JP2020150012A - 積層バリスタ - Google Patents

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悠馬 今西
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Abstract

【課題】所定のバリスタ電圧で静電容量が小さく、耐電流性に優れた積層バリスタを提供することを目的とする。【解決手段】バリスタ層12と内部電極14とを交互に積層した積層体を焼結した焼結体と、焼結体の側面に設けられ内部電極14と電気的に接続された一対の外部電極15と、を備えた積層バリスタ11であって、内部電極14に挟まれた領域の平均粒径をA、内部電極の外側に位置する無効層13の平均粒径をBとしたとき、A≧2Bとしたものである。【選択図】図1

Description

本発明は、各種電子機器に用いられる積層バリスタに関するものである。
近年、家電製品や車載材料において小型化が進んでおり、その部品であるバリスタも小型化が求められている。また高周波化が進むと静電容量が性能に影響を与えるため、所定のバリスタ電圧を確保しながら、静電容量が小さく、ESD耐性が高いものが求められている。なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例として、特許文献1が知られている。
特開平11−273914号公報
しかしながら所定のバリスタ電圧にするためにバリスタ層の厚みが決まってしまうため、静電容量を小さくすることが難しかった。
本発明はこの課題に対して、所定のバリスタ電圧を確保しながら静電容量が小さく、ESD耐性が高い積層バリスタを提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために、バリスタ層と内部電極とを交互に積層した積層体を焼結した焼結体と、前記焼結体の側面に設けられ前記内部電極と電気的に接続された一対の外部電極と、を備えた積層バリスタであって、前記内部電極に挟まれた領域の平均粒径をA、前記内部電極の外側の領域の平均粒径をBとしたとき、A≧2Bとしたものである。
バリスタ電圧は粒界の数によって決まるため、粒径を大きくすることによって単位長さあたりの粒界の数を少なくし、内部電極間隔を大きくすることができる。一方内部電極の外側の層の粒径を小さくすることにより粒界の数を大きくし、抵抗値を上げ内部電極から対向する外部電極にリークすることを防止することができる。以上のようにすることにより所定のバリスタ電圧で静電容量の小さい積層バリスタを提供することができる。
本発明の一実施の形態における積層バリスタの断面図
以下、本発明の一実施の形態における積層バリスタについて、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態における積層バリスタの断面図であり、ZnOを主成分とするバリスタ層12とAgを主成分とする内部電極14とを交互に積層したものとなっている。これらの内部電極14は、積層バリスタ11の両端に引き出され、その両端において、外部電極15とそれぞれ電気的に接続されている。
また内部電極14に挟まれたバリスタ層12はZnOを主成分とし、Pr、CoCa等を副成分として含んでいる。内部電極14の外側(図1の上下面)に位置する無効層13は、バリスタ層12と同様の組成にCrが約0.2mol%添加された組成となっている。
バリスタ層12および無効層13は、ZnOが焼結し、その粒界にその他の副成分が析出した形になっている。内部電極14に挟まれたバリスタ層12の平均粒径は約8μm、無効層13の平均粒径は約1.8μmとなっている。無効層13はバリスタ層12と同様の組成にCrが添加されているため、無効層13ではCr焼結時の粒子成長を妨げ、バリスタ層12よりも粒径を小さくすることができる。なおバリスタ層12に微量のCrが添加されている場合、無効層13のCr含有率をバリスタ層12よりも大きくすることで、無効層13の平均粒径をバリスタ層12よりも小さくすることができる。バリスタ層12の平均粒径を無効層13の平均粒径の2倍以上とするためには、無効層13のクロムの含有率をバリスタ層12のクロムの含有率よりも0.1mol%以上大きくすることが望ましい。ここで平均粒径は、層の中心部の粒子50個のそれぞれの最大径を測定し、その平均をとったものである。
またバリスタ層12がZnOを主成分とし、Bi、Co、Mn、Sb等を副成分として含んでいる場合、無効層13は、バリスタ層12と同様の組成にSbを約0.4mol%多く含むように構成する。このようにすることにより、Prを副成分として用いる場合と同様に無効層13の平均粒径をバリスタ層12よりも小さくすることができる。なお上記SbをSiに置き換えても同様に粒径を異ならせることができる。以上のように無効層13のアンチモン又はシリコンの含有率を、バリスタ層12のアンチモン又はシリコンの含有率よりも0.2mol%以上大きくすることにより、バリスタ層12の平均粒径を無効層13の平均粒径の2倍以上とすることができる。
積層バリスタはX寸法1.0mm、Y寸法0.5mm、Z寸法0.5mmの構成である。
バリスタ電圧は粒界の個数によって変動するため、以上のように内部電極14に挟まれたバリスタ層12の平均粒径を大きくすることにより、所定のバリスタ電圧に対して内部電極14の間隔を大きくすることができる。そのため積層バリスタ11の静電容量を小さくし、ESD耐性を向上させることができる。
一方無効層13の平均粒径を大きくすると粒界の数が減るため、抵抗値が下がり、内部電極14から対向する外部電極15に漏れるリーク電流が増えてしまう。そのため無効層13の平均粒径を小さくすることが望ましい。
以上のように内部電極14に挟まれたバリスタ層12の平均粒径を無効層13の平均粒径の2倍以上にすることで、静電容量が小さくリーク電流の少ない積層バリスタを得ることができる。さらに内部電極14に挟まれたバリスタ層12の平均粒径を無効層13の平均粒径の3倍以上とすることがより好ましい。
またバリスタ層に電流が流れると発熱して、電流が大きくなりすぎるとバリスタそのものが破壊してしまう。これに対して無効層13の厚さを、内部電極14に挟まれたバリスタ層12の厚さの半分以下にすることにより、バリスタ層12で発熱した熱を薄い無効層13を通して放熱しやすくなり、耐電流性を向上させることができる。
さらに内部電極14に挟まれた領域の厚さをC、無効層13の厚さをD、内部電極先端部と外部電極15との距離をxとして、1.5≦(x/C)≦3.0、および(x/D)≧1.0とすることが望ましい。内部電極先端部と外部電極15との距離xが無効層13
の厚さDよりも小さくなると、内部電極先端部から外部電極15へのリーク電流が増えてくる。また同様に(x/C)が1.5よりも小さくなると内部電極先端部から外部電極15へのリーク電流が増えてくる。逆に距離xが3.0よりも大きくなるとと内部電極14が対向する面積が小さくなりすぎて耐電流性が悪くなってしまう。以上より、1.5≦(x/C)≦3.0、かつ(x/D)≧1.0とすることが望ましい。
次に本発明の一実施形態における積層バリスタの製造方法について説明する。
積層バリスタは、酸化亜鉛(ZnO)を主成分とした半導体材料からなる。主成分である酸化亜鉛に、添加物を混合したセラミック粉体を作製し、このセラミック粉体にポリビニルアルコールなどのバインダー、ジブチルフタレートなどの可塑剤、酢酸ブチルなどの溶剤と必要に応じて分散剤などの有機物を加えてセラミックスラリーを作製する。
バリスタ層となるバリスタシートは、Pr系材料においてZnOを100としたとき、Pr11を0.2mol%、Coを0.4mol%、CaCOを0.1mol%添加したもので、無効層となる無効層シートには上記組成にCrを0.2mol%添加する。以上のようにしてセラミックシートを得る。
一方、銀などの導電性金属粉末とエチルセルロースなどのバインダーと溶剤を含む内部電極用導電ペーストを準備する。この内部電極用導電ペーストをスクリーン印刷などによりセラミックシート上に所定の形状に塗布して内部電極を形成する。
内部電極の形成されたセラミックシートを所定の枚数積み重ね、圧着した後に所定の大きさに切断し、未焼成の積層体(グリーンチップ)を得る。この積層体を、500℃の温度で脱バインダーを行った後、800℃程度の温度で仮焼し、仮焼された仮焼体を得る。
この焼体を900℃の温度で焼成する。バリスタ層と無効層とで組成を大きく変えた場合、焼結温度、収縮率等の差によってうまく焼結できない場合があるが、上記組成は微量な添加物が異なるだけであるので、問題なく同時焼成が可能となる。
外部電極はAg,Ni,Ag−Pd等からなり、スパッタリング法や塗布焼付け法等の方法にて形成される。得られた焼結体に外部電極を塗布し800℃において焼き付けを行うことで積層バリスタを得ることができる。
以上のように行うことにより、無効層の平均粒径はCrの添加により粒成長が抑えられ、内部電極に挟まれた領域の平均粒径を、無効層の平均粒径の2倍以上とすることができる。
またBi系材料においては、ZnOを100としたとき、Biを0.5mol%、Coを0.5mol%、MnOを0.2mol%、Sbを0.6mol%などを無効層シートに用い、ZnOを100としたとき、Biを0.5mol%、Coを0.5mol%、MnOを0.2mol%、Sbを0.3mol%などを含む材料をバリスタ層シートに用いる。なお上記SbをSiに置き換えても同様に粒径を異ならせることができる。以上のように無効層のアンチモン又はシリコンの含有率を、バリスタ層のアンチモン又はシリコンの含有率よりも0.2mol%以上大きくすることにより、バリスタ層の平均粒径を無効層の平均粒径の2倍以上とすることができる。
本発明に係る積層バリスタは、所定のバリスタ電圧で静電容量が小さく、耐電流性に優
れた積層バリスタを得ることができ、産業上有用である。
11 積層バリスタ
12 バリスタ層
13 無効層
14 内部電極
15 外部電極

Claims (6)

  1. バリスタ層と内部電極とを交互に積層した積層体を焼結した焼結体と、前記焼結体の側面に設けられ前記内部電極と電気的に接続された一対の外部電極と、を備えた積層バリスタであって、前記内部電極に挟まれた領域の平均粒径をA、前記内部電極の外側に位置する無効層の平均粒径をBとしたとき、A≧2Bとした積層バリスタ。
  2. A≧3Bとした請求項1記載の積層バリスタ。
  3. 前記内部電極に挟まれた領域の厚さをC、前記無効層の厚さをDとしたとき、C≧2Dとした請求項1記載の積層バリスタ。
  4. 前記内部電極先端部と前記外部電極との距離をxとしたとき、1.5≦(x/C)≦3.0、かつ(x/D)≧1.0とした請求項3記載の積層バリスタ。
  5. 前記バリスタ層および前記無効層は酸化亜鉛を主成分とし、プラセオジウムを副成分とするものであり、前記無効層にはクロムが含有され、前記無効層のクロムの含有率は、前記バリスタ層のクロムの含有率よりも0.1mol%以上大きい請求項1記載の積層バリスタ。
  6. 前記バリスタ層および前記無効層は酸化亜鉛を主成分とし、ビスマスを副成分とするものであり、前記無効層にはアンチモン又はシリコンが含有され、前記無効層のアンチモン又はシリコンの含有率は、前記バリスタ層のアンチモン又はシリコンの含有率よりも0.2mol%以上大きい請求項1記載の積層バリスタ。

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