JP2021154640A - 液滴吐出装置及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】不必要に液滴吐出ヘッドから液滴を排出させることのないようにする。【解決手段】複数のノズルの各々について、インクジェットヘッドに、第1吐出動作と、第1吐出動作よりも記録用紙の画素領域でのインク滴の着弾量が多い第2吐出動作と、を含む上記着弾量の異なる複数種類の吐出動作のいずれかで選択的にノズルからインク滴を吐出させる。記録指令が入力されたときに、吐出判定処理を実行して、インクジェットヘッドの複数のノズルの各々について、異常ノズルであるか否かの吐出判定を行わせる(S101)。異常ノズルがあり(S103:YES)、且つ、閾値未満のデューティでインク滴を吐出させて画像を記録する通常画質モードである場合に(S105:YES)、異常ノズルについて、画像データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、第2吐出動作を行わせる、補正記録処理によって画像を記録させる(S109)。【選択図】図5

Description

本発明は、ノズルから液滴を吐出する液滴吐出装置、及び、液滴吐出装置を含むシステムに関する。
ノズルから液滴を吐出する液滴吐出装置の一例として、特許文献1には、ノズルからインク滴を吐出して記録を行うインクジェット式記録装置が記載されている。特許文献1に記載のインクジェット式記録装置では、ドット抜けの検出を行い、ドット抜けを検出したときにはクリーニングを行う。
特開2003-300313号公報
ここで、特許文献1のインクジェット式記録装置において、記録を行う直前にドット抜けの検出を行う場合を考える。この場合に、ドット抜けを検出したときに、常にクリーニングを行うと、クリーニングを行う分、記録を行うことを指示する記録指令が入力されてから記録が開始されるまでの時間が長くなってしまう頻度が高くなる。また、特許文献1のインクジェット式記録装置では、ドット抜けを検出した場合でも、例えば、吐出させるインク滴の体積を大きくするように印刷ヘッドを駆動させるなど、印刷ヘッドの駆動のさせ方を変えることによって、ドット抜けを解消することができる場合もある。このような場合に、ドット抜けを検出したときに、常にクリーニングを行うと、インクが無駄に排出されることになる。
本発明の目的は、不必要に液滴吐出ヘッドから液滴を排出させることのない液滴吐出装置、及び、液滴吐出装置を備えたシステムを提供することである。
本発明の液滴吐出装置は、複数のノズルを有する液滴吐出ヘッドと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記複数のノズルの各々について、前記液滴吐出ヘッドに、第1吐出動作と、前記第1吐出動作よりも液体に付与する吐出エネルギーの総量が大きい第2吐出動作と、を含む液体に付与する吐出エネルギーの総量の異なる複数種類の吐出動作のいずれかを選択的に行わせることによって、前記ノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させ、前記複数のノズルについての、前記第1吐出動作を行わせたときの前記ノズルからの液滴の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かに関連する吐出情報を受信したときに、受信した前記吐出情報に基づいて、前記複数のノズルの各々について、前記異常ノズルであるか否かを判定する吐出判定を行い、前記複数のノズル各々についての前記吐出動作の種類を指示する吐出データを受信し、前記吐出データに基づいて前記液滴吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせて、前記複数ノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させるときに、前記異常ノズルについて、受信した前記吐出データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、前記第2吐出動作を行わせる。
第1吐出動作でノズルからの液滴を吐出に異常が生じる場合でも、第1吐出動作よりも液体に付与する吐出エネルギーの総量の大きい第2吐出動作であれば、ノズルから正常に液滴を吐出可能なことが多い。そこで、本発明では、第1吐出動作を行わせたときの液滴の吐出に異常のある異常ノズルについて、吐出データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、第2吐出動作を行わせる。これにより、異常ノズルについて、被吐出媒体に液滴が着弾することによって形成されるドットの大きさが変わることはあるが、異常ノズルと判定されたノズルから液滴を吐出させることはできる。その結果、異常ノズルを回復させるために不必要にノズルからの液滴の排出を行う必要がない。
第1実施形態に係るプリンタの概略構成図である。 キャップ内に配置された検出用電極、及び、検出用電極と高電圧電源回路及び判定回路との接続関係を説明するための図である。 (a)はノズルからインク滴が吐出された場合の検出用電極の電圧値の変化を示す図であり、(b)はノズルからインク滴が吐出されなかった場合の検出用電極の電圧値の変化を示す図である。 プリンタを含むシステムの電気的構成を示すブロック図である。 記録時の処理の流れを示すフローチャートである。 (a)はサーバーで行われる処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は(a)のフローに対応して各プリンタの制御装置において行われる処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態における記録時の処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態におけるプリンタを含むシステムの電気的構成を示すブロック図である。 第3実施形態における記録時の処理の流れを示すフローチャートである。 第4実施形態における記録時の処理の流れを示すフローチャートである。 第5実施形態における記録時の処理の流れを示すフローチャートである。 第6実施形態におけるプリンタを含むシステムの電気的構成を示すブロック図である。 第7実施形態における記録時の処理の流れを示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
<プリンタの全体構成>
図1に示すように、第1実施形態に係るプリンタ1(本発明の「液滴吐出装置」)は、キャリッジ2(本発明の「相対移動手段」)、サブタンク3、インクジェットヘッド4(本発明の「液滴吐出ヘッド」)、プラテン5、搬送ローラ6,7、メンテナンスユニット8(本発明の「排出手段」、「メンテナンス手段」)などを備えている。
キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール11,12に支持されている。キャリッジ2は、図示しないベルトなどを介してキャリッジモータ86(図4参照)に接続されており、キャリッジモータ86を駆動させると、キャリッジ2がガイドレール11,12に沿って走査方向に移動する。なお、以下では、図1に示すように、走査方向の右側及び左側を定義して説明を行う。
サブタンク3は、キャリッジ2に搭載されている。ここで、プリンタ1は、カートリッジホルダ13を備えており、カートリッジホルダ13に4つのインクカートリッジ14が取り外し可能に装着されている。4つのインクカートリッジ14は、走査方向に並んでおり、走査方向の右側に配置されたものから、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインク(本発明の「液体」)を貯留している。サブタンク3は、4本のチューブ15を介してカートリッジホルダ13に装着された4つのインクカートリッジ14と接続されている。これにより、4つのインクカートリッジ14からサブタンク3に上記4色のインクが供給される。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ2に搭載され、サブタンク3の下端部に接続されている。インクジェットヘッド4には、サブタンク3から上記4色のインクが供給される。また、インクジェットヘッド4は、その下面であるノズル面4aに形成された複数のノズル10からインク滴(本発明の「液滴」)を吐出する。より詳細に説明すると、複数のノズル10は、走査方向と直交する搬送方向に配列されることによってノズル列9を形成しており、ノズル面4aにおいて、4列のノズル列9が走査方向に並んでいる。複数のノズル10からは、走査方向の右側のノズル列9を構成するものから、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインク滴が吐出される。
プラテン5は、インクジェットヘッド4の下方に配置され、複数のノズル10と対向している。プラテン5は、走査方向に記録用紙P(本発明の「被吐出媒体」)の全長にわたって延び、記録用紙Pを下方から支持する。搬送ローラ6は、インクジェットヘッド4及びプラテン5よりも搬送方向の上流側に配置されている。搬送ローラ7は、インクジェットヘッド4及びプラテン5よりも搬送方向の下流側に配置されている。搬送ローラ6,7は、図示しないギヤなどを介して搬送モータ87(図4参照)に接続されている。搬送モータ87を駆動させると、搬送ローラ6,7が回転し、記録用紙Pが搬送方向に搬送される。
メンテナンスユニット8は、キャップ71と、吸引ポンプ72と、廃液タンク73とを備えている。キャップ71は、プラテン5よりも走査方向の右側に配置されている。そして、キャリッジ2を、プラテン5よりも走査方向の右側のメンテナンス位置に位置させると、複数のノズル10がキャップ71と対向する。
また、キャップ71は、キャップ昇降機構88(図4参照)によって昇降可能となっている。そして、キャリッジ2を上記メンテナンス位置に位置させることによって複数のノズル10とキャップ71とを対向させた状態で、キャップ昇降機構88によりキャップ71を上昇させると、キャップ71の上端部がノズル面4aに密着し、複数のノズル10がキャップ71に覆われる。なお、キャップ71はノズル面4aに密着することで複数のノズル10を覆うものであることには限られない。キャップ71は、例えば、インクジェットヘッド4のノズル面4aの周囲に配置される図示しないフレーム等に密着することで、複数のノズル10を覆うものであってもよい。
吸引ポンプ72はチューブポンプなどであり、キャップ71及び廃液タンク73と接続されている。そして、メンテナンスユニット8では、上述したように複数のノズル10がキャップ71によって覆われた状態で吸引ポンプ72を駆動させると、複数のノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させる、いわゆる吸引パージ(本発明の「排出動作」、「メンテナンス動作」)を行うことができる。吸引パージによって排出されたインクは廃液タンク73に貯留される。
また、第1実施形態では、インクの排出量の異なる複数種類の吸引パージのいずれかを選択的に行わせることができる。複数種類の吸引パージ間では、例えば、吸引ポンプ72の駆動時間及び吸引ポンプ72の回転速度の少なくとも一方が異なっていることにより、インクの排出量が異なる。
なお、ここでは、便宜上、キャップ71が全てのノズル10をまとめて覆い、吸引パージにおいて、全てのノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させるものとして説明を行ったが、これには限られない。例えば、キャップ71が、ブラックのインク滴を吐出する最も右側のノズル列9を構成する複数のノズル10を覆う部分と、カラーのインク滴(イエロー、シアン、マゼンタのインク)を吐出する左側3列のノズル列9を構成する複数のノズル10を覆う部分とを別々に備えており、吸引パージにおいて、インクジェットヘッド4内のブラックインク及びカラーインクのいずれかを選択的に排出させることができるようになっていてもよい。あるいは、例えば、キャップ71が、ノズル列9毎に個別に設けられ、吸引パージにおいて、ノズル列9毎に個別に、ノズル10からインクを排出させることができるようになっていてもよい。
また、図2に示すように、キャップ71内には、矩形の平面形状を有する検出用電極76が配置されている。検出用電極76は、抵抗79を介して高電圧電源回路77に接続されている。そして、検出用電極76には、後述する吐出判定の際に、高電圧電源回路77により所定の正の電位(例えば300V程度)が付与される。一方で、インクジェットヘッド4は、グランド電位に保持されている。これにより、インクジェットヘッド4と検出用電極76との間に所定の電位差が生じる。検出用電極76には、判定回路78が接続されている。判定回路78は、検出用電極76から出力された信号の電位と、閾値Vtとを比較し、その結果に応じた信号を出力する。
より詳細に説明すると、インクジェットヘッド4と、検出用電極76との間には電位差が生じているため、ノズル10から吐出されたインクは帯電している。キャリッジ2を上記メンテンナンス位置に位置させた状態で、ノズル10から検出用電極76に向けてインク滴を吐出させると、図3(a)に示すように、帯電したインクが検出用電極76に近づき、検出用電極76にインク滴が着弾するまで、検出用電極76の電位が、インクジェットヘッド4が駆動されていないときの電位V1から上昇し、電位V1よりも高い電位V2に達する。そして、帯電したインク滴が検出用電極76に着弾した後、検出用電極76の電位が徐々に低下して電位V1に戻る。すなわち、インクジェットヘッド4の駆動期間Tdにおいて、検出用電極76の電位が変化する。
一方で、ノズル10からインク滴が吐出されていない場合には、図3(b)に示すように、インクジェットヘッド4の駆動期間Tdにおいて、検出用電極76の電位は、電位V1からほとんど変化しない。そこで、判定回路78は、これらを区別するために閾値Vt(V1<Vt<V2)が設定されている。そして、判定回路78は、インクジェットヘッド4の駆動期間Tdにおいて、検出用電極76から出力される電圧信号の最大の電位と閾値Vtとを比較し、その判定結果に応じた判定用信号を出力する。なお、第1実施形態では、検出用電極76と、高電圧電源回路77と抵抗79と判定回路78とを合わせたものが、本発明の「信号出力部」に相当する。そして、この信号出力部は、ノズル10が、インク滴が吐出されない異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力する。
また、ここでは、高電圧電源回路77により、検出用電極76に正の電位が付与されているが、高電圧電源回路77により、検出用電極76に負の電位(例えば−300V程度)が付与されていてもよい。この場合には、上述したのとは逆に、キャリッジ2を上記メンテンナンス位置に位置させた状態で、ノズル10から検出用電極76に向けてインク滴を吐出させると、帯電したインク滴が検出用電極76に近づき、検出用電極76にインク滴が着弾するまで、検出用電極76の電位が電位V1から低下し、検出用電極76にインク滴が着弾した後、検出用電極76の電位が徐々に上昇して電位V1に戻る。
<プリンタの電気的構成>
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。図4に示すように、プリンタ1は、制御装置80を備え、プリンタ1の動作は、制御装置80によって制御される。制御装置80は、CPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83、フラッシュメモリ84、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)85などからなる。制御装置80は、キャリッジモータ86、インクジェットヘッド4、搬送モータ87、キャップ昇降機構88、吸引ポンプ72、高電圧電源回路77等の動作を制御する。
また、第1実施形態では、制御装置80は、複数のノズル10の各々について、インクジェットヘッド4に、複数種類の吐出動作のいずれかを選択的に行わせることによって、ノズル10からインク滴を吐出させる。
複数種類の吐出動作は、第1吐出動作と第2吐出動作とを含む。第1吐出動作は、記録用紙Pの画素領域でのインク滴の着弾量を第1着弾量とするように、ノズル10からインク滴を吐出させて、画素領域に小ドットを形成するための吐出動作である。第2吐出動作は、記録用紙Pの画素領域でのインク滴の着弾量を第1着弾量よりも多い第2着弾量とするように、ノズル10からインク滴を吐出させて、記録用紙Pの画素領域に小ドットよりも面積の大きい中ドットを形成するための吐出動作である。また、複数種類の吐出動作は、これらのほか、記録用紙Pの画素領域でのインク滴の着弾量が第2着弾量よりも多くなるように、ノズル10からインク滴を吐出させて、画素領域に中ドットよりも面積の大きい大ドットを形成するための第3吐出動作などを含む。
また、複数種類の吐出動作間では、ノズル10から1回の吐出で吐出させるインク滴の体積、及び、記録用紙Pの同じ画素領域にノズル10からインク滴を吐出させる回数の少なくともいずれか片方が異なる。これにより、複数種類の吐出動作間では、インクに付与される吐出エネルギーの総量が異なり、記録用紙P上の画素領域でのインク滴の着弾量が異なる。
例えば、インクジェットヘッド4が、ノズル10に連通する圧力室を覆う圧電素子を変形させることによって、圧力室内のインクの圧力を変動させてノズル10からインク滴を吐出させる構成である場合、第1吐出動作でノズル10からインク滴を吐出させるときには、圧電素子を圧力室側に凸となるように変形させ、圧電素子が圧力室側に最大限変形する前に圧電素子の圧力室側への変形を止め、圧電素子を変形前の状態に戻す。そのため、第1吐出動作では、圧電素子が圧力室側に最大限変形した後に、圧電素子を変形前の状態に戻す場合と比較して、インクに付与される吐出エネルギーの総量が小さくなり、インク滴の吐出が抑えられる。
これに対して、第2吐出動作でノズル10からインク滴を吐出させるときには、圧電素子を圧力室側に凸となるように変形させ、圧電素子が圧力室側に最大限変形した後に、圧電素子を変形前の状態に戻す。これにより、第2吐出動作では、第1吐出動作よりも、1回の吐出で吐出されるインク滴の体積が大きい。その結果、第2吐出動作では、第1吐出動作よりも、インクに付与される吐出エネルギーの総量が大きくなり、画素領域でのインク滴の着弾量が大きくなる。
また、第3吐出動作でノズル10からインク滴を吐出させるときには、圧電素子を圧力室側に凸となるように変形させ、圧電素子が圧力室側に最大限変形した後に、圧電素子を変形前の状態に戻すという動作を所定回数(例えば3回)繰り返す。これにより、第3吐出動作でノズル10からインク滴を吐出させたときには、第2吐出動作でノズル10からインク滴を吐出させたときと、1回の吐出で吐出されるインク滴の体積(1回の吐出のためにインクに付与される吐出エネルギー)は同じであるが、第2吐出動作でノズル10からインク滴を吐出させたときよりも、インク滴の吐出回数が多い。したがって、第3吐出動作では、第2吐出動作よりも、インクに付与される吐出エネルギーの総量が大きくなり、画素領域でのインク滴の着弾量が大きくなる。
また、制御装置80には、判定回路78から異常ノズルであるか否かに応じた信号が入力される。また、プリンタ1は、上記構成のほかに、表示部69と操作部70とI/O(Input / Output)ポート68と、通信ポート67とを備えている。表示部69は液晶ディスプレイなどであり、制御装置80は、表示部69を制御して、プリンタ1の動作に関連する情報、メッセージなどを表示させる。操作部70は、プリンタ1に設けられたボタンや、表示部69に設けられたタッチパネルなどである。ユーザが操作部70を操作すると、その操作に応じた信号が、制御装置80に入力される。
I/Oポート68は、例えばUSB(Universal Serial Bus)ポート等であり、制御装置80は、I/Oポート68を介して、プリンタ1の外部のPC90と接続されている。
通信ポート67は、例えばLAN(Local Area Network)ポートであり、制御装置80は、通信ポート67を介して、インターネットなどのネットワーク99に接続されている。また、第1実施形態では、複数のプリンタ1が、ネットワーク99を介して、サーバー101に接続されている。そして、これら複数のプリンタ1と、サーバー101とによって、システム100が形成されている。
なお、制御装置80は、CPU81のみが各種処理を行うものであってもよいし、ASIC85のみが各種処理を行うものであってもよいし、CPU81とASIC85とが協働して各種処理を行うものであってもよい。また、制御装置80は、1つのCPU81が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のCPU81が処理を分担して行うものであってもよい。また、制御装置80は、1つのASIC85が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のASIC85が処理を分担して行うものであってもよい。
<記録時の制御>
次に、プリンタ1において記録を行うときに制御装置80が行う処理の流れについて説明する。第1実施形態では、例えば、I/Oポート68を介してPC90からプリンタ1に記録用紙Pへの記録を行うことを指示する記録指令が入力されたときに、制御装置80が、図5のフローに沿って処理を行う。
また、第1実施形態では、記録指令が、通常画質モード(本発明の「第1記録モード」)及び高画質モード(本発明の「第2記録モード」)のどちらで記録を行うかの情報を含んでいる。通常画質モードは、インクジェットヘッド4に閾値未満のデューティで複数のノズル10からインク滴を吐出させることによって画像を記録するモードである。高画質モードでは、インクジェットヘッド4に上記閾値以上のデューティで複数のノズル10からインク滴を吐出させることによって、通常画質モードよりも高画質で画像を記録するモードである。ここで、デューティとは、単位時間あたりのインクジェットヘッド4における最大のインク滴の吐出量に対する実際のインク滴の吐出量の割合のことである。
また、第1実施形態では、I/Oポート68を介してPC90からプリンタ1に、上記記録指令に続いて、記録用紙Pに記録する画像の画像データ(本発明の「吐出データ」)が入力される。画像データは、記録用紙P上の各画素領域におけるドットの大きさ、すなわち、複数のノズル10の各々についての、吐出動作の種類を指示するデータである。
図5のフローについてより詳細に説明すると、記録指令が入力されたときに、制御装置80は、まず、吐出判定処理を実行する(S101)。S101の吐出判定処理では、制御装置80は、キャリッジモータ86を制御してキャリッジ2をメンテナンス位置に位置させることで、インクジェットヘッド4の複数のノズル10と検出用電極76とを対向させる。また、制御装置80は、高電圧電源回路77を制御して、検出用電極76に上記電位を付与する。そして、この状態で、制御装置80は、複数のノズル10の各々について、インクジェットヘッド4に第1吐出動作を行わせ、判定回路78からの信号に基づいて、ノズル10がインクの吐出されない異常ノズルであるか否かを判定する吐出判定を行う。続いて、制御装置80は、S101で行った吐出判定の結果(例えば、異常ノズルの分布等の情報)をサーバー101に送信する(S102)。
続いて、制御装置80は、S101で行った吐出判定の結果に基づいて、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に異常ノズルがあるか否かを判定する(S103)。インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に異常ノズルがない場合には(S103:NO)、制御装置80は、通常記録処理を実行し(S104)、処理を終了する。
S104の通常記録処理では、制御装置80は、キャリッジモータ86を制御してキャリッジ2を走査方向に移動させることによって、インクジェットヘッド4と記録用紙Pとを走査方向に相対移動させつつ、インクジェットヘッド4を制御して、複数のノズル10からインク滴を吐出させる記録パスと、搬送モータ87を制御して、搬送ローラ6,7に記録用紙Pを所定距離搬送させる搬送動作と、を繰り返し行わせることによって、記録用紙Pへの画像の記録を行わせる。また、通常記録処理では、記録パスにおいて、複数のノズル10の各々について、インクジェットヘッド4に、画像データが指示する吐出動作を行わせることによって、ノズル10から各画素領域に向けてインク滴を吐出させる。
一方、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に異常ノズルがある場合には(S103:YES)、続いて、制御装置80は、記録指令ともに入力された画像データが、前回と同じ画像データであるか否かを判定する(S105)。
入力された画像データが前回と同じ画像データである場合には(S105:YES)、制御装置80は、パージ処理を実行したうえで(S106)、通常記録処理を実行し(S104)、処理を終了する。S106のパージ処理では、制御装置80は、キャリッジモータ86、キャップ昇降機構88及び吸引ポンプ72を制御して、吸引パージを行わせる。ここで、フラッシュメモリ84には、上述の複数種類の吸引パージのうち、どの吸引パージを行わせるかについての情報が記憶されており、S106のパージ処理では、上述の複数種類の吸引パージのうち、フラッシュメモリ84に記録された上記情報が示す吸引パージを行わせる。
入力された画像データが前回と同じ画像データでない場合には(S105:NO)、続いて、制御装置80は、記録指令に基づいて、通常画質モードでの記録であるか否かを判定する(S107)。なお、第1実施形態では、通常画質モードでの記録であるという条件が、本発明の「所定条件」に相当する。
通常画質モードでない、すなわち、高画質モードである場合には(S107:NO)、制御装置80は、パージ処理を実行したうえで(S106)、通常記録処理を実行し(S104)、処理を終了する。
通常画質モードである場合には(S107:YES)、制御装置80は、S101で行った吐出判定の結果と、画像データとに基づいて、記録される画像を構成する複数のドットの中に、異常ノズルと判定されたノズル10によって形成され、且つ、走査方向に隣接して並ぶ複数の小ドットである、複数の特定小ドットがあるか否かを判定する(S108)。
複数の特定小ドットがない場合には(S108:NO)、そのままS110の補正記録処理に進む。複数の特定小ドットがある場合には(S108:YES)、制御装置80は、データ補正処理を実行したうえで(S109)、S110の補正記録処理に進む。S109のデータ補正処理では、制御装置80は、例えば画像データにおける一部のドットのデータ部分を間引くなど、記録される画像の走査方向の解像度を下げるように画像データを補正する。
S110の補正記録処理では、制御装置80は、S104の通常記録処理と同様、記録パスと搬送動作とを繰り返し行わせることによって、記録用紙Pへの画像の記録を行わせる。ただし、S110の補正記録処理では、S104の通常記録処理とは異なり、記録パスにおいて、S101で行った吐出判定で異常ノズルと判定されたノズル10について、インクジェットヘッド4に、画像データが小ドットを形成するための第1吐出動作を行わせることを示している場合でも、中ドットを形成するための第2吐出動作を行わせる。なお、S110の補正記録処理でも、異常ノズル以外のノズル10については、S104の通常記録処理の場合と同様、インクジェットヘッド4に画像データが指示する吐出動作を行わせて、ノズル10から各画素領域に向けてインク滴を吐出させる。そして、制御装置80は、S110の補正記録処理の完了後、処理を終了する。
<サーバーでの処理、及び、これに対応するプリンタでの処理>
次に、サーバー101での処理、及び、この処理に応じた各プリンタ1での処理について説明する。
サーバー101は、複数のプリンタ1から吐出判定の結果が送られてくるのに対応して、図6(a)のフローに沿って処理を行う。より詳細に説明すると、サーバー101は、複数のプリンタ1からの吐出判定の結果のデータが十分に集まるまで待機している(S201:NO)。ここで、吐出判定の結果のデータが十分に集まるというのは、次のS202で、吸引パージの種類を適切に設定することができる程度に上記データが十分に集まることである。
そして、吐出判定の結果のデータが十分に集まったときに(S201:YES)、サーバーは、集まったデータが示す異常ノズルの分布などに基づいて、吸引パージの種類を決定する(S202)。そして、サーバー101は、ネットワーク99を介してサーバー101と接続された複数のプリンタ1に、決定した吸引パージの種類の情報を送信し(S203)、S201に戻る。S203では、サーバー101は、吐出判定の結果を送信してきたプリンタ1、及び、それ以外のプリンタ1のいずれに対しても、決定した吸引パージの種類の情報を送信する。
これに対応して、各プリンタ1の制御装置80は、図6(b)のフローに沿って処理を行う。より詳細に説明すると、制御装置80は、サーバー101から吸引パージの種類の情報を受信するまで待機しており(S301:NO)、サーバー101から吸引パージの種類の情報を受信したときに(S301:YES)、フラッシュメモリ84に記憶されている、上述のS106で行わせる吸引パージの種類の設定を変更し(S302)、S301に戻る。
<効果>
第1吐出動作でノズル10からインク滴を吐出させることができない場合でも、これよりも画素領域でのインク滴の着弾量が多い第2吐出動作であれば、ノズル10からインク滴を吐出させることが可能なことが多い。例えば、上述の、圧電素子を変形させて圧力室内のインクの圧力を変化させてノズル10からインク滴を吐出させる場合において、第2吐出動作では、圧電素子を圧力室側に最大限変形させるのに対して、第1吐出動作では、圧電素子が圧力室側に最大限変形する前に圧電素子の圧力室側への変形を止めるため、第2吐出動作と比較して、インク滴の吐出を抑えられる。そのため、第1吐出動作でノズル10からインク滴を吐出させることができない場合でも、第2吐出動作であれば、ノズル10からインク滴を吐出させることが可能なことが多い。
そこで、第1実施形態では、第1吐出動作でインク滴を吐出させることのできない異常ノズルがある場合に、補正記録処理を実行して画像を記録させることにより、異常ノズルについて、吐出データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、第2吐出動作を行わせて、ノズル10からインク滴を吐出させる。これにより、記録用紙P上の異常ノズルに対応する画素領域に形成されるドットの大きさが変わることはあるが、異常ノズルと判定されたノズル10からインク滴を吐出させることはできる。そして、この場合には、記録の直前に、異常ノズルを回復させるために吸引パージを行う必要がないため、インクの排出量を抑えることができる。
また、デューティが低い場合には、画像が記録された記録用紙Pにおいてドットが形成されない部分の面積が大きく、ドットの大きさが多少ばらついても目立ちにくい。一方で、本発明では、閾値未満のデューティでインクジェットヘッド4に複数のノズル10からインク滴を吐出させる通常画質モード、及び、閾値以上のデューティでインクジェットヘッド4に複数のノズル10からインク滴を吐出させて通常画質モードよりも高画質で画像を記録する高画質モードのいずれかで選択的に画像の記録が可能である。そこで、第1実施形態では、異常ノズルがある場合に、通常画質モード及び高画質モードのうち、通常画質モードで記録を行う場合にのみ、補正記録処理を実行して画像を記録させる。
また、記録される画像が、異常ノズルに対応する複数の特定小ドットを含むものである場合、記録される画像において、第1吐出動作でノズル10から吐出されたインク滴によって形成される小ドットが、第2吐出動作でノズル10から吐出されたインク滴によって形成される中ドットに変わると、記録される画像の画質が部分的に低下する。そこで、第1実施形態では、記録される画像の複数のドットが、複数の特定小ドットを含む場合に、記録される画像の走査方向の解像度を下げる。これにより、記録される画像の画質が低下していることを目立ちにくくすることができる。
また、ユーザが補正記録処理によって記録された画像の画質に満足しなかった場合、その後に、ユーザが再度同じ画像を記録することを指示し、同じ画像データが入力される可能性が高い。そこで、第1実施形態では、記録指令とともに入力された画像データが前回と同じ画像データである場合に、パージ処理を実行して異常ノズルを回復させてから、通常記録処理を実行して画像を記録させる。
また、第1実施形態では、ノズル10から検出用電極76に向けてインク滴を吐出させるようにインクジェットヘッド4を駆動させたときに、判定回路78から異常ノズルであるか否かに応じた信号が出力される。これにより、判定回路78から出力される信号に基づいて、異常ノズルであるか否かを判定することができる。
また、第1実施形態では、複数のプリンタ1がネットワーク99を介してサーバー101に接続されている。そして、プリンタ1は、吐出判定処理を実行したときに、吐出判定の結果をサーバー101に送信する。サーバー101は、複数のプリンタ1から送られてきた吐出判定の結果に基づいて、吸引パージの種類を決定し、その情報を複数のプリンタ1に送信する。これにより、プリンタ1に適切な吸引パージを行わせることができる。
このとき、サーバー101は、吐出判定の結果を送信してきたプリンタ1、及び、それ以外のプリンタ1の両方に、決定した吸引パージの種類の情報を送信する。これにより、吐出判定の結果を送信したプリンタ1、及び、それ以外のプリンタ1のいずれにも、適切な吸引パージを行わせることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の好適な第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と同様のプリンタ1を含むシステムに係るものであるが、プリンタ1の制御装置80による記録時の処理が第1実施形態と異なる。
より詳細に説明すると、第2実施形態では、プリンタ1において、記録用紙Pとして、第1記録用紙(本発明の「第1被吐出媒体」)と、第1記録用紙よりも着弾したインク滴が広がりやすい第2記録用紙(本発明の「第2被吐出媒体」)とのいずれかに選択的に画像を記録することができる。第1記録用紙とは、例えば再生紙、光沢紙等であり、第2記録用紙Pとは、例えば普通紙などである。ここで、再生紙は、製造時に糊が混ぜられることにより、普通紙よりも着弾したインク滴が広がりにくい。また、光沢紙は、表面にコーティングがされているため、普通紙よりも着弾したインク滴が広がりにくい。また、第2実施形態では、プリンタ1に入力される記録指令に、記録を行う記録用紙Pの種類の情報が含まれている。
そして、第2実施形態では、プリンタ1に記録指令が入力されたときに、制御装置80が、図7のフローに沿って処理を行う。
より詳細に説明すると、制御装置80は、S101〜S106と同様のS401〜S406の処理を行う。そして、S405で、入力された画像データが前回の同じ画像データでないと判定した場合に(S405:NO)、制御装置80は、第1記録用紙の画像の記録であるか否かを判定する(S407)。なお、第2実施形態では、第1記録用紙への画像の記録であるという条件が、本発明の「所定条件」に相当する。
第1記録用紙への記録でない、すなわち、第2記録用紙Pへの記録である場合には(S407:NO)、制御装置80は、パージ処理を実行したうえで(S406)、通常記録処理を実行し(S404)、処理を終了する。第1記録用紙への記録である場合には(S407:YES)、第1実施形態のS108〜S110と同様のS408〜S410の処理を実行する。
<効果>
着弾したインク滴が広がりやすい記録用紙ほど、画素領域でのインク滴の着弾量の差に対する、形成されるドットの大きさの差が大きくなる。また、第2実施形態では、第2記録用紙において第1記録用紙よりも着弾したインク滴が広がりやすい。そこで、第2実施形態では、異常ノズルがある場合に、第1記録用紙及び第2記録用紙のうち、着弾したインク滴が広がりにくい第1記録用紙に記録を行う場合にのみ、補正記録処理を実行して画像を記録させる。
[第3実施形態]
次に、本発明の好適な第3実施形態について説明する。第3実施形態では、図8に示すように、複数のプリンタ201とサーバー101とがネットワーク99を介して接続されることで、システム200が形成されている。
また、プリンタ201は、画像の記録のほか、画像の読取も可能ないわゆる複合機であり、プリンタ1と同様の構成のほかに、読取部202と、ファクシミリポート203(本発明の「第1入力部」)とを備えている。読取部202は、スキャナなどであり、画像の読み取りを行う。ファクシミリポート203は、ファクシミリ回線に接続されている。そして、プリンタ201では、ファクシミリポート203を介して、読取部202で読み取った画像の外部へのファクシミリ送信、及び、外部からのファクシミリ受信が可能となっている。なお、本実施形態では、I/Oポート68が、本発明の「第2入力部」に相当する。
そして、第3実施形態では、プリンタ201に記録指令が入力されたときに、制御装置80が、図9のフローに沿って処理を行う。なお、第3実施形態では、記録指令及び画像データが、I/Oポート68及びファクシミリポート203のいずれかを介して入力される。
より詳細に説明すると、制御装置80は、S101〜S104と同様のS501〜S504の処理を行う。そして、S503でインクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に異常ノズルがあると判定した場合には(S503:YES)、制御装置80は、ファクシミリの記録であるか否か、すなわち、記録指令及び画像データがファクシミリポート203から入力されたものであるか否かを判定する(S505)。なお、第3実施形態では、記録指令及び画像データがファクシミリポート203から入力されたものであるという条件が、本発明の「所定条件」に相当する。
ファクシミリの記録でない場合、すなわち、記録指令及び画像データがI/Oポート68から入力されたものである場合(S505:NO)、入力された画像データが前回と同じ画像データでない場合には(S506:NO)、制御装置80は、通常記録処理を実行し(S504)、処理を終了する。一方、入力された画像データが前回と同じ画像データである場合には(S506:YES)、制御装置80は、パージ処理を実行したうえで(S507)、通常記録処理を実行し(S504)、処理を終了する。
ファクシミリの記録である場合には(S505:YES)、第1実施形態のS108〜S110と同様のS508〜S510の処理を実行する。
<効果>
ファクシミリ回線に接続されたファクシミリポート203に入力される画像データの基となるデータは、通常、プリンタ1のユーザの手元にはなく、当該データに基づく画像の記録に失敗したときに、記録のやり直しを行うのが困難である。一方で、PC90からI/Oポート68に入力される画像データの基となるデータは、通常、PC90に保存されている等、プリンタ1のユーザの手元にあり、当該データに基づく画像の記録に失敗しても、記録のやり直しを行うことが容易な場合が多い。
そこで、第3実施形態では、異常ノズルがある場合に、I/Oポート68及びファクシミリポート203のうち、ファクシミリポート203に記録指令及び吐出データが入力された場合にのみ、補正記録処理を実行して画像を記録させる。
[第4実施形態]
次に、本発明の好適な第4実施形態について説明する。第4実施形態は、第1実施形態と同様のプリンタ1に係るものであるが、プリンタ1の制御装置80による記録時の処理が第1実施形態と異なる。
第4実施形態では、プリンタ1に記録指令が入力されたときに、制御装置80が、図10のフローに沿って処理を行う。より詳細に説明すると、プリンタ1に記録指令が入力されたときに、制御装置80は、第1実施形態のS101〜S104と同様の、S601〜S604の処理を実行する。
そして、S603で、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に異常ノズルがあると判定された場合(S603:YES)、制御装置80は、S601で行った吐出判定の結果に基づいて、異常ノズルの数Nが所定個数Nt未満であるか否かを判定する(S605)。異常ノズルの数Nが所定個数Nt未満の場合には(S605:YES)、第1実施形態のS107〜S109と同様のS610〜S612の処理を実行し、処理を終了する。これにより、S601で行った吐出判定の結果に基づいて異常ノズルの数Nが所定個数Nt未満であると判定された場合に、補正記録処理が実行される。
異常ノズルの数Nが所定個数Nt以上である(所定個数Nt未満でない)場合には(S605:NO)、制御装置80は、S106と同様のパージ処理を実行したうえで(S606)、再度、吐出判定処理を実行し(S607)、その結果をサーバー101に送信する(S608)。
続いて、制御装置80は、S607で行った吐出判定の結果に基づいて、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に異常ノズルがあるか否かを判定する(S609)。異常ノズルがない場合には(S609:NO)、制御装置80は、通常記録処理を実行し(S604)、処理を終了する。異常ノズルがある場合には(S609:YES)、制御装置80は、S610〜S612の処理を実行し、処理を終了する。これにより、S607で行った吐出判定の結果に基づいて、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に異常ノズルがあると判定された場合には、異常ノズルの数によらず補正記録処理が実行される。
<効果>
異常ノズルの数Nが少ない場合には、記録される画像を構成する複数のドットのうち異常ノズルに対応するドットの大きさが変わることが、記録される画像の画質に与える影響が小さい。そこで、第4実施形態では、異常ノズルの数Nが所定個数Nt未満の場合には、補正記録処理によって画像を記録させる。
一方、異常ノズルの数Nが多い場合には、記録される画像を構成する複数のドットのうち異常ノズルに対応するドットの大きさが変わることが、記録される画像の画質に与える影響が大きい。そこで、第4実施形態では、異常ノズルの数Nが所定個数Nt以上の場合に、パージ処理を実行する。そして、この後の吐出判定で異常ノズルがないと判定した場合に、通常記録処理によって画像を記録させる。
また、吸引パージで回復しなかった異常ノズルについては、吐出異常の原因がノズル面についた傷によるものなど、回復不能なものである可能性が高い。そこで、第4実施形態では、吸引パージの後に、再度吐出判定を行わせる。そして、この吐出判定で異常ノズルがあると判定した場合には、異常ノズルの数に関わらず、補正記録処理を実行して画像を記録させる。
[第5実施形態]
次に、本発明の好適な第5実施形態について説明する。第5実施形態は、第1実施形態と同様、プリンタ1を含むシステム100に係るものであるが、プリンタ1の制御装置80による記録時の処理が第1実施形態と異なる。
より詳細に説明すると、第5実施形態では、プリンタ1において、厚みの異なる複数種類の記録用紙のいずれかに選択的に画像を記録することができる。そして、記録用紙Pの厚みによって、ノズル10と記録用紙Pとの離間距離が変わる。第5実施形態では、プリンタ1に入力される記録指令に、記録を行う記録用紙Pの種類の情報が含まれている。
また、第5実施形態では、判定回路78は、ノズル10が、インク滴が吐出されない第1異常ノズルであるか、インク滴の吐出方向に異常のある第2異常ノズルであるか、第1異常ノズル及び第2異常ノズルのいずれでもない正常ノズルであるかに応じた信号を出力する。このとき、判定回路78は、第1実施形態で説明したのと同様にして、ノズル10から検出用電極91に向けてインク滴を吐出させたときの検出用電極91の電位の最大値が閾値Vtを超えるか否かに基づいて、ノズル10が第1異常ノズルであるか否かを区別する。また、ノズル10からのインク滴の吐出方向に異常がある場合、ノズル10から検出用電極91に向けて吐出されたインク滴が検出用電極91に着弾するまでの時間が長くなり、検出用電極91の電位の変化が緩やかになる。このことを利用して、判定回路78は、ノズル10から検出用電極91に向けてインク滴を吐出させてから、検出用電極91の電位が閾値Vtに達するまでの時間に基づいて、ノズル10が第2異常ノズルであるか否かを区別する。
そして、第5実施形態では、プリンタ1に記録指令が入力されたときに、制御装置80が、図11のフローに沿って処理を行う。
より詳細に説明すると、記録指令が入力されたときに、制御装置80は、吐出判定処理を実行し(S701)、その判定結果の情報をサーバー101に送信する(S702)。S701で行う吐出判定では、複数のノズル10の各々について、インクジェットヘッド4に第1吐出動作を行わせ、判定回路78からの信号に基づいて、ノズル10が、第1異常ノズルであるか、第2異常ノズルであるか、正常ノズルであるかを判定する。
続いて、制御装置80は、S701で行った吐出判定の結果に基づいて、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に異常ノズル(第1異常ノズル、第2異常ノズル)があるか否かを判定する(S703)。異常ノズルがない場合には(S703:NO)、制御装置80は、S104と同様の通常記録処理を実行したうえで(S704)、処理を終了する。
インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に異常ノズルがある場合(S703:YES)、入力された画像データが前回と同じ画像データである場合には(S705:YES)、制御装置80は、パージ処理を実行したうえで(S706)、通常記録処理を実行し(S704)、処理を終了する。
入力された画像データが前回と同じ画像データでない場合(S705:NO)、第1実施形態で説明した複数の特定小ドットがない場合には(S707:NO)そのままS709に進み、複数の特定小ドットがある場合には(S707:YES)、S109と同様のデータ補正処理を実行したうえで(S708)、S709に進む。
S709では、制御装置80は、ノズル10と記録用紙Pとの離間距離が所定距離未満であるか否かを判定する。例えば、フラッシュメモリ84に、上記離間距離が所定距離未満となる記録用紙Pの種類の情報が記憶されており、S707では、この情報と、記録指令に含まれる記録用紙Pの種類とに基づいて、上記離間距離が所定距離未満であるか否かを判定する。そして、上記離間距離が所定距離以上である(所定距離未満でない)場合には(S709:NO)、制御装置80は、第1補正記録処理を実行する(S710)。上記離間距離が所定距離未満である場合には(S709:YES)、制御装置80は、第2補正記録処理を実行する(S711)。
S710の第1補正記録処では、制御装置80は、記録パスと搬送動作とを繰り返し行わせることによって、記録用紙Pへの画像の記録を行わせる。また、S710の第1補正記録処理では、記録パスにおいて、S701で行った吐出判定において第1異常ノズルと判定されたノズル10について、インクジェットヘッド4に、画像データが第1吐出動作を行わせることを指示している場合でも、第2吐出動作を行わせる。なお、S710の第1補正記録処理では、記録パスにおいて、S701で行った吐出判定で第2異常ノズル及び正常ノズルのいずれかと判定されたノズル10については、インクジェット絵ヘッド4に、画像データが指示する吐出動作を行わせる。
S711の第2補正記録処では、制御装置80は、記録パスと搬送動作とを繰り返し行わせることによって、記録用紙Pへの画像の記録を行わせる。また、S711の第2補正記録処理では、記録パスにおいて、S701で行った吐出判定において第1異常ノズルと判定されたノズル10及び第2異常ノズルと判定されたノズル10の両方について、画像データが第1吐出動作を行わせることを指示している場合でも、第2吐出動作を行わせる。なお、S711の第2補正記録処理では、記録パスにおいて、S701で行った吐出判定において正常ノズルと判定されたノズル10については、インクジェットヘッド4に、画像データが示す吐出動作を行わせる。そして、制御装置80は、S710の第1補正記録処理又はS711の第2補正記録処理の完了後、処理を終了する。
<効果>
第1吐出動作でインク滴が吐出されない第1異常ノズルについては、第2吐出動作であれば、インク滴が吐出される可能性が高い。そこで、第5実施形態では、第1補正処理及び第2補正処理のいずれにおいても、第1異常ノズルについて、インクジェットヘッド4に、吐出データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、第2吐出動作を行わせる。
また、第1吐出動作でインク滴の吐出方向に異常のある第2異常ノズルにおいては、画素領域でのインク滴の着弾量が少ない第1吐出動作でインク滴を吐出するときよりも、画素領域でのインク滴の着弾量が多い第2吐出動作でインク滴を吐出するときのほうが、吐出方向のずれが小さくなることがある。一方で、ノズル10と記録用紙Pとの離間距離が大きいほど、吐出方向のずれに対する、記録用紙Pにおけるインク滴の着弾位置のずれが大きくなり、大きいドットの位置のずれが目立ちやすくなる。
そこで、第5実施形態では、上記離間距離が所定距離未満の場合には、第2補正記録処理を実行して、第1異常ノズル及び第2異常ノズルの両方について、インクジェットヘッド4に、吐出データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、第2吐出動作を行わせる。
一方で、上記離間距離が所定距離以上の場合には、第1補正記録処理を実行して、第1異常ノズル及び第2異常ノズルのうち、第1異常ノズルについてのみ、インクジェットヘッド4に、吐出データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、第2吐出動作を行わせる。
[第6実施形態]
次に、本発明の好適な第6実施形態について説明する。第6実施形態では、図12に示すように、複数のプリンタ301とサーバー101とがネットワーク99を介して接続されることで、システム300が形成されている。
また、プリンタ301が、プリンタ1と同様の構成のほかに、プラテン昇降機構302(本発明の「離間距離変更手段」)を備えている。プラテン昇降機構302は、プラテン5を昇降させることによって、ノズル面4aと、プラテン5上の記録用紙Pとの離間距離を変更する。
また、プリンタ301では、通常画質モードと高画質モードのうちいずれかのモードで選択的に記録を行うことができる。第6実施形態の通常画質モード及び高画質モードは、それぞれ、第1実施形態で説明した通常画質モード及び高画質モードとは異なる。第6実施形態の通常画質モードでは、プラテン昇降機構302により、プラテン5を所定の第1位置に位置させることによって、ノズル10と記録用紙Pとの離間距離が閾値以上とした状態で記録を行う。第6実施形態の高画質モードでは、プラテン昇降機構302により、プラテン5を所定の第1位置よりも上方の第2位置に位置させることによって、上記離間距離を所定距離未満とした状態で記録を行う。これにより、第6実施形態では、高画質モードにおいて、通常画質モードよりも上記離間距離が小さくなり、記録用紙Pにおけるインク滴の着弾位置のばらつきが小さくなる。一方、通常画質モードでは、高画質モードよりも上記離間距離が大きくなり、搬送動作の際に、記録用紙Pとノズル面4aとが擦れにくくなる。したがって、例えば、搬送動作での記録用紙Pの搬送速度を速くすることが可能である。
第6実施形態でも、プリンタ301に記録指令が入力されたときに、制御装置80が、第5実施形態と同様に、図11のフローに沿って処理を行う。ただし、第5実施形態では、S709において、通常画質モードで記録を行う場合に、ノズル10と記録用紙Pとの離間距離が所定距離以上である(所定距離未満でない)と判定し、高画質モードで記録を行う場合に、ノズル10と記録用紙Pとの離間距離が所定距離未満であると判定する。
<効果>
第6実施形態においても、第5実施形態で説明したのと同様の効果が得られる。
[第7実施形態]
次に、本発明の好適な第7実施形態について説明する。第7実施形態は、第1実施形態と同様、プリンタ1を含むシステム100に係るものであるが、プリンタ1の制御装置80による記録時の処理が第1実施形態と異なる。
第7実施形態では、プリンタ1に記録指令が入力されたときに、制御装置80が、図13のフローに沿って処理を行う。より詳細に説明すると、記録指令が入力されたときに、制御装置80は、第5実施形態のS701,S702と同様のS801,S802の処理を実行する。なお、第7実施形態では、S801で行う吐出判定が本発明の「第1吐出判定」に相当する。
そして、S801で行った吐出判定の結果に基づいて、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に、第2異常ノズルがなく(S803:NO)、且つ、第1異常ノズルがないと判断した場合には(S804:NO)、制御装置80は、S104と同様の通常記録処理を実行し(S805)、処理を実行する。
S801で行った吐出判定の結果に基づいて、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に、第2異常ノズルがなく(S803:NO)、且つ、第1異常ノズルがあると判断した場合には(S804:YES)、制御装置80は、第1実施形態のS107,S108と同様のS812,S813の処理を経て、S814の補正記録処理に進む。S814の補正記録処理については、後程詳細に説明する。
S801で行った吐出判定の結果に基づいて、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に、第2異常ノズルがあると判定した場合には(S803:YES)制御装置80は、S106と同様のパージ処理を実行する(S806)。続いて、制御装置80は、再度、S801と同様の吐出判定処理を実行し(S807)、吐出判定の結果をサーバー101に送信する(S808)。なお、第7実施形態では、S807で行う判定処理が本発明の「第2吐出判定」に相当する。
そして、S807で行った吐出判定の結果に基づいて、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に、第2異常ノズルがなく(S809:NO)、且つ、第1異常ノズルがないと判断した場合には(S809:NO)、制御装置80は、通常記録処理を実行し(S805)、処理を実行する。
S807で行った吐出判定の結果に基づいて、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に、第2異常ノズルがなく(S809:NO)、且つ、第1異常ノズルがあると判断した場合には(S810:YES)、制御装置80は、S812,S813の処理を経て、S814の補正記録処理に進む。
S807で行った吐出判定の結果に基づいて、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に、第2異常ノズルがあると判定した場合には(S809:YES)制御装置80は、第2異常ノズルであると判定したノズル10を、吸引パージによっては回復できない回復不能ノズルとして、フラッシュメモリ84(本発明の「記憶部」)に記憶させる(S811)。そして、S812,S813の処理を経て、S814の補正記録処理に進む。
S814の補正記録処理では、制御装置80は、記録パスと搬送動作とを繰り返し行わせることによって、記録用紙Pへの画像の記録を行わせる。また、S814の補正記録処理では、記録パスにおいて、S801又はS807で第1異常ノズルと判定されたノズル10、及び、フラッシュメモリ84に回復不能ノズルとして記憶されたノズル10について、インクジェットヘッド4に、画像データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、第2吐出動作を行わせるように、インクジェットヘッド4を駆動させる。なお、S814の補正記録処理では、上記以外のノズル10については、記録パスにおいて、インクジェットヘッド4に、画像データが示す吐出動作を行わせる。また、フラッシュメモリ84に回復不能ノズルとして記憶されたノズル10については、これ以降に実行する補正記録処理においても、インクジェットヘッド4に、画像データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、第2吐出動作を行わせる。
<効果>
第2異常ノズルについては、吐出方向の異常の原因が、例えばインクの増粘によるものなど、インクを排出することによって回復可能なものと、例えば、ノズル面4aノズル10の周囲の部分についた傷がノズル10に到達することでノズル10の先端形状が変形することによるものなど、インクを排出しても回復不能なものとがある。
そこで、第7実施形態では、第1吐出判定の結果に基づいて第2異常ノズルがあると判定した場合にパージ処理を実行し、その後、第2吐出判定処理を実行する。そして、第2吐出判定の結果に基づいて、第2異常ノズルと判定したノズル10については、回復不能ノズルであることをフラッシュメモリ84に記憶させる。そして、これ以降の補正記録処理において、第1異常ノズル及び回復不能ノズルについて、インクジェットヘッド4に、画像データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、第2吐出動作を行わせる。
[変形例]
以上、本発明の好適な第1〜第7実施形態について説明したが、本発明は、第1〜第7実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載の限りにおいて様々な変更が可能である。
第1〜第7実施形態では、サーバー101において、複数のプリンタから送られてきた吐出判定の結果の情報に基づいて、吸引パージの種類を決定し、決定した吸引パージの種類の情報を、吐出判定の結果を送信してきたプリンタ、及び、それ以外のプリンタの両方に送信したが、これには限られない。例えば、サーバー101が、決定した吸引パージの種類の情報を、吐出判定の結果を送信してきたプリンタにのみ送信してもよい。
また、第1〜第7実施形態では、メンテナンス動作が吸引パージであり、サーバー101が、メンテナンス動作の種類として吸引パージの種類を決定して、その情報をプリンタに送信したが、これには限られない。例えば、メンテナンス動作は、例えば、インクジェットヘッド4を駆動させてノズル10からインクを排出させるフラッシング等、吸引パージ以外の動作であってもよい。あるいは、メンテナンス動作は、例えば、吸引パージの後にフラッシングを行う等、複数の動作を含む一連の動作であり、複数種類のメンテナンス動作間で、メンテナンス動作に含まれる各動作の強度(例えば、吸引パージやフラッシングでのインクの排出量等)や、順序などが異なっていてもよい。
さらには、サーバー101が、複数のプリンタから送られてきた吐出判定の結果の情報に基づいて、メンテナンス動作の種類を決定して、その情報をプリンタに送信することにも限られない。例えば、プリンタの製造者が、複数のプリンタから送られてきた吐出判定の結果の情報に基づいて、今後のプリンタの製造時の、メンテナンス動作の種類を決定するなどしてもよい。
また、第1〜第7実施形態では、吐出判定処理の実行後に、吐出判定の結果をサーバー101に送信したが、これには限られない。吐出判定処理の実行後に、吐出判定の結果をサーバー101に送信しなくてもよい。また、この場合には、プリンタはサーバーに接続されていなくてもよい。
また、第1〜第7実施形態では、補正記録処理によって画像を記録するときに、記録される画像が複数の特定小ドットを含む場合に、記録される画像の走査方向の解像度を下げたが、これには限られない。補正記録処理を実行して画像を記録するときに、記録される画像に複数の特定小ドットを含む以外の条件を満たす場合に、記録される画像の走査方向の解像度を下げてもよい。あるいは、異常ノズルがあり、補正記録処理を実行して画像を記録するときに、画像を構成するドットの分布などによらず、常に記録される画像の走査方向の解像度を下げてもよい。
さらには、補正記録処理によって画像を記録するときに、画像を構成するドットの分布などによらず、常に記録される画像の走査方向の解像度を下げなくてもよい。
また、第1〜第3、第5実施形態では、記録指令とともに入力された画像データが前回と同じ画像データである場合に、パージ処理を実行したうえで、通常記録処理によって画像を記録させたが、これには限られない。例えば、第1〜第3、第5実施形態では、記録指令とともに入力された画像データが前回と同じ画像データである場合にも、前回と同じ画像データでない場合と同じ処理を行ってもよい。
また、第1実施形態では、異常ノズルがある場合において、通常画質モードであるか高画質モードであるかに基づいてデューティが閾値未満であるか否かを判定し、通常画質モード(デューティが閾値未満)である場合に、補正記録処理を実行して画像を記録させたが、これには限られない。例えば、制御装置80が、画像データに基づいてデューティを算出し、算出したデューティが閾値未満であるか否かを判定してもよい。
また、第1実施形態では、異常ノズルがある場合に、デューティに関係なく補正記録処理を実行して画像を記録させてもよい。
また、第2実施形態では、異常ノズルがある場合において、記録用紙Pが第1記録用紙である場合にのみ、補正記録処理を実行して画像を記録させたが、これには限られない。例えば、第2実施形態において、異常ノズルがある場合に、記録用紙Pの種類、すなわち、記録用紙Pにおける着弾したインク滴の広がりやすさによらず、補正記録処理を実行して画像を記録させてもよい。
また、第3実施形態では、I/Oポート68及びファクシミリポート203のいずれかから記録指令及び画像データが入力される。そして、異常ノズルがある場合において、ファクシミリポート203から記録指令及び画像データが入力された場合にのみ、補正記録処理を実行して画像を記録させたが、これには限られない。
例えば、第3実施形態において、PC90がネットワーク99に接続されており、PC90からネットワーク99及び通信ポート68を介して記録指令及び画像データを入力させることができるようになっていてもよい。なお、この場合には、通信ポート68が本発明の「第2入力部」に相当する。
あるいは、第3実施形態において、異常ノズルがある場合に、記録指令及び画像データがI/Oポート68及びファクシミリポート203のどちらから入力されたものであるかによらず、補正記録処理を実行して画像を記録させてもよい。
また、異常ノズルがある場合に、所定条件として、第1〜第3実施形態で説明したのとは別の所定条件を満たす場合にのみ、補正記録処理を実行して画像を記録させてもよい。また、所定条件として複数の条件を設定しておき、異常ノズルがある場合に、これら複数の条件のうちのいずれかを満たす場合にのみ、補正記録処理を実行して画像を記録させてもよい。また、異常ノズルがある場合に、他の条件に関係なく、補正記録処理を実行して画像を記録させてもよい。
また、第4実施形態では、S601で行った吐出判定の結果に基づいて異常ノズルの数Nが所定個数Nt以上であると判定したときに、パージ処理を実行したうえで(S606)、再度吐出判定処理を実行する(S607)。そして、S607で行った吐出判定の結果に基づいて異常ノズルがあると判定したときには、異常ノズルの数によらず、補正記録処理を実行して画像を記録させる。しかしながら、これには限られない。
例えば、S607で行った吐出判定の結果に基づいて異常ノズルの数Nが所定個数Nt以上である場合に、異常ノズルの数Nが所定個数Nt未満となるまで、さらにパージ処理及び吐出判定処理を繰り返し、異常ノズルの数Nが所定個数Nt未満となったときに、補正記録処理を実行して画像を記録させてもよい。また、この場合、例えば、パージ処理と吐出判定処理とを所定回数繰り返しても、異常ノズルの数Nが所定個数Nt未満とならないときに、表示部69にエラーメッセージを表示させるなどしてユーザに報知してもよい。
あるいは、例えば、S606のパージ処理によって異常ノズルが全て回復すると推定して、S606のパージ処理の後、吐出判定処理を行わずに通常記録処理を実行して画像を記録させてもよい。
さらには、S601で行った吐出判定の結果に基づいて異常ノズルの数Nが所定個数Nt以上であると判定したときに、表示部69にエラーメッセージを表示させるなどして、ユーザに報知してもよい。
さらには、S601で行った吐出判定の結果に基づいて異常ノズルがあると判定したときに、異常ノズルの数によらず、補正記録処理を実行して画像を記録させてもよい。
また、第1〜第4実施形態では、インク滴が吐出されないノズル10を異常ノズルと判定したが、これには限られない。例えば、第1〜第4実施形態において、インク滴が吐出されないノズル10、及び、インク滴の吐出方向に異常のあるノズル10を異常ノズルと判定してもよい。
また、第6実施形態では、プラテン昇降機構302によってプラテン5を昇降させることによってノズル10と記録用紙Pとの離間距離を変更したが、これには限られない。例えば、キャリッジ2を昇降させることで上記離間距離を変更してもよい。なお、この場合には、キャリッジ2を昇降させるための機構が、本発明の「離間距離変更手段」に相当する。あるいは、プラテン5及びキャリッジ2の両方を昇降させることによって上記離間距離を変更してもよい。なお、この場合には、プラテン昇降機構302と、キャリッジ2を昇降させるための機構とが、本発明の「離間距離変更手段」に相当する。
また、第5、第6実施形態では、ノズル10と記録用紙Pとの離間距離が所定距離以上である場合に、第1補正記録処理を実行して画像を記録させ、上記離間距離が所定距離未満である場合に、第2補正記録処理を実行して画像を記録させる。しかしながら、これには限られない。
例えば、異常ノズルがある場合に、上記離間距離によらず、第1補正記録処理によって画像を記録させてもよい。あるいは、異常ノズルがある場合に、上記離間距離によらず、第2補正記録処理によって画像を記録させてもよい。
あるいは、異常ノズルがある場合に、上記離間距離が所定距離未満であるか否か以外の条件を満たすか否かに基づいて、第1補正記録処理を実行して画像を記録させるか、第2補正記録処理を実行して画像を記録させるかを変えてよい。
あるいは、異常ノズルがある場合に、他の条件に関係なく、常に第1補正記録処理を実行して画像を記録させてもよい。あるいは、異常ノズルがある場合に、他の条件に関係なく、常に第2補正記録処理のいずれかを実行して画像を記録させてもよい。
また、第7実施形態では、S801で行った吐出判定の結果に基づいて第2異常ノズルがあると判定したときに、パージ処理を実行したうえで(S806)、再度吐出判定処理を実行する(S807)。そして、S807で行った吐出判定の結果に基づいて第2異常ノズルがあると判定したときには、第2異常ノズルを回復不能ノズルとして記憶させる。そして、これ以降の補正記録処理において、第1異常ノズル及び回復不能ノズルについて、インクジェットヘッド4に、画像データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、第2吐出動作を行わせる。しかしながら、これには限られない。
例えば、S807で行った吐出判定の結果に基づいて第2異常ノズルがあると判定したときに、画像の記録を行わずに、表示部69にエラーメッセージを表示させるなどして、ユーザに報知してもよい。
また、以上の例では、ノズル10から検出用電極76に向けてインク滴を吐出させたときの検出用電極76の電位に応じて、判定回路78が異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力したが、これには限られない。
例えば、鉛直方向に延びた検出用電極を配置し、ノズル10から検出用電極と対向する領域を通過するようにインク滴を吐出させたときの検出用電極の電圧値に応じて、判定回路から、異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力してもよい。あるいは、ノズル10から吐出されたインク滴を検出する光センサ(本発明の「信号出力部」)を設け、光センサから、異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力してもよい。
あるいは、例えば、特許第4929699号公報に記載されているのと同様に、インクジェットヘッドのノズルが形成されたプレートに、ノズルからインク滴が吐出されたときの電圧の変化を検出する電圧検出回路(本発明の「信号出力部」)を接続して、電圧検出回路から制御装置80に、異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力するようにしてもよい。
あるいは、例えば、特許第6231759号公報に記載されているのと同様に、インクジェットヘッドの基板を、温度検知素子(本発明の「信号出力部」)を備えたものとしてもよい。そして、インク滴の吐出のために第1印加電圧を印加してヒータを駆動した後に、インク滴が吐出されないように第2印加電圧を印加してヒータを駆動し、第2印加電圧を印加してから、その後、所定時間が経過するまでの間の、温度検知素子で検知された温度の変化に基づいて、ノズル10が異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力するようにしてもよい。
さらには、プリンタが、異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力する信号出力部を備えていることにも限られない。例えば、プリンタにおいて所定のテストパターンを記録させ、テストパターンの記録結果に基づいて異常ノズルであるか否かに応じた信号(本発明の「吐出情報」)を入力させるようにしてもよい。この場合、例えば、ユーザにテストパターンの記録結果に基づいて操作部70を操作させることによって、異常ノズルであるか否かに応じた信号(本発明の「吐出情報」)を入力させてもよい。あるいは、プリンタが第3実施形態で説明したような読取部を備えたいわゆる複合機である場合には、読取部にテストパターンを読み取らせ、テストパターンの読取結果に基づいて異常ノズルであるか否かに応じた信号(本発明の「吐出情報」)を入力させてもよい。
また、以上では、インク滴が吐出されないノズル10、及び、インク滴の吐出方向に異常のあるノズル10を異常ノズルと判定する例について説明したが、これには限られない。例えば、インク滴が吐出された直後に、当該インク滴に続いて微細なインク滴であるいわゆるサテライトが吐出されてしまうノズル10などを異常ノズルと判定するようにしてもよい。
また、以上の例では、パージ処理で吸引パージを行わせたが、これには限られない。例えば、サブタンク3とインクカートリッジ14とを接続するチューブ15の途中部分に加圧ポンプが設けられていてもよい。あるいは、プリンタにインクカートリッジと接続された加圧ポンプが設けられていてもよい。そして、複数のノズル10がキャップ71で覆われた状態で、上記加圧ポンプを駆動させることで、インクジェットヘッド4内のインクを加圧してノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させる、いわゆる加圧パージを行ってもよい。なお、この場合には、キャップ71と加圧ポンプとを合わせたものが、本発明の「排出手段」に相当する。
さらには、パージ処理において、吸引ポンプ72による吸引と加圧ポンプによる加圧の両方を行わせてもよい。この場合には、メンテナンスユニット8と加圧ポンプとを合わせたものが、本発明の「排出手段」に相当する。
あるいは、パージ処理の代わりに、上述のフラッシングを行わせる処理を実行してもよい。この場合には、インクジェットヘッド4が本発明の「液滴吐出ヘッド」と「排出手段」とを兼ねる。
さらには、パージ処理の代わりに、パージとフラッシングの両方を行わせる処理を実行してもよい。この場合には、メンテナンスユニット8とインクジェットヘッド4とによって本発明の「排出手段」が構成される。
また、以上では、キャリッジ2とともに走査方向に移動しつつ、複数のノズル10からインク滴を吐出するいわゆるシリアル式のインクジェットヘッド4を備えたプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。例えば、複数のノズル10が走査方向(本発明の「第1方向」)に、記録用紙Pの全長にわたって配置された、いわゆるラインヘッドを備えたプリンタに本発明を適用することも可能である。ラインヘッドを備えたプリンタでは、通常記録処理及び補正記録処理において、記録用紙を搬送方向(本発明の「第2方向」)に搬送させて、インクジェットヘッド4と記録用紙Pとを相対移動させつつ、ラインヘッドの複数のノズルからインク滴を吐出させることによって、記録用紙に画像を記録することができる。なお、この場合には、搬送ローラ6,7が本発明の「相対移動手段」に相当する。
また、ラインヘッドを備えたプリンタでは、補正記録処理において、例えば、画像を構成する複数のドットが、異常ノズルによって形成される小ドットが搬送方向に複数並ぶ場合に、記録される画像の搬送方向の解像度を下げることにより、シリアル式のインクジェットヘッド4を備えたプリンタにおいて、補正記録処理で、記録される画像の走査方向の解像度を下げる場合と同様の効果が得られる。
また、以上では、第1吐出動作が小ドットを形成するための吐出動作であり、第2吐出動作が中ドットを形成するための吐出動作であったが、これには限られない。例えば、第1吐出動作が小ドットを形成するための吐出動作であり、第2吐出動作が大ドットを形成するための吐出動作であってもよい。あるいは、例えば、第1吐出動作が中ドットを形成するための吐出動作であり、第2吐出動作が大ドットを形成するための吐出動作であってもよい。さらには、また、第2吐出動作が、第1吐出動作よりも画素領域でのインク滴の着弾量を多くするような吐出動作であれば、第1吐出動作及び第2吐出動作は以上に説明したものとは異なる吐出動作であってもよい。
また、以上では、複数の吐出動作間で、画素領域におけるインク滴の着弾量が異なっていたが、これには限られない。例えば、インクジェットヘッド4が、複数のノズル10個別の複数の駆動素子を有し、これら複数の駆動素子に印加する駆動電圧を個別に変更することができるように構成し、複数の吐出動作間で駆動電圧を異ならせてもよい。そして、第2吐出動作において第1吐出動作よりも駆動電圧を高くしてもよい。この場合でも、複数の吐出動作間でインクに付与する吐出エネルギーの総量を異ならせることができる。また、第2吐出動作において第1吐出動作よりもインクに付与する吐出エネルギーの総量を大きくすることができる。
また、以上では、ノズルからインク滴を吐出して記録用紙Pに記録を行うプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。Tシャツ、屋外広告用のシート、スマートフォン等の携帯端末のケース、段ボール、樹脂部材など、記録用紙以外の被記録媒体に画像を記録するプリンタにも適用され得る。また、インク滴以外の液滴、例えば、液体状にした樹脂や金属を吐出する液滴吐出装置にも適用され得る。
1 プリンタ
2 キャリッジ
4 インクジェットヘッド
4a ノズル面
6,7 搬送ローラ
10 ノズル
68 I/Oポート
80 制御装置
84 フラッシュメモリ
100 システム
101 サーバー
200 システム
201 プリンタ
203 ファクシミリポート
300 システム
301 プリンタ
302 プラテン昇降機構

Claims (21)

  1. 複数のノズルを有する液滴吐出ヘッドと、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記複数のノズルの各々について、前記液滴吐出ヘッドに、第1吐出動作と、前記第1吐出動作よりも液体に付与する吐出エネルギーの総量が大きい第2吐出動作と、を含む液体に付与する吐出エネルギーの総量の異なる複数種類の吐出動作のいずれかを選択的に行わせることによって、前記ノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させ、
    前記複数のノズルについての、前記第1吐出動作を行わせたときの前記ノズルからの液滴の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かに関連する吐出情報を受信したときに、受信した前記吐出情報に基づいて、前記複数のノズルの各々について、前記異常ノズルであるか否かを判定する吐出判定を行い、
    前記複数のノズル各々についての前記吐出動作の種類を指示する吐出データを受信し、前記吐出データに基づいて前記液滴吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせて、前記複数ノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させるときに、
    前記異常ノズルについて、受信した前記吐出データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、前記第2吐出動作を行わせることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記複数のノズルの各々について、前記液体吐出ヘッドに、被吐出媒体の画素領域での液滴の着弾量を第1着弾量とするための前記第1吐出動作と、前記着弾量を前記第1着弾量よりも多い第2着弾量とするための前記第2吐出動作と、を含む前記着弾量の異なる前記複数種類の吐出動作のいずれかを選択的に行わせることによって、前記ノズルから被吐出媒体の前記画素領域に向けて液滴を吐出させることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記吐出データに基づいて前記液滴吐出ヘッドに前記複数種類の吐出動作のいずれかを行わせて、前記複数ノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させるときに、
    所定条件を満たす場合にのみ、前記異常ノズルについて、受信した前記吐出データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、前記第2吐出動作を行わせることを特徴とする請求項1又は2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記所定条件は、単位時間あたりの前記液滴吐出ヘッドにおける最大の液滴の吐出量に対する実際の液滴の吐出量の割合であるデューティが閾値未満であることに対応する条件を含むことを特徴とする請求項3に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記液滴吐出ヘッドに、前記閾値未満の前記デューティで、前記複数のノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させることによって、被吐出媒体に画像を記録させる第1記録モードと、
    前記液滴吐出ヘッドに、前記閾値以上の前記デューティで、前記複数のノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させることによって、前記第1記録モードよりも高画質で被吐出媒体に画像を記録させる第2記録モードのうちのいずれかで選択的に、被吐出媒体に画像を記録させ、
    前記所定条件は、前記第1記録モードで被吐出媒体に画像を記録させる、という条件を含むことを特徴とする請求項4に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記液滴吐出ヘッドの前記複数のノズルから、前記被吐出媒体として、第1被吐出媒体、及び、前記第1被吐出媒体よりも着弾した液滴が広がりやすい第2被吐出媒体のいずれかに選択的に液滴を吐出可能に構成され、
    前記所定条件は、前記液滴吐出ヘッドの前記複数のノズルから前記第1被吐出媒体に液滴を吐出させる、という条件を含むことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  7. ファクシミリ回線に接続され、前記吐出データが入力される第1入力部と、
    前記第1入力部とは別の、前記吐出データが入力される第2入力部と、を備え、
    前記制御装置は、第1入力部及び前記第2入力部に入力された前記吐出データに基づいて前記液滴吐出ヘッドを駆動させて、前記複数のノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させることによって、被吐出媒体に画像を記録させ、
    前記所定条件は、前記第1入力部を介して入力された前記吐出データに基づいて被吐出媒体に画像を記録させる、という条件を含むことを特徴とする請求項3に記載の液滴吐出装置。
  8. 前記吐出情報は、前記第1吐出動作を行わせたときに液滴が吐出されない前記異常ノズルである第1異常ノズルであるか否か、及び、前記第1吐出動作を行わせたときの液滴の吐出方向に異常のある前記異常ノズルである第2異常ノズルであるか否かの情報を含み、
    前記制御装置は、
    前記吐出判定において、
    受信した前記吐出情報に基づいて、前記複数のノズルの各々について、前記第1異常ノズルであるか否か、及び、前記第2異常ノズルであるか否かを判定し、
    前記吐出データに基づいて前記液滴吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせて、前記複数ノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させるときに、
    前記第1異常ノズルについて、受信した前記吐出データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、前記第2吐出動作を行わせることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに液滴吐出装置。
  9. 前記液滴吐出ヘッドの前記複数のノズルから、厚みの異なる複数種類の被吐出媒体のいずれかに選択的に液滴を吐出可能に構成され、
    前記制御装置は、
    前記吐出データに基づいて前記液滴吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせて、前記複数ノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させるときに、
    前記ノズルと被吐出媒体の離間距離が所定距離未満の場合には、
    前記第1異常ノズル及び前記第2異常ノズルの両方について、受信した前記吐出データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、前記第2吐出動作を行わせ、
    前記離間距離が所定距離以上の場合には、
    前記第1異常ノズル及び前記第2異常ノズルのうち前記第1異常ノズルについてのみ、受信した前記吐出データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、前記第2吐出動作を行わせることを特徴とする請求項8に記載の液滴吐出装置。
  10. 前記液滴吐出ヘッドが、前記ノズルが形成されたノズル面を有し、
    前記ノズル面と交差する方向に前記液滴吐出ヘッドと被吐出媒体とを相対移動させることによって、前記ノズルと被吐出媒体の離間距離を変更する離間距離変更手段、を備え、
    前記制御装置は、
    前記吐出データに基づいて前記液滴吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせて、前記複数ノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させるときに、
    前記離間距離が所定距離未満の場合には、
    前記第1異常ノズル及び前記第2異常ノズルの両方について、受信した前記吐出データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、前記第2吐出動作を行わせ、
    前記離間距離が所定距離以上の場合には、
    前記第1異常ノズル及び前記第2異常ノズルのうち前記第1異常ノズルについてのみ、受信した前記吐出データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、前記第2吐出動作を行わせることを特徴とする請求項8に記載の液滴吐出装置。
  11. 記憶部と、
    前記複数のノズルから前記液滴吐出ヘッド内の液体を排出させる排出動作を行う排出手段、を備え、
    前記制御装置は、
    前記複数のノズルの各々について、前記液体吐出ヘッドに前記第1吐出動作を行わせ、その直後に受信した前記吐出情報に基づいて、前記吐出判定としての第1吐出判定を行い、
    前記第1吐出判定において前記第2異常ノズルがあると判定した場合には、
    前記排出手段に前記排出動作を行わせてから、再度、前記複数のノズルの各々について、前記液体吐出ヘッドに前記第1吐出動作を行わせ、その直後に受信した前記吐出情報に基づいて、前記吐出判定としての第2吐出判定を行い、
    前記第2吐出判定において、前記第2異常ノズルがあると判定した場合には、
    前記第2異常ノズルと判定した前記ノズルが前記排出動作によって回復しない回復不能ノズルであることを前記記憶部に記憶させ、
    これ以降、前記吐出データに基づいて前記液滴吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせて、前記複数ノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させるときに、
    前記第1異常ノズル及び前記回復不能ノズルについて、受信した前記吐出データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、前記第2吐出動作を行わせることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  12. 前記制御装置は、
    前記吐出データに基づいて前記液滴吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせて、前記複数ノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させるときに、
    前記異常ノズルの数が所定個数未満の場合には、
    前記異常ノズルについて、受信した前記吐出データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、前記第2吐出動作を行わせることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  13. 前記複数のノズルから前記液滴吐出ヘッド内の液体を排出させる排出動作を行う排出手段、を備え、
    前記制御装置は、
    前記吐出データに基づいて前記液滴吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせて、前記複数ノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させるときに、
    前記異常ノズルの数が前記閾値以上の場合には、
    前記排出手段に前記排出動作を行わせたうえで、前記吐出データに基づいて前記液滴吐出ヘッドを駆動させて、前記複数のノズルから被吐出媒体に液滴を吐出させることを特徴とする請求項12に記載の液滴吐出装置。
  14. 前記制御装置は、
    前記排出手段に前記排出動作を行わせた後、前記複数のノズルの各々について、前記液体吐出ヘッドに前記第1吐出動作を行わせ、その直後に受信した前記吐出情報に基づいて、前記吐出判定を行い、
    前記吐出判定において前記異常ノズルがあると判定した場合には、前記異常ノズルの数によらず、
    前記吐出データに基づいて前記液滴吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせて、前記複数ノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させるときに、
    前記異常ノズルについて、受信した前記吐出データが第1吐出動作を行わせることを指示していても、前記第2吐出動作を行わせることを特徴とする請求項13に記載の液滴吐出装置。
  15. 前記液滴吐出ヘッドが、
    第1方向に配列された前記複数のノズルと、
    前記複数のノズルが形成されたノズル面と、を有し、
    前記液滴吐出ヘッドと被吐出媒体とを、前記ノズル面と平行で且つ前記第1方向と交差する第2方向に相対移動させる相対移動手段、を備え、
    前記制御装置は、
    前記吐出データに基づいて前記液滴吐出ヘッドを駆動させて前記複数のノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させることによって、被吐出媒体に画像を記録させ、
    前記異常ノズルについて、受信した前記吐出データが前記第1吐出動作を行わせることを指示していても、前記第2吐出動作を行わせるときに、前記画像の前記第2方向の解像度を下げるように前記吐出データを補正することを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  16. 前記制御装置は、
    前記吐出データが、
    前記異常ノズルについて前記第1吐出動作によって、被吐出媒体上に前記第2方向に隣接して並ぶ複数のドットを形成することを指示するものである場合に、
    前記異常ノズルについて、受信した前記吐出データが前記第1吐出動作を行わせることを指示していても、前記第2吐出動作を行わせるときに、前記第2方向の解像度を下げるように前記吐出データを補正することを特徴とする請求項15に記載の液滴吐出装置。
  17. 前記ノズルから前記液滴吐出ヘッド内の液体を排出させる排出動作を行う排出手段、を備え、
    前記制御装置は、
    受信した前記吐出データが前記第1吐出動作を行わせることを指示していても、前記第2吐出動作を行わせた場合において、被吐出媒体への液滴の吐出の完了の直後に、再度、前回と同じ吐出データに基づいて前記液滴吐出ヘッドに前記複数のノズルから被吐出媒体に液滴を吐出させることを指示する吐出指令が入力された場合には、
    前記排出手段に前記排出動作を行わせたうえで、前記吐出データに基づいて前記液滴吐出ヘッドを駆動させて、前記複数のノズルから被吐出媒体に向けて液滴を吐出させることを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  18. 前記複数のノズルの各々について、前記吐出情報としての、前記異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力する信号出力部、を備え、
    前記制御装置は、
    前記複数のノズルの各々について、前記液体吐出ヘッドに前記第1吐出動作を行わせ、
    前記信号出力部から前記信号を受信することを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  19. 外部のサーバーと接続され、
    前記制御装置は、
    前記吐出判定を行ったときに、前記異常ノズルの情報を前記サーバーに送信することを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  20. 請求項19に記載の複数の液滴吐出装置と、
    前記液滴吐出装置と接続された前記サーバーと、を備え、
    各液滴吐出装置は、前記液滴吐出ヘッドに対して、前記異常ノズルを回復させるための複数種類のメンテナンス動作のいずれかを選択的に行うメンテナンス手段、を備え、
    複数の前記液滴吐出装置のうち少なくとも一部の前記液滴吐出装置の前記制御装置が、
    前記吐出判定を行ったときに、前記異常ノズルの情報を前記サーバーに送信し、
    前記サーバーが、
    前記少なくとも一部の前記液滴吐出装置から受信した前記異常ノズルの情報に基づいて、前記メンテナンス手段に行わせる前記メンテナンス動作の種類を決定し、
    決定した前記メンテナンス動作の種類の情報を、前記少なくとも一部の前記液滴吐出装置に送信することを特徴とするシステム。
  21. 複数の前記液滴吐出装置のうち一部の前記液滴吐出装置の前記制御装置が、
    前記吐出判定を行ったときに、前記異常ノズルの情報を前記サーバーに送信し、
    前記サーバーが、
    前記一部の前記液滴吐出装置から受信した前記異常ノズルの情報に基づいて、前記メンテナンス手段に行わせる前記メンテナンス動作の種類を決定し、
    決定した前記メンテナンス動作の種類の情報を、前記複数の液滴吐出装置のうち前記一部の液滴吐出装置以外の前記液滴吐出装置に送信することを特徴とする請求項20に記載のシステム。
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