JP7459472B2 - ハードコート層付き有色ガラス - Google Patents

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Description

本発明は、ハードコート層付き有色ガラスに関する。詳しくは、本発明は、有機ガラスからなる有色のガラス基材の表面に、硬化性樹脂からなるハードコート層が設けられてなるハードコート層付きの有色の有機ガラスに関する。
自動車のサイドウインドウ等に用いるハードコート層付きの有色ガラスを構成するガラス基材として、例えば、ポリカーボネート等からなる樹脂製のガラス基材等、旧来の無機ガラスよりも成型容易性や軽量性に優れる有機ガラスが広く用いられている。これらの有機ガラスを用いたハードコート層付きの有色ガラスは、有色の有機ガラスの表面に硬化性樹脂からなるハードコート層が積層される構成とされている(特許文献1、2参照)。
しかしながら、ガラス基材として有機ガラスを用いるハードコート層付きの有色ガラスにおいては、ガラス基材が無色透明である場合よりも、ガラス基材が有色であることに起因するハードコート層の微細なひび割れ(クラック)が発生しやすくなるという問題があった。
実全昭60-36223号公報 特開2011-116182号公報
本発明は、基材として有機ガラス基材を用いるハードコート層付きの有色ガラスにおいて、ハードコート層のクラックの発生を低減させることを目的とする。
本発明者らは、有色の有機ガラス基材を用いてなるハードコート層付きの有色ガラスにおいて、有機ガラス基材と、ハードコート層との間に中間樹脂基材層を介在させる層構成とすることにより、上記課題を解決することができることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1) 有機ガラス基材と、ハードコート層と、を備えるハードコート層付き有色ガラスであって、前記有機ガラス基材は、単一の有色層からなる単層構成であるか、又は、少なくとも一方の最表面層が有色層である多層構成であって、波長800nm以上1000nm以下における赤外線透過率が70%以下であり、前記ハードコート層は、硬化性樹脂を主たる材料樹脂とし、前記有機ガラス基材の前記有色層の表面に、中間樹脂基材層を介して積層されていて、前記中間樹脂基材層は、ガラス転移温度(Tg)が63℃以上であり、厚さが50μm以上であって、波長800nm以上1000nm以下における赤外線透過率が80%以上である、ハードコート層付き有色ガラス。
(1)の発明によれば、有機ガラスを基材として用いるハードコート層付き有色ガラスにおいて、基材が有色であることに起因するハードコート層のクラックの発生を低減させることができる。
(2) 前記有機ガラス基材は、波長800nm以上1000nm以下における赤外線透過率が10%以下である、(1)に記載のハードコート層付き有色ガラス。
(2)の発明によれば、(1)の発明において、有色層における蓄熱に起因するハードコート層のクラック発生を、より高い確度で防止することができる。又、外部視認は可能でありながら、尚且つ、十分な内部隠ぺい性を有するスモークガラス等において、有色層における蓄熱に起因するハードコート層のクラック発生を、十分に低減させることができる。
本発明によれば、基材として有機ガラス基材を用いるハードコート層付き有色ガラスにおいて、ハードコート層のクラックの発生を低減させることができる。
本発明のハードコート層付き有色ガラスの層構成を模式的に示す断面図である。 本発明のハードコート層付き有色ガラスの他の実施形態における層構成を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではない。本発明は、その目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
<ハードコート層付き有色ガラス>
[全体構成]
図1に示すように、本発明のハードコート層付き有色ガラス10は、有色の有機ガラス基材4の表面に、中間樹脂基材層3を介してハードコート層1が積層されている層構成を基本構成とする。有機ガラス基材4としては、全層に均一に着色材料を含有してなる単層構成の有色の有機ガラス基材を好ましく用いることができる。但し、本発明のハードコート層付き有色ガラスを構成するガラス基材は、無色透明な層に積層されている有色層が表面に露出している多層構成の有機ガラス基材であってもよい。この場合においては、中間樹脂基材層3は多層の有機ガラス基材4の表面に露出している有色層の表面に積層される。
尚、ハードコート層1と中間樹脂基材層3とを十分な密着性で直接密着させることが難しい場合等においては、ハードコート層1と中間樹脂基材層3とは、接着層2を介して接合されていることが好ましい。接着層2を設ける場合、より詳細には、ハードコート層1の側から順に、プライマー層とヒートシール層とが配置されてなる2層構成を、好ましい層構成の一例として挙げることができる。又、接着層2の厚さを50μm以上として、中間樹脂基材層3の機能を担保させることもできる。
そして、上記の層構成からなるハードコート層付き有色ガラス10においては、有機ガラス基材4が所望の色彩の外観をガラス基材に付与し、ハードコート層1が表面保護層として機能する。
又、ハードコート層付き有色ガラス10の全体形状は、図1に示すような平板状のものに限られない。用途に応じて様々な形状に成型することができる。例えば、ハードコート層付き有色ガラス10を、曲面を含む形状に成形された各種のハードコート層付きガラス成型品とすることもできる。
尚、本明細書において、ガラス基材に係る「有色」とは、「無色透明ではない」ことを意味し、具体的には、全光線透過率が、90%未満であることを意味するものとする。又、本明細書における「全光線透過率」とは、JIS-K-7361に準拠して測定された光線透過率のことを言うものとする。又、「赤外線透過率」については、特段の断りのない場合、全て、「分光光度計を用いて測定した波長800nm以上1000nm以下における1nmごとの光線透過率の測定値の平均値」のことを言うものとする。
尚、ハードコート層付き有色ガラス10を構成する上記各層のガラス転移温度(Tg)は、それぞれ以下の各範囲であることが好ましい。ハードコート層1は、耐熱性の観点から、ガラス転移温度(Tg)が63℃以上であることが好ましく80℃以上であることがより好ましい。又、中間樹脂基材層3は、ガラス転移温度(Tg)が63℃以上であればよく、尚且つ、有機ガラス基材4のガラス転移温度(Tg)より低い温度であることが好ましい。又、有機ガラス基材4のガラス転移温度(Tg)は、63℃以上であることが好ましく、80℃以上であることがより好ましい。又、加工温度の上限との関連で、200℃以下であることが好ましい。
[ハードコート層]
ハードコート層1は、硬化性樹脂を含んでなる樹脂組成物(以下、「硬化性樹脂組成物」とも言う)からなる層である。そして、このハードコート層1は、有色ガラス10の表面保護層として、その最表面に良好な耐傷性を備えさせる機能を有する層である。尚、このハードコート層1は、ハードコート層付き有色ガラス10に、防汚・防曇的性を付与することもできる。
ハードコート層1を形成する硬化性樹脂組成物の主たる材料樹脂としては、熱硬化性樹脂、或いは、電離放射線硬化性樹脂を、適宜選択して用いることができる。
ハードコート層1を形成するための硬化性樹脂組成物の主たる材料樹脂として熱硬化性樹脂を用いる場合、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、尿素樹脂、熱硬化性アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることができる。
尚、本明細書において、「主たる材料樹脂」とは当該樹脂を含んで形成される樹脂層において、樹脂成分中の組成比が最も大きい樹脂であり同組成比で50質量%以上の割合を占める樹脂のことを言うものとする。よってハードコート層1には、上記主たる「材料樹脂」以外の樹脂が、必要に応じて、「主たる材料樹脂」よりも少ない割合で混合されていてもよい。
ハードコート層1を形成するための硬化性樹脂組成物の主たる材料樹脂として電離放射線硬化性樹脂を用いる場合、従来から電離放射線硬化性を有する樹脂として慣用されている重合性オリゴマーやプレポリマーの中から適宜選択して用いることができる。そのような重合性オリゴマーやプレポリマーとしては、分子中にラジカル重合性不飽和基を持つオリゴマーやプレポリマー、例えば、エポキシ(メタ)アクリレート系、ウレタン(メタ)アクリレート系やポリエーテル系ウレタン(メタ)アクリレートやカプロラクトン系ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート系、ポリエーテル(メタ)アクリレート系のオリゴマーやプレポリマー等を好ましく用いることができる。
ハードコート層1を形成するための硬化性樹脂として電離放射線硬化性樹脂を用いる場合、これらの樹脂に照射する電離放射線としては、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合或いは架橋し得るエネルギー量子を有するもの、例えば、紫外線(UV)又は電子線(EB)を選択することができる。又、その他、X線、γ線等の電磁波、α線、イオン線等の荷電粒子線も選択することができる。
又、硬化性樹脂組成物は、耐候性及びハードコート性を向上させ、優れた透明性を得る観点から、シリコーン化合物を含有することができる。シリコーン化合物としては、アミノ基、エポキシ基、メルカプト基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、(メタ)アクリロイル基、アリル基等の反応性官能基を有する反応性シリコーン化合物、或いはこれらの反応性官能基を有しない非反応性シリコーン化合物の何れも用いることができる。
又、ハードコート層1を形成する硬化性樹脂組成物には、その性能を阻害しない範囲でその他の各種添加剤を含有させることができる。各種添加剤とは、例えば、紫外線吸収剤、重合禁止剤、架橋剤、帯電防止剤、接着性向上剤、酸化防止剤、レベリング剤、チクソ性付与剤、カップリング剤、可塑剤、消泡剤、充填剤、溶剤等である。
ハードコート層1の厚さは、特に制限されないが、0.1μm以上20μm以下であることが好ましく、1μm以上10μm以下であることがより好ましい。
又、ハードコート層1は、耐摩耗性を有することが好ましい。耐摩耗性についての具体的な指標として、ハードコート層1は、テーバー摩耗(規格:ASTM D 1044-08e1)により、下記の評価条件で評価した場合における試験前後のヘイズ値の変化(ΔH)が、9%以下であることが好ましい。
(評価条件):摩耗輪CS-10Fを用いて500g荷重500回転の試験を行い、試験前後のヘイズ値の変化(ΔH)を測定する。(尚、ヘイズ値は、JIS K 7136に基づいて測定する。)
[接着層]
接着層2は、上述の通りハードコート層1の側から順に、プライマー層とヒートシール層(両層については図示せず)とが配置されてなる2層構成を好ましい構成の一例として挙げることができる。この場合において、プライマー層は、ハードコート層1に対する応力緩和層として補助的機能を発揮するとともに、有機ガラス基材4に対するハードコート層1の密着性を向上させる。又、ヒートシール層は、転写によりハードコート層を形成する場合に必須であり、熱融着性を有する樹脂からなり、ハードコート層1と有機ガラス基材4との間の十分な接着強度を確保する機能を発揮する。
上記のプライマー層を形成する樹脂の具体例として、例えば、ポリウレタン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、プチラール樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン等を挙げることができる。これらの各樹脂は、単独で用いられてもよく、2種以上が組合せされて用いられてもよい。
上記のヒートシール層を形成する熱融着性を有する樹脂の具体例として、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、塩素化ポリプロピレン、塩素化ゴム、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂等を挙げることができる。
プライマー層及びヒートシール層等からなる接着層2には、耐候性を更に向上させるため、紫外線吸収剤や光安定剤等の各種の耐候性改善剤を含有させることができる。
接着層2の厚さは、特に制限されないが、0.2μm以上10μm以下であることが好ましい。又、プライマー層の厚さは、0.1μm以上5μm以下であることが好ましく、1μm以上4μm以下であることがより好ましい。ヒートシール層の厚さは、1μm以上7μm以下であることが好ましく、1μm以上6μm以下であることがより好ましい。
[中間樹脂基材層]
中間樹脂基材層3は、ハードコート層付き有色ガラス10において、有機ガラス基材4の表面に露出する有色層と、ハードコート層1との間に配置される樹脂層である。
中間樹脂基材層3を形成することができる樹脂の具体例として、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)(Tg:100℃)等のアクリル系樹脂、ポリカーボネート(PC)(Tg:145℃)、及び、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂(ABS)(Tg:80℃~125℃)等を挙げることができる。例えば、これらのうちから選ばれる一の樹脂を主たる材料として中間樹脂基材層3を形成することができる。上記各樹脂の中でも、透明で赤外線透過性が高く、耐候性に優れた樹脂であるアクリル系樹脂を特に好ましく用いることができる。
中間樹脂基材層3は、波長800nm以上1000nm以下における赤外線透過率が80%以上であることを特徴とする。又、この赤外線透過率は90%以上であることがより好ましい。中間樹脂基材層3の赤外線透過率が80%以上とし、この層での赤外線の吸収量を低下させることにより、赤外線による蓄熱に起因する温度上昇を抑制し、有機ガラス基材4の熱変形よりも中間樹脂基材層3の熱変形を小さくして、ハードコート層1への熱変形による応力を小さくし、これにより、有機ガラス基材4の熱変形に起因するハードコート層1のクラック発生を抑制することができる。又、赤外線による蓄熱により温度上昇する有機ガラス基材4との間に、温度上昇の小さい中間樹脂基材層3を設けることにより、ハードコート層1への熱伝導を緩和し、ハードコート層1の温度上昇を抑え、熱によるダメージを緩和することもできる。
中間樹脂基材層3の厚さは、50μm以上であればよく、125μm以上1000μm以下であることが好ましく、175μm以上500μm以下であることがより好ましい。上述の通りガラス転移温度(Tg)が63℃以上であって、尚且つ、厚さが50μm以上、好ましくは125μm以上の中間樹脂基材層3を中間緩衝層として有機ガラス基材4とハードコート層1との間に配置することにより、ハードコート層1への熱変形による応力や、熱伝導による温度上昇を抑えることができ、これにより、有機ガラス基材4の熱変形やハードコート層1の熱によるダメージに起因するハードコート層1のクラック発生を有意に低減させることができる。尚、中間樹脂基材層3の厚さを厚くすると、全体の厚さの中で、有機ガラス基材4の占める割合が小さくなり、所望の透過率、着色度を得る際に、中間樹脂基材層3と有機ガラス基材4の透過率、着色度の差が大きくなることから、外観が悪化するおそれがあるため、この観点から、中間樹脂基材層3の厚さの上限は上記の通り1000μm以下の範囲内とすることが好ましい。
[有機ガラス基材]
有機ガラス基材4は、ベース樹脂とする樹脂材料に各種の着色材が適量添加された材料組成物を所望の形状に成型することによって得ることができる。尚、有機ガラス基材4が多層構成である場合は、有色層のみに着色材を添加すればよい。
尚、有機ガラス基材4は、波長800nm以上1000nm以下における赤外線透過率が70%以下であればよく、同赤外線透過率が10%以下であることが好ましい。有機ガラス基材4の赤外線透過率が70%以下であるとき、中間樹脂基材層3によってハードコート層1のクラックの発生を防止する効果が顕在化し、同赤外線透過率が10%以下であるとき、上記効果は従来品に対する特段に好ましい効果として発現する。
有機ガラス基材4を形成する樹脂材料としては、従来公知の各種の有機ガラス用の樹脂材料を適宜選択することができる。ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、或いは、アクリル系樹脂を好ましい有機ガラス板の樹脂材料の具体例として挙げることができる。
又、有色層に添加する着色剤としては、カーボンブラック(墨)、鉄黒、チタン白、アンチモン白、黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青、コバルトブルー等の無機顔料、キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー等の有機顔料又は染料、アルミニウム、真鍮等の鱗片状箔片からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の鱗片状箔片からなる真珠光沢(パール)顔料等、公知の各剤を適宜選択して用いることができる。又、赤外線を吸収する目的で、フタロシアニン化合物、スズ酸化インジウム、アンチモン酸化スズ等を添加することもできる。有色層における上記各着色剤の含有量は特定範囲に限定されないが、全層における波長800nm以上1000nm以下における赤外線透過率が、上述の範囲内となる量に調整することが好ましい。
有機ガラス基材4の厚さは、用途や成型形状に応じて所望の厚さとすることができるが、1mm以上20mm以下であることが好ましく、1.5mm以上15mm以下であることがより好ましい。
[他の実施形態]
本発明のハードコート層付き有色ガラスの他の実施形態として図2に示すハードコート層付き有色ガラス20を挙げることができる。ハードコート層付き有色ガラス20は、有機ガラス基材4の有色の表面に、中間樹脂基材層3を介してハードコート層1が積層されている層構成を基本構成とする点において、図1に示すハードコート層付き有色ガラス10と基本層構成が共通するが、両最表面に接着層2、2Aを介してハードコート層1、1Aが配置されていながら、中間樹脂基材層3については、有機ガラス基材4の両面のうち一方の表面側にのみ配置されている。ハードコート層付き有色ガラス20は、このように非対称な層構成からなる点を、上述のハードコート層付き有色ガラス10とは異なる特徴とする。その他の各層毎の物性については上述したハードコート層付き有色ガラス10と同様であればよい。
ハードコート層付き有色ガラス20は、例えば、使用時において太陽光L等に晒される側の面である受光面側寄りの有色面上にのみ中間樹脂基材層3が配置されていることにより、特に、クラックが起きやすい、受光面側のハードコート層1においてクラックの発生を必要最小限の構成で効率よく低減させることができる。
[ハードコート層付き有色ガラスの製造方法]
本発明のハードコート層付き有色ガラスは、従来公知のハードコート層付き有機ガラスの製造方法又はそれに準じた各種の製造方法により製造することができる。但し、以下に詳細を説明する製造方法により、本発明のハードコート層付き有色ガラスを、特に高い生産性の下で製造することができる。尚、下記、実施例においては、この製造方法により、試料とするハードコート層付き有色ガラスを製造した。
(第1の積層一体化工程)
第1の積層工程は、中間樹脂基材層3の表面にハードコート層1を積層一体化した積層体を得る工程である。上記の積層体を得るための材料としては、PET等からなる基材にハードコート層、プライマー層、ヒートシール層が順次積層されてなる、公知のハードコート転写フィルムを用いることが好ましい。そして、ハードコート転写フィルムのヒートシール層の表面を、中間樹脂基材層3を構成する樹脂フィルムに積層して熱転写した後、上記基材のみハードコート層から剥離することで、中間樹脂基材層3の表面にハードコート層1を積層一体化した積層体を得ることができる。
(第2の積層一体化工程)
第2の積層一体化成形工程は、第1の積層一体化工程で得た上記の積層体と、有色の有機ガラス基材とを、更に積層し、この積層体を加熱加圧成形して一体化することにより、ハードコート層付き有色ガラスを得る工程である。この加熱加圧成形は、ハードコート層1、接着層2、中間樹脂基材層3、及び、有機ガラス基材4を含んでなる積層体を、単一の又は一連の処理によって加熱圧着して一体化成形する工程である。加熱加圧成形の具体的方法としては、ロールラミネート法、プレス成形法、オートクレーブ成形法、バッギング成形法、ラッピングテープ法及び内圧成形法等を採用することができる。又、有色の有機ガラス基材を射出成型により作製する場合は、第1の積層一体化工程で得た上記の積層体を射出成型機の金型に配置し、成型と同時に、一体化させるインサート成型法を用いることもできる。
[ハードコート層付き有色ガラス試料の作成]
上述した「ハードコート層付き有色ガラスの製造方法」(但し、〔転写用ハードコートフィルム、ハードコート層積層体の製造〕等、製造方法の詳細については、下記に記載の通りとした)により、各実施例及び各比較例のハードコート層付き有色ガラス試料を作成した。試料作成のための材料は下記の通りとした。又、板状の各試料のサイズは何れも25mm×25mmとした。但し、比較例1、4~5、及び、参考例においては、中間樹脂基材層を配置せずに、ハードコート層を各有機ガラス基材に接着層のみを介して積層した。
尚、表1中の有機ガラス基材及び中間樹脂基材の全光線透過率は、何れも、各基材を積層一体化前の単体の状態で、ヘーズメーター「HM-150N(株式会社村上色彩技術研究所製)」を用いて測定したものである。又、赤外線透過率については、紫外可視近赤外分光光度計(日本分光株式会社製「V-770」)にて、波長1nmごとの分光透過率を測定し、波長800nm以上1000nm以下の領域での測定を平均することにより、求めた値である。
(有機ガラス基材1(単層有色))
:ポリカーボネート樹脂をベース樹脂とし、顔料としてカーボンブラック、及び、赤外線吸収剤として六ホウ化ランタンが配合されているガラス樹脂組成物(Tg:150℃)を厚さ4mmの平板に成型した、有色のガラス基材を、各実施例及び比較例の試料を構成する単層の有機ガラス基材1(有機ガラス基材1-1~1-2)として用いた。上記顔料の配合量は、各有機ガラス基材の光線透過率が、それぞれ表1記載の透過率となる配合量とした。
(有機ガラス基材2(多層有色))
:厚さ4mmの透明なポリカーボネート樹脂板(Tg:150℃)の表面に、ベース樹脂がアクリルであり、顔料としてカーボンブラック、及び、赤外線吸収剤として六ホウ化ランタンが配合されてなる厚さ100μmの有色樹脂フィルムを積層してなる有色のガラス基材を、各実施例及び比較例の試料を構成する多層の有機ガラス基材2として用いた。各有機ガラス基材において有色層を構成する有色樹脂フィルム中の上記顔料の配合量は、各有機ガラス基材の光線透過率が、それぞれ表1記載の透過率となる配合量とした。
(有機ガラス基材3(透明))
:厚さ4mmの透明なポリカーボネート樹脂板からなる透明のガラス基材(Tg:150℃)を、参考例の試料を構成する多層の有機ガラス基材(有機ガラス基材3)として用いた。
(中間樹脂基材1)
ポリメタクリル酸メチル(PMMA)(Tg:100℃)からなる樹脂フィルムを各実施例及び比較例の試料の中間樹脂基材層を構成する中間樹脂基材1(中間樹脂基材1-1~1-6)として用いた。各中間樹脂基材の厚さは、それぞれ表1に記載の厚さとした。
(中間樹脂基材2)
ポリ塩化ビニル(PVC)(Tg60℃)からなる樹脂フィルムを各実施例及び比較例の試料の中間樹脂基材層を構成する中間樹脂基材2(中間樹脂基材2-1~2-2)として用いた。各中間樹脂基材の厚さは、それぞれ表1に記載の厚さとした。中間樹脂基材2-2についてのみ上記顔料を配合し、光線透過率が、表1記載の透過率となるようにした。
〔転写用ハードコートフィルム、ハードコート層積層体の製造〕
基材フィルム(剥離フィルム)として、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)(製品名:E5101,東洋紡社製)からなるフィルムを用い、該基材フィルムの塗布面に、以下に示すハードコート層形成用の硬化性樹脂組成物(希釈後固形分30%、希釈溶剤:酢酸エチル)をグラビアコーティングにより塗布して未硬化樹脂層を形成し、90kV及び7Mrad(70kGy)の条件で電子線を照射して、該未硬化樹脂層を架橋硬化させることにより、ハードコート層(厚さ:3μm)を形成した。ハードコート層は23℃から150℃までの温度領域で、明確なガラス転移温度を示さなかった。
(ハードコート層形成用樹脂組成物)
6官能の電離放射線硬化性樹脂(6官能のウレタンアクリレート,重量平均分子量Mw:約1,000)60質量部と、2官能のカプロラクトン変性ウレタンアクリレート(重量平均分子量:数千程度)40質量部との混合物:100質量部
ヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤(製品名:Tinuvin479,BASFジャパン株式会社製):0.7質量部
反応性官能基を有する光安定剤(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジニルメタクリレート,製品名:サノールLS-3410,日本乳化剤株式会社製):4.2質量部
非反応性シリコーン化合物(ポリエーテル変性シリコーンオイル):0.3質量部
耐傷フィラー(シリカ粒子、平均粒子径:2μm):2重量部
次いで、ハードコート層の面にコロナ放電処理をした上に、下記組成のプライマー層形成用樹脂組成物(希釈後固形分:13%、希釈溶剤:MEK)をグラビアコーティングにより塗布して、ブロッキングしない程度に表面を乾燥させてプライマー層(厚さ:3μm)を形成した。
(プライマー層形成用樹脂組成物)
ポリカーボネート系ウレタンアクリル共重合体:100質量部
紫外線吸収剤A(Tinuvin400):13質量部
紫外線吸収剤B(Tinuvin479):17質量部
光安定剤(Tinuvin123):3質量部
粒子(平均粒径3μmのシリカ):8質量部
ポリイソシアネート(ヘキサメチレンジイソシアネート):25質量部
その後、プライマー層が完全に硬化する前に、プライマー層上にアクリル系樹脂(重量平均分子量(Mw):7.6×10、希釈後固形分:14%、希釈溶剤:メチルエチルケトン(MEK))をグラビアコーティングにより塗布することにより接着層(厚さ:4μm)を積層した。
更に、上記の、基材フィルム/ハードコート層/プライマー層/接着層の積層体を、40℃温度下に72時間置くことにより、未硬化のプライマー層を硬化させることで、各実施例及び比較例の「ハードコート層付き有色ガラス試料」用の「転写用ハードコートフィルム」を得た。
<転写用ハードコートフィルムと中間樹脂基材の積層>
上記記載の転写用ハードコートフィルムを中間樹脂基材1の上に転写フィルムを接着層が中間樹脂基材1の側になるように配置した上で、220℃の熱ラミロールにて3回加熱ラミネート加工した。その後、基材フィルムを剥離することにより、中間樹脂基材1、接着層、プライマー層、及びハードコート層がこの順で積層されている積層体を得た。
又、中間樹脂基材2を用いて、熱ラミロールの温度を180℃にした以外は、上記同様の方法で、中間樹脂基材2、接着層、プライマー層、及びハードコート層がこの順で積層されている積層体を得た。
<有機ガラス基材との積層>
有機ガラス基材を、150℃のホットプレートを用いて加熱した。上記にて作製した、「転写用ハードコートフィルム」と「中間樹脂基材の積層されている積層体」を、加熱した有機ガラス基材の片面に「中間樹脂基材」が有機ガラス基材側になるように配置した上で、200℃の熱ラミロールにて3回加熱ラミネート加工することにより、有機ガラス基材、中間樹脂基材、接着層、プライマー層、及びハードコート層がこの順で積層されている各実施例及び比較例の「ハードコート層付き有色ガラス試料」を得た。
又、転写用ハードコートフィルムと中間樹脂基材の積層体の代わりに、転写用ハードコートフィルムを用いて。同様に加熱した有機ガラス基材の片面に転写フィルムを接着層が有機ガラス基材側になるように配置した上で、200℃の熱ラミロールにて3回加熱ラミネート加工することにより、有機ガラス基材、接着層、プライマー層、及びハードコート層がこの順で積層されている比較例の「ハードコート層付き有色ガラス試料」を得た。
又、実施例1の「ハードコート層付き有色ガラス試料」について、ASTM D 1044-08e1の方法にて、摩耗輪CS-10Fを用いて500g荷重500回転の試験を行い、試験前後のヘイズ値の変化(ΔH)を測定したところ、ΔH=4.6%であった。実施例1のサンプル作製に用いたハードコート未形成の有機ガラス基材を用いて、同様の試験を実施したところ、試験前後のヘイズ値の変化(ΔH)を測定したところ、ΔH=31.2%であった。
Figure 0007459472000001
上記方法により、得られた実施例、比較例、及び、参考例の各試料について、下記評価方法に基づいて、本発明に係るハードコート層のクラック発生の低減効果の発現の程度を比較評価した。結果を表2に示す。
<クラック発生観察試験(耐候性試験)評価方法>
実施例、比較例、及び参考例の各試料について、キセノンウェザーメーター耐候性試験装置(SX-77 スガ試験機株式会社製)を用いて、JIS K 7350-2に準拠した条件(照度:180W/m、ブラックパネル温度63℃、)で500~2000時間暴露し、表2記載の各時間経過時において、ハードコート層の表面状態を目視により観察してクラックの発生の有無を確認した。表中「〇」はクラックが発生していないこと、「△」は、長さ1mm以下程度の微細なクラックが少数(25mm×25mmの試料表面の全体で3箇所以下)発生していること。「×」は、「△」の状態を超えるクラックが発生していることを示す。
Figure 0007459472000002
表1~表2より、本発明のハードコート層付き有色ガラスによれば、有機ガラスを基材として用いるハードコート層付き有色ガラスにおいて、基材が有色であることに起因するハードコート層のクラックの発生を有意に低減させることができることが分かる。特に表2から、光線透過率の小さいスモークガラス等において、本発明の優位性が顕著となり、有色層における蓄熱に起因するハードコート層のクラック発生を大幅に低減させることができることが分かる。
1、1A ハードコート層
2、2A 接着層
3 中間樹脂基材層
4 有機ガラス基材
10、20 ハードコート層付き有色ガラス

Claims (3)

  1. 有機ガラス基材と、ハードコート層と、を備えるハードコート層付き有色ガラスであって、
    前記有機ガラス基材は、単一の有色層からなる単層構成であるか、又は、少なくとも一方の最表面層が有色層である多層構成であって、波長800nm以上1000nm以下における赤外線透過率が70%以下であり、
    前記ハードコート層は、硬化性樹脂を主たる材料樹脂とし、ハードコート層付き有色ガラスの両最表面に、積層されていて、
    一方の最表面に積層されている前記ハードコート層は、前記有機ガラス基材の前記有色層の表面に、ガラス転移温度(Tg)が63℃以上であり、厚さが50μm以上であって、波長800nm以上1000nm以下における赤外線透過率が80%以上である、中間樹脂基材層を介して積層されていて、
    他方の最表面に積層されている前記ハードコート層は、前記中間樹脂基材層を介さずに前記有機ガラス基材の前記有色層の表面に積層されている、
    ハードコート層付き有色ガラス。
  2. 前記有機ガラス基材は、波長800nm以上1000nm以下における赤外線透過率が10%以下である、
    請求項1に記載のハードコート層付き有色ガラス。
  3. 前記有機ガラス基材は、全光線透過率が、5%以下である、
    請求項1又は2に記載のハードコート層付き有色ガラス。
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