JP2020150821A - 十脚目幼生の飼育方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高密度の飼育環境において安定して大量の十脚目幼生を得ることができる十脚目幼生の飼育方法を提供する。【解決手段】十脚目幼生の飼育方法は、所定の時間間隔を空けて飼育水槽内へ水質改善剤を複数回投入しながら、十脚目幼生の飼育を行う。水質改善剤は、吸着剤またはpH調整剤であり、また、貝化石粉末である。貝化石粉末を、1日毎に前記飼育水槽内の海水1tあたり10〜100gを前記飼育水槽に対して投入する。飼育水槽での飼育開始後2日目以降と比べて、飼育開始初日の水質改善剤の投入量を多くする。飼育水槽内の換水を行う。換水は、1日当たり0.5回転以上5回転以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、十脚目幼生の飼育方法に関する。
従来から放流等を目的として十脚目の幼生の飼育が行われているが、飼育時の生残率が低いことが知られている。そのため、生残率を高めるための種々の方法が検討されている(例えば、特許文献1等)。
特開2004−97070号公報
より大量の十脚目の幼生を飼育するためには、高密度での飼育が求められる。しかしながら、高密度の飼育環境では十脚目の幼生の生残率は低いため改善の余地がある。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、高密度の飼育環境において安定して大量の十脚目幼生を得ることができる十脚目幼生の飼育方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る十脚目幼生の飼育方法は、所定の時間間隔を空けて飼育水槽内へ水質改善剤を複数回投入しながら、十脚目幼生の飼育を行う。
上記のように所定の間隔を空けて水質改善剤を繰り返し投入することで、飼育水槽内での真菌の繁殖を防ぐことができるため、真菌の影響を受けて十脚目幼生が死滅することを防ぐことができ、高密度の飼育環境においても生残率の低下を防ぐことができる。
ここで、前記水質改善剤は、吸着剤またはpH調整剤である態様とすることができる。
水質改善剤が吸着剤である場合、十脚目幼生の老廃物や死骸を吸着して側壁や底壁に付着、または水槽から排出されることにより水質を改善することができることがある。また、水質改善剤がpH調整剤である場合、pH調整剤によって飼育水槽内の一部または全体の水のpHを変化させることで、真菌の繁殖を抑制することができることがある。
また、前記水質改善剤は貝化石粉末である態様とすることができる。
水質改善剤として貝化石粉末を用いることで、飼育水槽内の側壁及び底壁の表面のpHを十脚目幼生の飼育に適応し且つ真菌が繁殖しづらい状態に調整することができる。また、貝化石粉末は真菌の基質となりづらいため、高密度の飼育環境においても生残率の低下を防ぐことができる。
前記貝化石粉末を、1日毎に前記飼育水槽内の海水1tあたり10〜100gを前記飼育水槽に対して投入する態様とすることができる。
上記のように、1日毎に飼育水槽内の海水1tあたり10〜100gの貝化石粉末を飼育水槽に対して投入する構成とすることで、飼育水槽内の水中、特に側壁及び底壁に対して貝化石粉末を適度に分散させることができる。したがって、貝化石粉末の投入による十脚目幼生の生残率の向上が促進される。
前記飼育水槽での飼育開始後2日目以降と比べて、飼育開始初日の前記水質改善剤の投入量が多い態様とすることができる。
飼育開始初日に、2日目以降よりも水質改善剤の投入量を増やすことで、飼育水槽における水質改善剤の効果を促進することができる。
前記飼育水槽内の換水を行う態様とすることができる。
上記のように、換水を行ないながら、水質改善剤を投入する構成とすることで、十脚目幼生の死骸等による飼育水槽内の水質悪化を防ぐことができ、飼育時の密度を高めたとしても十脚目幼生の生残率を高めることができる。
前記換水は、1日当たり0.5回転以上5回転以下である態様とすることができる。
換水量を上記の程度とすることで、飼育水槽内の水質悪化を好適に防ぐことができる。また、換水を行うと飼育水槽内に投入される十脚目幼生の餌料も容器外へ流れるが、上記の範囲とすることで、餌料の流出量もある程度低く保つことができ、コストの増大を防ぐことができる。
本発明によれば、高密度の飼育環境においても十脚目幼生の生残率の低下を防ぐことができる十脚目幼生の飼育方法が提供される。
図1は、十脚目幼生を飼育する飼育施設の概略構成を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態で説明する十脚目幼生の飼育方法に利用される飼育施設の概略構成を示す図である。飼育施設1における飼育の対象となる十脚目の種類は特に限定されない。十脚目では、アナジャコ下目、異尾下目、短尾下目が特に好ましい。アナジャコ下目では例えばアナジャコを挙げることができる。異尾下目では、例えばヤドカリ、タラバガニ、ハナサキガニを挙げることができる。短尾下目では淡水域に生息するカニ、汽水域に生息するカニ、海水域に生息するカニを利用することができる。淡水域に生息するカニとしては例えばモクズガニが挙げられる。汽水域に生息するカニとしては例えばノコギリガザミが挙げられる。海水域を生息するカニとしては、岩礁海岸に生息するカニ、浅い海の砂泥底に生息するカニ、浅い海の岩場に生息するカニ、深海に生息するカニが利用することができる。岩礁海岸に生息するカニとしては例えばショウジンガニが挙げられる。浅い海の砂泥底に生息するカニとしてはガザミ、タイワンガザミ、アサヒガニ、ケガニ、クリガニ、ヒラツメガニ、タスマニアオオガニ、ヨーロッパイチョウガニ、ダンジネスクラブ、ブルークラブ、ロッククラブ、レッドクラブ、ヨーロッパケアシガニが挙げられる。浅い海の岩場に生息するカニとしては例えばイシガニが挙げられる。深海に生息するカニとしては例えばズワイガニ、タカアシガニ、イバラガニが挙げられる。また、対象となる幼生とは、十脚目の幼生のうち、ゾエア幼生及びメガロパ幼生を指す。
飼育施設1は、飼育水槽2、注水管3、排水管4、給気部5、酸素供給部6、及び、水質改善剤供給部7を含んで構成される。
飼育水槽2は、飼育対象の十脚目幼生を収容する水槽である。飼育水槽2内には水Wが供給された状態で、十脚目幼生が飼育される。飼育水槽2の容積は特に限定されないが、例えば、数10L〜2000L程度とすることができる。なお、本実施形態で説明する飼育方法は、特に容積が大きな水槽(500L〜2000L程度)を利用した十脚目幼生の飼育に適用することができる。飼育水槽2としては例えば円形水槽を用いることができる。
注水管3は、飼育水槽2内に水Wを供給する機能を有する。注水管3に対して供給される水Wの種類は十脚目幼生の生息水域に応じて選択されるが、一般的な海水で生息する十脚目幼生の飼育の場合には、水Wとして海水が供給される。なお、注水管3を介して供給される海水として、濾過海水または紫外線殺菌海水を使用することができる。
排水管4は、飼育水槽2内の水を外部に排出する機能を有する。排水管4の端部は、飼育水槽2の中央付近において、飼育水槽2の深さ方向に沿って上下方向に延びる構造とし、その周囲を十脚目幼生よりも小さな開口が複数設けられた網状部材11によって覆う構成とすることができる。網状部材11に設けられた開口は排水管4の内外を連通するため、飼育水槽2内の水Wはこの開口を通り排水管4内へ流入する。網状部材11の開口の大きさとしては、例えば、80メッシュとすることができるが、飼育水槽2内の十脚目幼生の大きさに応じて適宜変更することができる。このように排水管4の端部を網状部材11で覆う構成とすることで、十脚目幼生が排水管4から外部へ排出されることを防ぐことができる。なお、上記の排水管4の構造は一例であり、適宜変更することができる。
注水管3による注水及び排水管4による排水を行うことで、飼育水槽2内の水の交換(換水)を行うことができる。換水は、例えば、1日当たり0.5回転以上5回転以下とすることができる。換水における1回転とは、飼育水槽2における水Wの容量に対して1倍の水を交換することである。したがって、飼育水槽2における水Wの容量に対して0.5倍〜5倍の範囲の量の水の注水/排水を行う構成とすることができる。ただし、換水の量は上記に限定されない。また、換水は常時行う構成としてもよいし、所定の間隔で所定量の水の注水/排水を繰り返すことで換水を行う構成としてもよい。
給気部5は、飼育水槽2内の水中に空気を供給し通気を行う所謂エアレーションとしての機能を有する。通気量としては、例えば、1分あたり0.5L〜5L程度とすることができる。飼育水槽2内で空気を供給する本体部は、飼育水槽2内において、上下方向に延びる排水管4の下方に設ける構成とすることができる。このような構成とした場合、排水管4の網状部材11の周囲に十脚目幼生が近寄ることを抑制することができる。
酸素供給部6は、給気部5とは別に飼育水槽2内の水中に酸素を供給する機能を有する。なお、給気部5及び酸素供給部6は、飼育水槽2内の水Wの状態、及び、十脚目幼生の状態に応じて、設置の有無を変更してもよい。
水質改善剤供給部7は、飼育水槽2内の水Wに対して水質改善剤を供給する。なお、水質改善剤供給部7を設けず、作業者等が飼育水槽2内の水Wに対して水質改善剤を供給してもよい。
本実施形態における水質改善剤には、飼育水槽2に対して吸着する吸着剤、または、飼育水槽2内の水WのpHを調整するpH調整剤が含まれる。
本実施形態において吸着剤とは、飼育水槽2の内壁(側壁及び底壁)に吸着する物質である。具体的には、例えば、貝化石粉末が挙げられる。貝化石粉末は、古代の海生貝類などが隆起・陸地化に伴って化石化し地中に堆積したものを回収して粉砕したものであり、酸化カルシウムを多く含むだけでなく、ミネラル分等の微量成分を種々含有している。貝化石粉末を吸着剤として用いる場合、例えば、粒径は70μm程度のものを使用することができる。ただし、粒径は上記に限定されず、例えば、粒径が10μm〜200μmのものを使用することができる。このような構成とすることで、飼育水槽2内に投入された貝化石粉末が水底に沈み飼育水槽2内の側壁への貝化石粉末の付着が不十分となることを防ぐことができる。なお、貝化石粉末の水槽への付着は、水面の上の側壁と下の側壁の色を比較することにより、目視で容易に判別可能である。付着物を所定の方法で分離し、成分を分析することにより貝化石か否かは分析可能である。吸着剤としては、鉱物性吸着剤、植物性吸着剤、動物性吸着剤があげられる。鉱物性吸着剤としては、例えば珪酸塩白土、石灰、大理石粉末、貝化石粉末等があげられる。植物性吸着剤としては、例えば活性炭、ボタニカルカルシウムがあげられる。動物性吸着剤としては、例えば、ウニ殻粉末、貝殻粉末、鶏卵卵殻粉、珊瑚粉末、動物の骨粉末等が挙げられる。貝殻粉末としては、貝であればなんでもよいが、例えばホタテ貝殻粉末、牡蠣殻粉末、アサリ貝殻粉末、シジミ貝殻粉末、アコヤガイ殻粉末、バカガイ貝殻粉末、サザエ殻粉末、アワビ殻粉末、ジャコ貝殻粉末、ムール貝殻粉末、ハマグリ貝殻粉末があげられる。動物骨粉末としては、例えば牛、豚、鳥、馬、イノシシ、魚の骨粉末をあげることができる。吸着剤はそのまま使用してもよいし、焼成して使用してもよい。吸着剤は1種類を使用してもよいし、2種以上を並行して使用してもよい。吸着剤は、多孔質物質の微粉末であり、微生物の基質とならない抗菌性または静菌性の物質を50重量%以上含む材料とすることができる。
pH調整剤としては、食品添加物や飼料添加物に用いられるものを使用できることがあり、例えば、クエン酸三ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、DL−リンゴ酸ナトリウム等があげられる。また、活性炭の粉末や炭酸カルシウムを含む固形物の粉末を水中に投入すると、アルカリ性を示すため、pH調整剤として活性炭粉末や炭酸カルシウムを含む固形物を粉砕した粉末を使用することができることがある。炭酸カルシウムを含む固形物の粉末としては、例えば鉱物性炭酸カルシウム含有固形物粉末、植物性炭酸カルシウム含有固形物粉末、動物性炭酸カルシウム含有固形物粉末が挙げられる。鉱物性炭酸カルシウム含有固形物粉末として、例えば石灰、大理石粉末、貝化石粉末等があげられる。植物性炭酸カルシウム含有固形物粉末としては、例えばボタニカルカルシウムがあげられる。動物性炭酸カルシウム含有固形物粉末としては、例えばウニ殻粉末、貝殻粉末、鶏卵卵殻粉、珊瑚粉末、動物の骨粉末等があげられる。貝殻粉末としては、貝であればなんでもよいが、例えばホタテ貝殻粉末、牡蠣殻粉末、アサリ貝殻粉末、シジミ貝殻粉末、アコヤガイ殻粉末、バカガイ貝殻粉末、サザエ殻粉末、アワビ殻粉末、ジャコ貝殻粉末、ムール貝殻粉末、ハマグリ貝殻粉末があげられる。動物骨粉末としては、例えば牛、豚、鳥、馬、イノシシ、魚等の骨粉末をあげることができる。pH調整剤はそのまま使用してもよいし、焼成して使用してもよい。また1種類を使用してもよいし、2種以上を並行して使用してもよい。これらを飼育水槽2の水Wに投入した場合、水WのpHを例えば0.01〜0.5程度高くすることができる。換言すれば、水WのpHが0.01〜0.5程度高くなるようにpH調整剤を投入する態様とすることができる。なお、飼育水槽2内の水W全体を変化させるような構成としてもよいし、一部の領域(例えば、飼育水槽2の側壁又は底壁周辺)の水WのpHのみが変化するような構成としてもよい。吸着剤とpH調整剤を別個に使用してもよいし、並行して使用してもよい。
なお、以下の実施形態では、水質改善剤として、貝化石粉末を用いる場合について説明するが、水質改善剤は貝化石粉末に限定されない。
飼育施設1には上記の各部のほかに、例えば、十脚目幼生の餌料となるワムシ、濃縮淡水クロレラ(植物プランクトン)等を供給する餌料供給部が設けられていてもよい。餌料として何を供給するかは、十脚目幼生の状況(幼生段階)等に応じて適宜変更することができる。また、餌料供給部による給餌のタイミング・給餌量などは従来の十脚目幼生の飼育方法に基づいて設定することができる。
次に、上記の飼育施設1を用いた十脚目幼生の飼育方法について説明する。飼育施設1では、注水管3及び排水管4を利用して飼育水槽2内の水Wの換水を行うと共に、所定の時間間隔を空けて飼育水槽2内へ貝化石粉末を複数回投入しながら飼育を行う。この点については後述する。
上記の飼育方法により所定の段階(例えば、メガロパ幼生まで)飼育された十脚目幼生は、種々の用途に利用することができる。例えば、食用または観賞用として所定の大きさになるまで飼育を継続することができる。また、上記の飼育方法により飼育された十脚目幼生は、例えば、ブリ、マグロ等の魚類、ガザミ、クルマエビ等の甲殻類、マダコ、アオリイカ等の頭足類等、他の生物に対して餌料として供給されてもよい。上記の飼育方法によって飼育された十脚目幼生をマダコの幼生または稚ダコに対する餌料として使用すると、稚ダコが着底しやすくなるため、好ましい。マダコが好む十脚目幼生として、ガザミ、タイワンガザミ、イシガニ、ショウジンガニ、ヒラツメガニ、モクズガニ等の幼生を挙げることができる。また、例えば、ガザミ幼生よりも遊泳力が弱い種類の十脚目幼生はマダコの幼生または稚ダコが摂餌しやすいため、マダコの幼生または稚ダコに対する餌料として適している。ガザミ幼生よりも遊泳力が弱い種類の十脚目幼生としては、例えばイシガニ、ヒラツメガニ、モクズガニ、ヤドカリ、アナジャコ等の幼生が挙げられるが、これらに限定されない。なお、十脚目幼生の遊泳力は、目視によって測定が可能である。
ここで、水Wが溜められた飼育水槽2内へ貝化石粉末を供給すると、飼育水槽2の内壁(側壁及び底壁)に貝化石粉末が付着する。これにより十脚目幼生の生残率を高めることができる。この点について説明する。
従来から十脚目幼生の水槽内での飼育が行われているが、生残率を高めるための検討が種々進められている。しかしながら、低密度での飼育に適した方法は検討されているものの、十脚目幼生を高密度で大量飼育する際の生残率は依然として低く改善の余地があった。なお、高密度とは、飼育水槽2の容積が1tである場合に、十脚目幼生を3万個体〜50万個体投入する状況をいう。従来の十脚目幼生の飼育は、飼育水槽2の容積が1tである場合に十脚目幼生を2万体程度投入する状況である。このように、同体積の水槽に対して十脚目幼生の投入量を増やすと生残率が著しく小さくなる。このような高密度の飼育の場合、十脚目幼生の生残率は5%以下となることがほとんどであった。
従来の十脚目幼生の飼育、特に高密度での大量飼育では、十脚目幼生の斃死が多数発生する。水中に発生するカビ等の真菌の繁殖は斃死の原因となり得る。水中にカビ等の真菌が繁殖すると、十脚目幼生が真菌症に罹患し斃死することある。また、飼育水槽2内で十脚目幼生が死亡すると、死骸が側壁及び底壁付近に滞留する場合がある。カビ等の真菌はこれらの飼育水槽2内で滞留する十脚目幼生の死骸等を基質として増殖することがある。そのため、十脚目幼生の一部が死亡すると真菌の増殖が促進され、十脚目幼生の斃死数が増加し、またその死骸を基質として真菌が増殖し生残率が低下するという現象が生じ得る。
これに対して、貝化石粉末を飼育水槽2内へ複数回投入しながら飼育を行うことで、貝化石粉末が飼育水槽2の側壁及び底壁に付着する。また、側壁及び底壁に十脚目幼生の死骸が滞留している場合には、飼育水槽2内に投入された貝化石粉末は死骸を覆いながら飼育水槽2の内壁及び底面に付着する。この結果、飼育水槽2内の側壁及び底壁では、貝化石粉末が表面に露出する場合が多く、十脚目幼生の死骸が露出する割合が小さくなる。貝化石粉末は、十脚目幼生と比較して真菌の基質になり難いため、飼育水槽2内での真菌の繁殖を抑制することができる。すなわち、真菌の繁殖により十脚目幼生が死亡し、さらに、その十脚目幼生の死骸を基質として真菌が繁殖するという悪循環を抑制することができる。したがって、高密度の飼育環境においても十脚目幼生の生残率の低下を防ぐことができる。なお、高密度の飼育環境では、十脚目幼生の生残率がゾエア3時点で2万個体/tを超えると、実際の飼育環境として十分使用することができる。特に、本実施形態に係る十脚目幼生の飼育方法は、飼育水槽2の容積が1tである場合に、十脚目幼生を5万個体以上投入した場合に生残率の低下を防ぐことができる。
貝化石粉末は所定の間隔をあけて複数回繰り返して投入する態様とすることができる。貝化石粉末が飼育水槽2の側壁及び底壁に付着することで、真菌の繁殖を抑制し、十脚目幼生の生残率の低下を防ぐことができる。換言すると、貝化石粉末が水流によって移動するなどの事情により、または、所定の時間が経過することにより、飼育水槽2内で十脚目幼生の死骸の多数が水中に露出した状態となると、真菌の繁殖が再び進行する可能性がある。したがって、十脚目幼生の死骸が大量に滞留する前に貝化石粉末を投入する態様とすることで、真菌の繁殖を防ぐことができる。貝化石粉末を投入する間隔としては、例えば、数時間〜2日程度とすることができる。貝化石粉末を常時投入するのではなく所定の間隔をあけることで、貝化石粉末が飼育水槽2に吸着するまでの時間を確保することができ、貝化石粉末が水中に常時飛散した状態を防ぐことができる。
なお、水質改善剤として貝化石粉末を用いる場合には、十脚目幼生の生残率の低下をさらに抑制することができる。貝化石粉末を投入すると、貝化石の付着部分である飼育水槽2内の側壁及び底壁の表面のpHを上昇させることができる。側壁及び底壁の表面のpHの上昇は、真菌が側壁及び底壁に付着して繁殖することを抑制する方向に働くため、真菌による十脚目幼生の斃死を防ぐことができる。そのため、高密度の飼育環境においても十脚目幼生の生残率の低下を防ぐことができる。水質改善剤として貝化石粉末を用いた場合、飼育水槽2内の側壁及び底壁の表面のpH(表面に付着した物質のpH)は、飼育水槽2内の水WのpHと比較して0.5程度高くすることができ、このpHの差が側壁及び底壁に真菌が付着して増殖することを防ぐことができる。真菌の増殖は、側壁または底壁の一部に色の変化したスポットの出現によって検知することができる場合がある。
貝化石粉末を用い且つ1日おきに飼育水槽2に対して投入する場合、その投入量は、1回の投入に際して、海水1tあたり10g〜100gとすることができる。上記の投入量とすることで、飼育水槽内の水中、特に側壁及び底壁に対して貝化石粉末を適度に分散させることができる。また、貝化石粉末を少なくとも10g投入することで、飼育水槽2内の側壁及び底壁の表面を概ね覆うことができるため、上記のように十脚目幼生の死骸を基質とする真菌の繁殖を抑制することができる。一方、貝化石粉末の投入量が100gを超えると、飼育水槽2の側壁及び底壁に付着しきれなかった貝化石粉末が水中を浮遊する可能性があり、水Wの汚れにつながる可能性がある。なお、水Wが海水ではない場合でも同程度の貝化石粉末を投入することで同様の効果が奏される。
また、1日1回飼育水槽2に対して貝化石粉末を投入する場合、例えば、十脚目幼生を当該飼育水槽2において飼育を行う初日の貝化石粉末を最初に投入する際は、貝化石粉末の投入量を増やし、飼育開始後2日目以降は投入量を減らす構成としてもよい。貝化石粉末を最初に投入する際の投入量を2日目以降よりも多くすることで、貝化石粉末の飼育水槽2への付着を促進することができる。2日目以降も同量の貝化石粉末を投入する構成としてもよいが、飼育水槽2の表面が貝化石粉末によって覆われていればよいので、飼育水槽2の表面を覆うことができる程度に投入量を調整することができる。具体的には、十脚目幼生を当該飼育水槽2において培養する初日(すなわち貝化石粉末を最初に投入する際)は貝化石粉末の投入量を50gとし、2日目以降は10gとする構成が挙げられる。ただし、投入量を変化させるタイミング及び具体的な投入量は上記に制限されない。
上記の十脚目幼生の飼育方法では、飼育水槽2内の水Wの換水を行っている。このような構成とすることで、飼育水槽2内の水中に仮に真菌等が発生したとしても水を一部交換しながら飼育することで真菌の増殖を抑制することができる。換水量としては、1日当たり0.5回転以上5回転以下とすることができる。このように1日当たりの換水量をある程度大きくすることで、飼育水槽2内に滞留する十脚目幼生の死骸などを基質として真菌が繁殖し始めたとしてもその水の大半を新たな水に交換することが可能となり、真菌の増殖を抑制することができる。なお、換水量を上記の範囲よりも大きくしてもよいが、その場合、飼育水槽2内からの水Wの排水に伴って、水中に投入された餌料も外部に排出されるため、水中に十分な量の餌料が残らない可能性がある。そのため、換水量に応じて餌料の供給量等を調整する態様とすることができる。換水量を上記の範囲とした場合、水Wの排水に伴う餌料の排出がある程度抑制することができるため、餌料の増加に伴う飼育コストの増大を防ぐことができる。なお、飼育水槽2の換水を行わない場合でも、貝化石粉末を投入することにより、生残率を高める効果は十分に得られる。
以上のように、本実施形態に係る十脚目幼生の飼育方法では、所定の間隔を空けて貝化石粉末を繰り返し投入することで、飼育水槽内での真菌の繁殖を防ぐことができるため、真菌の影響を受けて十脚目幼生が死滅することを防ぐことができ、高密度の飼育環境においても生残率の低下を防ぐことができる。また、貝化石粉末が十脚目幼生の老廃物や死骸を吸着することにより水質を改善することがある。貝化石粉末により、飼育水槽内の一部または全体の水のpHを変化させることで、真菌の繁殖を抑制することができることがある。
また、貝化石粉末を用いることで、飼育水槽内の水のpHを十脚目幼生の飼育に適応し且つ真菌が繁殖しづらい状態に調整することができる。また、貝化石粉末は真菌の基質となりづらいため、高密度の飼育環境においても生残率の低下を防ぐことができる。
また、1日毎に飼育水槽内の海水1tあたり10〜100gの貝化石粉末を飼育水槽に対して投入する構成とすることで、飼育水槽内の水中、特に側壁及び底壁に対して貝化石粉末を適度に分散させることができる。したがって、貝化石粉末の投入による十脚目幼生の生残率の向上が促進される。
また、飼育開始初日に、2日目以降よりも貝化石粉末の投入量を増やすことで、飼育水槽における貝化石粉末の効果を促進することができる。飼育水槽の側壁及び底壁に対して貝化石粉末の付着を促進することができる。十脚目幼生の生残率に影響を与える真菌は飼育水槽の側壁及び底壁に付着・滞留する物質などを介して増殖しやすくなるため、側壁及び底壁への貝化石粉末の付着を促進することで、真菌の増殖の抑制効果が高められる。
さらに、上記実施形態で説明したように、換水を行ないながら、貝化石粉末を投入する構成とすることで、十脚目幼生の死骸等による飼育水槽内の水質悪化を防ぐことができ、飼育時の密度を高めたとしても十脚目幼生の生残率を高めることができる。
そして、換水量を1日当たり0.5回転以上5回転以下とすることで、飼育水槽内の水質悪化を好適に防ぐことができる。また、換水を行うと飼育水槽内に投入される十脚目幼生の餌料も容器外へ流れるが、上記の範囲とすることで、餌料の流出量もある程度低く保つことができ、コストの増大を防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明に係る十脚目幼生の飼育方法は、上記実施形態に限定されない。
以下、本発明の好適な実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1−1〜1−8)
容量が1tの飼育水槽に対してふ化直後の十脚目幼生(ゾエア1)を所定数投入し、5日間培養した場合のゾエア3の生残率を算出した。この評価を8回繰り返し実施例1−1〜1−8に係る評価結果とした。実施例1−1〜1−8のいずれも、飼育条件は同じく、以下の通りとした。
・貝化石粉末(商品名:フィッシュグリーン、グリーン・カルチュア社製、粒径0.07mm)を用いて、培養初日(0日齢)には50g/日、1日齢以降10g/日投入した。
・換水量は1.5〜3回転/日とした。
・餌料として、S型ワムシ(2000万個体/日)、濃縮淡水クロレラ(商品名:HG生クロレラV12、クロレラ工業社製、200ml/日とし、朝夕100mLずつ投入)、珪藻(商品名:キートセロス・カルシトランス、ヤンマー社製、培養初日(0日齢)1000mL/日、1日齢以降500mL/日)を投入した。
・給気部5による通気を2.5mL/分行った。
・貝化石粉末を投入後、側壁及び底壁について貝化石粉末の吸着が目視により確認できた。
実施例1−1〜1−8について、十脚目幼生の投入数、5日間培養後の生残数、生残率を表1に示す。
Figure 2020150821
比較例として、容量が1tの飼育水槽に対してふ化直後の十脚目幼生(ゾエア1)を、貝化石粉末を投入せず5日間培養した。換水量は1.5〜3回転/日とし、餌料として、S型ワムシ(2000万個体/日)、濃縮淡水クロレラ(商品名:HG生クロレラV12、クロレラ工業社製、200ml/日とし、朝夕100mLずつ投入)、珪藻(商品名:キートセロス・カルシトランス、ヤンマー社製、培養初日(0日齢)1000mL/日、1日齢以降500mL/日)を投入した。給気部5による通気を2.5mL/分行った。上記の培養を10回行ったが、いずれの回においても十脚目幼生は全滅した。
(マダコ幼生への給餌)
実施例1−1〜1−8で得られた十脚目幼生をマダコ幼生に給餌しながら、マダコ幼生を飼育した結果、着底する稚ダコが得られた。一方、比較としてアルテミアのみを給餌してマダコ幼生を飼育した結果着底する稚ダコは得られなかった。
1…飼育施設、2…飼育水槽、3…注水管、4…排水管、5…給気部、6…酸素供給部、7…水質改善剤供給部。

Claims (7)

  1. 所定の時間間隔を空けて飼育水槽内へ水質改善剤を複数回投入しながら、十脚目幼生の飼育を行う十脚目幼生の飼育方法。
  2. 前記水質改善剤は、吸着剤またはpH調整剤である、請求項1に記載の十脚目幼生の飼育方法。
  3. 前記水質改善剤は貝化石粉末である、請求項1または2に記載の十脚目幼生の飼育方法。
  4. 前記貝化石粉末を、1日毎に前記飼育水槽内の海水1tあたり10〜100gを前記飼育水槽に対して投入する、請求項3に記載の十脚目幼生の飼育方法。
  5. 前記飼育水槽での飼育開始後2日目以降と比べて、飼育開始初日の前記水質改善剤の投入量が多い、請求項1〜4のいずれか一項に記載の十脚目幼生の飼育方法。
  6. 前記飼育水槽内の換水を行う、請求項1〜5のいずれか一項に記載の十脚目幼生の飼育方法。
  7. 前記換水は、1日当たり0.5回転以上5回転以下である、請求項6に記載の十脚目幼生の飼育方法。
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