JPH10194725A - 超微粉末貝化石 - Google Patents
超微粉末貝化石Info
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- JPH10194725A JPH10194725A JP8360016A JP36001696A JPH10194725A JP H10194725 A JPH10194725 A JP H10194725A JP 8360016 A JP8360016 A JP 8360016A JP 36001696 A JP36001696 A JP 36001696A JP H10194725 A JPH10194725 A JP H10194725A
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Abstract
揮するように、今までにない超微粉末にし、新たな特性
を見出しその利用を図る。 【解決手段】石灰質や珪酸等からなる各種ネクトン、プ
ランクトン、藻類、海藻等が埋没して堆積し、腐植溶性
を帯びた結晶体となった貝化石を150°C〜300°
Cの範囲内で加熱処理して結晶水を除去し賦活化させて
熱処理貝化石とし、かつ該熱処理貝化石を粒径5μm以
下のものが少なくとも60重量%以上、好ましくは80
重量%以上含有させる超微粉末貝化石とし、この超微粉
末貝化石を専ら水質浄化剤、魚類の産卵誘発剤、生物の
成長促進剤として極めて有効に使用出来るようにした。
Description
関し、詳しくは、天然の貝化石を熱処理し超微粉末にす
ることにより特異な性質を有するものになり、その特異
な性質を専ら利用する超微粉末貝化石に関する。
後、分子構造を崩すことのないよう熱処理を行って、一
定の有効径を有する穴内に含有する結晶水を除去し、さ
らに200メッシュ(125μm)以上の微粉末に加工
するものが知られている(特開昭51−141279号
公報参照)。この従来例では、200メッシュ以上の微
粉末に加工した熱処理貝化石が、吸着、イオン交換等の
物理的、化学的作用により家畜の体内にある有害物質を
除去すること、貝化石自体に含有するカルシウム、アル
ミニウム、マグネシウム、珪素、カリウム、鉄、リンの
元素を消化吸収すること、が開示されている。
ニなどの甲殻類、昆布、ワカメなどの海藻類の死体が自
然の堆積作用によって化石層を形成した貝化石を、破
砕、選別、水洗、乾燥の工程を経て粉砕し、さらに可食
部100%、カルシウムなどの養分90%以上にまで選
別を繰り返して白色の粉末にしたものが知られている
(特開昭58−16645号公報参照)。この従来例で
は、貝化石自体に含有する強力なカルシウムの吸着作用
及び上記以外の銅、鉛、亜鉛の元素が含まれていること
が開示されている。
234号公報には、0.01〜50.00pmに粉砕精
製加工された貝化石があるが、この貝化石に実際に例示
されている粒度分布は、5μm以下は40〜50重量%
の範囲内である。そして、この貝化石には、カルシウ
ム、アルミニウム、マグネシウム、珪素、カリウム、
鉄、リン、マンガン、ナトリウム以外に、硫黄、ホウ
素、塩素、銅、ヨウ素、コバルト、モリブデンの元素が
含まれていることが開示されている。
れも粉末状の貝化石には、吸着作用があり、貝化石自体
に含有する各成分が動物の体内に入った場合に、その吸
着作用及び各成分により良い働きを成すと記載されてい
る。しかしながら、具体的に貝化石のどの粒径のものが
どれだけ含有すると、その吸着作用及び各成分により良
い働きがどのようになるかは開示されていない。すなわ
ち、貝化石は生体に吸収されやすい状態に加工されてい
なければならない。貝化石は炭酸カルシウムが主成分で
あるから、その溶解度は低くその粒径によっては、貝化
石に含有するはずの微量元素が溶液中に全く含有しない
こともあり、従って、動物の体内に入っても未吸収のま
ま体外に出てしまい何ら意味を成さないことになる。
は、鉄、ヨウ素、銅、亜鉛、コバルト、モリブデン、セ
レン、クロム、すず、バナジウム、フッ素、珪素、ニッ
ケル、砒素の15種類である。珪素、鉄以外は貝化石に
わずかしか含まれていないものであり、この場合は、貝
化石の中にバランス良く含有するとしても、現実に液体
に接触して溶出しなければ、動物の体内に吸収されるこ
ともない。それにはかなりの微粉末とする必要がある。
本出願人による上記従来例は、0.01〜50.00μ
m範囲内に粉砕精製加工されたているが、その粒度分布
は、5μm以下が40〜50重量%の範囲内であるた
め、その10重量%懸濁液の成分分析において、貝化石
に含有しているはずの必須ミネラル15種類中亜鉛、セ
レン、クロム、錫、バナジウム、フッ素、ニッケル、砒
素の8種類も欠落している。この事実からも粒径により
現実に生体に取り込まれる状態になっているかどうか、
左右されることが分かる。従って、この従来例では粒径
と必須ミネラルとの関係が明確にされないまま、単に貝
化石の中にミネラルがバランス良く含有されているから
良いとしてだけである。
り単位重量あたりの吸着量が大きく異なり、水中におけ
る有害物質を吸着するに際しても、その粒径によって
は、すぐに海底やタンクの底に沈降してしまい、常に攪
拌したり強い水流がないと、水中の有害物質を効率的に
吸着することが困難となる。
ものがどれだけ含有するかにより、貝化石が本来的に持
っている特性が大きく異なったものになるから、単に、
微粉末とした貝化石であれば良いという結論にはならな
い。従って、その使用目的に合わせて、どの粒径のもの
がどれだけ含有する貝化石を、使用しなければならない
かを決める必要がある。不必要に貝化石の粒径を細かく
しても、粉砕コストがかさむばかりで意味がないし、細
かい粒径の貝化石が必要なところに、荒い粒径の貝化石
を幾ら投入しても、必要とする効果を得ることが出来
ず、意味がないこともあり得る。
れたもので、貝化石が本来的に持っている特性を必要に
応じて最大限に発揮することが出来るように、その粒径
とその粒径における特性との関連性を明確にすると共
に、今までにない超微粉末にした場合の新たな特性を見
出し、その利用をも可能にした超微粉末貝化石を提供す
ることを課題とする。
の組成、性質について調査研究を続けてきた。その調査
研究により得られた成果を基にして、その新たな利用方
法を見つけ出し、その都度開示して来た。更に貝化石の
新たな利用局面を探るべく研究を重ねて来た。その結
果、本発明者は、貝化石を超微粉末にすると、今までに
ない新たな特性が現れることを見出した。すなわち、貝
化石が吸収され易いかたちで含有している生体に必要な
各種ミネラルを全て溶出できるようになること、しか
も、超微粉末であるから水に散布した場合直ぐに沈降せ
ず、長時間白濁状態で浮遊し、その結果植物プランクト
ンの核となりその発生、増殖の促進となり、動物プラン
クトンの場合には直接餌となり、必須ミネラルを充分摂
取した健康なワムシ、コペポーダ類の増殖ができ、一方
水中の硫化物、窒素化合物、その他の悪臭物質や有害物
質を吸着しつつ、徐々に沈降して水の透明度を上昇させ
ることを見出し、本発明に到達したのである。
求項1の発明は、石灰質や珪酸等からなる各種ネクト
ン、プランクトン、藻類、海藻等が埋没して堆積し、腐
植溶性を帯びた結晶体となった貝化石を150゜C〜3
00°Cの範囲内で加熱処理して結晶水を除去し賦活化
させて熱処理貝化石とし、かつ該熱処理貝化石は粒径5
μm以下のものが少なくとも60重量%以上、好ましく
は80重量%以上含有していることを特徴とする超微粉
末貝化石。
は有孔虫化石、地質学名では石灰質砂岩であり、日本で
は富山県、石川県能登半島、岐阜県高山市、北海道、山
口県、徳島県、福島県、鹿児島県に産するが、産地によ
る限定はない。以下に順次説明する特性を有する貝化石
であれば、いかなる産地の貝化石であっても良い。その
主な産地における貝化石の分析値は、表1の通りであ
る。この本発明の貝化石は、より具体的には、富山県の
富山鉱山岩坪A、B、C採掘場において採掘された試料
について、昭和54年8月7日、名古屋通商産業局より
分析報告(54名通産工業第564号)のあった下記定
量分析表(表2)によるものと、富山県の国土高岡鉱山
採掘場において採掘された試料について、昭和52年1
0月20日、名古屋通商産業局より分析報告(52名通
産工業第1071号)のあった下記定量分析表(表3)
によるものと、これら富山鉱山及び国土高岡鉱山から採
掘された表2及び3に示す成分の貝化石の類似品と、で
ある。
貝化石は、日本の他の地域で採掘される貝化石の成分構
成と、分子集合形態が大きく異なり、特に珪素もある程
度含有し、炭酸カルシウムの含有率も高く、珪素と炭酸
カルシウムとの混合比率のバランスが良いことが特徴と
なっている。そして、この貝化石は、生体であったもの
が完全に化石化せず、そのままの状態で堆積し、長期に
わたる圧密により出来たものであるから、生体に必要な
微量元素、すなわち、必須ミネラルを高密度でバランス
良く含むものである。その微量元素の測定結果を表4、
5に示す。
るが、貝化石が異なっているのではなく、分析法の相違
によるものと思われる。
アラゴライト形の結晶構造をとり、一定の有効径を持ち
結晶水を含む小孔が無数にあり、この結晶水を除去する
ことで賦活化、すなわち、吸着性能を持つようになるも
のである。
与させた、熱処理貝化石を得るには、貝化石を5mm以
下に粉砕し、目開き5mmのアミ目のふるいに通してド
ライヤーにて150°C〜300°Cの範囲内で熱処理
して結晶水を除去し賦活化して、目開き2mmのアミ目
のふるいに通してクーラーにて常温まで冷却して得る。
その後、熱処理貝化石を公知の方法により、粒径が5μ
m以下のものが少なくとも60%以上、好ましくは80
%以上含有するように粉砕する。粒径が5μm以下のも
のが少なくとも60%以上ないと、本発明の超微粉末貝
化石の特性を明確に出すことが困難となる。
特性は、以下のようなものがある。 ・超微粉末であるから水面散布をした場合、直ぐに沈降
せず白濁状態で浮遊する結果、水に含有する過剰物質、
例えば、硫化水素、トリメチルアミン、メチルメルカプ
タン、アンモニア、亜硝酸、リン等を広範囲に取り込
み、数時間から半日後にこれら過剰物質を吸着した超微
粉末貝化石は底に沈降するが、その時水は澄んだ状態と
なっている。そして、一定の酸素供給の条件下で、底に
沈んだ超微粉末貝化石の多孔質内に棲息するようになっ
た微生物により、これら物質を水、炭酸ガス、窒素ガス
などに分解する。 ・超微粉末であるから、微粒子間力、微粒子間の架橋水
分による毛細管力、微粒子に帯電した静電気力等の付着
力が生じ、この付着力により、水中の懸濁物質を捕捉し
て数時間から半日後にこれら懸濁物質を吸着した超微粉
末貝化石は底に沈降するが、その時水は澄んだ状態とな
っている。 ・超微粉末であるから、溶解し易く強酸性、強アルカリ
性であっても、pH調整し、最終的に弱アルカリにな
る。
剤としての特性は、以下通りである。 ・産卵期にある親魚は、通常陸上タンク内に移され飼育
されている場合が多い。この陸上タンク内に超微粉末貝
化石を水面散布すると、直ぐに沈降せず白濁状態で浮遊
する結果、上記の水質浄化が行われつつ、親魚はその中
にあって安心して産卵を開始することが確認されてい
る。産卵誘発は、通常ホルモン注射や温度制御により行
われるが、それでも産卵行動をなかなか取らない場合が
あり、そのような場合でも産卵を開始することが確認さ
れている。
剤としての特性は、以下通りである。 ・生物が正常な発育と生命の維持活動をして行くために
不可欠の元素、すなわち、必須ミネラルがある。現在認
定されている必須ミネラルは、鉄(Fe)、ヨウ素
(I)、銅(Cu)、マンガン(Mg)、亜鉛(Z
n)、コバルト(Co)、モリブデン(Mo)、セレン
(Se)、クロム(Cr)、すず(Sn)、バナジウム
(V)、フッ素(F)、珪素(Si)、ニッケル(N
i)、砒素(As)である。超微粉末貝化石は上記必須
ミネラルを全て含み、しかも超微粉末であるから、微量
しか含まれていなくても溶解する機会が与えられ、水中
及び陸上生物を問わず吸収することが出来る。逆に、貝
化石の粒径が大きいと、含有していても微量であると溶
解する機会が与えられず、結局溶解しないことになり、
微量の必須ミネラルは、水中及び陸上生物の体内に取り
込まれても栄養素として吸収されないことになる。 ・超微粉末貝化石は、必須ミネラルをバランス良く充分
含み、生物に消化吸収され易くなっているから、生物に
これを与えることで、細胞を活性化し健康体とし、生物
を正常な発育、生命の維持活動をさせることが出来る。 ・超微粉末貝化石は植物プランクトンの段階では、核と
なりその発生、増殖の促進となる。 ・超微粉末貝化石は動物プランクトンの段階では、餌と
なり健全なワムシ、コペポーダ類の発生、増殖の促進と
なる。 ・超微粉末貝化石中の必須ミネラルを充分に摂取した植
物プランクトン、動物プランクトンを餌として仔魚に与
えれば、必須ミネラルを充分に摂取した丈夫な仔魚とな
り、歩留りが飛躍的に上昇する。 ・丈夫な仔魚を成魚とし、これを人が食すれば、人も健
康体となる。
て詳述する。まず、上記構成になる超微粉末貝化石の種
々の効果を確認するために調査及び試験を行ったので、
その状況を説明する。まず、本発明の超微粉末貝化石の
粒度分布を表6に示すと共に、比較例として粒径が50
pm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000pm以下の
粉粒貝化石の粒度分布も表7及び表8に示す。
ての効果確認をおこなう。実施例1 前述の表6に掲げる本発明の超微粉末貝化石1gを1l
のメスシリンダーに入れ、更に水道水を入れ1lとし1
分間攪拌した後、静置して沈降状態を単位時間毎に読
み、沈降曲線を求める。比較例1及び2 前述の表7の粒径が50μm以下の微粉末貝化石及び表
8の粒径が2000μm以下の粉粒貝化石につき、実施
例1と同様にして沈降曲線を求める。その結果を表9に
示す。
末貝化石は、白濁状態が長く続き明確な界面が生じな
い。逆に言えば、本発明の超微粉末貝化石は、長時間水
中にあって浮遊状態を継続し、水に含まれる各種の過剰
物質と広範囲にわたって接触する結果、これら各種の過
剰物質を取り込み、清浄化する。比較例1及び2は僅か
に白濁するものの、その大半は直ぐに沈降してしまう。
従って、常時攪拌を続けない限り、水に含まれる各種の
過剰物質を広範囲にわたって取り込み、清浄化すること
は出来ない。
に入れた後、天然海水を80ml入れ、更に適度に希釈
したアンモニア溶液を5ml入れて天然海水を注ぎ足し
て100mlとする。100mlフラスコを密閉した
後、マグネチックスターラーで5分間攪拌し、その後2
5分間静置した。そして、フラスコ内空気中のアンモニ
アガス濃度はガス検知管(ガステック社製、アンモニア
NH3)を用い、100mlフラスコに超微粉末貝化石
が入っていないものを対照として、そのアンモニア吸着
量を求める。比較例3及び4 粒径が50pm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000
μm以下の粉粒貝化石につき、実施例2と同様にしてア
ンモニア吸着量を求める。その結果を表10に示す。
thoffの緩衝液)とし、その他は実施例2の同じ方
法にてアンモニア吸着量を求める。比較例5及び 6 粒径が50pm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000
μm以下の粉粒貝化石につき、実施例3と同様にしてア
ンモニア吸着量を求める。その結果を表11に示す。
thoffの緩衝液)とし、その他は実施例2の同じ方
法にてアンモニア吸着量を求める。比較例7及び8 粒径が50pm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000
μm以下の粉粒貝化石につき、実施例4と同様にしてア
ンモニア吸着量を求める。その結果を表12に示す。
thoffの緩衝液)とし、その他は実施例2の同じ方
法にてアンモニア吸着量を求める。比較例9及び10 粒径が50pm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000
pm以下の粉粒貝化石につき、実施例5と同様にしてア
ンモニア吸着量を求める。その結果を表13に示す。
thoffの緩衝液)とし、その他は実施例2の同じ方
法にてアンモニア吸着量を求める。比較例11及び12 粒径が50pm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000
pm以下の粉粒貝化石につき、実施例6と同様にしてア
ンモニア吸着量を求める。その結果を表14に示す。
貝化石はいずれの場合でも、比較例に比べてアンモニア
吸着性能が大幅に優れていることが分かる。
入れた後、天然海水を40ml入れ、更にpHを6.6
〜6.8に調整した硫化水素を含む天然海水を注ぎ足し
て50mlとする。50mlフラスコを密閉した後、マ
グネチックスターラーで30分間攪拌し、その後2時間
30分間静置した。そして、この液を濾過して得た濾液
に残存する硫化水素をメチレンブルー法で測定すること
により、硫化水素吸着量を求める。比較例13及び14 粒径が50pm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000
pm以下の粉粒貝化石につき、実施例7と同様にして硫
化水素吸着量を求める。その結果を表15に示す。
thoffの緩衝液)とし、その他は実施例7の同じ方
法にて硫化水素吸着量を求める。比較例15及び16 粒径が50pm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000
pm以下の粉粒貝化石につき、実施例8と同様にして硫
化水素吸着量を求める。その結果を表16に示す。
thoffの緩衝液)とし、その他は実施例7の同じ方
法にて硫化水素吸着量を求める。比較例17及び18 粒径が50pm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000
pm以下の粉粒貝化石につき、実施例9と同様にして硫
化水素吸着量を求める。その結果を表17に示す。
thoffの緩衝液)とし、その他は実施例7の同じ方
法にて硫化水素吸着量を求める。比較例19及び20 粒径が50pm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000
pm以下の粉粒貝化石につき、実施例10と同様にして
硫化水素吸着量を求める。その結果を表18に示す。
thoffの緩衝液)とし、その他は実施例7の同じ方
法にて硫化水素吸着量を求める。比較例21及び22 粒径が50μm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000
pm以下の粉粒貝化石につき、実施例11と同様にして
硫化水素吸着量を求める。その結果を表19に示す。
貝化石はいずれの場合でも、比較例に比べて硫化水素吸
着性能が大幅に優れていることが分かる。
に入れた後、天然海水を80ml入れ、更に適度に希釈
したトリメチルアミン5ml入れて天然海水を注ぎ足し
て100mlとする。100mlフラスコを密閉した
後、マグネチックスターラーで5分間攪拌し、その後2
5分間静置した。そして、フラスコ内空気中のトリメチ
ルアミンガス濃度はガス検知管(ガステック社製、アミ
ン類R・NH2)を用い、100mlフラスコに超微粉
末貝化石が入っていないものを対照として、そのトリメ
チルアミン吸着量を求める。比較例23及び24 粒径が50pm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000
pm以下の粉粒貝化石につき、実施例12と同様にして
トリメチルアミン吸着量を求める。その結果を表20に
示す。
は、比較例に比べてトリメチルアミン吸着性能が大幅に
優れていることが分かる。
に入れた後、天然海水を80ml入れ、更に適度に希釈
したメチルメルカプタン5ml入れて天然海水を注ぎ足
して100mlとする。100mlフラスコを密閉した
後、マグネチックスターラーで5分間攪拌し、その後2
5分間静置した。そして、フラスコ内空気中のメチルメ
ルカプタンガス濃度はガス検知管(ガステック社製、全
メチルメルカプタンR・SH)を用い、100mlフラ
スコに超微粉末貝化石が入っていないものを対照とし
て、そのメチルメルカプタン吸着量を求める。比較例25及び26 粒径が50pm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000
pm以下の粉粒貝化石につき、実施例13と同様にして
メチルメルカプタン吸着量を求める。その結果を表21
に示す。
は、比較例に比べてメチルメルカプタン吸着性能が大幅
に優れていることが分かる。
としての効果の確認をおこなう。実施例14 前述の表6に掲げる本発明の超微粉末貝化石1gを20
lのポリタンクに入れ、更に水道水を入れ10lとし1
分間攪拌した後、静置して透視度を単位時間毎に読み、
懸濁状態を求める。比較例27及び28 粒径が50pm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000
pm以下の粉粒貝化石につき、実施例14と同様にして
懸濁状態を求める。その結果を表22に示す。
10Tタンクに入れる。この10Tタンクには産卵期に
あるシマアジの親魚雄雌各5匹が入っており、水温は約
20°Cであり、超微粉末貝化石300gを10Tタン
クに投入してからの産卵行為が始まるまでの時間を測定
する。比較例29及び30 粒径が50pm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000
pm以下の粉粒貝化石につき、実施例15と同様にして
産卵行為が始まるまでの時間を測定する。その結果を表
23に示す。
10Tタンクに入れる。この10Tタンクには産卵期に
あるカンパチの親魚雄雌各5匹が入っており、水温約2
4゜Cであり、超微粉末貝化石300gを10Tタンク
に投入してからの産卵行為が始まるまでの時間を測定す
る。比較例31及び32 粒径が50pm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000
μm以下の粉粒貝化石につき、実施例16と同様にして
産卵行為が始まるまでの時間を測定する。その結果を表
24に示す。
は、比較例に比べて直ぐに白濁状態となり長く続くか
ら、産卵期の魚はミネラル豊富な所であり子が育ち易い
環境にあることを察知し、産卵に都合の良い状態となっ
たことを本能的に知り、産卵行為に入る。現に表23、
24に明らかな通り、魚類の産卵誘発剤としての役目を
充分担うことが確認された。なお、実験したのはシマア
ジとカンパチだけであるが、他の魚類、例えば、ブリ、
マダイ、石ダイ、ギンザケ、マス、コイ、金魚などにも
利用できることは容易に予測できる。
20lのポリタンクに入れ、更にこのポリタンクに淡水
を15l入れ5分間ほど良く攪拌する。その後、10分
間静置して上澄液を10l取り、上澄液中に含有する元
素を定性定量分析する。比較例33及び34 粒径が50μm以下の微粉末貝化石及び粒径が2000
μm以下の粉粒貝化石につき、実施例17と同様にして
上澄液中に含有する元素を定性定量分析する。その結果
を表25に示す。
は、比較例に比べて水中に溶けたり、浮遊状態となり易
く、生物が自己の体内に取り入れ易くなっていることを
示している。
き、主に海水中あるいは淡水中について説明したが、こ
れら本発明の超微粉末貝化石の特性は陸上生物にも適用
出来ることは言うまでもない。
貝化石によれば、以下のような効果がある。請求項1の
発明は、貝化石が本来的に持っている特性を最大限に発
揮することが出来るような粒径となっており、海水中あ
るいは淡水中にある臭気成分、有害成分を効率良く吸着
することは無論のこと、カルシウムを主体とするミネラ
ル分が豊富かつバランス良く含まれ、しかもそのミネラ
ル分が各種生体に吸収され易い状態で存在しているか
ら、生物にとって細胞の活性化につながり成長促進とな
り、かつ海水中あるいは淡水中で懸濁状態で浮遊するか
ら魚類にとり隠れ家的な存在となり産卵を誘発すると共
に、植物・動物プランクトンの発生増殖を助けることに
なる。
pH調整、多孔質内が微生物の住処となり、臭気成分、
有害成分を分解除去でき、更に、微粒子間力、微粒子間
の架橋水分による毛細管力、微粒子に帯電した静電気力
等の付着力により、水中の懸濁物質を捕捉して数時間か
ら半日後にこれら懸濁物質を取り込み沈降して水を清澄
にする。
超微粉末貝化石を水面散布すると、直ぐに沈降せず白濁
状態で浮遊する結果、上記の水質浄化が行われつつ、親
魚はその中にあって産卵を開始することが確認されてい
る。従って、ホルモン注射による産卵誘発が必要なくな
り、極めて有利である。
は、全て溶解し水中及び陸上生物に吸収され、細胞の活
性化につながり成長促進となる。植物プランクトンの段
階では、超微粉末が核となりその発生、増殖の促進とな
り、動物プランクトンの段階では、超微粉末が直接餌と
なり健全なワムシ、コペポーダ類の発生、増殖の促進と
なる。これら植物性及び動物性プランクトンはやがて魚
介類の餌となり、それぞれ必須ミネラルをバランス良く
摂取した健康な魚介類となり、それを最終的に食する人
間にとっても必須ミネラルをバランス良く摂取すること
になる。
Claims (4)
- 【請求項1】石灰質や珪酸等からなる各種ネクトン、プ
ランクトン、藻類、海藻等が埋没して堆積し、腐植溶性
を帯びた結晶体となった貝化石を150゜C〜300°
Cの範囲内で加熱処理して結晶水を除去し賦活化させて
熱処理貝化石とし、かつ該熱処理貝化石は粒径5μm以
下のものが少なくとも60重量%以上、好ましくは80
重量%以上含有していることを特徴とする超微粉末貝化
石。 - 【請求項2】前記熱処理貝化石を専ら水質浄化剤として
使用する請求項1記載の超微粉末貝化石。 - 【請求項3】前記熱処理貝化石を専ら魚類の産卵誘発剤
として使用する請求項1記載の超微粉末貝化石。 - 【請求項4】前記熱処理貝化石を専ら生物の成長促進剤
として使用する請求項1記載の超微粉末貝化石。
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JP36001696A Expired - Fee Related JP3811867B2 (ja) | 1996-12-29 | 1996-12-29 | 魚類の産卵誘発剤 |
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JP (1) | JP3811867B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000175628A (ja) * | 1998-12-14 | 2000-06-27 | Green Culture:Kk | 環境汚染負荷の逓減につながる添加物及びその配合飼料 |
JP2009125712A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Hydroworks:Kk | 凝集促進剤、凝集剤及び凝集促進剤の製造方法 |
CN107279000A (zh) * | 2017-06-15 | 2017-10-24 | 周海峰 | 南美白对虾的循环养殖方法 |
JP2020150821A (ja) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | 日本水産株式会社 | 十脚目幼生の飼育方法 |
JP2021074641A (ja) * | 2019-11-05 | 2021-05-20 | 株式会社ナコス | 家畜糞尿混合排水の浄化方法 |
-
1996
- 1996-12-29 JP JP36001696A patent/JP3811867B2/ja not_active Expired - Fee Related
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