JP2020157483A - 液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法 - Google Patents

液体吐出装置、液体吐出装置の制御方法 Download PDF

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真一 狩野
細見 浩昭
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Abstract

【課題】ノズル毎の吐出状態の傾向を学習し、効果的なノズルのクリーニングを行う。【解決手段】液体吐出装置は、複数のノズルから液体を液滴として吐出する印刷ヘッドと、前記複数のノズルに対してクリーニングを行うクリーニング部と、各前記ノズルの吐出状態を検査する検査部と、前記吐出状態に関する検査データを格納する検査データ格納部と、格納された前記検査データに基づき、各前記ノズルの前記吐出状態の傾向を学習する学習部と、前記学習部によって学習された学習データを格納する学習データ格納部と、前記学習データに応じて、所定の前記ノズルに対して前記クリーニングを実行させるクリーニング制御部と、を備えた。【選択図】図2

Description

本発明は、液体吐出装置及び液体吐出装置の制御方法に関する。
従来、例えば、特許文献1に示すように、ノズルの噴射検査によって検出されたノズルの状態に応じてノズルのメンテナンスを行う液体噴射システムが知られている。
特開2015−24566号公報
しかしながら、上記液体噴射システムでは、噴射検査の結果に基づいてメンテナンスを行っているが、各ノズルに対して吐出状態の傾向が考慮されていない。このため、各ノズルの吐出状態の傾向を考慮した、より効果的なメンテナンスが求められる。
本願の液体吐出装置は、複数のノズルから液体を液滴として吐出する印刷ヘッドと、前記複数のノズルに対してクリーニングを行うクリーニング部と、各前記ノズルの吐出状態を検査する検査部と、前記吐出状態に関する検査データを格納する検査データ格納部と、格納された前記検査データに基づき、各前記ノズルの前記吐出状態の傾向を学習する学習部と、前記学習部によって学習された学習データを格納する学習データ格納部と、前記学習データに応じて、所定の前記ノズルに対して前記クリーニングを実行させるクリーニング制御部と、を備えたことを特徴とする。
上記液体吐出装置は、各前記ノズルが吐出した液滴数を計測するカウンターを有し、前記学習部は、各前記ノズルの前記液滴数と前記検査データとの関係を学習することが好ましい。
上記液体吐出装置の前記クリーニング制御部では、各前記ノズルに対して前記クリーニングを行う頻度のレベルを設定することが好ましい。
上記液体吐出装置では、前記クリーニングが実行された後、前記学習データをリセットすることが好ましい。
上記液体吐出装置の前記クリーニング制御部は、前記学習データに応じて前記クリーニング部を制御する場合に加え、前記学習データに因らずに前記クリーニング部を制御可能であることが好ましい。
本願の液体吐出装置は、複数のノズルから液体を液滴として吐出する印刷ヘッドと、前記複数のノズルに対してクリーニングを行うクリーニング部と、各前記ノズルの吐出状態を検査する検査部と、前記吐出状態に関する検査データを外部サーバーに送信するとともに、送信された前記検査データに基づき、前記外部サーバーにおいて各前記ノズルの前記吐出状態の傾向を学習した学習データを受信する通信部と、前記学習データに応じて、所定の前記ノズルに対して前記クリーニングを実行させるクリーニング制御部と、を備えたことを特徴とする。
本願の液体吐出装置の制御方法は、複数のノズルから液体を液滴として吐出する印刷ヘッドと、前記複数のノズルに対してクリーニングを行うクリーニング部と、各前記ノズルの吐出状態を検査する検査部と、を備えた液体吐出装置の制御方法であって、各前記ノズルの前記吐出状態を検査させ、前記吐出状態に関する検査データを格納し、格納された前記検査データに基づき、各前記ノズルの前記吐出状態の傾向を学習し、学習された学習データを格納し、前記学習データに応じて、所定の前記ノズルに対して前記クリーニングを実行させることを特徴とする。
第1実施形態にかかる液体吐出装置の構成を示す概略図。 第1実施形態にかかる液体吐出装置の制御構成を示すブロック図。 第1実施形態にかかる液体吐出装置の制御方法を示すフローチャート。 第2実施形態にかかる液体吐出装置の構成を示すブロック図。
1.第1実施形態
まず、液体吐出装置1の構成について説明する。図1は、液体吐出装置1の構成を示す概略図である。図1に示すように、液体吐出装置1は、記録媒体としての用紙Sに印刷可能なインクジェットプリンターである。液体吐出装置1は、キャリッジ20を備える。キャリッジ20は、装着部30と印刷ヘッド40とを備える。
装着部30は、液体としてのインクを収容可能なカートリッジ10を着脱可能に構成される。装着部30に装着されるカートリッジ10は、単数でも複数でもよい。本実施形態では、装着部30に、2種類のカートリッジ10a,10bが着脱可能に装着される。
カートリッジ10aとカートリッジ10bとは、X軸に沿って並んだ状態で装着部30に装着される。カートリッジ10aは、1種類のインクを収容する。例えば、カートリッジ10aはブラックインクを収容する。カートリッジ10bは、イエローインク、マゼンタインク、シアンインクの3種類のインクを収容する。
なお、装着部30に装着されるカートリッジ10の数や種類は、本実施形態に限定されるものではない。
カートリッジ10a,10bは、装着部30に対して装着部30に設けられた液体導入針に差し込んだ状態で装着される。カートリッジ10a,10bに収容されたインクは、液体導入針を介して印刷ヘッド40に供給される。
印刷ヘッド40は、複数のノズルを備え、各ノズルからインクを液滴として吐出する。印刷ヘッド40は、インク吐出機構として、例えば、ピエゾ素子を備え、ピエゾ素子の駆動によって各ノズルからインクが吐出される。本実施形態の印刷ヘッド40は、色が異なる4種類のインク(ブラックインク、イエローインク、マゼンタインク、シアンインク)を吐出可能である。そして、用紙Sに対して印刷ヘッド40からインクが吐出されることにより、用紙Sに文字、図形および画像などが印刷される。
また、液体吐出装置1は、キャリッジ20と用紙Sとを相対的に移動させる主走査送り機構および副走査送り機構を備える。
主走査送り機構は、キャリッジモーター52および駆動ベルト54を備える。駆動ベルト54を介してキャリッジモーター52の動力をキャリッジ20に伝達することによって、キャリッジ20がX軸に沿って往復移動する。副走査送り機構は、搬送モーター56およびプラテン58を備え、搬送モーター56の動力をプラテン58に伝達することによって、+Y方向に用紙Sを搬送する。キャリッジ20が往復移動する方向を主走査方向、用紙Sが搬送される方向を副走査方向と呼ぶこともある。
また、液体吐出装置1は、クリーニング部60を備える。クリーニング部60は、X軸において用紙Sが搬送される領域よりも+X方向もしくは−X方向に設けられる。本実施形態のクリーニング部60は、用紙Sが搬送される領域に対して−X方向に設けられる。クリーニング部60は、印刷ヘッド40に対して各種メンテナンスを行うものである。クリーニング部60は、キャッピング部61を備える。キャッピング部61は、凹部を有するキャップ62を備える。キャッピング部61は、図示しない駆動モーターを含む昇降機構が設けられ、キャップ62をZ軸に沿って移動可能に構成される。そして、液体吐出装置1が稼動していない時に、印刷ヘッド40に対してキャップ62を密着させてノズルが形成された領域をキャッピングすることにより、インクが乾燥してノズルが詰まるなどの不具合が生じないようにすることができる。
また、クリーニング部60は、ノズルに対してクリーニングを行う機能を有する。具体的には、例えば、長時間ノズルからインクが吐出されなかったり、ノズルに紙粉などの異物が付着したりすると、ノズルが目詰まりすることがある。ノズルが目詰まりすると、ノズルからインクが吐出されるべき時にインクが吐出されず、インクドットが形成されるべき所にインクドットが形成されない現象、すなわち、ノズル抜けが発生する。ノズル抜けが発生すると画質が劣化してしまう。そこで、キャップ62の凹部に向けて強制的にノズルからインクを吐出させる。すなわち、フラッシングを行う。これにより、ノズルはクリーニングされ、ノズルの吐出状態を良好な状態にすることができる。
さらに、液体吐出装置1は、各ノズルの吐出状態を検査する検査部70を有する。検査部70は、印刷ヘッド40の各ノズルに対して、ノズルからインク滴が正常に吐出可能な状態であるか否かを検査する。検査部70は、印刷ヘッド40とキャップ62との間に印加された電圧の電圧値を検出する不図示の電圧検出部を備える。検査部70におけるノズルの検査構成としては、キャリッジ20を移動させて印刷ヘッド40とキャップ62を対向させる。そして、対向する印刷ヘッド40とキャップ62との間に所定の電圧を印加する。電圧が印加された状態で、印刷ヘッド40において検査対象ノズルからインクを吐出させる吐出動作を所定回数行わせ、印刷ヘッド40とキャップ62との間の印加電圧の電圧値の変化を検出することによって、検査対象ノズルがインク滴を正常に吐出可能な状態であるか否を検査する。これによれば、印加電圧の電圧値が閾値以上変化すれば、インク滴が正常に吐出されていることを示し、そのノズルはインク滴を正常に吐出可能な状態であることが検出される。一方、印加電圧の電圧値が閾値未満であれば、インク滴が正常に吐出されていないことを示し、そのノズルは吐出不可な状態、すなわち吐出状態がノズル抜けであることが検出される。
なお、検査部70の構成は上記構成に限定されない。例えば、ノズルから吐出されるインク滴の飛行軌跡と交差するように光線を照射するとともに、照射された光線を受光部で受けることによって、受けた光の強度変化を検出する構成であってもよい。この場合、受光部における光の強度が閾値以上変化すれば、インク滴が正常に噴射されているので、そのノズルはインク滴を正常に吐出可能な状態であることが検出される。
上記の主走査送り機構のキャリッジモーター52、副走査送り機構の搬送モーター56、印刷ヘッド40のインク吐出機構、クリーニング部60のキャッピング部61及び検査部70等は、制御部2からの制御信号に基づいて制御される。
なお、液体吐出装置1には、ユーザーが印刷条件等を入力したり、メニュー画面等が表示されるタッチパネル等の入出力部11(図2)や液体吐出装置1の設置環境を把握するために液体吐出装置1の周辺の温度や湿度を計測する温湿度センサー12(図2)を備える。なお、温湿度センサー12は液体吐出装置1に設置されている必要はなく、例えば、液体吐出装置1が配置される空間の温湿度を調整する空調機等の検出データを用いてもよい。
次に、液体吐出装置1の制御構成について説明する。図2は、液体吐出装置1の制御構成を示すブロック図である。
制御部2は、1つ又は複数のプロセッサー及びメモリーを備える。制御部2は、メモリーに格納された制御プログラムに従って各部の動作を制御する。メモリーは、RAMとROMとを備える。RAMは、各種データ等の一時的な記憶に用いられ、ROMには、液体吐出装置1の動作を制御するための制御プログラムが記憶されている。
制御部2には、印刷ヘッド40、キャリッジモーター52、搬送モーター56、キャッピング部61、検査部70が接続される。また、制御部2には、入出力部11及び温湿度センサー12が接続される。
制御部2は、印刷ヘッド40のインク吐出機構を制御することでノズルからインクを吐出させる。制御部2は、キャリッジモーター52を制御することでキャリッジ20を走査方向に往復移動させる。制御部2は、搬送モーター56を制御することで副走査方向に用紙Sを搬送させる。制御部2は、キャッピング部61の駆動モーターを制御することでキャップ62を昇降移動させる。制御部2は、検査部70を駆動させ、ノズルの吐出状態を検査させる。
また、制御部2は、検査部70で行われたノズルの吐出状態を示す検査データ等の各種データを蓄積するとともに、各種データに基づいてノズル毎の吐出状態の傾向を学習し、より効果的にノズルのクリーニングを行わせる。なお、本実施形態では、クリーニングの一例としてフラッシングを行う構成について説明する。
制御部2は、検査データ格納部111、ドット数データ格納部112、学習データ格納部113、印刷データ格納部114及び環境データ格納部115を有する。また、制御部2は、学習部120、クリーニング制御部130、カウンター141及びタイマー142を有する。
検査データ格納部111は、検査部70で検査されたノズルの吐出状態に関する検査データを格納する。検査データには、各ノズルに対応するノズル抜けの有無のデータが含まれる。なお、検査データ格納部111に格納される各検査データには、検査データが格納された時刻が添付される。
ドット数データ格納部112は、カウンター141によって計測した液滴数の計数データを格納する。カウンター141は、制御部2から印刷ヘッド40のインク吐出機構に送信した駆動信号に対応させて液滴数を計測する。カウンター141は、所定の処理の開始時点または終了時点からの液滴数を計測できる。例えば、前回の検査部70によるノズルの検査が行われた時点からの液滴数や、前回クリーニング処理が行われた時点からの液滴数を計測する。このように計測された計測データがドット数データ格納部112に格納される。なお、ドット数データ格納部112に格納される各計数データには、計数データが格納された時刻が添付される。
学習データ格納部113は、学習部120によって学習された学習データを格納する。学習データ格納部113に格納される各学習データには、学習データが格納された時刻が添付される。
学習部120は、例えば、検査データ格納部111に格納された膨大な検査データに基づき、各ノズルの吐出状態の傾向を学習し、学習データを生成するものである。
さらに、学習部120は、検査データ格納部111に格納された検査データとドット数データ格納部112に格納された液滴数の計数データとの関係を学習することも可能である。これにより、各ノズルに対してより精度の高いクリーニングを行うことができる。さらには、学習部120は、ドット数データ格納部112に格納された計数データの他、後述する印刷データ、環境データ、時刻データ等の各データと、検査データ格納部111に格納された検査データとの関係を学習することも可能である。
ここで、学習部120における学習は、機械学習によって実現され得る。機械学習器は、制御部2の各格納部に格納される膨大なデータの集合から、その中にある有用な規則や知識表現、判断基準等を解析により抽出し、その判断結果を学習データとして出力する。なお、機械学習は、ニューラルネットワークや4層以上のニューラルネットワークを用いた深層学習(ディープラーニング)によっても実現され得る。なお、機械学習、ニューラルネットワーク及び深層学習については、公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
印刷データ格納部114は、図示しないホスト装置から取得した印刷データを格納する。なお、印刷データ格納部114に格納された各印刷データには、印刷データが格納された時刻が添付される。
環境データ格納部115は、温湿度センサー12によって取得した温度データ及び湿度データを含む環境データを格納する。環境データ格納部115に格納される各環境データには、各環境データが格納された時刻が添付される。なお、温湿度センサー12からの環境データの格納するタイミングは、常時であってもよいし、所定の期間経過毎であってもよい。
タイマー142は、時間や時刻を計測するものであり、例えば、予め設定された時間までの残り時間を計測する。
クリーニング制御部130は、上記学習データに応じて、所定のノズルに対してクリーニングを実行させる。クリーニング制御部130は、例えば、所定のノズルとして、吐出状態に傾向を有するノズル、すなわち、ノズル抜けの傾向を有するノズルに対してクリーニングを実行させることが可能である。なお、クリーニング制御部130は、上記学習データに応じてクリーニング部60のキャッピング部61を制御する場合に加え、上記学習データに因らずにクリーニング部60のキャッピング部61を制御可能である。すなわち、選択により、定期的に行われるクリーニングを行うこともできる。これにより、ユーザーが液体吐出装置1の使用状況に応じてクリーニング方法を選択可能となり、利便性を高めることができる。
次に、液体吐出装置1の制御方法について説明する。図3は、液体吐出装置1の制御方法を示すフローチャートである。なお、本実施形態では、印刷ヘッド40のノズルのクリーニングにかかる制御方法について説明する。
図3に示すように、まず、ステップS101では、制御部2では、クリーニングモードを受け付ける。具体的には、クリーニングモードは、所定の期間毎に定期的にクリーニングを行う定期クリーニングモードと、学習部120を用いて各ノズルの吐出状態の傾向を学習させた学習データに基づいてクリーニングを行う学習クリーニングモードと、を有する。ユーザーは、入出力部11のメニュー画面から所望のクリーニングモードを選択し入力する。これにより、制御部2は、ユーザーの所望のクリーニングモードを受け付ける。
次いで、ステップS102では、制御部2において、入出力部11から送信されたデータが、学習クリーニングモードであるか否かを判断する。学習クリーニングモードである場合(YES)は、ステップS103に移行する。学習クリーニングモードではない場合(NO)、すなわち、定期クリーニングモードである場合は、ステップS301に移行する。
ステップS301における定期クリーニングは、所定期間毎に検査部70による各ノズルの吐出状態が検査され、検査結果に基づいてクリーニング処理が行われる。クリーニング処理では、キャリッジモーター52を駆動させ印刷ヘッド40をキャップ62に対応する位置に移動させる。また、キャッピング部61を印刷ヘッド40のノズルの方向に向けて上昇させる。そして、印刷ヘッド40のインク吐出機構を駆動させ、全ノズルからキャップ62に向けて液滴を吐出させる。すなわち、フラッシングを実行させる。定期クリーニングが終了するとステップS102に移行する。
ステップS103では、制御部2はノズル検査処理を実行させる。具体的には、検査部70を駆動させ、各ノズルの吐出状態を検査させる。ここで、ノズルの吐出状態とは、ノズル抜けが無い状態とノズル抜けが有る状態とをいう。検査部70はタイマー142を用いて定期的に実行させる。そして、制御部2は検査された各ノズルの吐出状態を格納する。具体的には、各ノズルの吐出状態に関する検査データを検査データ格納部111に格納する。検査データ格納部111には、ノズルの検査の都度、検査データが格納される。
ステップS104では、学習部120が検査データ格納部111に格納された検査データに基づき、各ノズルの吐出状態の傾向を学習し、学習データを生成する。制御部2は、生成された学習データを学習データ格納部113に格納する。
なお、学習部120では、検査データに加え、ドット数データ格納部112に格納された液滴数の計数データ、印刷データ格納部114に格納された印刷データ、環境データ格納部115に格納された環境データ、時刻データ等の各種データとの関係を学習してもよい。
次いで、ステップS105では、制御部2は、学習データに基づいて、各ノズルに対して吐出状態に傾向があるか否かを判断する。具体的には、学習データが所定の閾値を越えた場合に該当するノズルの吐出状態に傾向があると判断する。一方、学習データが所定の閾値以下の場合に該当するノズルの吐出状態に傾向が無いと判断する。
そして、各ノズルにおいて吐出状態に傾向があると判断した場合(YES)は、ステップS106に移行する。一方、各ノズルにおいて吐出状態に傾向が無いと判断した場合(NO)は、ステップS201の通常クリーニング処理に移行する。ステップS201の通常クリーニング処理では、クリーニング制御部130の指示により所定期間毎に全ノズルのクリーニングを実行させる。通常クリーニング処理後は、ステップS105に移行する。
ステップS106では、クリーニング制御部130は、吐出状態に傾向があると判断された所定のノズルに対してクリーニングを実行させる。クリーニング制御部130は、印刷ヘッド40、キャリッジモーター52及びキャッピング部61を駆動させることでクリーニングを行う。
なお、クリーニング制御部130は、各ノズルに対してクリーニングを行う頻度のレベルを設定することが可能である。この場合、例えば、印刷データ格納部114に格納された印刷データに基づいて、高画質の印刷データの場合の方が、より低画質の印刷データに比べてクリーニングの頻度、すなわち、フラッシングの回数を多く設定する。これにより、画像品質に応じたクリーニングが実施可能となり、インクの無駄を省いたクリーニングを行うことができる。
また、クリーニング制御部130は、吐出状態に傾向があると判断された所定のノズルに対して傾向の度合いに応じてフラッシングの回数を設定してもよい。
ステップS107では、制御部2は、学習データをリセットする。すなわち、クリーニングが実行された後、学習データのリセットが実行される。これにより、クリーニングが実行されたノズルに対する学習データは都度更新される。また、ノズル抜けの傾向を示した所定のノズルがクリーニングされることで、これ以降にそのノズルはノズル抜けが発生しない場合がある。学習データをリセットしない場合、古い学習データに基づき、クリーニングが実行されるので、クリーニングが必要でないノズルもクリーニングしてしまう場合がある。学習データをリセットすることにより、無駄なクリーニングの実行が低減される。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
ノズル抜けの検査データに基づいて、学習部120において各ノズルの吐出状態の傾向が学習され、学習された学習データに応じて各ノズルのクリーニングが行われる。従って、例えば、吐出状態においてノズル抜け等が頻出するノズルに対しては、他のノズルに比べてクリーニングの実行頻度を多くすることが可能となる。これにより、より効果的にノズルのクリーニングを行うことができる。
2.第2実施形態
次に、第2実施形態について説明する。図4は、本実施形態にかかる液体吐出装置1Aの構成を示すブロック図である。
図4に示すように、液体吐出装置1Aは、複数のノズルから液体としてのインクを液滴として吐出する印刷ヘッド40と、複数のノズルに対してクリーニングを行うクリーニング部60を構成するキャッピング部61と、各ノズルの吐出状態を検査する検査部70と、吐出状態に関する検査データを外部サーバー200に送信するとともに、送信された検査データに基づき、外部サーバー200において各ノズルの吐出状態の傾向を学習した学習データを受信する通信部150と、学習データに応じて、所定のノズルに対してクリーニングを実行させるクリーニング制御部130等を備える。なお、制御部2Aに設けられた通信部150以外の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
通信部150は、ネットワークNWを介して外部サーバー200に送受信可能に構成される。外部サーバー200は蓄積部201を備える。蓄積部201には、例えば、第1実施形態における検査データ格納部111、ドット数データ格納部112、学習データ格納部113、印刷データ格納部114、環境データ格納部115及び学習部120が設けられる。
なお、液体吐出装置1Aのクリーニングにかかる制御方法も第1実施形態と同様なので説明を省略する。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
第1実施形態の効果に加え、液体吐出装置1Aでは、検査データ格納部111、ドット数データ格納部112、学習データ格納部113、印刷データ格納部114、環境データ格納部115及び学習部120等の各種データの格納部や演算部を外部サーバー200に担当させるため、液体吐出装置1Aの構成を簡易化することができる。
3.変形例
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
・変形例1
検査部70が検査する各ノズルの吐出状態は、ノズル抜けの有無としたが、これに限定されない。例えば、各ノズルから吐出される液滴量の大小で判断してもよい。また、各ノズルから吐出されるインクの着弾位置のズレ量によって判断してもよい。このようにしても、上記同様の効果を得ることができる。
・変形例2
上記実施形態では、クリーニングの一例としてフラッシングを行う場合について説明したが、これに限定されない。フラッシングの他、ノズルからインクを強制的に吸引する強制吸引や、ノズルが形成されるノズル面を払拭する払拭部を用いたクリーニングであってもよい。
以下に、実施形態から導き出される内容を記載する。
液体吐出装置は、複数のノズルから液体を液滴として吐出する印刷ヘッドと、前記複数のノズルに対してクリーニングを行うクリーニング部と、各前記ノズルの吐出状態を検査する検査部と、前記吐出状態に関する検査データを格納する検査データ格納部と、格納された前記検査データに基づき、各前記ノズルの前記吐出状態の傾向を学習する学習部と、前記学習部によって学習された学習データを格納する学習データ格納部と、前記学習データに応じて、所定の前記ノズルに対して前記クリーニングを実行させるクリーニング制御部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、学習部において各ノズルの吐出状態の傾向が学習され、学習された学習データに応じて各ノズルのクリーニングが行われる。従って、例えば、学習データに基づいてノズル抜け等が頻出するノズルに対しては、他のノズルに比べてクリーニングの実行頻度を多くすることが可能となる。これにより、より効果的なノズルのクリーニングを行うことができる。
上記液体吐出装置は、各前記ノズルが吐出した液滴数を計測するカウンターを有し、前記学習部は、各前記ノズルの前記液滴数と前記検査データとの関係を学習することが好ましい。
この構成によれば、各ノズルに対してより精度の高いクリーニングを行うことができる。
上記液体吐出装置の前記クリーニング制御部では、各前記ノズルに対して前記クリーニングを行う頻度のレベルを設定することが好ましい。
この構成によれば、学習部による学習データとともに、例えば、印刷データを考慮したクリーニングの頻度のレベルが設定可能となる。これにより、高画質印刷時と、それ以外の画質印刷時とでクリーニングの頻度を変えることで液体の無駄を省いたクリーニングを行うことができる。
上記液体吐出装置では、前記クリーニングが実行された後、前記学習データをリセットすることが好ましい。
この構成によれば、クリーニングが実行されたノズルに対する学習データは都度更新される。これにより、無駄なクリーニングの実行が低減される。
上記液体吐出装置の前記クリーニング制御部は、前記学習データに応じて前記クリーニング部を制御する場合に加え、前記学習データに因らずに前記クリーニング部を制御可能であることが好ましい。
この構成によれば、ユーザーが使用状況に応じてクリーニング方法を選択可能となり、利便性を高めることができる。
液体吐出装置は、複数のノズルから液体を液滴として吐出する印刷ヘッドと、前記複数のノズルに対してクリーニングを行うクリーニング部と、各前記ノズルの吐出状態を検査する検査部と、前記吐出状態に関する検査データを外部サーバーに送信するとともに、送信された前記検査データに基づき、前記外部サーバーにおいて各前記ノズルの前記吐出状態の傾向を学習した学習データを受信する通信部と、前記学習データに応じて、所定の前記ノズルに対して前記クリーニングを実行させるクリーニング制御部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、学習部において各ノズルの吐出状態の傾向が学習され、学習された学習データに応じて各ノズルのクリーニングが行われる。従って、例えば、学習データに基づいてノズル抜け等が頻出するノズルに対しては、他のノズルに比べてクリーニングの実行頻度を多くすることが可能となる。これにより、効果的にノズルのクリーニングを行うことができる。また、各種データ格納や演算部を外部サーバーに担当させるため、液体吐出装置の構成を簡易化することができる。
液体吐出装置の制御方法は、複数のノズルから液体を液滴として吐出する印刷ヘッドと、前記複数のノズルに対してクリーニングを行うクリーニング部と、各前記ノズルの吐出状態を検査する検査部と、を備えた液体吐出装置の制御方法であって、各前記ノズルの前記吐出状態を検査させ、前記吐出状態に関する検査データを格納し、格納された前記検査データに基づき、各前記ノズルの前記吐出状態の傾向を学習し、学習された学習データを格納し、前記学習データに応じて、所定の前記ノズルに対して前記クリーニングを実行させることを特徴とする。
この構成によれば、学習部において各ノズルの吐出状態の傾向が学習され、学習された学習データに応じて各ノズルのクリーニングが行われる。従って、例えば、学習データに基づいてノズル抜け等が頻出するノズルに対しては、他のノズルに比べてクリーニングの実行頻度を多くすることが可能となる。これにより、より効果的にノズルのクリーニングを行うことができる。
1,1A…液体吐出装置、2,2A…制御部、11…入出力部、12…温湿度センサー、20…キャリッジ、30…装着部、40…印刷ヘッド、52…キャリッジモーター、54…駆動ベルト、56…搬送モーター、58…プラテン、60…クリーニング部、61…キャッピング部、62…キャップ、70…検査部、111…検査データ格納部、112…ドット数データ格納部、113…学習データ格納部、114…印刷データ格納部、115…環境データ格納部、120…学習部、130…クリーニング制御部、141…カウンター、142…タイマー、150…通信部、200…外部サーバー、201…蓄積部。

Claims (7)

  1. 複数のノズルから液体を液滴として吐出する印刷ヘッドと、
    前記複数のノズルに対してクリーニングを行うクリーニング部と、
    各前記ノズルの吐出状態を検査する検査部と、
    前記吐出状態に関する検査データを格納する検査データ格納部と、
    格納された前記検査データに基づき、各前記ノズルの前記吐出状態の傾向を学習する学習部と、
    前記学習部によって学習された学習データを格納する学習データ格納部と、
    前記学習データに応じて、所定の前記ノズルに対して前記クリーニングを実行させるクリーニング制御部と、を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    各前記ノズルが吐出した液滴数を計測するカウンターを有し、
    前記学習部は、各前記ノズルの前記液滴数と前記検査データとの関係を学習することを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記クリーニング制御部では、各前記ノズルに対して前記クリーニングを行う頻度のレベルを設定することを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液体吐出装置であって、
    前記クリーニングが実行された後、前記学習データをリセットすることを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体吐出装置であって、
    前記クリーニング制御部は、前記学習データに応じて前記クリーニング部を制御する場合に加え、前記学習データに因らずに前記クリーニング部を制御可能であることを特徴とする液体吐出装置。
  6. 複数のノズルから液体を液滴として吐出する印刷ヘッドと、
    前記複数のノズルに対してクリーニングを行うクリーニング部と、
    各前記ノズルの吐出状態を検査する検査部と、
    前記吐出状態に関する検査データを外部サーバーに送信するとともに、送信された前記検査データに基づき、前記外部サーバーにおいて各前記ノズルの前記吐出状態の傾向を学習した学習データを受信する通信部と、
    前記学習データに応じて、所定の前記ノズルに対して前記クリーニングを実行させるクリーニング制御部と、を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
  7. 複数のノズルから液体を液滴として吐出する印刷ヘッドと、前記複数のノズルに対してクリーニングを行うクリーニング部と、各前記ノズルの吐出状態を検査する検査部と、を備えた液体吐出装置の制御方法であって、
    各前記ノズルの前記吐出状態を検査させ、
    前記吐出状態に関する検査データを格納し、
    格納された前記検査データに基づき、各前記ノズルの前記吐出状態の傾向を学習し、
    学習された学習データを格納し、
    前記学習データに応じて、所定の前記ノズルに対して前記クリーニングを実行させることを特徴とする液体吐出装置の制御方法。
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