JP2020163769A - ハードコート層付き有機ガラス、及び、ハードコート層付き有機ガラス成形品の製造方法 - Google Patents

ハードコート層付き有機ガラス、及び、ハードコート層付き有機ガラス成形品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造時にプライマー層に存在する粒子による生産性向上の効果を享受しながら、高温での加熱を伴う曲げ加工後の成形品においても、高い透明性を維持することができる、特に曲げ加工用途に適性のあるハードコート層付き有機ガラスを提供すること。【解決手段】有機ガラス基体11の表面に、ヒートシール層12dとプライマー層12cとを介してハードコート層12bが積層されてなる、曲げ加工用のハードコート層付き有機ガラス10であって、プライマー層12cには粒子状のブロッキング防止剤が含まれていて、所定の写像率測定方法による写像率について、所定の加熱試験前後の写像率の差が10%以下である、ハードコート層付き有機ガラス10とする。【選択図】図3

Description

本発明は、有機ガラス上にハードコート層が積層されてなるハードコート層付き有機ガラス、及び、それを用いたハードコート層付き有機ガラス成形品の製造方法に関する。より詳しくは、加熱折り曲げ加工用に特に適したハードコート層付き有機ガラス、及び、加熱折り曲げ加工を伴うハードコート層付き有機ガラス成形品の製造方法に関する。
有機ガラスの表面に耐傷性を付与するために、その表面にハードコート層を形成することが行われている。耐傷性以外の必要特性として、特に上記の有機ガラスがポリカーボネート板等の透明性の高い基材である場合、基材自体の高透明性を活かすため、ハードコート層付き有機ガラス成形品にも透明性が要求される。
例えば、下記の特許文献1には、ポリカーボネート板を押出成形しつつ、熱転写フィルムを用いて転写することで、ポリカーボネート板上に、プライマー層と、ハードコート層とが積層された構成が開示されている。
特許文献1の解決しようとする課題は、ハードコート層付き有機ガラスを加熱して曲げた際の表面、即ち、ハードコート層のクラック発生の低減であり、このために、ハードコート層とともに転写されるプライマー層に粒子を含有させることで耐クラック性を付与している。又、プライマー層へ粒子の添加は、製造工程においてプライマー層と他の層とのブロッキングを防止して良好な製造効率を維持するためにも有用である。
ここで、ハードコート層付き有機ガラスを、例えば160℃を超えるような高温で加熱して折り曲げ加工する場合において、折り曲げ加工後の成形品の写像率が、材料段階、即ち、ハードコート層付き有機ガラスの写像率よりも低下してしまう場合があることが問題となっていた。
尚、高温での加熱加工に伴う写像率低下に係る上記の問題は、例えば、曲率の大きい(曲げ半径の小さい)形状の成形が必要な場合や、或いはプレス時間の短縮が必要な場合等、160℃程度以上の高温での加工が必須となる場合において、特に、顕在化しやすかった。
本発明者らは研究を重ね、プライマー層に含まれる粒子(ブロッキング防止剤)が、写像率低下の一因であることまでは突きとめた。しかしながら、一方で、上記の通り、ハードコート層付き有機ガラスの品質安定性や生産性を良好に維持するためには、プライマー層への粒子の添加は必須の要件でもあった。
特開2005−178035号公報
本発明は、製造時にプライマー層に存在する粒子による生産性向上の効果を享受しながら、高温での加熱を伴う曲げ加工後の成形品においても、高い透明性を維持することができる、特に曲げ加工用途に適性のあるハードコート層付き有機ガラスを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、一例として、ハードコート層を形成する熱転写フィルムを十分に高い圧力をかけながら転写することにより、全く同じ材料を用いた他のハードコート層付き有機ガラスよりも、高温加熱時における写像率の低下を少なくできることを見出し、加熱時の写像率低下が抑制されている、このようなハードコート層付き有機ガラスを用いることによって、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1) 有機ガラス基体の表面に、ヒートシール層とプライマー層とを介してハードコート層が積層されてなる、曲げ加工用のハードコート層付き有機ガラスであって、前記プライマー層には粒子状のブロッキング防止剤が含まれていて、下記の写像率測定方法による写像率について、下記の加熱試験前後の写像率(%)の差が10%以下である、ハードコート層付き有機ガラス。
(写像率測定方法)
JIS K7374:2007に準拠した写像率測定装置を使用し、ハードコート層付き有機ガラスのハードコート層を光源に向けた状態で試料台に設置し、反射角60°くし幅2mmにて測定。
(加熱試験)
炉内の雰囲気温度が165℃で安定している熱風オーブンに5分間投入して加熱する。
(2) 前記加熱試験後の前記写像率が90%以上である、(1)に記載のハードコート層付き有機ガラス。
(3) 前記プライマー層内に含まれている前記無機フィラーのうち少なくとも一部の粒子の粒径が、前記プライマー層の厚みを超えている、(1)又は(2)記載のハードコート層付き有機ガラス。
(4) (1)から(3)の何れかに記載のハードコート層付き有機ガラスを、所定の加熱温度で加熱する加熱工程と、前記加熱後のハードコート層付き有機ガラスを曲げる曲げ工程と、を含む、ハードコート層付き有機ガラス成形品の製造方法であって、前記加熱工程においては、前記有機ガラス基体の表面温度が160℃以上となる加熱温度で、前記ハードコート層付き有機ガラスを加熱する、ハードコート層付き有機ガラス成形品の製造方法。
製造時にプライマー層に存在する粒子による生産性向上の効果を享受しながら、高温での加熱を伴う曲げ加工後の成形品においても、高い透明性を維持することができる、特に曲げ加工用途に適性のあるハードコート層付き有機ガラスを提供することができる。
本発明のハードコート層付き有機ガラスを製造する製造方法の一例を示す概略図である。 本発明のハードコート層付き有機ガラスの層構成を表す断面模式図である。 本発明のハードコート層付き有機ガラスを加熱し、及び、折り曲げて得ることができるハードコート層付き有機ガラス成形品の層構成を表す断面模式図である。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
<ハードコート層付き有機ガラス成形品>
本発明に係るハードコート層付き有機ガラス成形品100(図3参照)は、有機ガラス基体11の表面にハードコート層12bが形成されてなる本発明のハードコート層付き有機ガラス10(図2参照)が、曲げ加工されてなる成形品である。
このハードコート層付き有機ガラス成形品100は、ハードコート層付き有機ガラス10を加熱する加熱工程と、加熱後のハードコート層付き有機ガラス10を曲げ工程とを含んでなる、本発明の「ハードコート層付き有機ガラス成形品の製造方法」によって製造することができる。この「ハードコート層付き有機ガラス成形品の製造方法」の詳細については、これに用いるハードコート層付き有機ガラス10の説明に引き続き詳述する。
<ハードコート層付き有機ガラス>
ハードコート層付き有機ガラス10は、有機ガラス基体11の少なくとも何れか一方の表面にハードコート層12bが形成されてなる積層体である。このハードコート層付き有機ガラス10を材料基体として用い、加熱及び折り曲げを伴う製造方法にこれを処すことにより、ハードコート層付き有機ガラス成形品100を得ることができる。
[基本構成と作用効果]
ハードコート層付き有機ガラス10において、ハードコート層12bは、2つの接着性を有する層を介して、有機ガラス基体11に接合されている(図2参照)。2つの接着性を有する層とは、有機ガラス基体11の表面に形成されているヒートシール層12dと、ヒートシール層12dとハードコート層12bとの間に形成されているプライマー層12cある。
上記の層構成からなるハードコート層付き有機ガラス10において、プライマー層12cには、粒子状のブロッキング防止剤が含まれている。プライマー層12cにおいて、同層に含まれている粒子状のブロッキング防止剤の粒径(凝集後の二次粒径)が、少なくともその一部について、プライマー層12c自体の厚みよりも、大きくなっている部分があることにより、ハードコート層付き有機ガラス10の製造過程におけるプライマー層12cのブロッキングが十分に回避される。本発明のハードコート層付き有機ガラスは、プライマー層12c内にブロッキング防止剤として含まれている無機フィラーのうち、少なくとも一部の無機フィラーの二次粒径が、プライマー層12cの厚みを超えている場合に、特に有効であり、この場合において、材料の製造段階での生産性と最終製品における品質安定性とを、併せて、高い水準に維持することができる。
又、ハードコート層付き有機ガラス成形品100は、上記のようにブロッキング防止剤を含有するプライマー層を備えることにより製造段階において生産性に優れるものであるのみならず、尚且つ、高温での曲げ加工に対する適性が極めて良好な有機ガラス成形品用の材料基材でもある。この高温での曲げ加工に対する適性を担保するために、ハードコート層付き有機ガラス10は、所定の高温加熱処理後における写像率の低下が極めて小さい変動幅に抑制されている。
上述の高温での曲げ加工に対する適性を担保するために、ハードコート層付き有機ガラス10は、具体的に、下記の写像率測定方法による写像率について、下記の加熱試験前後の写像率の差が10%以下、好ましくは5%以下に止まるものとされている。
(写像率測定方法)
JIS K7374:2007に準拠した写像率測定装置を使用し、ハードコート層付き有機ガラスのハードコート層を光源に向けた状態で試料台に設置し、反射角60°くし幅2mmにて測定。
(加熱試験)
炉内の雰囲気温度が165℃で安定している熱風オーブンに5分間投入して加熱する。
プライマー層12cにブロッキング防止剤が含有されている従来の多くのハードコート層付き有機ガラスは、160℃程度の加熱を伴う曲げ加工後の成形品段階において、写像率が10%を超える大きな差で低下してしまう場合が多くみられた。
これに対して、本発明のハードコート層付き有機ガラス10は、160℃程度の加熱によっても写像率が10%を超える差で低下することはないため、プライマー層12cにブロッキング防止剤が含有させることによる上述の各恩恵を享受しつつ、曲げ加工後の成形品段階においても、優れた写像率を維持することができる。
加熱後の写像率低下が少ないハードコート層付き有機ガラス10は、上記の加熱試験後における写像率が、90%以上であることが好ましく、同写像率が95%以上であることが、より好ましい。
以上、その基本構成及び作用効果を説明した、ハードコート層付き有機ガラス10は、以下に詳細を説明する「ハードコート層付き転写シート12」を、有機ガラス基体11の表面に熱転写する方法によって製造することができる。
[有機ガラス基体]
ハードコート層付き有機ガラス10を構成する有機ガラス基体11については、所望の成形体に応じて各種の有機ガラスを適宜選択することができる。但し、ハードコート層付き有機ガラス10は、上述の通り、高温での加熱を伴う折り曲げ加工後における写像率の低下が小さいことを特徴とする。この優れた特徴を活かす観点から、有機ガラス基体11としては、透明性に優れる、有機ガラス板を用いることが好ましい。具体的には、ポリカーボネート樹脂、或いは、ABS樹脂、アクリル系樹脂等からなる有機ガラス板を好ましい有機ガラス板の具体例として挙げることができる。
ポリカーボネート樹脂等からなる有機ガラス基体11板の厚さは、特に限定されない。但し、この厚さは、1mm以上20mm以下であることが好ましく、1.5mm以上15mm以下であることがより好ましい。
(ハードコート層)
ハードコート層12bは、ハードコート層付き有機ガラス10、及び、ハードコート層付き有機ガラス成形品100の表面に耐傷性を付与する機能を有する層である。
ハードコート層12bは、硬化性樹脂組成物の硬化物からなる層である。ハードコート層12bを形成する硬化性樹脂組成物の主剤樹脂は、特に限定されない。但し、例えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、尿素樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、電離放射線硬化性樹脂等を、ハードコート層12bを形成する好ましい樹脂の具体例として挙げることができる。耐候性や耐傷性をより高い水準で付与する観点からは、上記の中でも、ハードコート層12bを形成する樹脂を電離放射線硬化性樹脂とすることが好ましい。
電離放射線硬化性樹脂は、電離放射線を照射することにより硬化する硬化性樹脂であり、電離放射線としては、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合或いは架橋し得るエネルギー量子を有するもの、例えば、紫外線(UV)又は電子線(EB)が用いられるほか、X線、γ線等の電磁波、α線、イオン線等の荷電粒子線も用いられる。
ハードコート層12bに使用できる電離放射線硬化性樹脂としては、従来から電離放射線硬化性を有する樹脂として慣用されている重合性オリゴマー(プレポリマー)、重合性ポリマーの中から適宜選択して用いることができ、良好な硬化特性を得る観点から、ブリードアウトしにくく、固形分基準として95〜100%程度としても塗布性を有し、且つ硬化させてハードコート層12bを形成する際に硬化収縮を生じにくいものが好ましい。
ハードコート層12bの厚さは、特に限定されない。但し、その厚さは、通常、1μm以上20μm以下程度である。ハードコート層12bの厚さは、優れた耐候性とその持続性得る観点、及び、ハードコート層付き有機ガラス10の透明性を維持する観点から、2μm以上20μm以下であることが好ましく、2μm以上10μm以下であることがより好ましくい。
上記の樹脂組成物の塗布により形成した未硬化樹脂層は、加熱処理、或いは、電子線等の電離放射線を照射して硬化することで、ハードコート層12bとなる。ここで、電離放射線として電子線を用いる場合、その加速電圧については、用いる樹脂や層の厚みに応じて適宜選定し得るが、通常加速電圧70kV以上300kV以下、照射線量は5Mrad以上10Mrad以下程度で未硬化樹脂層を硬化させることが好ましい。
(プライマー層)
プライマー層12cは、ハードコート層付き有機ガラス10において、ハードコート層12bとヒートシール層12dとの間に配置され、ハードコート層付き有機ガラス10、及び、ハードコート層付き有機ガラス成形品100において、ハードコート層12bに対する応力緩和層として機能するとともに、有機ガラス基体11に対するハードコート層12bの密着性を向上させる機能を有する層である。
ハードコート層付き転写シート12のプライマー層、即ち、ハードコート層付き有機ガラス10のプライマー層12cは、バインダー樹脂を含むプライマー層形成用組成物を用いて形成される。プライマー層形成用組成物に含まれるバインダー樹脂は特に限定されないが、主剤と硬化剤とからなる2液硬化型樹脂を含有することが好ましい。
プライマー層12cの形成に用いる上記の主剤としては、例えば、ポリウレタン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、プチラール樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン等を用いることができる。これらのバインダー樹脂は、単独で使用してもよく、又、2種以上を組合せて使用してもよい。これらのバインダー樹脂のなかでも、密着性及び耐候性の観点から、ポリウレタン樹脂を用いることが好ましい。
プライマー層12cの形成に用いる上記の各主剤の硬化を促進する硬化剤としては、例えばトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、シクロヘキサンフェニレンジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート等のイソシアネート硬化剤等を用いることができる。
プライマー層12cの厚さは、特に制限されないが、例えば、0.1μm以上5μm以下であることが好ましく、1μm以上4μm以下であることがより好ましい。
そして、このような厚さのプライマー層12cには、粒子状のブロッキング防止剤が含まれている。このブロッキング防止剤は、従来、各種の樹脂積層体成形品において用いられている無機粒子等からなる公知のブロッキング防止剤を適宜選択して用いることができる。
尚、上述した通り、ハードコート層付き有機ガラス10のプライマー層12c内に含まれているブロッキング防止剤である無機フィラー等の粒子のうち少なくとも一部の粒子の粒径が、前記プライマー層の厚みを超えている場合に、本発明は特に有効である。ここで上述の「ブロッキング防止剤(粒子)の粒径」とは、プライマー層12c内で一次粒子が凝集している場合は当該凝集後の二次粒子の粒径のことを言うものとする。
ハードコート層付き有機ガラスのプライマー層12cに含ませる粒子状のブロッキング防止剤として、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、タルク、炭酸カルシウム等の無機粒子を好ましく用いることができるブロッキング防止剤の具体例として挙げることができる。これらの無機粒子は、製造段階において、ブロッキング現象の発生を十分に抑制することができるのみならず、透明性が高いので、ハードコート層付き有機ガラス10及びハードコート層付き有機ガラス10成形品の透明性を高水準で維持しやすい。
ブロッキング防止剤の粒径は、透明性を維持しつつブロッキングを抑制する観点から、平均粒径としては、0.1〜10μm程度であることが好ましい。そして、少なくとも一部の、好ましくは、全粒子の半数以上の粒径が、実際に上述したプライマー層の厚み(好ましくは、0.1μm以上5μm以下)を超えていることが好ましい。尚、ブロッキング防止剤の粒子径は、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定することができる。
又、ブロッキング防止剤の含有量としては、上記のバインダー樹脂100質量部に対して0.1質量部以上30質量部以下であることが好ましく、3質量部以上20質量部以下であることがより好ましい。
尚、プライマー層12cは、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、上記以外の各種添加剤を含有していてもよい。このような添加剤としては、例えば、紫外線吸収剤、光安定剤、耐摩耗性向上剤、赤外線吸収剤、帯電防止剤、接着性向上剤、レベリング剤、チクソ性付与剤、カップリング剤、可塑剤、消泡剤、充填剤、溶剤、着色剤等が挙げられる。これらの添加剤は、常用されるものから適宜選択して用いることができる。
(ヒートシール層)
ヒートシール層12dは、ハードコート層12bを転写体の表面に形成するために、ハードコート層12bを有機ガラス基体11に接着するために設けられる層であり、このようなハードコート層を有機ガラス基体11に接着する機能を有する。
ヒートシール層12dに使用することができる熱融着性を有する樹脂としては、有機ガラス基体11の材質や熱転写の際の転写温度や圧力に応じて定められるものであるが、一般に、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩素化ゴム、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂等の樹脂が好ましく、有機ガラス基体11の材質や転写製品の用途に応じて、上記樹脂の中から1種又は2種以上の樹脂が選定される。プライマー層12cに含まれる粒子との屈折率差が小さく透明性に優れ、透明性と耐候性向上の点から、上記樹脂の中でもアクリル樹脂を単体で用いることが特に好ましい。
ヒートシール層12dには、上記ハードコート層12bやプライマー層12cと同様、耐候性を更に向上させるため、紫外線吸収剤や光安定剤等の耐候性改善剤を含有させることもできる。使用できる紫外線吸収剤や光安定剤としては、プライマー層12cにおいて述べたものと同様の各種の樹脂や添加剤を適宜用いることができる。
ヒートシール層12dの厚さについては、ハードコート層12bを有機ガラス基体11に接着するという機能と、優れた透明性を確保するという観点から、1μm以上7μm以下であることが好ましく、1μm以上6μm以下であることがより好ましい。
[ハードコート層付き転写シート]
以上説明したハードコート層12b、プライマー層12c、及び、ヒートシール層12dを含んでなる積層体を、有機ガラス基体11の表面の積層一体化する方法は特に限定されないが、ハードコート層付き転写シートを用いることが好ましい。
ハードコート層付き転写シートは、例えば、ポリエステルフィルム等の基材フィルム上に、ハードコート層付き有機ガラス10のハードコート層、プライマー層、ヒートシール層を構成することとなる各樹脂層が、この順で積層されている材料積層体である。
ハードコート層付き転写シートを用いてハードコート層付き有機ガラス10を製造する場合には、ヒートシール層を有機ガラス基体11の表面に対面させてハードコート層付き転写シート12を積層して加熱圧着することによりハードコート層付き転写シート12を有機ガラス基体11の表面に転写する。この転写の工程により、有機ガラス基体11の表面に、ヒートシール層12d、プライマー層12c、及び、ハードコート層12bが、この順で積層されてなるハードコート層付き有機ガラス10(図2参照)を得ることができる。
ハードコート層付き転写シート12を構成する基材フィルムの材料は、特に限定されない。但し、基材フィルムの材料は、ポリエステル樹脂フィルム又はポリオレフィン樹脂フィルムとすることが好ましい。又、上記フィルムのうち延伸フィルムであることがより好ましい。基材フィルムが、これらの樹脂フィルムであることにより、ハードコート層の形成を容易に行うことができる。尚、この基材フィルムはハードコート層付き有機ガラス10においては必須の構成部分ではなく、通常は、上記の熱転写の完了後に剥離される。
上記の基材フィルムとして好ましく用いることができるポリエステル樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート、エチレンテレフタレート−イソフタレート共重合体等のポリエステル樹脂からなる各種の樹脂フィルムを挙げることができる。
<ハードコート層付き有機ガラスの製造方法>
以下、ハードコート層付き有機ガラス10を製造する製造方法について説明する。尚、下記においては、有機ガラス基体11の両面にハードコート層を形成する工程を例に挙げて、この製造方法の実施態様について説明する。但し、本発明ハードコート層付き有機ガラス10の製造方法は以下に説明する製造方法に限定されるものではない。
図1に示すように、このハードコート層付き有機ガラスの製造方法は、(a)押出成形により有機ガラス基体11を得る工程、(c)有機ガラス基体11上に、ハードコート層を転写する工程の2つの工程を少なくとも行う製造方法である。又、必要に応じて、上記の(c)工程を行う前に、(b)有機ガラス基体11を加熱する工程、を更に行ってもよい。
尚、本発明のハードコート層付き有機ガラス10を製造する製造方法は、図1に示すようなインラインの連続工程に限定されず、各工程をオフラインで独立に行う製造方法であってもよい。以下、(a)、(b)、(c)の各工程について説明する。
[(a)押出成形により有機ガラス基体を得る工程]
押出成形は、従来公知の方法で行うことができる。例えば、有機ガラス基体11(ポリカーボネート板)の材料樹脂(ポリカーボネート樹脂)を加熱溶融し、押出機20のダイスから押出した後、冷却ロールで圧延し、ガイドロールを経て、引取りロールで引取りながら冷却固化することで有機ガラス基体11(ポリカーボネート板)を得ることができる。
[(b)有機ガラス基体を加熱する工程]
次に、押出成形後の有機ガラス基体11に対してヒーター30a、30bを用い加熱する。図1(b)では両面から加熱をしているが、有機ガラス基体11の片面から加熱してもよい。尚、上述の通り、この工程は本発明のハードコート層付き有機ガラス10の製造においては必ずしも必須の工程ではない。
[(c)有機ガラス基体上に、ハードコート層を転写する工程]
ハードコート層12b、プライマー層12c、及び、ヒートシール層12dを含んでなる積層体(以下「転写層」とも言う)を、有機ガラス基体11に転写するためには、図1に示すように、給紙ロール41a、41bの巻取り体からハードコート層付き転写シート12を巻き出し、ポリカーボネート板等の有機ガラス基体11の表面とハードコート層付き転写シート12のヒートシール層12dとを対面させた状態でニップロール42a、42bによって、加熱加圧することで圧着し、その後、基材フィルム12aを剥離する。これにより、ハードコート層付き有機ガラス10を得ることができる。
尚、基材フィルムは、この後に行う「曲げ加工」後にも剥がすことはできるが、剥離のしやすさから曲げ加工前に剥がすことが好ましい。ハードコート層付き転写シート12と有機ガラス基体11との積層体から基材フィルム12aを剥離する方法は特に限定されないが、例えば、剥離ロール43a、43bを介して排紙ロール44a、44bへ基材フィルム12aを巻き取ることにより、上記積層体から基材フィルム12aを連続的に剥離することができる。
[加圧及び加熱条件]
上記の製造方法において、ハードコート層を転写する際の圧力と加熱温度は特定の範囲に限定されないが、本発明者らの実験の積み重ねにより、一例として、従前の製造ラインで行っていた(b)工程を省略し、尚且つ、転写時の圧力を大幅に高めることにより、ハードコート層付き有機ガラス10の上記「加熱試験前後」の写像率の低下を、大幅に縮小できることが確認されている。好ましい製造条件の具体例は実施例において示す。何れにしても、試験的な製造を行って得た試作品について、上記の簡単な加熱試験を行い、この試験において良好な結果を示すことが確認された場合の製造条件(加熱温度と圧力の組合せ)により、製品の製造を行うことにより、本発明の効果を享受することができる。
<ハードコート層付き有機ガラス成形品の製造方法>
以下、ハードコート層付き有機ガラス成形品100を製造する製造方法について説明する。尚、下記においては、上述の「ハードコート層付き有機ガラスの製造方法」によって、得たハードコート層付き有機ガラス10を用いて曲面部分や折れ曲がり部分を含む形状からなるハードコート層付き有機ガラス成形品100を製造する場合の実施態様を具体例として説明する。
[(d)加熱工程]
この工程は、続く曲げ工程に先行して、前工程において得たハードコート層付き有機ガラス10を加熱する工程である。この加熱は、従来公知の各種加熱手段により行うことができる。例えば、パイプヒーター、赤外線ヒーターによる部分加熱、電気炉による全体加熱によって行うことができる。
この加熱の温度は、ハードコート層付き有機ガラス10を構成する有機ガラス基体11の表面温度がガラス転移温度(Tg)以上であればよく、例えば、有機ガラス基体11がポリカーボネート板である場合であれば、160℃以上であることが好ましい。
[(e)曲げ工程]
この工程は、加熱されたハードコート層付き有機ガラス10を所望の形状に曲げ変形させる工程である。曲げ加工の方法は特に制限されないが、一例として加熱により軟化した部分に成形型を当てて、型に沿って折曲げることで形状をつくる製法を挙げることができる。
この製造方法において、本発明のハードコート層付き有機ガラス10を用いることにより、上記の通り160℃程度の高温での加熱を経て曲げ加工を行った場合であっても、曲げ加工後のハードコート層付き有機ガラス成形品100における写像率の低下を十分に抑制することができる。
[1.ハードコート層付き転写シートの作成]
ポリエチレンテレフタレートからなる基材フィルム(厚さ50μm)に、下記の「ハードコート層形成用組成物」を、塗布厚さ3μmで塗工して塗膜を形成し、この塗膜を電子線照射10Mradにて硬化させることにより、基材フィルム上に厚み3μmのハードコート層を形成した。
(ハードコート層形成用の樹脂組成物)
多官能のウレタンアクリレート(分子量約1,000)60質量部
多官能のカプロラクトン変性ウレタンアクリレート(分子量数千程度)40質量部
ヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤:0.7質量部
ヒンダードアミン系光安定剤:4.2質量部
非反応性シリコーン化合物:0.3質量部
耐傷無機粒子:2重量部
次いで、このハードコート層の表面にコロナ放電処理をし、下記の「プライマー層形成用樹脂組成物」をグラビアリバース法によって塗工して厚さ2μmのプライマー層を形成した。
(プライマー層形成用の樹脂組成物)
ポリカーボネート系ウレタンアクリル共重合体:100質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤:17質量部
ヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤:13質量部
光安定剤:8質量部
粒子(シリカ粒子、平均粒径:3μm):9質量部
硬化剤(ヘキサンメチレンジイソシアネート):25質量部
その後、形成したプライマー層上に、熱融着樹脂(アクリル樹脂)をグラビアリバース法によって塗工して厚さ4μmのヒートシール層を形成した。
上記工程により、基材フィルム上に、ハードコート層、プライマー層、及び、ヒートシール層がこの順に積層された実施例・比較例用の「ハードコート層付き転写シート」を得た。以下の各製造、各試験において、実施例、及び、比較例の何れの製造・試験においても、上記の「ハードコート層付き転写シート」を用いた。
[2.ハードコート層付き有機ガラスの製造]
下記の有機ガラス基体と、上記の「ハードコート層付き転写シート」を用いて、実施例及び比較例の「ハードコート層付き有機ガラス」を製造した。実施例、比較例の各「ハードコート層付き有機ガラス」は、材料については何れにおいても同一の材料を用い、製造条件のみを変更して、実施例、比較例の各「ハードコート層付き有機ガラス」を作り分けた。尚、実施例及び比較例の「ハードコート層付き有機ガラス」のサイズは、何れも300mm×300mmとした。実施例については同一条件で2点、比較例については同一条件で2点のハードコート層付き有機ガラスの製造を行い、それぞれ表1中では試料1、2と示した。
(有機ガラス基体)
実施例、及び、比較例の何れにおいても、「有機ガラス基体」としては、300mm×300mm、厚さ4.0mmの同一種のポリカーボネート板を用いた。
(製造方法)
上述の「ハードコート層付き有機ガラスの製造方法」を構成する工程のうち「有機ガラス基体上に、ハードコート層を転写する工程」(c)に、上記の「有機ガラス基体」を投入して、実施例及び比較例の各「ハードコート層付き有機ガラス」を製造した。
尚、「有機ガラス基体を加熱する工程」(b)については、比較例の「ハードコート層付き有機ガラス」の製造においては下記条件で行ったが、実施例の「ハードコート層付き有機ガラス」の製造においては、工程(b)は行わずに、常温(20〜25℃)のまま、有機ガラス基体を上記の工程(c)に投入した。
(製造条件:工程(b)における加熱条件)
下記表1にも示す通り、比較例の製造においてのみ、ヒーターを用いて、工程(c)に投入する直前の有機ガラス基体(ポリカーボネート板)の表面温度が120℃となるように加熱した。
Figure 2020163769
(製造条件:工程(c)における転写条件)
「有機ガラス基体上に、ハードコート層を転写する工程」(c)における、実施例と比較例の各「ハードコート層付き有機ガラス」の製造における転写条件(ニップロールによる加熱加圧条件)は下記表2に示す通りとした。
Figure 2020163769
[試験例1:加熱試験前後の写像率測定]
実施例・比較例の各試料の「ハードコート層付き有機ガラス」を100mm×50mmに断裁したもので、下記の「加熱試験」を行い、当該「加熱試験」前後の写像率を、それぞれ下記の「写像率測定方法」により測定した。結果は表3に示す通りであった。
(加熱試験)
炉内の雰囲気温度が165℃で安定している熱風オーブンに5分間投入して加熱する。
(写像率測定方法)
写像率測定器「ICM−1T(スガ試験機株式会社製)」(JIS K7374:2007に準拠)を用いて測定。実施例・比較例の各「ハードコート層付き有機ガラス」のハードコート層を光源に向けた状態で試料台に設置し、反射角60°くし幅2mmにて測定した。加熱後の測定については、各「ハードコート層付き有機ガラス」を常温まで自然冷却した後に写像率の測定を行った。結果は表3に示す通りであった。
[試験例2:加熱試験前後の透明性評価(目視確認)]
上記試験例1において製造した各試料につき、下記の「目視評価方法」によって透明性を確認し、下記の「評価基準」に基づいて評価した。結果は表3に示す通りであった。
(目視評価方法)
評価対象とするハードコート層面と反対側の面に黒ビニールテープを貼る。その際、気泡を噛まないようにラミロールを使用する。評価対象とするハードコート層面を上向きにして目より下の高さに持ち、天井の蛍光灯を写り込ませ、像の鮮明さを下記の評価基準に基づいて評価する。
(評価基準)
A:写り込んだ像全体に透明感があり、且つ蛍光灯の輪郭が鮮明。
B:写り込んだ像全体の透明感低いが、蛍光灯の輪郭は鮮明。
C:写り込んだ像全体に白曇り感有り、蛍光灯の輪郭は鮮明。
D:写り込んだ像全体の白曇り感が強く、蛍光灯の輪郭に滲み発生。
Figure 2020163769
表3に示す通り、例えば、転写前の有機ガラス基体の表面温度を常温に保持したまま、ハードコート層転写時の圧力を通常よりも増加する等、製造条件の調整によって、加熱後の写像率低下が可能であること、そして、このように加熱後の写像率の低下を小さく抑えた「ハードコート層付き有機ガラス」を用いることにより、高い透明性を維持できることが確認された。このことから、本発明の「ハードコート層付き有機ガラス」が、高温での加熱を伴う、曲げ加工用途に適性を有するものであることが分かる。
10 ハードコート層付き有機ガラス
11 有機ガラス基体
12 ハードコート層付き転写シート
12a 基材フィルム
12b ハードコート層
12c プライマー層
12d ヒートシール層
20 押出機
30a、30b ヒーター
41a、41b 給紙ロール
42a、42b ニップロール
43a、43b 剥離ロール
44a、44b 排紙ロール
100 ハードコート層付き有機ガラス成形品

Claims (4)

  1. 有機ガラス基体の表面に、ヒートシール層とプライマー層とを介してハードコート層が積層されてなる、曲げ加工用のハードコート層付き有機ガラスであって、
    前記プライマー層には粒子状のブロッキング防止剤が含まれていて、
    下記の写像率測定方法による写像率について、下記の加熱試験前後の写像率(%)の差が10%以下である、ハードコート層付き有機ガラス。
    (写像率測定方法)
    JIS K7374:2007に準拠した写像率測定装置を使用し、ハードコート層付き有機ガラスのハードコート層を光源に向けた状態で試料台に設置し、反射角60°くし幅2mmにて測定する。
    (加熱試験)
    炉内の雰囲気温度が165℃で安定している熱風オーブンに5分間投入して加熱する。
  2. 前記加熱試験後の前記写像率が90%以上である、請求項1に記載のハードコート層付き有機ガラス。
  3. 前記プライマー層内に含まれている前記ブロッキング防止剤のうち少なくとも一部の粒子の粒径が、前記プライマー層の厚みを超えている、請求項1又は2記載のハードコート層付き有機ガラス。
  4. 請求項1から3の何れかに記載のハードコート層付き有機ガラスを、所定の加熱温度で加熱する加熱工程と、前記加熱後のハードコート層付き有機ガラスを曲げる曲げ工程と、を含む、ハードコート層付き有機ガラス成形品の製造方法であって、
    前記加熱工程においては、前記有機ガラス基体の表面温度が160℃以上となる加熱温度で、前記ハードコート層付き有機ガラスを加熱する、ハードコート層付き有機ガラス成形品の製造方法。
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