JP2020152852A - スチレン系熱可塑性エラストマー組成物と食品用ボトルの弁体 - Google Patents

スチレン系熱可塑性エラストマー組成物と食品用ボトルの弁体 Download PDF

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Abstract

【課題】食品用ボトルの弁体を射出成形可能であって、かつ食品用ボトルの弁体に必要なシール性確保のための低硬度と、安全性確保のためのヘプタン耐性と、リサイクル可能の全てを満たすことができるスチレン系熱可塑性エラストマー組成物とその成形体を提供する。【解決手段】スチレン-エチレン共重合体とオレフィンブロックコポリマーとよりなって、前記オレフィンブロックコポリマーの配合量は、スチレン-エチレン共重合体の100重量部に対して20〜85重量部であり、可塑剤を含まない配合からなるスチレン系熱可塑性エラストマー組成物とした。また、そのスチレン系熱可塑性エラストー組成物から成形された食品用ボトルの弁体とした。【選択図】図1

Description

本発明は、食品用ボトルの弁体に適したスチレン系熱可塑性エラストマー組成物と、その組成物から成形された食品用ボトルの弁体に関する。
従来、醤油用ボトルやデラミボトルなどの食品用ボトルには、注入口にシールのための弁体(逆止弁)が設けられている。食品用ボトルの弁体の素材には、EPDMゴムやシリコーンゴムなどのゴムが使用されている。
特開2012−106800号公報
ゴム製弁体の成形は、プレス成形で行われる。プレス成形は、熱可塑性樹脂の成形に多用されている射出成形と比べて作業性に劣る問題がある。また、ゴム製弁体のゴムはリサイクルできない問題もある。
食品用ボトルのゴム製弁体における前記の問題を解決するため、弁体の射出成形が可能でリサイクルが可能な熱可塑性エラストマーが求められている。
しかし、射出成形可能な従来の熱可塑性エラストマーには、食品用ボトルの弁体に必要なシール性を確保するための低硬度が要求される。
さらに、食品用ボトルの弁体は、液体調味料等の食品と接触するため、弁体に含まれる化学物質等が溶出して食品を汚染しない材質で構成される必要がある。化学物質等の溶出を確認する試験として溶出試験がある。溶出試験に用いられる溶媒としては、食品用ボトルに収容される食品が油脂や脂肪性食品の場合、ヘプタンが用いられる。
しかし、射出成形に用いられる従来の熱可塑性エラストマーには、弁体のシール性に必要な低硬度と、安全性のためのヘプタン耐性との両方を満たすものがなかった。
なお、ヘプタン耐性の高い従来の熱可塑性エラストマーは、可塑剤をたくさん添加して硬度を低くすると、ヘプタン耐性が低下するようになる。一方、シール性が良好な従来の低硬度の熱可塑性エラストマーは、ヘプタン耐性が低いものであった。
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、食品用ボトルの弁体を射出成形可能であって、かつ食品用ボトルの弁体に必要なシール性確保のための低硬度と、安全性確保のためのヘプタン耐性と、弁体のリサイクル可能の全てを満たすことができるスチレン系熱可塑性エラストマー組成物とその組成物から成形された食品用ボトルの弁体の提供を目的とする。
請求項1の発明は、スチレン-エチレン共重合体とオレフィンブロックコポリマーとよりなって、前記オレフィンブロックコポリマーの配合量は、スチレン-エチレン共重合体の100重量部に対して20〜85重量部であり、可塑剤を含まないことを特徴とするスチレン系熱可塑性エラストマー組成物に係る。
請求項2の発明は、請求項1に記載のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物から成形された食品用ボトルの弁体に係る。
請求項1の発明によるスチレン系熱可塑性エラストマー組成物は、食品用ボトルの弁体を射出成形可能であって、かつ食品用ボトルの弁体に必要なシール性確保のための低硬度と、安全性確保のためのヘプタン耐性と、弁体のリサイクル可能の全てを満たすことができる。
請求項2の発明によれば、成形された食品用ボトルの弁体は、該弁体に必要なシール性確保のための低硬度と、安全性確保のためのヘプタン耐性と、弁体のリサイクル可能の全てを満たすことができる。
本発明のスチレン系熱可塑性エラストマーから成形された弁体が取り付けられた食品用ボトルの上部の断面図である。 図1の食品用ボトルにおける弁体と弁体支持体の断面図である。 スチレン系熱可塑性エラストマーの実施例及び比較例の配合、物性、物性の判定及び総合判定を示す表である。
本発明におけるスチレン系熱可塑性エラストマー組成物は、スチレン-エチレン共重合体とオレフィンブロックコポリマーとよりなり、可塑剤を含まないものである。
スチレン−エチレン共重合体は、ポリスチレンからなるハードセグメントと、ポリエチレンを主成分(スチレンーエチレン共重合体を含んでもよい)とするソフトセグメントとを有するブロック共重合体である。スチレン−エチレン共重合体は、ランダム共重合体またはグラフト共重合体のいずれであってもよい。スチレン−エチレン共重合体は、可塑剤を含まずに柔軟性を発揮できる観点から、スチレン含有量が10〜40重量%、より好ましくは15〜35重量%である。さらに成形性の観点から、メルトフローレイト(MFR)が0.3〜30g/10分、より好ましくは1〜20g/10分である。
オレフィンブロックコポリマーは、ソフトセグメントとハードセグメントとを含むブロックコポリマーであり、各ブロックが繋がっている。ソフトセグメントとしては、エチレン、エチレンとジエンとの共重合体、あるいはこれらの部分架橋を有するものが挙げられる。ハードセグメントとしては、プロピレン等を挙げることができる。オレフィンブロックコポリマーは、一種類に限られず二種類以上を混合して使用してもよい。オレフィンブロックコポリマーは、成形体の圧縮特性を向上できる観点からメルトフローレイト(MFR)が5〜30g/10分、より好ましくは10〜20g/10分である。
オレフィンブロックコポリマーの配合量は、スチレン−エチレン共重合体の100重量部に対して20〜85重量部が好ましく、より好ましくは25〜82重量部である。オレフィンブロックコポリマーの配合量が少なすぎると、流動性が悪くなって射出成形等の成形が難しくなり、また成形体の圧縮特性も悪くなる。一方、オレフィンブロックコポリマーの配合量が多すぎると、ヘプタン耐性が悪くなる。
本発明のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物には、可塑剤が含まれない。可塑剤を含まないことにより、ヘプタン耐性を高めることができる。可塑剤は、一般的に、熱可塑性樹脂の硬度を低下させて柔軟性を高める目的等で使用されるものであり、パラフィンオイル及びナフテンオイル等を挙げることができる。
なお、本発明のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物には、他の添加物を配合してもよい。添加物としては、着色剤、加工助剤、充填剤等が挙げられる。
本発明のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物は、JIS K 7210に基づくMFR(メルトフローレイト)の値(230℃、2.16kgfの値)が、5g/10min以上であるのが好ましく、より好ましくは10g/10min以上であり、さらに好ましくは10g/10min〜40g/10minである。MFRが小さすぎると流動性が悪くなって、溶融樹脂を用いる射出成形等の成形性が悪くなる。
本発明のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物の製造方法は、特に限定されるものではないが、例えば、単軸押出機、二軸押出機等のスクリュー押出機、バンバリーミキサー、混合ロール等によって溶融混練する方法を挙げることができる。
また、本発明のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物は、ペレタイザーによってペレット化され、成形体の成形に使用される。
本発明のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物から成形体を成形する方法は、プラスチックの成形方法として使用されている押出成形や射出成形などの公知の成形方法を用いることができる。特に、金型を用いる射出成形は好適な成形方法である。なお、押出成形や射出成形には、前記スチレン系熱可塑性エラストマー組成物から形成したペレットが使用される。
本発明のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物から成形された成形体は、ヘプタン耐性(耐薬品性)が良好である。
ヘプタン耐性の測定は、成形体から裁断したφ20mm×厚み2mmのサンプルについて、重量を測定した後、ヘプタン溶液に60分浸漬し、浸漬後に取り出したサンプルの重量を測定し、浸漬前の重量に対する浸漬後の重量変化率を測定する。本発明のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物から成形された成形体は、重量変化率が、±2%未満(−2%〜+2%)であり、より好ましくは±10%未満(−10%〜+10%)である。
本発明のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物から成形された成形体は、JIS K 6253に基づく15秒後の硬度(A硬度)が60未満であり、より好ましくは50未満であり、さらに好ましくは40〜50未満である。成形体の硬度が高すぎると、柔軟性に欠けるようになり、食品用ボトルの弁体としてシール性が悪くなる。
また、本発明のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物から成形された成形体は、JIS K 6262に基づく40℃圧縮永久歪が70%未満であり、より好ましくは60%未満であり、さらに好ましくは0〜60%である。成形体の圧縮歪が大きすぎると、圧縮時の反発が悪くなり、食品用ボトルの弁体としてのシール性が低下する。
次に、本発明のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物から射出成形によって成形された弁体が取り付けられた食品用ボトルの一例を示す。
図1に示す食品用ボトル10は、ボトル本体20と、蓋本体40と、外蓋49と、弁体50、弁体支持体60等を有し、食品内容物、例えば液状調味料等が収容される。
ボトル本体20は、可撓性で弾性変形可能な内筒21及び外筒31との二重容器からなり、内筒21と外筒31との間に空気流路25を有する。空気流路25は、上方に位置する蓋本体40の筒状側部45内の上部に通じている。内筒21の内側は食品内容物の収納部22である。
ボトル本体20の上端に、弁体支持体60が載置される。弁体支持体60は、略円筒状からなり、上端の内周が環状の支持部61となっており、支持部61で包囲される中央部分が開口している。一方、弁体支持体60の下端はボトル本体20の上端に載置され、ボトル本体20の上端と嵌合して位置固定される。
蓋本体40は、筒状の側部45の上端から天面部46を介してドーム状の上部47が形成され、該ドーム状の上部47の頂部に、食品内容物の供給口43が形成されている。また、天面部46には、内筒21と外筒31の間の空気流路25と通じる外気吸入口44が形成されている。
外蓋49は、蓋本体40の天面部46の外周縁の一部にヒンジ41を介して連結されている。外蓋49は、ボトル10の不使用時に蓋本体40に被され、一方、ボトル10の使用時には、蓋本体40の上部47から離される。
弁体50は、断面略M字形をした円形状からなり、弁体支持体60に被せられる。弁体50は、中央部に第1の弁51が形成され、また第1の弁51の外周の一部に第2の弁52が形成されている。
第1の弁51は、平常時(ボトル10の不使用時)に下方へ窪んだ「すり鉢状」からなり、周縁の複数箇所に孔53が形成されている。第1の弁51は、中央部分の外側が弁体支持体60の支持部61に載置され、平常時(ボトル10の不使用時)に、第1の弁51の周縁の孔53が弁体支持体60の支持部61の縁に密着し、それにより孔53が閉じられる。
第2の弁52は、蓋本体40の空気流入口44の下端と当接可能な位置に形成され、蓋本体40の空気流入口44の下端と当接することにより空気流入口44の下端を塞ぎ、外気の流入を阻止できるようになっている。第2の弁52の下面は、ボトル本体20の内筒21と外筒31の間の空気流路25の上方に位置する。
ボトル10の使用方法について説明する。ボトル10を使用する(食品内容物を吐出させる)場合、ボトル本体20の外筒31を外方から押す。それによって外筒31と内筒21の間の空気流路25の空気が上方へ押され、空気流路25の上方に位置する第2の弁52が上方へ押される。それにより、蓋本体40の空気流入口44の下端に第2の弁52が当接し、空気流入口44の下端が塞がれる。
それと同時に、ボトル本体20の内筒21が、空気流路25の空気によって内方へ押され、それによって内筒21の内側の食品内容物の収納部22が加圧される。食品内容物の収納部22の加圧により、弁体支持部60の支持部61で包囲される開口部分を塞いでいる第1の弁51の中央部分が上方へ押される。それによって、第1の弁51が上方へ膨らんで51aの状態となり、第1の弁51の周縁にある孔53が弁体支持体60の表面から離れて開口し、食品内容物の収納部22の食品内容物が、第1の弁51の周縁の孔53を通って蓋本体40の食品内容物の供給口43から外へ供給される。
一方、ボトル10の使用を終了する際には、ボトル本体20の外筒31の押圧を止める。それによって、ボトル本体20の外筒31にボトル10の使用前の状態に戻ろうとする復元力が働き、内筒21と外筒31の間の空気流路25内が減圧になり、空気流路25の上方に位置する第2の弁52が下方へ変形する。第2の弁52が下方へ変形することによって、空気流路25の下端が開口され、外気吸入口44から外気が空気流路25に流入し、外筒31がボトル10の使用前の状態に戻る。
それと共に、ボトル本体20の内筒21が膨らんで、ボトル10の使用前の状態に戻ろうとする。それにより、食品内容物の収納部22の圧力が減少し、第1の弁51がボトル10の使用前の下方位置に状態に戻り、第1の弁51の周縁にある孔53が弁体支持部60の表面に密着して孔53を塞ぐ。
なお、食品用ボトル及びその弁体は、図1及び図2に示したものに限られず、食品用ボトル及びその弁体として使用可能な構造を有するものであればよい。
また、食品用ボトルの弁体の製造方法は、射出成形に限られず、溶融樹脂を用いる他の成形方法であってもよい。
図3に示す配合からなる各実施例及び各比較例について説明する。各実施例または各比較例に使用した素材について以下に示す。
シリコーンゴム:品名;KE−941−U、信越シリコーン製
スチレン−エチレン共重合体:品名;SEポリマーSX006、デンカ株式会社製、スチレン含有量=25質量%、MFR=6.4g/10分(200℃、荷重5kg(JIS K7210))、密度:0.98g/cm
オレフィンブロックコポリマー:品名;INFUSE9807、ダウ・ケミカル製、MFR=15g/10分(ASTM 1238、190℃/2.16kg)
スチレン−エチレン−ブチレン共重合体:品名;クレイトンG1651、クレイトンポリマージャパン株式会社製
可塑剤:パラフィン系オイル、品名;ダイアナプロセスオイルPW−380、出光興産株式会社製
各実施例及び各比較例について、ヘプタン耐性、硬度、40℃圧縮永久歪、メルトフローレート(MFR)を測定し、測定項目毎に判定(評価)を行い、さらに全測定項目の判定に基づいて総合判定(総合評価)を行った。
ヘプタン耐性の測定は、各実施例及び比較例2〜5のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物から射出成形により100mm×100mm×厚み2mmの成形体を作製し、その成形体からφ20mm×厚み2mmのサンプルを裁断し、そのサンプルに対して前記のヘプタン耐性の測定方法にしたがって行った。なお、比較例1については、加硫剤を添加した後に、プレス成形により成形体を作製し、また比較例6〜比較例8については、射出成形により成形体を作製し、それらの成形体から形成したサンプルを用いてヘプタン耐性の測定を行った。
ヘプタン耐性の判定は、重量変化率の測定結果が±1%以内(−1%〜+1%)の場合に「◎」、±1%以上〜±2%未満(−2%〜−1%または+1%〜+2%)の場合に「〇」、±2%以上(−2%以下または+2%以上)の場合あるいは溶解した場合に「×」とした。
硬度の測定は、各実施例及び比較例2〜5のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物から射出成形により100mm×100mm×厚み2mmの成形体を3枚重ねて作製し、それに対してJIS K 6253に基づいてA硬度を測定した。なお、比較例1については、加硫剤を添加した後に、プレス成形により成形体を作製し、また比較例6〜比較例8については、射出成形により成形体を作製し、それらの成形体から形成したサンプルを用いて硬度の測定を行った。
硬度の判定は、硬度の測定結果が50未満の場合に「◎」、50〜60未満の場合に「〇」、60以上の場合に「×」とした。
40℃圧縮永久歪の測定は、各実施例及び比較例2〜5のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物から射出成形によりφ13×厚み2mmの成形体を複数枚重ねたシートを作製し、それに対してJIS K 6262に基づいて行った。なお、比較例1については、加硫剤を添加した後に、プレス成形により成形体を作製し、また比較例6〜比較例8については、射出成形により成形体を作製し、それらの成形体から形成したサンプルを用いて40℃圧縮永久歪の測定を行った。
40℃圧縮永久歪の判定は、40℃圧縮永久歪の測定結果が60%未満の場合に「◎」、60〜70%未満の場合に「〇」、70%以上の場合に「×」とした。
メルトフローレイト(MFR)の測定は、各実施例及び比較例2〜8のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物に対してJIS K 7210に基づいて行った。
メルトフローレイト(MFR)の判定は、メルトフローレイト(MFR)の測定結果が10g/10mm以上の場合に「◎」5g/10mm〜10g/10mm未満の場合に「〇」、5g/10mm未満の場合に「×」とした。
総合判定は、全ての測定項目の判定が「◎」の場合に総合判定「◎」、全ての測定項目の判定が「〇」以上(すなわち、○又は◎)であって、かつ少なくとも一つの測定項目の判定が「〇」の場合に総合判定「〇」、少なくとも一つの測定項目の判定が「×」の場合に総合判定「×」とした。
実施例1は、スチレン−エチレン共重合体100重量部とオレフィンブロックコポリマー25重量部の配合とし、押出機を用い、温度220℃、スクューの回転数400rpmにて溶融混練し、スチレン系熱可塑性エラストマー組成物を作製した。
実施例1は、スチレン−エチレン共重合体100重量部とオレフィンブロックコポリマー25重量部からなる例である。
実施例1の各測定項目の結果は、ヘプタン耐性の測定結果が0.2%、判定「◎」であり、硬度の測定結果が42、判定「◎」であり、40℃圧縮永久歪の測定結果が68%、判定「〇」であり、メルトフローレイトの測定結果が7g/10mm、判定「〇」であり、総合判定「〇」であった。実施例1は、ヘプタン耐性が良好で低硬度であり、かつ永久歪みが小さいために成形体の機能性が良好であり、さらにメルトフローレイトの判定が「〇」であるため、安全性及びシール性が良好であり、かつ樹脂組成物を溶融させて行う射出成形などの成形が可能であり、リサイクル可能なものである。
実施例2は、実施例1の配合においてオレフィンブロックコポリマーを42.9重量部に増加させたこと以外、実施例1と同様である。
実施例2は、スチレン−エチレン共重合体100重量部とオレフィンブロックコポリマー42.9重量部からなる例である。
実施例2の各測定項目の結果は、ヘプタン耐性の測定結果が0.3%、判定「◎」であり、硬度の測定結果が43、判定「◎」であり、40℃圧縮永久歪の測定結果が55%、判定「◎」であり、メルトフローレイトの測定結果が10g/10mm、判定「◎」であり、総合判定「◎」であった。実施例2は、ヘプタン耐性が良好で、低硬度であり、かつ永久歪みが小さいために成形体の機能性が良好であり、さらにメルトフローレイトの判定が「◎」であるため、安全性及びシール性が良好であり、かつ樹脂組成物を溶融させて行う射出成形などの成形が可能であり、リサイクル可能なものである。
実施例3は、実施例1の配合においてオレフィンブロックコポリマーを66.7重量部に増加させたこと以外、実施例1と同様である。
実施例3は、スチレン−エチレン共重合体100重量部とオレフィンブロックコポリマー66.7重量部からなる例である。
実施例3の各測定項目の結果は、ヘプタン耐性の測定結果が0.5%、判定「◎」であり、硬度の測定結果が44、判定「◎」であり、40℃圧縮永久歪の測定結果が54%、判定「◎」であり、メルトフローレイトの測定結果が13g/10mm、判定「◎」であり、総合判定「◎」であった。実施例3は、ヘプタン耐性が良好で、低硬度であり、かつ永久歪みが小さいために成形体の機能性が良好であり、さらにメルトフローレイトの判定が「◎」であるため、安全性及びシール性が良好であり、かつ樹脂組成物を溶融させて行う射出成形などの成形が可能であり、リサイクル可能なものである。
実施例4は、実施例1の配合においてオレフィンブロックコポリマーを81.8重量部に増加させたこと以外、実施例1と同様である。
実施例4は、スチレン−エチレン共重合体100重量部とオレフィンブロックコポリマー81.8重量部からなる例である。
実施例4の各測定項目の結果は、ヘプタン耐性の測定結果が1.3%、判定「〇」であり、硬度の測定結果が44、判定「◎」であり、40℃圧縮永久歪の測定結果が53%、判定「◎」であり、メルトフローレイトの測定結果が14g/10mm、判定「◎」であり、総合判定「〇」であった。実施例4は、ヘプタン耐性が良好で、低硬度であり、かつ永久歪みが小さいために成形体の機能性が良好であり、さらにメルトフローレイトの判定が「◎」であるため、安全性及びシール性が良好であり、かつ樹脂組成物を溶融させて行う射出成形などの成形が可能であり、リサイクル可能なものである。
比較例1は、シリコーンゴムのみからなる例である。
比較例1の各測定項目の結果は、ヘプタン耐性の測定結果が0.1%、判定「◎」であり、硬度の測定結果が40、判定「◎」であり、40℃圧縮永久歪の測定結果が10%、判定「◎」であり、メルトフローレイトの測定結果はゴムのためなく(−)、判定「×」であり、総合判定「×」である。比較例1は、ヘプタン耐性が良好で、低硬度で、かつ永久歪みが小さいために成形体の機能性が良好であったが、メルトフローレイトの判定が「×」であるため、樹脂組成物を溶融させて行う射出成形などの成形が不可能であり、リサイクル不可能なものである。
比較例2は、スチレン−エチレン共重合体のみからなる例である。
比較例2の各測定項目の結果は、ヘプタン耐性の測定結果が0.1%、判定「◎」であり、硬度の測定結果が50、判定「〇」であり、40℃圧縮永久歪の測定結果が90%、判定「×」であり、メルトフローレイトの測定結果が2g/10mm、判定「×」であり、総合判定「×」である。比較例2は、ヘプタン耐性が良好で、低硬度であったが、永久歪みが大きいために成形体の機能性に劣り、かつメルトフローレイトの判定が「×」であるため、樹脂組成物を溶融させて行う射出成形などの成形が困難である。
比較例3は、スチレン−エチレン共重合体100重量部と、オレフィンブロックコポリマーが本発明の範囲より少ない10重量部からなり、他については実施例1と同様の例である。
比較例3の各測定項目の結果は、ヘプタン耐性の測定結果が0.2%、判定「◎」であり、硬度の測定結果が43、判定「◎」であり、40℃圧縮永久歪の測定結果が88%、判定「×」であり、メルトフローレイトの測定結果が3g/10mm、判定「×」であり、総合判定「×」である。比較例3は、ヘプタン耐性が良好で、低硬度であったが、永久歪みが大きいために成形体の機能性に劣り、かつメルトフローレイトの判定が「×」であるため、樹脂組成物を溶融させて行う射出成形などの成形が困難である。
比較例4は、スチレン−エチレン共重合体100重量部と、本発明の範囲より多いオレフィンブロックコポリマー100重量部のみからなり、他については実施例1と同用の例である。
比較例4の各測定項目の結果は、ヘプタン耐性の測定結果が5.7%、判定「×」であり、硬度の測定結果が44、判定「◎」であり、40℃圧縮永久歪の測定結果が50%、判定「◎」であり、メルトフローレイトの測定結果が15g/10mm、判定「◎」であり、総合判定「×」であった。比較例4は、ヘプタン耐性の判定が「×」であることを除いて他の測定項目の判定は「◎」であったが、ヘプタン耐性が低いため、食品に対する安全性に劣るものである。
比較例5は、実施例1の配合に、本発明では添加しない可塑剤としてパラフィン系オイルを30重量部添加し、他については実施例1と同様の例である。
比較例5の測定項目の結果は、ヘプタン耐性の測定結果が20.5%、判定「×」であり、硬度の測定結果が40、判定「◎」であり、40℃圧縮永久歪の測定結果が60%、判定「〇」であり、メルトフローレイトの測定結果が17g/10mm、判定「◎」であり、総合判定「×」であった。比較例5は、ヘプタン耐性の判定が「×」であることを除いて他の測定項目の判定は「〇」以上であったが、ヘプタン耐性が低いため、食品に対する安全性に劣るものである。
比較例6は、本発明では使用しないスチレン−エチレン−ブチレン共重合体100重量部と可塑剤としてパラフィン系オイル30重量部からなる例である。
比較例6の各測定項目の結果は、ヘプタン耐性の測定結果が溶解するためなし、判定「×」であり、硬度の測定結果が55、判定「×」であり、40℃圧縮永久歪の測定結果が20%、判定「◎」であり、メルトフローレイトの測定結果が20g/10mm、判定「◎」であり、総合判定「×」である。比較例6は、ヘプタン耐性の判定及び硬度が「×」のため、食品に対する安全性に劣り、かつ硬度が高いため、シール性に劣るものである。
比較例7は、比較例6における可塑剤としてのパラフィン系オイルを50重量部に増加させた例である。
比較例7の各測定項目の結果は、ヘプタン耐性の測定結果が溶解するためなし、判定「×」であり、硬度の測定結果が35、判定「◎」であり、40℃圧縮永久歪の測定結果が20%、判定「◎」であり、メルトフローレイトの測定結果が40g/10mm、判定「◎」であり、総合判定「×」である。比較例7は、可塑剤としてのパラフィン系オイルの量を比較例6よりも増加させたため、硬度がさらに低くなって硬度の判定が「◎」になったが、ヘプタン耐性の判定が「×」のため、食品に対する安全性に劣るものである。
比較例8は、比較例6における可塑剤としてのパラフィン系オイルを100重量部に増加させた例である。
比較例8の各測定項目の結果は、ヘプタン耐性の測定結果が溶解するためなし、判定「×」であり、硬度の測定結果が15、判定「◎」であり、40℃圧縮永久歪の測定結果が30%、判定「◎」であり、メルトフローレイトの測定結果が50g/10mm、判定「◎」であり、総合判定「×」である。比較例8は、可塑剤としてのパラフィン系オイルの量を比較例6及び比較例7よりも増加させたため、硬度がさらに低くなって硬度の判定が「◎」になったが、ヘプタン耐性の判定が「×」のため、食品に対する安全性に劣るものである。
このように、本発明のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物は、射出成形可能であって、かつ食品用ボトルの弁体に必要なシール性確保のための低硬度と、安全性確保のためのヘプタン耐性と、リサイクル可能の全てを満たすことができるものである。また、本発明のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物から成形された食品用ボトルの弁体は、食品用ボトルの弁体に必要なシール性確保のための低硬度と、安全性確保のためのヘプタン耐性と、リサイクル可能の全てを満たすことができるものである。
10 食品用ボトル
20 ボトル本体
21 内筒
22 食品内容物の収納部
31 外筒
43 食品内容物の供給口
44 外気吸入口
49 外蓋
50 弁体
51 第1の弁
52 第2の弁

Claims (2)

  1. スチレン-エチレン共重合体とオレフィンブロックコポリマーとよりなって、前記オレフィンブロックコポリマーの配合量は、スチレン-エチレン共重合体の100重量部に対して20〜85重量部であり、可塑剤を含まないことを特徴とするスチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
  2. 請求項1に記載のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物から成形された食品用ボトルの弁体。
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