JP2020160488A - 回路装置、回路装置の判定方法および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】切断の誤判定を防止しつつ、構成の複雑化を回避する。【解決手段】回路装置は、バスBS2にパケットを、振幅レベルを変更可能に送信するパケット出力回路と、バスBS2に送信されたパケットの振幅レベルが切断検出レベルを超えたか否かを検出する検出回路と、検出回路によって、パケットの振幅レベルが切断検出レベルを超えたと検出された場合に、パケット出力回路に対しパケットの一部または全部の振幅レベルの低下を指示し、当該指示の後、検出回路によって、パケットの振幅レベルが切断検出レベルを超えたと再度検出された場合に、バスBS2に接続されていた装置が切断されたと判定する制御回路とを含む。【選択図】図3
Description
本発明は、例えば回路装置、回路装置の判定方法および電子機器に関する。
USB(Universal Serial Bus)規格に準拠して信号を送受信する場合、減衰等を考慮して送信側で信号の振幅レベルを予め大きくするなどの対策が採られることがある。ただし、振幅レベルが切断検出レベルを超えてしまうと、通信の相手装置が接続されているにもかかわらず、相手装置が切断されたと判定されてしまう。
このため、振幅レベルを大きくする場合には、切断検出レベルを大きくする技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
このため、振幅レベルを大きくする場合には、切断検出レベルを大きくする技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、上記技術では、切断検出レベルを変更する構成、具体的には基準電圧を複数生成するとともにいずれかを選択する構成が別途必要となるので、構成の複雑化を招きやすい、という課題がある。
上記課題を解決するため、一態様に係る回路装置は、USB規格のバスにパケットを、振幅レベルを変更可能に送信するパケット出力回路と、前記バスに送信されたパケットの振幅レベルが切断検出レベルを超えたか否かを検出する検出回路と、前記検出回路によって、パケットの振幅レベルが前記切断検出レベルを超えたと検出された場合に、前記パケット出力回路に対しパケットの一部または全部の振幅レベルの低下を指示し、前記指示の後、前記検出回路によって、パケットの振幅レベルが前記切断検出レベルを超えたと再度検出された場合に、前記バスに接続されていた装置が切断されたと判定する制御回路とを含む。
以下、実施形態に係る回路装置について、図面を参照して説明する。なお、各図において、各部の寸法および縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
図1は、実施形態に係る回路装置10等の接続を示す図である。この図に示されるように、回路装置10の一端には、バスBS1を介してホスト装置2が接続され、当該回路装置10の他端には、バスBS2を介してデバイス装置4が接続される。デバイス装置4とは、具体的には、例えばメモリーカードや、ブルートゥース(登録商標)機器、DSRC(Dedicated Short Range Communications)などであり、ホスト装置2によって制御される装置をいう。バスBS1、BS2は、差動伝送の信号DP、DMなどの信号線を含むUSB規格のバスである。なお、バスBS2がバスの一例であり、バスBS1が別のバスの一例である。
ホスト装置2が、例えばカーナビゲーション装置などの車載装置である場合、車内のコンソールなどには、回路装置10の他端に接続されたコネクタC1が設けられ、当該コネクタC1に、USBケーブル6を介してデバイス装置4が接続される。
USBケーブル6が比較的短い場合、回路装置10を介することなく、ホスト装置2をデバイス装置4に接続する構成が可能である。ただし、USBケーブル6が比較的長い場合、ホスト装置2から出力される信号が当該USBケーブル6で減衰したり、波形が鈍化したりして、デバイス装置4に到達する。このため、ホスト装置2とデバイス装置4との間に設けられた回路装置10が、当該ホスト装置2から出力される信号の再同期化および増幅等をして、USBケーブル6での減衰等を予め補償して出力する構成となっている。
具体的には、ホスト装置2と回路装置10とが回路基板1に実装されるとともに、回路装置10からコネクタC1まで接続され、当該コネクタC1にさらにデバイス装置4がUSBケーブル6を介して接続される構成となっている。
具体的には、ホスト装置2と回路装置10とが回路基板1に実装されるとともに、回路装置10からコネクタC1まで接続され、当該コネクタC1にさらにデバイス装置4がUSBケーブル6を介して接続される構成となっている。
図2は、回路装置10の概略構成を示すブロック図である。図2において、回路装置10は、物理層回路11、12と、処理回路20と、バスモニター回路30と、バススイッチ回路40とを含む。
なお、図2において、物理層回路11には、物理層回路12と区別するために「1」が付されている。同様に、物理層回路12には、物理層回路11と区別するために「2」が付されている。
なお、図2において、物理層回路11には、物理層回路12と区別するために「1」が付されている。同様に、物理層回路12には、物理層回路11と区別するために「2」が付されている。
物理層回路11にはバスBS1が接続され、物理層回路12にはバスBS2が接続される。物理層回路11、12は、物理層のアナログ回路により構成される。物理層のアナログ回路とは、例えば送信回路、受信回路、各種の検出回路、プルダウン抵抗などである。
バスモニター回路30は、バスBS1およびバスBS2をそれぞれモニターして、当該モニター結果に基づいて信号Swcをバススイッチ回路40に出力する。
バススイッチ回路40は、信号Swcにしたがって、バスBS1およびバスBS2の間においてオンまたはオフにする。詳細には、バススイッチ回路40は、信号SwcがHレベルであればオンし、信号SwcがLレベルであればオフする。
バスモニター回路30は、バスBS1およびバスBS2をそれぞれモニターして、当該モニター結果に基づいて信号Swcをバススイッチ回路40に出力する。
バススイッチ回路40は、信号Swcにしたがって、バスBS1およびバスBS2の間においてオンまたはオフにする。詳細には、バススイッチ回路40は、信号SwcがHレベルであればオンし、信号SwcがLレベルであればオフする。
また、バスモニター回路30は、バスBS1およびバスBS2のモニター結果に基づいて動作モードを決定する。動作モードには、USB規格におけるHS(High Speed)モードと、FS(Full Speed)モードとがあり、バスモニター回路30は、決定した動作モードで各部を制御する。なお、バスモニター回路30は、制御回路の一例である。
なお、バスモニター回路30は、バスBS1およびバスBS2のモニター結果に基づいてHSモードが不可能であると判定したら、信号SwcをHレベルにして、バススイッチ回路40をオンにさせる。バススイッチ回路40がオンであれば、図4に示されるように、ホスト装置2とデバイス装置4との間において、パケット等が処理回路20をバイパスする経路TR1にて転送される。
バスモニター回路30は、バスBS1およびバスBS2のモニター結果に基づいてHSモードが可能であると判定したら、信号SwcをLレベルにして、バススイッチ回路40をオフにさせる。バススイッチ回路40がオフであれば、図5に示されるように、ホスト装置2とデバイス装置4との間において、パケット等が処理回路20を経由する経路TR2にて転送される。
バスモニター回路30は、バスBS1およびバスBS2のモニター結果に基づいてHSモードが可能であると判定したら、信号SwcをLレベルにして、バススイッチ回路40をオフにさせる。バススイッチ回路40がオフであれば、図5に示されるように、ホスト装置2とデバイス装置4との間において、パケット等が処理回路20を経由する経路TR2にて転送される。
処理回路20は、転送処理などの各種の処理を実行する回路である。詳細には、処理回路20は、バスBS1の物理層回路11を介して受信したパケットを、物理層回路12を介してバスBS2に送信し、また、バスBS2から物理層回路12を介して受信したパケットを、物理層回路11を介してバスBS1に送信する。処理回路20は、転送処理の際において、パケットのビットの再同期化などの処理も実行する。
なお、処理回路20は、転送処理等を、バススイッチ回路40がオフしている期間の一部または全部においてパケットのフォーマットを変更することなく実行する。
また、処理回路20およびバスモニター回路30は、機能的に分けて説明しているが、ゲートアレイなどのロジック回路などにより一体に構成されてもよいし、CPU、MPU等のプロセッサーにより構成してもよい。
なお、処理回路20は、転送処理等を、バススイッチ回路40がオフしている期間の一部または全部においてパケットのフォーマットを変更することなく実行する。
また、処理回路20およびバスモニター回路30は、機能的に分けて説明しているが、ゲートアレイなどのロジック回路などにより一体に構成されてもよいし、CPU、MPU等のプロセッサーにより構成してもよい。
図3は、回路装置10の構成についてより詳細に示す図である。図3において、物理層回路11は、パケット出力回路112および検出回路114を含む。物理層回路12についても、物理層回路11と同様に、パケット出力回路122および検出回路124を含む。
なお、図3において、物理層回路11に設けられる要素には、物理層回路12に設けられる要素と区別するために「1」が付されている。同様に、物理層回路12には、物理層回路11に設けられる要素と区別するために「2」が付されている。
なお、図3において、物理層回路11に設けられる要素には、物理層回路12に設けられる要素と区別するために「1」が付されている。同様に、物理層回路12には、物理層回路11に設けられる要素と区別するために「2」が付されている。
パケット出力回路112は、HSモードである場合に、バスBS2に供給されたパケットを、処理回路20を介して反対側のバスBS1に出力するために用いられる。詳細には、HSモードである場合に、デバイス装置4からバスBS2に供給されたパケットが処理回路20によって再同期化されてパケット出力回路112に供給される。パケット出力回路112は、増幅率が可変の増幅器を有し、信号Adj_1で指定された増幅率でパケットを増幅して、バスBS1に出力する。
同様に、パケット出力回路122は、HSモードである場合に、バスBS1に供給されたパケットを、処理回路20を介して反対側のバスBS2に出力するために用いられる。詳細には、HSモードである場合に、ホスト装置2からバスBS1に供給されたパケットが処理回路20によって再同期化されてパケット出力回路122に供給される。パケット出力回路122は、増幅率が可変の増幅器を有し、信号Adj_2で指定された増幅率でパケットを増幅して、バスBS2に出力する。
同様に、パケット出力回路122は、HSモードである場合に、バスBS1に供給されたパケットを、処理回路20を介して反対側のバスBS2に出力するために用いられる。詳細には、HSモードである場合に、ホスト装置2からバスBS1に供給されたパケットが処理回路20によって再同期化されてパケット出力回路122に供給される。パケット出力回路122は、増幅率が可変の増幅器を有し、信号Adj_2で指定された増幅率でパケットを増幅して、バスBS2に出力する。
USB規格で転送される信号のデータは、「フレーム」を単位として構成され、さらに、この「フレーム」は、SOF(Start of Frame)と呼ばれるパケットに続く複数の「トランザクション」から構成される。「トランザクション」は、有意のデータの送受信が完了する単位であり、複数のパケットから構成される。パケットは、USB規格で転送されるデータの最小単位であり、SOFを含むいくつかの種類に分けられる。
パケットには、当該パケットの種類を示すPID(Packet IDentifier)が含まれる。
あるパケットがSOFであるか否かは、当該パケットに含まれるPIDによって特定される。また、EOP(End Of Packet)は、パケットの終端部であることを示す。
パケットには、当該パケットの種類を示すPID(Packet IDentifier)が含まれる。
あるパケットがSOFであるか否かは、当該パケットに含まれるPIDによって特定される。また、EOP(End Of Packet)は、パケットの終端部であることを示す。
USBでは、ホスト装置やデバイス装置にも同様な物理層回路が設けられている。デバイス装置等の物理層回路では、終端抵抗が設けられており、例えばデバイス装置4が切断されると、デバイス装置4の終端抵抗が取り外されるので、回路装置10からみて、信号DP、DMの信号振幅が大きくなる。この点について、図14を参照して説明する。
図14は、回路装置10における物理層回路12の要部、および、デバイス装置4における物理層回路の要部を示す図である。
この図に示されるように、回路装置10においては、バスBS2に差動伝送で信号を送信する送信器と、バスBS2から差動伝送の信号を受信する受信器と、差動伝送の信号のうち、信号DPの信号線に接続されるプルダウン抵抗R1と、差動伝送の信号のうち、信号DMの信号線に接続されるプルダウン抵抗R2とが含まれる。なお、デバイス装置4の物理層回路においても同様な構成となっており、送信器と、受信器と、プルダウン抵抗R11、R12とが含まれる。
この図に示されるように、回路装置10においては、バスBS2に差動伝送で信号を送信する送信器と、バスBS2から差動伝送の信号を受信する受信器と、差動伝送の信号のうち、信号DPの信号線に接続されるプルダウン抵抗R1と、差動伝送の信号のうち、信号DMの信号線に接続されるプルダウン抵抗R2とが含まれる。なお、デバイス装置4の物理層回路においても同様な構成となっており、送信器と、受信器と、プルダウン抵抗R11、R12とが含まれる。
図14の(1)に示されるようにバスBS2にデバイス装置4が接続されている場合、回路装置10の送信器は、信号DPとして(1)の太線で示されるような経路で定電流を流す。この場合、信号DPには、プルダウン抵抗R1およびR11との2つが並列となるので、プルダウン抵抗の合成値は、プルダウン抵抗R1またはR11の単体抵抗値の半分となる。信号DMの信号線も同様であり、バスBS2にデバイス装置4が接続されている場合、プルダウンの抵抗合成値は、プルダウン抵抗R2またはR12の単体抵抗値の半分となる。
図14の(2)に示されるようにバスBS2からデバイス装置4が切断された場合、回路装置10の送信器は、信号DPとして(2)の太線で示されるような経路で、(1)と同じ値の定電流を流す。この場合、信号DPの信号線には、プルダウン抵抗R1のみが接続されるので、プルダウンの抵抗値は、デバイス装置4が接続されている場合と比較して2倍となる。
したがって、バスBS2からデバイス装置4が切断された場合、抵抗値が2倍となり、かつ、電流値は同じであるので、差動信号の振幅レベルは、デバイス装置4が接続されている状態の差動信号の振幅レベルと比較して2倍となる。
このため、デバイス装置4が接続されている状態の差動信号の振幅レベルと、デバイス装置4が切断された状態の差動信号の振幅レベルとの間に、しきい値としての切断検出レベルを設定し、SOFのEOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えた場合に、デバイス装置4が切断された可能性がある、ということができる。
なお、本実施形態では、後述するように、EOPの振幅レベルがしきい値としての切断検出レベルを超えていることをもって、直ちにデバイス切断とは判定しない。
また、SOFのEOPを比較対象としている理由は、EOPは、差動信号を構成する信号DP、DMの振幅レベルが所定の時間にわたって固定化されるので、切断検出レベルとの比較に都合が良いためである。
したがって、バスBS2からデバイス装置4が切断された場合、抵抗値が2倍となり、かつ、電流値は同じであるので、差動信号の振幅レベルは、デバイス装置4が接続されている状態の差動信号の振幅レベルと比較して2倍となる。
このため、デバイス装置4が接続されている状態の差動信号の振幅レベルと、デバイス装置4が切断された状態の差動信号の振幅レベルとの間に、しきい値としての切断検出レベルを設定し、SOFのEOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えた場合に、デバイス装置4が切断された可能性がある、ということができる。
なお、本実施形態では、後述するように、EOPの振幅レベルがしきい値としての切断検出レベルを超えていることをもって、直ちにデバイス切断とは判定しない。
また、SOFのEOPを比較対象としている理由は、EOPは、差動信号を構成する信号DP、DMの振幅レベルが所定の時間にわたって固定化されるので、切断検出レベルとの比較に都合が良いためである。
説明を再び図3に戻すと、検出回路114は、バスBS1に出力されるSOFのEOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えているか否かを検出し、その検出結果である信号C_det1を出力してバスモニター回路30に通知する。
同様に、検出回路124は、バスBS2に出力されるSOFのEOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えているか否かを検出し、その検出結果である信号C_det2を出力してバスモニター回路30に通知する。
なお、切断検出の判定に使用する切断検出レベルは、例えば±575mVである。
同様に、検出回路124は、バスBS2に出力されるSOFのEOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えているか否かを検出し、その検出結果である信号C_det2を出力してバスモニター回路30に通知する。
なお、切断検出の判定に使用する切断検出レベルは、例えば±575mVである。
バスモニター回路30は、バスBS1に出力されるSOFのEOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えている旨の検出結果を、信号C_det1によって受信した場合、信号Adj_1で指定する増幅率を変更し、この後、信号C_det1を再度受信して、デバイス切断が真に発生したか否かを判定する。
同様に、バスモニター回路30は、バスBS2に出力されるSOFのEOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えている旨の検出結果を、信号C_det2によって受信した場合、信号Adj_2で指定する増幅率を変更し、この後、信号C_det2を再度受信して、デバイス切断が真に発生したか否かを判定する。
なお、バスモニター回路30は、デバイス切断が真に発生したと判定した場合、信号SwcをHレベルにしてバススイッチ回路40をオンさせ、動作モードをHSモードからFSモードに切り替える。このオンにより、ホスト装置2とデバイス装置4との間で転送されるパケット等の信号の経路が、処理回路20を介した経路TR2から、バススイッチ回路40を介した経路TR1に切り替わる。
同様に、バスモニター回路30は、バスBS2に出力されるSOFのEOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えている旨の検出結果を、信号C_det2によって受信した場合、信号Adj_2で指定する増幅率を変更し、この後、信号C_det2を再度受信して、デバイス切断が真に発生したか否かを判定する。
なお、バスモニター回路30は、デバイス切断が真に発生したと判定した場合、信号SwcをHレベルにしてバススイッチ回路40をオンさせ、動作モードをHSモードからFSモードに切り替える。このオンにより、ホスト装置2とデバイス装置4との間で転送されるパケット等の信号の経路が、処理回路20を介した経路TR2から、バススイッチ回路40を介した経路TR1に切り替わる。
USB規格において、USBケーブルの一端から信号が送信された場合、当該USBケーブルの他端で測定されるアイパターンには、当該USBゲーブルでの減衰を考慮して、図10に示されるようなFar-Endと呼ばれる開口の小さなパターンが許容される。ここで、アイパターンとは、差動信号を構成する信号DPおよびDMで示される波形を複数ビット分重ねて示す波形Wをいう。USB規格では、この波形Wが、禁止領域AR1、AR2およびAR3に重複しなければよい。
近年では、USBケーブルの他端においても、図11に示されるようなNear-Endと呼ばれる伝送品質の高い開口の大きなパターンが要求される場合がある。このNear-Endのパターンを満たすためには、USBケーブルでの減衰を考慮して、USBケーブルの一端側で送信する信号の振幅が大きく設定される。
ただし、振幅が大き過ぎると、切断検出レベルを超えてしまうので、Near-Endの要求を満たすため、USBケーブルの一端から送信される信号の振幅については、切断検出レベルを超えない程度の大きさに設定される。
ただし、振幅が大き過ぎると、切断検出レベルを超えてしまうので、Near-Endの要求を満たすため、USBケーブルの一端から送信される信号の振幅については、切断検出レベルを超えない程度の大きさに設定される。
しかしながら、送信される信号の振幅が切断検出レベルを超えない程度の大きさで設定された場合に、当該USBケーブルにノイズが重畳されるなど何らかの理由によって、USBケーブルに送信された信号の振幅が切断検出レベルを超えてしまうときがある。
このとき、USBケーブルの他端にデバイス装置が接続されているにもかかわらず、デバイス装置が切断された、と誤判定してしまう。
このような誤判定を防止するため、背景技術の欄で述べたように、信号の振幅レベルを大きくする場合には、切断検出レベルを大きくする技術もあるが、この技術では、切断検出レベルを変更する構成が別途必要となるので、構成の複雑化を招きやすい。
そこで、本実施形態では、デバイス切断が発生したか否かを、バスモニター回路30が次のようにして判定する。
このとき、USBケーブルの他端にデバイス装置が接続されているにもかかわらず、デバイス装置が切断された、と誤判定してしまう。
このような誤判定を防止するため、背景技術の欄で述べたように、信号の振幅レベルを大きくする場合には、切断検出レベルを大きくする技術もあるが、この技術では、切断検出レベルを変更する構成が別途必要となるので、構成の複雑化を招きやすい。
そこで、本実施形態では、デバイス切断が発生したか否かを、バスモニター回路30が次のようにして判定する。
図6は、本実施形態に係る回路装置10においてデバイス切断の判定動作を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、バスBS1およびバスBS2に接続された装置の切断を判定することができるが、図1の接続において問題となるのはバスBS2に接続されたデバイス装置4の切断である。このため、本実施形態では、デバイス装置4が切断されたか否かの判定について説明することにする。
なお、FSモードでは、バススイッチ回路40がオンするので、ホスト装置2とデバイス装置4との間において、パケット等は、処理回路20をバイパスする経路TR1にて転送される。このため、デバイス切断の判定動作は、パケット等が処理回路20を経由する経路TR2にて転送される場合、すなわち、HSモードである場合に実行される。
なお、FSモードでは、バススイッチ回路40がオンするので、ホスト装置2とデバイス装置4との間において、パケット等は、処理回路20をバイパスする経路TR1にて転送される。このため、デバイス切断の判定動作は、パケット等が処理回路20を経由する経路TR2にて転送される場合、すなわち、HSモードである場合に実行される。
まず、HSモードである場合、バスモニター回路30は、バスBS2に出力されるSOFのEOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えているか否かを、信号C_det2に基づいて判定する(ステップS10)。
EOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えていなければ(ステップS10の判定結果が「No」であれば)、処理手順がステップS10に戻って循環する。逆にいえば、EOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えるまで、バスモニター回路30は、以下の処理を実行しない。
EOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えていなければ(ステップS10の判定結果が「No」であれば)、処理手順がステップS10に戻って循環する。逆にいえば、EOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えるまで、バスモニター回路30は、以下の処理を実行しない。
一方、EOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えれば(ステップS10の判定結果が「Yes」になれば)、バスモニター回路30は、処理回路20によって再同期化されたパケットの増幅率の変更を、パケット出力回路122に対し指示する(ステップS12)。具体的には、バスモニター回路30は、それまでの増幅率を一旦記憶するとともに、パケット出力回路122で増幅可能な増幅率のうち、例えば最低の増幅率を信号Adj_2で指定する。
処理回路20によって再同期化されたパケットの増幅率は、最低の増幅率に変更されるので、バスBS2に出力されるパケットの振幅レベルが低下する。
処理回路20によって再同期化されたパケットの増幅率は、最低の増幅率に変更されるので、バスBS2に出力されるパケットの振幅レベルが低下する。
この後、バスモニター回路30は、バスBS2に出力されるSOFのEOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えているか否かを、信号C_det2に基づいて再度判定する(ステップS14)。
EOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えていなければ(ステップS14の判定結果が「No」であれば)、バスモニター回路30は、次のように判定する。詳細には、バスモニター回路30は、ステップS10においてEOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えたのは、ノイズなどによる一時的な現象であって、デバイス切断は実際には発生していない、と判定する。このため、バスモニター回路30は、信号Adj_2で指定する増幅率を一旦記憶した増幅率に戻す(ステップS16)。この後、処理手順がステップS10に戻る。
EOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えていなければ(ステップS14の判定結果が「No」であれば)、バスモニター回路30は、次のように判定する。詳細には、バスモニター回路30は、ステップS10においてEOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えたのは、ノイズなどによる一時的な現象であって、デバイス切断は実際には発生していない、と判定する。このため、バスモニター回路30は、信号Adj_2で指定する増幅率を一旦記憶した増幅率に戻す(ステップS16)。この後、処理手順がステップS10に戻る。
一方、EOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えていれば(ステップS14の判定結果が「Yes」であれば)、バスモニター回路30は、次のように判定する。詳細には、バスモニター回路30は、ステップS10においてEOPの振幅レベルが切断検出レベルを超えたのは、ノイズなどによる一時的な現象ではなく、デバイス切断が真に発生した、と判定する(ステップS16)。
なお、デバイス切断が発生したと判定すれば、以降、HSモードの継続は不可能であるので、バスモニター回路30は、動作モードをFSモードに切り替える。
なお、デバイス切断が発生したと判定すれば、以降、HSモードの継続は不可能であるので、バスモニター回路30は、動作モードをFSモードに切り替える。
ここで、実施形態に係る回路装置10の優位性を説明するために、比較例の動作について説明する。なお、比較例においてバスモニター回路30は、バスBS2のパケットの振幅レベルが切断検出レベルを超えた場合に、直ちにバスBS2においてデバイス装置4が切断された、すなわちデバイス切断が発生したと判定する。
図13は、比較例の動作を示す図であり、バスBS2にデバイス装置4の接続が維持された状態、すなわち、デバイス装置4がバスBS2から切断されない状態の動作を示している。なお、説明を簡略化するために、ホスト装置2から回路装置10に送信されたHSパケット、すなわちHSモードでのパケットとしてSOFのみが出力されているものとする。また、図では、パケットSOFを時間の順で区別するために、SOF1、SOF2、SOF3、…と表記されている。パケットSOFの振幅レベルは、図では簡易的に、信号DMまたはDPにおける一方の絶対値で示されている。
ホスト装置2からバスBS1に送信されたパケットSOF1、SOF2は、回路装置10では、処理回路20によって再同期化されるとともに、パケット出力回路122によって増幅されて、バスBS2に送信される。ここで、バスBS2に送信されたパケットSOF1、SOF2におけるEOPの振幅レベルは、切断検出レベルD_th未満のVHとなっている。なお、振幅レベルVHは、ステップS12による指示によって変更される前の振幅レベルである。
バスBS2に送信されたパケットSOF3の振幅レベルが、当該バスBS2でのノイズ等の重畳によって切断検出レベルD_thを超えてしまうと、バスモニター回路30は、実際にはデバイス装置4がバスBS2に接続されているにもかかわらず、デバイス切断が発生したと判定する。
このため、バスモニター回路30は、時刻t21にて、動作モードをHSモードからFSモードに切り替える。これにより、バススイッチ回路40がオンするので、時刻t21以降は、経路TR1を経由してパケットが供給される。
バスBS2に送信されたパケットSOF3の振幅レベルが、当該バスBS2でのノイズ等の重畳によって切断検出レベルD_thを超えてしまうと、バスモニター回路30は、実際にはデバイス装置4がバスBS2に接続されているにもかかわらず、デバイス切断が発生したと判定する。
このため、バスモニター回路30は、時刻t21にて、動作モードをHSモードからFSモードに切り替える。これにより、バススイッチ回路40がオンするので、時刻t21以降は、経路TR1を経由してパケットが供給される。
なお、比較例において時刻t21以降では、ホスト装置2が、パケットの振幅レベルを検出して、デバイス装置4が切断されたと判定し、HSモードでの通信を終了させる。
図7は、実施形態に係る回路装置10の動作を示す図であり、デバイス装置4がバスBS2に接続された状態の動作を示している。
この図に示されるように、パケットSOF3がバスBS2に送信されるまでの動作は、比較例と同じである。
この図に示されるように、パケットSOF3がバスBS2に送信されるまでの動作は、比較例と同じである。
本実施形態において、バスBS2に送信されたパケットSOF3の振幅レベルが、当該バスBS2でのノイズ等の重畳によって切断検出レベルD_thを超えても、直ちにデバイス切断が発生したと判定されない。すなわち、パケットSOF3の振幅レベルが、切断検出レベルD_thを超えると、バスモニター回路30の指示によってパケット出力回路122での増幅率が一旦下げられる。このため、デバイス装置4がバスBS2に接続された状態であれば、パケット出力回路122からバスBS2に送信されるパケットSOF4の振幅レベルがVLに下がり、切断検出レベルD_thを超えることはない。したがって、この時点では、デバイス装置4が、バスBS2から切断されたとは判定されない。
この後、バスモニター回路30が、増幅率を元に戻すようにパケット出力回路122に指示するので、バスBS2に送信されるパケットSOF5の振幅レベルは元のVHとなる。
この後、バスモニター回路30が、増幅率を元に戻すようにパケット出力回路122に指示するので、バスBS2に送信されるパケットSOF5の振幅レベルは元のVHとなる。
なお、デバイス装置4がバスBS2に接続されている場合、当該バスBS2に送信されたパケットのうち、切断検出レベルD_thを超えたパケットSOF3、および、振幅レベルが下げられたパケットSOF4以降は、HSモードを維持した状態でデバイス装置4に受信される。このため、通信効率が低下することはない。
図8は、実施形態に係る回路装置10の動作を示す図であり、例えば時刻t11にてデバイス装置4がバスBS2から切断されたときの動作を示している。
時刻t11にてデバイス装置4がバスBS2から切断されると、時刻t11以降にバスBS2に送信されるパケットSOF3の振幅レベルは、時刻t11よりも前に送信されたパケットSOF1およびSOF2の振幅レベルVHの2倍の2VHとなり、切断検出レベルD_thを超えることになる。
なお、本実施形態では、この時点では、デバイス装置4が、バスBS2から切断されたとは判定されない。
この後、バスモニター回路30の指示によってパケット出力回路122での増幅率が下げられる。ただし、デバイス装置4がバスBS2から切断された状態であるので、パケット出力回路122からバスBS2に送信されるパケットSOF4の振幅レベルは、2VLに上がり、切断検出レベルD_thを再度超える。切断検出レベルD_thを再度超えた時点において、バスモニター回路30は、デバイス切断が発生したと判定し、時刻t12にて、動作モードをHSモードからFSモードに切り替える。これにより、バススイッチ回路40がオンするので、時刻t12以降は、経路TR1を経由してパケットが供給される。
なお、実施形態において時刻t12以降では、ホスト装置2が、パケットの振幅レベルを検出して、デバイス装置4が切断されたと判定し、HSモードでの通信を終了させる。
時刻t11にてデバイス装置4がバスBS2から切断されると、時刻t11以降にバスBS2に送信されるパケットSOF3の振幅レベルは、時刻t11よりも前に送信されたパケットSOF1およびSOF2の振幅レベルVHの2倍の2VHとなり、切断検出レベルD_thを超えることになる。
なお、本実施形態では、この時点では、デバイス装置4が、バスBS2から切断されたとは判定されない。
この後、バスモニター回路30の指示によってパケット出力回路122での増幅率が下げられる。ただし、デバイス装置4がバスBS2から切断された状態であるので、パケット出力回路122からバスBS2に送信されるパケットSOF4の振幅レベルは、2VLに上がり、切断検出レベルD_thを再度超える。切断検出レベルD_thを再度超えた時点において、バスモニター回路30は、デバイス切断が発生したと判定し、時刻t12にて、動作モードをHSモードからFSモードに切り替える。これにより、バススイッチ回路40がオンするので、時刻t12以降は、経路TR1を経由してパケットが供給される。
なお、実施形態において時刻t12以降では、ホスト装置2が、パケットの振幅レベルを検出して、デバイス装置4が切断されたと判定し、HSモードでの通信を終了させる。
このように、本実施形態では、ノイズ等によってパケットの振幅レベルが切断検出レベルD_thを超えても、直ちにデバイス切断が発生したと判定されない。パケットの振幅レベルが切断検出レベルD_thを超えて、増幅率の低下を指示した後に、再度、切断検出レベルD_thを超えた時点で、デバイス接続が発生したと判定される。したがって、本実施形態によれば、切断検出レベルD_thを変更する必要がないので、構成の複雑化を回避することができる。
また、本実施形態では、ノイズ等の影響によってデバイス切断が発生したと誤判定することによって、ホスト装置2とデバイス装置4と間におけるHSモードが途絶してしまうことを防止することができる。
また、本実施形態では、ノイズ等の影響によってデバイス切断が発生したと誤判定することによって、ホスト装置2とデバイス装置4と間におけるHSモードが途絶してしまうことを防止することができる。
次に、振幅レベルVL、VHおよび切断検出レベルD_thの関係について図9を参照して説明する。
ステップS12により下げられる振幅レベルVLは、デバイス装置4が接続されていれば、切断検出レベルD_th未満となり、デバイス装置4が切断されれば、振幅レベルVLの2倍が、切断検出レベルD_thを超える必要がある。このため、次式のような関係を充足する必要がある。
VL<D_th<2VL …(1)
ステップS12により下げられる振幅レベルVLは、デバイス装置4が接続されていれば、切断検出レベルD_th未満となり、デバイス装置4が切断されれば、振幅レベルVLの2倍が、切断検出レベルD_thを超える必要がある。このため、次式のような関係を充足する必要がある。
VL<D_th<2VL …(1)
本実施形態において、振幅レベルVLと切断検出レベルD_thとを上記関係とすることで、デバイス切断の誤判定を防止することができるとともに、真のデバイス切断を確実に判定することができる。
式(1)のうち、特に
D_th<2VL
の関係を充足しないと、デバイス切断が発生しているにもかかわらず、ステップS14での判定結果が「No」となってしまい、処理手順がステップS14→S16→S10→S12→S14という経路で循環してしまう。逆にいえば、振幅レベルVLと切断検出レベルD_thとを式(1)の関係とすることで、デバイス切断の誤判定を防止することができるとともに、真のデバイス切断を確実に判定することができるのである。
式(1)のうち、特に
D_th<2VL
の関係を充足しないと、デバイス切断が発生しているにもかかわらず、ステップS14での判定結果が「No」となってしまい、処理手順がステップS14→S16→S10→S12→S14という経路で循環してしまう。逆にいえば、振幅レベルVLと切断検出レベルD_thとを式(1)の関係とすることで、デバイス切断の誤判定を防止することができるとともに、真のデバイス切断を確実に判定することができるのである。
実施形態では、ステップS12において、バスモニター回路30が、パケット出力回路122で増幅可能な増幅率のうち最低の増幅率を指定したが、次式の関係にあればよい。
VL<VH
このため、バスモニター回路30は、ステップS12においてパケット出力回路122に例えば一段下の増幅率とするように指示してもよい。
ただし、ステップS12による振幅レベルをVLとした場合に、振幅レベルVHからの下げ幅が小さければ、ステップS14において、当該振幅レベルVLが、デバイス装置4が切断されていなくてもノイズ等の影響によって切断検出レベルD_thを再び超えてしまう可能性がある。
振幅レベルの最大値が500mVであり、最小値が400mVである場合、ステップS12によって下げたときの振幅レベルVLを、下げる前の振幅レベルVHの最大値の0.8倍以下に設定すれば、たとえ振幅レベルVHが最大値の500mVであったとしても、誤判定の可能性を低くすることができる。
なお、振幅レベルVLを振幅レベルVHの0.8倍以下に設定する場合でも、上述したように、ステップS14において、デバイス装置4が切断されていれば、振幅レベルが2倍の2VLとなるので、式(1)のうち、
D_th<2VL
の関係を充足しておく必要はある。
VL<VH
このため、バスモニター回路30は、ステップS12においてパケット出力回路122に例えば一段下の増幅率とするように指示してもよい。
ただし、ステップS12による振幅レベルをVLとした場合に、振幅レベルVHからの下げ幅が小さければ、ステップS14において、当該振幅レベルVLが、デバイス装置4が切断されていなくてもノイズ等の影響によって切断検出レベルD_thを再び超えてしまう可能性がある。
振幅レベルの最大値が500mVであり、最小値が400mVである場合、ステップS12によって下げたときの振幅レベルVLを、下げる前の振幅レベルVHの最大値の0.8倍以下に設定すれば、たとえ振幅レベルVHが最大値の500mVであったとしても、誤判定の可能性を低くすることができる。
なお、振幅レベルVLを振幅レベルVHの0.8倍以下に設定する場合でも、上述したように、ステップS14において、デバイス装置4が切断されていれば、振幅レベルが2倍の2VLとなるので、式(1)のうち、
D_th<2VL
の関係を充足しておく必要はある。
なお、実施形態では、ステップS12において信号Adj_2で増幅率を下げることで、パケットの振幅レベルを一律に変更する構成とした。切断検出レベルD_thとの比較対象は、SOFのEOPであるので、SOFのEOPの振幅レベルのみを変更するとしてもよい。すなわち、ステップS12において、振幅レベルが切断検出レベルを超えたと検出された場合に、パケットの全部にわたって振幅レベルを低下させてもよいし、SOFのEOPついてのみ振幅レベルを低下させてもよい。
また、実施形態では、図1に示されるような接続状態を想定したが、回路装置10は、処理回路20、バスモニター回路30およびバススイッチ回路40を中心に対称性を有するので、ホスト装置2をバスBS2に接続し、デバイス装置4をバスBS1に接続して、バスBS1に接続されたデバイス装置4が切断されたか否かを判定してもよい。
さらに、実施形態におけるパケット出力回路122によるパケットの出力機能、検出回路144による振幅レベルの検出機能、および、バスモニター回路30による判定機能を、中継器以外のポート、例えば次のポートに適用してもよい。すなわち、実施形態における上記各機能を、ホスト装置2のダウンストリームポートや、上流装置から受信したパケットを1以上の下流装置に分配するハブのダウンストリームポートにも適用してもよい。
さらに、実施形態におけるパケット出力回路122によるパケットの出力機能、検出回路144による振幅レベルの検出機能、および、バスモニター回路30による判定機能を、中継器以外のポート、例えば次のポートに適用してもよい。すなわち、実施形態における上記各機能を、ホスト装置2のダウンストリームポートや、上流装置から受信したパケットを1以上の下流装置に分配するハブのダウンストリームポートにも適用してもよい。
図12は、実施形態に係る回路装置10を含んだ電子機器500の一例を示す図である。この電子機器500は、回路装置10とホスト装置2とを含む。ここでいうホスト装置2は、中央処理装置の一例である。ホスト装置2はバスBS1を介して回路装置10に接続される。また、回路装置10はバスBS2を介して例えばデバイス装置4が接続される。
ホスト装置2は、例えばCPU、MPU等のプロセッサーにより実現されてもよいし、1以上の半導体集積回路、電子部品等が実装された回路基板で実現されてもよい。
電子機器500は、記憶部510、操作部520、表示部530を更に含むことができる。記憶部510は、データを記憶するものであり、その機能は半導体メモリーや、HDD(Hard Disk Drive)などにより実現される。操作部520は、ユーザーが入力操作を行うためのものであり、操作ボタンやタッチパネルディスプレイなどの操作デバイスにより実現される。表示部530は、各種の情報を表示するものであり、液晶や有機ELなどのディスプレイにより実現される。なお操作部520としてタッチパネルディスプレイを用いる場合には、このタッチパネルディスプレイが操作部520および表示部530の機能を兼ねることになる。
電子機器500としては、例えば車載機器、印刷装置、投影装置、ロボット、頭部装着型表示装置、生体情報測定機器、距離、時間、流速又は流量等の物理量を計測する計測機器、基地局又はルーター等のネットワーク関連機器、コンテンツを配信するコンテンツ提供機器、或いはデジタルカメラ又はビデオカメラ等の映像機器などの種々の機器が想定される。
ホスト装置2は、例えばCPU、MPU等のプロセッサーにより実現されてもよいし、1以上の半導体集積回路、電子部品等が実装された回路基板で実現されてもよい。
電子機器500は、記憶部510、操作部520、表示部530を更に含むことができる。記憶部510は、データを記憶するものであり、その機能は半導体メモリーや、HDD(Hard Disk Drive)などにより実現される。操作部520は、ユーザーが入力操作を行うためのものであり、操作ボタンやタッチパネルディスプレイなどの操作デバイスにより実現される。表示部530は、各種の情報を表示するものであり、液晶や有機ELなどのディスプレイにより実現される。なお操作部520としてタッチパネルディスプレイを用いる場合には、このタッチパネルディスプレイが操作部520および表示部530の機能を兼ねることになる。
電子機器500としては、例えば車載機器、印刷装置、投影装置、ロボット、頭部装着型表示装置、生体情報測定機器、距離、時間、流速又は流量等の物理量を計測する計測機器、基地局又はルーター等のネットワーク関連機器、コンテンツを配信するコンテンツ提供機器、或いはデジタルカメラ又はビデオカメラ等の映像機器などの種々の機器が想定される。
2…ホスト装置、4…デバイス装置、10…回路装置、11、12…物理層回路、20…処理回路、30…バスモニター回路、40…バススイッチ回路、112、122…パケット出力回路、114、124…検出回路、500…電子機器。
Claims (7)
- USB規格のバスにパケットを、振幅レベルを変更可能に送信するパケット出力回路と、
前記バスに送信されたパケットの振幅レベルが切断検出レベルを超えたか否かを検出する検出回路と、
前記検出回路によって、パケットの振幅レベルが前記切断検出レベルを超えたと検出された場合に、前記パケット出力回路に対しパケットの一部または全部の振幅レベルの低下を指示し、前記指示の後、前記検出回路によって、パケットの振幅レベルが前記切断検出レベルを超えたと再度検出された場合に、前記バスに接続されていた装置が切断されたと判定する制御回路と、
を含む回路装置。 - 前記切断検出レベルがD_thであり、
前記指示によって、前記パケット出力回路が出力するパケットの振幅レベルがVLである場合に、
D_th<2VL
である
請求項1に記載の回路装置。 - 前記指示の前に、前記パケット出力回路が出力するパケットの振幅レベルがVHである場合に、
DL<0.8VH
である
請求項2に記載の回路装置。 - 前記制御回路は、
前記指示の後、前記検出回路によって、パケットの振幅レベルが前記切断検出レベルを超えていないと検出された場合に、前記装置は、前記バスから切断されていないと判定する
請求項1乃至3のいずれかに記載の回路装置。 - 前記パケット出力回路は、
前記バスとは別のバスに供給されたパケットを、前記バスに送信する
請求項1乃至4のいずれかに記載の回路装置。 - USB規格のバスにパケットを、振幅レベルを変更可能に送信するパケット出力回路と、
前記バスに送信されたパケットの振幅レベルが切断検出レベルを超えたか否かを検出する検出回路と、
を含む回路装置が、前記バスに接続されていた装置が切断されたか否かを判定する判定方法であって、
前記検出回路によって、パケットの振幅レベルが前記切断検出レベルを超えたと検出された場合に、前記パケット出力回路に対しパケットの一部または全部の振幅レベルの低下を指示し、前記指示の後、前記検出回路によって、パケットの振幅レベルが前記切断検出レベルを超えたと再度検出された場合に、前記バスに接続されていた装置が切断されたと判定する
回路装置の判定方法。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の回路装置と、
前記バスに接続される中央処理装置と、
を含む電子機器。
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