JP2020161358A - 照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的ワイドな配光特性を有する照明装置を提供する。【解決手段】照明装置10は、光源20と、第1主面33、第1主面33に沿う第1方向における端部に設けられた第1側端面35、及び、第1主面33に沿い、かつ、第1方向と交差する第2方向における端部に設けられた、光源20が発する光が入射する第1端面31とを有する導光体30とを備える。第1主面33には、長手方向が第1方向に沿う長溝状の凹部37が複数設けられ、第1側端面35は、第1主面33に対してと90°と異なる角度をなす傾斜面を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、導光体を備える照明装置に関する。
近年、LED(Light Emitting Diode)を用いた光源が普及しつつある。例えば、特許文献1には、高輝度で輝度の均一な面状発光装置が開示されている。
特開2004−127931号公報
本発明は、比較的ワイドな配光特性を有する照明装置を提供する。
本発明の一態様に係る照明装置は、光源と、第1主面、前記第1主面に沿う第1方向における端部に設けられた側端面、及び、前記第1主面に沿い、かつ、前記第1方向と交差する第2方向における端部に設けられた、前記光源が発する光が入射する第1端面とを有する導光体とを備え、前記第1主面には、長手方向が前記第1方向に沿う長溝状の凹部が複数設けられ、前記側端面は、前記第1主面に対して90°と異なる角度をなす傾斜面を含む。
本発明によれば、比較的ワイドな配光特性を有する照明装置が実現される。
図1は、実施の形態に係る照明装置の外観斜視図である。 図2は、実施の形態に係る照明装置の内部構造を示す図である。 図3は、実施の形態に係る照明装置の配光特性を模式的に示す図である。 図4Aは、導光体の側端面の形状の変形例1を示す図である。 図4Bは、導光体の側端面の形状の変形例2を示す図である。 図5は、導光体の第1端面の形状の変形例1を示す図である。 図6は、導光体の第1端面の形状の変形例2を示す図である。 図7は、複数の凹部が不均一な密度で配置された導光体の一例を示す図である。 図8は、複数の凹部の形状が当該凹部の位置に応じて異なる導光体の一例を示す図である。 図9は、光吸収材を備える照明装置の内部構造を示す図である。 図10は、反射板を備える照明装置の内部構造を示す図である。 図11は、光源の変形例を示す図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。また、下記の実施の形態において、「ほぼ」または「略」の表現には、製造誤差や寸法公差等を含むという意味もある。
また、以下の実施の形態で説明に用いられる図面においては座標軸が示される場合がある。Z軸方向は、照明装置の高さ方向として説明される。Z軸+側は、上側(上方)と表現され、Z軸−側は、下側(下方)と表現される場合がある。また、X軸方向及びY軸方向は、Z軸方向に垂直な平面上において、互いに直交する方向である。以下の実施の形態において、平面視とは、Z軸方向から見ることを意味する。
(実施の形態)
[照明装置]
以下、実施の形態に係る照明装置について説明する。図1は、実施の形態に係る照明装置の外観斜視図である。
図1に示されるように、実施の形態に係る照明装置10は、長尺平板状のポールライトであり、本体部11と、本体部11の上端部に設けられた発光部12とを備える。発光部12の高さは、地上から50cm〜70cmの位置である。照明装置10は、発光部12の周辺であって、発光部12よりも下方を照明するような配光特性を有する。発光部12よりも上方に光が発せられると、照明装置10の周辺を通る人がまぶしく感じてしまうためである。
次に、このような配光特性を実現するための照明装置10の内部構造について説明する。図2は、照明装置10の内部構造を示す図である。図2の(a)は、照明装置10の内部構造をX軸方向から見た図であり、図2の(b)は、照明装置10の内部構造をY軸方向から見た図であり、図2の(c)は、照明装置10の内部構造をZ軸方向から見た図である。図2に示されるように、照明装置10は、光源20と、導光体30とを備える。
[光源]
光源20は、導光体30の上方に位置し、導光体30の第1端面31に向けて光を発する発光モジュールである。光源20は、基板21と、発光素子22とを有する。
基板21は、図中のX軸方向に長い長尺矩形状の基板である。基板21の長手方向は、X軸方向であり、基板21の短手方向は、Y軸方向である。基板21は、導光体30の第1端面31に平行に配置される。なお、基板21の形状は、特に限定されない。
基板21は、具体的には、樹脂基板、セラミック基板、または、メタルベース基板等のリジッド基板である。
基板21のうち複数の発光素子22が実装された主面である実装面は、導光体30の第1端面31に対向する。複数の発光素子22は、基板21の長手方向に沿って一列に並んで配置される。
発光素子22は、白色光を発する表面実装型(Surface Mount Device:SMD型)のLED素子である。表面実装型のLED素子とは、樹脂成型されたキャビティの中にLEDチップを実装し、かつ、当該キャビティ内に蛍光体含有樹脂を封入したパッケージ型のLED素子である。発光素子22は、発光素子22の下方に位置する導光体30の第1端面31に向けて、例えば、昼光色〜電球色(色温度2600K以上7100K以下)の白色光を発する。
なお、光源20は、ケーブル(図示せず)によって、本体部11内の電源回路(図示せず)と電気的に接続され、電源回路から供給される電力を用いて光を発する。
[導光体]
導光体30は、Y軸方向から見た形状が矩形の平板状の光学部材であり、言い換えれば、導光板である。導光体30は、透明の部材であるが、透光性を有する部材であればよい。導光体30は、例えば、アクリルによって形成されるが、ポリカーボネートまたはガラスなどであってもよい。
導光体30は、第1端面31、第2端面32、第1主面33、第2主面34、第1側端面35、及び、第2側端面36を有する。
第1端面31は、導光体30のZ軸方向における端部に設けられた、光源20が発する光が入射する端面であり、例えば、平面である。第2端面32は、導光体30のZ軸方向における端部に設けられた、第1端面31の反対側に位置する端面(つまり、第1端面31と背向する端面)であり、例えば、平面である。
第1主面33は、第1端面31に入射した光を反射する反射構造が設けられた主面である。第1主面33には、反射構造として、長溝状の微細な凹部37が多数設けられる。図中では、説明のために凹部37が大きく図示されているが、実際には微細である。長溝状の凹部の長手方向は、X軸方向に沿う。X軸方向は、言い換えれば、第1主面33に沿う第1方向であり、第1端面31及び第2端面32が並ぶ第2方向(Z軸方向)に垂直な方向である。
長溝状の凹部37の断面形状は、例えば、V字状であるが、特に限定されない。凹部37の具体的な形状としては、図2において3種類の形状が例示されている。
このような長溝状の凹部37(プリズム)は、光源20側(第1端面31側)を向く側面38(言い換えれば、制御面)の面積が比較的大きいため、光制御効率が高く、配光制御性に優れている。凹部37によれば、X軸方向にワイドな配光特性を効率的に実現することができる。
第2主面34は、第1主面33と反対側に位置する主面(つまり、第1主面33と背向する主面)である。第2主面34は平面である。第2主面34には、反射構造が設けられていないが、第1主面33同様に、反射構造として、長溝状の微細な凹部37が多数設けられていてもよい。
第1側端面35は、導光体30のX軸方向における端部に設けられた端面である。第2側端面36は、導光体30のX軸方向における端部に設けられた、第1側端面35の反対側に位置する側端面(つまり、第1側端面35と背向する側端面)である。
第1側端面35及び第2側端面36のそれぞれは、第1主面33(または第2主面34)に対して90°と異なる角度をなす傾斜面を含む。第1側端面35及び第2側端面36のそれぞれは、具体的には、全部が単一の傾斜面であり、第1主面33と90°−φの角度をなす。
傾斜面は、第1主面33側が、第2主面34側よりも外側に出っ張るように傾斜している(テーパ状に傾斜している)。このような構成は、複数の凹部37がスタンパを用いたプレス加工によって形成されるような場合に、傾斜面がいわゆる抜き勾配として機能するため金型設計が容易であるという利点を有する。傾斜面は、第2主面34側が、第1主面33側よりも外側に出っ張るように傾斜していてもよい(逆テーパ状に傾斜していてもよい)。第1側端面35に含まれる傾斜面と、第2側端面36に含まれる傾斜面とは、線対称の関係となっているが、点対称の関係となっていてもよいし、対称性を有していなくてもよい。第1側端面35及び第2側端面36のそれぞれは、少なくとも一部が第1主面33(または第2主面34)に対して90°と異なる角度をなすように傾斜していればよい。
このように第1側端面35が傾斜していれば、凹部37によって反射されて導光体30の内部から第1側端面35に到達する光がもう一度凹部37に向けて反射される確率が高まり、これが繰り返されることで、X軸方向にワイドな配光特性を実現することができる。第2側端面36についても同様の機能を有する。
以上説明したように、導光体30は、長溝状の凹部37が設けられた第1主面33、及び、第1主面33に対して90°と異なる角度をなすように傾斜した傾斜面を含む第1側端面35を有する。このような導光体30によれば、X軸方向に比較的ワイドな配光特性を有する照明装置10を実現することができる。図3は、照明装置10の配光特性を模式的に示す図である。図3の(a)は、照明装置10をX軸方向から見た図であり、図3の(b)は、照明装置10をY軸方向から見た図である。
なお、上記φは、例えば、1°<φ<10°である。このようにφが設定されることで、配光特性と、光学効率とが良いバランスになる。
[側端面の形状の変形例]
以下、第1側端面35及び第2側端面36の形状の変形例について説明する。図4Aは、第1側端面35及び第2側端面36の形状の変形例1を示す図であり、図4Bは、第1側端面35及び第2側端面36の形状の変形例2を示す図である。
図4Aに示される導光体30aにおいては、第1側端面35a及び第2側端面36aのそれぞれは、第1主面33に対する角度が互いに異なる複数の傾斜面を含む。複数の傾斜面には、傾斜方向が異なるものが含まれる。複数の傾斜面は、規則的に形成されていてもよいし、不規則に形成されていてもよい。このように、第1側端面35a及び第2側端面36aのそれぞれに、傾斜方向が異なる複数の傾斜面が含まれれば、第1主面33と第2主面34の面積差が小さくなるため、導光体30aの保持構造の設計が容易になる。
また、図4Bに示される導光体30bにおいては、第1側端面35b及び第2側端面36bのそれぞれは、傾斜角が連続的に変化する曲面を傾斜面として含む。このように、傾斜面が平面であることは必須ではなく、傾斜面は、曲面であってもよい。第1側端面35b及び第2側端面36bのそれぞれに、傾斜角が連続的に変化する曲面が含まれれば、導光体30bの配光特性のカーブがピーキーになってしまうことが抑制され、導光体30bから出射される光の見た目を向上することができる。
[第1端面の形状の変形例1]
以下、第1端面31の形状の変形例について説明する。図5は、第1端面31の形状の変形例1を示す図である。図5の(a)は、導光体30cをX軸方向から見た図であり、図5の(b)は、導光体30cをY軸方向から見た図であり、図5の(c)は、導光体30cをZ軸方向から見た図である。
図5に示される導光体30cの第1端面31cには、Y軸方向(言い換えれば、第1主面33に垂直に交差する方向)に沿う断面V字状の溝が、X軸方向に複数並んで設けられる。このような第1端面31cの形状によれば、導光体30cからX軸方向の広い範囲に光を出射できる。つまり、導光体30cは、X軸方向にワイドな配光特性を有する照明装置10を実現することができる。
[第1端面の形状の変形例2]
以下、第1端面31の形状の変形例について説明する。図6は、第1端面31の形状の変形例2を示す図である。図6の(a)は、導光体30dをX軸方向から見た図であり、図6の(b)は、導光体30dをY軸方向から見た図であり、図6の(c)は、導光体30dをZ軸方向から見た図である。
図6に示される導光体30dの第1端面31dには、X軸方向に沿う断面V字状の溝が、Y軸方向に複数並んで設けられる。このような第1端面31dの形状によれば、導光体30dからX軸方向の広い範囲に光を出射できる。つまり、導光体30dは、X軸方向にワイドな配光特性を有する照明装置10を実現することができる。
[凹部の密度]
複数の凹部37の密度は、例えば、均一であるが、不均一であってもよい。図7は、複数の凹部37が不均一な密度で配置された導光体の一例を示す図である。
図7に示される導光体30eの第1主面33における複数の凹部37の(単位面積あたりの)密度は、Z軸方向において光源20から遠い領域ほど大きい。言い換えれば、複数の凹部37の密度は、光源20に近い領域で最も小さく、光源20から離れるほど大きくなる。複数の凹部37の密度は、線形に増加してもよいし、非線形に増加してもよい。
このような導光体30eは、正面(つまり、Y軸方向)から見た導光体30e発光面輝度を均一に近づけることができる。
[凹部の形状]
複数の凹部37の形状は、例えば、全て同一であるが、全て同一でなくてもよい。図8は、複数の凹部37の形状が当該凹部37の位置に応じて異なる導光体の一例を示す図である。図8の(a)は、導光体30fをX軸方向から見た図であり、図8の(b)は、導光体30fをY軸方向から見た図であり、図8の(c)は、導光体30fをZ軸方向から見た図である。
図8に示される導光体30fの第1主面33に設けられた複数の凹部37のそれぞれは、長溝状であるが、第1主面33に対する凹部37の側面38の角度θが、凹部37の位置に応じて異なる。具体的には、複数の凹部37の側面38の傾斜角θは、Z軸方向において第1主面33の光源20から遠い場所に位置する凹部37の側面38ほど大きい。
このような導光体30fは、正面(つまり、Y軸方向)から見た導光体30fの発光面輝度を均一に近づけることができる。
[光吸収材]
ところで、照明装置10においては、第1主面33に設けられた複数の凹部37は、第1端面31に入射した光源20からの光を反射し、この結果、上記図3のような配光特性が実現される。このとき、第1端面31に入射した光源20からの光が第2端面32において反射し、導光体30の内部に戻って複数の凹部37によって反射されると、配光の乱れ(設計上、意図しない領域へ光が出射されること)の原因となる。上述のように照明装置10がローポールライトである場合、配光の乱れにより上方に光が出射されると、照明装置10の周辺を通行する人は、まぶしく感じてしまう。
このような配光の乱れを抑制するために、第2端面32は光吸収材によって覆われてもよい。図9は、光吸収材を備える照明装置の内部構造を示す図である。図9の(a)は、照明装置10aの内部構造をX軸方向から見た図であり、図9の(b)は、照明装置10aの内部構造をY軸方向から見た図であり、図2の(c)は、照明装置10aの内部構造をZ軸方向から見た図である。
図9に示されるように、照明装置10aは、光吸収材40を備える。光吸収材40は、第2端面32に光学的に密着し、第2端面32における光の全反射を抑制する。光吸収材40は、具体的には、第2端面32の全部を覆うように、第2端面32に光学的に密着する。光吸収材40は、塗装、樹脂充填、接着、インサート成形、または2色成形などの手法により、第2端面32に光学的に密着する。光吸収材40がテープ状の部材である場合、光吸収材40は、このようなテープの貼り付けによって第2端面32に光学的に密着する。
光吸収材40は、例えば、導光体30と実質的に同一の屈折率を有する材料を母材として、当該母材にカーボンなどの光吸収機能を有する添加物(例えば、黒色の添加物)が添加されることによって形成される。光吸収材40の屈折率が導光体と実質的に同一の屈折率を有することは必須ではなく、光吸収材40の屈折率と導光体30の屈折率との比が、0.9以上1.1以下であれば、第2端面32における光の全反射を抑制する一定の効果が得られる。導光体30がアクリル樹脂によって形成される場合、光吸収材40の屈折率は、例えば、1.4以上1.6以下である。
このように、光吸収材40を備える照明装置10aは、配光特性の乱れを抑制することができる。
[反射板]
照明装置10は、さらに、第1主面33に対向する反射板を備えてもよい。図10は、このような反射板を備える照明装置の内部構造を示す図である。図10の(a)は、照明装置10bをX軸方向から見た図であり、図10の(b)は、照明装置10bをY軸方向から見た図であり、図10の(c)は、照明装置10bをZ軸方向から見た図である。
図10に示される照明装置10bは、第1主面33に対向する反射板50を備える。反射板50は、例えば、アルミニウム等の金属材料によって形成され、第1主面33に対向する面が鏡面である。なお、反射板50は、金属膜を付加した樹脂材料でもよく、また白色樹脂材料、または、白色塗装した金属材料によって形成されてもよい。
このように反射板50を備える照明装置10bは、片側(図10の例ではY軸−側)にのみ効率的に光を反射することができる。例えば、導光体30において、第1主面33側に出射される光の配光特性と、第2主面34側に出射される光の配光特性とを似せるように凹部37を設計した場合、第1主面33側に出射される光を反射板50で反射させることで第2主面34側に出射される光を一層際立たせることができる。
[光源の変形例]
光源20は、いわゆるSMD型の発光モジュールであるが、光源20の具体的態様は特に限定されない。例えば、光源20として、COB(Chip On Board)型の発光モジュールが用いられてもよい。図11は、このような光源の変形例を示す図である。
光源20aにおいて、複数の発光素子22aのそれぞれは、例えば、青色LEDチップであり、基板21の長手方向に沿って一列に並んで配置される。
複数の発光素子は、蛍光体を含む封止部材23によってライン状に封止される。封止部材23の基材は、例えば、シリコーン樹脂であるが、エポキシ樹脂またはユリア樹脂などであってもよい。封止部材23には、例えば、黄色蛍光体または緑色蛍光体の少なくとも一方が含まれる。封止部材23には、黄色蛍光体または緑色蛍光体の少なくとも一方に加えて赤色蛍光体が含まれてもよい。
このような光源20aは、白色光が発せられるライン状の発光領域を有し、光源20に比べて出射光の輝度ムラ(粒感)が小さい。したがって、光源20aは、照明装置10から出射される光の見た目を向上することができる。
[効果等]
以上説明したように、照明装置10は、光源20と、第1主面33、第1主面33に沿う第1方向における端部に設けられた第1側端面35、及び、第1主面33に沿い、かつ、第1方向と交差する第2方向における端部に設けられた、光源20が発する光が入射する第1端面31とを有する導光体30とを備える。第1主面33には、長手方向が第1方向に沿う長溝状の凹部37が複数設けられ、第1側端面35は、第1主面33に対してと90°と異なる角度をなす傾斜面を含む。第1方向は、上記実施の形態ではX軸方向であり、第2方向は、上記実施の形態ではZ軸方向である。
このような導光体30によれば、X軸方向に比較的ワイドな配光特性を有する照明装置10が実現される。
また、例えば、上記傾斜面は、導光体30の第1主面33側が、導光体30の第1主面33の反対側の第2主面34側よりも外側に出っ張るように傾斜する平面である。
このような導光体30は、複数の凹部37がスタンパを用いたプレス加工によって形成されるような場合に、傾斜面がいわゆる抜き勾配として機能するため、導光体30を成形するための金型設計が容易であるという利点を有する。
また、例えば、導光体30aの第1側端面35aは、第1主面33に対する角度が互いに異なる複数の傾斜面を含む。
このような複数の傾斜面により第1主面33と第2主面34の面積差が小さくなれば、導光体30aの保持構造の設計が容易になる。
また、例えば、導光体30bの第1側端面35bに含まれる傾斜面は、傾斜角が連続的に変化する曲面である。
このような導光体30bにおいては配光特性のカーブがピーキーになってしまうことが抑制されるため、導光体30bから出射される光の見た目を向上することができる。
また、例えば、上記傾斜面が第1主面33となす角度を90°−φとすると、φは、1°<φ<10°を満たす。
このような導光体30においては、配光特性と光学効率とが良いバランスとなる。
また、例えば、導光体30dの第1端面31dには、第1方向に沿う断面V字状の溝が複数並んで設けられる。
このような導光体30dは、第1方向にワイドな配光特性を有する照明装置10を実現することができる。
また、例えば、導光体30cの第1端面31cには、第1主面33と交差する方向に沿う断面V字状の溝が複数並んで設けられる。
このような導光体30cは、第1方向にワイドな配光特性を有する照明装置10を実現することができる。
また、例えば、照明装置10bは、さらに、第1主面33に対向する反射板50を備える。
このような照明装置10bは、片側にのみ効率的に光を反射することができる。例えば、導光体30において、第1主面33側に出射される光の配光特性と、第2主面34側に出射される光の配光特性とを似せるように凹部37を設計した場合、第1主面33側に出射される光を反射板50で反射させることで第2主面34側に出射される光を一層際立たせることができる。
また、例えば、導光体30eの第1主面33における複数の凹部37の密度は、光源20から遠い領域ほど大きい。
このような導光体30eは、正面から見た導光体30e発光面輝度を均一に近づけることができる。
また、例えば、導光体30fにおいて、複数の凹部37のそれぞれは、第1主面33に対して傾斜した側面38を含み、複数の凹部37の側面38の傾斜角は、第1主面33の光源20から遠い場所に位置する凹部37の側面38ほど大きい。
このような導光体30fは、正面から見た導光体30f発光面輝度を均一に近づけることができる。
また、例えば、照明装置10aは、さらに、導光体30の、第1端面31の反対側の第2端面32に光学的に密着する光吸収材40を備える。
このような照明装置10aは、光吸収材40によって第2端面32における光の全反射が抑制されるため、配光の乱れを抑制することができる。
また、例えば、光源20aは、第1方向に沿うライン状の発光領域を有する。
このような光源20aは、照明装置10から出射される光の見た目を向上することができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、照明装置としてポールライトが例示されたが、本発明は、その他の照明装置として実現されてもよい。例えば、本発明は、住宅などの壁の下方に設置され、ユーザの足元を照らすフットライトとして実現されてもよいし、導光体を用いたその他の照明装置として実現されてもよい。
また、上記実施の形態では、光源として、LEDを用いた発光モジュールが用いられたが、光源としては、有機EL素子(OLED)または無機EL素子等のLED以外の固体発光素子を含む発光モジュールが用いられてもよい。
また、上記実施の形態では、導光体として平面視形状が矩形の導光板が例示されたが、照明装置にはその他の形状の導光板が用いられてもよいし、棒状の導光体などが用いられてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10、10a、10b 照明装置
20、20a 光源
30、30a〜30f 導光体
31、31c、31d 第1端面
32 第2端面
33 第1主面
34 第2主面
35、35a、35b 第1側端面
36、36a、36b 第2側端面
37 凹部
38 側面
40 光吸収材
50 反射板

Claims (12)

  1. 光源と、
    第1主面、前記第1主面に沿う第1方向における端部に設けられた側端面、及び、前記第1主面に沿い、かつ、前記第1方向と交差する第2方向における端部に設けられた、前記光源が発する光が入射する第1端面とを有する導光体とを備え、
    前記第1主面には、長手方向が前記第1方向に沿う長溝状の凹部が複数設けられ、
    前記側端面は、前記第1主面に対して90°と異なる角度をなす傾斜面を含む
    照明装置。
  2. 前記傾斜面は、前記導光体の前記第1主面側が、前記導光体の前記第1主面の反対側の第2主面側よりも外側に出っ張るように傾斜する平面である
    請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記側端面は、前記第1主面に対する角度が互いに異なる複数の前記傾斜面を含む
    請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 前記傾斜面は、傾斜角が連続的に変化する曲面である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. 前記傾斜面が前記第1主面となす角度を90°−φとすると、φは、1°<φ<10°を満たす
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明装置。
  6. 前記第1端面には、前記第1方向に沿う断面V字状の溝が複数並んで設けられる
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明装置。
  7. 前記第1端面には、前記第1主面と交差する方向に沿う断面V字状の溝が複数並んで設けられる
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明装置。
  8. さらに、前記第1主面に対向する反射板を備える
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の照明装置。
  9. 前記第1主面における複数の前記凹部の密度は、前記光源から遠い領域ほど大きい
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の照明装置。
  10. 複数の前記凹部のそれぞれは、前記第1主面に対して傾斜した側面を含み、
    複数の前記凹部の前記側面の傾斜角は、前記第1主面の前記光源から遠い場所に位置する前記凹部の前記側面ほど大きい
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の照明装置。
  11. さらに、前記導光体の、前記第1端面の反対側の第2端面に光学的に密着する光吸収材を備える
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の照明装置。
  12. 前記光源は、前記第1方向に沿うライン状の発光領域を有する
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の照明装置。
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