JP5082183B2 - 商品移動状況モニタリングシステム - Google Patents

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Description

本発明は、デパート、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンターなどの店舗の商品売り場において、陳列棚に陳列された商品の中から買い物客がどの商品を手に取ったのかを調査できるように構成された陳列棚のモニタリングシステムに関する。
たとえば、デパート、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンターなどの店舗の商品売り場においては、買い物客が陳列棚に置かれた商品を自由に手にとって品定めを行いながら買い物を行えるようにしている。また、これらの店舗側では、商品売り場のどのコーナーのどの場所に置かれた商品が買い物客によって手に取られ、興味を持たれたのか、又はどのプロモーションに刺激され、どこでいつ買われたのかなどといった買い物客の動向を調べることで、常に販売効果のある商品配置を行うように心掛けている。
従来、買い物客の動向を把握するシステムとして、POSシステムがある。このPOSシステムでは、実際に買い物客が商品を購入したことを情報として読み取るため、店全体における商品の販売時刻や売れ筋商品の把握には効果的である。しかし、たとえば、買い物客が、新規なパッケージやPOPなどに影響して商品に関心を持ち、これらの商品を手に取り品定めをしてから、再度陳列棚に返したような行動を行った場合には、POSシステムによる売り上げとならないので、買い物客の情報としての情報収集がPOSシステムによっては行えない。このために、買い物客が関心を示して商品を手にしたが結果的に購入されなかった商品に関する情報については、情報収集ができないという問題があった。
さらに、POSシステムで売り上げが計上された商品が、陳列棚のどの位置に陳列されていたのかなどの、詳しい商品陳列情報を得ることができないので、どの陳列棚にどのような商品を陳列させた場合に、より販売効果が高くなるのかについて把握することができない。
POSシステムによって把握できない買い物客の商品関心度を調べるための従来公知の技術としては、たとえば、陳列棚の下からカメラで撮影して、買い物客の動作を捉えて商品を手に取ったことを認識する技術や商品にIDタグを添付すると共に、買い物客にIDタグリーダを装着させて買い物客が商品を手に取るごとにリーダーがこれをキャッチして認識する技術がある(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。
しかしながら、従来の上記技術では、買い物客に対して常に監視されているということを認識させるために、買い物客にプレッシャーやストレスを与える恐れがあり、その影響で買い物客の購買意欲が減退する場合もある。
特開2001−128814号公報 特開平10−269287号公報
本発明は、買い物客が商品を購入するか否かにかかわらず、買い物客が陳列棚などの陳列空間から手に取った商品について調査することができ、さらにこれらの買い物客の動向に関する調査行為を買い物客に気づかれることなく行うことができるようにした陳列棚の商品移動状況モニタリングシステムを提供する。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の商品移動状況モニタリングシステムを提供する。商品移動状況モニタリングシステムは、個々の商品ごとに異なる識別情報を有する非接触ICタグを用いて商品の陳列棚からの移動を監視するものである。
すなわち、本発明の第1態様によれば、売り場内を複数に区画し商品を陳列する陳列空間に備えられた複数の陳列側処理装置と、前記複数の陳列側処理装置とそれぞれネットワークで接続された管理サーバとを備えた商品移動状況モニタリングシステムであって、
前記陳列側処理装置は、
前記陳列空間に陳列される商品に付され個々の商品ごとに個別の識別情報を有する非接触ICタグの前記識別情報を所定のタイミングごとに繰り返し読み取るICタグ読取装置と、
前記ICタグ読取装置によって異なるタイミングで読み取られた複数の前記識別情報に基づいて前記商品の前記陳列空間内の有無を判別し、前記陳列空間を識別する陳列空間識別情報を付加して前記陳列空間ごとの商品移動情報を作成する移動情報作成装置とを備え、
管理サーバは、
前記ネットワークを介して受信した前記陳列側処理装置によってそれぞれ作成された前記陳列空間ごとの商品移動情報に基づく個々の前記陳列空間の商品の移動に関する情報と、前記陳列空間を識別する陳列空間識別情報と前記売り場内における前記陳列空間の設置位置とを関連付けた陳列空間設置情報とに基づいて、売り場全体の商品移動情報をモニタリングすることを特徴とする、商品移動状況モニタリングシステムを提供する。
本発明の第2態様によれば、前記陳列空間は、前記売り場内に設置された商品の陳列棚に設けられている第1態様の商品移動状況モニタリングシステムを提供する。
本発明の第3態様によれば、前記ICタグ読取装置は、前記陳列空間に設けられかつ前記陳列空間が前記非接触ICタグと通信可能な通信領域となるように構成されたアンテナを有する第1又は第2態様の商品移動状況モニタリングシステムを提供する。
本発明の第4態様によれば、前記アンテナは、1つの前記陳列空間中に複数設けられている第3態様の商品移動状況モニタリングシステムを提供する。
本発明の第5態様によれば、前記アンテナは、前記陳列棚に載置されるシート形状であり、前記アンテナ上部領域が前記非接触ICタグと交信可能な通信領域である第2態様のいずれか1つの商品移動情報モニタリングシステムを提供する。
本発明の第6態様によれば、前記陳列空間ごとの商品移動情報は、異なるタイミングで作成して前記管理サーバにそれぞれ繰り返し送信され、
前記管理サーバは、前記繰り返し送信された前記陳列空間ごとの商品移動情報から前記非接触ICタグの識別情報に基づいて、同じ識別情報の非接触ICタグが前記陳列空間からなくなってから前記陳列空間に戻されるまでの時間を演算する第1から第5態様のいずれか1つの商品移動情報モニタリングシステムを提供する。
本発明の第7態様によれば、前記非接触ICタグの識別情報は、前記商品の種別を示す部分と前記商品の販売個体を示す部分とを備え、前記管理サーバは、前記商品の種別ごとに前記売り場全体の商品移動情報をモニタリングする第1から第6態様のいずれか1つの商品移動状況モニタリングシステムを提供する。
本発明の第8態様によれば、売り場内を複数に区画し商品を陳列する陳列空間に備えられた複数の陳列側処理装置と、前記複数の陳列側処理装置とそれぞれネットワークで接続された管理サーバとを備えた商品移動状況モニタリングシステムであって、
前記陳列側処理装置は、
前記陳列空間に陳列される商品に付され前記個々の商品ごとに個別の識別情報を有する非接触ICタグの前記識別情報を、前記商品が前記陳列空間に出入りするタイミングで読み取り、前記陳列空間を識別する陳列空間識別情報を付加して前記陳列空間ごとに読み取られた識別情報を前記管理サーバに送信するICタグ読取装置を備え、
管理サーバは、
前記ネットワークを介して受信した前記陳列側処理装置によってそれぞれ作成された前記陳列空間ごとに読み取られた識別情報に基づく個々の前記陳列空間の商品の移動に関する情報と、前記陳列空間を識別する陳列空間識別情報と前記売り場内における前記陳列空間の設置位置とを関連付けた陳列空間設置情報とに基づいて、売り場全体の商品移動情報をモニタリングする商品移動状況モニタリングシステムを提供する。
本発明の第9態様によれば、前記ICタグ読取装置は、前記陳列棚の陳列空間の商品取り出し方向前端部に設けられかつ前記陳列空間の商品取り出し方向前端部外側が前記非接触ICタグとの通信領域となるように構成されたアンテナを有する第8態様の商品移動状況モニタリングシステムを提供する。
本発明の第10態様によれば、前記アンテナは、前記陳列棚に取り外し可能に備えられた商品トレーに設けられている第9態様の商品移動状況モニタリングシステムを提供する。
本発明の第11態様によれば、売り場内を複数に区画し商品を陳列する陳列空間に備えられた複数の陳列側処理装置と、前記複数の陳列側処理装置とそれぞれネットワークで接続された管理サーバとを備えた商品移動状況モニタリングシステムであって、
前記陳列側処理装置は、
あらかじめ設定された読み取り領域内に存在する商品に付され個々の商品ごとに個別の識別情報を有する非接触ICタグの前記識別情報を読み取り、前記陳列空間を識別する陳列空間識別情報を付加して前記陳列空間ごとの商品移動情報を作成し、
管理サーバは、
前記ネットワークを介して受信した前記陳列側処理装置によってそれぞれ作成された前記陳列空間ごとの商品移動情報に基づく個々の前記陳列空間の商品の移動に関する情報と、前記陳列空間を識別する陳列空間識別情報と前記売り場内における前記陳列空間の設置位置とを関連付けた陳列空間設置情報とに基づいて、売り場全体の商品移動情報をモニタリングする商品移動状況モニタリングシステムを提供する。
商品移動状況モニタリングシステムは、販売個体ごとに異なる識別情報を有する非接触ICタグを用いて、商品が陳列棚などの陳列空間に陳列されているか否かを繰り返し測定し、又は、商品が陳列棚などの陳列空間から出入りされるタイミングで非接触ICタグの識別情報を読み取りするICタグ読取装置が設けられているため、買い物客が商品を購入するか否かにかかわらず、買い物客が商品を手に取り陳列棚から取り出したことを把握することができる。また、これらの買い物客の動向に関する調査を買い物客に気づかれることなく行うことができ、買い物客にストレスやプレッシャーを与えることなく情報収集を行うことができる。また、商品移動情報は個々の商品ごとに異なる識別情報を有するので、個々の商品ごとに商品の移動情報を収集することができる。したがって、同一の種別の商品であっても頻繁に移動する商品と移動しない商品との関係を把握することができ、特に個体間の特性差があるような生鮮食品などの買い物客の動向調査を詳細にすることができるという効果がある。
また、管理サーバには、売り場内における陳列空間の設置位置を記憶する棚割り情報記憶部が設けられているため、買い物客が手に取った商品と商品の陳列空間の位置における情報を対応付けた情報収集を行うことができる。
さらに、ICタグ読取装置に陳列空間に設けられかつ前記陳列空間内を通信領域とするアンテナを備えることにより、陳列空間に存在する商品に付された非接触ICタグとの間の交信がなされる。したがって、タイミングで繰り返し非接触ICタグとの交信を行うことで、商品が陳列空間から取られたか又は陳列空間に戻されたかの情報を任意のタイミングで収集することができる。
また、1つの前記陳列空間中にアンテナを複数設ければ、陳列空間中に存在するどのアンテナによって読み取られたかを把握することができ、ひとつの陳列空間を複数の領域として、当該領域ごとに商品の有無を確認することができる。また、アンテナをシート形状にすれば、陳列棚上にアンテナを配置するだけで汎用の陳列棚を用いてモニタリングをすることができ、陳列棚の構成に関係なく適用することができる。
さらに、異なるタイミングで作成されかつ繰り返し送信される商品移動情報を用いることによって、前記繰り返し送信された商品移動情報から同じ識別情報の非接触ICタグを抽出することにより、前記陳列棚から取り出されてから前記陳列棚に戻されるまでの時間を演算することができる。よって、買い物客によって陳列棚から商品が取られて陳列棚に戻されるまでの時間を当該商品について買い物客が購入を検討した時間の目安として商品の関心度を予想することができる。すなわち、興味が大きい商品については、商品を手にとって検討する時間が長くなる傾向があるため、この時間に関する情報を収集することにより、商品の関心度の目安を予想することができる。
また、非接触ICタグの識別情報に商品の種別を示す部分と販売個体ごとの部分とを分けて設けることにより、商品種別ごと及び商品の販売個体ごとの統計を取ることができる。
また、本発明の第8態様によれば、陳列側処理装置は陳列空間に載置される商品に付され前記個々の商品ごとに個別の識別情報を有する非接触ICタグの前記識別情報を、前記商品が前記陳列空間に出入りするタイミングで読み取り、前記読み取られた識別情報を前記管理サーバに送信するICタグ読取装置を備えることにより商品が実際に手に取られたタイミングで非接触ICタグとの交信を行うため、簡単な構成とすることができる。
また、ICタグ読取装置のアンテナを陳列棚の陳列空間の商品取り出し方向前端部に設ければ、買い物客が間違いなく意識的に手で取った商品に関する情報を収集することができる。また、ICタグ読取装置のアンテナを陳列棚から取り外し可能に備えられた商品トレーに設ければ、商品トレーを棚に配置するだけで汎用の陳列棚を用いることができ、たとえば、同一種類の商品のみで仕切りを設けない状態で陳列された棚においても、棚のどの位置の商品の商品トレーから商品が売れるかなどの購買動向を収集することができる。
以下、本発明の各実施形態に係るモニタリングシステムについて、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態にかかるモニタリングシステムの構成を示すブロック図である。図1のモニタリングシステム100は、複数の陳列側処理装置1と管理サーバ30とがネットワーク14で接続された構成である。
陳列側処理装置1は、商品2が陳列される陳列棚4に設けられたICタグリーダ5と棚側端末15とを備えている。ICタグリーダ5は、陳列棚4に陳列されている商品に付された非接触ICタグ3に記憶された情報を読み取り、これを各陳列側処理装置1に設けられている棚側端末15に送信することができるようになっている。
棚側端末15は、ICタグリーダ5によって得られた情報に基づいてどの商品がどのタイミングで陳列棚から取られたか又は陳列棚に戻されたかを示す商品の移動に関する情報に変換した後、ネットワーク14を通じて管理サーバ30に送信する。管理サーバ30には、棚割り情報データベース21、商品情報データベース22、商品移動情報データベース23が設けられており、これらのデータベースに基づいて、商品の移動に関する情報を管理すると共に、各種演算を行う。
ICタグリーダ5は、図2に示すように、陳列棚4に載置された商品2に添付された非接触ICタグ3に記憶された情報を所定のタイミングごと(たとえば、数秒あるいは10秒ごとなど)に繰り返し読み取る。非接触ICタグに記憶された情報を読み取るタイミングは、一定のタイミングとしてもよいし、時間帯によって変更できるようにしてもよい。たとえば、買い物客が多い時間帯は商品の移動が多いため読み取りのタイミングを短くし、買い物客が少ない時間帯は、読み取りのタイミングを長くするようにしてもよい。
ICタグリーダ5は、アンテナ10、記憶部11、通信部12、制御部13を備えている。アンテナ10は、陳列棚の棚部に載置されたシートアンテナであり、通信領域に存在する非接触ICタグとの通信を行う。アンテナは1つのICタグリーダに複数設けられていてもよく、たとえば、陳列棚の各棚に1又は複数のアンテナをそれぞれ配置するようにしてもよい。記憶部11には、管理サーバ30によって送信元のアンテナを特定できるようにするために、ICタグリーダごと及びアンテナごとの送信元ID情報が記憶されている。制御部13は、所定のタイミングごとに通信領域に存在する商品に付された非接触ICタグの情報の読み取り処理を主に司る。
ICタグリーダ5と通信可能に接続された棚側端末15には、通信部16、制御演算部17、記憶部20が設けられている。制御演算部17には、計時部18と登録部19が存在する。制御演算部17は、異なるタイミングでICタグリーダ5から送信された情報を比較し、ICタグリーダ5によって読み取られた非接触ICタグに記憶されている情報に基づいて、移動のあった商品のみを抽出、選別する処理を行う。この処理については後述する。計時部18は、ICタグリーダ5から非接触ICタグに記憶された情報を受信したときの時刻を特定する機能を有し、また、登録部19は、ICタグリーダ5からの受信情報を記憶部20に登録する機能を有する。
管理サーバ30は、図3に示すように、複数の陳列側処理装置1からの情報をそれぞれ受信してこれらの情報を統合させ、この情報を所望の情報に変換するものである。管理サーバ30は、プログラム及び各種データを記憶する記憶部34、ネットワーク14を介して複数の陳列側処理装置1との交信を行う通信部35、記憶部34に格納されている各種データ及びプログラムに基づいて管理サーバ30の制御演算を行う制御演算部36、演算結果及び各種データを表示する表示部39、演算結果及び各種データを出力する出力部40が設けられている。
記憶部34に格納されている各種データ及びプログラムは、商品情報データベース31、棚割り情報データベース32、商品移動情報データベース33、システムプログラム37、システムデータ38である。
商品情報データベース31は、非接触ICタグ3に格納される商品ごとのシリアル番号と当該シリアル番号に対応する商品とを関連付けて記憶するデータベースである。棚割り情報データベース32は、どの陳列棚にICタグリーダ5のアンテナがどのように配置されているかを記憶するデータベースである。商品移動情報データベース33は、複数の陳列側処理装置1からそれぞれ送信された陳列棚に商品が載置されているか又は商品が陳列棚に戻されたかに関する情報を統合して格納するデータベースである。これらのデータベースについては、詳細は後述する。
次に、モニタリングシステム100の動作について具体的に説明する。図4Aは、図1のモニタリングシステムにおいて用いられる陳列棚の外観概略図である。陳列棚4には、縦方向に複数段の棚部7が設けられ、その各棚部7の上に商品を陳列する商品陳列空間が設けられる。図4Aには示されていないが、棚部7に対して垂直に設けられ、商品陳列空間を複数の空間に仕切る仕切り板が設けられていてもよい。
陳列棚4には、縦方向に複数段から構成された各棚部7には、商品の種別に区分して商品が陳列される。たとえば図4Aにおいては、陳列棚4の全段に衛生用品の分類に属する商品が陳列されており、最上部の棚部には、同一種類の商品(たとえばシャンプー)を陳列する。最上部の棚部は、同一種類の商品を陳列させているため棚部には仕切り部8を設けていないが、同じ棚部に複数種類の商品を陳列させる場合は仕切り板で仕切ってもよい。なお、図4Aには示していないが、最上部以外の棚部7にも商品が陳列される。
図4Bに示すように、陳列棚に陳列される商品には、販売個体ごとに異なるシリアル番号が記憶された非接触ICタグ3が付される。非接触ICタグ3に記憶されたシリアル番号は、商品の種別を示す部分と同一種類の商品の販売個体を示す部分とを備えている。具体的には、商品の種別を示す部分に続いて販売個体を示す部分の枝番が付された構成となっている。
ここで、商品の種別とは、商品を区分するための指標となる情報であって、単に商品名が同じものを同一種別の商品として区分するのではなく、同じ商品名でもサイズが異なったり、店舗の販売形態が異なったりした場合には商品の種別も異なるとして区分する。たとえば、A社製のシャンプー○×の大瓶と小瓶は同じ商品名であってもサイズが異なるので異なる種別の商品であり、A社製のシャンプー○×の小瓶同士でもバラ売りの小瓶と小瓶の3本セットは、同じ商品名で同じサイズであっても、最小販売単位数が異なるので異なる種別の商品である。また、A社製のシャンプー○×の大瓶と大瓶詰め替え用パックも販売される商品単位の販売形態が異なるため、異なる種別の商品である。
すなわち、サイズ(大瓶と小瓶)、メーカー側が設定した販売形態(たとえば、大瓶と大瓶詰め替え用パック)、店舗側が設定した販売形態(セット売りとバラ売り)などのように、最終的に販売する場合の、最小単位における形、数量、価格などが異なる限りは異なる種別の商品であり、それぞれ区分して同一種別の商品には同じ商品の種別を示すシリアル番号が付与される。
一方、同じ商品の種別を示すシリアル番号を有する同一種別の商品であっても、陳列棚には、複数の販売個体が陳列される。非接触ICタグ3に記憶されるシリアル番号は、販売個体ごとに異なる番号を備え、商品の販売個体ごとに区分する。
図5A又は図5Bに示すように、棚部7の上には、シート形状のアンテナ10が設けられている。棚部7の上に設けられるアンテナ10は、1つでもよいし複数であってもよい。アンテナ10は、それぞれを識別するために送信元ID情報が付されており、どのアンテナで受信したかを区別することによって、陳列棚のどの位置に商品が陳列されているかを判別することができるようになっている。本実施形態では、アンテナ10は当該シートアンテナ10上に存在する商品の非接触ICタグ3を読み取る。したがって、1つの棚部に複数のアンテナを設けることにより同一の棚部7のどの位置に商品が存在するかの情報を詳細に取得することができる一方、ICタグリーダ5の制御部13が管理するアンテナの数が増大し、制御部13の処理が複雑になる。
非接触ICタグ3は、たとえば、非接触データキャリアやRFIDとも言われ、図6Aに示すようにプラスチックなどで構成された基材41にコイルパターン43が形成され、当該コイルパターンと容量素子とにより共振回路を形成して、一定周波数の電波を受信し送信することができるように構成されている。また、他の方式としては、リーダライタからの搬送波の電磁誘導により、電力伝送及びデータ伝送を行うようにしてもよい。
一般的には、135kHz(中波)13.56MHz、2.45GHz(マイクロ波)の周波数帯が使用される。図示した例の場合、コイルパターン43は、導通部材44により基材31の裏面でジャンピング回路を形成して、コイル接続端子43CによりICチップ42の裏面のバンプに接続している。
図3の例では、容量素子はICチップ42に内蔵されている。ICチップ42のメモリには、それぞれの非接触ICタグごとに異なる固有のシリアル番号が記憶され、このシリアル番号に基づいて商品管理が行えるようにしてある。このような非接触ICタグ3は、樹脂基材にラミネートしたアルミ箔などの金属箔をフォトエッチングやレジスト印刷後のエッチングによりコイルパターン43を形成し、ICチップ42を装着し、保護用の被覆を設けることにより形成することができる。その大きさも一辺30mm程度以下のサイズとすることができる。
非接触ICタグ3に使用する樹脂基材41としては、PETやポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ナイロンなどの各種材料を使用することができ、紙を用いることもできる。厚みは15〜300μmのものを使用することができ、強度、加工作業性、コストなどの点から20〜100μmがより好ましい。金属箔としては、銅箔やアルミ箔あるいは鉄箔を使用できるが、コスト、加工性からアルミ箔が好ましく、その厚みは6〜50μm程度が好ましい。
これらの非接触ICタグ3に記録した情報の読み取りは、非接触ICタグ3に対して共振する呼び出し信号を発信し、数cmから数十cmの距離を通信領域として非接触ICタグからの応答信号を読み、また、非接触ICタグ3のICチップ42のメモリに記録することができる。
非接触ICタグ3を商品2に添付する場合には、たとえば、図6Bに示すように、商品の所望の位置に、コイルパターン43が形成された面を下側として載置され、その上側から非接触ICタグ3よりも大きな面積を有するラベル紙9で被覆してラベル紙9の裏面に塗布された粘着剤9aにより、非接触ICタグ3を挟み込んだ状態で、非接触ICタグ3を商品2の包装材2aの表面上などに貼付する。なお、コイルパターン43が形成された面を上側として載置してもよい。
図7にモニタリングシステムの陳列側処理装置の処理の流れについて説明する。まず、ICタグリーダ5の制御部13が陳列棚4上に載置されている商品の読み取り時間(n回目)となると(#1)、アンテナごとに陳列棚に載置されている商品に付されている非接触ICタグのシリアル番号を受信し、この情報を棚側端末に送信する。棚側端末の制御演算部(登録部)は、この情報を記憶部20に記憶する(#2)。このときに棚側端末に記憶される情報としては、図8Aに示すようなものが例示される。この情報には、ICタグリーダの記憶部11に格納されている陳列棚の番号及びアンテナ番号、棚側端末の計時部18による読み取り時刻、ICタグリーダ5による読み取り時において棚に載置されている商品に付された非接触ICのシリアル番号が含まれる。これらの処理が終了すると、制御部13は、次(n+1回目)の読み取り時間になるまで待機する。
n+1回目の読み取り時間が経過すると(#3)制御部13は、n回目と同様に、アンテナごとに陳列棚に載置されている商品に付されている非接触ICタグのシリアル番号を受信し、この情報を棚側端末に送信する。棚側端末の制御演算部は、この情報を記憶部20に記憶する(#4)。このときに記憶される情報としては、図8Bに示すように、陳列棚の番号、アンテナ番号、読み取り時刻及び当該読み取り時刻において棚に載置されている商品に付された非接触ICのシリアル番号が含まれる。
次いで、棚側端末の制御演算部17は、記憶部20に格納されたn回目及びn+1回目の情報を比較し(#5)、その差分のICタグのシリアル番号を抽出する(#6)。すなわち、図8A及び図8Bを例にとって説明すると、符号48aの「AAA0001234565432」のシリアル番号は、n回目で読み取られているが、n+1回目で読み取られていないため、差分のICタグのシリアル番号として抽出される。また、符号48bの「AAA0001234563333」のシリアル番号は、n+1回目で読み取られているが、n回目では読み取られていないため、差分のICタグのシリアル番号として抽出される。
次に、棚側端末の制御演算部17は、差分のICタグシリアル番号からn+1回目の読み取りが行われたタイミングでの陳列棚上に存在するか否かを判断する(#7)。具体的には、n回目のみに読み取られたシリアル番号(たとえば、符号48aのAAA0001234565432)が付された商品は、n+1回目の読み取りのタイミングでは、陳列棚上になく、n+1回目のみに読み取られたシリアル番号(たとえば、符号48bのAAA0001234563333)は、n回目とn+1回目の読み取りタイミングの間に陳列棚に載置されたと判断する。このようにして判断された差分のICタグシリアル番号は、図9に示すように、陳列棚上に存在するか否かの情報を付加され、商品移動情報として管理サーバ30に送信される(#8)。
次に管理サーバについて説明する。管理サーバ30は、上述のように複数の陳列側処理装置1からの情報をそれぞれ受信してこれらの情報を統合させ、この情報を所望の情報に変換するものである。すなわち、複数の陳列側処理装置1からそれぞれ送られた差分のICタグシリアル番号を統合し、商品情報データベース31、棚割り情報データベース32に格納されている情報を用いて、適宜所定の形式の情報に変換するものである。
図10は、管理サーバ30の商品情報データベース31の構成例を示す図である。商品情報データベース31は、非接触ICタグ3に格納される商品ごとのシリアル番号と当該シリアル番号に対応する商品の情報とを関連付けて記憶するデータベースである。商品情報データベース31に格納されているICタグ番号は、商品の種別を示す部分のみが格納されており、枝番である販売個体を示す部分は格納されていない。
図11は、管理サーバ30の棚割り情報データベース32の構成例を示す図である。棚割り情報データベース32は、陳列側処理装置の識別情報と当該陳列側処理装置に設けられているアンテナの識別情報とを関連付けて格納するものである。また、棚割り情報データベースには、たとえば、図12に示す売り場の売り場別レイアウト図が格納されており、このレイアウト図の陳列側処理装置の識別情報とリンクするように構成されている。また、陳列棚の設置位置に基づく種別(たとえば、イベントコーナーなど)を示す情報が付加されている。
図14は、管理サーバ30の商品移動情報データベース33の構成例を示す図である。商品移動情報データベース33は、各陳列側処理装置1からそれぞれ送信された差分のICタグのシリアル番号の情報を統合して管理するものであり、イベント発生時間、陳列側処理装置1の識別情報、各陳列側処理装置1のアンテナの識別情報、差分のICタグシリアル番号、陳列棚上に商品が存在するかに関する情報が対応付けられて格納されている。
管理サーバ30は、商品移動情報データベース33に格納されている差分のICタグのシリアル番号と、上記の商品情報データベース31、棚割り情報データベース32に格納されている情報に基づいて、以下のように、商品の陳列棚からの移動に関する情報と売り場内における陳列棚ごとの設置位置との関係を関連付けて演算する。
具体的には、商品移動情報データベース33に格納されている差分のICタグから任意の商品についての情報のみを抽出し、当該商品がどれくらい陳列棚から移動されたかを確認することができる。この際、週ごと月ごとなど所定の任意の単位時間でどれだけの商品が動いたのかを集計する。このように、単位時間あたりの商品の移動を集計することにより、店の活性化の指標化、及び当該店にPOSシステムが設置されている場合は、POSデータと比較することにより購買率を算出することができる。
また、同じ商品が別の陳列棚に複数箇所設けられているような場合は、棚割り情報データベース32に格納されている情報に基づいて、陳列側処理装置の識別情報によって区分した陳列棚別の集計を取り、陳列棚ごとにどれだけの商品が動いたのかを集計することができる。このように陳列棚ごとに商品の移動を集計することにより、たとえば、定番棚とイベント棚の比較でプロモーション効果を測定することができる。
このように、陳列棚ごとの集計を行うことにより、棚割り情報データベース32及び商品情報データベース31に格納されている情報に基づいて、棚の設置位置に基づく種別ごとに集計することができる。具体的には、イベントコーナーの陳列棚と通常棚の陳列棚では、商品の移動がどれくらいの回数で行われているかについて集計することができる。また、棚ごとに陳列されている商品が決まっているような場合は、商品ごとの移動状況を集計することができる。
さらに、商品のシリアル番号を用いて集計することにより、ある特定の商品がどれだけ移動したかを集計することができる。また、上記の各情報を任意に組み合わせることによって、陳列棚ごと商品ごとの移動状況を集計することができる。組み合わせる情報としては、この他にも例えば、単位時間あたりの陳列棚別、商品のシリアル番号別、商品種別ごとなどの集計を行うことができ、また、陳列棚ごとの時間別、シリアル番号別、商品種別ごとなどの移動状況の集計を行うことができる。
また、商品移動情報データベース33では、イベント発生時に関する情報が記憶されているため、ある任意のシリアル番号を有する商品が陳列棚から取り出されてから陳列棚に戻されるまでの時間を集計することができる。この時間を集計することにより、買い物客の当該商品への関心度を予想することができる。すなわち、興味が大きい商品については、商品を手にとって検討する時間が長くなる傾向があるため、この時間に関する情報を収集することにより、商品の関心度の目安を予想することができる。
以上、本実施形態にかかるモニタリングシステムによれば、商品の陳列棚からの移動回数ならびにイベント発生時間に関する情報と売り場内における陳列棚ごとの設置位置との関係を関連付けて演算することにより、多岐にわたる集計をすることができる。したがって、買い物客が商品を購入するか否かにかかわらず、買い物客が陳列棚から商品を手に取ったことを把握することができる。また、当該集計は非接触ICタグによって行われるため、買い物客の動向に関する調査を買い物客に気づかれることなく行うことができ、買い物客にストレスやプレッシャーを与えることなく情報収集を行うことができる。
また、ICタグの読み取りを所定のタイミングで繰り返し行うようにすることにより、陳列棚上に商品が存在するかについての判断を行うことができ、商品の移動と商品の陳列位置との関係について詳細な集計を行うことができる。
(第2実施形態)
続いて本発明の第2実施形態にかかるモニタリングシステムについて説明する。本実施形態にかかるモニタリングシステムは第1実施形態にかかるモニタリングシステムと一部に共通する構成を有するため、相違点を中心として説明する。図14に本発明の第2実施形態にかかる係るモニタリングシステムの構成を示すブロック図を示す。図14のモニタリングシステム100は、複数の陳列側処理装置1aと管理サーバ50とがネットワーク14で接続された構成である。なお、図14には、陳列側処理装置1aは1つのみを図示し、他の記載を省略している。
陳列側処理装置1aは、商品2が陳列される陳列棚4に設けられたICタグリーダ5aを備えている。ICタグリーダ5aは、陳列棚4に出し入れされる非接触ICタグ3が付された商品に付された非接触ICタグに記憶されている情報を読み取り、この情報を管理サーバ50に送信することができるようになっている。
ICタグリーダ5aは、図14に示すように、陳列棚4に出し入れされる商品2に添付された非接触ICタグ3に記憶された情報を商品が陳列棚に出し入れされるタイミングで読み取る。ICタグリーダ5aは、アンテナ10a、記憶部11a、通信部12a、制御部13aを備えている。アンテナ10aは、陳列棚の棚部に載置された商品トレー6に付されたアンテナであり、非接触ICタグとの通信を行う。アンテナは1つのICタグリーダに複数設けられていてもよく、たとえば、陳列棚の各棚にそれぞれ配置される。記憶部11aには、管理サーバ30によって送信元のアンテナを特定できるようにするために、アンテナごとの送信元ID情報が記憶されている。制御部13aは、陳列棚に商品が出し入れされるタイミングで商品に付されたICタグの情報を読み取り処理を行うべく、ICタグリーダ5aを読み取り待機状態に維持する。
管理サーバ50は、図14に示すように、複数の陳列側処理装置1aからの情報をそれぞれ受信してこれらの情報を統合させ、この情報を所望の情報に変換するものである。管理サーバ50は、プログラム及び各種データを記憶する記憶部56、ネットワーク14を介して複数の陳列側処理装置1との交信を行う通信部51、記憶部56に格納されている各種データ及びプログラムに基づいて管理サーバ50の制御演算を行う制御演算部53、演算結果及び各種データを表示する表示部52が設けられている。本実施形態では、商品情報データベース58、棚割り情報データベース57、商品移動情報データベース59は、システムプログラムなどが記憶されている管理サーバ50の記憶部56とは別に構成されている。
商品情報データベース58は、非接触ICタグ3に格納される商品ごとのシリアル番号と当該シリアル番号に対応する商品とを関連付けて記憶するデータベースである。棚割り情報データベース57は、ICタグリーダ5aのアンテナが陳列棚のどの位置に配置されているかを記憶するデータベースである。商品移動情報データベース59は、複数の陳列側処理装置1からそれぞれ送信された陳列棚から出し入れされた商品の付されたICタグの情報を統合して格納するデータベースである。
次に、モニタリングシステム100aの動作について具体的に説明する。図15は、図14のモニタリングシステムにおいて用いられる陳列棚の部分拡大斜視図である。陳列棚4には、縦方向に複数段の棚部7が設けられ、その各棚部7の上に商品を陳列する商品陳列空間が設けられる。陳列棚の棚部7には、各棚部7上に取り外し可能な商品トレー6が複数並べて設けられる。商品トレー6の前端側には、ICタグリーダ5aのアンテナ10aが設けられている。ICタグリーダ5aのアンテナは図15に示すように、商品2を棚部7の陳列空間に出し入れする際に商品2に備えられている非接触ICタグ3に記憶されたICタグシリアル番号を非接触で読み取れるように、棚部の商品取り出し側前端部に設けられている。
そして、ICタグリーダ5は、買い物客が棚部の陳列空間から商品を取り出そうとした際、又は商品を棚部の陳列空間に戻そうとした際に、その商品2に備えられている非接触ICタグ3まで電波が届く送信能力を有し、非接触ICタグ3からの応答信号をICタグリーダ5a側で受信できるようにしている。
買い物客が店舗内で陳列棚に陳列されている商品を手にとって、商品2に表示されている説明などを読むなどをしたとする。このために買い物客が陳列棚から商品を取り出そうとしたときには、ICタグリーダは商品に添付されている非接触ICタグ3に記憶されているICタグシリアル番号を読み取る。
読み取られたICタグシリアル番号は、ICタグリーダ5aの記憶部11aに格納されているICタグリーダ5aの識別情報及びどのアンテナで読み取られたかの識別情報を付加され、ネットワーク14を介して管理サーバ50に送信される。
この情報を受信した管理サーバ50は、計時部55によってこの情報を受信した時間を特定し、この情報を付加した後、商品移動情報データベース59に蓄積される。
管理サーバ50は、商品移動情報データベース33に格納されているシリアル番号と、上記の商品情報データベース31、棚割り情報データベース32に格納されている情報に基づいて、以下のように、商品の陳列棚からの移動に関する情報と売り場内における陳列棚ごとの設置位置との関係を関連付けて演算する。
以上、本実施形態にかかるモニタリングシステムによれば、商品の陳列棚からの出入りに関する移動回数ならびに時間に関する情報と売り場内における陳列棚ごとの設置位置との関係を関連付けて演算することにより、陳列側処理装置1aを簡単な構成とすることができ、多岐にわたる集計をすることができる。したがって、買い物客が商品を購入するか否かにかかわらず、買い物客が陳列棚から商品を手に取ったことを把握することができる。また、当該集計は非接触ICタグによって行われるため、買い物客の動向に関する調査を買い物客に気づかれることなく行うことができ、買い物客にストレスやプレッシャーを与えることなく情報収集を行うことができる。
また、陳列棚の出入りに関する情報は、商品が陳列棚から出し入れされるタイミングで自動的に行われるため、これらの情報を簡単な構成で情報収集することができる。
以上説明したように、上記各実施形態にかかる商品移動状況モニタリングシステムは、非接触ICタグが付された商品が陳列棚に載置されているか否かを繰り返し測定し、又は、商品が陳列棚の陳列空間から出入りされるタイミングで非接触ICタグの識別情報を読み取りするICタグ読取装置が設けられているため、買い物客が商品を購入するか否かにかかわらず、買い物客が陳列棚から商品を手に取ったことを把握することができると共に、これらの買い物客の動向に関する調査を買い物客に気づかれることなく行うことができ、買い物客にストレスやプレッシャーを与えることなく情報収集を行うことができるという効果がある。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。たとえば、第1実施形態において、ICタグリーダと棚側端末とは別部材で構成されているが、これを1つの装置で構成してもよい。すなわち、棚側端末の機能である、差分のICタグシリアル番号を抽出する機能をICタグリーダに持たせ、ICタグリーダから直接管理サーバに差分のICタグシリアル番号を送信するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態にかかるモニタリングシステムの構成を示すブロック図である。 図1のモニタリングシステムの陳列側処理装置の構成を示すブロック図である。 図1のモニタリングシステムの管理サーバの構成を示すブロック図である。 図1のモニタリングシステムにおいて用いられる陳列棚の外観概略図である。 陳列棚に陳列される商品の概略斜視図である。 棚部に配置されるシートアンテナを配置する配置例を示す図である。 棚部に配置されるシートアンテナを配置する他の配置例を示す図である。 非接触ICタグの構成を示す図である。 商品の非接触ICタグを貼付した状態を示す断面図である。 図1のモニタリングシステムの陳列側処理装置の処理のフロー図である。 n回目で読み取られたICタグのシリアル番号の例を示す図である。 n+1回目で読み取られたICタグのシリアル番号の例を示す図である。 n回目とn+1回目の情報に基づいて作成された差分のICタグシリアル番号の情報を示す図である。 管理サーバの商品情報データベースの構成を示す図である。 管理サーバの棚割り情報データベースの構成を示す図である。 図11の棚割り情報データベースに格納されている売り場レイアウト図の例を示す図である。 管理サーバの商品移動情報データベースの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかるモニタリングシステムの構成を示すブロック図である。 図14のモニタリングシステムにおいて用いられる陳列棚の部分拡大斜視図である。
符号の説明
1,1a 陳列側処理装置
2 商品
3 非接触ICタグ
4 陳列棚
5,5a ICタグリーダ
6 商品トレー
7 棚部
10,10a アンテナ
11,11a 記憶部
12,12a 通信部
13,13a 制御部
14 ネットワーク
15 棚側端末
16 通信部
17 制御演算部
18,54 計時部
19,55 登録部
20,56 記憶部
30,50 管理サーバ
31,58 商品情報データベース
32,57 棚割り情報データベース
33,59 商品移動情報データベース
100,100a 商品移動状況モニタリングシステム

Claims (7)

  1. 売り場内を複数に区画し商品(2)を陳列する陳列空間に備えられた複数の陳列側処理装置(1)と、前記複数の陳列側処理装置(1)とそれぞれネットワーク(14)で接続された管理サーバ(30)とを備えた商品移動状況モニタリングシステム(100)であって、
    前記陳列側処理装置(1)は、
    前記陳列空間(4)に陳列される商品に付され個々の商品(2)ごとに個別の識別情報を有する非接触ICタグ(3)の前記識別情報を所定の時間ごとに繰り返し読み取るICタグ読取装置(5)と、
    前記ICタグ読取装置(5)によって前記所定の時間ごとに読み取られた複数の前記識別情報に基づいて前記商品の前記陳列空間(4)内の有無を判別し、前記陳列空間を識別する陳列空間識別情報を付加して前記陳列空間ごとの商品移動情報を作成する移動情報作成装置(15)と
    を備え、
    管理サーバ(30)は、
    前記ネットワーク(14)を介して受信した前記陳列側処理装置(1)によってそれぞれ作成された前記所定の時間ごとの前記陳列空間ごとの商品移動情報に基づく個々の前記陳列空間(4)の商品の移動に関する情報と、前記陳列空間を識別する陳列空間識別情報と前記売り場内における前記陳列空間の設置位置とを関連付けた陳列空間設置情報とに基づいて、売り場全体の所定の時間ごとの商品移動情報をモニタリングすることを特徴とする、商品移動状況モニタリングシステム。
  2. 前記陳列空間は、前記売り場内に設置された商品の陳列棚に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の商品移動状況モニタリングシステム。
  3. 前記ICタグ読取装置(5)は、前記陳列空間に設けられかつ前記陳列空間が前記非接触ICタグ(3)と通信可能な通信領域となるように構成されたアンテナ(10)を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の商品移動状況モニタリングシステム。
  4. 前記アンテナ(10)は、1つの前記陳列空間中に複数設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の商品移動状況モニタリングシステム。
  5. 前記アンテナ(10)は、前記陳列棚に載置されるシート形状であり、前記アンテナ上部領域が前記非接触ICタグ(3)と交信可能な通信領域であることを特徴とする、請求項2に記載の商品移動状況モニタリングシステム。
  6. 前記陳列空間ごとの商品移動情報は、前記所定の時間ごとに作成して前記管理サーバにそれぞれ繰り返し送信され、
    前記管理サーバ(30)は、前記繰り返し送信された前記陳列空間ごとの商品移動情報から前記非接触ICタグ(3)の識別情報に基づいて、同じ識別情報の非接触ICタグ(3)が前記陳列空間からなくなってから前記陳列空間に戻されるまでの時間を演算することを特徴とする、請求項1から5のいずれか1つに記載の商品移動情報モニタリングシステム。
  7. 前記非接触ICタグ(3)の識別情報は、前記商品(2)の種別を示す部分と前記商品の販売個体を示す部分とを備え、前記管理サーバは、前記商品の種別ごとに前記売り場全体の商品移動情報を前記所定の時間ごとにモニタリングすることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1つに記載の商品移動情報モニタリングシステム。
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