JP2020151750A - 連続熱間圧延における鋼片の接合装置、該接合装置を用いた鋼片の接合方法及び該接合方法を用いた熱延鋼板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このため、最近では仕上げ圧延機の入側搬送ラインで、先行する鋼片の尾端部と後行する鋼片の先端部とを順次接合してから仕上げ圧延に供する連続圧延法(エンドレス圧延法)が提案され、これに伴い鋼片の接合方法についても種々の方法が開発されている。
なお、図中に示す目違い防止板31には、鋼片に対向する側に、鋼片側に突出して接合面が上下にずれることを防止する凸部31aと、加熱時及びアップセット時に液相化した酸化物を含む溶鋼33(以降、ノロ33とも記す)が排出される凹部31bが形成されている。
鋼片に付着したノロ33は鋼片と共に接合装置から搬送されるため、バリ取り処理で鋼片から取り除かれるが、下側の目違い防止板31の凹部31bに付着したノロ33は接合装置内部に残存してしまう。
本発明の特徴となる部分を有する上流側クランプ5a及び下流側クランプ5bについて、以下詳細に説明する。
上流側クランプ5aは、先行鋼片3aを挟持するためのものであり、先行鋼片3aを鋼片厚み方向に挟圧支持して位置決めする上下一対の鋼片支持用ブロック11(先行鋼片支持用ブロック11a)を有している。
下流側クランプ5bは、後行鋼片3bを挟持するためのものであり、後行鋼片3bを鋼片厚み方向に挟圧支持して位置決めする上下一対の鋼片支持用ブロック11(後行鋼片支持用ブロック11b)と、押圧接合時に鋼片3が上下方向にずれることを防止する上下一対の目違い防止板13を有している。
以下、目違い防止板13について詳細に説明する。
目違い防止板13は、図1に示すように後行鋼片支持用ブロック11bに固定されており、鋼片接合部の上側および下側に配置することで押圧接合時に鋼片3が上下方向にずれることを防止するものである。目違い防止板13の形状について、図1及び図2を用いて説明する。
目違い防止板13は、図1の拡大図及び図2に示すように、鋼片3の上側に配置される上側目違い防止板15と鋼片3の下側に配置される下側目違い防止板17からなり、上側目違い防止板15及び下側目違い防止板17は鋼片幅方向に複数の棒状部材が交互配列されている。上下側目違い防止板15、17の鋼片3側は、鋼片3に向けて突出する凸部15a、17aと凸部より高さの低い凹部15b、17bが形成され、櫛葉形状になっている。
凸部15a、17aは鋼片3の上面及び下面に近接する位置に配置可能になっており、押圧接合時に先行鋼片3a及び後行鋼片3bの接合面が上下方向にずれることを防止する部分である。
また、凹部15b、17bは鋼片3の上面及び下面に対して一定の隙間を介して配置され、押圧接合時に、液相化した溶鋼33が流入する部分である。
段差hを小さく設定することで、鋼片3の下面から凹部17bまでの距離が近くなり、それによって排出されたノロ33が鋼片3の下面に接しやすくなる。
また、段差hが10mm以下とする範囲sは、図1の拡大図に示す接合位置19から上流側及び下流側にそれぞれ50mm以上とする。図中の接合位置19は、誘導加熱装置7による加熱工程時に、加熱によって鋼片3の端部が液相化して流れ出たあとに先行鋼片3aと後行鋼片3bが接合される位置である。このように、本発明における接合位置とは先行鋼片3aと後行鋼片3bが接合されることが予定されている位置のことである。
また、上述した例では下流側クランプ5bが目違い防止板13を備えているが、本発明はそれに限定されるものではなく、上流側クランプ5a及び下流側クランプ5bのいずれかに目違い防止板13が設けられていればよい。
図3に示すように、粗圧延機(図示なし)から出てきた鋼片3はコイルボックス23に巻き取られ、その後コイルボックス23から巻き出された鋼片3はクロップシャー27によって先端及び尾端を切断される。クロップシャー27によって切断された先行鋼片3aの尾端と、後行鋼片3bの先端は接合装置1によって接合される。
この接合装置1による鋼片3の接合方法について図1、図4を用いて詳しく説明する。
本発明では段差hが10mm以下に設定されているため、接合工程時に鋼片3の下面側に排出されるノロ33についても鋼片3に接しやすくなっている。よって、図4(c)に示すように、目違い防止板13を上下解放した後も、ノロ33を鋼片3に付着させて搬送することが可能である。
本実施例は、図3に示したような連続熱間圧延ライン21で連続熱間圧延を行うものであり、鋼片3には粗圧延後の寸法が板幅1200mm、厚み35mmである高張力鋼(Si1.5質量%、C0.12質量%、Mn2.7質量%、Cr0.9質量%、Ti0.015質量%、Al0.03質量%、P0.008質量%、S0.0015質量%)を用いた。
本実施例では、図1に示したような接合装置1の下側目違い防止板17の凸部17aと凹部17bの段差hと、段差hが10mm以下である接合位置19からの範囲sを変更してそれぞれ連続熱間圧延を行い、仕上げ圧延後の接合部外観を表面検査計でモニタリングし、板幅に対して50%以上の長さの割れの欠陥が生じていた場合には連続圧延を中止するものとし、最大10本まで連続熱間圧延を行った。
連続圧延を4本以上行うことができたものは、接合強度の低下を防止できたと判断して、接合強度合否を合格(○)とし、割れが生じて連続圧延が3本以下で中止となったものを不合格(×)とした。
一方、試験No.3〜No.7に示すように、高さの差(段差)hが10mm以下であり、かつ、その範囲sが50mm以上に亘ってある場合には、連続圧延を4本以上行うことができた。
3 鋼片
3a 先行鋼片
3b 後行鋼片
5 クランプ
5a 上流側クランプ
5b 下流側クランプ
7 誘導加熱装置
9 押圧シリンダ
11 鋼片支持用ブロック
11a 先行鋼片支持用ブロック
11b 後行鋼片支持用ブロック
13 目違い防止板
15 上側目違い防止板
15a 凸部
15b 凹部
17 下側目違い防止板
17a 凸部
17b 凹部
19 接合位置
21 連続熱間圧延ライン
23 コイルボックス
25 仕上げ圧延機
27 クロップシャー
29 切削装置
31 目違い防止板(従来例)
31a 凸部(従来例)
31b 凹部(従来例)
33 溶鋼(ノロ)
Claims (4)
- 連続熱間圧延ラインの仕上げ圧延機の入側に設置されて先行鋼片の尾端と後行鋼片の先端を加熱して押圧接合する接合装置であって、
前記先行鋼片を挟持する上流側クランプと前記後行鋼片を挟持する下流側クランプを備え、前記上流側クランプまたは前記下流側クランプは前記先行鋼片と前記後行鋼片の目違いを防止する上下一対の目違い防止板を有し、該目違い防止板は鋼片側に突出する凸部と該凸部より高さの低い凹部が鋼片幅方向に交互配列した櫛歯形状を有しており、
前記目違い防止板のうち鋼片の下側に配置される目違い防止板は、前記先行鋼片と前記後行鋼片の接合位置から上流側及び下流側の少なくとも50mmの範囲において、前記凸部と前記凹部の高さの差を10mm以下に設定されていることを特徴とする連続熱間圧延における鋼片の接合装置。 - 前記鋼片の下側に配置される目違い防止板の前記凸部と前記凹部の高さの差が、鋼片の上側に配置される目違い防止板の前記凸部と前記凹部の高さの差よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の連続熱間圧延における鋼片の接合装置。
- 請求項1及び2に記載の鋼片の接合装置を用いた連続熱間圧延における鋼片の接合方法であって、
前記接合装置で前記先行鋼片の尾端と前記後行鋼片の先端とを互いに非接触で対向配置し、前記先行鋼片の尾端と前記後行鋼片の先端とを加熱する加熱工程と、該加熱工程において加熱された前記先行鋼片の尾端と前記後行鋼片の先端とを突き合わせて押圧接合する接合工程とを備え、前記接合工程において前記凹部に排出された溶鋼を鋼片の下面に付着させて前記接合装置の外へ搬送することを特徴とする連続熱間圧延における鋼片の接合方法。 - 請求項3記載の連続熱間圧延における鋼片の接合方法を用いて熱延鋼板を製造することを特徴とする熱延鋼板の製造方法。
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