも1つの物品91からの物品情報の取得に用いられる装置である。情報取得システム1は、読取空間90にある物品91から、直接的に又は間接的に、物品情報を取得する。物品情報の間接的な取得は、例えば、物品91に付された電子タグ92又はバーコードシール等から、情報取得システム1が物品情報を読み取ることによって実現される。物品情報の直接的な取得は、例えば、物品91を撮像した画像等から、情報取得システム1が物品情報を読み取ることによって実現される。
本開示でいう「物品情報」は、物品91を識別するための情報であって、例えば、日本国で用いられているJAN(Japanese Article Number)コード等の商品識別コードである。この種の商品識別コードには、JANコードの他、EPC(Electronic Product Code)、欧州等で用いられているEAN(European Article Number)コード、及び米国等で用いられているUPC(Universal Product Code)等がある。また、物品情報は、物品91の品種(種類)を識別する情報に限らず、同一品種の物品91を個別に識別するシリアル情報等の情報を含んでいてもよい。これにより、同一品種の物品91が複数ある場合にも、これら同一品種の複数の物品91の各々を物品情報にて特定可能である。
本実施形態に係る情報取得システム1は、図1に示すように、読取部2と、姿勢変化部3と、を備えている。読取部2は、読取空間90にある物品91の物品情報を読み取る。姿勢変化部3は、少なくとも読取部2が物品情報を読み取っている間に、物品91の姿勢を変化させる。ここで、姿勢変化部3は、読取空間90に物品91を置くときに物品91に与えられた位置エネルギと運動エネルギとの少なくとも一方を利用して、物品91の姿勢を変化させる。
要するに、本実施形態に係る情報取得システム1では、少なくとも読取部2が物品情報を読み取っている間に、姿勢変化部3にて物品91の姿勢が変化させられる。そのため、読取部2は、様々な姿勢の物品91を対象にして物品情報の読取りを行うことができ、物品91の姿勢が不変である場合に比べて、物品情報の読取り成功率の向上を図ることが可能である。しかも、姿勢変化部3は、読取空間90に物品91を置くときに物品91に与えられた位置エネルギと運動エネルギとの少なくとも一方を利用するので、能動的ではなく、受動的に物品91の姿勢を変化させることになる。そのため、姿勢変化部3としては、動力(駆動力)を必要とせず、構成の簡略化、又は省エネルギ化を図ることができる。
(2)構成
以下、本実施形態に係る情報取得システム1、及びこれを備える買物支援システム10について詳しく説明する。
(2.1)買物支援システム
ここではまず、本実施形態に係る買物支援システム10の全体構成について説明する。本実施形態では、買物支援システム10は、情報取得システム1と、決済システム4と、を備えている。言い換えれば、本実施形態に係る情報取得システム1は、決済システム4と共に、買物支援システム10を構成する。決済システム4は、情報取得システム1で取得された物品情報を用いて物品91の決済処理を行う。
買物支援システム10は、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、ドラッグストア、家電量販店又はホームセンター等の小売店の店舗に導入され、顧客C1(図2A参照)による商品の購入(つまり「買物」)を支援するシステムである。本開示でいう「購入」とは、売主(店舗)から買主(顧客)に物品91の所有権を移転し、これに対する対価(代金)を買主が売主に支払う行為(売買)における買主(顧客)側の行為を意味する。そのため、店舗に導入される買物支援システム10に情報取得システム1が用いられる場合、情報取得システム1を用いて物品情報が取得される物品91は、店舗で販売されている「商品」であって、物品情報は「商品情報」である。本実施形態では、買物支援システム10が導入される店舗としてコンビニエンスストアを例に説明する。
この種の店舗においては、複数の物品91が店内に陳列された状態で、複数の物品91の販売が行われている。そのため、顧客C1は、店内に陳列されている複数の物品91の中から所望の物品91をピックアップし、ピックアップした物品91について決済(精算)を行うことで、所望の物品91を購入する。本実施形態では、店内に少なくとも1人は店員が存在する有人の店舗を想定する。ただし、この例に限らず、例えば、店舗に店員が居ない無人店舗のような状況においても、買物支援システム10は採用可能である。
情報取得システム1が買物支援システム10に用いられる場合においては、情報取得システム1で取得された物品情報は、決済システム4での決済処理に使用される。すなわち、決済システム4は、情報取得システム1で物品情報が取得された物品91について、物品情報を用いて決済処理を行う。よって、買物支援システム10によれば、店舗に設置された情報取得システム1にて物品情報の読取りが行われることにより、物品91の決済処理が可能な状態になる。
情報取得システム1は、読取空間90にある物品91から、直接的に又は間接的に、物品情報を取得する。そのため、顧客C1は、店舗に陳列されている複数の物品91の中から、購入対象の物品91を、店内でピックアップし、読取空間90に配置することで、情報取得システム1に物品情報の取得を実施させればよい。そして、情報取得システム1で取得された物品情報を用いて決済システム4での決済処理が完了することで、売主(店舗)から買主(顧客)へ所有権が移転し、顧客C1による商品の購入が成立する。顧客C1は、購入した物品91、つまり決済処理が終了した物品91を持ち帰ることになる。
決済システム4は、情報取得システム1と通信可能に構成されている。決済システム4と情報取得システム1との間の通信方式としては、無線通信又は有線通信の適宜の通信方式が採用される。さらに、決済システム4は、例えば、POS(Point Of Sales)端末からなる店舗端末と、直接的に又は中継器等を介して間接的に、通信可能に構成されている。本実施形態では、決済システム4は、情報取得システム1と同一の筐体100(図2A参照)内に収容されている。すなわち、情報取得システム1及び決済システム4は、1つの筐体100に設けられている。
決済システム4は、後述する情報取得システム1のユーザインタフェース13を用いることにより、表示又は音声によって各種の情報を顧客C1に提示したり、顧客C1の操作(音声入力を含む)を受け付けたりすることができる。ただし、決済システム4による情報の提示は、表示と音声との少なくとも一方で実現されればよく、表示と音声とのいずれか一方で実現されてもよいし、表示と音声との組み合わせで実現されてもよい。
一例として、決済システム4は、来客検知時及び決済処理の完了時に、「いらっしゃいませ。」、「ありがとうございました。」等のメッセージを顧客C1に提示することができる。これにより、顧客C1に対して、店員が接客するのに近い親近感を与えることができる。また、顧客C1は、例えば、ユーザインタフェース13に表示される購入対象の物品91の一覧、及び決済金額(精算金額)等を確認し、確認後にユーザインタフェース13を操作して承諾の意思表示を行うことにより、決済システム4での決済処理を行う。決済処理は、例えば、携帯情報端末(スマートフォン又はウェアラブル端末等)、又はIC(Integrated Circuit)カード等と決済システム4との間の近距離無線通信により、実現されてもよい。この場合、顧客C1は、携帯情報端末又はICカード等を、所定箇所(例えば、ユーザインタフェース13付近)に近づける操作により、決済システム4に決済処理を行わせる。ここで、決済システム4は、プリンタを有していてもよく、その場合、決済処理が完了すれば、プリンタにてレシート(receipt)等を発行(印刷)可能である。ただし、決済処理において顧客C1の操作を受け付けること、及びレシートを発行することは、買物支援システム10において必須の構成ではない。
また、購入対象の物品91の一覧、及び決済金額等の情報(以下、「購入情報」という)は、決済システム4から、顧客C1が所有する携帯情報端末(スマートフォン又はタブレット端末等)、又は店舗端末等に送信されてもよい。これにより、顧客C1が所有する携帯情報端末、又は決済システム4とは別の情報端末にて、購入情報の閲覧又はレシートの発行等が可能になる。さらに、店舗端末等からサーバに購入情報が送信されることで、退店後においても、顧客C1は、顧客C1が所有する携帯情報端末にて購入情報を閲覧したり、携帯情報端末にレシートを発行させたりすることが可能になる。
本実施形態では、決済システム4は、ハードウェアとしての1以上のプロセッサ及びメモリを主構成とするコンピュータシステムである。このコンピュータシステムでは、メモリに記録されたプログラムを1以上のプロセッサで実行することによって、決済システム4の機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリにあらかじめ記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能な光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
(2.2)情報取得システム
次に、本実施形態に係る情報取得システム1の構成について、更に詳しく説明する。
本実施形態では、情報取得システム1は、図2A及び図2Bに示すように、一例として、鉛直方向に長さを有するタワー型の筐体100を有している。情報取得システム1は、筐体100が店舗の所定位置に設置された、定置型の設備である。筐体100は一例として樹脂製である。
筐体100の上面101には、凹所が形成されており、凹所の内部空間が読取空間90を構成する。つまり、本実施形態では、読取部2での物品情報の読取りが行われる読取空間90は、筐体100の上面101に形成された凹所内の空間である。
本実施形態では、筐体100の上面101は、斜め前方を向くように、水平面に対して傾斜している。これにより、筐体100の上面101に形成された読取空間90の投入口901についても、図2A及び図2Bに示すように、真上ではなく、筐体100の手前に位置する顧客C1側を向くことになる。そのため、顧客C1においては、投入口901が真上を向いている場合に比べて、読取空間90をのぞき込みやすく、また読取空間90への物品91の投入、及び読取空間90からの物品91の取出しの作業を行いやすい。
ここで、情報取得システム1は、読取空間90を囲む壁面902と、読取空間90に物品91を入れるための投入口901と、を更に備えている。つまり、壁面902で囲まれた空間が読取空間90として機能するのであって、言い換えれば、読取空間90の範囲は壁面902で規定される。また、読取空間90への物品91の投入は、投入口901から行われる。本実施形態では、読取空間90への物品91の投入だけでなく、読取空間90からの物品91の取出しについても、投入口901を通して行われる。つまり、読取空間90に対する物品91の出し入れが、投入口901を通して行われる。
本実施形態では、読取空間90は凹所の内部空間であるので、凹所の内周面(底面を除く)が壁面902を構成し、凹所の開口面が投入口901を構成する。ここで、凹所は略矩形状に開口しているため、投入口901の形状は略矩形状である。投入口901の四辺から、凹所の深さ方向に延びた凹所の4つの内周面が、それぞれ壁面902を構成する。本実施形態では、投入口901と複数(4つ)の壁面902とは、互いに略直交している。ただし、凹所の内周面(壁面902及び底面)は、平面に限らず、少なくとも一部が曲面(球面を含む)であってもよい。
ところで、情報取得システム1は、上述したように読取部2と、姿勢変化部3と、を備えている。また、本実施形態に係る情報取得システム1は、図1に示すように、制御部11と、検知部12と、ユーザインタフェース13と、を更に備えている。
読取部2は、読取空間90にある物品91の物品情報を読み取る。本実施形態では、読取部2は、物品91に付された電子タグ92から物品情報を無線通信により読み取る。すなわち、読取部2は、物品91に付された電子タグ92との間で電波を媒体として無線通信を行うことにより、電子タグ92に記憶されている物品情報を取得する。
電子タグ92は、例えば、パッシブ型のRFタグであって、少なくとも物品情報を記憶するメモリを有している。ここにおいて、複数の物品91には複数の電子タグ92が一対一で対応付けられている。電子タグ92には、対応する物品91についての物品情報が記憶されており、電子タグ92は、対応する物品91に付されている。
電子タグ92は物品91と一体に取り扱い可能な状態で物品91に付されていればよく、電子タグ92が物品91に付される具体的な態様としては、様々な態様がある。本実施形態では一例として、電子タグ92はシール状であって物品91に貼り付けられている。その他、電子タグ92は、例えば、紐等で物品91に繋がっていてもよいし、物品91の梱包材に一体化されていてもよいし、物品91に埋め込まれていてもよいし、物品91に組み込まれていてもよい。さらに、例えば、塗布型半導体等の技術を用いることにより、電子タグ92は、物品91自体、又は物品91の梱包材等の表面に、印刷にて直接的に形成されていてもよい。
本実施形態に係る読取部2は、図3に示すように、筐体100における読取空間90の付近に内蔵されている。読取部2は、アンテナ21を有しており、RFID(Radio Frequency Identification)システムを構成するリーダである。ここで、読取部2の本体とアンテナ21とは別体であってもよく、その場合には、読取部2の本体とアンテナ21とはケーブルで接続され、アンテナ21のみが読取空間90の付近に配置されていればよい。つまり、読取部2の本体は読取空間90の付近に配置されていなくてもよい。読取部2は、基本的には、読取空間90に配置された物品91の電子タグ92と無線通信を行う。本実施形態では、読取空間90の投入口901に蓋又はシールド等は設けられておらず、投入口901が常時開放された開放型の読取空間90を採用している。読取空間90のうち、アンテナ21と対向しない側面(壁面902)及び底面には、読取空間90からの電波の漏洩を低減するためのシールド等が適宜設けられていてもよい。また、読取空間90のうち、アンテナ21と対向する側面(壁面902)及び底面には、読取空間90から見てアンテナ21の外側、つまりアンテナ21よりも読取空間90から離れた位置に、シールド等が適宜設けられていてもよい。
アンテナ21は、読取空間90に位置する電子タグ92との間で、通信媒体となる電波を送受信し、無線通信を行う。すなわち、本実施形態では、アンテナ21は、読取空間90に対して、読取空間90の周辺から電波を送受信可能となるように配置されている。アンテナ21は、偏波面を考慮し、円偏波のアンテナにて構成されることが好ましい。アンテナ21は、例えば、パッチアンテナ、モノポールアンテナ、逆F形アンテナ又はスロットアンテナ等で構成される。図3等の図面上では、読取空間90の前方にのみアンテナ21が配置されているように示しているが、これに限らず、読取空間90の後方と下方と側方との少なくとも一方向にもアンテナ21が配置されていてもよい。
読取部2は、アンテナ21から電子タグ92に電波を送信し、この電波によって起動された電子タグ92からの物品情報をアンテナ21にて受信する。読取部2は、電子タグ92から物品情報を受信すると、受信した物品情報を制御部11に出力する。
本実施形態では、読取部2は、物品91が容器93に収容(袋詰め)された状態で、物品91に付された電子タグ92から物品情報を読み取る。そのため、顧客C1は、店内でピックアップした物品91について、先に、物品91を容器93に収納する作業を行い、その後、物品91を容器93ごと読取部2上の所定エリアに置くことによって、読取部2に物品情報の読み取りを行わせることができる。したがって、顧客C1においては、物品情報の読み取り後に、荷詰めを行う必要がなく、例えば、容器93に収納された状態の物品91を、そのまま容器93ごと持ち帰ることができ、買物支援システム10によって買物を効率よく行うことができる。本開示でいう「容器」は、物品91を収容するために使用する入れ物であって、物品91が入る大きさで、かつ物品91を出し入れするための開口を有する入れ物であればよく、例えば、袋、バッグ、かご又は箱等である。ここで、袋、バッグ、かご又は箱等の材質は特に限定されず、例えば、袋であれば、ポリエチレン製又はポリプロピレン製等の「ビニール袋」、及び紙製の「紙袋」等を含む。
特に、本実施形態では、容器93が比較的薄手で、かつ透明のビニール袋であると仮定する。そのため、顧客C1は、物品91をピックアップしながら容器93に収納できるので、物品91のピックアップと物品91の袋詰めと、を同時に行うことができる。したがって、買物支援システム10によれば、単独での「袋詰め」という作業が不要になり、買物の効率の更なる向上を図ることができる。ただし、顧客C1が物品91のピックアップと物品91の袋詰めと、を同時に行うことは、買物支援システム10に必須の事項でない。例えば、顧客C1は、物品91のピックアップ後、決済処理の開始までの間に、物品91の袋詰めを行ってもよいし、決済処理後に、物品91の袋詰めを行ってもよい。
また、図3に示すように、容器93に複数の物品91が収納されている場合には、読取部2は、これら複数の物品91に付された複数の電子タグ92から、複数の物品91の物品情報をまとめて読み取ることが可能である。ここで、読取部2は、複数の電子タグ92から、複数の物品情報を一括で読み取ってもよいし、物品情報を1つずつ読み取ってもよい。ただし、複数の物品91が容器93に収納されていることは必須ではなく、容器93に収納されていない状態の複数の物品91に付された複数の電子タグ92から、読取部2が、複数の物品91の物品情報をまとめて読み取ってもよい。
要するに、本実施形態に係る情報取得システム1では、読取部2は、物品91を複数収容した1つの容器93が読取空間90に配置された状態で、容器93内の複数の物品91の物品情報を読み取る。これにより、顧客C1は、一旦、複数の物品91を容器93に収納すれば、その後、精算処理が完了してこれら複数の物品91を持ち帰るまで、これら複数の物品91をばらすことなく一まとめにして扱うことができる。
姿勢変化部3は、読取空間90にある物品91に外力を作用させ得る位置に配置されている。姿勢変化部3は、少なくとも読取部2が物品情報を読み取っている間に、物品91の姿勢を変化させる。ここで、姿勢変化部3は、読取空間90に物品91を置くときに物品91に与えられた位置エネルギと運動エネルギとの少なくとも一方を利用して、物品91の姿勢を変化させる。
すなわち、顧客C1が、情報取得システム1にて物品情報の取得を行わせるべく、読取空間90に置く際には、物品91に対しては、位置エネルギと運動エネルギとの少なくとも一方が与えられる。例えば、顧客C1が物品91を持ち上げれば、物品91には位置エネルギが与えられ、顧客C1が物品91を落下させれば、物品91には運動エネルギが与えられることになる。姿勢変化部3は、このように読取空間90に物品91を置くときに物品91に与えられた力学的エネルギ(位置エネルギ及び運動エネルギ)を利用して、物品91の姿勢を変化させる。そのため、姿勢変化部3としては、物品91の姿勢を変化させるための、モータ等の動力(駆動力)を必要とせず、構成の簡略化、又は省エネルギ化を図ることができる。
本実施形態では、姿勢変化部3は、図3に示すように、物品91に接触する箇所の少なくとも一部に凹凸部30を有している。ここでは、読取空間90を形成する凹所の底面903の略全面に凹凸部30が形成されている。これにより、読取空間90に物品91を置くときに、凹所の底面903に物品91が到達すると、物品91の一部が凹凸部30からの反力を受けて、物品91の姿勢が変化することになる。姿勢変化部3について詳しくは、「(2.3)姿勢変化部」の欄で説明する。
制御部11は、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを主構成とする。すなわち、マイクロコントローラのメモリに記録されたプログラムを、マイクロコントローラのプロセッサが実行することにより、制御部11の機能が実現される。プログラムはメモリにあらかじめ記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通して提供されてもよく、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
制御部11は、図1に示すように、読取部2、検知部12、ユーザインタフェース13及び決済システム4に接続されている。制御部11は、少なくとも読取部2における電子タグ92との無線通信の開始及び終了の指示を出す。具体的には、制御部11は、読取部2と電子タグ92との無線通信を開始させる際には、読取部2から無線通信用の電波の出力を開始させるように読取部2を制御する。制御部11は、読取部2と電子タグ92との無線通信を終了させる際には、読取部2から無線通信用の電波の出力を停止させるように、読取部2を制御する。
検知部12は、読取空間90に物品91を置く動作に関連する事象の発生を検知する。本開示でいう読取空間90に物品91を置く動作に関連する「事象」とは、例えば、投入口901を物品91又は人の手が通過すること、又は人が筐体100装置の前に立つ(接近する)こと等である。一例として、検知部12は、読取空間90の投入口901を移動体が通過することを検知するライトカーテン又はエリアセンサ等の非接触式の対物センサにて実現される。要するに、検知部12は、読取空間90の投入口901を物品91又は人の手等の移動体が通過することで、読取空間90への物品91の投入、つまり読取空間90に物品91を置く動作に関連する事象が発生したと判断する。
本実施形態では、制御部11は、検知部12の検知結果に応じて、読取部2に物品情報の読取りを開始させる。ここで、制御部11は、読取空間90に物品91を置く動作に関連する事象が発生したときに、読取部2に物品情報の読取りを開始させる。その結果、読取部2は、読取空間90に物品91を置く動作に関連する事象の発生をトリガにして、物品情報の読取りを開始する。つまり、読取部2は、常に物品情報の読取りを行っているのではなく、物品91が投入口901を通過する等、読取空間90に物品91を置く動作に関連する事象が発生すると、読取部2による物品情報の読取りが開始する。このように、読取りを行う期間を限定する、つまり読取を行う時間を短縮することで、誤った読取りの発生回数の低減を図ることができる。
ユーザインタフェース13は、情報取得システム1において表示又は音声によって各種の情報を顧客C1に提示したり、顧客C1の操作(音声入力を含む)を受け付けたりする機能を持つ。本実施形態では、ユーザインタフェース13は、表示部131と、操作部132と、を有している。一例として、表示部131及び操作部132はタッチパネルディスプレイとして一体化されている。ユーザインタフェース13は、筐体100の上面101上に、顧客C1側(前方)に向けて設置されている。ユーザインタフェース13は、表示及び音声に限らず、例えば、ランプの点灯状態(点灯、消灯、光色、点滅パターン又は明るさ等)又はバイブレータを用いた振動等により、情報を提示してもよい。
(2.3)姿勢変化部
次に、姿勢変化部3の詳細について、図4A〜図6Dを参照して説明する。
本実施形態では、上述したように、姿勢変化部3は、読取空間90を形成する凹所の底面903の略全面に形成された凹凸部30を有している。図4Aは、筐体100の上面101の真正面、つまり上面101の垂直方向の一方から見た読取空間90を表す図である。
姿勢変化部3は、読取空間90にある物品91に接触し得る位置に配置され、物品91に接触することで物品91の姿勢を変化させる。言い換えれば、読取空間90にある物品91は、姿勢変化部3に接触することで、その姿勢が変化する。
凹凸部30は、図4A及び図4Bに示すように、複数の凸部31を有している。複数の凸部31の各々は、ここでは一例として、四角錐状である。複数の凸部31は、底面903の基準面P1(図4B参照)の略全面に対して形成されている。本開示でいう底面903の「基準面P1」は、凹凸部30(複数の凸部31)が設けられていない状態の底面903であって、仮想面である。複数の凸部31は、基準面P1の縦及び横のそれぞれに対して複数個ずつ、隙間無く並ぶように二次元配置されている。このような凸部31が複数形成されることにより、凹所の底面903の略全面に凹凸部30が形成されることになる。本実施形態では筐体100の一部である底面903に凹凸部30(複数の凸部31)が形成されているので、複数の凸部31についても、筐体100と同様に樹脂製である。
本実施形態では、図4Bに示すように、凹所の底面903の基準面P1、つまり凹凸部30(複数の凸部31)を除いた底面903は、筐体100の上面101と平行である。つまり、底面903の基準面P1は、筐体100の上面101と同様に、斜め前方を向くように、水平面に対して傾斜している。ただし、凹所の底面903の基準面P1と、筐体100の上面101とが平行であることは必須ではない。さらに、基準面P1と上面101とは平面でなくてもよく、例えば、基準面P1と上面101との少なくとも一方が曲面(球面を含む)であってもよい。
本実施形態に係る情報取得システム1は、このような構成の姿勢変化部3を有することにより、図5A及び図5Bに示すように、少なくとも読取部2が物品情報を読み取っている間に、姿勢変化部3にて物品91の姿勢を変化させることができる。図5A及び図5Bでは、複数(ここでは3つ)の物品91が容器93ごと、まとめて読取空間90に置かれる場合を想定している。
すなわち、図5Aに示すように、物品91が投入口901から読取空間90に進入し底面903に到達する前の状態と、図5Bに示すように、物品91が底面903に到達後の状態とでは、物品91の姿勢が変化している。これは、物品91が底面903に到達した際に、底面903に形成されている姿勢変化部3、つまり凹凸部30が容器93越しに物品91に接触することに起因する。要するに、物品91が底面903に到達する瞬間においては、読取空間90に物品91を置くときに物品91に与えられた位置エネルギと運動エネルギとの少なくとも一方により、物品91には底面903からの反力が作用する。このとき、底面903に形成された凹凸部30により、反力は物品91の全体ではなく、物品91の一部に局所的に作用する。言い換えれば、物品91は、部分的に凸部31にて押されることになり、結果的に、物品91の姿勢が変化する。例えば、図5Aのように略水平であった物品91の姿勢が、図5Bに示すように水平面に対して傾いた姿勢へと変化する。
そして、少なくとも読取部2が物品情報を読み取っている間に、物品91の姿勢が変化することで、読取部2は、様々な姿勢の物品91を対象にして物品情報の読取りを行うことができる。そのため、読取部2が物品情報を読み取っている間に、物品91の姿勢が変化しない場合に比べて、物品情報の読取り成功率の向上を図ることが可能である。特に、複数の物品91について一括して物品情報の読取りを行う場合には、複数の物品91同士の重なり、又はある物品91に付された電子タグ92と他の物品91との重なり等により、物品情報の読取りが困難になることがある。さらには、物品91自体又は物品91の包装等が金属を含んでいる場合においては、金属での電波の反射等の影響により、部分的に電波の干渉が生じ、読取部2との通信が不安定になる空間(いわゆるヌル点)が生じることがある。このようなヌル点に、電子タグ92が位置していると、この電子タグ92からの物品情報の読取りが困難になることがある。いずれの場合でも、読取部2が物品情報を読み取っている間に、物品91の姿勢が変化することで、重なり又はヌル点の解消を図ることができ、読取部2での物品情報の読取りの成功率の向上に寄与する。
しかも、姿勢変化部3は、読取空間90に物品91を置くときに物品91に与えられた位置エネルギと運動エネルギとの少なくとも一方を利用するので、能動的ではなく、受動的に物品91の姿勢を変化させることになる。そのため、姿勢変化部3としては、動力(駆動力)を必要とせず、構成の簡略化、又は省エネルギ化を図ることができる。
ここで、姿勢変化部3は、少なくとも読取部2が物品情報を読み取っている間に、物品91の姿勢を変化させればよく、読取部2が物品情報を読み取っていない間、例えば、物品情報を読み取る前後の期間にも、物品91の姿勢を変化させてもよい。さらに、読取部2が物品情報を読み取っている間においても、常に姿勢変化部3が物品91の姿勢を変化させることは必要なく、姿勢変化部3による物品91の姿勢の変化前と変化後との両方で、読取部2による物品情報の読取りが行われればよい。すなわち、例えば、読取部2が電子タグ92と間欠的に通信することで、間欠的に物品情報の読取りを行うような場合に、1回目の読取りと2回目の読取りとの間で、姿勢変化部3が物品91の姿勢を変化させればよい。
ところで、上述したような姿勢変化部3は、物品91が読取空間90内を第1位置から第2位置まで移動する際に物品91の姿勢を変化させる。本開示でいう「第1位置」及び「第2位置」は、それぞれ読取空間90内に適宜設定される位置であって、互いに異なる位置である。本実施形態では、底面903に到達する直前の物品91の位置が「第1位置」、図5Bに示すように底面903に到達後の物品91の位置が「第2位置」となる。要するに、物品91が底面903に到達する直前の第1位置から第2位置まで移動する間に、物品91が部分的に凸部31にて押され、物品91の姿勢が変化する。このように、姿勢変化部3では、物品91に与えられた力学的エネルギにより、読取空間90内を第1位置から第2位置まで物品91が移動することを利用して、物品91の姿勢を変化させることができる。
図6A〜図6Dは、凹凸部30に含まれる複数の凸部31の構成例を示す。凹凸部30は、複数の凸部31として、下記の構成例1〜構成例4のいずれかに係る構成を適宜採用可能である。構成例1〜構成例4に係る構成は、適宜組み合わせても採用可能である。
図6Aは、本実施形態に係る情報取得システム1が採用している基本的な構成としての構成例1である。構成例1においては、複数の凸部31のうち互いに隣接する一対の凸部31の頂点同士の間隔L2は均等である。つまり、複数の凸部31は等間隔に配置されている。ここで、複数の凸部31のうち互いに隣接する一対の凸部31の頂点同士の間隔L2は、物品91の長辺の長さL1以上である(L2≧L1)。本開示でいう物品91の「長辺」は、物品91が有する「辺」のうち最も長い辺であって、例えば、高さ、幅及び奥行きを有する直方体状の物品であれば、高さ、幅及び奥行きの3方向に延びる辺のうち最も長い辺である。物品91の寸法が一律でなく、様々な寸法の物品91がある場合には、その中で最大の物品91の長辺の長さL1を基準として、隣接する一対の凸部31の頂点同士の間隔L2が設定される。
このように、隣接する一対の凸部31の頂点同士の間隔L2が物品91の長辺の長さL1以上であれば、隣接する一対の凸部31の頂点間に架け渡されるように物品91が一対の凸部31上に載ることを回避できる。これにより、複数の凸部31の各々が、物品91の一部に対して局所的に接触しやすくなり、物品91の姿勢が変化しやすくなる。
構成例2においては、図6Bに示すように、凹凸部30は互いに隣接する第1凸部311及び第2凸部312、並びに第2凸部312と隣接する第3凸部313を有している。第1凸部311及び第2凸部312の頂点同士の間隔L3は、第2凸部312及び第3凸部313の頂点同士の間隔L4と異なる。図6Bの例では、第1凸部311及び第2凸部312の頂点同士の間隔L3は、第2凸部312及び第3凸部313の頂点同士の間隔L4よりも小さい(L3<L4)。要するに、構成例2においては、複数の凸部31のうち互いに隣接する一対の凸部31の頂点同士の間隔は均等でない。
このように、隣接する一対の凸部31の頂点同士の間隔が不均等であれば、物品91に対する凸部31の頂点の当たり方のバリエーションが広がり、物品91の姿勢が変化しやすくなる。ただし、互いに隣接する複数対の凸部31の全てについて、頂点同士の間隔が異なっていなくてもよく、少なくとも一部の一対の凸部31の頂点同士の間隔が異なっていればよい。
構成例3においては、図6Cに示すように、凹凸部30は第1凸部311及び第2凸部312を有している。第1凸部311と第2凸部312とでは高さH1,H2が異なる。図6Cの例では、第1凸部311の高さH1(基準面P1から頂点までの高さ)は、第2凸部312の高さH2よりも大きい(H1>H2)。要するに、構成例3においては、複数の凸部31の高さが一律ではない。
このように、複数の凸部31の高さが不均等であれば、物品91に対する凸部31の頂点の当たり方のバリエーションが広がり、物品91の姿勢が変化しやすくなる。ただし、複数の凸部31の全てについて高さが異なっていなくてもよく、少なくとも一部の凸部31の高さが異なっていればよい。
構成例4においては、図6Dに示すように、複数の凸部31の各々は、隣接する凸部31との間に隙間を空けて配置されている。要するに、構成例4においては、隣接する一対の凸部31間に平坦な面(基準面P1と平行な面)が含まれる。
(3)動作
次に、本実施形態に係る情報取得システム1の動作について、図7を参照して説明する。
情報取得システム1は、検知部12にて、読取空間90に物品91を置く動作に関連する事象の発生の有無を監視している(S1)。読取空間90に物品91を置く動作に関連する事象が発生するまでは(S1:No)、処理S1を繰り返し実行する。ここで、読取空間90の投入口901を物品91又は人の手等の移動体が通過すると、検知部12は、読取空間90への物品91の投入有り、つまり読取空間90に物品91を置く動作に関連する事象が発生したと判断する(S1:Yes)。
物品91の投入有りと判断されると(S1:Yes)、読取部2は、物品情報の読取りを開始する(S2)。本実施形態では、読取部2は、物品情報の読取りを開始すると、周期的に電波の周波数を切り替えながら、継続的に無線通信用の電波を出力する。この間において、姿勢変化部3にて物品91の姿勢が変化させられる(S3)。本実施形態では、凹所の底面903に形成された凹凸部30にて姿勢変化部3が構成されているので、物品91が底面903に到達することを以て、物品91の姿勢の変化が生じる。その後も、読取部2による物品情報の読取りは継続的に実行される(S4)。これにより、物品91の姿勢の変化前と変化後との両方において、物品情報の読取りが行われる。
その後、情報取得システム1は、読取部2にて読み取った物品情報をユーザインタフェース13の表示部131に表示する(S5)。このとき、表示部131には、例えば、正常に読み取られた物品情報に基づいて、物品情報に対応する物品91の名称(商品名)、金額、及び合計金額(決済金額)等が一覧表示される。このとき、ユーザインタフェース13の表示部131には確認ボタンのアイコンが表示される(S6)。そして、確認ボタンが押されるまで(S6:No)、処理S4〜S6が繰り返し行われる。
表示部131の表示を見た顧客C1は、読取空間90に投入した物品91が全て含まれていることを確認すると、ユーザインタフェース13の操作部132にて確認ボタンを押す(S6:Yes)。これにより、読取部2は、物品情報の読取りを終了する(S7)。本実施形態では、読取部2は、物品情報の読取りを終了すると、無線通信用の電波の出力を停止する。
その後、情報取得システム1は、取得した物品情報を決済システム4に出力する(S8)。これにより、情報取得システム1による物品情報の取得に係る一連の処理が完了する。
図7のフローチャートにおいては、処理S2〜S7の期間が「読取部2が物品情報を読み取っている間」に相当する。そのため、この間において、姿勢変化部3が物品91の姿勢を変化させる(S3)ことにより、物品情報の読取り成功率の向上を図ることが可能である。
(4)変形例
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つにすぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、情報取得システム1と同様の機能は、情報取得方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。また、買物支援システム10と同様の機能は、買物支援方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る情報取得方法は、読取工程と、姿勢変化工程と、を有する。読取工程は、読取空間90にある物品91の物品情報を読み取る工程(図7の「S2」〜「S7」参照)である。姿勢変化工程は、読取空間90に物品91を置くときに物品91に与えられた位置エネルギと運動エネルギとの少なくとも一方を利用して、少なくとも読取工程の間に物品91の姿勢を変化させる工程(図7の「S3」参照)である。
以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(4.1)第1変形例
実施形態1の第1変形例に係る情報取得システム1Aは、図8A及び図8Bに示すように、姿勢変化部3Aが弾性体32を含む点で実施形態1に係る情報取得システム1と相違する。情報取得システム1Aでは、姿勢変化部3Aは読取空間90を形成する凹所の底面903の略全面を覆う弾性体32を有している。底面903には実施形態1のような凹凸部は無く、平坦な底面903が弾性体32にて覆われている。本変形例では、姿勢変化部3Aは弾性体32にて構成されている。これにより、姿勢変化部3Aにおける物品91との接触面が弾性を有している。弾性体32は、例えば、軟質ウレタンフォーム(低反発ウレタンフォーム)、ゴムマット、スポンジ又はゲルマット等で実現される。
本変形例の構成では、姿勢変化部3Aは、弾性体32を弾性変形させることにより、物品91の姿勢を変化させる。すなわち、図8Aに示すように、物品91が投入口901から読取空間90に進入し弾性体32に到達する前の状態と、図8Bに示すように、物品91が弾性体32に到達後の状態とでは、物品91の姿勢が変化している。これは、物品91が弾性体32に到達した際に、物品91の自重等により弾性体32が変形して物品91の一部が弾性体32に沈み込むことに起因する。例えば、図8Aのように略水平であった物品91の姿勢が、図8Bに示すように水平面に対して傾いた姿勢へと変化する。
(4.2)第2変形例
実施形態1の第2変形例に係る情報取得システム1Bは、図9A及び図9Bに示すように、姿勢変化部3Bが凹凸部30及び弾性体32を含む点で実施形態1に係る情報取得システム1と相違する。図9Aは、筐体100の上面101の真正面、つまり上面101の垂直方向の一方から見た読取空間90を表す図である。情報取得システム1Bでは、姿勢変化部3Bは読取空間90を形成する凹所の底面903の略全面を覆う弾性体32を有している。底面903には実施形態1と同様に凹凸部30が形成され、凹凸部30の略全面が弾性体32にて覆われている。本変形例では、姿勢変化部3Bの表面、つまり弾性体32の表面は平坦面である。これにより、姿勢変化部3Bにおける物品91との接触面は弾性を有している。弾性体32は、例えば、軟質ウレタンフォーム(低反発ウレタンフォーム)、ゴムマット、スポンジ又はゲルマット等で実現される。
本変形例の構成では、姿勢変化部3Bは、弾性体32を弾性変形させることにより、物品91の姿勢を変化させる。すなわち、物品91が投入口901から読取空間90に進入し弾性体32に到達する前の状態と、物品91が弾性体32に到達後の状態とでは、物品91の姿勢が変化する。これは、物品91が弾性体32に到達した際に、物品91の自重等により弾性体32が変形して物品91の一部が弾性体32に沈み込み、弾性体32で覆われた凹凸部30の形状が弾性体32の表面に露出することに起因する。凹凸部30の形状が弾性体32の表面に露出すると、実施形態1と同様に、凹凸部30により物品91の姿勢が変化する。この構成においては、弾性体32は緩衝材として機能し、凹凸部30から物品91に作用する衝撃を緩和することが可能である。
(4.3)第3変形例
実施形態1の第3変形例に係る情報取得システム1Cは、図9C及び図9Dに示すように、姿勢変化部3Cが複数の線材33を含む点で実施形態1に係る情報取得システム1と相違する。本変形例では、物品91が容器93に収容されていない状態で、読取空間90に置かれる用途を想定する。図9Cは、筐体100の上面101の真正面、つまり上面101の垂直方向の一方から見た読取空間90を表す図である。姿勢変化部3Cは、底面903に沿って、一対の壁面902間に張られた複数の線材33を有している。底面903には実施形態1のような凹凸部は無い。線材33は、例えば、天然繊維(綿、絹又は麻等)の糸、合成繊維(ポリエステル又はナイロン等)の糸、又は金属製の糸等で実現される。
本変形例の構成では、姿勢変化部3Cは、線材33にて物品91に接触することにより、物品91の姿勢を変化させる。すなわち、物品91が投入口901から読取空間90に進入し底面903に到達する前の状態と、物品91が底面903に到達後の状態とでは、物品91の姿勢が変化する。これは、物品91が底面903の手前に張られた複数の線材33の間を通過する際に、物品91の一部が線材33に引っ掛かって、線材33からの反力を受けることに起因する。本変形例では、物品91が容器93に収容されずに読取空間90に置かれる用途を想定しているが、容器93の大きさによっては、実施形態1と同様に、複数(ここでは3つ)の物品91が容器93ごと、まとめて読取空間90に置かれてもよい。
(4.4)第4変形例
実施形態1の第4変形例に係る情報取得システム1Dは、図9E及び図9Fに示すように、姿勢変化部3Dが複数のピン34を含む点で実施形態1に係る情報取得システム1と相違する。本変形例では、物品91が容器93に収容されていない状態で、読取空間90に置かれる用途を想定する。図9Eは、筐体100の上面101の真正面、つまり上面101の垂直方向の一方から見た読取空間90を表す図である。姿勢変化部3Dは、複数の壁面902のうち手前側、つまり上方に向けて傾斜した壁面902から突出する複数のピン34を有している。底面903には実施形態1のような凹凸部は無い。
本変形例の構成では、姿勢変化部3Dは、ピン34にて物品91に接触することにより、物品91の姿勢を変化させる。すなわち、物品91が投入口901から読取空間90に進入し底面903に到達する前の状態と、物品91が底面903に到達後の状態とでは、物品91の姿勢が変化する。これは、物品91が壁面902から突出した複数のピン34の間を通過する際に、物品91の一部がピン34に引っ掛かって、ピン34からの反力を受けることに起因する。本変形例では、物品91が容器93に収容されずに読取空間90に置かれる用途を想定しているが、容器93の大きさによっては、実施形態1と同様に、複数(ここでは3つ)の物品91が容器93ごと、まとめて読取空間90に置かれてもよい。
(4.5)第5変形例
実施形態1の第5変形例に係る情報取得システム1は、図10に示すように、読取部2Aがカメラ22を含む点で実施形態1に係る情報取得システム1と相違する。本変形例では、読取部2Aは、物品91を撮像した画像から物品情報を抽出する。本変形例では、読取部2Aは、読取空間90にある物品91を撮像する撮像手段としてカメラ22を有する。読取部2Aは、物品91の画像に画像認識処理を施し、輪郭、色及びテクスチャ情報等の特徴量を抽出し、物品91ごとに予め記憶されているテンプレートと照合することにより、物品情報を特定する。
本変形例の構成では、電子タグが付されていない物品91を対象として、物品91から直接的に物品情報を取得することが可能である。本変形例においても、少なくとも読取部2Aが物品情報を読み取っている間に、姿勢変化部3にて物品91の姿勢が変化することで、読取部2Aは、様々な姿勢の物品91を対象にして物品情報の読取りを行うことができる。そのため、読取部2Aが物品情報を読み取っている間に、物品91の姿勢が変化しない場合に比べて、物品情報の読取り成功率の向上を図ることが可能である。特に、複数の物品91について一括して物品情報の読取りを行う場合には、複数の物品91同士の重なり等により、物品情報の読取りが困難になることがある。そのため、読取部2Aが物品情報を読み取っている間に、物品91の姿勢が変化することで、重なりの解消を図ることができ、読取部2Aでの物品情報の読取りの成功率の向上に寄与する。
(4.6)その他の変形例
以下、第1〜5変形例以外の、実施形態1の変形例を列挙する。
本開示における情報取得システム1及び買物支援システム10は、例えば、制御部11及び決済システム4等に、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における情報取得システム1及び買物支援システム10としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、情報取得システム1又は買物支援システム10における複数の機能が、1つの筐体100内に集約されていることは情報取得システム1又は買物支援システム10に必須の構成ではない。情報取得システム1又は買物支援システム10の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、情報取得システム1又は買物支援システム10の少なくとも一部の機能は、例えば、サーバ装置及びクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。反対に、実施形態1において、複数の装置に分散されている情報取得システム1又は買物支援システム10の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
また、情報取得システム1及び買物支援システム10の用途はコンビニエンスストアに限らず、コンビニエンスストア以外の店舗に買物支援システム10が設置されていてもよい。
また、情報取得システム1の用途は店舗に限らず、例えば、工場、倉庫、事務所、配送センター又は税関等、店舗以外の施設に情報取得システム1が設置されていてもよい。この場合、例えば、商品ではない物品91の棚卸管理及び検品等に、情報取得システム1が使用される。このように、情報取得システム1が決済システム4と共に買物支援システム10を構成することは、情報取得システム1にとって必須ではない。
また、電子タグ92は、パッシブ型のRFタグに限らず、アクティブ型のRFタグであってもよい。読取部2は、画像認識等の手段と電子タグ92から読み取った情報とを組み合わせて、物品情報の読み取りを行ってもよい。
また、買物支援システム10は、実施形態1のように店員の操作を必要とせずに物品91の購入が可能な態様に限らず、例えば、いわゆる有人レジのようにレジカウンタに店員が居る状況で使用されてもよい。
また、物品91を収容する容器93は、袋(レジ袋)に限らず、例えば、バッグ、かご、箱又はカート等であってもよい。物品91を容器93に収納する荷詰めの作業は、店員又は顧客C1が行わなくてもよく、例えば、物品91が容器93に収納された状態で店舗に陳列されていてもよいし、袋詰装置等を用いて自動的に荷詰めが行われてもよい。
また、精算処理は、店舗にて行われなくてもよく、例えば、店舗では物品91を購入する顧客C1の特定のみを行い、クレジットカード決済等により、事後的に、精算処理が実行されてもよい。顧客C1の特定は、例えば、顧客C1が所持する携帯情報端末(スマートフォン等)との通信、又は生体認証(顔認証を含む)等によって実現可能である。
また、買物支援システム10は、物品91に付された電子タグ92に対して書込情報の書き込みを行う書込装置を更に備えていてもよい。具体的には、電子タグ92を対象にしてデータ(情報)の読み取り及び書き込みが可能なリーダライタからなる読取部2が、書込装置に兼用されてもよい。書込装置は、一例として、電子タグ92が付された物品91について精算処理が完了していることを表す清算済み情報を電子タグ92に書き込む。この場合に、店舗の出口に設置されたゲート装置にて、精算済み情報が電子タグ92に書き込まれているか否かを判断し、精算済み情報が書き込まれていなければ報知装置にて報知を行うことが可能である。
また、読取空間90は、凹所の内部空間に限らず、例えば、カウンタ台の上面上に設定された、カウンタ台の上面と面一なエリアであってもよい。この場合に、読取空間90の周囲には、読取空間90を囲む壁(壁面902)、柵又は網等の構造体があってもよい。さらに、読取空間90は、投入口901が常時開放された開放型の空間に限らず、投入口901に蓋又はシールド等が設けられていてもよい。シールドは、電波遮蔽性を有していればよいので、例えば、網形状(又は貫通孔を有する形状)であってもよい。アンテナ21は、円偏波に限らず、例えば、楕円偏波又は直線偏波等のアンテナであってもよい。
また、決済システム4は、情報取得システム1と一体でなくてもよく、例えば、店舗内において情報取得システム1とは離れて設置されていてもよいし、店舗外に設置されていてもよい。
また、決済システム4における決済方式は、上述した方式に限らず、例えば、現金、クレジットカード、電子マネー、会員カード及びポイントカード等により、決済を行う方式であってもよい。
また、読取部2が複数の物品91について物品情報を一括して読み取ることは、情報取得システム1において必須の構成ではなく、読取部2は1つずつ物品情報を読み取るように構成されていてもよい。さらに、袋又はバッグ等の容器93に物品91が収容された状態で読取部2が物品情報を読み取ることは、情報取得システム1において必須の構成ではなく、読取部2は容器93に入っていない状態の物品91から物品情報を読み取ってもよい。この場合、読取部2で物品情報が読み取られた後、物品91は容器93に収容されてもよいし、容器93に収容されなくてもよい。
また、検知部12は、ライトカーテン又はエリアセンサ等に限らず、例えば、筐体100から顧客C1までの距離を測定する、例えば、超音波式若しくは電波式の測距センサ、又は筐体100周辺の床に設置された圧電センサ又は加速度センサ等を用いてもよい。さらに、検知部12は、例えば、読取空間90に設置された重量センサ又は加速度センサ、カメラ等であって、読取空間90に物品91が置かれたことを検知してもよい。
また、ユーザインタフェース13は、タッチパネルディスプレイに限らず、例えば、表示部131と操作部132とが別体であってもよいし、操作部132はメカニカルスイッチであってもよい。
また、凹凸部30における個々の凸部31の形状は四角錐状に限らず、例えば、三角錐状、多角錐状、半球状、ドーム状、半円柱状(Semi-cylindrical)、針状、こぶ状又は柱状等であってもよい。凹凸部30に形状の異なる凸部31が混在していてもよい。
また、姿勢変化部3は、物品91の姿勢を変化させるために、モータ等の動力(駆動力)を利用してもよい。この場合、姿勢変化部3は、読取空間90に物品91を置くときに物品91に与えられた力学的エネルギに加えて、モータ等の動力(駆動力)を利用することで、物品91の姿勢をより積極的に変化させることができる。一例として、姿勢変化部3は、バイブレータ又はアクチュエータ等の装置で発生した動力を、読取空間90にある物品91に加えてもよい。
また、実施形態1では、第2位置は、底面903に到達後の物品91の位置であるため、物品91は第2位置にて静止することになるが、物品91が第2位置にて静止することは、情報取得システム1において必須の構成ではない。例えば、第2位置は、読取空間90を移動する物品91の移動経路上の1点であってもよいし、又は第2位置にある物品91に対してバイブレータ等で外力を与えることにより第2位置にある物品91が動かされてもよい。
また、筐体100の上面101が斜め前方を向いていることは、情報取得システム1において必須の構成ではなく、上面101は真上を向いていてもよい。この場合に、投入口901と複数の壁面902とは、互いに略直交していてもよい。
また、読取部2は、電子タグ92から物品情報を読み取る構成に限らず、例えば、物品91に付されたバーコード又は二次元コード等から、物品情報を読み取る構成であってもよい。さらに、読取部2は、物品情報の読取り手段として、複数の手段を併用してもよい。
また、ユーザインタフェース13の操作部132にて確認ボタンが押されることで、読取部2が、物品情報の読取りを終了することは、情報取得システム1において必須の構成ではない。例えば、検知部12が読取空間90への物品91の投入を検知してから一定時間が経過したことをもって、物品情報の読取りを終了してもよい。
(実施形態2)
本実施形態に係る情報取得システム1Eは、図11A及び図11Bに示すように、姿勢変化部3Eが物品を支持する支持面351を含み、支持面351の向きの変化によって物品91の姿勢を変化させる点で実施形態1に係る情報取得システム1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。本実施形態では、物品91が容器93に収容されていない状態で、読取空間90に置かれる用途を想定する。
図11A及び図11Bの例では、姿勢変化部3Eは、複数の壁面902のうち手前側、つまり上方に向けて傾斜した壁面902から突出する複数の支持台35を有している。各支持台35の上面が支持面351を構成する。図11Aは、筐体100の上面101の真正面、つまり上面101の垂直方向の一方から見た読取空間90を表す図である。底面903には実施形態1のような凹凸部は無い。複数の支持台35は、図11Bに示すように、壁面902の横方向(幅方向)に二列に分かれて配置されており、各列の支持台35は、その上面(支持面351)が壁面902の横方向の中央に向くように傾斜した形に形成されている。
これにより、投入口901から投入された物品91は、図11Bに示すように、壁面902の横方向(幅方向)に並ぶ二列の支持台35で交互に支持されつつ、支持面351上を滑り降りながら、底面903側に移動する。すなわち、物品91を支持する支持面351は、一定の向きではなく、支持台35によって支持面351の向きが異なるため、投入口901から読取空間90に進入し底面903に到達するまでに、物品91の姿勢が変化する。
ここで、姿勢変化部3Eは、物品91が読取空間90内を第1位置から第2位置まで移動する際に物品91の姿勢を変化させる。本実施形態では、投入口901を通過した直後の物品91の位置が「第1位置」、底面903に到達後の物品91の位置が「第2位置」となる。要するに、物品91が第1位置から第2位置まで移動する間に、物品91を支持している支持面351の向きが変化するため、物品91の姿勢が変化する。このように、姿勢変化部3Eでは、物品91に与えられた力学的エネルギにより、読取空間90内を第1位置から第2位置まで物品91が移動することを利用して、物品91の姿勢を変化させることができる。
また、図12A及び図12Bは、実施形態2の第1変形例に係る情報取得システム1Fを示す。この情報取得システム1Fでは、複数の壁面902のうち手前側、つまり上方に向けて傾斜した壁面902の少なくも一部に、互いに向きが異なる複数の支持面351が形成されている。図12Aは、筐体100の上面101の真正面、つまり上面101の垂直方向の一方から見た読取空間90を表す図である。図12A及び図12Bの例では、手前側の壁面902の略全面に支持面351が形成されており、複数の支持面351は連続している。すなわち、実施形態2の第1変形例に係る情報取得システム1Fでは、姿勢変化部3Fは、壁面902にて構成されている。本変形例の構成によれば、図12Bに示すように、壁面902を滑り台のようにして物品91が壁面902上を滑り降りる際に、物品91を支持している支持面351の向きが変化するため、物品91の姿勢が変化する。
また、図13A及び図13Bは、実施形態2の第2変形例に係る情報取得システム1Gを示す。この情報取得システム1Gでは、複数の壁面902のうち手前側、つまり上方に向けて傾斜した壁面902の少なくとも一部に、曲面からなる支持面351が形成されている。図13Aは、筐体100の上面101の真正面、つまり上面101の垂直方向の一方から見た読取空間90を表す図である。図13A及び図13Bの例では、手前側の壁面902の略全面に支持面351が形成されている。すなわち、実施形態2の第2変形例に係る情報取得システム1Gでは、姿勢変化部3Gは、壁面902にて構成されている。本変形例の構成によれば、図13Bに示すように、壁面902を滑り台のようにして物品91が壁面902上を滑り降りる際に、物品91を支持している支持面351の向きが変化するため、物品91の姿勢が変化する。しかも、支持面351は曲面からなるため、支持面351の向きは連続的に変化しており、物品91の急な姿勢の変化が生じにくく、物品91に加わる衝撃を小さく抑えることができる。
その他、例えば、螺旋状又は蛇行形状等の滑り台のような物品91の通路を読取空間90内に形成してもよく、この場合であっても、通路の底面が支持面として機能し、通路を物品91が滑り降りる際に物品91の姿勢を変化させることができる。
実施形態2では、物品91が容器93に収容されずに読取空間90に置かれる用途を想定しているが、容器93の大きさによっては、実施形態1と同様に、複数(ここでは3つ)の物品91が容器93ごと、まとめて読取空間90に置かれてもよい。
実施形態2で説明した種々の構成(変形例を含む)は、実施形態1で説明した種々の構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて採用可能である。
(実施形態3)
本実施形態に係る情報取得システム1Hは、図14Aに示すように、姿勢変化部3Hが可動部分を含む点で実施形態1に係る情報取得システム1と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
図14Aの例では、姿勢変化部3Hは、複数の壁面902のうち手前側、つまり上方に向けて傾斜した壁面902に配置された可動部分としての複数(ここでは4つ)のローラ36を有している。底面903には実施形態1のような凹凸部は無い。複数のローラ36は、読取空間90を形成する凹所の深さ方向に並べて配置されている。各ローラ36は、回転軸361を中心に回転自在に構成されている。
これにより、投入口901から投入された物品91は、図14Aに示すように、複数のローラ36を矢印の向きに回転させつつ、複数のローラ36上を滑り降りながら、底面903側に移動する。このとき、物品91は各ローラ36の回転によって投入口901側から底面903側に搬送されるので、各ローラ36の回転に伴って各ローラ36における物品91との接触面の向き(接線の向き)が変化し、物品91の姿勢が変化する。
ここで、姿勢変化部3Hは、物品91が読取空間90内を第1位置から第2位置まで移動する際に物品91の姿勢を変化させる。本実施形態では、投入口901を通過した直後の物品91の位置が「第1位置」、底面903に到達後の物品91の位置が「第2位置」となる。要するに、物品91が第1位置から第2位置まで移動する間に、各ローラ36における物品91との接触面の向き(接線の向き)が変化するため、物品91の姿勢が変化する。このように、姿勢変化部3Hでは、物品91に与えられた力学的エネルギにより、読取空間90内を第1位置から第2位置まで物品91が移動することを利用して、物品91の姿勢を変化させることができる。
また、図14Bは、実施形態3の変形例に係る情報取得システム1Iを示す。この情報取得システム1Iでは、姿勢変化部3Hは、読取空間90内に底面903に沿って配置された可動部分としてのシーソ板37を有している。底面903には実施形態1のような凹凸部は無い。シーソ板37は、底面903の手前において、底面903の前面を覆っている。シーソ板37は、中心軸371を中心に回転自在に構成されている。
本変形例の構成では、姿勢変化部3Iは、シーソ板37を回転させることにより、物品91の姿勢を変化させる。すなわち、物品91が投入口901から読取空間90に進入しシーソ板37に到達する前の状態と、物品91がシーソ板37に到達後の状態とでは、物品91の姿勢が変化する。これは、物品91がシーソ板37に到達した際に、物品91の自重等によりシーソ板37が回転して傾斜することに起因する。シーソ板37が傾斜すると、シーソ板37上の物品91もシーソ板37と共に傾斜するため、物品91の姿勢が変化する。
実施形態3で説明した種々の構成(変形例を含む)は、実施形態1又は実施形態2で説明した種々の構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて採用可能である。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る情報取得システム(1,1A〜1I)は、読取部(2,2A)と、姿勢変化部(3,3A〜3I)と、を備える。読取部(2,2A)は、読取空間(90)にある物品(91)の物品情報を読み取る。姿勢変化部(3,3A〜3I)は、読取空間(90)にある物品(91)に外力を作用させ得る位置に配置される。姿勢変化部(3,3A〜3I)は、少なくとも読取部(2,2A)が物品情報を読み取っている間に、物品(91)の姿勢を変化させる。姿勢変化部(3,3A〜3I)は、読取空間(90)に物品(91)を置くときに物品(91)に与えられた位置エネルギと運動エネルギとの少なくとも一方を利用して、物品(91)の姿勢を変化させる。
この態様によれば、少なくとも読取部(2,2A)が物品情報を読み取っている間に、姿勢変化部(3,3A〜3I)にて物品(91)の姿勢が変化させられる。そのため、読取部(2,2A)は、様々な姿勢の物品(91)を対象にして物品情報の読取りを行うことができ、物品(91)の姿勢が不変である場合に比べて、物品情報の読取り成功率の向上を図ることが可能である。
第2の態様に係る情報取得システム(1,1A〜1I)は、第1の態様において、読取空間(90)を囲む壁面(902)と、読取空間(90)に物品(91)を入れるための投入口(901)と、を更に備える。
この態様によれば、壁面(902)で囲まれた読取空間(90)に投入口(901)から物品(91)を投入させるだけで、比較的高い読取り成功率で、物品情報の読取りを行うことができる。
第3の態様に係る情報取得システム(1,1A〜1I)では、第1又は2の態様において、読取部(2,2A)は、読取空間(90)に物品(91)を置く動作に関連する事象の発生をトリガにして物品情報の読取りを開始する。
この態様によれば、読取空間(90)に物品(91)を置く動作が行われるまでは、読取部(2,2A)での物品情報の読取りが開始しないため、読取部(2,2A)での誤検出の抑制、及び読取部(2,2A)の消費電力の低減を図ることができる。
第4の態様に係る情報取得システム(1,1A〜1I)では、第1〜3のいずれかの態様において、姿勢変化部(3,3A〜3I)は、物品(91)が読取空間(90)内を第1位置から第2位置まで移動する際に物品(91)の姿勢を変化させる。
この態様によれば、物品(91)の移動に伴う物品(91)の位置の変化に合わせて、物品(91)の姿勢が変化するので、物品情報の読取り成功率の向上を図ることが可能である。
第5の態様に係る情報取得システム(1,1A〜1I)では、第1〜4のいずれかの態様において、姿勢変化部(3,3A〜3I)は、読取空間(90)にある物品(91)に接触し得る位置に配置される。姿勢変化部(3,3A〜3I)は、物品(91)に接触することで物品(91)の姿勢を変化させる。
この態様によれば、姿勢変化部(3,3A〜3I)は、物品(91)に接触することで物品(91)に対して直接的に外力を作用させるので、物品(91)の姿勢を変化させるための構成を簡略化できる。
第6の態様に係る情報取得システム(1,1A〜1I)では、第1〜5のいずれかの態様において、姿勢変化部(3,3A〜3I)は、物品(91)を支持する支持面(351)を含み、支持面(351)の向きの変化によって物品(91)の姿勢を変化させる。
この態様によれば、支持面(351)の向きを変化させるだけの比較的簡単な構成で、物品(91)の姿勢を変化させることができる。
第7の態様に係る情報取得システム(1,1A〜1I)では、第1〜6のいずれかの態様において、姿勢変化部(3,3A〜3I)は、物品(91)に接触する箇所の少なくとも一部に凹凸部(30)を有する。
この態様によれば、凹凸部(30)を設けるだけの比較的簡単な構成で、物品(91)の姿勢を変化させることができる。
第8の態様に係る情報取得システム(1,1A〜1I)では、第7の態様において、凹凸部(30)は複数の凸部(31)を有する。複数の凸部(31)のうち互いに隣接する一対の凸部(31)の頂点同士の間隔(L2)は、物品(91)の長辺の長さ(L1)以上である。
この態様によれば、隣接する一対の凸部(31)の頂点間に架け渡されるように物品(91)が一対の凸部(31)上に載ることを回避できる。これにより、複数の凸部(31)の各々が、物品(91)の一部に対して局所的に接触しやすくなり、物品(91)の姿勢が変化しやすくなる。
第9の態様に係る情報取得システム(1,1A〜1I)では、第7又は8の態様において、凹凸部(30)は第1凸部(311)及び第2凸部(312)を有する。第1凸部(311)と第2凸部(312)とでは高さ(H1,H2)が異なる。
この態様によれば、第1凸部(311)及び第2凸部(312)の高さ(H1,H2)が不均等であるので、物品(91)に対する第1凸部(311)及び第2凸部(312)の頂点の当たり方のバリエーションが広がり、物品(91)の姿勢が変化しやすくなる。
第10の態様に係る情報取得システム(1,1A〜1I)では、第7〜9のいずれかの態様において、凹凸部(30)は互いに隣接する第1凸部(311)及び第2凸部(312)、並びに第2凸部(312)と隣接する第3凸部(313)を有する。第1凸部(311)及び第2凸部(312)の頂点同士の間隔(L3)は、第2凸部(312)及び第3凸部(313)の頂点同士の間隔(L4)と異なる。
この態様によれば、隣接する一対の凸部(31)の頂点同士の間隔が不均等であるので、物品(91)に対する凸部(31)の頂点の当たり方のバリエーションが広がり、物品(91)の姿勢が変化しやすくなる。
第11の態様に係る情報取得システム(1,1A〜1I)では、第1〜10のいずれかの態様において、姿勢変化部(3,3A〜3I)における物品(91)との接触面が弾性を有している。
この態様によれば、姿勢変化部(3,3A〜3I)における物品(91)との接触面の弾性により、姿勢変化部(3,3A〜3I)から物品(91)に作用する衝撃を緩和することが可能である。
第12の態様に係る情報取得システム(1,1A〜1I)では、第1〜11のいずれかの態様において、読取部(2,2A)は、物品(91)を複数収容した1つの容器(93)が読取空間(90)に配置された状態で、物品情報を読み取る。読取部(2,2A)は、容器(93)内の複数の物品(91)の物品情報を読み取る。
この態様によれば、1つの容器(93)に収容した複数の物品(91)を一まとめとして取り扱うことができ、複数の物品(91)を個別に取り扱う場合に比べて、物品情報の読取りに関する作業が簡単になる。
第13の態様に係る情報取得システム(1,1A〜1I)では、第1〜12のいずれかの態様において、読取部(2,2A)は、物品(91)に付された電子タグ(92)から物品情報を無線通信により読み取る。
この態様によれば、物品(91)自体又は物品(91)の包装等が金属を含んでいる場合においても、物品(91)の姿勢を変化させることで、ヌル点の解消を図ることができ、読取部(2,2A)での物品情報の読取りの成功率の向上を図ることができる。
第14の態様に係る情報取得システム(1,1A〜1I)では、第1〜13のいずれかの態様において、読取部(2,2A)は、物品(91)を撮像した画像から物品情報を抽出する。
この態様によれば、物品(91)に付す電子タグ等が不要になる。
第15の態様に係る買物支援システム(10)は、第1〜14のいずれかの態様に係る情報取得システム(1,1A〜1I)と、物品情報を用いて物品(91)の決済処理を行う決済システム(4)と、を備える。
この態様によれば、少なくとも読取部(2,2A)が物品情報を読み取っている間に、姿勢変化部(3,3A〜3I)にて物品(91)の姿勢が変化させられる。そのため、読取部(2,2A)は、様々な姿勢の物品(91)を対象にして物品情報の読取りを行うことができ、物品(91)の姿勢が不変である場合に比べて、物品情報の読取り成功率の向上を図ることが可能である。
第16の態様に係る情報取得方法は、読取工程と、姿勢変化工程と、を有する。読取工程は、読取空間(90)にある物品(91)の物品情報を読み取る工程である。姿勢変化工程は、少なくとも読取工程の間に物品(91)の姿勢を変化させる工程である。姿勢変化工程は、読取空間(90)に物品(91)を置くときに物品(91)に与えられた位置エネルギと運動エネルギとの少なくとも一方を利用して、物品(91)の姿勢を変化させる工程である。
この態様によれば、少なくとも読取工程で物品情報を読み取っている間に、姿勢変化工程にて物品(91)の姿勢が変化させられる。そのため、読取工程では、様々な姿勢の物品(91)を対象にして物品情報の読取りを行うことができ、物品(91)の姿勢が不変である場合に比べて、物品情報の読取り成功率の向上を図ることが可能である。
上記態様に限らず、実施形態1、実施形態2及び実施形態3に係る情報取得システム(1,1A〜1I)の種々の構成(変形例を含む)は、情報取得方法にて具現化可能である。
第2〜14の態様に係る構成については、情報取得システム(1,1A〜1I)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1,1A〜1I 情報取得システム
2,2A 読取部
3,3A〜3I 姿勢変化部
4 決済システム
10 買物支援システム
30 凹凸部
31 凸部
90 読取空間
91 物品
92 電子タグ
93 容器
311 第1凸部
312 第2凸部
313 第3凸部
351 支持面
901 投入口
902 壁面
H1,H2 高さ
L1 長さ
L2,L3,L4 間隔

Claims (16)

  1. 読取空間にある物品の物品情報を読み取る読取部と、
    前記読取空間に前記物品を置くときに前記物品に与えられた位置エネルギと運動エネルギとの少なくとも一方を利用して、少なくとも前記読取部が前記物品情報を読み取っている間に、前記物品の姿勢を変化させる姿勢変化部と、を備える、
    情報取得システム。
  2. 前記読取空間を囲む壁面と、
    前記読取空間に前記物品を入れるための投入口と、を更に備える、
    請求項1に記載の情報取得システム。
  3. 前記読取部は、前記読取空間に前記物品を置く動作に関連する事象の発生をトリガにして前記物品情報の読取りを開始する、
    請求項1又は2に記載の情報取得システム。
  4. 前記姿勢変化部は、前記物品が前記読取空間内を第1位置から第2位置まで移動する際に前記物品の姿勢を変化させる、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報取得システム。
  5. 前記姿勢変化部は、前記読取空間にある前記物品に接触し得る位置に配置され、前記物品に接触することで前記物品の姿勢を変化させる、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報取得システム。
  6. 前記姿勢変化部は、前記物品を支持する支持面を含み、前記支持面の向きの変化によって前記物品の姿勢を変化させる、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報取得システム。
  7. 前記姿勢変化部は、前記物品に接触する箇所の少なくとも一部に凹凸部を有する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報取得システム。
  8. 前記凹凸部は複数の凸部を有し、
    前記複数の凸部のうち互いに隣接する一対の凸部の頂点同士の間隔は、前記物品の長辺の長さ以上である、
    請求項7に記載の情報取得システム。
  9. 前記凹凸部は第1凸部及び第2凸部を有し、
    前記第1凸部と前記第2凸部とでは高さが異なる、
    請求項7又は8に記載の情報取得システム。
  10. 前記凹凸部は互いに隣接する第1凸部及び第2凸部、並びに第2凸部と隣接する第3凸部を有し、
    前記第1凸部及び前記第2凸部の頂点同士の間隔は、前記第2凸部及び前記第3凸部の頂点同士の間隔と異なる、
    請求項7〜9のいずれか1項に記載の情報取得システム。
  11. 前記姿勢変化部における前記物品との接触面が弾性を有している、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の情報取得システム。
  12. 前記読取部は、前記物品を複数収容した1つの容器が前記読取空間に配置された状態で、前記容器内の前記複数の物品の前記物品情報を読み取る、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の情報取得システム。
  13. 前記読取部は、前記物品に付された電子タグから前記物品情報を無線通信により読み取る、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の情報取得システム。
  14. 前記読取部は、前記物品を撮像した画像から前記物品情報を抽出する、
    請求項1〜13のいずれか1項に記載の情報取得システム。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の情報取得システムと、
    前記物品情報を用いて前記物品の決済処理を行う決済システムと、を備える、
    買物支援システム。
  16. 読取空間にある物品の物品情報を読み取る読取工程と、
    前記読取空間に前記物品を置くときに前記物品に与えられた位置エネルギと運動エネルギとの少なくとも一方を利用して、少なくとも前記読取工程の間に前記物品の姿勢を変化させる姿勢変化工程と、を有する、
    情報取得方法。
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