JP2020158040A - 荷搬送作業車 - Google Patents
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Abstract
Description
かかる脚付の大容量コンテナ,小型のプラスチック製コンテナの荷を運送して他の運送車両(トラック車)の荷台、固定棚台等に移載することには上記引用文献の装置では移載が難しく、作業者の労力によることとなって作業性が悪いものであり、又荷の転倒・荷崩れがあれば大きな人身事故となる恐れがある。
更には、スライド荷台の上下動と油圧・空気圧又は電力で作動するシリンダー又は電動モータと進退機構を用いたスライドの機械操作でスライド荷台上の荷を他のトラック車両の荷台又は固定荷棚の荷受面への移載あるいは畑から又は畑への荷の移載を機械力によって行えるようにすることで作業者の労力を大巾に軽減できることにある。更に、荷の移載とともに荷を運送させる作業にも行える有用な荷搬送作業車を提供することにある。
1) クローラ又はタイヤを用いて自走可能な又は牽引されて走行できる車両フレームに、
搬送される荷を支持する台座を上方に有し且つ前記台座を前記車両フレームに対して上下動可能のように取付けた昇降台と、
前記昇降台の前記台座を前記車両フレームに対して上下動させ且つ所定高さで静止保持できる昇降動力手段と、
前記昇降台の前記台座に取付けられ、しかも前記台座位置から外方向に向って水平にスライドでき且つ荷を載置する荷載置面を有するスライド荷台と、
更に前記スライド荷台を所定のスライド位置又は任意のスライド位置で前記台座に対しスライドしないように静止保持できる係止手段とを備え、
前記スライド荷台の前記荷載置面上の荷を前記車両フレームの走行で搬送できるとともに、
前記昇降動力手段を作動させることで前記スライド荷台の前記荷載置面を所定の高さまで上下動できて、加えて前記スライド荷台のスライドによって前記スライド荷台の前記荷載置面上の荷を所要の高さで外方向に水平スライドさせることができて、高さが違う外部荷台の荷受面と前記スライド荷台の前記荷載置面との間の距離を短くできて荷の移載作業の労力をスライド荷台の上下動とスライドとによって軽減できることを特徴とする、荷搬送作業車
2) 前記台座位置から外方向にスライドできる前記スライド荷台の前記台座との取付構造として、伸縮自在なスライドレールを用い、前記スライドレールの筺体側を前記台座側に固着し、前記スライドレールのスライドする引き出し側を前記スライド荷台側に固着して、前記スライド荷台を前記台座に対しスライド可能に取付けた、前記1)記載の荷搬送作業車
3) 前記係止手段として、前記スライド荷台が前記台座と上下に重なる所定位置で、前記スライド荷台側の部材と前記台座側の部材とを貫通するピン孔を設け、前記ピン孔に貫通できる係止ピンを備え、前記係止ピンを前記の重なる所定位置で前記ピン孔に貫通させて前記スライド荷台を前記台座に静止する状態と又は非貫通にさせて前記スライド荷台を前記台座に対してスライド可能な状態とに切換え操作可能とする構造のものである、前記1)又は2)記載の荷搬送作業車
4) 前記係止手段は、前記スライド荷台が前記台座と重なった任意の位置で台座側からスライド荷台のスライドに対しブレーキを与えるブレーキ機構を設け、前記ブレーキ機構によって前記スライド荷台のスライドを抑制するブレーキ力を発生する構造のものである、前記1)〜3)いずれか記載の荷搬送作業車
5) 水平外方向に長く移動させた前記スライド荷台の後端部と前記台座の前端部との間の間隔を保持する間隔保持体を脱着できる別体として備え、前方に移動させた前記スライド荷台と前記台座との間に前記間隔保持体を取付けて、前記間隔保持体によって荷移載の際のスライド荷台の動きを抑止して荷を安全に移載できるようにした、前記1)〜4)いずれか記載の荷搬送作業車
6) 前記スライド荷台を前進又は後退でき且つ任意のスライド位置で静止できる油圧・空気圧又は電力を動力源とする前記係止手段を兼ねたスライド送り装置を設け、前記スライド送り装置でもって前記スライド荷台を前進後退静止を行えるようにした、前記1)又は2)記載の荷搬送作業車
7) 前記スライド送り装置が、前記スライド荷台と前記台座との間に油圧又は空気圧を使用したテレスコープ形シリンダーを設け、前記スライド荷台に先端を連結した前記シリンダーのシリンダーロッドの伸縮又は静止の作動を行う前記シリンダーの油路又は空気路の切換を行える手動操作の操作部とを備えたもので、前記スライド荷台の後端がテレスコープ形シリンダーで台座前端から外方に離れるまで前進できるようにした、前記6)記載の荷搬送作業車
8) 前記スライド送り装置が、前記スライド荷台と前記台座との間に電動シリンダーを設け、前記スライド荷台に先端を連結した前記電動シリンダーのシリンダーロッドの伸縮又は静止の作動を行える手動操作の制御部を備えたものである、前記6)記載の荷搬送作業車
9) 前記スライド送り装置が、前記スライド荷台と螺合した長い送りねじ軸を前後方向に配置し、前記送りねじ軸の回転で前記スライド荷台を前進又は後退できるようにし、前記送りねじ軸を正逆両方向に回転させ且つ停止時にはブレーキが働く電動モータを前記台座に設けた構造であり、しかも前記電動モータの正逆切換えと回転停止を行える手動操作の制御部を備えたものである、前記6)記載の荷搬送作業車
10) 前記スライド送り装置が、前記スライド荷台を前記台座から前方に付勢する圧縮スプリングと、前記スライド荷台に先端が結着されて前記スライド荷台を台座側に引き戻す為のワイヤと、前記ワイヤを巻き取る前記台座に取付けられたワイヤ巻取車と、前記ワイヤ巻取車を巻取り方向又は繰り出し方向に回転させる停止時にブレーキが働くブレーキ付電動モータと、前記電動モータの正回転・逆回転又は回転停止に切換える手動操作の制御部を備え、前記スライド荷台の前進はワイヤの繰り出しと前記圧縮スプリングの付勢力で行え、後退は前記ワイヤの巻取りによって行うようにした、前記6)記載の荷搬送作業車
11) 前記スライド荷台の寸法がスライド方向と直交する左右方向の前記台座の台巾より広い巾で且つ台座の前後長さと大略同じ前後長さの寸法の矩形状の水平な面板を前記台座の上方にスライド可能に取付けた構造であり、前記面板の上面を前記スライド荷台の前記荷載置面とする、前記1)〜10)いずれか記載の荷搬送作業車
12) 前記スライド荷台の構造が、スライド方向と直交する左右方向の巾が前記台座の左右方向の台巾より広く且つ前後長さが前記台座のスライド方向の長さより短い連接板を台座上方に配置し、前記連接板を前記台座に対しスライド可能に取付け、しかも前記連接板にスライド方向に長く前方に延びた所定上下厚みの保持部材を複数所定間隔で左右方向に櫛歯状に並べるように配置し且つ前記保持部材の後端部を前記連接板に片持支持で取付けて前記台座に対してスライドする構造とし、櫛歯状の前記保持部材の上端面を前記スライド荷台の荷載置面とし、
荷を移載する外部荷台が前記スライド荷台の前記保持部材の上下厚みより厚い荷保持部材を前記の所定間隔で櫛歯状に配置し且つ前記スライド荷台の前記保持部材の櫛歯空間に前記荷受側の荷保持部材を挿入できる構造とした外部荷台に対し、外部荷台との間の荷移載が前記昇降台の前記台座の上下動と前記スライド荷台の所定量の進退のスライドとによって、前記スライド荷台側の櫛歯状の前記保持部材が前記外部荷台の櫛歯状の前記荷保持部材の間で出没することで荷移載を可能とする、前記1),2),6)〜10)いずれか記載の荷搬送作業車
13) 前記スライド荷台の構造が、スライド方向と直交する左右方向の巾が前記台座の左右方向の台巾より広く且つ前後長さが前記台座のスライド方向の長さより短い連接板を台座上方に配置し、前記連接板を前記台座に対しスライド可能に取付け、しかも前記連接板にスライド方向に長く前方に延びた所定上下厚みのフォークを所定間隔で左右方向に複数に並べるように配置し且つ前記フォークの後端部を前記連接板に片持支持で取付けて前記台座に対してスライドする構造とし、前記フォークの上端又はフォークに保持させた荷受用パレットの上面を前記スライド荷台の荷載置面とし、
荷をフォークの上端又は前記フォークに保持させた前記荷受用パレット上に載置し、前記台座の上下動と前記スライド荷台のスライドによって外部荷台の荷受面上に荷受用パレットを接地させてフォークを接地した荷受用パレットから低くしてスライドさせて引き抜くことで、外部荷台の荷受面に荷受用パレットとその上の荷を移載する、前記1),2),6)〜10)いずれか記載の荷搬送作業車
14) 前記スライド荷台の構造が、前記台座の上方でスライド方向に長いフォークを左右方向に所定間隔で複数本配置し、前記フォークを後部で連結して一体化し、前記フォークの最外側に配置された最外側フォークのフォーク側面と前記フォーク側面と対向する台座側面に取付けられた垂直のステー板との間に伸縮自在なスライドレールを配置し、前記スライドレールの筺体とこれに対向する前記ステー板とを連結し、又スライドする引き出しを対向する前記フォーク側面に連結し、前記フォークが台座位置より前方に長くスライド可能とする構造とし、
前記フォークの上端面を又は前記フォーク上に保持した前記荷受パレットの上面を荷の載置面とし、複数の前記フォークの上端に直接荷を載せて又は前記フォークに保持した荷受パレットの上に荷を置いて車両フレームの走行と台座の上下動とスライド荷台のスライドとによってスライド荷台上方に載置する荷を外部荷台との間で荷の移載を可能とする、前記1),2)又は6)〜10)いずれか記載の荷搬送作業車
15) 前記フォーク部材の先端部分を先細り状にして、前記荷受パレットのフォーク挿入空間に挿入し易くした、前記13)又は14)記載の荷搬送作業車
16) 前記フォークが少なくとも3本以上あり、しかも保持部材と兼用であって、しかも所定間隔で左右方向に櫛歯状に並べるように配置された構造であり、外部荷台の荷保持部材が櫛歯状に配置され且つ前記フォークの厚みより厚い荷保持部材の荷受構造の外部荷台との間での移載作業が、昇降台の上下動と前記スライド荷台とのスライド移動のみで行える、前記14)又は15)記載の荷搬送作業車
17) 前記スライド荷台に取付けられた前記保持部材に対し上方向から嵌入させて把持する把持金具を矩形状の平面の荷受面板の下面に複数個取付けた別体の荷受板を備え、前記スライド荷台に取付けられた前記保持部材の上方から前記荷受板を下降して前記保持部材に前記把持金具を嵌入して前記スライド荷台の上方に前記荷受板を脱着自在に取付けることによって前記スライド荷台上方の荷受板上面を荷載置面とする形態で荷の載置が行え、又前記荷受板を前記保持部材から取り外すことで櫛歯状の前記保持部材を用いて移載できるようにした、前記12)又は16)記載の荷搬送作業車
18) 前記スライド荷台に取付けられた前記フォークに対し上方向から嵌入させて把持する把持金具を矩形状の平面の荷受面板の下面に複数個取付けた別体の前記荷受板を備え、前記スライド荷台に取付けられた前記フォークの上方から前記荷受板を挿入してフォークに前記把持金具を嵌入して前記スライド荷台の上方に前記荷受板を脱着自在に取付けることによって前記スライド荷台上方の荷受板上面を荷載置面とする形態で荷の載置が行え、又前記荷受板を前記フォークから取り外すことで前記フォークを用いて移載できるようにした、前記13),14)又は16)いずれか記載の荷搬送作業車
19) 前記スライド荷台に取付けられた櫛歯状の前記保持部材に対し、上方から挿入できるように底面及び側面の一部を開放し、しかもパレット上面の高さが櫛歯状の前記保持部材の高さより高くし且つ上面を荷載置面とした底面開放型荷受パレットを備え、前記底面開放型荷受パレットを前記スライド荷台の櫛歯状の前記保持部材へ上方から挿入して前記底面開放型荷受パレットを櫛歯状の前記保持部材に保持して荷を保持された前記底面開放型荷受パレットの上面に載置することで荷を荷受パレットによる移載を行え、前記底面開放型荷受パレットとその上の荷を外部荷台の荷受面上に残置して櫛歯状の前記保持部材のみ前記台座上に戻して新たな前記底面開放型荷受パレットを上方から迅速に保持して、前記荷搬送作業車からの荷の連続移載を効率的にできるようにした、前記12)又は16)記載の荷搬送作業車
20) 前記スライド荷台に取付けられた前記フォークに対し、上方から挿入できるように底面及び側面の一部を開放し、しかもフォークの高さより高くし且つ上面を荷載置面とした底面開放型荷受パレットを備え、前記底面開放型荷受パレットを前記スライド荷台の前記フォークへ上方から挿入して前記底面開放型荷受パレットを前記フォークに保持して荷を保持された前記底面開放型荷受パレットの上面に載置して荷を前記底面開放型荷受パレットによる移載を行え、前記底面開放型荷受パレットとその上の荷を外部荷台の荷受面上に残置して前記フォークのみ前記台座上に戻して新たな前記底面開放型荷受パレットを上方から挿入して迅速に保持して、前記荷搬送作業車からの荷の連続移載を効率的にできるようにした、前記13)又は14)〜16)いずれか記載の荷搬送作業車
21) 前記底面開放型荷受パレットの構造が、前記フォークの高さ寸法より長い縦寸法を有する左右縦枠と後縦枠とを平面形状がコ字状となるように連結した縦外枠の枠上端に強度ある荷受天板を固着し、前記左右縦枠の間に所定間隔で複数の中間縦壁を前記荷受天板から垂設し、しかも前記間隔が複数ある前記フォークが前記中間縦壁と前記左右縦枠部との間に挿入できる間隔とし、更に前記中間縦壁と左右縦枠とが同時に接地できる縦寸法とし、前記荷受天板と対向する底面が開放された構造であり、前記フォーク間に上方から前記底面開放型荷受パレットを挿入することで前記フォークが荷受パレットのフォーク挿入空間に挿入した状態となり、又前記フォークに対し上方に持ち上げることで底面開放型荷受パレットを前記フォークから離脱できる構造である、前記20)記載の荷搬送作業車
22) 前記底面開放型荷受パレットの構造が、前記保持部材の高さ寸法より長い縦寸法を有する左右縦枠と後縦枠とを平面形状がコ字状となるように連結した縦外枠の枠上端に強度ある荷受天板を固着し、前記左右縦枠の間に所定間隔で複数の中間縦壁を前記荷受天板から垂設し、しかも前記間隔が複数ある前記保持部材が前記中間縦壁と前記左右縦枠部との間に挿入できる間隔とし、更に前記中間縦壁と左右縦枠とが同時に接地できる縦寸法とし、前記荷受天板と対向する底面が開放された構造であり、前記保持部材間に上方から前記底面開放型荷受パレットを挿入することで前記保持部材が荷受パレットのフォーク挿入空間に挿入した状態となり、又前記保持部材に対し上方に持ち上げることで底面開放型荷受パレットを前記保持部材から離脱できる構造である、前記12),16)又は19)いずれか記載の荷搬送作業車
23) 前記スライド荷台の前記荷載置面の先端と前記外部の荷受面との間で荷を移動させる複数のフリーローラを複数個傾斜状に列設したローラガイドを前記スライド荷台の先端部に脱着自在に取付け可能にした、前記1)〜22)いずれか記載の荷搬送作業車
24) 前記スライド荷台の前記荷載置面の先端と畑表土との間で荷を移動させる複数のフリーローラを複数個傾斜状に列設した接地ローラガイドを車体フレームの先端部に脱着可能に取付けるとともに、前記接地ローラガイドの上方後端を前記スライド荷台の先端部に脱着可能に係止できるようにして、畑表土上の荷を前記スライド荷台に移動できるように及び前記スライド荷台上の荷を畑表土上に移動させることを容易にした、前記1)〜22)いずれか記載の荷搬送作業車
にある。
従って、スライド荷台の荷載置面上の荷は所定の高さで外方向にスライドできる。これによって、本発明の荷搬送作業車を移載する外部荷台の荷受面ある場所まで走行させてその外部荷台の荷受面近くで停車させ、台座を上下動させてスライド荷台の荷載置面を移載する外部荷台の荷受面(例えば,トラック車両の荷台面,荷受面のある固定棚の棚面)の高さ又はそのやや上方位置又はやや下方位置まで上昇させ、荷台面・棚面と略同じ高さとして次に台座に取付けたスライド荷台を移載する外部荷台の荷受面の方向にスライドさせてスライド荷台の荷載置面上の荷を略同じ高さで外部荷台の荷受面方向へ押し出すことによって、荷を外部荷台の荷受面に近づけ、短い水平距離と小さな上下差を残すだけとなり、軽い水平持ち上げの手作業又は水平移動によって荷をスライド荷台の荷載置面から外部荷台の荷受面に移載できる。必要ならばフリーローラのローラガイド・滑りガイド又は接地ローラガイドを中間に介在させれば、もっと少ない労力で移載できる。
以上は、荷搬送作業車から外部荷台の荷受面への移載であるが、その逆の外部荷台の荷受面上の荷を近くまでスライドしたスライド荷台の荷載置面上への荷の移載する場合も少ない労力で容易に移載できる。
荷搬送作業車の走行中は、スライドレール等のスライド機構ではスライド停止力がない場合は、スライド荷台上の荷が車の走行の急停車・急発進・カーブ等でスライド荷台が台座に対してスライドしてその上の荷が移動・転倒又は落下がないようにするため、台座とスライド荷台との台の部材間を貫通するピン孔に係止ピンを貫通させる等の係止手段を備えれば上記の現象を防ぐことができる。台座とスライド荷台との間に設けたブレーキ機構があれば、これによってもスライド台のスライドを任意の位置でスライド又は揺動の制止又は抑止できる。又、水平外方向に長く移動させたスライド荷台の状態では、スライド荷台と昇降台との間に長い中空の空間が発生することになるが、その中空の空間に別体の間隔保持体を架橋してスライド荷台の移動を停止させ、スライド荷台上への荷の移載又はスライド荷台上の荷を外部荷棚等に移載する際、スライド荷台上の荷を安定載置できるので、安全な作業を可能にする。
これによって、スライド荷台を使用しての移載作業中におけるスライド荷台の動きによってその上の荷が落下又は大きく移動することを防ぎ、安全な移載を可能にする。
尚、スライド力が油圧・空気圧又は電力を使用したシリンダー、又はスプリングとワイヤ駆動にブレーキ付電動モータを使ったスライド送り装置を用いた機械力による場合は、周知の油圧ロック技術(前進・後退・停止の油路の切換弁又は流量調整弁によるスライド速度の調整・停止等による),ブレーキ付電動モータの使用又はワイヤの移動防止ブレーキ機構等によって、上記の係止手段・ブレーキ機構・間隔保持部材を別に備えなくても、スライド荷台,荷の水平移動・震動・揺れ等をかなり防ぐことができる。
この櫛歯状に複数本の保持部材を所定間隔で取付けたスライド荷台構造では、このスライド荷台のこの櫛歯状の保持部材の上に荷を置いて、外部荷台の荷受面(外部棚・設置場・格納棚・運送車の荷台等)の場所に移動させる。そして、スライド荷台の上昇と外方へのスライドで外部荷台の荷受面と同じ構造の櫛歯状荷保持部材の上方に位置させ、次にスライド荷台の櫛歯状の保持部材を下降させれば、各保持部材が外部荷台の複数本の荷保持部材の間隙の空間に挿入されて荷保持部材の上端から下方に沈む。これによって、スライド荷台の保持部材上に置かれた荷は、外部荷台の荷受面の荷保持部材の上端に支持される。そして、スライド荷台の櫛歯状の保持部材の上端が外部荷台の荷受面の櫛歯状の荷保持部材の上端より低くした後、スライド荷台を昇降台へスライドして戻せば、荷は外部荷台の荷受面の荷保持部材上に残されて、移載が完了するものである。
又、スライド荷台にフォークを取付けた発明では、スライド荷台を上下動と進退させることでフォークを図62の(a)〜(d)に示す荷受パレットNPのフォーク挿入空間NP1に差し入れ、抜き出すことができる。従って、スライド荷台のフォークを外部荷台の荷受面上にある荷受パレットNPとその上の荷Nを移載させる手順は、まず外部荷台に近づいてその荷受面上の荷受パレットNPのフォーク挿入空間NP1に本発明のスライド荷台に取付けたフォークを挿入して、挿入された荷受パレットNPとその上の荷Nを上昇するスライド荷台のフォークで上昇させ、その後スライド荷台を台座方向にスライドさせるとフォーク上の荷受パレットNPとその上の荷Nを持ち上げて台座上までスライドさせ、その後スライド荷台を下降させる。以上の手順でフォークが挿入された外部荷台の荷受面上の荷受パレットNPとその上の荷Nは本発明の荷搬送作業車上に移動することとなる。
(イ)実施例1,2,3の如く台座の平面形状と略同じ程の広い面板の形態のタイプイ、
(ロ)上記面板より前後長が短い連接板を台座にスライド自在に取付け、同連接板にスライド方向に長い複数の保持部材を所定間隔で櫛歯状に固着したタイプ又は同じ前記の連接板にフォークを2本以上固着した実施例4のタイプロ、
(ハ)前後方向に長い複数の櫛歯状の保持部材を所定本数その後部で連結して一体化した櫛歯体又は長い複数のフォークをその後部で連結して一体化したフォーク体を前記台座にスライド可能に直接取付けた実施例5のタイプハとがある。
加えて、スライド荷台に「嵩上げ板」,「嵩上げ台」,「ローラガイド」,「間隔保持板」,「接地ローラガイド」を使用することで、本発明の作業を確実迅速で容易に、安全又は労力を軽減するようにできる。
いずれの実施例も農作業用の荷搬送作業車の例で、エンジンでクローラを駆動して自走でき、その操作部を後方に配置したものである。又、昇降台はいずれも車両フレームに取付けたクロスリンク機構のリンクを油圧シリンダーで作動させ、昇降台を上下動させ且つ所定の高さで油圧ロックして(油圧路を閉じて)静止させることができる昇降動力手段を有し、更に、スライド荷台のスライド機構は昇降台の上方に配置した台座とスライド荷台との間に公知のスライドレールを介在させ、筺体側のスライドレール枠体を台座の側面に取付け、スライドレールの引き出し側をスライド荷台に固着してスライド荷台を台座に対して進退可能とした構造例である。スライド台のスライドは作業者の押付力で行う前記形態aの構造と、油圧・空気圧又は電力等の駆動源を用いて機械力で送るスライド送り装置を有する前記形態bの構造とがある。後者の場合、スライド荷台の静止・停止ブレーキを油路・空気圧のロック・ブレーキ付モータを使用することで与えることができ、係止手段・ブレーキ機構を不要にできることが多い。
(実施例1)
図1〜21に示す実施例1は矩形状の水平な面板を有するスライド荷台とした本発明の基本の実施例で、スライド荷台は水平な面板で、スライドレールで台座上方にスライド荷台をスライドフリーに取付け、作業者の押付力でもって進退可能となるように取付けられている。そして、スライド荷台の面板と台座側を所定位置で貫通したピン孔と同ピン孔に脱着自在な係止ピンとを備え、係止ピンをピン孔に挿入と引抜きすることで静止・スライド可能とする係止手段と、同係止ピンをスライド荷台の面板底面に押し付けて発生する摩擦力によるブレーキ力を前記所定位置以外の任意のスライド位置で与えるブレーキ機構を備えている。又、前記面板の上面をスライド荷台の荷載置面とする例である。
図22〜24に示す実施例2は、実施例1の構造のスライドフリーのスライド荷台を押付けて進退可能にする装置として、テレスコープ形油圧シリンダーを用いたスライド送り装置15を設け、同装置の機械力(油圧力)で進退・停止させるものであり、その油圧路の前進・後退・停止保持の手動操作の切換えが行える制御部を備えた例である。この実施例2では実施例1のピン孔・係止ピンによる係止手段及び係止ピンの面板裏面(底面)への押し付けによるブレーキ機構は削除している。これら係止手段とブレーキ機構の作用は、テレスコープ形油圧シリンダーの停止における油圧路のロックによってスライド荷台の停止位置を強く保持できるようにして代用した例である。
図25〜29に示す実施例3は、実施例2の油圧シリンダーを用いたスライド送り装置15に代えて前記スライド荷台の前記面板を前方に付勢する圧縮スプリングと,面板を前記圧縮スプリングの付勢力に抗して台座方向に引き戻すワイヤと,同ワイヤの巻取繰り出しする巻取車を正逆回転し停止時にはブレーキを働かせるブレーキ付電動モータと,前記ブレーキ付電動モータを正逆回転と停止ができるように手操作で制御できる制御部とを備えたスライド送り装置16を使用し、これによって機械力で前記スライド荷台を前後停止を行う例であり、この例でもピン孔と係止ピンの係止手段も又係止ピンによるブレーキ機構を不要にできる例である。
図30〜36に示す実施例4は、実施例1の台座と大略同じ寸法の矩形状の面板に代えて、実施例1の面板の上面の前半部を切除した面板の後部だけ残したスライド自在の連接板に複数の保持部材又は複数のフォークを櫛歯状又はコ字状に取付けた例であり、実施例4の基本形態ではスライド送り装置はなく手作業による押付力でスライド荷台をスライドさせる例である。そのため、基本形態では実施例1のピン孔と係止ピンによる係止手段と係止ピンによるブレーキ機構を基本的に有する例となっている。
この実施例4において、この基本形態の係止手段とブレーキ機構を省いて実施例2,3同様に油圧・空気圧又は電力の動力源を用いたスライド送り装置15あるいは圧縮スプリングとワイヤの巻取り繰り出しをブレーキ付モータで行う等のスライド送り装置16を組み合わせる形態もある。この場合は、これらスライド送り装置でスライド荷台を押付けてスライドさせるもので、機械力で荷の移載を大部分行える。尚、上記の組み合せた形態の構造の図面は、実施例2,3の構造図面でスライド荷台の形状が違うのみであるので、図面は省略している。この形態も本発明に含まれる。
図39〜48は複数のフォーク又は保持部材を後部で連結して一体化したフォーク体又は櫛歯体を台座に対してスライドレールを介して直接スライド自在に取付ける構造のスライド荷台の実施例5の基本形態であり、スライド荷台は作業者の押付力によりスライドさせ、又前記係止手段・ブレーキ機構を備えている例である。実施例4と実施例5の違いは、実施例4ではフォーク又は保持部材をスライドする連接板を介して取付けてスライド可能になるに対し、実施例5では櫛歯状の保持部材を後部で連結して一体化した櫛歯体又はフォークを複数本を後部で連結して一体化したフォーク体をスライドレールを介して直接台座に取付ける点で構成を相違しているだけである。その点以外はその作用効果には実施例4,5は同じである。
図49〜51は実施例4,5の保持部材,フォーク,櫛歯体,フォーク体に上方から保持させることができる底面開放型荷受パレットの構造,使用例を示す説明図である。前記実施例4,5の基本形態の構造は、いずれも実施例2,3同様にスライド送り装置を組み合せることは明白にできる。但し、その組み合せの図面は省略している。これらの組み合せの場合は機械力で移載を行える。
他方、実施例2,3はスライド送り装置を有している。実施例2では実施例1のスライド荷台と台座との間にテレスコープ形油圧シリンダーを用いてその油圧路の手動操作の制御部のコントローラ26による切換えで、スライド荷台の進退・停止を可能にしている。実施例3では、これが圧縮スプリングと引き戻しワイヤとを用いてスライド荷台の前進・後退・停止させるワイヤのワイヤ巻取車を正逆停止できるブレーキ付電動モータによってワイヤの繰り出し・巻き取りを行って、スライド荷台の前進・後退・停止させている。この実施例2,3のスライド送り装置又は図58に示す他の形態のスライド送り装置を実施例4,5の基本形態にも実施例2,3同様に装置できるものもある。これらも本発明に含まれるものであり、図面は省略している。
以下、実施例の図中の符号の説明をする。尚、実施例1〜5で共通の構成については同一符号を付している。G1,G2,G3,G4,G5は本発明の実施例1,2,3,4,5の荷搬送作業車、Nは移載・搬送する荷で、カゴ型脚付コンテナNK・箱型プラスチック製コンテナNB・機械であり、NK1はカゴ型脚付コンテナNKの脚部である。1は車両フレーム2に取付けた走行用クローラ、1aはクローラベルト、1bはクローラ1,車両フレーム2の上方を覆う略箱形状のカバー鋼板、2は実施例1〜5の荷搬送作業車G1,G2,G3,G4,G5の車両フレーム、2aは車両フレーム2の前後左右端に設置されたカバー鋼板1bを保持するための傾斜したガイド2bを有する拘束枠、2a11はカバー鋼板1bを拘束枠2aを介して車両フレーム2に固着するボルト、3はクローラ1の動力装置と制御を有する駆動部、5は車両フレーム2に対し上下動する昇降台、50は昇降台5の上方の台座、51は前記台座の主フレームとなる断面コ字状の台フレーム、5cは台フレーム51のコ字状の空間に形成された横溝、5dは台座50の左右端から下方に折曲した左右折曲部、5fは台座50の前部に設けた係止手段の係止ピン11aを挿通するピン孔である。6は台座50を上下動可能にするクロスリンク機構、6aは同クロスリンク機構の一定間隔離した左右それぞれに設けた前後一対のクロスリンク、6bはクロスリンク6aの車両フレーム2の前方位置で回動自在に支える前下方定位置枢支部、6cはクロスリンク6aの車両フレーム2の後方で回動自在に支える後下方可動枢支部、6dはクロスリンク6aの昇降台5の前上方位置で回動自在に支える前上方定位置枢支軸、6eはクロスリンク6aの昇降台5の後上方位置で回動自在に支える後上方可動枢支軸、6fは左右のクロスリンク6aの中間を連接する中間連接軸、7は昇降動力手段、7aは前記昇降動力手段7に用いた油圧シリンダー、7bは同油圧シリンダーのシリンダーロッド、7cはシリンダーロッド7bの先端部をクロスリンク6aに固着した作動点、7dは油圧シリンダー7aの車両フレームに固着したシリンダーハウジング固定部、9は面板形態のスライド荷台、9aはスライド荷台9の荷載置面の面板、9bはスライド荷台9の左右端から下方に折曲した左右折曲部、9cは面板9aの後部を後方に延長した延長板、10は公知のスライドレール、10aは筺体側レール、10a1は外側取付面、10bは中間レール、10b1はベアリング、10cは引き出し側レール、10c1は内側取付面、11はスライド荷台9を台座50真上で連結して静止させるブレーキ機構を兼ねる係止手段、11aは台座50とスライド荷台9を貫通したピン孔11bに挿入される係止ピン、11bは係止ピン11aを挿入するスライド荷台9に設けたピン孔、11cは係止ピンが面板9aから長く突出しないようにする止ピン、11dは係止ピン11aの上端に設けたブレーキパッド、11eはそのブレーキパッド11dと係止ピン11aをスライド荷台9の下面に加圧するスプリング、11fは係止ピン11aを上下動自在に昇降台5の台座50の裏面に取付ける保持アーム、11gはスプリング11eの上端と止ピン11cとの間に介在させたスプリング受ワッシャ、11hは係止ピン11aを上下動する操作の為のハンドルである。
図1〜21に示す実施例1は、上面の面板9aを荷載置面とするスライド荷台9をスライドレール10で台座50にスライド可能に取付け、これにブレーキ機構を兼用した係止ピン11aによる係止手段11をスライド荷台9と台座50間に設けた例である。又、スライド荷台9のスライドは作業者の押付力になされ、荷移載作業を主に行う本発明の基本的形態の実施例である。
又、左右それぞれ取付けられる前方クロスリンク6aと後方クロスリンク6aとはX状に交差した中間位置で左右に延びた中間連接軸6fで連結されている。
そして、左右それぞれある前方クロスリンク6aの下端の前下方定位置枢支部6bに軸着した回動アーム(図示せず)の途中の作動点7cに昇降台の台座50の昇降用油圧シリンダー7aのシリンダーロッド7bの先端が取り付けられ、シリンダーハウジング固定部7dが車両フレーム2側に取付けられ、油圧シリンダー7aは油圧でシリンダーロッド7bを伸縮させる。その伸縮に応じて作動点7cに油圧力が作用して前下方定位置枢支部6bまわりに回動してこれに軸着した前方のクロスリンク6aの傾き角を変える。左右あるクロスリンク6aの傾きは左右同期して変化して上方に取付けた台座50は傾きに応じて車両フレーム2に対して上下動する。これらの油圧制御は操作部21又はコントローラ26でなされる(図24参照)。
これらの構造は、図1〜17,24に主に記載している。
尚、台座50自体の前後移動・揺れは所定高さにする油圧シリンダー7aの油圧ロック(油路に設けた上・下・停止の三方切換弁の停止で油路を閉じること)によって抑えられる(図24参照)。
図19〜21に示すように、実施例1ではスライド荷台9が荷移載作業中に勝手に移動したり、揺動すると荷落下等の事故を生起するので、これを防ぐため実施例1では係止ピン11aを用いた係止手段11と、係止ではなく移動・揺れを抑えるブレーキ機構の兼用する構造が設けられている。図19(b)は係止状態を、図19(a)はブレーキ状態を示す。
図19,20に示すように、スライド荷台9と台座50の重なる台座50の先端の下面に図19,21のように上下動できる係止ピン11aをスプリング11eで上方に付勢するように取付け、係止ピン11aが挿入できるピン孔5f,11bを台座50先端部とスライド荷台9の後端部に設ける。スライド荷台9が前方に長く移動する場合は、図20,21に示すようにスライド荷台9の面板9aの後端に延長板9cを設け、この延長板9cに前記ピン孔11bを設ける。
本実施例1では、荷搬送作業車G1のスライド荷台9上に荷を載せるには、直接荷Nを置いた現場(田畑土)からの作業者の持ち上げ移動作業による。又は、外部荷台14上の荷Nの場所まで荷搬送作業車G1で移動し、そして荷Nに近くまでスライドして近接させたスライド荷台9上に外部荷台14上の荷Nを作業者の手作業で持ち上げ移載する。又は、図59,60で示す傾斜した接地ローラガイドを用いた荷をそのフリーローラ上に置いて、引っぱって高い台座レベルまで持ち上げる。
スライド荷台9の面板9aの荷載置面に荷を置いた後、移載する外部荷台14の荷受面14a(外部荷棚の荷受面又はトラックの荷受面又は田畑の地面等)へクローラ作動させて運送させる。運送の前に係止手段11の係止ピン11aをスライド荷台側のピン孔11bに挿入して荷Nのスライド荷台9の運送中の移動・揺れ・落下を少なくする。尚、台座50の動きは上下動用の油圧シリンダー7aの油圧ロックで動きを停止又は緩和することができている。尚、運送中は台座50・スライド荷台9を下降させ、低位置にする方が安全となる。
このように、作業者の労力はスライド荷台9から外部荷台14の荷受面14aへの荷の持ち上げての短い水平移動で済むので、移載作業を大巾に軽減できる。外部荷台14の荷受面14a上の荷Nを荷搬送作業車G1のスライド荷台9上への荷Nの移載も逆の手順で行え、この方の移載も軽い労力で行えるものとした。
図22〜24に示す実施例2は、実施例1の構造のスライド荷台9をスライドさせるのに、テレスコープ形油圧シリンダー15aを用いたスライド送り装置15を設け、同装置の機械力で進退・停止させるものであり、図24に示すようにその油圧路の前進・後退・停止保持の手動操作の切換えが行える制御部のコントローラ26を備えた例である。この実施例2では実施例1のピン孔・係止ピンによる係止手段及び係止ピンの面板裏面(底面)への押し付けによるブレーキ機構は削除している。これら係止手段とブレーキ機構に代え、油圧シリンダー15aの停止における油圧路のロックによってスライド荷台の停止位置を強く保持できるようにした例である。
又、図25〜29に示す実施例3は、実施例1の油圧シリンダーを用いたスライド送り装置15に代えてスライド荷台9の面板9aを前方に付勢する圧縮スプリング16dと面板9aを前記圧縮スプリングの付勢力に抗して台座50方向に引き戻すワイヤ16eと同ワイヤの巻取繰り出しするワイヤ巻取車16fをブレーキ付電動モータ16gと前記ブレーキ付電動モータを正逆回転と停止ができるように手操作で制御できる制御部のコントローラ26とを備えたスライド送り装置16を使用し、これによって機械力でスライド荷台9を前後停止を行う例であり、この例でもピン孔と係止ピンの係止手段も又係止ピンによるブレーキ機構を不要にした例である。
更に、実施例2,3で図22〜29で示すようなスライド荷台9のスライド力を多段式伸縮の如きテレスコープ形の油圧シリンダー15aを用いたスライド送り装置15又は圧縮スプリング16dのスプリング力をワイヤ16eとワイヤ巻取り用電動モータ16gで規制してスライド荷台9を進退できるスライド送り装置16を使用する例では、油圧シリンダー15a及び電動モータ16gの制御でスライド荷台9の停止・作動・スライドスピードの調整及び停止の係止力及び揺動防止等は油圧の任意位置での油圧ロック・油流制御又は電動モータ16gの正逆切換えとブレーキ付停止によって行え、スライド荷台9のスライドを機械で制御でき、人の労力を更に軽減できる。
図30〜36に示す実施例4は、上面を面板9aとしたスライド荷台9の実施例1に代え、実施例1の面板9aの前方の6〜8割を開口させ、残った後方の面板9aの連接板9rの上に櫛歯状に断面箱形状の中空のスライド方向に長く延びた保持部材9eを4本並設したものであり、又この4本の保持部材9eが荷受パレット23に挿入するフォークを兼ねた例としている。又、9dは実施例1のスライド荷台9の水平な矩形状の面板9aの前方を切削した開口部、9eは開口部9dを有する面板9aの後部の連接板9rに熔着した櫛歯状の断面中空のスライド方向に延身した4本の保持部材で、フォークを兼用している。9fは同保持部材9e間の間隔である。この保持部材9eの底面及び台座50に係止手段11の係止ピン11aのピン孔11bを設けている。この保持部材9eとの上端面がスライド荷台9の荷載置面としている。
又、係止手段11とブレーキ機構として図19〜21の機構を採用し、係止ピン11aは前記保持部材9eの底面と接触してブレーキ力を発生させている。ピン孔11bは、保持部材9eの底面の後部又は残った後部の面板9aに1つ又は複数設けている(ピン孔の図は図示していない)。この係止力とブレーキ力は前記実施例1の機構と同じような働きとなっている。
この実施例4において、スライド荷台9をスライド送り装置で機械的に進退させる場合は、スライド荷台9のスライド力をテレスコープ形油圧シリンダー15aを用いたスライド送り装置15を使用する。この点で実施例2と同様である。この機械力を用いる例も本発明に含まれる。
荷棚・トラックの荷台の外部荷台14の荷受面14aの荷保持部材14b上に載置された荷Nを実施例4の荷搬送作業車G4に移載する場合は、荷搬送作業車G4を外部荷台14の荷受面14aの場所に移動し、スライド荷台9の保持部材9eを外部荷台14の荷受面14aの荷保持部材14bの間隔空間に挿入できる位置とした後荷保持部材14bの下位の低位置に下降させる。次に、各保持部材9eをスライドして長く前方へ突出させ、各保持部材9eを荷保持部材14bの間隔空間深くまで挿入する。
更に、櫛歯状保持部材9eをフォークとして使用する実施例5の対応の場合は、外部荷台14の荷受面14aの場所まで荷搬送作業車G5を移動させ、置かれた荷受パレット23のフォーク挿入空間の高さに、荷搬送作業車G5のスライド荷台9のフォークの上下高さを調整させ、次にスライド荷台9を前方へスライドさせることで、フォークを荷受パレット23のフォーク挿入空間に差し込み、その後スライド荷台9を上昇させることでスライド荷台9のフォークは荷受パレット23及びその上の荷Nを持ち上げ、そして昇降台5方向にスライドさせることで荷搬送作業車G5の台座50の方へ移動させることができる。
その後、荷Nを移動先(トラックの荷台,荷棚,田畑等)へ運送し、スライド荷台9を上下動とスライドさせて外部荷台14の荷受面14a上に置くと、荷受パレット23がその外部荷台14の荷受面14aに接地し、荷受パレット23とその上の荷Nは外部荷台14の荷受面14a上で支持され、移載完了する。その後、スライド荷台9を少し下降させてスライド荷台9のフォークを昇降台5方向に戻すことで荷受パレット23から引き抜き、台座50上に戻される。
尚、この櫛歯状保持部材9eをフォークとして使用する場合、図25,26に示す底面開放型荷受パレット24を使用する場合、フォークの上方から保持でき、又上方へ分離取り出しが容易にでき、荷受パレットのフォーク(保持部材9e)への挿入・保持と荷受パレットをフォークからの取り外しが容易となり、荷移載を使い易くできる。
更に、上記実施例3,4において実施例2,3で図22〜29で示すようなスライド荷台9のスライド力を多段式伸縮の如きテレスコープ形の油圧シリンダー15a又は圧縮スプリング16dのスプリング力をワイヤ16eとワイヤ巻取り用電動モータ16gで規制してスライド荷台9を進退できるスライド送り装置を設けた例では、油圧シリンダー15a及び電動モータ16gの制御でスライド荷台9の停止・作動・スライドスピードの調整及び停止の係止力及び揺動防止等は油圧の任意位置での油圧ロック・油流制御又は電動モータ16gの正逆切換えとブレーキ付停止によって行え、スライド荷台9のスライドを機械で制御でき、人の労力を更に軽減できる。この形態では、作業者によるスライド荷台9のスライドの停止・揺れ防止の係止手段11及びブレーキ機構も省けて、制御器のコントローラ26のみの操作で移載作業ができ、労力を更に軽減でき、又重大事故が生じない場所からの離れた有線無線操作又は有線の制御装置・コントローラ又は操作部21で行えれば更に安全にもなる。
T トラック車
T1 荷台
N 荷
NB 箱型プラスチック製コンテナ
NK カゴ型脚付コンテナ
NK1 脚部
NP 荷受パレット
NP1 フォーク挿入空間
1 クローラ
1a クローラベルト
1b カバー鋼板
2 車両フレーム
2a 拘束枠
2a11 ボルト
2b ガイド
3 駆動部
3a ストッパー杆
5 昇降台
50 台座
51 台フレーム
5c 横溝
5d 左右折曲部
5f ピン孔
5g ステー板
6 クロスリンク機構
6a クロスリンク
6b 前下方定位置枢支部
6c 後下方可動枢支部
6d 前上方定位置枢支軸
6e 後上方可動枢支軸
6f 中間連接軸
7 昇降動力手段
7a 油圧シリンダー
7b シリンダーロッド
7c 作動点
7d シリンダーハウジング固定部
9 スライド荷台
9a 面板
9b 左右折曲部
9c 延長板
9d 開口部
9r 連接板
9e 保持部材(フォーク兼用)
9f 間隔
9g 櫛歯体
9h フォーク
9j フォーク体
9k 先細部
10 スライドレール
10a 筺体側レール
10b 中間レール(中枠)
10b1 ベアリング
10c 引き出し側レール
11 係止手段
11a 係止ピン
11b ピン孔
11c 止ピン
11d ブレーキパット
11e スプリング
11f 保持アーム
11g スプリング受ワッシャ
11h ハンドル
14 外部荷台
14a 荷受面
14b 荷保持部材
15 スライド送り装置
15a 油圧シリンダー
15b シリンダー筒体
15c 連結点
15d ケーシング固定点
16 スライド送り装置
16a,16b,16c 摺動する筒体
16d 圧縮スプリング
16e ワイヤ
16f ワイヤ巻取車
16g 電動モータ
17 ローラガイド
17a ガイドフレーム
17b フリーローラ
17c 係止軸
18 嵩上げ板
19 嵩上げ台
20 荷受板
20a 把持金具
21 操作部
21a ハンドル
23 荷受パレット
24 底面開放型荷受パレット
24a 荷受天板
24b 左右縦枠
24c 中間縦壁
24d 後縦枠
24f コ字状鋼材
24g 木ネジ
25 間隔保持部材
26 コントローラ
30 接地ローラガイド
30a フリーローラ
30b ガイドフレーム
30c 車輪
30d 係止部
30e 連結部
40 脚付荷受板
40a 脚部
Claims (24)
- クローラ又はタイヤを用いて自走可能な又は牽引されて走行できる車両フレームに、
搬送される荷を支持する台座を上方に有し且つ前記台座を前記車両フレームに対して上下動可能のように取付けた昇降台と、
前記昇降台の前記台座を前記車両フレームに対して上下動させ且つ所定高さで静止保持できる昇降動力手段と、
前記昇降台の前記台座に取付けられ、しかも前記台座位置から外方向に向って水平にスライドでき且つ荷を載置する荷載置面を有するスライド荷台と、
更に前記スライド荷台を所定のスライド位置又は任意のスライド位置で前記台座に対しスライドしないように静止保持できる係止手段とを備え、
前記スライド荷台の前記荷載置面上の荷を前記車両フレームの走行で搬送できるとともに、
前記昇降動力手段を作動させることで前記スライド荷台の前記荷載置面を所定の高さまで上下動できて、加えて前記スライド荷台のスライドによって前記スライド荷台の前記荷載置面上の荷を所要の高さで外方向に水平スライドさせることができて、高さが違う外部荷台の荷受面と前記スライド荷台の前記荷載置面との間の距離を短くできて荷の移載作業の労力をスライド荷台の上下動とスライドとによって軽減できることを特徴とする、荷搬送作業車。 - 前記台座位置から外方向にスライドできる前記スライド荷台の前記台座との取付構造として、伸縮自在なスライドレールを用い、前記スライドレールの筺体側を前記台座側に固着し、前記スライドレールのスライドする引き出し側を前記スライド荷台側に固着して、前記スライド荷台を前記台座に対しスライド可能に取付けた、請求項1記載の荷搬送作業車。
- 前記係止手段として、前記スライド荷台が前記台座と上下に重なる所定位置で、前記スライド荷台側の部材と前記台座側の部材とを貫通するピン孔を設け、前記ピン孔に貫通できる係止ピンを備え、前記係止ピンを前記の重なる所定位置で前記ピン孔に貫通させて前記スライド荷台を前記台座に静止する状態と又は非貫通にさせて前記スライド荷台を前記台座に対してスライド可能な状態とに切換え操作可能とする構造のものである、請求項1又は2記載の荷搬送作業車。
- 前記係止手段は、前記スライド荷台が前記台座と重なった任意の位置で台座側からスライド荷台のスライドに対しブレーキを与えるブレーキ機構を設け、前記ブレーキ機構によって前記スライド荷台のスライドを抑制するブレーキ力を発生する構造のものである、請求項1〜3いずれか記載の荷搬送作業車。
- 水平外方向に長く移動させた前記スライド荷台の後端部と前記台座の前端部との間の間隔を保持する間隔保持体を脱着できる別体として備え、前方に移動させた前記スライド荷台と前記台座との間に前記間隔保持体を取付けて、前記間隔保持体によって荷移載の際のスライド荷台の動きを抑止して荷を安全に移載できるようにした、請求項1〜4いずれか記載の荷搬送作業車。
- 前記スライド荷台を前進又は後退でき且つ任意のスライド位置で静止できる油圧・空気圧又は電力を動力源とする前記係止手段を兼ねたスライド送り装置を設け、前記スライド送り装置でもって前記スライド荷台を前進後退静止を行えるようにした、請求項1又は2記載の荷搬送作業車。
- 前記スライド送り装置が、前記スライド荷台と前記台座との間に油圧又は空気圧を使用したテレスコープ形シリンダーを設け、前記スライド荷台に先端を連結した前記シリンダーのシリンダーロッドの伸縮又は静止の作動を行う前記シリンダーの油路又は空気路の切換を行える手動操作の操作部とを備えたもので、前記スライド荷台の後端がテレスコープ形シリンダーで台座前端から外方に離れるまで前進できるようにした、請求項6記載の荷搬送作業車。
- 前記スライド送り装置が、前記スライド荷台と前記台座との間に電動シリンダーを設け、前記スライド荷台に先端を連結した前記電動シリンダーのシリンダーロッドの伸縮又は静止の作動を行える手動操作の制御部を備えたものである、請求項6記載の荷搬送作業車。
- 前記スライド送り装置が、前記スライド荷台と螺合した長い送りねじ軸を前後方向に配置し、前記送りねじ軸の回転で前記スライド荷台を前進又は後退できるようにし、前記送りねじ軸を正逆両方向に回転させ且つ停止時にはブレーキが働く電動モータを前記台座に設けた構造であり、しかも前記電動モータの正逆切換えと回転停止を行える手動操作の制御部を備えたものである、請求項6記載の荷搬送作業車。
- 前記スライド送り装置が、前記スライド荷台を前記台座から前方に付勢する圧縮スプリングと、前記スライド荷台に先端が結着されて前記スライド荷台を台座側に引き戻す為のワイヤと、前記ワイヤを巻き取る前記台座に取付けられたワイヤ巻取車と、前記ワイヤ巻取車を巻取り方向又は繰り出し方向に回転させる停止時にブレーキが働くブレーキ付電動モータと、前記電動モータの正回転・逆回転又は回転停止に切換える手動操作の制御部を備え、前記スライド荷台の前進はワイヤの繰り出しと前記圧縮スプリングの付勢力で行え、後退は前記ワイヤの巻取りによって行うようにした、請求項6記載の荷搬送作業車。
- 前記スライド荷台の寸法がスライド方向と直交する左右方向の前記台座の台巾より広い巾で且つ台座の前後長さと大略同じ前後長さの寸法の矩形状の水平な面板を前記台座の上方にスライド可能に取付けた構造であり、前記面板の上面を前記スライド荷台の前記荷載置面とする、請求項1〜10いずれか記載の荷搬送作業車。
- 前記スライド荷台の構造が、スライド方向と直交する左右方向の巾が前記台座の左右方向の台巾より広く且つ前後長さが前記台座のスライド方向の長さより短い連接板を台座上方に配置し、前記連接板を前記台座に対しスライド可能に取付け、しかも前記連接板にスライド方向に長く前方に延びた所定上下厚みの保持部材を複数所定間隔で左右方向に櫛歯状に並べるように配置し且つ前記保持部材の後端部を前記連接板に片持支持で取付けて前記台座に対してスライドする構造とし、櫛歯状の前記保持部材の上端面を前記スライド荷台の荷載置面とし、
荷を移載する外部荷台が前記スライド荷台の前記保持部材の上下厚みより厚い荷保持部材を前記の所定間隔で櫛歯状に配置し且つ前記スライド荷台の前記保持部材の櫛歯空間に前記荷受側の荷保持部材を挿入できる構造とした外部荷台に対し、外部荷台との間の荷移載が前記昇降台の前記台座の上下動と前記スライド荷台の所定量の進退のスライドとによって、前記スライド荷台側の櫛歯状の前記保持部材が前記外部荷台の櫛歯状の前記荷保持部材の間で出没することで荷移載を可能とする、請求項1,2,6〜10いずれか記載の荷搬送作業車。 - 前記スライド荷台の構造が、スライド方向と直交する左右方向の巾が前記台座の左右方向の台巾より広く且つ前後長さが前記台座のスライド方向の長さより短い連接板を台座上方に配置し、前記連接板を前記台座に対しスライド可能に取付け、しかも前記連接板にスライド方向に長く前方に延びた所定上下厚みのフォークを所定間隔で左右方向に複数に並べるように配置し且つ前記フォークの後端部を前記連接板に片持支持で取付けて前記台座に対してスライドする構造とし、前記フォークの上端又はフォークに保持させた荷受用パレットの上面を前記スライド荷台の荷載置面とし、
荷をフォークの上端又は前記フォークに保持させた前記荷受用パレット上に載置し、前記台座の上下動と前記スライド荷台のスライドによって外部荷台の荷受面上に荷受用パレットを接地させてフォークを接地した荷受用パレットから低くしてスライドさせて引き抜くことで、外部荷台の荷受面に荷受用パレットとその上の荷を移載する、請求項1,2,6〜10いずれか記載の荷搬送作業車。 - 前記スライド荷台の構造が、前記台座の上方でスライド方向に長いフォークを左右方向に所定間隔で複数本配置し、前記フォークを後部で連結して一体化し、前記フォークの最外側に配置された最外側フォークのフォーク側面と前記フォーク側面と対向する台座側面に取付けられた垂直のステー板との間に伸縮自在なスライドレールを配置し、前記スライドレールの筺体とこれに対向する前記ステー板とを連結し、又スライドする引き出しを対向する前記フォーク側面に連結し、前記フォークが台座位置より前方に長くスライド可能とする構造とし、
前記フォークの上端面を又は前記フォーク上に保持した前記荷受パレットの上面を荷の載置面とし、複数の前記フォークの上端に直接荷を載せて又は前記フォークに保持した荷受パレットの上に荷を置いて車両フレームの走行と台座の上下動とスライド荷台のスライドとによってスライド荷台上方に載置する荷を外部荷台との間で荷の移載を可能とする、請求項1,2又は6〜10いずれか記載の荷搬送作業車。 - 前記フォーク部材の先端部分を先細り状にして、前記荷受パレットのフォーク挿入空間に挿入し易くした、請求項13又は14記載の荷搬送作業車。
- 前記フォークが少なくとも3本以上あり、しかも保持部材と兼用であって、しかも所定間隔で左右方向に櫛歯状に並べるように配置された構造であり、外部荷台の荷保持部材が櫛歯状に配置され且つ前記フォークの厚みより厚い荷保持部材の荷受構造の外部荷台との間での移載作業が、昇降台の上下動と前記スライド荷台とのスライド移動のみで行える、請求項14又は15記載の荷搬送作業車。
- 前記スライド荷台に取付けられた前記保持部材に対し上方向から嵌入させて把持する把持金具を矩形状の平面の荷受面板の下面に複数個取付けた別体の荷受板を備え、前記スライド荷台に取付けられた前記保持部材の上方から前記荷受板を下降して前記保持部材に前記把持金具を嵌入して前記スライド荷台の上方に前記荷受板を脱着自在に取付けることによって前記スライド荷台上方の荷受板上面を荷載置面とする形態で荷の載置が行え、又前記荷受板を前記保持部材から取り外すことで櫛歯状の前記保持部材を用いて移載できるようにした、請求項12又は16記載の荷搬送作業車。
- 前記スライド荷台に取付けられた前記フォークに対し上方向から嵌入させて把持する把持金具を矩形状の平面の荷受面板の下面に複数個取付けた別体の前記荷受板を備え、前記スライド荷台に取付けられた前記フォークの上方から前記荷受板を挿入してフォークに前記把持金具を嵌入して前記スライド荷台の上方に前記荷受板を脱着自在に取付けることによって前記スライド荷台上方の荷受板上面を荷載置面とする形態で荷の載置が行え、又前記荷受板を前記フォークから取り外すことで前記フォークを用いて移載できるようにした、請求項13,14又は16いずれか記載の荷搬送作業車。
- 前記スライド荷台に取付けられた櫛歯状の前記保持部材に対し、上方から挿入できるように底面及び側面の一部を開放し、しかもパレット上面の高さが櫛歯状の前記保持部材の高さより高くし且つ上面を荷載置面とした底面開放型荷受パレットを備え、前記底面開放型荷受パレットを前記スライド荷台の櫛歯状の前記保持部材へ上方から挿入して前記底面開放型荷受パレットを櫛歯状の前記保持部材に保持して荷を保持された前記底面開放型荷受パレットの上面に載置することで荷を荷受パレットによる移載を行え、前記底面開放型荷受パレットとその上の荷を外部荷台の荷受面上に残置して櫛歯状の前記保持部材のみ前記台座上に戻して新たな前記底面開放型荷受パレットを上方から迅速に保持して、前記荷搬送作業車からの荷の連続移載を効率的にできるようにした、請求項12又は16記載の荷搬送作業車。
- 前記スライド荷台に取付けられた前記フォークに対し、上方から挿入できるように底面及び側面の一部を開放し、しかもフォークの高さより高くし且つ上面を荷載置面とした底面開放型荷受パレットを備え、前記底面開放型荷受パレットを前記スライド荷台の前記フォークへ上方から挿入して前記底面開放型荷受パレットを前記フォークに保持して荷を保持された前記底面開放型荷受パレットの上面に載置して荷を前記底面開放型荷受パレットによる移載を行え、前記底面開放型荷受パレットとその上の荷を外部荷台の荷受面上に残置して前記フォークのみ前記台座上に戻して新たな前記底面開放型荷受パレットを上方から挿入して迅速に保持して、前記荷搬送作業車からの荷の連続移載を効率的にできるようにした、請求項13又は14〜16いずれか記載の荷搬送作業車。
- 前記底面開放型荷受パレットの構造が、前記フォークの高さ寸法より長い縦寸法を有する左右縦枠と後縦枠とを平面形状がコ字状となるように連結した縦外枠の枠上端に強度ある荷受天板を固着し、前記左右縦枠の間に所定間隔で複数の中間縦壁を前記荷受天板から垂設し、しかも前記間隔が複数ある前記フォークが前記中間縦壁と前記左右縦枠部との間に挿入できる間隔とし、更に前記中間縦壁と左右縦枠とが同時に接地できる縦寸法とし、前記荷受天板と対向する底面が開放された構造であり、前記フォーク間に上方から前記底面開放型荷受パレットを挿入することで前記フォークが荷受パレットのフォーク挿入空間に挿入した状態となり、又前記フォークに対し上方に持ち上げることで底面開放型荷受パレットを前記フォークから離脱できる構造である、請求項20記載の荷搬送作業車。
- 前記底面開放型荷受パレットの構造が、前記保持部材の高さ寸法より長い縦寸法を有する左右縦枠と後縦枠とを平面形状がコ字状となるように連結した縦外枠の枠上端に強度ある荷受天板を固着し、前記左右縦枠の間に所定間隔で複数の中間縦壁を前記荷受天板から垂設し、しかも前記間隔が複数ある前記保持部材が前記中間縦壁と前記左右縦枠部との間に挿入できる間隔とし、更に前記中間縦壁と左右縦枠とが同時に接地できる縦寸法とし、前記荷受天板と対向する底面が開放された構造であり、前記保持部材間に上方から前記底面開放型荷受パレットを挿入することで前記保持部材が荷受パレットのフォーク挿入空間に挿入した状態となり、又前記保持部材に対し上方に持ち上げることで底面開放型荷受パレットを前記保持部材から離脱できる構造である、請求項12,16又は19いずれか記載の荷搬送作業車。
- 前記スライド荷台の前記荷載置面の先端と前記外部の荷受面との間で荷を移動させる複数のフリーローラを複数個傾斜状に列設したローラガイドを前記スライド荷台の先端部に脱着自在に取付け可能にした、請求項1〜22いずれか記載の荷搬送作業車。
- 前記スライド荷台の前記荷載置面の先端と畑表土との間で荷を移動させる複数のフリーローラを複数個傾斜状に列設した接地ローラガイドを車体フレームの先端部に脱着可能に取付けるとともに、前記接地ローラガイドの上方後端を前記スライド荷台の先端部に脱着可能に係止できるようにして、畑表土上の荷を前記スライド荷台に移動できるように及び前記スライド荷台上の荷を畑表土上に移動させることを容易にした、請求項1〜22いずれか記載の荷搬送作業車。
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