JP2020158429A - 液体化粧料組成物、及びシート状化粧料 - Google Patents

液体化粧料組成物、及びシート状化粧料 Download PDF

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Abstract

【課題】液体化粧料組成物におけるメントール系清涼剤の含有量を0.5質量%以上とした場合でも粉体の凝集の発生を抑制することができ、シート状基材への含浸性が良好であり、更に、さらさら感、さらさら感の持続性、乾燥後の白残りのなさ、清涼感、及び刺激のなさのいずれもが良好な液体化粧料組成物、並びに前記液体化粧料組成物を含むシート状化粧料の提供。【解決手段】(A)親水性無機粉体と、(B)メントール系清涼剤を0.5質量%以上と、(C)有機概念図における有機性値が1,040〜1,640である直鎖ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び直鎖ポリオキシエチレンアルケニルエーテルからなる群より選ばれる1種以上と、(D)エタノールを13質量%以上と、を含有する液体化粧料組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、液体化粧料組成物、及びシート状化粧料に関する。
従来、シート状化粧料は広く用いられており、汗や皮脂、メイク汚れなどを除去し、身体の清拭に用いることが知られている。このようなシートタイプの化粧料には、肌のさらさら感を付与し、その効果を持続させるために親水性粉体を配合することが提案されている。また、粉体の肌への白残りを抑制するためにジメチルポリシロキサンを併用することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、近年では、シート状化粧料に対して、より良好な清涼感も求められるようになっている。しかしながら、前記提案のシート状化粧料では、清涼感が十分とはいえず、さらなる技術の開発が求められている。
また、シート状化粧料に対しては、上記のみならず、刺激のなさが良好であることも求められる。
したがって、さらさら感、さらさら感の持続性、乾燥後の白残りのなさ、清涼感、及び刺激のなさのいずれもが良好であり、シート状化粧料に好適に用いることができる液体化粧料組成物として、未だ満足できるものは提供されておらず、その速やかな提供が強く求められているのが現状である。
特開2013−121922号公報
本発明者らは、シート状化粧料の清涼感を高めるべく検討をしたところ、液体化粧料組成物におけるメントール系清涼剤の含有量を高めると、これらを可溶化することができず、系外に出たものが、親水性無機粉体に吸着して凝集体を生成し、シート状基材に含浸されず、シート状基材の表面に残ってしまうという問題があることを見出した。
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、液体化粧料組成物におけるメントール系清涼剤の含有量を0.5質量%以上とした場合でも粉体の凝集の発生を抑制することができ、シート状基材への含浸性が良好であり、更に、さらさら感、さらさら感の持続性、乾燥後の白残りのなさ、清涼感、及び刺激のなさのいずれもが良好な液体化粧料組成物、並びに前記液体化粧料組成物を含むシート状化粧料を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者が鋭意検討を重ねた結果、(A)親水性無機粉体と、(B)メントール系清涼剤を0.5質量%以上と、(C)有機概念図における有機性値が1,040〜1,640である直鎖ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び直鎖ポリオキシエチレンアルケニルエーテルからなる群より選ばれる1種以上と、(D)エタノールを13質量%以上とを含有させることにより、液体化粧料組成物におけるメントール系清涼剤の含有量を0.5質量%以上とした場合でも粉体の凝集の発生を抑制することができ、シート状基材への含浸性が良好であり、更に、さらさら感、さらさら感の持続性、乾燥後の白残りのなさ、清涼感、及び刺激のなさも良好なものとすることができることを知見した。
本発明は、本発明者による前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> (A)親水性無機粉体と、
(B)メントール系清涼剤を0.5質量%以上と、
(C)有機概念図における有機性値が1,040〜1,640である直鎖ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び直鎖ポリオキシエチレンアルケニルエーテルからなる群より選ばれる1種以上と、
(D)エタノールを13質量%以上と、を含有することを特徴とする液体化粧料組成物である。
<2> 前記(A)成分の含有量と、前記(B)成分の含有量との質量比(A)/(B)が、1〜5である前記<1>に記載の液体化粧料組成物である。
<3> 前記(A)成分の含有量が、2.0質量%〜4.0質量%であり、
前記(C)成分の含有量が、0.5質量%〜0.8質量%である前記<1>から<2>のいずれかに記載の液体化粧料組成物である。
<4> 前記<1>から<3>のいずれかに記載の液体化粧料組成物をシート状基材に含浸させたことを特徴とするシート状化粧料である。
本発明によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、液体化粧料組成物におけるメントール系清涼剤の含有量を0.5質量%以上とした場合でも粉体の凝集の発生を抑制することができ、シート状基材への含浸性が良好であり、更に、さらさら感、さらさら感の持続性、乾燥後の白残りのなさ、清涼感、及び刺激のなさのいずれもが良好な液体化粧料組成物、並びに前記液体化粧料組成物を含むシート状化粧料を提供することができる。
(液体化粧料組成物)
本発明の液体化粧料組成物は、(A)成分の親水性無機粉体と、(B)成分のメントール系清涼剤と、(C)成分の有機概念図における有機性値が1,040〜1,640である直鎖ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び直鎖ポリオキシエチレンアルケニルエーテルからなる群より選ばれる1種以上と、(D)成分のエタノールとを少なくとも含有し、必要に応じて更にその他の成分を含有する。
<(A)親水性無機粉体>
前記(A)成分の親水性無機粉体(以下、「(A)成分」と称することがある。)は、主に、さらさら感の付与のために含有される。
本発明において、「親水性無機粉体」とは、「ヘキサン10g/水10gに粉体を1g添加し、超音波で分散させたときに、水相に分散される粉体」をいう。
前記(A)成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、さらさら感の付与の点で、タルク、マイカ、シルク、ヒドロキシアパタイト、シリカが好ましく、シリカがより好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記シリカは、球状シリカであってもよいし、非球状シリカであってもよい。
前記球状シリカとは、平均円形度が0.8以上のものをいう。
前記非球状シリカとは、前記球状シリカに含まれないものをいう。
前記平均円形度は、以下のようにして測定することができる。
−平均円形度の測定方法−
粉体粒子の走査型電子顕微鏡写真をもとに、円形度測定装置〔本体:島津製作所株式会社製、画像解析ソフトウェア:Win ROOF、三谷商事株式会社製〕を用いて画像処理(二値化処理)した後、該処理画像の粉体粒子の面積及び周囲長を測定して円形度を算出し、それぞれの粉体粒子の円形度の平均をとることにより求めることができる。前記円形度は、下記式で表され、円形度が1に近いほど真円に近いことを示す。なお、複数の粒子が重なっている場合は、個別に認識せずに凝集体を1つとして認識したり、濃淡のある粒子は陰の部分を認識しなかったりするため、明確な輪郭のある粒子のみを代表粒子として測定する。
〔式〕
円形度=4π×二値化処理画像のシリカ粒子の面積/(二値化処理画像のシリカ粒子の周囲長)
前記タルクの形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、球状、棒状、針状、板状、不定形状、鱗片状、紡錘状などが挙げられる。
前記タルクとしては、粉体表面が親水性処理されたものが好ましい。前記親水性処理としては、例えば、セルロース処理、寒天処理、デオキシリボ核酸処理、レシチン処理、ポリアクリル酸処理、シリカ処理、アルミナ処理、ジルコニア処理などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記タルクの平均粒子径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、8μm以上40μm未満が好ましい。
前記(A)成分は、市販品を使用することもできる。
前記球状シリカの具体例としては、サンスフェアH−121(円形度:0.8)、サンスフェアH−122、サンスフェアH−201、サンスフェアNP−30(以上、AGCエスアイテック株式会社製);ゴッドボールB−6C(円形度:0.9)、ゴッドボールE−16C(円形度:0.9以上)(鈴木油脂工業株式会社製)などが挙げられる。これらの中でも、サンスフェアH−121が好ましい。
前記非球状シリカの具体例としては、サイリシア730、サイリシア550(以上、富士シリシア株式会社製)などが挙げられる。これらの中でも、サイリシア730が好ましい。
前記タルクの具体例としては、タルクSW−特(小西安株式会社製、平均粒子径:23μm)、クラウンタルク局方(松村産業株式会社製、平均粒子径:10μm)、MS−P(日本タルク株式会社製、平均粒子径:15μm)などが挙げられる。
前記(A)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、さらさら感の付与、及び乾燥後の白残りの抑制の点から、液体化粧料組成物全量に対して、1.0質量%〜5.0質量%が好ましく、2.0質量%〜4.0質量%がより好ましい。前記含有量が、1.0質量%以上であると、さらさら感の付与、及びさらさら感の持続性が良好であり、5.0質量%未満であると、乾燥後の白残りのなさが良好である。
<(B)メントール系清涼剤>
前記(B)成分のメントール系清涼剤(以下、「(B)成分」と称することがある。)は、主に、清涼感の付与のために含有される。
前記(B)成分は、メントール、及びメントール誘導体からなる群より選択される。
前記(B)成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、清涼感の付与の点から、L−メントール、DL−メントール等のメントール;メンチルグリセリルエーテル、メンチルアセテート、乳酸メンチル、メンチルピロリドンカルボン酸、メンチルエチルアミノシュウ酸、メントキシプロパンジオールメントール等のメントール誘導体が好ましく、メントール、乳酸メンチルがより好ましい。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記メントール系清涼剤は、それらを含有するハッカ油、ペパーミント油、スペアミント油等の植物や精油を用いてもよい。
前記(B)成分は、市販品を使用することもできる。
前記(B)成分の含有量としては、0.5質量%以上であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、清涼感の付与、及び刺激のなさの点から、液体化粧料組成物全量に対して、0.5質量%〜1.2質量%が好ましく、0.7質量%〜1.2質量%がより好ましい。前記含有量が、0.5質量%未満であると、十分な清涼感が得られない。一方、前記含有量が、1.2質量%以下であると、清涼感の付与、及び刺激のなさが良好である。
<質量比(A)/(B)>
前記(A)成分の含有量と、前記(B)成分の含有量との質量比(A)/(B)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1〜5が好ましく、2.1〜3.8がより好ましい。前記質量比が、1以上であると、液体化粧料組成物のシート状基材への含浸性が良好であり、5以下であると、乾燥後の白残りのなさが良好である。
<(C)有機概念図における有機性値が1,040〜1,640である直鎖ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び直鎖ポリオキシエチレンアルケニルエーテルからなる群より選ばれる1種以上>
前記(C)成分の有機概念図における有機性値が1,040〜1,640である直鎖ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び直鎖ポリオキシエチレンアルケニルエーテルからなる群より選ばれる1種以上(以下、「(C)成分」と称することがある。)は、主に、液体化粧料組成物のシート状基材への含浸性を向上させるために含有される。
前記有機性値(以下、「OV」と称することがある。)とは、有機概念図における有機性値をいう。前記有機概念図とは、藤田穆により提案されたものであり、その詳細は、“Pharmaceutical Bulletin”,1954,vol.2,2,pp.163−173;「化学の領域」、1957、vol.11,10,pp.719−725;「フレグランスジャーナル」、1981、vol.50,pp.79−82などで説明されている。即ち、全ての有機化合物の根源をメタン(CH)とし、他の化合物は全てメタンの誘導体とみなして、その炭素数、置換基、変態部、環等にそれぞれ一定の数値を設定し、そのスコアを加算して有機性値及び無機性値を求める。この値を、有機性値をX軸、無機性値をY軸にとった図上にプロットしていくものである。この有機概念図は、「有機概念図−基礎と応用−」(甲田善生著、三共出版、1984)等にも示されている。
前記(C)成分の有機性値としては、1,040〜1,640であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、液体化粧料組成物のシート状基材への含浸性の点から、1,080〜1,240が好ましい。
前記(C)成分の直鎖ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び直鎖ポリオキシエチレンアルケニルエーテルとしては、前記有機性値を満たすものである限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記一般式(1)で表される化合物などが挙げられる。前記(C)成分は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
−O−(CH−CHO)−H ・・・ 一般式(1)
前記一般式(1)中、Rは直鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、前記アルキル基又はアルケニル基の炭素数(鎖長)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、液体化粧料組成物のシート状基材への含浸性の点から、10〜22が好ましく、11〜14又は20〜22がより好ましい。
前記一般式(1)中、nはエチレンオキサイド(ポリオキシエチレン基)の平均付加モル数を示す。前記エチレンオキサイドの平均付加モル数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、液体化粧料組成物のシート状基材への含浸性の点から、15モル〜35モルが好ましく、15モル〜22モル又は24モル〜30モルがより好ましく、17モル〜22モル又は24モル〜27モルが特に好ましい。
前記(C)成分は、市販品を使用することもできる。
前記(C)成分の具体例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数21、製品名BL−21、OV:1,080)、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数25、製品名BL−25、OV:1,240)、ポリオキシエチレンセチルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数20、製品名BC−20、OV:1,120)、ポリオキシエチレンセチルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数23、製品名BC−23、OV:1,240)、ポリオキシエチレンセチルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数30、製品名BC−30、OV:1,520)、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数20、製品名BS−20、OV:1,160)、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数18、製品名BS−18、OV:1,080)、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数15、製品名BB−15、OV:1,040)、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数20、製品名BB−20、OV:1,240)、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数30、製品名BB−30、OV:1,640)、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数20、製品名BO−20V、OV:1,160)(以上、日光ケミカルズ株式会社製);ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数20、製品名EMALEX720、OV:1,040)、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数20、製品名EMALEX620、OV:1,160)、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数25、製品名EMALEX625、OV:1,360)、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(エチレンオキサイド平均付加モル数30、製品名EMALEX630、OV:1,560)(以上、日本エマルジョン株式会社製)などが挙げられる。
これらの中でも、液体化粧料組成物のシート状基材への含浸性の点から、BL−21、BL−25、BC−20、BS−20、BB−20が好ましく、BL−21、BL−25、BB−20がより好ましい。
前記(C)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、液体化粧料組成物のシート状基材への含浸性、さらさら感の付与、及び乾燥後の白残りの抑制の点から、液体化粧料組成物全量に対して、0.4質量%〜1.0質量%が好ましく、0.5質量%〜0.8質量%がより好ましい。前記含有量が、0.4質量%以上であると、液体化粧料組成物のシート状基材への含浸性、さらさら感の付与、さらさら感の持続性、及び乾燥後の白残りのなさが良好であり、1.0質量%以下であると、さらさら感の付与、及びさらさら感の持続性が良好である。
<(D)エタノール>
前記(D)成分のエタノール(以下、「(D)成分」と称することがある。)は、主に、清涼感の付与のために含有される。
前記(D)成分のエタノールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、無水エタノール、95体積%エタノール(規格値95.0体積%以上95.5体積%以下、無水エタノールとしての含有量)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記95体積%エタノールを使用した場合の、無水エタノール換算値(無水エタノールに換算した含有量(質量%))としては、下記の式(A)(独立行政法人医薬品医療機器総合機構発信文書038−1309.pdf)及び式(B)を用いて求めることができる。
・ エタノールの質量%=体積%×0.79422(15℃における100体積%の比重)/d(15℃における比重) ・・・式(A)
=(95×0.79422)/0.81639
=92.42
・ 無水エタノールの含有量(質量%)=95体積%エタノール含有量(質量%)×92.42/100 ・・・式(B)
前記エタノールは、市販品を使用することもできる。
前記エタノールの具体例としては、トレーサブル95 1級(日本アルコール産業株式会社製)、合成アルコール95度などが挙げられる。
前記(D)成分の含有量としては、13質量%以上であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、清涼感の付与、及び刺激のなさの点から、液体化粧料組成物全量に対して、13質量%〜55質量%が好ましく、18質量%〜37質量%がより好ましい。前記含有量が、13質量%未満であると、十分な清涼感が得られない。一方、前記含有量が、55質量%以下であると、皮膚刺激のなさが良好である。
<その他の成分>
本発明の液体化粧料組成物には、前記(A)〜前記(D)の各成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、その他の成分を配合することができる。
前記その他の成分としては、例えば、油脂類、ワックス類、多価アルコール、シリコーン類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、前記(C)成分以外の界面活性剤、高分子化合物、酸化防止剤、色素、香料、乳化安定剤、pH調整剤、収斂剤、防腐剤、紫外線吸収剤、キレート剤、保湿剤、増粘剤、抗炎症剤、アミノ酸、ビタミン剤、各種植物抽出エキス、殺菌剤、制汗剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記その他の成分は、市販品を使用することもできる。
前記その他の成分の前記液体化粧料組成物における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記その他の成分の中でも、ジメチルポリシロキサン、多価アルコールを含むことが好ましい。
−ジメチルポリシロキサン−
前記ジメチルポリシロキサンは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記ジメチルポリシロキサンの中でも、25℃における動粘度(以下、「動粘度25℃」と称することがある。)が、5mm/s〜10mm/sであるジメチルポリシロキサンが好ましい。
前記動粘度の測定方法としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の方法を適宜選択することができ、例えば、ASTM インターナショナル D 445−46Tの規格に基づき、ウッベローデ粘度計により測定する方法などが挙げられる。
前記ジメチルポリシロキサンの具体例としては、KF96A−5cs(動粘度25℃、5.0mm/s)、KF96A−6cs(動粘度25℃、6.0mm/s)、KF−96−10cs(動粘度25℃、10mm/s)、KF−96−20cs(動粘度25℃、20mm/s)、KF−96−30cs(動粘度25℃、30mm/s)(以上、信越化学工業株式会社製):SH200 C Fluid 5cs(動粘度25℃、5.0mm/s)、SH200 C Fluid 6cs(動粘度25℃、6mm/s)、SH200 C Fluid 10cs(動粘度25℃、10mm/s)、SH200 C Fluid 20cs(動粘度25℃、20mm/s)、SH200 C Fluid 30cs(動粘度25℃、30mm/s)(以上、東レ・ダウコーニング株式会社製)などが挙げられる。これらの中でも、KF96A−6cs(動粘度25℃、6.0mm/s)、KF−96−10cs(動粘度25℃、10mm/s)、SH200 C Fluid 6cs(動粘度25℃、6mm/s)、SH200 C Fluid 10cs(動粘度25℃、10mm/s)が好ましい。
前記ジメチルポリシロキサンの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、液体化粧料組成物全量に対して、0.01質量%〜0.4質量%が好ましく、0.1質量%〜0.3質量%がより好ましい。
−多価アルコール−
前記多価アルコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、プロピレングリコール(PG)、ジプロピレングリコール(DPG)、1,3−ブチレングリコール(1,3−BG)、ポリエチレングリコール(PEG)、グリセリンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、1,3−ブチレングリコールが好ましい。
前記多価アルコールの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、液体化粧料組成物全量に対して、0.1質量%〜1.0質量%が好ましく、0.3質量%〜0.6質量%がより好ましい。
−粘度−
前記液体化粧料組成物の25℃における粘度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、液体化粧料組成物のシート状基材への含浸性が良好である点で、0.5mPa・s〜10mPa・sの範囲内が好ましい。
前記粘度の測定方法としては、公知の測定方法を適宜選択することができ、例えば、BM型粘度計を用い、No.1ローターを使用し、60rpmで1分間の条件で測定することができる。
−製造方法−
本発明の液体化粧料組成物の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上記した(A)〜(D)の各成分と、必要に応じてその他の成分と、水とを混合し、製造する方法などが挙げられる。
前記液体化粧料組成物を製造する装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、剪断力と全体混合できる複数の攪拌羽根(例えば、プロペラ、タービン、ディスパー等)を備えた攪拌装置などが好ましい。
前記水の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、液体化粧料組成物全量に対して、55質量%〜77質量%が好ましく、60質量%〜77質量%がより好ましい。
−用途−
本発明の液体化粧料組成物は、シート状基材への含浸性が良好であることから、例えば、後述する本発明のシート状化粧料に好適に用いることができる。なお、、シート状基材に含浸させずにそのまま使用してもよい。
(シート状化粧料)
本発明のシート状化粧料は、液体化粧料組成物をシート状基材に含浸させたものである。
<液体化粧料組成物>
前記シート状化粧料における液体化粧料組成物は、上記した本発明の液体化粧料組成物である。
<シート状基材>
前記シート状基材としては、特に制限はなく、公知のシート状化粧料に用いられているものを適宜選択することができ、例えば、親水性繊維及び疎水性繊維からなるものなどが挙げられる。
前記親水性繊維としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、綿、パルプ、麻、レーヨンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、レーヨンが好ましい。
前記疎水性繊維としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系繊維;ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維;ナイロン等のポリアミド系繊維;ポリアクリロニトリル系繊維;ポリビニルアルコール系繊維;あるいはこれらの繊維の混合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記親水性繊維と、前記疎水性繊維との質量比(親水性繊維/疎水性繊維)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、50/50〜90/10が好ましく、60/40〜75/25がより好ましい。
前記シート状基材の態様としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、特に前記疎水性繊維は、芯鞘型繊維あるいはサイド−バイ−サイド型繊維等の複合繊維などが挙げられる。
前記シート状基材、特に前記疎水性繊維は、芯鞘型複合繊維からなることが好ましく、PE・PP芯鞘型繊維が好ましい。前記PE・PP芯鞘型繊維とは、PP繊維の表面を、PPよりも融点が低いPEで被覆処理した構造である。
前記シート状基材の構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、芯鞘型複合繊維を、好適にはPE・PP芯鞘型繊維をレーヨンでサンドイッチ構造とする積層シート状基材が特に好ましい。
前記積層シート状基材の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、PE・PP芯鞘繊維(NBF−H)を熱融着によりシート状(不織布)にし、レーヨンのウェブで前記シートを挟みこみ、ウォータージェットで繊維を交絡させることにより得ることができる。
前記シート状基材の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.01mm〜5mmが好ましく、0.05mm〜1mmがより好ましい。なお、前記シート状基材の厚みは、荷重8g/cmで測定する。
前記シート状基材の坪量(一層当たり)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、10g/m〜100g/mが好ましく、20g/m〜80g/mがより好ましい。
前記シート状基材は、市販品を使用することもできる。
前記シート状基材の具体例としては、(a)レーヨン/PP・PE芯鞘型繊維/レーヨン=(20g/m)/(20g/m)/(20g/m):(60g/m)(親水性繊維/疎水性繊維=67/33、質量比)(ダイワボウポリテック株式会社製)、(b)レーヨン/PP/レーヨン=(20g/m)/(20g/m)/(20g/m):(60g/m)(親水性繊維/疎水性繊維=57/43、質量比)(ダイワボウポリテック株式会社製)、(c)レーヨン/PE・PET芯鞘型繊維/レーヨン=(20g/m)/(20g/m)/(20g/m):(60g/m)(親水性繊維/疎水性繊維=67/33、質量比)(ダイワボウポリテック株式会社製)、(d)レーヨン/PP・PE芯鞘型繊維=(54g/m)/(6g/m):(60g/m)(親水性繊維/疎水性繊維=90/10、質量比)(ダイワボウポリテック株式会社製)、レーヨン/PET/親水性PET=(36g/m)/(18g/m)/(6g/m)(親水性繊維/疎水性繊維=60/40、質量比)(ダイワボウポリテック株式会社製)などが挙げられる。
前記シート状化粧料は、前記液体化粧料組成物を前記シート状基材に含浸させることにより得ることができる。
前記液体化粧料組成物の含浸倍率(質量比)(液体化粧料組成物/シート状基材)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、さらさら感、及び拭き取りやすさの点で、3〜6の範囲が好ましく、3.5〜4.5の範囲がより好ましい。
前記含浸の方法としては、特に制限はなく、公知の方法を適宜選択することができ、例えば、前記液体化粧料組成物を前記シート状基材に滴下乃至スプレーする方法、塗工する方法、前記シート状基材を前記液体化粧料組成物に浸漬する方法などが挙げられる。
<包装体>
本発明のシート状化粧料は、包装体に収容された状態で使用されることが好ましい。前記包装体としては、特に制限はなく、シート状化粧料に通常用いられるものを適宜選択して使用することができる。
−用途−
本発明のシート状化粧料の用途としては、肌を拭き取るものであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、さらさら感、さらさら感の持続性、乾燥後の白残りのなさ、清涼感、及び刺激のなさのいずれもが良好であることから、例えば、顔用汗拭きシート、身体用汗拭きシート、身体用デオドラントシート、足用拭き取りシート、介護用清拭シート、皮脂拭き取り用シート、眠気覚まし用シートなどに好適に用いることができ、特に、肌のさらさら感、及びさらさら感の持続性に優れる観点から、顔用汗拭きシート、身体用汗拭きシート、身体用デオドラントシートに好ましく用いることができる。
以下に、本発明を実施例、及び比較例に基づいて更に具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
実施例、及び比較例に記載の各成分の含有量は質量%で示し、全て純分換算した値である。ただし、(D)成分については、95体積%エタノールを使用し、95%体積エタノールの実配合量(質量%)を無水エタノールに換算した含有量(質量%)である。
また、(A)成分の含有量と、(B)成分の有量との質量比(A)/(B)は、小数点以下第2位を四捨五入し、小数点以下第1位まで求め、記載した。
(実施例1〜16、及び比較例1〜7)
下記表1〜表6に示す組成で、エタノールに、親水性無機粉体、水酸化ナトリウム、及び水(精製水)を除く成分を分散・溶解させた後、精製水、及び水酸化ナトリウムを添加し、最後に親水性無機粉体を加え、液体化粧料組成物を得た。
前記各液体化粧料組成物の25℃における粘度は、0.5mPa・s〜10mPa・sの範囲内であった。なお、前記粘度は、BM型粘度計を用い、No.1ローターを使用し、60rpmで1分間の条件で測定した。
前記液体化粧料組成物を含浸した後の質量が、液体組成物を含浸する前の質量の5倍(質量比(液体化粧料組成物/シート状基材):4)となるように、下記シート状基材に得られた各液体組成物を含浸させて、各シート状化粧料(身体用汗拭きシート)を作製した。
<シート状基材>
・ レーヨン/PP・PE芯鞘型繊維/レーヨン=(20g/m)/(20g/m)/(20g/m):(60g/m)(親水性繊維/疎水性繊維=67/33、質量比)(ダイワボウポリテック株式会社製)
<評価>
得られた各液体化粧料組成物、及び各シート状化粧料について、以下のようにして、「シート状基材への含浸性」、「さらさら感及びさらさら感の持続性」、「白残りのなさ」、「清涼感」、及び「刺激のなさ」を評価した。なお、比較例1〜5の液体化粧料組成物は、シート基材に含浸させることができなかったため、「シート状基材への含浸性」以外の評価を行うことができなかった。結果を表1〜表6に示す。
[シート状基材への含浸性]
作製した実施例1〜16、及び比較例1〜7の液体化粧料組成物100gを目開き75μmのJIS篩で全量を篩過したときの篩上に残った凝集物の質量を測定し、以下の評価基準により、シート状基材への含浸性(以下、「シートへの含浸性」と称することがある。)を評価した。
−評価基準−
◎ : 不織布表面に凝集物がない(凝集物:0.5g以下)。
○ : 不織布表面に僅かに凝集物がある(凝集物:0.5g超、1.5g以下)。
△ : 不織布表面に凝集物がある(凝集物:1.5g超、2.5g以下)。
× : 不織布表面に凝集物がかなりある(凝集物:2.5g超)。
[さらさら感及びさらさら感の持続性]
20代〜30代の20名の女性の専門評価者に、実施例1〜16、及び比較例6〜7の液体化粧料組成物を用いて作製したシート状化粧料で上腕内側10cmの長さを3往復拭いてもらい、使用直後の肌のさらさら感(以下、「さらさら感」と称することがある。)、及び使用してから30分間後の肌のさらさら感(以下、「さらさら感の持続性」と称することがある。)を以下の評価基準により評価した。
−評価基準−
◎ : 「塗布部が無塗布部よりもさらさら感がある」と回答した人が、18名以上。
○ : 「塗布部が無塗布部よりもさらさら感がある」と回答した人が、14名〜17名。
△ : 「塗布部が無塗布部よりもさらさら感がある」と回答した人が、8名〜13名。
× : 「塗布部が無塗布部よりもさらさら感がある」と回答した人が、7名以下。
[白残りのなさ]
20代〜30代の5名の女性の専門評価者に、実施例1〜16、及び比較例6〜7の液体化粧料組成物を用いて作製したシート状化粧料で上腕内側10cmの長さを3往復拭いてもらい、乾燥後の白残りのなさ(以下、「白残りのなさ」と称することがある。)を以下の評価基準により評価した。
−評価基準−
◎ : 「塗布部に白残りがない」と回答した人が、4名以上。
○ : 「塗布部に白残りがない」と回答した人が、3名。
△ : 「塗布部に白残りがない」と回答した人が、2名。
× : 「塗布部に白残りがない」と回答した人が、1名以下。
[清涼感]
20代〜30代の5名の女性の専門評価者に、実施例1〜16、及び比較例6〜7の液体化粧料組成物を用いて作製したシート状化粧料で上腕内側10cmの長さを3往復拭いてもらい、使用してから30分間後の清涼感を以下の評価基準により評価した。
−評価基準−
◎ : 「清涼感を感じる」と回答した人が、4名以上。
○ : 「清涼感を感じる」と回答した人が、3名。
△ : 「清涼感を感じる」と回答した人が、2名。
× : 「清涼感を感じる」と回答した人が、1名以下。
[刺激のなさ]
20代〜30代の5名の女性の専門評価者に、実施例1〜16、及び比較例6〜7の液体化粧料組成物を用いて作製したシート状化粧料で上腕内側10cmの長さを3往復拭いてもらい、使用中の刺激のなさ(以下、「刺激のなさ」と称することがある。)を以下の評価基準により評価した。
−評価基準−
◎ : 「刺激を感じない」と回答した人が、4名以上。
○ : 「刺激を感じない」と回答した人が、3名。
△ : 「刺激を感じない」と回答した人が、2名。
× : 「刺激を感じない」と回答した人が、1名以下。
Figure 2020158429
Figure 2020158429
Figure 2020158429
Figure 2020158429
Figure 2020158429
Figure 2020158429
前記実施例、及び比較例で使用した各成分の詳細について、下記表7に示す。
Figure 2020158429
本発明のシート状化粧料は、さらさら感、さらさら感の持続性、乾燥後の白残りのなさ、清涼感、及び刺激のなさのいずれもが良好であることから、例えば、顔用汗拭きシート、身体用汗拭きシート、身体用デオドラントシート、足用拭き取りシート、介護用清拭シート、皮脂拭き取り用シート、眠気覚まし用シートなどに好適に用いることができ、特に、肌のさらさら感、及びさらさら感の持続性に優れる観点から、顔用汗拭きシート、身体用汗拭きシート、身体用デオドラントシートに好ましく用いることができる。

Claims (4)

  1. (A)親水性無機粉体と、
    (B)メントール系清涼剤を0.5質量%以上と、
    (C)有機概念図における有機性値が1,040〜1,640である直鎖ポリオキシエチレンアルキルエーテル、及び直鎖ポリオキシエチレンアルケニルエーテルからなる群より選ばれる1種以上と、
    (D)エタノールを13質量%以上と、を含有することを特徴とする液体化粧料組成物。
  2. 前記(A)成分の含有量と、前記(B)成分の含有量との質量比(A)/(B)が、1〜5である請求項1に記載の液体化粧料組成物。
  3. 前記(A)成分の含有量が、2.0質量%〜4.0質量%であり、
    前記(C)成分の含有量が、0.5質量%〜0.8質量%である請求項1から2のいずれかに記載の液体化粧料組成物。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の液体化粧料組成物をシート状基材に含浸させたことを特徴とするシート状化粧料。
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