JP2020157601A - 材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置 - Google Patents

材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数の増加やコストアップを招くことなく簡単な構成で、溶融樹脂の固化によって射出プランジャが動かなくなる不具合の発生を防ぐことができる材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置を提供する。【解決手段】熱可塑性樹脂を加熱しながら搬送する可塑化部10と、該可塑化部10から供給される溶融樹脂を射出シリンダ21内での射出プランジャ22の摺動によって射出する射出部20を含んで構成される材料供給装置100において、前記射出プランジャ22の先端面22aに凹曲面を形成する。ここで、前記凹曲面は、前記射出プランジャ22の先端面全体に形成された円弧凹曲面でも良い。或いは、前記凹曲面は、前記射出プランジャ22の先端面22aの中心点Oを中心とするリング状の円弧凹曲面であっても良い。【選択図】図1

Description

本発明は、可塑化部において熱可塑性樹脂を加熱して可塑化し、溶融した樹脂を射出部によって射出し所望の製品を成形するための材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置に関する。
射出成形装置は、熱可塑性樹脂を加熱しながら搬送する可塑化部と、該可塑化部から供給される溶融樹脂を射出シリンダ内での射出プランジャの摺動によって金型部へと向けて射出する射出部とを含んで構成されている。
斯かる射出成形装置においては、射出部の射出シリンダと射出プランジャとの間には、射出プランジャが摺動し得る程度の径方向の微小隙間が形成されているが、この微小隙間に溶融樹脂が入り込んで滞留すると、この溶融樹脂が固化するために射出プランジャが動かなくなる可能性がある。
ところで、特許文献1には、射出シリンダとケースとの間にスクレーパーリングをフランジ付継手で保持し、該フランジ付継手の後端にガイドリングを固設し、前記スクレーパーリングの凸部によって形成されるエッジ部によって、射出プランジャの軸部外周に付着する溶融樹脂を掻き取るようにした射出成形装置が提案されている。
また、特許文献2には、射出プランジャの先端部外周に結着された弁座部材と、射出プランジャの外周に摺動可能に保持された弁体部材とによって構成される逆止弁を備えた射出成形装置が提案されている。ここで、弁座部材と弁体部材の外周は、射出シリンダの内周に摺動可能に嵌合しており、弁体部材と射出プランジャとの間には環状空隙が形成されており、弁座部材には複数の円孔状の多孔が軸方向に貫設されている。このような構成において、弁体部材が弁座部材に当接して該弁座部材の多孔を塞ぐことによって溶融樹脂の逆流を防ぐことができる。
特開平8−156049号公報 特表平6−506405号公報
ところが、特許文献1において提案された射出成形機においては、射出プランジャの他にスクレーパーリング、フランジ付継手、ガイドリング等の部品が必要であるため、部品点数が増えて構造が複雑化し、コストアップを招くという問題がある。
また、特許文献2において提案された射出成形装置においては、溶融樹脂が弁体部材の外周と射出シリンダの内周及び弁体部材の内周と射出プランジャの外周との間の環状空隙に滞留して固化し、弁体部材が動かなくなるために逆止弁が正常に機能しなくなる可能性がある。
従って、本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、部品点数の増加やコストアップを招くことなく簡単な構成で、溶融樹脂の固化によって射出プランジャが動かなくなる不具合の発生を防ぐことができる材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、第1発明は、熱可塑性樹脂を加熱しながら搬送する可塑化部と、該可塑化部から供給される溶融樹脂を射出シリンダ内での射出プランジャの摺動によって射出する射出部を含んで構成される材料供給装置であって、前記射出プランジャの先端面に凹曲面を形成したことを特徴とする。
ここで、前記凹曲面は、前記射出プランジャの先端面全体に形成された円弧凹曲面であっても良い。或いは、前記凹曲面は、前記射出プランジャの先端面の中心点を中心とするリング状の円弧凹曲面であっても良い。
第2発明は、熱可塑性樹脂を加熱しながら搬送する可塑化部と、該可塑化部から供給される溶融樹脂を射出シリンダ内での射出プランジャの摺動によって金型部に向けて射出する射出部を含んで構成される材料供給装置であって、前記射出プランジャの外周の軸方向中間部に凹溝を全周に亘って形成したことを特徴とする。
ここで、前記凹溝は、円弧凹曲面で構成されていても良い。
第3発明は、熱可塑性樹脂を加熱しながら搬送する可塑化部と、該可塑化部から供給される溶融樹脂を射出シリンダ内での射出プランジャの摺動によって射出する射出部を含んで構成される材料供給装置であって、前記射出プランジャの前端部以外の部位を前端部よりも小径としたことを特徴とする。
ここで、前記プランジャの前端部と該前端部以外の部位とをテーマ面によって滑らかに接続しても良い。
また、本発明によれば、射出成形装置は、上述した本発明の材料供給装置と、所望の形状の製品を成形するキャビティを有する金型部とを備えたことを特徴とする。
さらに、本発明によれば、三次元造形装置は、上述した本発明の材料供給装置を備えたことを特徴とする。
第1発明によれば、射出部から金型部へと溶融樹脂を射出するために射出プランジャが前進する場合、該射出プランジャと射出シリンダとの間の微小隙間に入り込もうとする溶融樹脂は、射出プランジャの先端面の全体に形成された凹曲面に沿って流れてUターンし、その方向が前方へと変えられるため、射出プランジャと射出シリンダとの間の微小隙間への溶融樹脂の侵入が防げる。この結果、溶融樹脂が射出プランジャと射出シリンダとの間の微小隙間に入り込んで固化するために射出プランジャが動かなくなるという不具合の発生を防げ、該射出プランジャは、射出シリンダ内でスムーズに摺動して溶融樹脂を金型部へと安定的に射出することができる。そして、このような効果は、射出プランジャの先端面を単に凹曲面とするだけの簡単な構成によって得られるため、当該射出成形機の部品点数の増加や構造の複雑化、コストアップ等を招くことがない。
第2発明によれば、溶融樹脂の金型部への射出時に射出プランジャと射出シリンダとの間の微小隙間に溶融樹脂が入り込んだとしても、入り込んだ樹脂は、射出プランジャの外周の軸方向中間部に全周に亘って形成された凹溝に入り込んで回収されてそこに滞留する。このため、射出プランジャと射出シリンダとの間の微小隙間に溶融樹脂が入り込んで固化するために射出プランジャが動かなくなるという不具合の発生を防げ、射出プランジャは、射出シリンダ内でスムーズに摺動して溶融樹脂を金型部へと安定的に射出することができる。そして、このような効果は、射出プランジャの外周の軸方向中間部に凹溝を全周に亘って形成するだけの簡単な構成によって得られるため、当該射出成形機の部品点数の増加や構造の複雑化、コストアップ等を招くことがない。
第3発明によれば、溶融樹脂の金型部への射出時に射出プランジャと射出シリンダとの間の微小隙間に溶融樹脂が入り込んだとしても、入り込んだ樹脂は、射出プランジャの前端部以外の小径部と射出シリンダとの間に形成された比較的大きな隙間へと流れ込むため、射出プランジャの前端部と射出シリンダとの間の微小隙間において溶融樹脂が滞留して固化することがない。このため、射出プランジャが動かなくなるという不具合の発生を防げ、射出プランジャは、射出シリンダ内をスムーズに摺動して溶融樹脂を金型部へと安定的に射出することができる。そして、このような効果は、射出プランジャの前端部以外の部位を前端部よりも小径とするだけの簡単な構成によって得られるため、当該射出成形機の部品点数の増加や構造の複雑化、コストアップ等を招くことがない。
本発明に係る材料供給装置の構成を概略的に示す断面図である。 図1のA部拡大詳細図である。 本発明に係る射出成形装置の構成を概略的に示す断面図である。 第1発明に係る材料供給装置のプランジャ先端部の断面図である。 第1発明に係る材料供給装置のプランジャ先端部の斜視図である。 第1発明に係る材料供給装置における射出プランジャ先端部の別形態を示す部分断面図である。 第1発明の材料供給装置における射出プランジャ先端部の別形態を示す部分斜視図である。 第2発明に係る材料供給装置における射出プランジャ先端部の断面図である。 第2発明に係る材料供給装置における射出プランジャ先端部の斜視図である。 第3発明に係る材料供給装置における射出プランジャ先端部の断面図である。 第3発明に係る材料供給装置における射出プランジャ先端部の斜視図である。
以下に本発明の実施の形態を、図1〜図11図を参照して説明する。
図1は本発明に係る材料供給装置100の構成を概略的に示しており、図2は図1のA部拡大詳細図である。図3は図1に示す材料供給装置100を用いた射出成形装置100Aの構成を概略的に示している。図4は第1発明に係る材料供給装置100のプランジャ先端部の断面図であり、図5は第1発明に係る材料供給装置100の先端部の斜視図である。図6は材料供給装置100における射出プランジャ先端部の別形態を示す部分断面図である。図7は射出プランジャ先端部の別形態を示す部分斜視図である。図8は第2発明に係る材料供給装置100における射出プランジャ先端部の断面図であり、図9は第2発明に係る材料供給装置100における射出プランジャ先端部の斜視図である。図10は第3発明に係る材料供給装置100における射出プランジャ先端部の断面図であり、図11は3発明に係る材料供給装置100における射出プランジャ先端部の斜視図である。なお、図3において、金型部50を簡略化して示している。
[第1発明]
図1から図3に示すように、本発明に係る材料供給装置100は、成形材料であるペレット状の熱可塑性樹脂を加熱してこれを混練しながら圧送する可塑化部10と、該可塑化部10から圧送されてきた溶融樹脂を送出する射出部20と、材料を投入するためのホッパ30と、可塑化部10のスクロール11を回転駆動するための駆動機構40とを備えている。また、本発明に係る射出成形装置100Aは、上述した材料供給装置100と、射出部20から射出される溶融樹脂を冷却固化させて所望の形状の製品を成形するキャビティを有する金型部50とを備えている。
<可塑化部>
可塑化部10は、ホッパ30から投入されたペレット状の熱可塑性樹脂を内部へ搬送するスクロール11と、このスクロール11により搬送された可塑性樹脂を加熱するバレル12とを備えている。スクロール11は、バレル12に当接した状態で回転することによって熱可塑性樹脂を加熱されながら搬送するように構成されている。また、スクロール11は、駆動機構40により回転駆動される。
スクロール11は、略短円柱状の回転体であって、その側面と、バレル12への当接面とに材料を受け入れる螺旋溝が形成されている。この螺旋溝は、短円柱状の回転体の先端部の周縁上から該先端部の中心に向けて、中央の回転軸の近傍までスクロール11の回転方向に沿って縮径するよう螺旋状に形成されている。
スクロール11の当接面とバレル12の当接面とは、スクロール11が回転すると密接しながら摺動し、ホッパ30から投入された熱可塑性樹脂は、螺旋溝に沿って搬送される過程でバレル12からの熱によって可塑化される。そして、可塑化された溶融樹脂は、スクロール11の中心部に向かって圧送される。
バレル12は、板状の部材から形成されている。バレル12の内部には、不図示の電気ヒータが収容されて内部加熱が可能となっている。また、このバレル12には、熱電対等の温度センサが取付可能となっており、不図示の制御手段によって電気ヒータへの通電を制御することによって、バレル12の温度が樹脂の融点以上で、且つ、スクロール11の温度がバレル12の温度以下或いは樹脂の融点以下となるよう調整される。
バレル12の中央に吐出口と、吐出口に連通する複数の湾曲凹溝とが設けられている。この複数の湾曲凹溝は、バレル12の軸線の周囲領域から該軸線に向けて渦巻くように伸びる一条の溝からなり、また、バレル12の当接面上に開放している。湾曲凹溝はバレル12の軸線の周囲領域上に始端部を有し、またバレル12の軸線上に終端部を有し、終端部においてバレル12の吐出口と連通している。これらの湾曲凹溝とスクロール11の螺旋溝とによって溶融樹脂がスクロール11の中心部に向かって圧送されるよう構成されている。
<射出部>
射出部20は、可塑化部10のバレル11の内部に設けられている。即ち、この射出部20は、図1及び図2に示すように、バレル12内に水平に設けられた円筒状の射出シリンダ21と、該射出シリンダ21内に図2の左右方向に摺動可能に嵌挿された射出プランジャ22とを備えており、バレル12の内部には、射出シリンダ21と射出プランジャ22によってチャンバ23が画成されている。
ここで、射出シリンダ21の内周と射出プランジャ22の外周には微小隙間δが形成されており、射出プランジャ22の先端面22aは、図4及び図5に示すように、その全体が円弧凹曲面とされている。
また、可塑化部10において、逆流防止機構(図示せず)を有する。この逆流防止機構は、例えば、スクロール11の回転中心部においてその回転軸と同軸となるように当該スクロール11と一体化された丸軸状の弁体と、バレル12の中心部に挿通固着された円筒状の弁座を備えている。ここで、弁座は、バレル12と共に非回転で静止しているが、その上面には、弁体の下面が摺動可能状態で係合している。
ホッパ30は、材料供給装置100の側方位置において支持されている。このホッパ30は、材料供給装置100による可塑化、混練、混合又は押出しを受ける材料を材料出口から可塑化部10に供給する。
駆動機構40は、駆動源であるサーボモータ41と、このサーボモータ41の回転速度を減じてサーボモータ41の回転駆動力をスクロール11に伝達するための減速機42とからなる。この減速機42によって、サーボモータ41の回転が減速されてスクロール11へと伝達され、スクロール11がバレル12に対して摺接しながら所定の速度で回転駆動される。ここで、サーボモータ41の回転と停止及び停止位置は、不図示のロータリエンコーダによって検出されるスクロール11の回転角に基づいて制御される。この結果、スクロール11の回転停止位置が高精度に制御される。
<金型部>
金型部50は、可動ダイプレート51に取り付けられた可動金型52と、固定ダイプレート53に取り付けられた固定金型54とで構成されるカセット金型であって、可動金型52と固定金型54との間には、製品と同じ形状のキャビティが形成されている。そして、固定金型54には、ホットランナノズル24が嵌挿されている。このホットランナノズル24は、内部に溶融樹脂が流動するための樹脂流路が形成された円筒状の部材であって、その先端部は、可動金型52とのパーティングラインに臨んで固定金型54の内部に挿入されている。なお、このホットランナノズル24には、不図示のヒータが内蔵されており、該ホットランナノズル24の後端部は、射出部20から射出された溶融樹脂が供給される樹脂供給路に接続されている。
次に、以上のように構成された材料供給装置100及び射出成形装置100Aの作用について説明する。
ホッパ30から可塑化部10に投入されたペレット状の熱可塑性樹脂は、可塑化部10においてバレル12によって加熱されて溶融すると共に、回転しているスクロール11によって該スクロール11の送溝内を流れる過程で更に溶融が進行し、圧力上昇を伴ってスクロール11の中心部へと圧送される。
そして、スクロール11の中心部へと圧送された溶融樹脂は、逆流防止機構の弁体と弁座によって間欠的に連通する流路を通って射出部20のチャンバ23内へと送り込まれる。即ち、スクロール11が回転している状態においては、可塑化部10と射出部20とを連通させる流路が開成される時に可塑化部10から圧送される溶融樹脂がチャンバ23へと供給される。また、可塑化部10と射出部20とを連通させる流路が閉成されるために可塑化部10から圧送される溶融樹脂のチャンバ23への供給が遮断される。そして、可塑化部10と射出部20とを連通させる流路の一部が開成されるため、一部が開成された流路を通って溶融樹脂が射出部20のチャンバ23へと供給される。流路を通って溶融樹脂が射出部20のホットランナノズル24へと供給される。このホットランナノズル24を通って図3に示す射出成形装置100Aの金型部50の可動金型52と固定金型54との間に形成されたキャビティへと射出される。そして、キャビティへと射出された溶融樹脂が冷却されて固化することによって、キャビティと同形状の製品が成形される。
以上のように、射出部20のチャンバ23へと溶融樹脂が間欠的に送り込まれて貯留されると、図1に示すように、射出プランジャ22が溶融樹脂によって外方向へと押し出されるが、チャンバ23への溶融樹脂の圧送が終了した時点でスクロール11の回転が停止される。
上述のように、逆流防止機構によって可塑化部10と射出部20とを連通させる流路が閉成された状態において、射出部20の射出プランジャ22が前方(図1の左方)へと押されると、チャンバ23内に貯留されている溶融樹脂がホットランナノズル24を通って金型部50の可動金型52と固定金型54との間に形成されたキャビティへと射出される。そして、キャビティへと射出された溶融樹脂が冷却されて固化することによって、キャビティと同形状及び同寸法の製品が成形される。
前述のように、射出部10から金型部50へと溶融樹脂を射出するために射出プランジャ22が射出シリンダ21内で前進する場合、該射出プランジャ22と射出シリンダ21との間に形成された径方向の微小隙間δに入り込もうとする溶融樹脂は、図4に矢印にて示すように、射出プランジャ22の先端面22aの全体に形成された円弧凹曲面に沿って流れてUターンし、その方向が前方へと変えられるため、射出プランジャ22と射出シリンダ21との間の微小隙間δへの溶融樹脂の侵入が防げる。この結果、溶融樹脂が射出プランジャ22と射出シリンダ21との間の微小隙間δに入り込んで固化するために射出プランジャ22が動かなくなるという不具合の発生が防げ、該射出プランジャ22は、スムーズに摺動して溶融樹脂を金型部50へと安定的に射出することができる。そして、このような効果は、射出プランジャ22の先端面22aを単に凹曲面とするだけの簡単な構成によって得られるため、当該射出成形機1の部品点数の増加や構造の複雑化、コストアップ等を招くことがない。
ところで、以上の実施の形態では、射出プランジャ22の前端面22aの全体を円弧曲面としたが、図6の部分断面図及び図7の部分斜視図に示すように、プランジャ22の先端面22aを、その中心点Oを中心とするリング状の円弧凹曲面としても前述と同様の効果が得られる。
即ち、射出プランジャ22と射出シリンダ21との間に形成された径方向の微小隙間δに入り込もうとする溶融樹脂は、図6に矢印にて示すように、射出プランジャ22の先端面22aに形成されたリング状の円弧凹曲面に沿って流れてUターンし、その方向が前方へと変えられるため、射出プランジャ22と射出シリンダ21との間の微小隙間δへの溶融樹脂の侵入が防げる。この結果、溶融樹脂が射出プランジャ22と射出シリンダ21との間の微小隙間δに入り込んで固化するために射出プランジャ22が動かなくなるという不具合の発生が防げ、該射出プランジャ22は、スムーズに摺動して溶融樹脂を金型部50へと安定的に射出することができる。
そして、上述のような効果は、射出プランジャ22の先端面22aを単にリング状の円弧凹曲面とするだけの簡単な構成によって得られるため、当該射出成形機1の部品点数の増加や構造の複雑化、コストアップ等を招くことがない。
[第2発明]
次に、第2発明の実施の形態について図8及び図9に基づいて説明する。
図8は第2発明に係る材料供給装置100における射出プランジャ22の前端部の断面図、図9は射出プランジャ22の前端部の斜視図である。なお、第2発明に係る材料供給装置100及びこの材料供給装置100を用いた射出成形装置100A(図1及び図3参照)の構成と作用は、前記第1発明に係る材料供給装置100及び射出成形装置100Aのそれらと基本的に同じであるため、これについての図示及び説明は省略し、以下の説明においては、図1〜図7において示した符号を用いて説明する。
本発明に係る材料供給装置100及び射出成形装置100Aにおいては、射出部20の射出プランジャ22の一部の構成が第1発明のそれと異なるのみである。具体的には、本発明の実施の形態では、図8及び図9に示すように、射出プランジャ22の外周の軸方向中間部に円弧凹曲面状の凹溝22bが全周に亘って形成されている。
従って、本実施の形態においては、溶融樹脂の金型部50への射出時に射出プランジャ22と射出シリンダ21との微小隙間δに溶融樹脂が入り込んだとしても、入り込んだ樹脂は、射出プランジャ22の外周の軸方向中間部に全周に亘って形成された凹溝22bに入り込んでそこに滞留する。このため、射出プランジャ22と射出シリンダ21との間の微小隙間δに溶融樹脂が入り込んで固化するために射出プランジャ22が動かなくなるという不具合の発生が防げ、射出プランジャ22は、スムーズに摺動して溶融樹脂を金型部50へと安定的に射出することができる。
そして、以上のような効果は、射出プランジャ22の外周の軸方向中間部に凹溝22bを全周に亘って形成するだけの簡単な構成によって得られるため、当該射出成形機1の部品点数の増加や構造の複雑化、コストアップ等を招くことがない。
なお、射出プランジャ22の外周に形成された凹溝22bに滞留する溶融樹脂が一定量に達すると、射出プランジャ22を取り外し、凹溝22bに滞留して固化した樹脂を取り除く必要がある。
[第3発明]
次に、第3発明の実施の形態を図10及び図11に基づいて以下に説明する。
図10は第3発明に係る射出成形機における射出プランジャ22の前端部の断面図、図11は同射出プランジャ22の前端部の斜視図である。なお、第3発明に係る材料供給装置100及びこの材料供給装置100を用いた射出成形装置100A(図1及び図3参照)の構成と作用は、前記第1発明に係る材料供給装置100及び射出成形装置100Aのそれらと基本的に同じであるため、これについての図示及び説明は省略し、以下の説明においては、図1〜図7において示した符号を用いて説明する。
本発明に係る材料供給装置100及び射出成形装置100Aにおいては、射出部20の射出プランジャ22の一部の構成が第1発明及び第2発明のそれと異なるのみである。具体的には、本発明の実施の形態では、図10及び図11に示すように、射出プランジャ22の前端部22A以外の部位(前端部22Aの後方(図10の右方)の部位であって、以下「後端部」と称する)22Bを前端部22Aよりも小径とし、前端部22Aと後端部22Bとを、後方に向かって縮径するテーパ面22cによって滑らかに接続している。
従って、本実施の形態によれば、溶融樹脂の金型部50への射出時に射出プランジャ22と射出シリンダ21との間の微小隙間δに溶融樹脂が入り込んだとしても、入り込んだ樹脂は、図10に矢印にて示すように、射出プランジャ22の小径の後端部22Bと射出シリンダ21との間に形成された比較的大きな径方向隙間δ1へと流れ込むため、射出プランジャ22の先端部22Aと射出シリンダ21との間の微小隙間δ(<δ1)において溶融樹脂が滞留して固化することがない。このため、射出プランジャ22が動かなくなるという不具合の発生が防げ、該射出プランジャ22は、スムーズに摺動して溶融樹脂を金型部50へと安定的に射出することができる。ここで、射出プランジャ22の前端部22Aと後端部22Bとは、後方に向かって縮径するテーパ面22cによって滑らかに接続されているため、溶融樹脂は、射出プランジャ22の前端部22Aと射出シリンダ21との間の微小隙間δに入り込んだ溶融樹脂は、射出プランジャ22の小径の後端部22Bと射出シリンダ21との間の比較的大きな隙間δ1へとテーパ面22cに沿ってスムーズに流れ込むことができる。
そして、上述の効果は、射出プランジャ22の後端部22Bを前端部22Aよりも小径とするだけの簡単な構成によって得られるため、当該材料供給装置100の部品点数の増加や構造の複雑化、コストアップ等を招くことがない。
また、本発明の他の実施形態として、材料供給装置100を用いて三次元造形装置を構成するようにしても良い。この場合、例えば、材料供給装置100のホットランナノズル24から射出された溶融樹脂を成形するための受台に所定の形状に形成するように構成される。
なお、本発明は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、特許請求の範囲及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。例えば、以上の実施の形態では、ホットランナノズルを備えたホットランナ金型式の射出成形装置に対して本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、コールドランナ金型式の射出成形装置に対しても同様に適用可能である。
10 可塑化部
11 スクロール
12 バレル
20 射出部
21 射出シリンダ
22 射出プランジャ
22A 射出プランジャの前端部
22B 射出プランジャの前端部以外の部位(後端部)
22a 射出プランジャの先端面
22b 射出プランジャの凹溝
22c 射出プランジャのテーパ面
23 チャンバ
24 ホットランナノズル
30 ホッパ
40 駆動機構
41 サーボモータ
42 減速機
50 金型部
51 可動ダイプレート
52 可動金型
53 固定ダイプレート
54 固定金型
100 材料供給装置
100A 射出成形装置
O 射出プランジャの先端面の中心点
δ 射出プランジャと射出シリンダとの間の隙間
δ1 射出プランジャの後端部と射出シリンダとの間の隙間

Claims (9)

  1. 熱可塑性樹脂を加熱しながら搬送する可塑化部と、該可塑化部から供給される溶融樹脂を射出シリンダ内での射出プランジャの摺動によって射出する射出部を含んで構成される材料供給装置であって、
    前記射出プランジャの先端面を凹曲面としたことを特徴とする材料供給装置。
  2. 前記凹曲面は、前記射出プランジャの先端面全体に形成された円弧凹曲面であることを特徴とする請求項1に記載の材料供給装置。
  3. 前記凹曲面は、前記射出プランジャの先端面の中心点を中心とするリング状の円弧凹曲面であることを特徴とする請求項1に記載の材料供給装置。
  4. 熱可塑性樹脂を加熱しながら搬送する可塑化部と、該可塑化部から供給される溶融樹脂を射出シリンダ内での射出プランジャの摺動によって射出する射出部を含んで構成される材料供給装置であって、
    前記射出プランジャの外周の軸方向中間部に凹溝を全周に亘って形成したことを特徴とする材料供給装置。
  5. 前記凹溝は、円弧凹曲面で構成されていることを特徴とする請求項4に記載の材料供給装置。
  6. 熱可塑性樹脂を加熱しながら搬送する可塑化部と、該可塑化部から供給される溶融樹脂を射出シリンダ内での射出プランジャの摺動によって射出する射出部を含んで構成される材料供給装置であって、
    前記射出プランジャの前端部以外の部位を前端部よりも小径としたことを特徴とする材料供給装置。
  7. 前記射出プランジャの前端部と該前端部以外の部位とをテーパ面によって滑らかに接続したことを特徴とする請求項6に記載の材料供給装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の材料供給装置と、所望の形状の製品を成形するキャビティを有する金型部とを備えたことを特徴とする射出成形装置。
  9. 請求項1から7のいずれか1項に記載の材料供給装置を備えたことを特徴とする三次元造形装置。
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