JP4459580B2 - 商品陳列棚及びその運用システム - Google Patents

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本発明は、デパート、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンターなどの店舗の商品売場において、商品陳列棚に陳列された商品の中から、買物客がどの商品を手に取ったのかを、調査できるように構成された商品陳列棚及びその運用システムに関する。
例えば、デパート、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンターなどの店舗の商品売場においては、買物客が商品陳列棚に置かれた商品を自由に手にとって品定めを行ないながら買物を行なえるようにしてある。
また、これらの店舗側では、商品売場の「どのコーナー」の「どの場所に置かれた商品」が買物客によって手に取られ、興味を持たれたのか、または「どのプロモーションに刺激され」、「どこで」、「いつ」買われたのか、などといった買物客の動向を調べることで、常に販売効果のある商品配置を行なうように心掛けている。
従来、これらの買物客の動向を把握するシステムとして、POSシステムがあるが、このPOSシステムでは、店全体における商品の販売時刻や売れ筋商品の把握には効果的であるが、例えば、買物客が、新規なパッケージやPOPなどに影響して商品に関心を持ち、これらの商品を手に取り品定めをしてから再度、商品棚に返した行動を行なった場合には、POSシステムによる売り上げとならないので買物客の動向としての情報収集がPOSシステムによっては行なえない。
このために、購入は行われないが買物客が関心を示した商品に関する情報については、情報収集ができないという問題がある。
更に、POSシステムで売り上げが計上された商品が、陳列棚のどの位置に陳列されていたのかなどの、詳しい商品陳列情報がないので、いずれの商品陳列棚にどのような商品を陳列させた場合に、より販売効果が高くなるのかについて把握できないという問題がある。
POSシステムでは把握できない買物客の商品関心度を調べるための従来公知の技術としては、例えば、陳列棚の下からカメラで撮影して、買物客の動作をとらえて商品を手に取ったことを認識する技術や、商品にIDタグを添付するとともに、買物客にIDタグリーダーを装着させて、買物客が商品を手に取る毎にリーダーがこれをキャッチして認識する技術がある。(例えば、特許文献1、特許文献2、参照)
しかしながら、従来公知の上記技術では、買物客が常に監視されているということがわかるために、買物客に対してプレッシャーやストレスを与える恐れがあり、好ましくなく、その影響で購買意欲を損なう恐れもあるという問題がある。
特開2001−128814号公報 特開平10−269287号公報
本発明は、買物客が商品を購入するか否かにかかわらず、買物客が商品陳列棚から手に取った商品について調査することができ、更にこれらの買物客の動向に関する調査行為を買物客に気付かれることなく行なうことができるようにした商品陳列棚及びその運用システムを提供する。
本発明の商品陳列棚は、縦方向に複数段からなる棚部が備えられ、その各棚部には、陳列する商品の種類に応じて複数の収納空間に仕切るための仕切り部が設けられている陳列棚本体と、前記陳列棚本体から取り外し可能に設けられたICタグリーダと有する商品陳列棚であって、前記ICタグリーダは、非接触ICタグに記憶されたタグID情報を読み取り可能な送受信手段と、送信元のICタグリーダが備えられている商品トレーを特定可能な送信元ID情報が記憶された記憶手段と、通信手段と、制御手段と、が備えられ、前記ICタグリーダが、前記仕切り部で仕切られた棚部の収納空間ごとに備えられた商品トレーの前記収納空間における商品取り出し前端側に設けられ、前記商品トレーは、前記棚部から取り外し可能な状態で設けられていることを特徴とする。
本発明の商品陳列棚運用システムは、商品陳列棚に陳列されている商品の中から、買物客が手に取った商品の情報を収集可能とする商品陳列棚運用システムであって、固有情報であるタグID情報が記憶された非接触ICタグを備えた商品と、縦方向に複数段からなる棚部が備えられ、その各棚部には、陳列する前記商品の種類に応じて複数の収納空間に仕切るための仕切り部が設けられている陳列棚本体と、前記仕切り部で仕切られた棚部の収納空間ごとに、前記棚部から取り外し可能な状態で備えられている商品トレーに設けられ、前記棚部から商品を取り出す際に、該商品に備えられている非接触ICタグに記憶されたタグID情報を読み取り可能な送受信手段と、前記商品トレーを特定可能な送信元ID情報が記憶された記憶手段と、通信手段と、制御手段と、が備えられたICタグリーダと、前記ICタグリーダと通信可能に備えられ、前記ICタグリーダで読み取られた前記タグID情報と送信元ID情報を受信し、前記タグID情報と送信元ID情報に基づいて、買物客が手に取った商品を特定する情報をデータベースに登録する情報処理装置とを具備することを特徴とする。
本発明の商品陳列棚は、ICタグリーダが商品を収納空間から取り出す際に非接触ICタグに記憶された情報を非接触により読み取りできる位置に備えられているので、買物客が商品を購入するか否かにかかわらず、買物客が商品陳列棚から商品を手に取ったことを把握することができると共に、これらの買物客の動向に関する調査行為を購入者に気付かれることなく行なうことができ、買物客にストレスやプレッシャーを与えることがなく情報収集を行なえるという効果がある。
また、ICタグリーダが、収納空間における商品取り出し前端側に備えられているので、買物客が間違いなく意識的に手で取った商品に関する情報を収集できるという効果がある。
更に、陳列棚本体に複数の収納空間を仕切る仕切り部が設けられていることで、商品を種類毎に確実に区分けして、買物客が手に取った商品と、その商品が陳列されている位置を特定できるという効果がある。
また、ICタグリーダが陳列棚本体から取り外し可能に備えられた商品トレーに備えられているので、商品トレーを棚部に配置するだけで汎用の陳列棚本体にICタグリーダを設けることが可能となり、どの陳列棚本体にも適応できるという効果があり、同一種類の商品のみで仕切り部を設けない状態で陳列された棚部においても、棚の右から何番目の商品の商品トレーから商品が売れるか等の購買動向を収集することが出来る。
また、ICタグリーダが陳列棚本体から取り外し可能に備えられているので、汎用の陳列棚本体にICタグリーダを設けることで、どの陳列棚本体にも適応できるという効果がある。
また、本発明の商品陳列棚運用システムは、商品陳列棚に陳列されている商品を買物客が手に取ったことを、自動的に情報処理装置のデータベースに登録することができるので、買物客の動向情報を効率的に収集することができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る商品陳列棚の外観の概略図、図2は、本発明の第1実施形態に係る商品陳列棚に陳列する商品を示す図、図3は、非接触ICタグの例を示す平面図、図4は、商品に非接触ICタグを添付した状態を示す断面図、図5は、商品陳列棚から商品を取り出す際に非接触ICタグに記憶された情報を読み取る状態を説明する図、図6は、本発明の第2実施形態に係る商品陳列棚の棚部の外観の概略図、図7は、本発明の第3実施形態に係る商品陳列棚の外観の概略図、図8は、本発明の実施形態に係る商品陳列棚運用システムのシステムブロック図、図9は、本発明の実施形態に係る商品陳列棚運用システムの処理手順を示すフローチャートである。
本発明の第1実施形態に係る商品陳列棚1は、図1に示すように、商品2が陳列される陳列棚本体4と、ICタグリーダ5を備えた商品トレー6とから構成されている。
図1では、商品を商品の種類毎に区分して陳列する場合を示しており、具体的には、陳列棚本体4には、縦方向に複数段からなる棚部7が備えられ、その各棚部7には、陳列する商品の種類に応じて棚部7を仕切るための仕切り部8が所望の位置にそれぞれ設けられ、陳列棚本体4の側板(側面を形成)と棚部7(天井を形成)と仕切り部8(側面を形成)と商品トレー6(底面を形成)の組み合わせることにより複数の商品を収納する収納空間が複数箇所の形成されている。
例えば、図1においては、全段「シャンプー」のカテゴリーに属する商品が陳列されており、最上部分の棚部には、同一種類の商品(シャンプーA)をこの棚部7の全ての領域に陳列させているので棚部には仕切り部8を設けていないが、その下位の棚部7には、それぞれ3つの仕切り部8を設けることで、1列の棚部7に4つの収納空間が形成されている。
図示していないが、これらの各収納空間にも種類の異なる商品2がそれぞれ陳列されている。
具体的には、2段目の棚部には左からシャンプーB・C・D・Eが、3段目の棚部には左からシャンプーF・G・H・Iが、4段目の棚部には左からシャンプーJ・K・L・Mが、5段目(最下部分)の棚部にはシャンプーN・O・P・Qが陳列されている。
ここで、最上段の棚部に仕切り部8を設けないこととしたのは、この棚部には同一種類の商品が並んでおり、右端の商品トレー6に陳列されたシャンプーAを一本手に取った客が隣の商品トレー6の開きスペースにシャンプーAを戻した場合でも、同一商品の商品であるため特に問題は生じないことによるものであり、全段3つの仕切り部を設けた方が商品陳列棚1全体で美観に優れる等の事情があるならば、同一種類の商品を陳列する最上段の棚部においても下位の棚部と同様に3つの仕切り部を設けても構わない。
更に、商品の種類と収納空間の関係について説明すると、雑貨屋等の特殊な店舗を除けば一般的に店舗は同一種類の商品については同一価格等の条件で販売するため、種類毎に集めて陳列して、それぞれの種類毎の値札を表示することとなるので、結果的に、店舗が陳列する全商品は種類毎に区分して陳列されることになるものである。
従って「商品の種類」とは、商品を区分するための指標となる情報であって、単に商品名が同じものを同一種類の商品として集めて陳列することで区分されるのではなく、同じ商品名でもサイズが異なったり、店舗の販売形態が異なったりした場合には商品の種類も異なるとして区分することとなる。
例えば、X社製のシャンプーAの大瓶と小瓶は同じ商品名であってもサイズが異なるので異なる種類であり、X社製のシャンプーAの小瓶同士でもバラ売りの小瓶と小瓶の3本セットとは同じ商品名でサイズが同じであっても最小販売単位数が異なるので異なる種類であり、X社製のシャンプーAの大瓶と大瓶詰め替え用パックも異なる種類である。
換言すれば、大瓶と小瓶(サイズが相違)、瓶詰めタイプと詰め替え用パック(メーカー側が設定した販売形態の相違)、セット売りとバラ売り(店舗側が設定した販売形態の相違)等のように、最終的に販売する場合の、最小単位における形・数量・価格等が異なる限りは異なる種類の商品であり、それぞれ区分して陳列することとなる。
また、商品陳列棚1に陳列されている商品2には、図2に示すように非接触ICタグ3が添付されている。
この非接触ICタグ3は、例えば、非接触データキャリアやRFIDともいわれ、図3に示すように、プラスチック等の基材31にコイルパターン33が形成され、当該コイルと容量素子とにより共振回路を形成して一定周波数の電波を受信し送信することができるように構成されている。
また、他の方式として、リーダライタからの搬送波の電磁誘導により電力伝送及びデータ伝送を行うようにしてもよい。
一般的には、135kHz(中波)、13.56MHz、2.45GHz(マイクロ波)の周波数帯が使用される。
図示した例の場合、コイルパターン33は、導通部材34により基材31の裏面でジャンピング回路を形成してコイル接続端子33CによりICチップ32の裏面のバンプに接続している。
図示した例では、容量素子はICチップ32に内蔵されている。
このような非接触ICタグ3は、樹脂基材にラミネートしたアルミ箔等の金属箔をフォトエッチングやレジスト印刷後のエッチングによりコイルパターン33を形成し、ICチップ32を装着し、保護用の被覆を設けることにより形成することができる。
その大きさも30mm×30mm程度以下のサイズとすることができる。
非接触ICタグ3に使用する樹脂基材31としては、PETやポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ナイロン等の各種材料を使用することができ、紙であってもよい。
厚みは15〜300μmが使用できるが、強度、加工作業性、コスト等の点から20〜100μmがより好ましい。
金属箔としては銅箔やアルミ箔あるいは鉄箔を使用できるが、コスト、加工性からアルミ箔が好ましく、その厚みは6〜50μm程度が好ましい。
これらの非接触ICタグ3に記録した情報の読み取りは、非接触ICタグ3に対して共振する呼び出し信号を発信し、数cmから数十cmの距離で非接触ICタグからの応答信号を読み、且つ非接触ICタグ3のICチップ32のメモリに記録することができる。
また、非接触ICタグ3を商品に添付する場合には、例えば図4に示すように、商品の所望の位置に、コイルパターン33が形成された面を下側として載置され、その上側から非接触ICタグ3よりも大きな面積を有するラベル紙9で被覆して、ラベル紙9の裏面に塗布された粘着剤25により非接触ICタグ3を挟み込んだ状態で、非接触ICタグ3を商品2の包装材2aの表面上などに貼付することで添付される。
尚、コイルパターン33が形成された面を上側として載置してもよい。
非接触ICタグ3のICチップ32のメモリには、それぞれの非接触ICタグ毎に異なる固有のタグID情報が記憶され、このタグID情報に基いて商品管理が行なえるようにしてある。
陳列棚本体4の棚部7には、棚部7上に取り外し可能な状態で商品トレー6が設けられているが、この商品トレー6は4個並べて棚部7が略埋まる程度の巾となっており、更にその前端側にはICタグリーダ5が備えられている。
つまり、このICタグリーダ5は、図5に示すように、商品2を収納空間から取り出す際に、商品2に備えられている非接触ICタグ3に記憶されたタグID情報を、非接触で読み取れる状態で収納空間の商品取り出し前端側に装備されているものである。
そして、ICタグリーダ5は、買物客が収納空間の商品取り出し口から商品2を取り出そうとした際に、その商品2に備えられている非接触ICタグ3まで電波が届く送信能力を有し、非接触ICタグ3からの応答信号をICタグリーダ5側で受信できるようにしてある。
陳列棚本体4の棚部7には、仕切り部8で仕切られた商品の収納空間毎に少なくとも1個の商品トレー6(最上段の棚部7では仕切り部8はないが陳列棚本体4の左右の側板で仕切られた収納空間内に4個、下位の棚部7では収納空間内に1個)が棚部7上に取り外し可能な状態で設けられているが、この商品トレー6の前端側にはICタグリーダ5が備えられている。
第1実施形態に係る商品陳列棚1では、陳列棚本体4からICタグリーダ5が設けられた商品トレー6が必要に応じて取り外すことが可能な構成を有するものである。
また、図6には、本発明の第2実施形態に係る商品陳列棚35の棚部35aが示されている。
この商品陳列棚35の棚部35aには、シートアンテナ36からなるICタグリーダが設けられている。
このシートアンテナ36は、棚部35aに上面又は下面に貼付などで設けたり、棚部35aの内部に設けるなどして、棚部35aに陳列された商品に備えられている非接触ICタグ3からの応答信号を、シートアンテナ36からなるICタグリーダで受信できるようにしてある。
図6に示した商品陳列棚35では、仕切り部を設けない状態で、各棚毎に陳列された商品に備えられている非接触ICタグ3からの応答信号により、商品が買物客により取り挙げられたか否かを調べることができるようにしてある
また、図7には、本発明の第3実施形態に係る商品陳列棚40が示されている。
この商品陳列棚40では、ICタグリーダを陳列棚本体に一体に備えた構成を有している。
この第3実施形態の商品陳列棚40は、陳列棚本体41の内部であって、収納空間の入口付近にアンテナ42aが内蔵され、これらのアンテナ42aが陳列棚本体41の所定位置に設けたICタグリーダ42と接続された構造を有している。
また、図7には、本発明の第3実施形態に係る商品陳列棚40が示され、この商品陳列棚40では、ICタグリーダを陳列棚本体に一体に備えた構成を有している。
この第3実施形態の商品陳列棚40は、陳列棚本体41の内部であって、収納空間の入口付近にアンテナ42aが内蔵され、これらのアンテナ42aが陳列棚本体41の所定位置に設けたICタグリーダ42と接続された構造を有している。
商品陳列棚40の各々の棚部毎における収納空間の回りに設けられている各々のアンテナ42aにより、棚の位置が区別できるようにICタグリーダ42で管理されていて、買物客により商品が取り出された際に、どこの棚部に設けられたアンテナ42aが受信したのかを識別可能に構成されている。
このように、本発明の商品陳列棚は、陳列棚本体41に一体としたアンテナ構造としてもよい。
次に、本発明の実施形態に係る商品陳列棚運用システムを、図8及び図9に基いて説明する。
本発明の商品陳列棚運用システムは、上記した商品陳列棚1を利用して構成されるが、図8のシステムブロックに示すように、棚部7上に取り外し可能な状態で設けられた商品トレー6には、送受信手段10、記憶手段11、通信手段12、制御手段13などが備えられている。
この記憶手段11には、通信網14を介して情報処理装置15に情報を送信した際に、送信元のICタグリーダ5が備えられている商品トレー6を特定可能とするための送信元ID情報が予め記憶されている。
また、商品トレー6のICタグリーダ5と通信網14で通信可能に接続された情報処理装置15には、通信手段16、表示手段17、計時手段18、登録手段19、記憶手段20、商品トレー情報データベース21、商品情報データベース22、買物客動向情報データベース23、制御手段24とが備えられている。
商品トレー情報データベース21には、送信元ID情報と、各送信元ID情報毎に関連付けて記憶された商品トレー6の置かれた位置に関する情報とが登録されている。
つまり、通信網14を介して商品トレー6のICタグリーダ5から送信元ID情報を受信した際に、商品トレー情報データベース21の登録情報から、どの陳列棚本体4の棚部7の、どこの収納空間に設けられた商品トレーであるのかが直ぐに特定出来るようになっている。
また、商品情報データベース22には、ICタグリーダ5のメモリに記憶されたタグID情報と、各タグID情報毎に関連付けて記憶された商品名や商品管理番号などの商品情報とが登録されている。
更に、買物客動向情報データベース23は、本発明の商品陳列棚運用システムにより調べた買物客による商品の取り出し情報を登録するためのデータベースである。
また、計時手段18は、通信網14を介して商品トレー6のICタグリーダ5から送信元ID情報を受信した時の時刻を特定する機能を有し、また登録手段19は、買物客動向情報データベース23に、受信情報に基いて買物客動向情報を随時に登録する機能を有する。
次に、図9のフローチャートに基いて、本発明の実施形態に係る商品陳列棚運用システムの処理手順について説明する。
まず、ある買物客が、店舗内で商品陳列棚1に陳列されている商品2を手に取って、商品2に表示されている説明書きなどを読むなどしたとする。
この場合に、買物客が手に取った商品2が、商品陳列棚1の収納空間の商品取り出し口を通過する際に、商品トレー6のICタグリーダ5により商品2に添付されている非接触ICタグ3に記憶されているタグID情報を受信する。(ステップS1)
次に、ICタグリーダ5は、読み取ったタグID情報と、記憶手段11に記憶されている送信元ID情報とを、通信網14を介して情報処理装置15に送信する。(ステップS2)
そして、これらの情報を受信した情報処理装置15は、まず計時手段18でそれらの情報を受信した時刻を特定し、この時刻情報を記憶手段20に一旦記憶させる。(ステップS3)
続いて、商品トレー情報データベース21の登録情報から、受信した送信元ID情報と関連付けて記憶された商品トレー6の置かれた位置に関する位置情報を抽出して、この位置情報を記憶手段20に一旦記憶させる。(ステップS4)
更に、商品情報データベース22の登録情報から、受信したタグID情報と関連付けて記憶された商品情報を抽出して、この商品情報を記憶手段20に一旦記憶させる。(ステップS5)
そして、登録手段19により、記憶手段20に一旦記憶させた時刻情報と位置情報と商品情報とを関係付けて、買物客動向情報データベース23に登録させる。(ステップS6)
このように、店舗内に設置された商品陳列棚1から、買物客が商品2を手に取る毎に、上記の処理が行われて、買物客動向情報データベース23に買物客動向の情報が登録されることになる。
したがって、買物客動向情報データベース23に登録されたこれらの情報を表示手段17に表示することで、店舗内における各商品の動向を調べることができる。
本発明の商品陳列棚および商品陳列棚運用システムは、例えば、商店、デパート、スーパーマーケットなどの商品を陳列して販売する場合に適応できる。
本発明の第1実施形態に係る商品陳列棚の外観の概略図である。 本発明の第1実施形態に係る商品陳列棚に陳列する商品を示す図である。 非接触ICタグの例を示す平面図である。 商品に非接触ICタグを貼付した状態を示す断面図である。 商品陳列棚から商品を取り出す際に非接触ICタグに記憶された情報を読み取る状態を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る商品陳列棚における棚部の外観の概略図である。 本発明の第3実施形態に係る商品陳列棚の外観の概略図である。 本発明の実施形態に係る商品陳列棚運用システムのシステムブロック図である。 本発明の実施形態に係る商品陳列棚運用システムの処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1,35,40 商品陳列棚
2 商品
2a 包装材
3 非接触ICタグ
4 陳列棚本体
5 ICタグリーダ
6 商品トレー
7,35a 棚部
8 仕切り部
9 収納空間
10 送受信手段
11,20 記憶手段
12,16 通信手段
13,24 制御手段
14 通信網
15 情報処理装置
17 表示手段
18 計時手段
19 登録手段
21 商品トレー情報データベース
22 商品情報データベース
23 買物客動向情報データベース
31 基材
32 ICチップ
33 コイルパターン
33C コイル接続端子
34 導通部材
36 シートアンテナ

Claims (2)

  1. 縦方向に複数段からなる棚部が備えられ、その各棚部には、陳列する商品の種類に応じて複数の収納空間に仕切るための仕切り部が設けられている陳列棚本体と、前記陳列棚本体から取り外し可能に設けられたICタグリーダと有する商品陳列棚であって、
    前記ICタグリーダは、非接触ICタグに記憶されたタグID情報を読み取り可能な送受信手段と、送信元のICタグリーダが備えられている商品トレーを特定可能な送信元ID情報が記憶された記憶手段と、通信手段と、制御手段と、が備えられ、
    前記ICタグリーダが、前記仕切り部で仕切られた棚部の収納空間ごとに備えられた商品トレーの前記収納空間における商品取り出し前端側に設けられ、
    前記商品トレーは、前記棚部から取り外し可能な状態で設けられていることを特徴とする商品陳列棚。
  2. 商品陳列棚に陳列されている商品の中から、買物客が手に取った商品の情報を収集可能とする商品陳列棚運用システムであって、
    固有情報であるタグID情報が記憶された非接触ICタグを備えた商品と、
    縦方向に複数段からなる棚部が備えられ、その各棚部には、陳列する前記商品の種類に応じて複数の収納空間に仕切るための仕切り部が設けられている陳列棚本体と、
    前記仕切り部で仕切られた棚部の収納空間ごとに、前記棚部から取り外し可能な状態で備えられている商品トレーに設けられ、前記棚部から商品を取り出す際に、該商品に備えられている非接触ICタグに記憶されたタグID情報を読み取り可能な送受信手段と、前記商品トレーを特定可能な送信元ID情報が記憶された記憶手段と、通信手段と、制御手段と、が備えられたICタグリーダと、
    前記ICタグリーダと通信可能に備えられ、前記ICタグリーダで読み取られた前記タグID情報と送信元ID情報を受信し、前記タグID情報と送信元ID情報に基づいて、買物客が手に取った商品を特定する情報をデータベースに登録する情報処理装置と
    を具備することを特徴とする商品陳列棚運用システム。
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