JPH09148109A - 複合機能電子部品 - Google Patents

複合機能電子部品

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JPH09148109A
JPH09148109A JP7302583A JP30258395A JPH09148109A JP H09148109 A JPH09148109 A JP H09148109A JP 7302583 A JP7302583 A JP 7302583A JP 30258395 A JP30258395 A JP 30258395A JP H09148109 A JPH09148109 A JP H09148109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
varistor
electronic component
humidity
functions
ceramic porcelain
Prior art date
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Pending
Application number
JP7302583A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Noi
慶一 野井
Kazuyuki Nakamura
和幸 中村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は一つの素子でバリスタ、湿度センサ
の二つの機能を同時に有する素子またはコンデンサ、バ
リスタ、湿度センサの三つの機能を同時に有する複合機
能電子部品を得ることを目的とするものである。 【解決手段】 バリスタ特性またはバリスタ特性とコン
デンサ特性を有するセラミック層1と内部電極2よりな
る素子の表面付近をポーラスな構造にすることにより周
辺環境、特に湿度によって素子の静電容量、tanδ、
微小電流領域でのバリスタ電圧といった電気的特性を変
化させることができ、これにより湿度の検知特に湿度変
化に敏感に反応して湿度の変化を知ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子機器や電気機器
で使用される複合機能電子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年電子機器や電気機器は小型化、多機
能化を実現するためにIC,LSIなどの半導体素子が
広く用いられ、それに伴って電子機器や電気機器に使用
される一般電子部品には小型化、複合機能化、面実装対
応が求められている。
【0003】これらの要望に応えるために、従来の電子
部品の構成からケースや樹脂塗装をなくして裸の素子の
みにして小型化を図る方法と、積層化することにより小
型化を図る方法または一つの素子に複数の機能を持たせ
ることにより従来複数の素子で構成していたものを一つ
の素子で構成し小型化することが検討されているが、構
成が複雑になったり信頼性が悪くなったりするため特に
一つの素子に複数の機能を持たせることは極めて困難で
あるとされている。
【0004】近年バリスタ特性とコンデンサ特性の両方
の機能を一つの素子に持たせた素子が開発され電子機器
の小型化に寄与しているが、さらに多くの機能を合わせ
持ち電子機器の小型化、高機能化に有効な電子部品の開
発が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、複数の機能を得
るためには機能の異なった複数種類の素子を必要とする
ため構成が複雑になったり処理回路が必要になったりし
て複雑かつ大型化するという問題点を有していた。
【0006】本発明は前記従来の問題点を解決するもの
で、一つの素子で複数種類の機能を同時に持たせ、機器
の構成を簡略化し小型化が可能な優れた複合機能電子部
品を得ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の複合機能電子部品は、バリスタ特性を有する
セラミック磁器素子に湿度感知機能を持たせたものであ
る。
【0008】この構成により小型で優れた複合機能電子
部品が得られることになる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、バリスタ特性を有するセラミック磁器素子に湿度感
知機能を持たせたものであり、構成を簡単にして小型化
が図れる作用を得んとするものである。
【0010】請求項5に記載の発明は、バリスタ特性と
コンデンサ特性を有するセラミック磁器素子に湿度感知
機能を持たせたものであり、構成が簡単で小型化が図れ
るものとなる。
【0011】以下、本発明の複合機能電子部品の実施の
形態の基本について説明する。半導体セラミックスから
なる電子部品は一般に素子の持つ固有の抵抗が低くポー
ラスであるため周辺環境の影響を受け易く比較的不安定
であるため一般的には半導体セラミックスの外周部分に
固有の抵抗が高くかつ緻密な物質の被膜を形成して周辺
環境の影響を受け難くしている。
【0012】本発明はこのような周辺環境から受ける影
響を逆に利用して周辺環境の変化を検出しようとするも
のである。
【0013】本発明によれば、バリスタ特性またはバリ
スタ特性とコンデンサ特性を有するセラミック磁器素子
の素子表面付近をポーラスな構造にすることにより周辺
環境、特に湿度によって素子の電気的特性を変化させる
ことができる。
【0014】湿度による影響は素子の表面付近に限定さ
れる場合が多いため、局部的な変化で特性が変化する電
気特性により評価する必要がある。本発明者等はこのよ
うな目的には微小電流で短時間に測定でき、測定中に特
性が変化しない電気特性が適していることを突き止め
た。具体的には、静電容量、tanδ、微小電流領域で
のバリスタ電圧などが最適であった。また湿度による影
響をより敏感に検知するためには、素子の気孔率が大き
く関係し気孔率は大きい方が感度が良くなる。
【0015】このようにして本発明による素子は、通常
バリスタ電圧以下の駆動回路電圧では湿度センサまたは
コンデンサ及び湿度センサとして働き、バリスタ電圧以
上の高電圧が印加された場合にはバリスタとして働き、
湿度センサ、バリスタの二つの機能を同時に有したり、
またコンデンサ、湿度センサ、バリスタの三つの機能を
同時に有することができる。
【0016】特に、湿度センサとしては前記静電容量、
tanδ、微小電流領域でのバリスタ電圧の変化が周辺
環境の湿度変化と優れた相関性を示し、これらの特性の
変化により湿度の変化を検知することができる。またこ
の種の湿度センサは定状状態の湿度の検知よりも動的な
湿度変化の検知に優れ、応答性が極めて良好である。
【0017】以下、具体的な実施の形態について説明す
る。 (実施の形態1)まず、ZnO(96.0モル%),B
23(0.5モル%),Sb23(0.5モル%),
Co23(1.0モル%)及びMnCO3(0.5モル
%)を秤量し、ボールミルなどにより20h混合、粉砕
し平均粒径が1.0μm以下になるようにする。こうし
て得られた粉末にブチラール系樹脂などの有機バインダ
ーと有機溶剤を混合してスラリー状とし、ドクター・ブ
レード法などのシート成形法により厚さ10μm程度の
グリーンシートを得、所定の大きさに切断する。
【0018】次に、前記グリーンシートを所定の枚数積
層して最下層の無効層を形成し、その上にPtなどから
なる内部電極をスクリーン印刷などにより形成し、前記
グリーンシートと内部電極を交互に所定枚数積層する。
その際、内部電極は交互に対向して相異なる端縁に至る
ように印刷する。そして、最後に前記グリーンシートを
所定枚数積層して最上層の無効層を形成し、加熱しなが
ら加圧、圧着し、所定の形状に切断する。次に空気中で
600℃で2h脱脂仮焼し、空気中で1050℃で3時
間焼成する。
【0019】その後、前記内部電極を交互に異なる端縁
まで設けた両端面にAg−Pdなどからなる外部電極ペ
ーストを塗布し、空気中で700℃で10分焼成する。
【0020】このようにして得られた積層セラミック電
子部品の内部構造は表面付近が内部に比べてポーラスで
あった。また得られた初期特性および湿度変化の測定結
果を(表1)の試料番号1〜5に示す。また図1は本実
施の形態1の積層セラミック電子部品の構成を示す断面
図である。図1において、1はセラミック層、2は内部
電極、3は外部電極である。
【0021】
【表1】
【0022】(実施の形態2)まず、SrTiO3(9
2.0モル%),CaCO3(5モル%),Nb2
3(0.5モル%),Al23(0.5モル%),Mn
CO3(0.5モル%),Cr23(0.5モル%),
SiO2(1.0モル%)からなる成分を秤量しボール
ミルなどにより20h混合、粉砕し、乾燥した後空気中
で900℃で2時間仮焼し、再びボールミルなどにより
40時間粉砕、乾燥した後、例えばPVAなどからなる
有機バインダーを10wt%添加し造粒した後、外径1
0φ、厚み0.5tの円板状に成形する。次に空気中で
600℃で2時間脱脂仮焼し、N2:H2=10:1から
なる雰囲気中で1150℃で20時間焼成し還元焼成体
を得る。その後、焼結体の両平面にAgなどからなる電
極ペーストを例えばスクリーン印刷などにより塗布し、
空気中で800℃で10分焼成する。さらに前記電極上
に例えば電解法でNiメッキさらに半田メッキを施す。
【0023】このようにして得られたセラミック電子部
品の内部構造は表面付近が内部に比べてポーラスであっ
た。また得られた初期特性および湿度変化の測定結果を
(表1)の試料番号6〜10に示す。
【0024】また図2は本実施の形態2の断面図であ
る。図2において4はセラミック層、5はAg電極、6
はメッキにより形成された被膜である。
【0025】また、上記実施例ではセラミック磁器素子
の主成分及び添加物の種類及び添加量については一部の
組合せについてのみ示したが、主成分についてはTiO
2,ZnO,SrTiO3,BaTiO3,CaTiO3
MgTiO3のいずれを用いても同様の効果が得られる
ことを確認した。また、添加物の種類と添加量について
はバリスタまたはバリスタとコンデンサの機能を持たせ
ることのできるものであればどのようなものであっても
かまわない。さらに、セラミック磁器素子の気孔率を5
%以上と規定したのは、5%未満であれば湿度の検知能
力及び検出精度が悪くなるためである。
【0026】以上に示したように本発明によれば、バリ
スタ特性またはバリスタ特性とコンデンサ特性を同時に
有するセラミック磁器素子の素子表面付近をポーラスな
構造にすることにより周辺環境、特に湿度によって素子
の静電容量、tanδ、微小電流領域でのバリスタ電圧
といった電気的特性を変化させることができ、これによ
り湿度の検知特に湿度変化に敏感に反応して湿度の変化
を知ることができる。
【0027】
【発明の効果】以上に示したように本発明によれば、バ
リスタ特性またはバリスタ特性とコンデンサ特性を同時
に有するセラミック磁器素子の素子表面付近をポーラス
な構造にすることにより周辺環境、特に湿度によって素
子の静電容量、tanδ、微小電流領域でのバリスタ電
圧といった電気的特性を変化させることができ、これに
より湿度の検知特に湿度変化に敏感に反応して湿度の変
化を知ることができる。
【0028】従って、一つの素子でコンデンサ、バリス
タ、湿度センサの3種類の機能を同時に持たせることが
でき、機器の構成を簡略化し小型化が可能な優れた複合
機能電子部品を得ることができ、その実用上の効果は極
めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における複合機能電
子部品の断面図
【図2】本発明の第2の実施の形態における複合機能電
子部品の断面図
【符号の説明】
1 セラミック層 2 内部電極 3 外部電極 4 セラミック層 5 Ag電極 6 メッキ層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バリスタ特性を有するセラミック磁器素
    子に湿度感知機能を持たせたことを特徴とする複合機能
    電子部品。
  2. 【請求項2】 セラミック磁器素子はTiO2,Zn
    O,SrTiO3,BaTiO3,CaTiO3,MgT
    iO3のうち一つまたは複数種類を主成分とする請求項
    1記載の複合機能電子部品。
  3. 【請求項3】 セラミック磁器素子は表面付近がポーラ
    スな構造である請求項1記載の複合機能電子部品。
  4. 【請求項4】 セラミック磁器素子は気孔率が5%以上
    である請求項1記載の複合機能電子部品。
  5. 【請求項5】 バリスタ特性とコンデンサ特性を有する
    セラミック磁器素子に湿度感知機能を持たせた複合機能
    電子部品。
  6. 【請求項6】 セラミック磁器素子はTiO2,SrT
    iO3,BaTiO3,CaTiO3,MgTiO3のうち
    一つまたは複数種類を主成分とする請求項5記載の複合
    機能電子部品。
  7. 【請求項7】 セラミック磁器素子は表面付近がポーラ
    スな構造である請求項5記載の複合機能電子部品。
  8. 【請求項8】 セラミック磁器素子は気孔率が5%以上
    である請求項5記載の複合機能電子部品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110506312A (zh) * 2017-04-20 2019-11-26 Tdk电子股份有限公司 多层器件和用于制造多层器件的方法
JP2020150012A (ja) * 2019-03-11 2020-09-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 積層バリスタ

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