JP2020156904A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に係る遊技機は、複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、遊技者に対して種々の情報を報知する演出装置と、前記種々の情報を前記演出装置に報知させる報知手段と、を備えた遊技機であって、通常区間と、前記通常区間から移行可能な区間であって、当該区間における遊技の上限が定められ、前記上限に到達したことに基づいて前記通常区間に移行する有利区間と、が設けられ、前記報知手段は、前記有利区間が終了することなく、予め定めた第1条件が成立したことに基づいて、前記上限に到達するまで継続する前記有利区間が終了することを示唆する第1特別演出を前記演出装置に報知させ、前記有利区間が終了することなく、前記第1条件が成立する前に、予め定めた第2条件が成立し、かつ、前記第1特別演出と同様の演出が前記演出装置に報知される第2特別演出を実行するか否かの実行抽選で前記第2特別演出を実行する決定がされたことに基づいて、前記第2特別演出を所定期間継続して前記演出装置に報知させ、前記有利区間は、前記報知手段により前記演出装置に報知される前記所定期間の前記第2特別演出の終了に基づき終了し、前記通常区間へ移行される。
つまり、この構成は、報知手段により演出装置に報知される演出が同様の第1特別演出の終了又は第2特別演出の終了に基づき有利区間が終了するため、遊技者が何れの特別演出の終了に基づき有利区間が終了したかを特定することが困難となっている。
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
第1の実施形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、第1の実施形態に係る遊技機10は、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数(以下、「クレジットメダル数」とする)を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成され、それぞれの7セグメントLEDは、1桁の数字を表示する7つのセグメントからなる数値部と、1つのドット(点)を表示するドット部とを備えている。このような構成により、クレジット表示器87では、クレジットメダル数に対応する2桁の数字が表示可能となっており、払出枚数表示器88では、払出枚数に対応する2桁の数字が表示可能となっている。また、払出枚数表示器88では、払出枚数に加え、各セグメントを特定の態様で点灯させることにより、ストップスイッチ50の押し順を報知可能となっている。
前扉14のうち、クレジット表示器87と払出枚数表示器88との間には、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知する区間報知ランプ90が設けられている。
ここで、「有利区間」とは、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順の表示が行われない通常区間から移行可能であり、この通常区間よりも遊技者にとって有利な区間である。
ここで、区間報知ランプ90のみで現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知することに限らず、例えば、クレジット表示器87又は払出枚数表示器88を構成する特定の7セグメントLEDのドット部と区間報知ランプ90との双方を用いて、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知してもよい。
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。この操作部30は、メダル投入口38と、精算スイッチ36と、ストップスイッチ50と、スタートスイッチ40と、ベットスイッチ32と、演出用ボタンスイッチ42と、を備えている。
操作部30の右側部分には、遊技機10の内部へ遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
このスタートスイッチ40の上方には、ベットスイッチ32として、クレジットしたメダル数から最大投入枚数(具体的には2枚又は3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
マックスベットスイッチ34の右側には、特定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
前記前扉14の下部には、所定の場合に後述するホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78と、表示部84と、バックランプ67(図2参照)と、を備えている。
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
前記表示部84は、その画面に種々の映像を表示するための液晶表示装置である。
前記バックランプ67は、リールユニット60に設けられており、回転リール62上の図柄61を照らすためのものである。
また、図2に示すように、前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている。
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、複数段階設けられた設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。リール駆動モータ65は、後述するメイン制御手段200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。
ホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出して後述するメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
前扉14の裏側であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検知する投入センサ92が設けられている。
図2に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技を制御する制御手段としてのメイン制御手段200と、このメイン制御手段200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うサブ制御手段500とを備えている。
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御手段200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ表示器)やホールコンピュータに接続されている。
メイン制御手段200は、図3に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、配当付与手段240、遊技状態制御手段250、演出状態制御手段260、移行抽選手段270、計数手段280、及び遊技履歴監視手段290の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以下、第1の実施形態において、メイン制御手段200により制御される遊技の流れについて説明する。
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。具体的には、役抽選手段210は、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役の少なくとも何れか1つに当選か又はハズレかの役抽選を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための役抽選テーブルを、主な分類としてノーマル状態用、ボーナス内部中状態用、ボーナス状態用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返して計数するループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
リール制御手段220は、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選の結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50の押し順が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
停止図柄判定手段230は、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の配当の付与を行うものである。配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されると配当としてのメダルの払い出しを行う。
遊技状態制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、図3に示すように、ノーマル状態制御手段251、ボーナス内部中状態制御手段252及びボーナス状態制御手段253の各手段を有する。
ノーマル状態制御手段251は、「ノーマル状態」を制御するものである。ここで、「ノーマル状態」は、ボーナス内部中状態制御手段252によるボーナス内部中状態又はボーナス状態制御手段253によるボーナス状態以外の状態をいう。
ボーナス内部中状態制御手段252は、「ボーナス内部中状態」を制御するものである。
「ボーナス内部中状態」は、ノーマル状態における役抽選にてボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役に対応する図柄61を有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する状態である。第1の実施形態では、ボーナス内部中状態として、ボーナス状態の後述する「RBB1」に対応する「RBB1内部中」と、ボーナス状態の後述する「RBB2」に対応する「RBB2内部中」とが設けられている。そして、ボーナス内部中状態において、各ボーナス移行役に対応する図柄61を有効ライン86上に停止表示することで終了する(ボーナス状態へ移行する)。
ボーナス状態制御手段253は、「ボーナス状態」を制御するものである。第1の実施形態では、ボーナス状態として、「RBB1」と、「RBB2」とが設けられている。ボーナス状態では、一例として、所謂RB(レギュラーボーナス)が連続作動するBB(ビッグボーナス)が行われる。そして、ボーナス状態は、所定の枚数、例えば、RBB1では36枚を超えるメダルの払出し、RBB2では5枚を超えるメダルの払出しで終了する。
演出状態制御手段260は、演出状態を制御するためのものである。
具体的には、演出状態制御手段260は、図3に示すように、通常状態制御手段261、AT状態制御手段262及びエンディング状態制御手段263の各手段を有する。
通常状態制御手段261は、通常区間に属する「通常区間通常状態」及び有利区間に属する「有利区間通常状態」を制御するものである。
AT状態制御手段262は、有利区間に属する「移行可能状態」、「移行待機状態」、「第1AT状態」、「第2AT状態」、及び「第3AT状態」を制御するものである。
エンディング状態制御手段263は、有利区間に属する「エンディング状態」(AT遊技)を制御するものである。このエンディング状態では、AT遊技が実行可能とされている。そして、エンディング状態制御手段263は、エンディング状態の終了後、現在の有利区間を終了して通常区間へ移行する制御を行う。
移行抽選手段270は、各状態への移行に関する抽選を行うものである。
移行抽選手段270は、有利区間通常状態を100ゲーム遊技する都度、移行可能状態へ移行するか否かを決定する特定移行抽選を行う。
移行抽選手段270は、有利区間通常状態における役抽選にて第2AT状態への移行に係る第2AT移行役に当選した場合に、第2AT状態へ移行するか否かを決定する通常時第2AT移行抽選を行う。
移行抽選手段270は、第2AT状態における役抽選にて第3AT状態への移行に係る第3AT移行役に当選した場合に、第3AT状態へ移行するか否かを決定する第3AT移行抽選を行う。
移行抽選手段270は、非エンディング状態において、所定条件が成立した場合にエンディング状態へ移行するか否かを決定するエンディング移行抽選を行う。このエンディング移行抽選は、実行抽選の一例であり、移行抽選手段270は、決定手段の一例である。また、上記の所定条件については後述する。
計数手段280は、あるゲーム数を記憶して、そのゲーム数の計数を行うものである。この計数手段280は、図5に示すように、ゲーム数の計数を行うカウンタとして、有利区間の経過ゲーム数を示す有利区間経過ゲーム数を計数するための有利区間経過ゲーム数カウンタ281と、第1AT状態のゲーム数である第1ATゲーム数を計数するための第1ATゲーム数カウンタ282と、第2AT状態のゲーム数である第2ATゲーム数を計数するための第2ATゲーム数カウンタ283と、第3AT状態のゲーム数である第3ATゲーム数を計数するための第3ATゲーム数カウンタ284と、を備えている。
計数手段280は、第2ATゲーム数に対応する値を第2ATゲーム数カウンタ283に加算し、第2AT状態における遊技を1ゲーム行う毎に、第2ATゲーム数カウンタ283の値から「1」を減じる。
なお、計数手段280は、1回の有利区間が終了する都度、各カウンタの値の初期化、すなわち、各カウンタの値を「0」にしている。
遊技履歴監視手段290は、少なくともメダルの払い出し枚数や出玉率等の遊技履歴の監視を行うものである。
サブ制御手段500は、図4に示すように、報知手段510を有する。報知手段510の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
報知手段510は、演出装置70を用いて種々の情報、具体的には、演出を遊技者に報知するためのものである。
次に、図6を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御手段200により管理され、図6に示すように、大別すると、ノーマル状態、ボーナス内部中状態及びボーナス状態がある。
次に、図7を用いて演出状態について説明する。
図7に示すように、第1の実施形態では、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順の表示が行われない「通常区間」と、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順の表示を行うことができる「有利区間」とがある。
通常区間は、有利区間を除いた区間であって、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順の表示が行われない、すなわち、AT遊技を行うことができない区間である。そのため、通常区間を継続すると、結果として、遊技者が所有しているメダルの合計が減少することとなっている。「通常区間」としては、「通常区間通常状態」がある。
「通常区間通常状態」は、「有利区間」における「有利区間通常状態」、「移行可能状態」、「移行待機状態」、「第1AT状態」、「第2AT状態」、「第3AT状態」及び「エンディング状態」を除いた状態である。
「有利区間」は、通常区間から移行可能であって、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順の表示を行うことができる区間である。すなわち、「有利区間」は、AT遊技を行うことが許容される区間である。
有利区間通常状態は、「有利区間」に属し、「通常区間」から「有利区間」に移行した場合に最初に滞在する状態である。「通常区間」から「有利区間」、具体的には、「通常区間通常状態」から「有利区間通常状態」には、通常区間通常状態における役抽選にて有利区間移行契機役に当選したことに基づいて移行する。
また、有利区間通常状態では、役抽選にて第1AT移行役に当選した場合に移行抽選手段270により通常時第1AT移行抽選が行われ、当該通常時第1AT移行抽選に当選したときには、移行待機状態に移行する。通常時第1AT移行抽選に当選し、第1AT状態への移行が確定した場合は、図8(A)に示すように、第1AT状態への移行が確定した旨を示す移行確定報知が報知手段510により表示部84に表示される。
AT状態は、「移行可能状態」と「移行待機状態」と「第1AT状態」と「第2AT状態」と「第3AT状態」と「エンディング状態」とが設けられている。
移行可能状態は、「有利区間」に属し、報知可能状態としての第1AT状態への移行が確定している状態である。
移行待機状態は、「有利区間」に属し、第1AT状態への移行が確定している状態である。
移行待機状態では、役抽選にて所定のリプレイ役に当選し、当選したリプレイ役に対応する押し順でストップスイッチ50が停止操作された場合に第1AT状態に移行する。
第1AT状態は、AT状態のうち、第2AT状態及び第3AT状態よりも遊技者にとって有利な状態である。具体的には、第1AT状態は、第2AT状態及び第3AT状態と異なり、役抽選にてベル役に当選した場合に必ずそのベル役に対応する押し順が表示部84に表示されるため、第2AT状態及び第3AT状態よりも獲得できるメダル数が多くなっている。そして、この第1AT状態は、遊技者所有のメダルが増える状態となっている。
なお、上記の遊技結果フラグが「ON」に設定されているときには、上記の遊技者にとって有利な特典として、第2AT状態への移行が確定し、100ゲームに対応する値(100)が第2ATゲーム数として第2ATゲーム数カウンタ283に加算される。
さらに、第2AT状態を経由せずに当該有利区間で初めて移行してきた第1AT状態でも、AT時第2AT移行抽選に当選した場合に、同様の第2ATゲーム数の上乗せゲーム数決定抽選を行うようにしてもよい。
第2AT状態は、AT状態のうち、第1AT状態及び第3AT状態よりも遊技者にとって不利な状態である。具体的には、第2AT状態は、第1AT状態及び第3AT状態に比べて、AT遊技の頻度(押し順の報知の頻度)が少なくなるよう設定されているため、当選した小役の図柄61の組合せを停止表示できる回数が減り、第1AT状態及び第3AT状態よりも獲得できるメダル数が少なくなる。そのため、この第2AT状態は、遊技者所有のメダルが維持又は若干増減する状態となっている。
なお、当該AT時第1AT移行抽選に当選した場合は、第3AT状態に移行し、当該第3AT状態終了後、第1AT状態への移行が確定した状態で移行待機状態へ移行する。
第3AT状態は、AT状態のうち、第2AT状態よりも遊技者にとって有利、かつ第1AT状態よりも遊技者にとって不利な状態である。具体的には、第3AT状態は、第2AT状態に比べてAT遊技の頻度(押し順の報知の頻度)が多くなり、第1AT状態に比べてAT遊技の頻度(押し順の報知の頻度)が少なくなるよう設定されている。そのため、第3AT状態では、第2AT状態よりも獲得できるメダル数が多くなり、第1AT状態よりも獲得できるメダル数が少なくなる。そして、この第3AT状態は、第1AT状態よりは少ないが、遊技者所有のメダルが増える状態となっている。なお、これに限らず、第3AT状態の有利度を第1AT状態と同様にしてもよい。つまり、第3AT状態を第1AT状態と同様に、役抽選にてベル役に当選した場合に必ずそのベル役に対応する押し順が表示部84に表示されることとしてもよい。
なお、役抽選にて第1AT移行役に当選した場合に限らず、第3AT状態開始時にAT時第1AT移行抽選を行なってもよい。
エンディング状態は、「有利区間」に属し、当該有利区間が終了することなく予め定めた開始条件が成立した場合に、非エンディング状態から移行する状態である。エンディング状態では、第1AT状態と同様に、役抽選にてベル役に当選した場合に必ずそのベル役に対応する押し順が表示部84に表示されることとなっている。
第1条件は、有利区間の経過ゲーム数が1450ゲームに到達すること、又は、有利区間における差枚数が2300枚に到達すること(所謂MY2300枚)である。この第1条件は、有利区間における遊技の上限(有利区間の経過ゲーム数:1500ゲーム又はMY2400枚)よりも少ない所定値に設定されている。
図11に示すフローチャートに基づいて、メイン制御手段200が1遊技毎に実行する一般的な遊技制御処理について説明する。
ステップS10において、メイン制御手段200により、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が実行される。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップS11に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップS10となる。
報知手段510は、第1開始条件が成立したことに基づいて、有利区間における遊技の上限に到達するまで有利区間が終了することを示唆する第1エンディング演出を表示部84に表示させる。また、報知手段510は、第1開始条件が成立する前に第2開始条件が成立した場合に、第1エンディング演出と同様の演出が表示部84に表示される第2エンディング演出を50ゲーム継続して表示部84に表示させる。
つまり、第1の実施形態は、報知手段510により表示部84に表示される演出が同様の第1エンディング演出の終了又は第2エンディング演出の終了に基づき有利区間が終了するため、遊技者が何れのエンディング演出の終了に基づき有利区間が終了したかを特定することが困難となっている。
第2の実施形態について、他の実施形態との重複部分を省略又は簡略化しつつ説明する。
第2の実施形態における遊技履歴監視手段290は、第1の実施形態において検出していた有利区間における差枚数に加えて又は代えて、差枚数が「2200枚(所謂MY2200枚)」に到達したことを検出する。
第3の実施形態について、他の実施形態との重複部分を省略又は簡略化しつつ説明する。
第3の実施形態における遊技履歴監視手段290は、有利区間における差枚数が「1800枚(所謂MY1800枚)」、「2200枚(所謂MY2200枚)」、及び「2400枚(所謂MY2400枚)」に到達したことを検出する。
そして、第2開始条件の成立に基づきエンディング状態へ移行した場合は、上記の実施形態と同様に、50ゲーム間の第2エンディング演出が実行される。
上記の実施形態では、第1エンディング演出と第2エンディング演出とで、図10に示す同様の演出が表示部84に表示されることとした。つまり、上記の実施形態では、第1エンディング演出と第2エンディング演出とで同一の映像を用いているため、第1エンディング演出と第2エンディング演出とで異なる映像を用いる場合に比べて、データ量を削減できる。
図12は、本実施の形態における変形例のAT状態を示す説明図である。図12に示すように、AT状態を、「通常AT状態」、「引き戻し状態」、及び「エンディング状態」から構成してもよい。なお、エンディング状態については、上記の実施形態と同様のため、説明を省略する。
通常AT状態は、役抽選にて小役に当選した場合に必ずその小役に対応する押し順が表示部84に表示されることから、メダルの払い出しに関し、遊技者にとって有利な状態となっている。
通常AT状態は、セット管理(例:1セット 30ゲーム)されており、1セットが終了した場合に引き戻し状態に移行する。
「引き戻し状態」は、所定ゲーム数の間、通常AT状態へ引き戻すか否かの引き戻し抽選が移行抽選手段270により行われる状態である。引き戻し状態が終了するまでに引き戻し抽選に当選した場合は、通常AT状態へ移行し、引き戻し状態が終了するまでに引き戻し抽選に当選しない場合は、通常区間通常状態(図示せず)へ移行する。なお、引き戻し状態では、AT遊技が実行されないように設定されている。
(1−1)通常AT状態が開始される場合(各セットの開始時)、すなわち、AT遊技が実行される状態への移行時
(1−2)引き戻し抽選に当選した場合(通常AT状態への引き戻し時)、すなわち、AT遊技が実行される状態への移行時
(1−3)引き戻し状態への移行時、すなわち、AT遊技が実行されない状態への移行時
通常AT状態は、役抽選にて小役に当選した場合に必ずその小役に対応する押し順が表示部84に表示されることから、メダルの払い出しに関し、遊技者にとって有利な状態となっている。
通常AT状態は、所定のATゲーム数で管理(例:初期ゲーム数 30ゲーム)されており、ATゲーム数が0ゲームとなった場合に引き戻し状態に移行する。
上乗せ特化ゾーンは、所定ゲーム数の間、通常AT状態のATゲーム数を上乗せするか否かの上乗せ抽選が行われる状態である。上乗せ抽選に当選した場合は、通常AT状態のATゲーム数が所定数(例:20ゲーム)上乗せされる。そして、上乗せ特化ゾーンが終了した場合には、通常AT状態に移行する。なお、上乗せ特化ゾーンでは、AT遊技が実行されないように設定されている。
(2−1)通常AT状態の開始時、すなわち、AT遊技が実行される状態への移行時
(2−2)引き戻し抽選に当選した場合(通常AT状態への引き戻し時)、すなわち、AT遊技が実行される状態への移行時
(2−3)上乗せ特化ゾーンの終了時(通常AT状態への移行時)、すなわち、AT遊技が実行される状態への移行時
(2−4)引き戻し状態への移行時、すなわち、AT遊技が実行されない状態への移行時
(2−5)上乗せ特化ゾーンへの移行時、すなわち、AT遊技が実行されない状態への移行時
さらに、上記の実施形態における第2条件を「有利区間の遊技期間が第2目標値(MY1800枚)となった状態で、第2AT状態又は移行待機状態への移行条件が成立すること」としてもよい。つまり、この場合は、エンディング移行抽選を「有利区間の遊技期間が第2目標値(MY1800枚)となった状態で、第2AT状態又は移行待機状態への移行条件が成立した場合」に行ってもよい。
14 前扉 16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 42 演出用ボタンスイッチ
43 電源ユニット 44 電源スイッチ
45 設定キースイッチ 46 設定変更スイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 63 リール位置センサ
64 左回転リール 65 リール駆動モータ
66 中回転リール 67 バックランプ
68 右回転リール 70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 表示部 86 有効ライン
87 クレジット表示器 88 払出枚数表示器
89 設定表示器 90 区間報知ランプ
92 投入センサ
94 払出センサ 95 ホッパーモータ
96 オーバーフローセンサ
100 制御装置
200 メイン制御手段 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 配当付与手段 250 遊技状態制御手段
251 ノーマル状態制御手段 252 ボーナス内部中状態制御手段
253 ボーナス状態制御手段
260 演出状態制御手段 261 通常状態制御手段
262 AT状態制御手段 263 エンディング状態制御手段
270 移行抽選手段 280 計数手段
290 遊技履歴監視手段
500 サブ制御手段 510 報知手段
Claims (6)
- 複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記複数の回転リールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、
遊技者に対して種々の情報を報知する演出装置と、
前記種々の情報を前記演出装置に報知させる報知手段と、
を備えた遊技機であって、
通常区間と、前記通常区間から移行可能な区間であって、当該区間における遊技の上限が定められ、前記上限に到達したことに基づいて前記通常区間に移行する有利区間と、が設けられ、
前記報知手段は、
前記有利区間が終了することなく、予め定めた第1条件が成立したことに基づいて、前記上限に到達するまで継続する前記有利区間が終了することを示唆する第1特別演出を前記演出装置に報知させ、
前記有利区間が終了することなく、前記第1条件が成立する前に、予め定めた第2条件が成立し、かつ、前記第1特別演出と同様の演出が前記演出装置に報知される第2特別演出を実行するか否かの実行抽選で前記第2特別演出を実行する決定がされたことに基づいて、前記第2特別演出を所定期間継続して前記演出装置に報知させ、
前記有利区間は、前記報知手段により前記演出装置に報知される前記所定期間の前記第2特別演出の終了に基づき終了し、前記通常区間へ移行されることを特徴とする遊技機。 - 前記第1条件は、前記有利区間の遊技数が予め定めた遊技数に到達した場合に成立し、
前記第1特別演出が前記演出装置に報知される遊技数と、前記第2特別演出が前記演出装置に報知される遊技数とは同様であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記有利区間には、前記報知手段により、前記ストップスイッチの押し順を前記演出装置に報知可能な報知可能状態が設けられ、
前記第1特別演出は、前記有利区間の遊技期間が第1目標値となった状態で前記報知可能状態への移行が確定することで前記第1条件が成立したことに基づいて、前記報知手段により前記演出装置に報知され、
前記第2特別演出は、前記有利区間の遊技期間が第2目標値となった状態で前記報知可能状態への移行が確定することで前記第2条件が成立し、かつ、前記第2条件の成立後の前記実行抽選で前記第2特別演出を実行する決定がされたことに基づいて、前記報知手段により前記演出装置に報知されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記有利区間には、前記報知手段により、前記ストップスイッチの押し順を前記演出装置に報知可能な報知可能状態が設けられ、
前記第1条件は、前記有利区間における最もメダルが減った状態からの差枚数が予め定めた枚数に到達した場合に成立し、
1遊技あたりの純増枚数から想定される前記第1特別演出が前記演出装置に報知される遊技数と、前記第2特別演出が前記演出装置に報知される遊技数とは同様であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記有利区間には、前記報知手段により、前記ストップスイッチの押し順を前記演出装置に報知可能な報知可能状態と、前記報知可能状態へ移行可能な移行可能状態と、が設けられ、
前記第2条件が成立した場合に、前記実行抽選により前記第2特別演出を実行するか否かを決定する決定手段を備え、
前記移行可能状態における遊技結果によっては、前記第2条件が成立した場合に、前記決定手段により前記第2特別演出を実行しない決定がされ、前記移行可能状態から前記報知可能状態へ移行されることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の遊技機。 - 前記報知手段は、前記報知可能状態への移行が確定した場合には、前記報知可能状態への移行が確定した旨を示す移行確定報知を前記演出装置に報知させるが、前記第2条件が成立した場合に、前記決定手段により前記第2特別演出を実行する決定がされたときには、前記移行確定報知を前記演出装置に報知させないことを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
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