JP2020057109A - 読取方法、運搬具、買物支援方法、及び読取システム - Google Patents

読取方法、運搬具、買物支援方法、及び読取システム Download PDF

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Abstract

【課題】商品に付された電子タグの商品情報を読み取りやすくすること。【解決手段】読取方法は、運搬具92を用いた読取方法である。運搬具92は、購入対象となる商品91が配置される運搬具であって、配置された複数の商品91間を仕切る構造体94を有する。この読取方法は、運搬具92に配置された商品91に付された電子タグ93と電波を媒体とする無線通信を行うことで、商品91に関する商品情報を読み取る方法である。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に読取方法、運搬具、買物支援方法、及び読取システムに関する。より詳細には、本開示は、電子タグと無線通信を行うことにより商品に関する情報を読み取る読取方法、運搬具、買物支援方法、及び読取システムに関する。
特許文献1には、少なくとも顧客が購入しようとする商品の精算(決済)処理を行うためのPOS(Point Of Sales)装置において、RF(Radio Frequency)タグ(電子タグ)の読取装置を用いることが記載されている。電子タグは、商品に付されており、電子タグが付された商品の価格情報又は識別情報を記憶している。
特許文献1において、読取装置は、筐体の6面で構成されている箱型形状の収容室に商品が収容された状態で、電子タグから情報を読み取る。筐体には、収容室内へとつながる開口部が形成されている。開口部は、蓋体によって開閉される。つまり、蓋体が開いている状態で、顧客は、開口部から収容室内へ商品を入れることができる。収容室の外部の電子タグから読取装置が情報を読み取らないよう、筐体及び蓋体は、電波を反射する材料又は電波を吸収する材料で構成されている。
特開2016−162177号公報
特許文献1の読取装置では、複数の商品を収容室に収容した際に、複数の商品の各々に付された電子タグが互いに接する等の事象が生じた場合、読取装置が電子タグから商品情報を読み取りにくい、という問題があった。
本開示は、商品に付された電子タグの商品情報を読み取りやすい読取方法、運搬具、買物支援方法、及び読取システムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る読取方法は、運搬具を用いた読取方法である。前記運搬具は、配置された複数の商品間を仕切るための構造体を有し、購入対象となる商品が配置される。この読取方法は、前記運搬具に配置された前記商品に付された電子タグと電波を媒体とする無線通信を行うことで、前記商品に関する商品情報を読み取る方法である。
本開示の一態様に係る運搬具は、上記の読取方法で用いられる運搬具である。前記運搬具は、配置された複数の商品間を仕切るための構造体を有し、購入対象となる商品が配置される。
本開示の一態様に係る買物支援方法は、上記の読取方法と、精算方法と、を有する。前記精算方法は、前記読取方法で読み取った前記商品情報に基づいて、前記運搬具に配置された前記商品の精算処理を行う方法である。
本開示の一態様に係る読取システムは、読取装置を備える。前記読取装置は、運搬具に配置された前記商品に付された電子タグと電波を媒体とする無線通信を行うことで、前記商品に関する商品情報を読み取る。前記運搬具は、配置された複数の商品間を仕切るための構造体を有し、購入対象となる前記商品が配置される。
本開示は、商品に付された電子タグの商品情報を読み取りやすい、という利点がある。
図1Aは、本開示の一実施形態に係る読取方法を実行する際に用いられる読取システムの概略構成を示す正面図である。図1Bは、同上の読取システムの概略構成を示す右側面図である。 図2Aは、同上の読取方法にて用いられる運搬具の概略構成を示す斜視図である。図2Bは、同上の運搬具の概略構成を示す断面図である。 図3は、同上の読取システムを含む買物支援システムの概略構成を示す説明図である。 図4は、同上の買物支援システムを導入した店舗の見取り図である。 図5A〜図5Cは、同上の買物支援システムを用いた顧客の買物に係る動作を模式的に表す説明図である。 図6は、同上の買物支援システムの動作を示すフローチャートである。 図7A及び図7Bは、比較例の読取方法にて用いられる運搬具における商品の配置の一例の説明図である。 図8A〜図8Fは、本開示の一実施形態の第1変形例に係る読取方法にて用いられる運搬具の概略構成を示す上面図である。 図9は、本開示の一実施形態の第2変形例に係る読取方法にて用いられる運搬具の概略構成を示す斜視図である。 図10は、本開示の一実施形態の第3変形例に係る読取方法にて用いられる運搬具の概略構成を示す断面図である。 図11Aは、本開示の一実施形態の第4変形例に係る読取方法にて用いられる運搬具の概略構成を示す断面図である。図11Bは、同上の運搬具の概略構成を示す上面図である。 図12は、本開示の一実施形態の第5変形例に係る読取方法が実行される読取システムの概略構成を示す正面図である。 図13Aは、本開示の一実施形態の第6変形例に係る読取方法にて用いられる運搬具の概略構成を示す下面図である。図13Bは、同上の運搬具に商品が配置された場合における運搬具の状態の説明図である。 図14は、本開示の一実施形態の第7変形例に係る読取方法にて用いられる運搬具の概略構成を示す斜視図である。
(1)概要
本実施形態の読取方法を実行する際に用いられる読取システムは、例えば買物支援システムに含まれる。買物支援システムは、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、ドラッグストア、衣料品店、家電量販店又はホームセンター等の小売店の店舗に導入され、顧客による商品の購入(つまり「買物」)を支援するシステムである。
買物支援システム100は、図1A〜図3に示すように、読取システム1と、精算システム3と、を備えている。読取システム1は、商品91に付された電子タグ93と無線通信を行うことにより、商品91に関する商品情報を読み取る。精算システム3は、読取システム1で読み取られた商品情報に基づいて精算処理を行う。精算処理においては、顧客90は、例えばクレジットカード、プリペイドカード、電子マネー又は現金等で決済を行う。
読取システム1は、図1A及び図1Bに示すように、通路41と、読取装置2と、を備えている。通路41は、顧客通路42を通過する顧客90が保持している商品91を通過させるための通路である。読取装置2は、通路41を商品91が通過中に、この商品91に付された電子タグ93と電波を媒体とする無線通信を行うことにより商品91に関する商品情報を読み取る。本開示でいう「通路」は、物体の「とおりみち」となる空間であって、例えば、壁、柱、紐若しくは網等の構造物、又は床面に描かれた線等によって、周囲の空間から区切られた空間を意味する。すなわち、本実施形態における通路41は、少なくとも商品91が通過できるだけの幅を有するように、周囲の空間から区切られた空間である。同様に、顧客通路42は、少なくとも顧客90が通過できるだけの幅を有するように、周囲の空間から区切られた空間である。
本開示でいう「商品情報」は、商品91を識別するための情報であって、例えば、日本国で用いられているJAN(Japanese Article Number)コード等の商品識別コードである。この種の商品識別コードには、JANコードの他、EPC(Electronic Product Code)、欧州等で用いられているEAN(European Article Number)コード、及び米国等で用いられているUPC(Universal Product Code)等がある。読取装置2で読み取られた商品情報は、例えば、精算システム3での精算処理に使用される。また、商品情報は、商品91の品種(種類)を識別する情報に限らず、同一品種の商品91を個別に識別するシリアル情報等の情報を含んでいてもよい。これにより、同一品種の商品91が複数ある場合にも、これら同一品種の複数の商品91の各々を商品情報にて特定可能である。電子タグ93は、RF(Radio Frequency)タグであって、読取装置2は、商品91から直接的に商品情報を読み取るのではなく、商品91に付された電子タグ93から非接触で商品情報を読み取ることになる。
買物支援システム100によれば、例えば、店舗8(図4参照)に設置された読取装置2にて、購入対象の商品91について、非接触で商品情報の読み取りが行われることにより、商品91の精算が可能な状態になる。そのため、例えば、複数の商品91について商品情報を一括して読取可能であり、また、運搬具92に商品91が収容されたままの状態でも商品情報の読み取りが可能である。したがって、バーコード等を用いて商品情報の読み取りが行われる場合に比較して、顧客90の買物に掛かる店員及び顧客90の手間を軽減することができる。
本開示でいう「運搬具」は、例えば店舗8等の施設にて商品91を運搬、つまり「運びうつす」ための道具であって、商品91を保持した状態で商品91を運搬具92ごと移動させることが可能な道具である。具体的には、運搬具92は、例えば商品91を収容することで商品91を保持する袋、かご、箱、バッグ(エコバッグ等を含む)、又は商品91を載せることで商品91を保持するカート、トレイ、皿及び台車等である。ここで、袋、かご、箱及びバッグの材質は特に限定されず、例えば、袋であれば、ポリエチレン製又はポリプロピレン製等の「ビニール袋」、及び紙製の「紙袋」等を含む。本実施形態では、運搬具92がポリエチレン製又はポリプロピレン製の買物袋(いわゆるレジ袋)である場合を例として説明する。
詳しくは後述するが、本実施形態では、顧客90の入店時に運搬具92が顧客90に配布され、顧客90は購入対象の商品91をピックアップする度に運搬具92に収容(配置)する。そのため、図1A及び図1B等に示すように、読取システム1は運搬具92に収容された状態の商品91について商品情報の読み取りを実行する。
また、本開示でいう「購入対象」は、顧客90による購入の対象となる商品91を意味する。本開示でいう「購入」とは、売主(店舗)から買主(顧客)に商品91の所有権を移転し、これに対する対価(代金)を買主が売主に支払う行為(売買)における買主(顧客)側の行為を意味する。つまり、購入対象の商品91については、基本的に、精算処理が完了することで売主(店舗)から買主(顧客)へ所有権が移転し、顧客90が持ち帰ることになる。
ところで、本実施形態の読取システム1では、上述のように、通路41を商品91が通過中に、読取装置2が、この商品91に付された電子タグ93と無線通信を行うことにより商品91に関する商品情報を読み取る。そして、顧客90が商品91を保持した状態で顧客通路42を通過することにより、顧客90に保持されている商品91は、顧客90の移動に伴って通路41を通過する。すなわち、商品91を保持した顧客90が、厳密には商品91が配置された運搬具92を保持した顧客90が顧客通路42を通過する際、商品91が通路41を通過することで、この商品91に関する商品情報が読取装置2にて読み取られることになる。そのため、読取装置2にて商品91の商品情報を読み取るに際し、顧客90においては、商品91を保持した状態で顧客通路42を通過すればよい。したがって、顧客90は、読取装置2の前で立ち止まる必要がなく、読取装置2の前を素通りするような動作で、読取装置2での商品情報の読み取りを実現することができる。
よって、顧客90が買物をする際には、顧客90は、店舗8に陳列されている複数の商品91の中から購入対象の商品91をピックアップし、商品91を保持した状態で、顧客通路42を素通りするように移動すればよい。このような顧客90の一連の動作により、購入対象の商品91に関する商品情報を読取装置2にて読み取ることが可能である。そして、買物支援システム100では、読取装置2で読み取られた商品情報に従って精算システム3での精算処理が行われ、精算処理が完了すれば、顧客90が商品91を持ち帰ることで顧客90による買物が完了する。このように、顧客90は、少なくとも商品情報の読み取りのためだけに立ち止まる必要がなく、商品91をピックアップして顧客通路42を通過する、という一連の流れで、スムーズに精算処理まで到達することができる。結果的に、本実施形態の読取システム1及びそれを備える買物支援システム100によれば、商品91の購入のための顧客90の待ち時間の短縮を図ることができる。
ところで、本実施形態の読取システム1に用いられる運搬具92は、図1A、図2A及び図2Bに示すように、配置された複数の商品91間を仕切る1以上の構造体94を有し、購入対象となる商品91が収容(配置)される。つまり、本実施形態では、運搬具92における複数の商品91が収容(配置)される空間95(以下、「配置空間95」ともいう)は、1以上の構造体94により、複数の小空間96に分けられている。したがって、本実施形態では、顧客90は、ピックアップした商品91を複数の小空間96のうちの空いている小空間96に順次収容(配置)することで、複数の商品91を整理整とんされた状態で運搬具92に収容することが可能である。すなわち、複数の商品91は、1以上の構造体94により仕切られた複数の小空間96に収容(配置)されるので、隣り合う商品91は、構造体94により仕切られる。
ここで、1以上の構造体94を有していない運搬具を用いて、読取装置2にて商品91に付された電子タグ93の商品情報を読み取る場合を想定する。この場合、運搬具に複数の商品91を収容(配置)すると、複数の商品91の配置状況によっては、複数の商品91のうちの1以上の商品91において、商品91に付された電子タグ93の商品情報を読取装置2が読み取れない、という事象が生じ得る。具体的には、例えば、隣り合う商品91の各々に付された電子タグ93が互いに接している場合、上記の事象が生じ得る。
一方、本実施形態では、上述のように、1以上の構造体94を有する運搬具92を用いて、読取装置2にて商品91に付された電子タグ93の商品情報を読み取っている。つまり、本実施形態の読取方法は、運搬具92に配置された商品91に付された電子タグ93と電波を媒体とする無線通信を行うことで、商品91に関する商品情報を読み取る方法である。言い換えれば、本実施形態の読取システム1は、運搬具92に配置された商品91に付された電子タグ93と電波を媒体とする無線通信を行うことで、商品91に関する商品情報を読み取る読取装置2を備えている。そして、運搬具92は、配置された複数の商品91間を仕切るための構造体94を有し、購入対象となる商品91が配置される。このため、本実施形態では、運搬具92において、隣り合う商品91が構造体94により仕切られることで、隣り合う商品91の各々に付された電子タグ93も構造体94により仕切られ、互いに接しにくい。したがって、本実施形態では、商品91に付された電子タグ93の商品情報を読み取りやすい、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態の読取システム1及びそれを備える買物支援システム100について詳しく説明する。本実施形態では、買物支援システム100が導入される店舗8としてコンビニエンスストアを例に説明する。
(2.1)読取システム
ここではまず、本実施形態の読取システム1の構成について図1A〜図3を参照して説明する。
読取システム1は、上述したように、通路41と、読取装置2と、を備えている。また、本実施形態では、読取システム1は、メインコンピュータ10を更に備えている。ただし、通路41及びメインコンピュータ10は、読取システム1に必須の構成ではない。
読取装置2は、商品91に付された電子タグ93と電波を媒体とする無線通信を行うことにより、この商品91に関する商品情報を読み取る装置である。すなわち、読取装置2は、商品91に付された電子タグ93との間で無線通信を行うことにより、電子タグ93に記憶されている商品情報を取得する。読取装置2は、アンテナ21及び通信部20を有しており、RFID(Radio Frequency Identification)システムを構成するリーダである。読取装置2は、基本的には、通路41を通過中の商品91の電子タグ93と無線通信を行う。本実施形態では、読取装置2は、電波を受信可能な複数(ここでは3つ)のアンテナ211,212,213(図1B参照)を有している。これら複数のアンテナ211,212,213を特に区別しない場合には、複数のアンテナ211,212,213の各々を「アンテナ21」という。
電子タグ93は、例えば、パッシブ型のRFタグであって、少なくとも商品情報を記憶するメモリを有している。ここにおいて、複数の商品91には複数の電子タグ93が一対一で対応付けられている。電子タグ93には、対応する商品91についての商品情報が記憶されており、電子タグ93は、対応する商品91に付されている。
電子タグ93は商品91と一体に取り扱い可能な状態で商品91に付されていればよく、電子タグ93が商品91に付される具体的な態様としては、様々な態様がある。本実施形態では一例として、電子タグ93はシール状であって商品91に貼り付けられている。その他、電子タグ93は、例えば、紐等で商品91に繋がっていてもよいし、商品91の梱包材に一体化されていてもよいし、商品91に埋め込まれていてもよいし、商品91に組み込まれていてもよい。さらに、例えば、塗布型半導体等の技術を用いることにより、電子タグ93は、商品91自体、又は商品91の梱包材等の表面に、印刷にて直接的に形成されていてもよい。
アンテナ21は、通路41内に位置する電子タグ93との間で、通信媒体となる電波を送受信し、無線通信を行う。すなわち、本実施形態では、アンテナ21は、通路41に対して電波を送受信可能となるように配置されている。アンテナ21は、偏波面を考慮し、円偏波のアンテナにて構成されることが好ましいが、例えば、楕円偏波又は直線偏波等のアンテナにて構成されていてもよい。アンテナ21は、通信部20と電気的に接続されている。アンテナ21は、例えば、パッチアンテナ、モノポールアンテナ、逆F形アンテナ又はスロットアンテナ等で構成される。アンテナ21は、筐体4(後述する)の表面から露出していてもよいし、筐体4の内部に配置されていてもよい。
通信部20は、アンテナ21から電子タグ93に電波を送信し、この電波によって起動された電子タグ93からの商品情報をアンテナ21にて受信する。通信部20は、少なくとも商品情報の受信時に、無線信号(電波)の受信信号強度を計測する。通信部20は、電子タグ93から商品情報を受信すると、商品情報に加えて、受信信号強度をメインコンピュータ10に送信する。
読取装置2は、図1A及び図1Bに示すように、筐体4に設けられている。筐体4は、顧客通路42を通過する顧客90が保持している商品91を通過させるための通路41を有している。図1A及び図1Bの例では、筐体4は、顧客90が通過(通行)するための顧客通路42の横(側方)に設置されている。本実施形態では、筐体4は、顧客通路42を通過する顧客90から見て右手側に配置されている。そのため、顧客90は、右手に持った商品91を通路41に通過させることになる。
筐体4は、第1側壁401と、第2側壁402と、連結部403と、を有している。第1側壁401及び第2側壁402は、それぞれ床面に対して垂直に立ち上がる形状であって、一定の間隔を空けて互いに対向するように配置されている。第1側壁401及び第2側壁402は、顧客通路42側が第2側壁402となるように配置されている。ここで、第2側壁402の床面からの高さは第1側壁401の床面からの高さに比べて低く設定されている。さらに、顧客通路42に沿った長手方向の寸法についても、第2側壁402の方が第1側壁401よりも小さく(短く)設定されている。連結部403は、第1側壁401の下端部と第2側壁402の下段部とを連結する。これら第1側壁401、第2側壁402及び連結部403で囲まれた空間が、通路41となる。つまり、連結部403の上面が、通路41の底面を構成する。第2側壁402は、顧客通路42と通路41との境界線上に位置する。
上述したような構成の通路41は、顧客通路42に沿って延びている。言い換えれば、通路41は、顧客通路42を通る顧客90の進行方向に沿って延びるので、顧客90は、顧客通路42を通過する際に商品91を略同じ姿勢で保持するだけで、通路41に商品91を通過させることができる。本実施形態では、顧客通路42は直線状に延びている。そのため、通路41は、顧客通路42と略平行な直線状の通路からなる。本開示でいう「沿う」は、基準となる物に近い距離を保つことを意味しており、顧客通路42に沿って延びた通路41は顧客通路42と平行でなくてもよい。
また、読取装置2における複数のアンテナ211,212,213は、第1側壁401及び第2側壁402に取り付けられている。複数のアンテナ211,212,213は、通路41の延長方向(商品91が通過する方向)に並べて配置されている。具体的には、これら3つのアンテナ211、アンテナ212、アンテナ213は、通路41の延長方向において、通路41外から通路41内に商品91を導入するための導入口側からこの順で並ぶように配置されている。導入口に最も近いアンテナ211、及び通路41内から通路41外に商品91を排出するための排出口に最も近いアンテナ213は、第1側壁401における第2側壁402との対向面に配置されている。通路41の延長方向においてアンテナ211とアンテナ213との中間に位置するアンテナ212は、第2側壁402における第1側壁401との対向面に配置されている。このように配置された複数のアンテナ211,212,213を用いることで、本実施形態では、運搬具92に対して複数の方向から無線通信を行うことにより、商品情報を読み取る。
ここで、第1側壁401及び第2側壁402等は、通路41からの電波の漏洩を低減するためのシールドとして機能することが好ましい。シールドとしての機能は、一例として、筐体4に対する金属蒸着、若しくは金属シートの貼り付け、又は電波を吸収する電波吸収体(金属等)で筐体4自体を構成すること等で実現される。
通路41を商品91が通過する際に、読取装置2は、この商品91に付された電子タグ93と無線通信し、商品情報の読み取りを実行する。通路41は、基本的に、人(顧客90を含む)の通過(通行)及び買物カート等の自走式の搬送装置の通過が禁止されており、人(顧客90を含む)が手に持った荷物(商品91を含む)のみを通過させる通路である。したがって、商品91を手に持った顧客90が顧客通路42を通過する際には、商品91が通路41を通過することになり、その際に、読取装置2での商品情報の読み取りが実行される。
本実施形態では、読取装置2は、商品91が運搬具92に収容(配置)された状態で、商品91に付された電子タグ93から商品情報を読み取る。言い換えれば、本実施形態の読取方法では、顧客通路42を通過する顧客90が保持している運搬具92を通過させる通路41を、運搬具92が通過している間に、運搬具92に収容された商品91の商品情報を読み取る。そのため、顧客90は、店内でピックアップした商品91について、先に、商品91を運搬具92に収容する作業を行い、その後、商品91を運搬具92ごと通路41に通すことによって、読取装置2に商品情報の読み取りを行わせることができる。したがって、顧客90においては、商品情報の読み取り後に、商品91を運搬具92に収容する作業(いわゆる袋詰めの作業)を行う必要がなく、運搬具92に収容された状態の商品91を、そのまま運搬具92ごと持ち帰ることができる。その結果、買物支援システム100によって顧客90の買物の効率化を図ることができる。
また、読取装置2は、運搬具92に収容された状態の複数の商品91に付された複数の電子タグ93から、複数の商品91の商品情報をまとめて読み取ることが可能である。ここで、読取装置2は、複数の電子タグ93から、複数の商品情報を一括で取得してもよいし、商品情報を1つずつ取得してもよい。これにより、顧客90は、一旦、複数の商品91を運搬具92に収容すれば、その後、精算処理が完了してこれら複数の商品91を持ち帰るまで、これら複数の商品91をばらすことなく一まとめにして扱うことができる。
メインコンピュータ10は、強度取得部11と、判定部12と、情報取得部13と、選択部14と、を有している。本実施形態では、メインコンピュータ10は、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とするコンピュータシステムである。このメインコンピュータ10では、メモリに記録されたプログラムをプロセッサで実行することによって、強度取得部11、判定部12、情報取得部13、及び選択部14の機能が実現される。プログラムは、メインコンピュータ10のメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能な光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。本実施形態においては、メインコンピュータ10は、読取装置2と共に1つの筐体4に設けられている。
メインコンピュータ10は、読取装置2、並びに、後述する精算システム3、ゲート装置61、報知装置62、トリガ検知装置63及び表示灯64に接続されている。さらに、メインコンピュータ10は、例えば、POS端末からなる店舗端末と通信可能に構成されている。メインコンピュータ10は、情報取得部13にて読取装置2から受信した商品情報に基づいて、精算システム3での精算処理に必要な情報を精算システム3に送信する送信処理等、所定の処理を実行する。
強度取得部11は、読取装置2における無線通信時の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indication)を取得する。強度取得部11は、受信信号強度を読取装置2から取得する。ここで、読取装置2が複数の商品91についての商品情報を同時に読み取った場合には、強度取得部11は、商品91ごとの受信信号強度を取得する。強度取得部11は、読取装置2から受信信号強度を一定時間(例えば、100ミリ秒)間隔で取得し、メインコンピュータ10のメモリに記憶する。
判定部12は、商品91ごとに、受信信号強度の時間経過に伴う変化に基づいて、商品91が購入対象であるか否かを判定する。ここでは、判定部12は、判定期間における受信信号強度の変化を商品91ごとに解析し、解析結果に基づいて、個々の商品91が購入対象であるか否かを判定する。本実施形態では、判定部12は、メインコンピュータ10のメモリに記憶されている判定期間分の受信信号強度の変化パターンを解析することによって、商品91が購入対象であるか否かを判定する。本開示でいう「判定期間」は、後述するトリガ検知装置63にてトリガが検知された時点を始点とする所定長さ(例えば、10秒間)の期間である。
すなわち、読取システム1では、上述のように、通路41を商品91が通過中に、読取装置2が、この商品91に付された電子タグ93と無線通信を行うことにより商品情報を読み取る。そのため、購入対象の商品91においては、通路41を通過(移動)中の商品91に特有の受信信号強度の変化が生じることになる。そこで、判定部12は、このような受信信号強度の変化の有無により、商品91が購入対象であるか否かを判定する。
情報取得部13は、複数の商品91についての複数の商品情報を読取装置2から取得する。詳しくは後述するが、読取装置2は、商品91に付された電子タグ93との無線通信が確立した際に、電子タグ93が付された商品91についての商品情報を、電子タグ93から受信する。情報取得部13は、このようにして読取装置2が電子タグ93から読み出した(受信した)商品情報を、読取装置2から取得する。ここで、読取装置2が複数の商品91についての商品情報を同時に読み取った場合には、情報取得部13は、商品91ごとの商品情報を取得する。情報取得部13は、読取装置2から商品情報を一定時間(例えば、100ミリ秒)間隔で取得し、メインコンピュータ10のメモリに記憶する。
選択部14は、判定部12の判定結果を基に、複数の商品情報の中から購入対象の商品情報を選択する。すなわち、情報取得部13が複数の商品91についての複数の商品情報を読取装置2から取得した場合に、選択部14は、これら複数の商品情報の中から購入対象の商品91の商品情報を選択する。選択部14は、2つ以上の商品情報を、購入対象の商品情報として選択してもよい。ここで、同一品種の商品91についても、個別の商品情報が付されており、同一品種の商品91が複数ある場合にも、これら同一品種の複数の商品91の各々を商品情報にて特定可能である。
さらに、選択部14は、商品91についての精算処理を行う精算システム3に、購入対象の商品情報を出力するように構成されている。つまり、精算システム3には、選択部14にて選択された購入対象の商品情報がメインコンピュータ10から出力されることになる。その結果、購入対象と判定された商品91についてのみ、精算システム3での精算処理の対象とすることが可能である。
具体的には、メインコンピュータ10は、情報取得部13にて読取装置2から商品情報を受信する際、商品情報と併せて受信信号強度を強度取得部11にて読取装置2から取得する。つまり、メインコンピュータ10は、読取装置2から、商品情報及び受信信号強度の組み合わせを一定時間(例えば、100ミリ秒)間隔で受信する。そして、メインコンピュータ10は、商品情報及び受信信号強度の組み合わせを受信すると、商品情報ごとに、保存時間(例えば、1分間)分の受信信号強度をメインコンピュータ10のメモリに記憶する。その結果、メインコンピュータ10のメモリには、商品91ごと、つまり商品情報ごとに受信信号強度が記憶されることになる。このようにメインコンピュータ10のメモリに記憶される受信信号強度は、保存時間が経過した場合だけでなく、商品情報を受信できなくなった場合等にも削除されてもよい。
メインコンピュータ10は、商品情報ごとにメモリに記憶された保存時間分の受信信号強度を用いて、判定部12にて、判定期間における受信信号強度の変化を商品91ごとに解析する。判定部12は、この解析結果を、所定の判定条件に照らして、商品91が購入対象であるか否かを判定する。本開示でいう「判定条件」とは、判定部12において、商品91が購入対象であると判定するための条件を意味する。
さらに、メインコンピュータ10は、後述する精算システム3、ゲート装置61、報知装置62、トリガ検知装置63及び表示灯64とも通信を行うことにより、これらの装置を制御可能に構成されている。
(2.2)運搬具
次に、本実施形態の読取方法(読取システム1)にて用いられる運搬具92の構成について図2A及び図2Bを参照して説明する。
運搬具92は、既に述べたように、いわゆるレジ袋である。つまり、本実施形態では、運搬具92は、変形可能である。本開示でいう「変形可能」とは、変形が想定されていること、つまり顧客90が力を加えずとも変形し得ること、又は一般的な顧客90が力を加えることで変形し得ることをいう。したがって、一般的な顧客90と比較して並外れた筋力を有する顧客が力を加えたり、特殊な装置を用いて力を加えたりすることで想定外に変形することは、「変形可能」には該当しない。
運搬具92の内側は、購入対象の1以上の商品91を収容(配置)することのできる配置空間95となっている。また、運搬具92は、顧客90が手に持つことのできる一対の取っ手(把持部)921を有している。言い換えれば、運搬具92は、運搬具92を運搬する際に掴まれる1以上の把持部921を有している。したがって、顧客90は、一対の取っ手921を手に持つことで、運搬具92を運搬しながら店舗8内にて購入する商品91を選ぶことが可能である。
運搬具92は、1以上(ここでは、2つ)の構造体94を有している。構造体94は、運搬具92に配置された複数の商品91間を仕切るための部材である。本実施形態では、構造体94は、運搬具92の内側において、運搬具92の深さ方向(図2Bにおける上下方向)に沿った平面を有する板材である。言い換えれば、構造体94は、商品91を他の商品91と隔てる隔壁941である。また、本実施形態では、構造体94は、運搬具92の底部と一体に設けられており、運搬具92の底部から運搬具92の深さ方向に沿って自立できる程度の硬さを有している。つまり、本実施形態では、構造体94は、予め運搬具92に備え付けられている。さらに、本実施形態では、構造体94は、例えば樹脂製であって、電気絶縁性を有している。
本実施形態では、2つの構造体94は、運搬具92の内側において、所定の間隔を空けて設けられている。したがって、運搬具92の内側の配置空間95は、2つの構造体94により、3つの小空間96に分けられている。これらの小空間96の各々には、1以上の商品91を収容(配置)することが可能である。例えば、購入対象の商品91が3つである場合、顧客90は、3つの商品91を3つの小空間96にそれぞれ個別に収容することが可能である。また、例えば、購入対象の商品91が2つである場合、顧客90は、2つの商品91を3つの小空間96のうちの任意の2つの小空間96にそれぞれ個別に収容することが可能である。さらに、例えば、購入対象の商品91が4つである場合、顧客90は、3つの商品91を3つの小空間96にそれぞれ個別に収容し、かつ、残りの1つの商品91を3つの小空間96のうちの任意の1つの小空間96に収容することが可能である。このように、1以上の構造体94により仕切られる複数の小空間96の数と、運搬具92に収容される商品91の数とは、一致してもよいし、一致しなくてもよい。以下の説明では、複数の小空間96のそれぞれに1つずつ商品91が収容されることとする。
運搬具92に複数(ここでは、3つ)の商品91を収容(配置)した状態においては、複数の商品91は、それぞれ複数(ここでは、3つ)の小空間96に収容される。このため、運搬具92の内側においては、複数の商品91は、互いに1以上(ここでは、2つ)の構造体94により仕切られることになる。したがって、複数の商品91に付された電子タグ93も、互いに1以上の構造体94により仕切られることになる。つまり、運搬具92に複数の商品91を収容した状態においては、隣り合う商品91に付された電子タグ93は、互いに接しにくくなっている。また、この状態においては、任意の商品91に付された電子タグ93は、構造体94を挟んで隣り合う他の商品91に接しにくくなっている。
(2.3)買物支援システム
次に、本実施形態の買物支援システム100の全体構成について図1A〜図3を参照して説明する。
買物支援システム100は、上述した読取システム1と、精算システム3と、を備えている。また、本実施形態では、買物支援システム100は、ゲート装置61、報知装置62、トリガ検知装置63及び表示灯64を更に備えている。本実施形態においては、トリガ検知装置63及び表示灯64は、読取システム1と共に1つの筐体4に設けられている。ただし、これらゲート装置61、報知装置62、トリガ検知装置63及び表示灯64は、買物支援システム100に必須の構成ではない。
精算システム3は、表示装置31、入力装置32及び音声出力部33を有している。表示装置31、入力装置32及び音声出力部33は、いずれもメインコンピュータ10の周辺装置であって、メインコンピュータ10に接続されている。
表示装置31は、顧客90に向けて各種の表示を行う装置である。入力装置32は、例えば、タッチ入力又はジェスチャ検出等により、顧客90の操作を受け付ける装置である。また、入力装置32は、例えば、近距離無線通信により、IC(Integrated Circuit)カード若しくは携帯情報端末(スマートフォン又はウェアラブル端末等)を入力装置32に近づける操作を受け付けてもよい。さらに、入力装置32は、マイクロホンを含み、マイクロホンに入力された音声信号に対して音声認識及び意味解析の処理を施す機能を有している。そのため、顧客90においては音声による操作(音声入力)も可能である。音声出力部33は、スピーカを含み、音声によって顧客90に向けて各種の情報を提示する装置である。
また、入力装置32は、例えば顧客通路42を通過する顧客90を検知する人感センサ(一例として、焦電型センサ又はイメージセンサ等)により、顧客90が顧客通路42を通過し終えたことを、顧客90の操作として受け付けてもよい。すなわち、顧客90が顧客通路42を通過し顧客通路42から出たことを、人感センサが検知すると、入力装置32が、人感センサの検知結果に基づいて、顧客90の操作が有ったことと判断する。
本実施形態では、少なくとも読取システム1の読取装置2と精算システム3の入力装置32とは、1つの筐体4に設けられている。具体的には、筐体4における第1側壁401上に、精算システム3における表示装置31及び入力装置32が設置されている。図1A及び図1Bの例では、表示装置31及び入力装置32はタッチパネルディスプレイとして一体化されている。表示装置31及び入力装置32は、顧客通路42を通過する顧客90から見て通路41の前方に配置されている。これにより、通路41を商品91が通過し終わってから、顧客90が表示装置31及び入力装置32の正面に到達することになる。また、本実施形態では、音声出力部33(図3参照)も筐体4に設けられている。さらに、筐体4は、精算システム3にて精算処理を行う際に顧客90の手荷物(商品91を含む)を置くための荷置き台404を有している。荷置き台404は、第1側壁401における表示装置31及び入力装置32の下方に配置されている。
精算システム3は、表示装置31、入力装置32及び音声出力部33をユーザインタフェースとして用いることにより、表示又は音声によって各種の情報を顧客90に提示したり、顧客90の操作(音声入力を含む)を受け付けたりすることができる。ただし、精算システム3による情報の提示は、表示と音声との少なくとも一方で実現されればよく、表示と音声とのいずれか一方で実現されてもよいし、表示と音声との組み合わせで実現されてもよい。
一例として、精算システム3は、来客検知時及び精算処理の完了時に、「いらっしゃいませ。」、「ありがとうございました。」等のメッセージを顧客90に提示することができる。これにより、顧客90に対して、店員が接客するのに近い親近感を与えることができる。また、顧客90は、例えば、表示装置31に表示される購入対象の商品91の一覧、及び精算金額等を確認し、確認後に入力装置32を操作して承諾の意思表示を行うことにより、精算システム3での精算処理を行う。ここで、精算システム3は、プリンタを有していてもよく、その場合、精算処理が完了すれば、プリンタにてレシート(receipt)等を発行(印刷)可能である。ただし、精算処理において入力装置32にて顧客90の操作を受け付けること、及びレシートを発行することは、買物支援システム100において必須の構成ではない。精算処理において顧客90の操作の受け付け、及びレシートの発行のいずれも行わない場合、読取システム1での商品情報の読み取りが完了すると、顧客90は、立ち止まることなく(つまりノンストップで)商品91を持ち帰ることができる。
さらに、上述したように、顧客90が顧客通路42を通過し終えたことを、入力装置32が、顧客90の操作として受け付ける場合には、顧客90は、別途、承諾の意思表示のための操作を行う必要がない。これにより、顧客90は、顧客通路42を通過し終えた後、タッチ入力等の操作のために、入力装置32前で立ち止まる必要がなく、より素通りに近い形で精算処理を終えることができる。
また、購入対象の商品91の一覧、及び精算金額等の情報(以下、「購入情報」という)は、精算システム3からメインコンピュータ10又は店舗端末等に送信されてもよい。これにより、店舗8に設置されている精算システム3とは別の情報端末、又は顧客90が所有する携帯情報端末(スマートフォン又はタブレット端末等)にて、購入情報の閲覧又はレシートの発行等が可能になる。さらに、メインコンピュータ10又は店舗端末等からサーバに購入情報が送信されることで、退店後においても、顧客90は、顧客90が所有する携帯情報端末にて、購入情報の閲覧又はレシートの発行等が可能になる。
ゲート装置61は、読取装置2と同様に、商品91に付された電子タグ93と、電波を媒体とする無線通信を行うことにより商品情報を読み取るように構成されている。ゲート装置61は、例えば、店舗8(図4参照)の出口82(図4参照)に設置されている。ゲート装置61は、電波を媒体とする無線通信により、メインコンピュータ10との間で双方向の通信が可能である。ゲート装置61は、顧客90が出口82を通って店舗8から出る(退店する)際に、顧客90が持つ運搬具92に配置された商品91に付された電子タグ93と、非接触で通信を行う。このとき、ゲート装置61が電子タグ93から読み取った商品情報について、精算処理が実行されているか否かを判断する。本実施形態では、商品91についての精算処理が完了しているか否かは、例えば、メインコンピュータ10のメモリに商品情報に対応付けて記憶される精算済みフラグの値によって判断される。例えば、商品91についての精算処理が完了している場合には、この商品91についての精算済みフラグの値が「1」になる。そのため、ゲート装置61が電子タグ93から読み取った商品情報に対応する精算済みフラグが「0」であれば精算処理が未完了、商品情報に対応する精算済みフラグが「1」であれば精算処理が完了している、と判断される。
報知装置62は、ゲート装置61で読み取られた商品情報について精算処理が実行されていない場合に報知処理を実行する。すなわち、ゲート装置61及び報知装置62によれば、店舗8から持ち出される商品91について、精算処理が正常に完了していることを確認することができる。報知装置62は、例えば、ゲート装置61と一体に構成される。報知装置62が行う報知の態様は、特に限定しないが、例えば、報知装置62自体が表示又は音声によって報知してもよいし、報知装置62がメインコンピュータ10に報知信号を送信することで、店舗端末等にて報知を行ってもよい。
トリガ検知装置63は、商品91が通路41内に導入されたことを検知する。本実施形態では、トリガ検知装置63にて商品91が通路41内に導入されたことが「トリガ」として検知された場合、メインコンピュータ10は、判定部12での判定処理を開始する。トリガ検知装置63は、例えば、通路41における物体(商品91)の存在の有無を検知する対物センサ(一例として、光学式センサ、超音波式センサ又はイメージセンサ等)で実現される。また、トリガ検知装置63は、例えば上述の人感センサで実現されてもよい。
表示灯64は、例えば、エラー表示等の買物支援システム100の状態を表す各種の表示を行う。一例として、表示灯64は、発光状態(点灯/消灯、及び発光色等)によって買物支援システム100の状態を表示する。例えば、先の顧客90が使用中である場合には表示灯64は消灯し、通路41を商品91が通過可能な状態である場合には表示灯64は緑色に発光する。また、電子マネーの残高不足等、精算処理時のエラーが発生すると表示灯64は赤色に発光する。店員の呼び出し時には、表示灯64は黄色に発光する。本実施形態では一例として、図1Bに示すように、表示灯64は、第1側壁401における通路41の導入口側の上端部に配置されている。
以上説明したような買物支援システム100は、例えば、1つの店舗8に対して複数設置されていてもよい。また、本実施形態における買物支援システム100の各部の位置関係及び形状等は、一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
(3)動作
以下、本実施形態の買物支援システム100の動作、つまり買物支援システム100を用いた買物支援方法について、図4〜図6を参照して説明する。図4は、買物支援システム100を導入した店舗8の見取り図であって、図5A〜図5Cは、図4中に「A」〜「C」で示す各位置における顧客90の買物に係る動作を表す説明図である。図6は、買物支援システム100の動作を示すフローチャートである。
ここでは一例として、図4に示すように、顧客90が、入口81から入店し、冷蔵庫から購入対象の商品91をピックアップし、顧客通路42を通過し、さらに一対のゲート装置61の間を通って出口82から退店する場合を想定する。つまり、図4の例では、顧客90は、入口81から入店し、その後「A」で示す位置で商品91をピックアップし、その後「B」で示す位置に移動し、その後「C」で示す位置に移動する。図4に示す店舗8では、有人のレジ83も設置されている。
ここにおいて、運搬具92に商品91が収容(配置)されたままの状態でも商品情報の読み取りが可能である、という読取システム1の利点をいかすためには、商品情報の読み取りが行われる前から、予め商品91が運搬具92に収容されていることが好ましい。そこで、本実施形態では、顧客90の入店時に運搬具92が顧客90に配布されることとする。運搬具92の配布手段は特に限定されず、例えば、店舗8の入口81付近に設置された袋ストッカから顧客90が運搬具92を取得してもよいし、店員が顧客90に手渡してもよい。
まず、図4に「A」で示す位置において、顧客90は、図5Aに示すように、電子タグ93が付された商品91を冷蔵庫からピックアップする。このとき、顧客90は、運搬具92において、1以上の構造体94により仕切られた複数の小空間96のうちのいずれか1つの小空間96に、ピックアップした商品91を収容する。図5Aの例では、顧客90は、1つの商品91のみをピックアップしているが、複数の商品91を購入する場合には同様の動作を他の商品91についても行うことで、購入対象の商品91をピックアップする度に運搬具92に収容する。このとき、顧客90は、運搬具92における複数の小空間96の各々に1つずつ商品91を収容する。
その後、図4に「B」で示す位置において、顧客90は、図5Bに示すように、顧客通路42を通過する。このとき、顧客90は商品91を運搬具92に収容した状態で保持する。つまり、顧客90は、商品91を収容した運搬具92を手に持つことで、商品91を間接的に保持することになる。そして、顧客90は、商品91を運搬具92ごと通路41に通すことによって、読取装置2に商品情報の読み取りを行わせる。運搬具92には、1以上の商品91が収容されており、読取装置2は、1以上の商品情報の読み取りを実行する。
このように商品91を運搬具92に収容したままの状態で商品情報の読み取りを行うことで、精算処理のために運搬具92から商品91を取り出す手間を省略できる。つまり、商品91が運搬具92に収容されたままの状態で読取システム1が商品情報の読み取りを行い、この商品情報に基づいて精算システム3が精算処理を行うことで、顧客90は、既に運搬具92に収容された状態の商品91を、そのまま持ち帰ることができる。よって、顧客90においては、精算処理の後、商品91を運搬具92に収容する作業(いわゆる袋詰めの作業)が不要である。そのため、顧客90は、商品91のピックアップから精算処理まで、更に精算処理後に商品91を持ち帰るまでの一連の動作を、スムーズにこなすことができ、買物の効率の向上を図ることが可能である。
次に、本実施形態の買物支援システム100の全体的な動作について図6を参照して説明する。
顧客90が、顧客通路42を通過する際には、商品91を通路41に通すことによって、読取システム1では商品情報の読み取りが行われる。このとき、買物支援システム100は、まずは強度取得部11にて受信信号強度(RSSI)を取得する(S1)。そして、買物支援システム100は、トリガの有無を判断する(S2)。すなわち、商品91が通路41に導入されるまでは、トリガ検知装置63にてトリガが検知されないため、買物支援システム100は、トリガ無し、と判断し(S2:No)、処理S1に戻る。一方、商品91が通路41に導入されると、トリガ検知装置63にてトリガが検知されるため、買物支援システム100は、トリガ有り、と判断し(S2:Yes)、判定処理を実行する(S3)。
判定処理では、買物支援システム100は、判定部12にて、商品91ごとに、受信信号強度の時間経過に伴う変化に基づいて、商品91が購入対象であるか否かを判定する。買物支援システム100は、判定処理の結果、購入対象となる商品91が有るか否かを判断する(S4)。このとき、購入対象が無いと判断されれば(S4:No)、買物支援システム100は、処理S1に戻る。一方、購入対象が有ると判断されれば(S4:Yes)、買物支援システム100は、選択部14にて、購入対象である商品91についての商品情報を精算システム3に出力する(S5)。
商品情報を受信した精算システム3は、精算処理を実行する(S6)。買物支援システム100は、精算システム3での精算処理が完了したか否かを判断する(S7)。精算処理が完了していなければ(S7:No)、買物支援システム100は、処理S6に戻る。一方、商品91の精算が完了すると、精算システム3はメインコンピュータ10に対して精算処理の完了の通知を行う。メインコンピュータ10は、精算処理の完了の通知を受け付けると、精算処理が完了したと判断し(S7:Yes)、メインコンピュータ10のメモリに商品情報に対応付けて記憶される精算済みフラグの値を「1」に変更する(S8)。
精算済みフラグは、ゲート装置61が電子タグ93から読み取った商品情報について、精算処理が実行されているか否かを判断する際に利用される。すなわち、図5Cに示すように、ゲート装置61は、顧客90が出口82を通って店舗8から出る(退店する)際に、顧客90が持つ運搬具92内の商品91に付された電子タグ93と、非接触で通信を行う。このとき、ゲート装置61が電子タグ93から読み取った商品情報について、精算処理が完了しているか否かは、メインコンピュータ10のメモリに商品情報に対応付けて記憶される精算済みフラグの値によって判断される。つまり、ゲート装置61が電子タグ93から読み取った商品情報に対応する精算済みフラグの値が「1」であれば、この商品91についての精算処理が完了していると判断されるので、報知装置62での報知処理は実行されない。一方、ゲート装置61が電子タグ93から読み取った商品情報に対応する精算済みフラグの値が「0」であれば、この商品91についての精算処理が未完了と判断されるので、報知装置62での報知処理が実行される。
ここで、精算済みフラグの値は、メインコンピュータ10のメモリに限らず、例えば、ネットワークを介して買物支援システム100に接続されるサーバ装置又はクラウド(クラウドコンピューティング)上に構築されたデータベースに記憶されてもよい。この場合、ゲート装置61が電子タグ93から読み取った商品情報について、精算処理が完了しているか否かは、買物支援システム100が、例えば、ネットワークを介してデータベースに問い合わせを行うことにより判断される。
さらに、買物支援システム100は、ゲート装置61が電子タグ93から読み取った商品情報について、精算処理が完了していない場合、出口82の自動扉が開かないように、ゲート装置61と出口82の自動扉とを連動させてもよい。
上記より、顧客90が顧客通路42を通過する際に商品91を通路41に通すだけで、買物支援システム100は購入対象の商品91を識別することができる。したがって、買物支援システム100によって買物を効率よく行うことができる。
以下、本実施形態の読取方法の利点について、比較例の読取方法との比較を交えて説明する。比較例の読取方法では、図7A及び図7Bに示すように、構造体94を有していない運搬具200を用いている点で、本実施形態の読取方法と相違する。つまり、比較例の読取方法では、運搬具200の内側は、複数の小空間96に分けられておらず、運搬具200の内側には1つの空間201のみが存在する。したがって、比較例の読取方法では、購入対象の商品91が複数ある場合、複数の商品91は、1つの空間201に収容(配置)された状態で、読取装置2にて商品情報を読み取られることになる。
ここで、運搬具200の内側にある1つの空間201に複数の商品91が収容(配置)された状態においては、複数の商品91が互いに接しやすくなっている。その結果、複数の商品91に付された電子タグ93も互いに接しやすくなっている。そして、例えば図7Aに示すように、複数の商品91に付された電子タグ93が互いに接している場合、アンテナ21から送信される電波のエネルギーでは電子タグ93の起電力に満たない、という事象(以下、「第1事象」という)が生じ得る。また、この場合、仮にアンテナ21から送信される電波により電子タグ93が起動できたとしても、起動された電子タグ93からの応答(商品情報)信号の強度がアンテナ21において復調に必要な強度を下回り、応答信号を取得できない、という事象(以下、「第2事象」という)が生じ得る。そして、これら第1事象及び第2事象のいずれかが生じた場合、読取装置2が商品91の商品情報を読み取ることができない、という問題が生じ得る。
また、例えば図7Aに示すように、複数の商品91のうちの1以上の商品91が金属製のパッケージ910を有しており、パッケージ910に電子タグ93が接する、又はパッケージ910の近傍に電子タグ93が位置する場合がある。この場合、電子タグ93のアンテナの近傍に金属が近接することで、アンテナの特性に影響を及ぼし、アンテナの利得が低下することにより、上述の第1事象及び第2事象のいずれかが生じ得る。また、この場合、パッケージ910にて電波が反射することにより、上述の第1事象及び第2事象のいずれかが生じ得る。そして、これら第1事象及び第2事象のいずれかが生じた場合、読取装置2が商品91の商品情報を読み取ることができない、という問題が生じ得る。なお、本開示でいう「金属製のパッケージ」は、パッケージ910全体が金属で構成されているパッケージ910の他に、パッケージ910の少なくとも一部が金属で構成されているパッケージ910を含み得る。
その他、例えば図7Bに示すように、複数の商品91のうちの1以上の商品91が飲料水などの水分を主成分とした特定商品911であり、このような特定商品911に電子タグ93が接する、又は特定商品911の近傍に電子タグ93が位置する場合がある。この場合、特定商品911に含まれる水分が原因で電波が減衰することにより、上述の第1事象及び第2事象のいずれかが生じ得る。そして、これら第1事象及び第2事象のいずれかが生じた場合、読取装置2が商品91の商品情報を読み取ることができない、という問題が生じ得る。
このように、比較例の読取方法では、運搬具200の内側にある1つの空間201に複数の商品91が収容(配置)された状態において、商品91に付された電子タグ93が上述の第1事象及び第2事象のいずれかが生じる状況に陥る可能性がある。
一方、本実施形態の読取方法では、図2A及び図2Bに示すように、運搬具92の内側の配置空間95は、1以上の構造体94により、複数の小空間96に分けられている。このため、本実施形態では、顧客90が、ピックアップした商品91を運搬具92に収容(配置)する場合、意識的に又は無意識に、複数の小空間96のうちの空いている小空間96に商品91を順次収容することが想定される。したがって、本実施形態では、複数の商品91を整理・整とんされた状態で運搬具92に収容することが可能である。特に、レジ袋のように運搬具92が柔らかい(つまり、変形可能である)場合、構造体94を有していなければ、運搬具92に収容(配置)した商品91が自由に動いてしまうが、構造体94を有していれば、商品91を整理・整とんしやすくなる。
このように、本実施形態では、複数の商品91を運搬具92に収容(配置)する場合、複数の商品91間は1以上の構造体94により仕切られやすい。つまり、本実施形態では、1以上の構造体94により仕切られた複数の小空間96にそれぞれ商品91を個別に配置することで、隣り合う商品91が互いに接しにくく、かつ互いに接近しにくい状況を作りやすい。そして、本実施形態では、複数の商品91を運搬具92に収容した状態において、隣り合う商品91に付された電子タグ93が互いに接しにくく、かつ互いに接近しにくい状況を作りやすい。
また、本実施形態では、隣り合う商品91が互いに接しにくく、かつ互いに接近しにくい状況を作りやすいことから、電子タグ93がパッケージ910に接しにくく、かつパッケージ910の近傍に配置されにくい。さらに、本実施形態では、隣り合う商品91が互いに接しにくく、かつ互いに接近しにくい状況を作りやすいことから、電子タグ93が特定商品911に接しにくく、かつ特定商品911の近傍に配置されにくい。
したがって、本実施形態の読取方法では、複数の商品91が運搬具92に収容(配置)された状態においても、上述の第1事象及び第2事象のいずれもが生じにくくなっている。このため、本実施形態の読取方法では、比較例の読取方法と比較して、商品91に付された電子タグ93の商品情報を読み取りやすい、という利点がある。
また、本実施形態の読取方法(読取システム1)では、複数のアンテナ21を用いて、複数の方向から商品91に付された電子タグ93と無線通信を行っている。このため、本実施形態では、電子タグ93を揃える等して運搬具92に商品91を規則正しく収容(配置)する必要がないので、顧客90は、整理・整とんを意識することなく商品91を運搬具92に収容することが可能である。この場合、複数の商品91が運搬具92に無秩序に収容(配置)されることになるが、構造体94により複数の商品91が仕切られるため、構造体94を有していない場合と比較して、複数の商品91が運搬具92において十分に整理・整とんされ得る。
(4)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、読取システム1と同様の機能は、読取方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。また、買物支援システム100と同様の機能は、買物支援方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る買物支援方法は、上述の読取方法と、精算方法と、を有する。精算方法は、読取方法で読み取った商品情報に基づいて、運搬具92に配置された商品91の精算処理を行う方法である。
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(4.1)第1変形例
第1変形例の読取方法で用いられる運搬具92Aは、図8A〜図8Fに示すように、複数の構造体94(隔壁941)を有している。そして、本変形例では、複数の構造体94のうち2以上の構造体94が互いに交差している点で、上述の実施形態の読取方法で用いられる運搬具92と相違している。図8A〜図8Fは、いずれも運搬具92Aの深さ方向(図8Aにおける上下方向)において、一対の把持部921側から運搬具92の内側を見た場合の運搬具92Aの概略構成を示している。以下、本変形例の説明においては、図8Aにおける上下方向を縦方向、図8Aにおける左右方向を横方向とする。
図8Aに示す例では、運搬具92Aの内側の配置空間95は、2つの構造体94により、4つの小空間96に分けられている。この例では、縦方向に沿った平面を有する構造体94は、横方向に沿った平面を有する構造体94の横方向における中心よりも右寄りに配置されている。したがって、この例では、4つの小空間96のうち左側2つの小空間96は、右側2つの小空間96よりも大きくなっている。このように、配置空間95は、1以上の構造体94により均等な大きさの小空間96に分けられていなくてもよい。このことは、図8B〜図8Fにおいても同様である。
図8Bに示す例では、配置空間95は、縦方向に沿った平面を有する2つの構造体94と、横方向に沿った平面を有する1つの構造体94とにより、6つの小空間96に分けられている。図8Bに示す例では、3つの構造体94は、6つの小空間96が略均等な大きさとなるように設けられている。図8Cに示す例では、配置空間95は、縦方向に沿った平面を有する3つの構造体94と、横方向に沿った平面を有する1つの構造体94とにより、8つの小空間96に分けられている。この例では、4つの構造体94は、8つの小空間96のうち右側2つの小空間96が、左側6つの小空間96よりも大きくなるように設けられている。図8Dに示す例では、配置空間95は、縦方向に沿った平面を有する1つの構造体94と、横方向に沿った平面を有する1つの構造体94とにより、3つの小空間96に分けられている。この例では、図8Aに示す例とは異なり、横方向に沿った平面を有する構造体94は、縦方向に沿った平面を有する構造体94よりも左側に突出しないように設けられている。したがって、この例では、図8A〜図8Cに示す例と比較して大きい商品91を運搬具92Aに収容(配置)することが可能である。
図8Eに示す例では、配置空間95は、縦方向及び横方向に対して傾斜した平面を有する2つの構造体94により、4つの小空間96に分けられている。図8Eに示す例では、2つの構造体94は、4つの小空間96が略均等な大きさとなるように設けられている。図8Fに示す例では、配置空間95は、縦方向及び横方向に対して傾斜した平面を有する2つの構造体94と、縦方向に沿った平面を有する1つの構造体94とにより、6つの小空間96に分けられている。図8Fに示す例では、3つの構造体94は、6つの小空間96が略均等な大きさとなるように設けられている。
本変形例では、顧客90が、ピックアップした商品91を運搬具92Aに収容(配置)する場合、意識的に又は無意識に、複数の小空間96のうちの空いている小空間96に商品91を順次収容することが想定される。したがって、本変形例では、上述の実施形態と同様に、複数の商品91を整理・整とんされた状態で運搬具92Aに収容することが可能であり、結果として、商品91に付された電子タグ93の商品情報を読み取りやすくなる、という利点がある。
(4.2)第2変形例
第2変形例の読取方法で用いられる運搬具92Bは、図9に示すように、1つの構造体94を有している。そして、本変形例では、構造体94が、運搬具92Bの深さ方向(図9における上下方向)に厚さを有しており、運搬具92Bの内側の底部に載せ置かれている点で、上述の実施形態と相違する。つまり、本変形例では、構造体94と運搬具92Bとは、別体である。したがって、本変形例では、例えば既存のレジ袋(運搬具)に構造体94を入れることで、構造体94を有する運搬具92Bを実現し得る。
本変形例では、構造体94は、構造体94の厚さ方向(つまり、運搬具92Bの深さ方向)に窪んだ複数(ここでは、3つ)の凹部942を有している。これら3つの凹部942の内側は、商品91が収容(配置)される小空間96を形成している。また、これら3つの凹部942は、互いに物理的に隔てて設けられている。つまり、隣り合う凹部942の間の部位は、隔壁941として機能している。
本変形例では、顧客90が、ピックアップした商品91を運搬具92Bに収容(配置)する場合、意識的に又は無意識に、複数の凹部942(小空間96)のうちの空いている凹部942に商品91を順次収容することが想定される。したがって、本変形例では、上述の実施形態と同様に、複数の商品91を整理・整とんされた状態で運搬具92Bに収容することが可能であり、結果として、商品91に付された電子タグ93の商品情報を読み取りやすくなる、という利点がある。
(4.3)第3変形例
第3変形例の読取方法で用いられる運搬具92Cは、図10に示すように、複数(ここでは、2つ)の構造体94(隔壁941)を有している。そして、本変形例では、構造体94が、運搬具92Cの深さ方向(図10における上下方向)に沿った平面を有する板材ではなく、運搬具92Cの幅方向(図10における左右方向)に沿った平面を有する板材である点で、上述の実施形態と相違する。つまり、本変形例では、運搬具92Cの内側の配置空間95は、2つの構造体94により、運搬具92Cの深さ方向に沿って3つの小空間96に分けられている。
本変形例では、3つの小空間96のうちの一対の把持部921に最も近い位置にある小空間96には、一対の把持部921の間にある開口を通して、商品91を収容(配置)することが可能である。一方、本変形例では、残りの2つの小空間96には、運搬具92Cの側部に設けられた開口922を通して、商品91を収容することが可能である。
開口922は、運搬具92Cと一体に設けられた蓋923により開閉可能である。蓋923は、第1端(図10における上端)が運搬具92Cの外面に取り付けられており、第2端(図10における下端)が面ファスナーで構成されている。蓋923は、第2端が運搬具92Cの外面に貼り付けられた状態では、開口922を閉状態とし、第2端が運搬具92Cの外面から離れた状態では、開口922を開状態とする。
したがって、顧客90は、蓋923の第2端を運搬具92Cの外面から剥がすことにより、開口922を開状態とすることで、この開口922に対応した小空間96にピックアップした商品91を収容(配置)することができる。また、顧客90は、商品91を収容した後は、蓋923の第2端を運搬具92Cの外面に貼り付けることにより、開口922を閉状態とすることが可能である。この状態においては、商品91が開口922を通して運搬具92Cの外部へと落下することが防止される。
本変形例では、顧客90が、ピックアップした商品91を運搬具92Cに収容(配置)する場合、意識的に又は無意識に、複数の小空間96のうちの空いている小空間96に商品91を順次収容することが想定される。したがって、本変形例では、上述の実施形態と同様に、複数の商品91を整理・整とんされた状態で運搬具92Cに収容することが可能であり、結果として、商品91に付された電子タグ93の商品情報を読み取りやすくなる、という利点がある。
(4.4)第4変形例
第4変形例の読取方法に用いられる運搬具92Dは、図11A及び図11Bに示すように、3つの構造体94を有している。運搬具92Dの内側の配置空間95は、3つの構造体94により、6つの小空間96に分けられている。そして、本変形例では、運搬具92Dが複数(ここでは、6つ)のセンサ97と、複数(ここでは、6つ)の運搬具用の電子タグ98と、を有している点で、上述の実施形態と相違する。複数のセンサ97は、それぞれ複数の小空間96に設けられている。同様に、複数の運搬具用の電子タグ98は、それぞれ複数の小空間96に設けられており、対応するセンサ97に電気的に接続されている。
センサ97は、例えば圧電センサであって、運搬具92Dの内側における対応する小空間96の底部に設けられている。センサ97は、対応する小空間96に商品91が収容(配置)された場合に、この商品91がセンサ97に載せ置かれることで加わる力を検知する。つまり、センサ97は、運搬具92Dの一部(ここでは、対応する小空間96の底部)に加えられた力を検知する。なお、センサ97は、例えばロードセル、又は電磁平衡式センサなどを用いて、圧力以外の物理量に基づいて力を検知するように構成されていてもよい。
運搬具用の電子タグ98は、例えばパッシブ型のRFタグであって、電線を通して対応するセンサ97に電気的に接続されている。運搬具用の電子タグ98は、読取装置2のアンテナ21から送信される電波を受信することで起動し、対応するセンサ97に給電する。言い換えれば、運搬具92Dに配置される電気機器(センサ97)は、運搬具92Dに設けられた運搬具用の電子タグ98を介して、商品情報を読み取る読取装置2から非接触で給電される。したがって、本変形例では、運搬具92Dは、例えば二次電池などのセンサ97の動作用の電源を有する必要がない。
また、運搬具用の電子タグ98は、アンテナ21と無線通信を行うことにより、センサ97の検知結果をアンテナ21(読取装置2)へ送信する。運搬具用の電子タグ98は、小空間96に収容(配置)された商品91と接しないように、運搬具92Dの底部以外の場所に配置されるのが好ましい。
本変形例の読取方法では、読取システム1は、運搬具92Dに収容(配置)された商品91に関する商品情報を読み取る読取処理の他に、運搬具92Dに収容された商品91の数を認識する認識処理を実行する。言い換えれば、読取方法は、認識処理を有している。そして、本変形例においては、認識処理では、センサ97の検知結果に基づいて、運搬具92Dに収容された商品91の数を認識する。
つまり、本変形例では、読取システム1は、アンテナ21と、運搬具92Dの有する複数の運搬具用の電子タグ98との間で無線通信を行うことにより、運搬具92Dの有する複数のセンサ97の検知結果を受信する。そして、読取システム1は、複数のセンサ97の検知結果に基づいて、すなわち複数のセンサ97の各々が力を検知しているか否かの結果に基づいて、運搬具92Dに収容(配置)された商品91の数を認識する。具体的には、読取システム1は、複数のセンサ97のうちの閾値以上の力を検知したセンサ97の数を、運搬具92に収容(配置)された商品91の数として認識する。
そして、本変形例では、読取システム1は、読取装置2にて読み取った商品情報の数(つまり、運搬具92Dに収容(配置)された商品91に付された電子タグ93の数)と、認識処理にて認識した商品91の数とが一致するか否かを判定する。判定の結果、一致していれば、読取装置2が全ての電子タグ93の商品情報を正しく読み取っているとみなせるので、精算システム3での精算処理へ移行する。一方、判定の結果、一致していなければ、読取装置2が少なくとも一部の電子タグ93の商品情報を正しく読み取っていないとみなせるので、読取システム1は、例えば精算システム3の音声出力部33から警告用の音声を顧客90に向けて出力させる。警告用の音声は、例えば「読取エラーが発生しました。お手数ですが、商品同士がなるべく重ならないようにしてください。」等である。これにより、顧客90に対して、運搬具92Dに収容(配置)された商品91の位置の変更を促すことができる。
本変形例では、上述のように電子タグ93の読取処理と、認識処理とを併せて実行することにより、運搬具92Dに収容(配置)された商品91に付された電子タグ93の読み取り漏れを防ぎやすい、という利点がある。
(4.5)第5変形例
第5変形例の読取方法は、第4変形例の読取方法と同様に、認識処理を有している。一方、本変形例の読取方法(読取システム1A)は、図12に示すように、筐体4に設けられた撮像装置44の撮像結果を用いて認識処理を実行する点で、第4変形例の読取方法と相違する。つまり、本変形例の認識処理では、運搬具92に収容(配置)された商品91を撮像する撮像装置44の撮像結果に基づいて、運搬具92に収容された商品91の数を認識する。したがって、本変形例では、運搬具92は、上述の実施形態の運搬具92と同じであり、センサ97及び運搬具用の電子タグ98を有していない。
撮像装置44は、筐体4の連結部403の上面に設けられており、通路41内の空間を撮像するカメラである。撮像装置44は、例えばトリガ検知装置63にて商品91が通路41内に導入されたことが検知されると、撮像を開始する。これにより、撮像装置44は、通路41を通過する運搬具92の底部、及び運搬具92の底部に映り込む運搬具92に収容(配置)された商品91を撮像することになる。そして、読取システム1Aは、撮像装置44で撮像された撮像画像に対して適宜の画像処理を実行することにより、撮像画像に映っている商品91の数を認識する。
本変形例では、第4変形例と同様に、電子タグ93の読取処理と、認識処理とを併せて実行することにより、運搬具92に収容(配置)された商品91に付された電子タグ93の読み取り漏れを防ぎやすい、という利点がある。また、本変形例では、筐体4に撮像装置44を設ければ、運搬具92にセンサ97及び運搬具用の電子タグ98を設ける必要がないので、第4変形例と比較して運搬具92を製造しやすい、という利点がある。
なお、本変形例では、上述の画像処理において運搬具92の内側に収容(配置)された商品91を認識しやすくするために、運搬具92は透明であるのが好ましい。また、本変形例では、運搬具92において複数の小空間96の各々に配置可能な商品91の数を1つに制限するのが好ましい。この場合、複数の小空間96に1つずつ商品91が配置されるため、撮像装置44で撮像した画像においても、複数の商品91が互いに離れた状態となりやすい。その結果、上述の画像処理において複数の商品91の数を認識しやすくなる、という利点がある。また、本変形例では、撮像装置44は、筐体4の連結部403の上面に限らず、第1側壁401又は第2側壁402の通路41側の側面に設けられていてもよい。この場合、撮像装置44は、通路41を通過する運搬具92の側部、及び運搬具92の側部に映り込む運搬具92に収容(配置)された商品91を撮像することになる。
(4.6)第6変形例
第6変形例の読取方法は、第5変形例の読取方法と同様に、撮像装置44の撮像結果を用いて認識処理を実行する。一方、本変形例の読取方法に用いられる運搬具92Eには、図13Aに示すように、認識処理を補助する模様924が施されている点で、第5変形例の運搬具92と相違する。言い換えれば、運搬具92Eには、撮像装置44の撮像結果に基づく運搬具92Eに配置された商品91の認識を補助する模様924が設けられている。
模様924は、格子状であって、運搬具92Eの底部の外面全体に施されている。本変形例では、第5変形例と同様に、通路41を通過する運搬具92Eの底部が撮像装置44により撮像されるので、模様924は、運搬具92Eの底部に施されている。もちろん、模様924が施される部位は、運搬具92Eの底部に限らず、撮像装置44で撮像される箇所に応じて、適宜変更される。つまり、模様924は、撮像装置44で撮像される撮像画像に含まれるように、運搬具92Eのいずれかの部位に施されていればよい。
本変形例では、運搬具92Eに商品91が収容(配置)されると、模様924のうちの商品91が接する部位に歪みが生じる(図13Bにおける丸印A1を参照)。このため、本変形例では、認識処理において撮像装置44で撮像された撮像画像を処理する際に、歪みが生じた部位をカウントすることにより、運搬具92Eに収容された商品91の数を認識することが可能である。
本変形例では、第4変形例と同様に、電子タグ93の読取処理と、認識処理とを併せて実行することにより、運搬具92Eに収容(配置)された商品91に付された電子タグ93の読み取り漏れを防ぎやすい、という利点がある。また、本変形例では、運搬具92Eが不透明であって、撮像装置44により運搬具92Eの内部を撮像しにくい場合でも、運搬具92Eに収容された商品91の数を認識しやすい、という利点がある。なお、模様924は、格子状に限らず、例えば線状、ドット状、又はモザイク状であってもよい。つまり、模様924は、運搬具92Eに商品91が収容(配置)される前後で形状等が変化する態様であればよい。
(4.7)第7変形例
第7変形例の読取方法に用いられる運搬具92Fには、図14に示すように、第6変形例の読取方法に用いられる運搬具92Eと同様に、認識処理を補助する模様925が施されている。一方、本変形例の読取方法に用いられる運搬具92Fでは、模様925は、運搬具92Fの底部ではなく、運搬具92Fの側部及び構造体94に施されている点で、第6変形例の運搬具92Eと相違する。また、本変形例では、通路41を通過する運搬具92Fの4つの側面のうちのいずれか1つの側面を撮像装置44が撮像する点で、第6変形例と相違する。
本変形例では、運搬具92Fの内側の配置空間95は、互いに直交する2つの構造体94により、4つの小空間96に分けられている。模様925は、これら2つの構造体94の各々と、運搬具92Fの4つの側面の各々に施されている。また、本変形例では、運搬具92Fは、運搬具92Fの内側に収容(配置)された商品91を運搬具92Fの外側から視認できる程度に透明である。
本変形例では、認識処理において撮像装置44で撮像された撮像画像を処理する際に、撮像画像に映る模様925の状態を認識することにより、運搬具92Fに収容(配置)された商品91の位置を認識することができる。例えば、撮像装置44が、図14において、運搬具92Fの手前側の側面B1を撮像すると仮定する。ここで、図14において、運搬具92Fの手前側かつ左側の小空間C1に商品91が収容されたと仮定する。この場合、撮像画像では、模様925のうちの構造体94に施された模様D1が、商品91と重なることで途切れた状態で映ることになる。また、図14において、運搬具92Fの奥側かつ左側の小空間C2に商品91が収容されたと仮定する。この場合、撮像画像では、模様D1が途切れない状態で映ることになる。
本変形例では、第4変形例と同様に、電子タグ93の読取処理と、認識処理とを併せて実行することにより、運搬具92Fに収容(配置)された商品91に付された電子タグ93の読み取り漏れを防ぎやすい、という利点がある。また、本変形例では、認識処理において撮像装置44で撮像された撮像画像を処理する際に、模様925の状態を認識することにより、運搬具92Fに収容された商品91の位置を認識しやすい、という利点がある。
ところで、本変形例において、模様925の色は、運搬具92Fの4つの側面ごとに異なっていてもよい。この場合、認識処理において撮像装置44で撮像された撮像画像を処理する際に、撮像画像に映る模様925の色に応じて、運搬具92Fに収容(配置)された商品91の位置を認識する精度が向上しやすい、という利点がある。なお、模様925は、色で区別する態様に限らず、例えば線状、ドット状、又はモザイク状といった形状で区別する態様であってもよい。
(4.8)その他の変形例
本開示における読取システム1及び買物支援システム100は、例えば、メインコンピュータ10等に、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における読取システム1及び買物支援システム100としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、読取システム1又は買物支援システム100における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは読取システム1又は買物支援システム100に必須の構成ではない。読取システム1又は買物支援システム100の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、読取システム1又は買物支援システム100の少なくとも一部の機能は、例えば、サーバ装置及びクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。反対に、上述の実施形態において、複数の装置に分散されている読取システム1又は買物支援システム100の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
また、読取システム1及び買物支援システム100の用途はコンビニエンスストアに限らず、コンビニエンスストア以外の店舗8に読取システム1及び買物支援システム100が設置されていてもよい。
また、運搬具92,92A〜92Fは、上述の実施形態(又は第1変形例)の構造体94と、第3変形例の構造体94との組み合わせを有していてもよい。つまり、運搬具92,92A〜92Fは、運搬具92,92A〜92Fの深さ方向(図2Bにおける上下方向)及び幅方向(図2Bにおける左右方向)の両方に沿って配置空間95を複数の小空間96に分ける構造体94を有していてもよい。
また、構造体94は、運搬具92,92A〜92Fと一体に設けられる構成に限らず、運搬具92,92A〜92Fと別体であってもよい。この場合、構造体94は、予め運搬具92,92A〜92Fに設けられていてもよいし、顧客90の手により運搬具92,92A〜92Fに配置されてもよい。つまり、顧客90が店舗8に訪れた時点では、運搬具92,92A〜92Fは、構造体94を有していなくてもよい。この場合、店舗8に訪れた顧客90は、店舗8に用意されている構造体94を必要な分だけ手に取り、店舗8にて配布された運搬具92,92A〜92F、又は自前の運搬具に構造体94を配置した後に、買物を行えばよい。
また、構造体94で仕切られる小空間96に配置可能な商品91の数には、上限があってもよい。例えば、運搬具92,92A〜92Fにおいて、複数の小空間96の各々に配置可能な商品91の数は、1つであってもよい。
また、構造体94で仕切られる小空間96に配置可能な商品91は、特定の種類の商品91に制限されてもよい。例えば、運搬具92,92A〜92Fにおいて、複数の小空間96のうちの1以上の小空間96では、金属製のパッケージ910を有する商品91のみが収容(配置)されるように制限されてもよい。また、例えば、運搬具92,92A〜92Fにおいて、複数の小空間96のうちの1以上の小空間96では、水分を主成分とする特定商品911のみが収容されるように制限されてもよい。これらの態様では、例えば運搬具92,92A〜92Fの底部などに、収容される商品91を制限する旨の注意書きがあってもよい。
また、構造体94(隔壁941)は、運搬具92Aの側面に繋がっていてもよいし、繋がっていなくてもよい。つまり、1以上の構造体94により分けられる複数の小空間96のうち、隣り合う小空間96同士が一部繋がっていてもよい。
また、構造体94は、隔壁941に限らず、網又は紐であってもよい。つまり、構造体94は、少なくとも複数の商品91間を仕切る機能を有していればよく、隣り合う商品91が互いに接しないように隔てる機能を有していなくてもよい。このように、構造体94は、変形可能であってもよい。この場合、運搬具92,92A〜92Fに収容(配置)される商品91の形状、又は大きさに応じて構造体94が変形するため、商品91の配置の自由度が向上する。
また、電子タグ93は、パッシブ型のRFタグに限らず、アクティブ型のRFタグであってもよい。読取装置2は、画像認識等の手段と電子タグ93から読み取った情報とを組み合わせて、商品情報の読み取りを行ってもよい。
また、買物支援システム100は、上述の実施形態のように店員の操作を必要とせずに商品91の購入が可能な態様に限らず、例えば、いわゆる有人レジのようにレジカウンタに店員が居る状況で使用されてもよい。
また、商品91を運搬具92,92A〜92Fに収容(配置)する荷詰めの作業は、店員又は顧客90が行わなくてもよく、例えば、商品91が運搬具92,92A〜92Fに収容された状態で店舗に陳列されていてもよい。
また、メインコンピュータ10が精算システム3と通信可能であることは、買物支援システム100に必須の構成ではなく、メインコンピュータ10が精算システム3と通信可能でなくてもよい。例えば、メインコンピュータ10自体に、商品情報に基づいて商品91についての精算処理を行う機能があってもよい。
また、精算処理は、店舗8にて行われなくてもよく、例えば、店舗8では商品91を購入する顧客90の特定のみを行い、クレジットカード決済等により、事後的に、精算処理が実行されてもよい。顧客90の特定は、例えば、顧客90が所持する携帯情報端末(スマートフォン等)との通信、又は生体認証(顔認証を含む)等によって実現可能である。
また、買物支援システム100は、商品91に付された電子タグ93に対して書込情報の書き込みを行う書込装置を更に備えていてもよい。具体的には、電子タグ93を対象にしてデータ(情報)の読み取り及び書き込みが可能なリーダライタからなる読取装置2が、書込装置に兼用されてもよい。書込装置は、一例として、電子タグ93が付された商品91について精算処理が完了していることを表す精算済み情報を電子タグ93に書き込む。この場合、ゲート装置61にて精算済み情報が電子タグ93に書き込まれているか否かを判断し、精算済み情報が書き込まれていなければ報知装置62にて報知を行うことが可能である。すなわち、書込装置にて、いわゆる「キルタグ」の機能を実現する場合には、メインコンピュータ10にて精算済みフラグの値を「1」にする処理を実行しなくても、店舗から持ち出される商品91について、精算処理が正常に完了していることを確認可能である。
また、トリガ検知装置63は買物支援システム100に必須の構成ではなく、メインコンピュータ10は、例えば、入力装置32が顧客90の特定の操作を受け付けたことをトリガにして、判定部12での判定処理を開始してもよい。つまり、判定処理の開始タイミングは、対物センサ等によって自動で決定される構成に限らず、顧客90の操作にて決定されてもよい。
また、読取装置2は、上述の実施形態のように顧客90が保持している商品91を通過させるための通路41を有する通り抜け型に限らず、いわゆる開放型であってもよい。開放型の読取装置2は、読取装置2の上方の所定エリアに置かれた商品91の電子タグ93と無線通信を行う。そして、開放型の読取装置2は、所定エリアからの電波の漏洩を低減するためのシールド等を有さない。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る読取方法は、運搬具(92,92A〜92F)を用いた読取方法である。運搬具(92,92A〜92F)は、配置された複数の商品(91)間を仕切るための構造体(94)を有し、購入対象となる商品(91)が配置される。この読取方法は、運搬具(92,92A〜92F)に配置された商品(91)に付された電子タグ(93)と電波を媒体とする無線通信を行うことで、商品(91)に関する商品情報を読み取る方法である。
この態様によれば、商品(91)に付された電子タグ(93)の商品情報を読み取りやすい、という利点がある。
第2の態様に係る読取方法では、第1の態様において、運搬具(92,92A〜92F)は、運搬具(92,92A〜92F)を運搬する際に掴まれる1以上の把持部(921)を備える。
この態様によれば、運搬具(92,92A〜92F)において顧客(90)が手に持つ部位を把持部(921)に限定することができるので、顧客(90)の手が電子タグ(93)の商品情報を読み取る際の妨げとなりにくい、という利点がある。
第3の態様に係る読取方法では、第1又は第2の態様において、構造体(94)で仕切られる小空間(96)に配置可能な商品(91)の数には、上限がある。
この態様によれば、小空間(96)に配置される商品(91)の数を制限することにより、複数の商品(91)が互いに接する可能性が低減されるので、商品(91)に付された電子タグ(93)の商品情報が読み取りやすくなる、という利点がある。
第4の態様に係る読取方法では、第1〜第3のいずれかの態様において、構造体(94)で仕切られる小空間(96)に配置可能な商品(91)は、特定の種類の商品(91)に制限される。
この態様によれば、例えば金属製のパッケージ(910)を有する商品(91)、又は飲料水などの水分を主成分とする特定商品(911)などの特定の種類の商品(91)を、構造体(94)により他の商品(91)と接しにくくすることができる。その結果、商品(91)に付された電子タグ(93)の商品情報が読み取りやすくなる、という利点がある。
第5の態様に係る読取方法では、第1〜第4のいずれかの態様において、運搬具(92,92A〜92F)は、変形可能である。
この態様によれば、運搬具(92,92A〜92F)が変形しない場合と比較して、商品(91)の配置の自由度が向上するので、運搬具(92,92A〜92F)にて商品(91)を整理・整とんしやすくなる、という利点がある。
第6の態様に係る読取方法は、第1〜第5のいずれかの態様において、運搬具(92,92A〜92F)に対して複数の方向から無線通信を行うことにより、商品情報を読み取る。
この態様によれば、運搬具(92,92A〜92F)にて商品(91)に付された電子タグ(93)が規則的に並んでいなくても、電子タグ(93)から商品情報を読み取りやすい。したがって、この態様によれば、運搬具(92,92A〜92F)に商品(91)を規則正しく配置する必要がないので、整理・整とんを意識することなく商品(91)を運搬具(92,92A〜92F)に収容しやすい、という利点がある。
第7の態様に係る読取方法では、第1〜第6のいずれかの態様において、構造体(94)は、商品(91)を他の商品(91)と隔てる隔壁(941)である。
この態様によれば、運搬具(92,92A〜92F)にて隣り合う商品(91)が接しにくくなるので、商品(91)に付された電子タグ(93)の商品情報が読み取りやすくなる、という利点がある。
第8の態様に係る読取方法は、第1〜第7のいずれかの態様において、運搬具(92,92A〜92F)に配置された商品(91)の数を認識する認識処理を有する。
この態様によれば、商品情報を読み取った電子タグ(93)の数と、運搬具(92,92A〜92F)に配置された商品(91)の数とを比較することができ、電子タグ(93)の商品情報を正しく読み取れているか否かを把握しやすくなる、という利点がある。
第9の態様に係る読取方法では、第8の態様において、認識処理では、運搬具(92D)の一部に加えられた力を検知するセンサ(97)の検知結果に基づいて、運搬具(92D)に配置された商品(91)の数を認識する。
この態様によれば、商品(91)が運搬具(92D)に配置されることで加わる力をセンサ(97)で検知するという簡易な手法により、運搬具(92D)に配置された商品(91)の数を認識しやすい、という利点がある。
第10の態様に係る読取方法では、第8又は第9の態様において、認識処理では、撮像装置(44)の撮像結果に基づいて、運搬具(92,92A〜92F)に配置された商品(91)の数を認識する。撮像装置(44)は、運搬具(92,92A〜92F)に配置された商品(91)を撮像する。
この態様によれば、撮像装置(44)で撮像された画像に映る商品(91)の数を計数するという簡易な手法により、運搬具(92,92A〜92F)に配置された商品(91)の数を認識しやすい、という利点がある。
第11の態様に係る読取方法では、第10の態様において、運搬具(92E,92F)には、撮像装置(44)の撮像結果に基づく運搬具(92E,92F)に配置された商品(91)の認識を補助する模様(924,925)が設けられている。
この態様によれば、撮像装置(44)で撮像された画像における模様(922,923)の映り方に基づいて、運搬具(92E,92F)に配置された商品(91)の数を認識しやすくなる、という利点がある。
第12の態様に係る読取方法では、第1〜第11のいずれかの態様において、運搬具(92,92A〜92F)に配置される電気装置は、運搬具(92D)に設けられた運搬具用の電子タグ(98)を介して、商品情報を読み取る読取装置(2)から非接触で給電される。
この態様によれば、電気装置の動作用の電源を運搬具(92)に備える必要がないので、利便性が向上する、という利点がある。
第13の態様に係る読取方法は、第1〜第12のいずれかの態様において、通路(41)を運搬具(92)が通過している間に、運搬具(92,92A〜92F)に配置された商品(91)の商品情報を読み取る。この通路(41)は、顧客通路(42)を通過する顧客(90)が保持している運搬具(92,92A〜92F)を通過させる通路である。
この態様によれば、顧客(90)が立ち止まることなく、商品(91)に付された電子タグ(93)の商品情報を読み取ることができるので、商品(91)の購入のための顧客(90)の待ち時間の短縮を図りやすい、という利点がある。
第14の態様に係る運搬具(92,92A〜92F)は、第1〜第13のいずれかの態様の読取方法で用いられる運搬具である。運搬具(92,92A〜92F)は、配置された複数の商品(91)を仕切るための構造体(94)を有し、購入対象となる商品(91)が配置される。
この態様によれば、商品(91)に付された電子タグ(93)の商品情報を読み取りやすいことから、運搬具(92,92A〜92F)に配置された商品(91)の精算処理を行いやすい、という利点がある。
第15の態様に係る買物支援方法は、第1〜第13のいずれかの態様の読取方法と、精算方法と、を有する。精算方法は、読取方法で読み取った商品情報に基づいて、運搬具(92,92A〜92F)に配置された商品(91)の精算処理を行う方法である。
この態様によれば、商品(91)に付された電子タグ(93)の商品情報を読み取りやすいことから、運搬具(92,92A〜92F)に配置された商品(91)の精算処理を行いやすい、という利点がある。
第16の態様に係る読取システム(1,1A)は、読取装置(2)を備える。読取装置(2)は、運搬具(92,92A〜92F)に配置された商品(91)に付された電子タグ(93)と電波を媒体とする無線通信を行うことで、商品(91)に関する商品情報を読み取る。運搬具(92,92A〜92F)は、配置された複数の商品(91)を仕切るための構造体(94)を有し、購入対象となる商品(91)が配置される。
この態様によれば、商品(91)に付された電子タグ(93)の商品情報を読み取りやすい、という利点がある。
第2〜第13の態様に係る方法については、読取方法に必須の方法ではなく、適宜省略可能である。
1,1A 読取システム
2 読取装置
41 通路
42 顧客通路
44 撮像装置
90 顧客
91 商品
92,92A〜92F 運搬具
921 把持部
924,925 模様
93 電子タグ
94 構造体
96 小空間
97 センサ
98 運搬具用の電子タグ

Claims (16)

  1. 配置された複数の商品間を仕切るための構造体を有し、購入対象となる商品が配置される運搬具を用いた読取方法であって、
    前記運搬具に配置された前記商品に付された電子タグと電波を媒体とする無線通信を行うことで、前記商品に関する商品情報を読み取る、
    読取方法。
  2. 前記運搬具は、前記運搬具を運搬する際に掴まれる1以上の把持部を備える、
    請求項1記載の読取方法。
  3. 前記構造体で仕切られる小空間に配置可能な前記商品の数には、上限がある、
    請求項1又は2に記載の読取方法。
  4. 前記構造体で仕切られる小空間に配置可能な前記商品は、特定の種類の商品に制限される、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の読取方法。
  5. 前記運搬具は、変形可能である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の読取方法。
  6. 前記運搬具に対して複数の方向から前記無線通信を行うことにより、前記商品情報を読み取る、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の読取方法。
  7. 前記構造体は、前記商品を他の商品と隔てる隔壁である、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の読取方法。
  8. 前記運搬具に配置された前記商品の数を認識する認識処理を有する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の読取方法。
  9. 前記認識処理では、前記運搬具の一部に加えられた力を検知するセンサの検知結果に基づいて、前記運搬具に配置された前記商品の数を認識する、
    請求項8記載の読取方法。
  10. 前記認識処理では、前記運搬具に配置された前記商品を撮像する撮像装置の撮像結果に基づいて、前記運搬具に配置された前記商品の数を認識する、
    請求項8又は9に記載の読取方法。
  11. 前記運搬具には、前記撮像装置の撮像結果に基づく前記運搬具に配置された前記商品の認識を補助する模様が設けられている、
    請求項10記載の読取方法。
  12. 前記運搬具に配置される電気装置は、前記運搬具に設けられた運搬具用の電子タグを介して、前記商品情報を読み取る読取装置から非接触で給電される、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の読取方法。
  13. 顧客通路を通過する顧客が保持している前記運搬具を通過させる通路を、前記運搬具が通過している間に、前記運搬具に配置された前記商品の前記商品情報を読み取る、
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の読取方法。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の読取方法で用いられる運搬具であって、
    配置された複数の商品間を仕切るための構造体を有し、購入対象となる商品が配置される、
    運搬具。
  15. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の読取方法と、
    前記読取方法で読み取った前記商品情報に基づいて、前記運搬具に配置された前記商品の精算処理を行う精算方法と、を有する、
    買物支援方法。
  16. 配置された複数の商品間を仕切るための構造体を有し、購入対象となる商品が配置される運搬具に配置された前記商品に付された電子タグと電波を媒体とする無線通信を行うことで、前記商品に関する商品情報を読み取る読取装置を備える、
    読取システム。
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