JP7238533B2 - 材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置 - Google Patents

材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7238533B2
JP7238533B2 JP2019059683A JP2019059683A JP7238533B2 JP 7238533 B2 JP7238533 B2 JP 7238533B2 JP 2019059683 A JP2019059683 A JP 2019059683A JP 2019059683 A JP2019059683 A JP 2019059683A JP 7238533 B2 JP7238533 B2 JP 7238533B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scroll
barrel
material supply
supply device
thermoplastic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019059683A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020157600A (ja
Inventor
宏 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2019059683A priority Critical patent/JP7238533B2/ja
Priority to CN202010219308.0A priority patent/CN111745888B/zh
Publication of JP2020157600A publication Critical patent/JP2020157600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7238533B2 publication Critical patent/JP7238533B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/03Injection moulding apparatus
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/18Feeding the material into the injection moulding apparatus, i.e. feeding the non-plastified material into the injection unit
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/72Heating or cooling
    • B29C45/74Heating or cooling of the injection unit
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Description

本発明は、可塑化部において熱可塑性樹脂を加熱して可塑化し、溶融した樹脂を射出部によって射出し所望の製品を成形するための材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置に関する。
射出成形装置は、樹脂の成形用金型に流動性を帯びた樹脂材料を供給するための材料供給装置を備える。例えば、スクロール式の射出成形装置には、熱可塑性樹脂を加熱するバレルと、該バレルに当接した状態で回転することによって熱可塑性樹脂を加熱しながら搬送するスクロールを備える可塑化部と、該可塑化部から供給される溶融樹脂を金型のキャビティ内へ射出する射出部と、該射出部から可塑化部への溶融樹脂の逆流を防ぐための逆流防止機構とが設けられている。
斯かるスクロール式の射出成形装置に関して、例えば、特許文献1には、熱可塑性樹脂の可塑化状態や圧力値に依存することなく、溶融樹脂の逆流を防いで該溶融樹脂を金型のキャビティへと過不足なく安定して供給することを可能とする逆流防止機構を備えた射出成形装置が提案されている。
また、特許文献2には、装置全体の小型軽量化を図ることができる射出成形装置が提案されている。
特開2012-131115号公報 特開2005-306028号公報
ところで、スクロール式の射出成形装置に設けられている可塑化部においては、スクロールがバレルに当接した状態で回転するため、これらのスクロールとバレルの当接面にかじりや摩耗等が生じた場合には、スクロールとバレルの双方を新しいものと交換する必要があり、不経済であるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、可塑化部においてスクロールとバレルの当接面にかじりや摩耗等が発生した場合には、これらのスクロールとバレルの一方のみを交換することによって経済性を高めることができる材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置を提供することにある。
また、スクロールには、これに投入されるペレット状の熱可塑性樹脂をバレルへと案内するための螺旋溝が形成されているが、この螺旋溝を流れる熱可塑性樹脂の搬送の効率性を考えると、熱可塑性樹脂が螺旋溝のスクロール側では溶融しないで固体のままの状態が維持され、バレル側では溶融状態となることが望ましい。
従って、本発明の他の目的は、可塑化部のスクロールでの熱可塑性樹脂の効率の良い搬送を実現することができる材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置を提供することにある。
本発明によれば、材料供給装置は、熱可塑性樹脂を加熱するバレルと、該バレルに当接した状態で回転することによって前記熱可塑性樹脂を加熱しながら搬送するスクロールを備える可塑化部を含んで構成される材料供給装置であって、前記バレルと前記スクロールの少なくとも当接面の硬度が互いに異なることを特徴とする。
ここで、前記スクロールの少なくとも当接面の硬度を前記バレルの少なくとも当接面の硬度よりも低く設定しても良い。又、前記スクロールを樹脂又はセラミックスで構成し、前記バレルを金属で構成しても良い。具体的には、前記スクロールをポリベンゾイミダゾール、ポリテトラフルオロエチレン又はポリエーテルエーテルケトンで構成しても良い。
また、本発明によれば、材料供給装置は、熱可塑性樹脂を加熱するバレルと、該バレルに当接した状態で回転することによって前記熱可塑性樹脂を加熱しながら搬送するスクロールを備える可塑化部を含んで構成される材料供給装置であって、前記スクロールの熱伝導率を前記バレルの熱伝導率よりも低く設定したことを特徴とする。
ここで、前記スクロールの少なくとも当接面の熱伝導率を1.0W/m・K以下としても良い。又、前記スクロールの融点を前記熱可塑性樹脂の融点よりも高く、且つ、前記バレルの融点よりも低く設定しても良い。そして、前記スクロールの熱伝導率λsと前記バレルの熱伝導率λb及び前記スクロールと前記バレルとの距離Lとの間に、
0.1≦L×(1+λs/λb)≦0.3
なる関係が成立するようにしても良い。
また、本発明によれば、射出成形装置は、上述した本発明の材料供給装置と、所望の形状の製品を成形するキャビティを有する金型部とを備えたことを特徴とする。
さらに、本発明によれば、三次元造形装置は、上述した本発明の材料供給装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、スクロールの硬度をバレルの硬度よりも低く設定したため、これらのスクロールとバレルの当接面のかじりや摩耗は、硬度の低いスクロール側で主に発生する。従って、当接面にかじりや摩耗が発生したスクロールのみを新しいものと交換し、かじりや摩耗が発生していないバレルは、交換することなくそのまま継続して使用することができ、経済的損失を抑えて高い経済性を確保することができる。
また、本発明によれば、可塑化部におけるスクロールの熱伝導率をバレルの熱伝導率よりも低く設定したため、バレルからスクロールへの熱伝導が抑えられ、該スクロールの温度上昇が低く抑えられる。この結果、スクロールを搬送される熱可塑性樹脂がスクロール側では溶融しないで固体のままの状態が維持され、バレル側では溶融状態となるため、該熱可塑性樹脂が効率良く流れることができ、その搬送性が高められる。
本発明に係る材料供給装置の構成を概略的に示す断面図である。 本発明に係る材料供給装置の可塑化部を斜め右方から見た分解斜視図である。 本発明に係る材料供給装置の可塑化部を斜め左方から見た分解斜視図である。 本発明に係る射出成形装置の構成を概略的に示す断面図である。
[第1発明]
以下に本発明の実施の形態を、図1~図4を参照して説明する。
図1は本発明に係る材料供給装置100の構成を概略的に示しており、図2は材料供給装置100の可塑化部10及び射出部20の要部を斜め右方から見た分解斜視図であり、図3は可塑化部10及び射出部20の要部を斜め左方から見た分解斜視図である。図4は図1に示す材料供給装置100を用いた射出成形装置100Aを示している。なお、図4においては、金型部50を簡略化して示している。
図1から図4に示すように、本発明に係る材料供給装置100は、成形材料であるペレット状の熱可塑性樹脂を加熱してこれを混練しながら圧送する可塑化部10と、該可塑化部10から圧送されてきた溶融樹脂を送出する射出部20と、材料を投入するためのホッパ30と、可塑化部10のスクロール11を回転駆動するための駆動機構40とを備えている。また、本発明に係る射出成形装置100Aは、上述した材料供給装置100と、射出部20から射出される溶融樹脂を冷却固化させて所望の形状の製品を成形するキャビティを有する金型部50とを備えている。
<可塑化部>
可塑化部10は、ホッパ30の材料出口31から投入されたペレット状の熱可塑性樹脂を内部へ搬送するスクロール11と、このスクロール11により搬送された可塑性樹脂を加熱するバレル12とを備えている。スクロール11は、バレル12に当接した状態で回転することによって熱可塑性樹脂を加熱されながら搬送するように構成されている。また、スクロール11は、駆動機構40により回転駆動される。
スクロール11は、図2に示すように、略短円柱状の回転体であって、その側面と、バレル12への当接面11sとに材料を受け入れる螺旋溝11aが形成されている。この螺旋溝11aは、短円柱状の回転体の先端部の周縁上から該先端部の中心に向けて、中央の回転軸の近傍までスクロール11の回転方向に沿って縮径するよう螺旋状に形成されており、スクロール11の側面に形成された案内溝11a1と当接面に形成された送溝11a2とによって構成されている。
スクロール11の当接面11sとバレル12の当接面12sとは、スクロール11が回転すると密接しながら摺動し、ホッパ30の材料出口31からスクロール11へと投入された熱可塑性樹脂は、螺旋溝11aの案内溝11a1に沿って送溝11a2へと導かれ、送溝11a2を螺旋状に搬送される過程でバレル12からの熱によって可塑化される。そして、可塑化された溶融樹脂は、送溝11a2に沿ってスクロール11の中心部に向かって圧送される。
バレル12は、板状の部材から形成されている。バレル12の内部には、不図示の電気ヒータが収容されて内部加熱が可能となっている。また、このバレル12には、熱電対等の温度センサが取付可能となっており、不図示の制御手段によって電気ヒータへの通電を制御することによって、バレル12の温度が樹脂の融点以上で、且つ、スクロール11の温度がバレル12の温度以下或いは樹脂の融点以下となるよう調整される。
また、図3に示すように、バレル12のスクロール11との当接面12sには、中心に向かって円弧状に収束する複数の凹溝12aが形成されており、これらの凹溝12aとスクロール11の送溝11a2とによって溶融樹脂がスクロール11及びバレル12の中心部に向かって圧送されるよう構成されている。
バレル12の中央に吐出口12cと、吐出口12cに連通する螺旋溝12bとが設けられている。この螺旋溝12bは、バレル12の軸線の周囲領域から該軸線に向けて渦巻くように伸びる一条の溝からなり、またバレル12の当接面12s上に開放している。螺旋溝12bはバレル12の軸線の周囲領域上に始端部12b1を有し、またバレル12の軸線上に終端部12b2を有し、終端部12b2においてバレル12の吐出口12cと連通している。
本実施の形態においては、可塑化部10におけるスクロール11とバレル12の硬度が互いに異なっており、スクロール11の硬度がバレル12の硬度よりも低く設定されている。具体的には、スクロール11は、樹脂又はセラミックスで構成されており、バレル12は、樹脂やセラミックスよりも硬度の高い金属で構成されている。例えば、スクロール11を樹脂で構成する場合、この樹脂には、ポリベンゾイミダゾール(PBI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又はポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等が用いられる。
なお、本実施の形態では、スクロール11全体の硬度がバレル12全体の硬度よりも低く設定されているが、スクロール11の少なくとも当接面11sの硬度を、バレル12の少なくとも当接面12sの硬度よりも低く設定しても良い。
<射出部>
射出部20は、可塑化部10のバレル12の内部に設けられている材料送出機構21と、ホットランナノズル22とを備えている。材料送出機構21は、スクロール11の回転運動によりスクロール11の螺旋溝11a内を圧送され、螺旋溝11aを経た材料をバレル12の吐出口12cに送るためのものである。材料送出機構21は、バレル12に形成された螺旋溝12b内を揺動可能であるように受け入れられた螺旋突条21aを有する。
また、材料送出機構21は、螺旋突条21aが形成された円形の基板21bを備える。螺旋突条21aは基板21bの両面の一方上にあって、基板21bの周面近傍から該基板21bの軸線近傍に向けて渦巻くように伸びる一条の帯状体からなる。螺旋突条21aは基板21bの周面近傍に始端部を有し、また基板21bの軸線近傍に終端部を有し、バレル12の螺旋溝12bの始端部12b1及び終端部12b2に対応する。材料送出機構21の基板21bは、駆動機構40に接続されている。
材料送出機構21の基板21b及び軸はそれぞれスクロール11の軸線に対して垂直な方向への揺動運動が可能とされている(揺動運動に関する伝動機構は図示せず)。これにより、螺旋突条21aがバレル12の螺旋溝12b内で揺動運動をすることで、スクロール11の螺旋溝11aを経た材料はバレル12の螺旋溝12b内に移動し、螺旋溝12b内を連続移動し、螺旋溝12bの終端部からバレル12の吐出口12cへと移動する。
ホッパ30は、材料供給装置100の上方位置において支持されている。このホッパ30は、材料供給装置100による可塑化、混練、混合又は押出しを受ける材料を材料出口31から可塑化部10に供給する。
駆動機構40は、駆動源であるサーボモータ41と、このサーボモータ41の回転速度を減じてサーボモータ41の回転駆動力をスクロール11に伝達するための減速機42とからなる。この減速機42によって、サーボモータ41の回転が減速されてスクロール11へと伝達され、スクロール11がバレル12に対して摺接しながら所定の速度で回転駆動される。ここで、サーボモータ41の回転と停止及び停止位置は、不図示のロータリエンコーダによって検出されるスクロール11の回転角に基づいて制御される。この結果、スクロール11の回転停止位置が高精度に制御される。また、駆動機構40は、材料送出機構21の揺動運動も駆動するように構成されている。
<金型部>
金型部50は、可動ダイプレート51に取り付けられた可動金型52と、固定ダイプレート53に取り付けられた固定金型54とで構成されるカセット金型であって、可動金型52と固定金型54との間には、製品と同じ形状のキャビティが形成されている。そして、固定金型54には、ホットランナノズル22が嵌挿されている。
次に、以上のように構成された材料供給装置100及び射出成形装置100Aの作用について説明する。
ホッパ30の材料出口31から可塑化部10に投入されたペレット状の熱可塑性樹脂は、可塑化部10において回転するスクロール11によって導入され、バレル12によって加熱されて溶融すると共に、スクロール11の送溝11a2内を流れる過程で更に溶融が進行し、圧力上昇を伴ってスクロール11の中心部へと圧送される。
そして、可塑化部10と射出部20とを連通させる流路の一部が開成されるため、一部が開成された流路を通って溶融樹脂が射出部20のホットランナノズル22へと供給される。このホットランナノズル22を通って図4に示す射出成形装置100Aの金型部50の可動金型52と固定金型54との間に形成されたキャビティへと射出される。そして、キャビティへと射出された溶融樹脂が冷却されて固化することによって、キャビティと同形状の製品が成形される。
以上の工程を経て製品を射出成形する射出成形装置100Aにおいては、可塑化部10においてスクロール11がバレル12に当接した状態で回転すると、これらのスクロール11とバレル12の当接面には、かじりや摩耗等が発生するが、本実施の形態では、前述のようにスクロール11の硬度がバレル12の硬度よりも低く設定されている。具体的には、スクロール11は、樹脂又はセラミックスで構成されており、バレル12は、樹脂やセラミックスよりも硬度の高い金属で構成されているため、スクロール11とバレル12の当接面のかじりや摩耗は、硬度の低いスクロール11側で主に発生する。
従って、当接面にかじりや摩耗が発生したスクロール11のみを新しいものと交換し、かじりや摩耗が発生していないバレル12は、交換することなくそのまま継続して使用することができる。このため、スクロール11とバレル12の双方を同時に交換する必要がなく、スクロール11のみの交換で済むために経済的損失を低く抑えることができ、高い経済性が確保される。
[第2発明]
次に、第2発明の実施の形態について説明する。
第2発明に係る材料供給装置100及び射出成形装置100Aの構成と作用は、以上説明した第1発明に係る材料供給装置100及び射出成形装置100Aのそれらと基本的に同じであるため、これについての説明は省略する。
本発明に係る材料供給装置100及び射出成形装置100Aにおいて、可塑化部10のスクロール11には、これに投入されるペレット状の熱可塑性樹脂をバレル12の吐出口12cへと案内するための螺旋溝11aが形成されているが、この螺旋溝11aを流れる熱可塑性樹脂の搬送の効率性を考えると、熱可塑性樹脂が螺旋溝11aのスクロール11側では溶融しないで固体のままの状態が維持され、バレル12側では溶融状態となることが望ましいことは前述の通りであり、そのためには、スクロール11の温度がバレル12の温度よりも低いことが要求される。
そこで、本発明は、可塑化部10におけるスクロール11の熱伝導率をバレル12の熱伝導率よりも低く設定したことを特徴としている。具体的には、スクロール11をバレル12の熱伝導率よりも低い材料で構成し、不図示のヒータによって加熱されたバレル12からスクロール11への熱伝導を抑えて該スクロール11の温度上昇を抑えるようにしている。この場合、スクロール11を成形材料である可塑性樹脂の融点よりも高く、且つ、バレル12の融点よりも低い材料で構成する。ここで、スクロール11の少なくとも当接面11sの熱伝導率を1.0W/m・K以下に設定することが望ましい。
又、本発明者等は、本発明の目的を達成するには、スクロール11の熱伝導率λsとバレル12の熱伝導率λb及びスクロール11とバレル12との距離Lとの間に、
0.1≦L×(1+λs/λb)≦0.3
なる関係が成立することが望ましいことの知見を実験的に得た。
本発明によれば、可塑化部10におけるスクロール11の熱伝導率をバレル12の熱伝導率よりも低く設定したため、ヒータによって加熱されたバレル12からスクロール11への熱伝導が抑えられ、スクロール11の温度上昇が低く抑えられる。この結果、スクロール11の螺旋溝11aを流れる熱可塑性樹脂が当該スクロール11側では溶融しないで固体のままの状態が維持され、バレル12側では溶融状態となるため、熱可塑性樹脂が螺旋溝11aを効率良く流れ、その搬送性が高められるという効果が得られる。
また、本発明の他の実施形態として、材料供給装置100を用いて三次元造形装置を構成することも良い。この場合、例えば、材料供給装置100のホットランナノズル22から射出された溶融樹脂を成形するための受台に所定の形状に形成するように構成される。
なお、本発明は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、特許請求の範囲及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。例えば、以上の実施の形態では、ホットライナノズルを備えたホットランナ金型式の射出成形装置に対して本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、コールドランナ金型式の射出成形装置に対しても同様に適用可能である。
また、本実施形態における材料供給装置100において、材料を送り出すために、射出部20には材料送出機構21、バレル12には螺旋溝12bを有する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、材料送出機構21及びバレル12の螺旋溝12bを設けなくても良い。又は、他の材料送出機構を設けても良い。
10 可塑化部
11 スクロール
11a スクロールの螺旋溝
11a1 螺旋溝の案内溝
11a2 螺旋溝の送溝
11s、12s 当接面
12 バレル
12a 凹溝
12b バレルの螺旋溝
12b1 始端部
12b2 終端部
12c 吐出口
20 射出部
21 材料送出機構
21a 螺旋突条
21b 基板
22 ホットランナノズル
30 ホッパ
31 材料出口
40 駆動機構
41 サーボモータ
42 減速機
50 金型部
51 可動ダイプレート
52 可動金型
53 固定ダイプレート
54 固定金型
100 材料供給装置
100A 射出成形装置

Claims (10)

  1. 熱可塑性樹脂を加熱するバレルと、前記熱可塑性樹脂を加熱しながら搬送するスクロールを備える可塑化部を含んで構成される材料供給装置であって、前記スクロールは回転時に前記バレルと当接し、前記スクロールを樹脂又はセラミックスで構成し、前記バレルを金属で構成し、前記バレルと前記スクロールの少なくとも当接面の硬度を互いに異ならせることを特徴とする材料供給装置。
  2. 熱可塑性樹脂を加熱するバレルと、前記熱可塑性樹脂を加熱しながら搬送するスクロールを備える可塑化部を含んで構成される材料供給装置であって、前記スクロールは回転時に前記バレルと当接し、前記スクロールを樹脂又はセラミックスで構成し、前記バレルを金属で構成し、前記バレルと前記スクロールの当接面全体の硬度を互いに異ならせることを特徴とする材料供給装置。
  3. 熱可塑性樹脂を加熱するバレルと、前記熱可塑性樹脂を加熱しながら搬送するスクロールを備える可塑化部を含んで構成される材料供給装置であって、前記スクロールは回転時に前記バレルと当接し、前記スクロールをポリベンゾイミダゾール、ポリテトラフルオロエチレン又はポリエーテルエーテルケトンで構成し、前記バレルを金属で構成し、前記バレルと前記スクロールの当接面の硬度を互いに異ならせることを特徴とする材料供給装置。
  4. 前記スクロールの少なくとも当接面の硬度を前記バレルの少なくとも当接面の硬度よりも低く設定したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の材料供給装置
  5. 熱可塑性樹脂を加熱するバレルと、前記熱可塑性樹脂を加熱しながら搬送するスクロールを備える可塑化部を含んで構成される材料供給装置であって、前記スクロールは回転時に前記バレルと当接し、前記スクロールの熱伝導率を前記バレルの熱伝導率よりも低く設定したことを特徴とする材料供給装置。
  6. 前記スクロールの少なくとも当接面の熱伝導率が1.0W/m・K以下であることを特徴とする請求項5に記載の材料供給装置。
  7. 前記スクロールの融点を前記熱可塑性樹脂の融点よりも高く、且つ、前記バレルの融点よりも低く設定したことを特徴とする請求項5又は6に記載の材料供給装置。
  8. 前記スクロールの熱伝導率λsと前記バレルの熱伝導率λb及び前記スクロールと前記バレルとの距離Lとの間に、
    0.1≦L×(1+λs/λb)≦0.3
    なる関係が成立することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の材料供給装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の材料供給装置と、所望の形状の製品を成形するキャビティを有する金型部とを備えたことを特徴とする射出成形装置。
  10. 請求項1から8のいずれか1項に記載の材料供給装置を備えたことを特徴とする三次元造形装置。
JP2019059683A 2019-03-27 2019-03-27 材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置 Active JP7238533B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019059683A JP7238533B2 (ja) 2019-03-27 2019-03-27 材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置
CN202010219308.0A CN111745888B (zh) 2019-03-27 2020-03-25 材料供应装置、注射成型装置以及三维造型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019059683A JP7238533B2 (ja) 2019-03-27 2019-03-27 材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020157600A JP2020157600A (ja) 2020-10-01
JP7238533B2 true JP7238533B2 (ja) 2023-03-14

Family

ID=72641149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019059683A Active JP7238533B2 (ja) 2019-03-27 2019-03-27 材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7238533B2 (ja)
CN (1) CN111745888B (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009285879A (ja) 2008-05-27 2009-12-10 Canon Electronics Inc 可塑化送出装置およびこれを含む射出成形機
JP2010000752A (ja) 2008-06-23 2010-01-07 Canon Electronics Inc 可塑化送出装置およびこれを含む射出成形機
JP2019038167A (ja) 2017-08-24 2019-03-14 セイコーエプソン株式会社 三次元造形装置および三次元造形方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4758732B2 (ja) * 2005-11-14 2011-08-31 日立マクセル株式会社 超臨界流体を用いた熱可塑性樹脂の射出成形方法
WO2011118226A1 (ja) * 2010-03-26 2011-09-29 三菱重工プラスチックテクノロジー株式会社 繊維強化複合材の製造方法
JP5756923B2 (ja) * 2012-06-18 2015-07-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 射出成形方法および射出成形金型装置
JP6080611B2 (ja) * 2013-02-26 2017-02-15 東洋製罐株式会社 発泡性射出成形体の製造方法及びその射出装置
JP6202163B1 (ja) * 2016-08-22 2017-09-27 宇部興産機械株式会社 金型用射出装置取付プレート及び金型

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009285879A (ja) 2008-05-27 2009-12-10 Canon Electronics Inc 可塑化送出装置およびこれを含む射出成形機
JP2010000752A (ja) 2008-06-23 2010-01-07 Canon Electronics Inc 可塑化送出装置およびこれを含む射出成形機
JP2019038167A (ja) 2017-08-24 2019-03-14 セイコーエプソン株式会社 三次元造形装置および三次元造形方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN111745888B (zh) 2023-08-29
JP2020157600A (ja) 2020-10-01
CN111745888A (zh) 2020-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10684603B2 (en) Dynamically controlled screw-driven extrusion
JP6758312B2 (ja) 射出成形システムおよび部品製造方法
CN113386342B (zh) 塑化装置、三维造型装置以及注塑成型装置
US20170291364A1 (en) Single screw micro-extruder for 3d printing
JP5504458B2 (ja) 可塑化送出装置およびそのローターならびにこれを用いた射出成形機
JP5074167B2 (ja) 射出成形機ならびに樹脂材料可塑化送出装置およびそのロータ
JP2010000752A (ja) 可塑化送出装置およびこれを含む射出成形機
JP4260875B2 (ja) スクロール、バレル及び射出成形機
JP2010241016A (ja) 可塑化送出装置およびそのローターならびにこれを用いた射出成形機
EP2050554B1 (en) Integral equipment comprising kneading and injection sections
JP2012131115A (ja) 射出成形装置
JP2009269182A (ja) 成形材料の可塑化送出装置およびこれを含む射出成形機
EP2110223A1 (en) Screw and injection apparatus
JP2009285879A (ja) 可塑化送出装置およびこれを含む射出成形機
US6146575A (en) Apparatus and method for plasticization and extrusion employing an orbital scroll
PL182591B1 (pl) Wyrób z tworzywa sztucznego, sposób wykonywania wyrobu z tworzywa sztucznego i urządzenie do wykonywania wyrobu z tworzywa sztucznego
JP7238533B2 (ja) 材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置
JP2009269183A (ja) 可塑化送出装置およびこれを含む射出成形機
JP2009113360A (ja) 射出成型機用プランジャ式射出シリンダ
JP7218646B2 (ja) 材料供給装置、射出成形装置及び三次元造形装置
JP4272502B2 (ja) 射出成形方法
KR102060251B1 (ko) 3d 프린터의 재료 토출장치
JP2020059204A (ja) 射出成形機
US20210154901A1 (en) Plasticizing device, injection molding machine, and three-dimensional shaping apparatus
JP6352036B2 (ja) 材料供給装置、及び射出成形機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7238533

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150