JP2020148921A - 演奏装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが演奏を止めても無音とならず、ユーザの演奏再開を促すことのできる演奏装置を提供する。【解決手段】楽音で構成された楽曲のメロディとメロディに対応した伴奏とが記憶されている楽曲記憶部512と、ユーザがメロディを演奏するための演奏手段としてのセンサ34と、ユーザが演奏するメロディを読み取るメロディ読取部521と、ユーザが演奏するメロディに対応した伴奏を楽曲記憶部512から自動的に抽出する伴奏抽出部522と、メロディ読取部521によって読み取られたメロディ及び伴奏抽出部522によって抽出された伴奏を出力するスピーカ361と、ユーザが演奏を止めたか否かを判定する判定部524とを備え、ユーザがある楽音においてメロディの演奏を止めたとき、伴奏抽出部522は、次の楽音に対応した伴奏を楽曲記憶部512から自動的に抽出し、スピーカ361は、伴奏抽出部522により抽出された伴奏を繰り返し出力する。【選択図】図4

Description

本発明は、演奏装置に関する。
従来、ユーザの演奏に合わせて自動演奏を行う演奏装置が知られている。
例えば、特許文献1には、ユーザによる演奏状態に応じて、自動演奏を行う電子楽器が開示されている。
このような演奏装置によれば、ユーザが一人で演奏を行っても、厚みのある演奏を出力させることができる。
特開2001−75565号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電子楽器では、ユーザが演奏を止めたり、ユーザの演奏が本来あるべき演奏からずれてしまい不一致であると判断された場合には、自動演奏手段による演奏が自動的に停止してしまう。
このように、ユーザが演奏を中断したり、誤ったりした場合に自動演奏が停止してしまうと、無音となってユーザが楽しめず、当該演奏装置を使うことに飽きてしまう。
他方で、ユーザによる演奏が中断したときにも伴奏等の自動演奏が止まらずに独自に進行するとした場合には、ユーザが途中から演奏を再開しようとしても自動演奏について行くことができない。このため、ユーザにとって心理的なプレッシャーとなり、演奏を行うことを躊躇してしまう等、演奏を楽しむことができなかった。
そこで、本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、ユーザが演奏を止めても無音とならず、ユーザの演奏再開を促すことのできる演奏装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、
楽音で構成され予め定められた楽曲のメロディと当該メロディに対応した伴奏とが記憶されている記憶手段と、
ユーザが前記メロディを演奏するための演奏手段と、
ユーザが演奏する前記メロディを読み取るメロディ読取手段と、
ユーザが演奏する前記メロディに対応した伴奏を前記記憶手段から自動的に抽出する伴奏抽出手段と、
前記メロディ読取手段によって読み取られた前記メロディ及び前記伴奏抽出手段によって抽出された伴奏を出力する演奏出力手段と、
ユーザが演奏を止めたか否かを判定する判定手段と、
を備え、
ユーザがある楽音において前記メロディの演奏を止めたとき、
前記伴奏抽出手段は、次の楽音に対応した伴奏を前記記憶手段から自動的に抽出し、
前記演奏出力手段は、前記伴奏抽出手段により抽出された伴奏を繰り返し出力することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の演奏装置において、
前記伴奏は、コードとリズムで構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の演奏装置において、
前記リズムは、打楽器演奏又は打楽器演奏とベース演奏により構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の演奏装置において、
前記メロディ読取手段は、演奏される楽曲の拍子と同じタイミングでユーザが演奏する前記メロディを読み取ることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の演奏装置において、
ユーザがある楽音において前記メロディの演奏を止めたとき、
前記伴奏抽出手段は、次の楽音に対応するコードとリズムとを前記記憶手段から自動的に抽出し、
前記演奏出力手段は、前記伴奏抽出手段により抽出されたコード及びリズムを繰り返し出力することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の演奏装置において、
前記演奏手段は振動センサであり、
前記演奏出力手段は、前記振動センサにより振動が感知されると、予め定められたメロディを出力することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の演奏装置において、
外観形状がボール型に形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ユーザが演奏を止めたときでも無音にならず、飽きずに楽しむことができる。
また、ユーザが演奏を止めた次の楽音に対応する伴奏を繰り返すことで、ユーザが演奏を再開したいと思ったときに、演奏を止めたところから容易に復帰することができ、ユーザの演奏再開を促すことができる。
請求項2に記載の発明によれば、ユーザによる演奏動作自体は単音のメロディのみの単純なものである場合でも、コードとリズムで構成された伴奏がメロディとともに出力されるため、厚みのある賑やかな演奏を楽しむことができる。
また、ユーザによる演奏が中断した場合にもコードとリズムで構成された伴奏が流れ続けるため、賑やかで、ユーザが飽きずに楽しむことができる。
請求項3に記載の発明によれば、リズムが打楽器演奏又は打楽器演奏とベース演奏で構成されているため、賑やかで厚みのある演奏を楽しむことができる。
請求項4に記載の発明によれば、ユーザに、楽曲本来の拍子(テンポ)に乗って演奏を進めるように促すことができ、ユーザはゲーム感覚で演奏を楽しむことができる。
請求項5に記載の発明によれば、ユーザが演奏を止めたときでも本来演奏されるはずの楽音に対応するコード及びリズムが出力され続けるため、厚みのある賑やかな音を楽しむことができる。
また、ユーザが演奏を止めた次の楽音に対応するコード及びリズムを繰り返すことで、ユーザが演奏を再開したいと思ったときに、演奏を止めたところから容易に復帰することができる。
請求項6に記載の発明によれば、ユーザがボール型の発音玩具1をつく(バウンドさせる)動作等の振動を発生させる動作を演奏動作として検出するため、楽器等を演奏できないような幼い子供でも、容易に演奏を楽しむことができる。
請求項7に記載の発明によれば、年齢を問わず親しみやすい演奏装置とすることができる。
本実施形態における演奏装置である発音玩具の外観斜視図である。 図1に示す発音玩具の分解斜視図である。 図1に示す発音玩具の内部構成を示す平面図である。 本実施形態における演奏装置である発音玩具の概略制御構成を示す要部ブロック図である。 本実施形態における楽曲記憶部に記憶されている楽曲の各パートを示す説明図である。 本実施形態における発音玩具の出力処理を示すフローチャートである。
図1から図6を参照しつつ、本発明に係る演奏装置の一実施形態について説明する。なお、本実施形態においては、本発明に係る演奏装置が発音玩具である場合を例として説明するが、本発明の範囲は玩具に限定されない。
図1は、本実施形態における演奏装置である発音玩具の外観構成例を示す斜視図である。
図2は、発音玩具の分解斜視図であり、図3は、発音玩具の内部構成を示した平面図である。
図1に示すように、本実施形態において、発音玩具1は、外観形状がボール型に形成されている。
具体的には、図2及び図3に示すように、本実施形態の発音玩具1は、ボール形状(ほぼ球状)に形成された外装部2と、その内部に収容された装置本体3とを備えている。
外装部2は、外装本体21と外装本体21に装着される蓋部22とを有している。外装部2は、例えば高弾性を有するウレタン等で形成されている。なお、外装部2を形成する材料はここに例示したものに限定されない。
外装本体21は、一端に開口部212を有し、開口部212の内部には空洞部213が形成されている。図3では、外装本体21内部の空洞部213を破線で示している。
蓋部22は開口部212の形状・大きさに対応した径の円柱状の蓋本体221と、蓋本体221の開口部212内への挿入側端部に形成され、蓋本体221よりも径の大きなフランジ部222と、を有している。
外装本体21の空洞部213内であってフランジ部222が配置される位置に対応する部分は、内径が大きくフランジ部222の形状に合う大径部213aとなっている。
蓋部22(特にフランジ部222)は弾性変形可能となっており、フランジ部222の設けられている側から外装本体21の開口部212内に押し込むと、フランジ部222が変形しながら空洞部213内に入っていき、フランジ部222が大径部213aに達すると、大径部213aの形状・大きさまで復元して大径部213a内に係止される。
これにより、蓋部22は外装本体21から抜けないようになっている。フランジ部222が大径部213a内に係止されるまで蓋部22を空洞部213内に嵌め込むと、開口部が塞がれて、発音玩具1の全体が図1に示すようなボール状となる。
図2及び図3に示すように、空洞部213内には装置本体3(図3において二点鎖線で示す。)が収容される。
装置本体3は収容状態において、外装部2内のほぼ中央部に配置されるようになっている。装置本体3を外装部2のほぼ中央、すなわち発音玩具1全体のほぼ中央に配置することにより、重さが偏らずバウンドさせた際等に安定させることができる。
装置本体3は、ほぼ球状に形成された本体部31と、本体部31の外周部に突出形成された舌片32とを備えている。舌片32の設けられる位置や数、形状等は特に限定されないが、例えば、装置本体3を外装部2の空洞部213内に収容した際に奥側となる位置と蓋部22側となる位置にそれぞれ配置される。
図2及び図3に示すように、本実施形態において、外装部2の空洞部213の最奥部には、装置本体3の奥側の舌片32が収容されるスリット214が形成されている。また、蓋部22における挿入側端部は装置本体3の外形形状に沿う丸みを帯びた形状となっており、舌片32に対応する位置にスリット223が形成されている。
装置本体3の挿入方向奥側の舌片32がスリット214に嵌装され、蓋部22側の舌片32がスリット223に嵌装されることで、外装部2内において装置本体3が自由に動くことが抑制され、外装部2内における装置本体3の位置や姿勢を一定に保つことができる。
なお、装置本体3の挿入方向奥側等は、外装部2内に接着固定等されていてもよい。
外装部2内で装置本体3が自由に動かないようにすることにより、発音玩具1をバウンド等させても振動等により外装部2内における装置本体3の位置がずれることが防止される。
なお、外装部2内に収容される内部装置である装置本体3は、外装本体21と蓋部22とに密着固定されていてもよい。この場合には、舌片32やこれを受けるスリット214,223を設けない構成としてもよい。
図4は、本実施形態における発音玩具の概略の制御構成を示す要部ブロック図である。
図4に示すように、実施形態の発音玩具1は、装置本体3の内部に、電源部33、センサ34、ON/OFFスイッチ35、スピーカ361等で構成される音声出力部36、図示しない基板等に実装され発音玩具1の各部を制御する制御装置5等を備えている。
電源部33は、発音玩具1の各動作部に電源電圧を供給するものであり、例えば乾電池やボタン電池、電源回路等(いずれも図示せず)を備えて構成されている。なお、電源部33を構成する、発音玩具1に使用可能な電池は、特に限定されず、一次電池、二次電池いずれでもよい。
図示は省略するが、装置本体3における蓋部22側には、電源部33を構成する電池を交換可能な取出し口等が設けられており、電池交換の際には、ユーザは、蓋部22を外して、開口部212から装置本体3の取出し口を開け、適宜電池の交換等を行う。
センサ34は、ユーザによって発音玩具1であるボールをつく動作(バウンドさせる動作)等が行われた場合に、当該動作を、ユーザがメロディを演奏するための演奏動作として検出するものである。
後述するように、本実施形態ではセンサ34がユーザの演奏動作を検出すると音声が出力されるようになっており、センサ34はユーザがメロディを演奏するための演奏手段として機能する。
センサ34は、例えば、筒状ケース内に導電体ボールが封入されており、この導電体ボールがバウンド動作による移動によって筒状ケース内に設けられているいずれかの接点に接地するとパルスを出力する振動センサである。
なお、センサ34は発音玩具1に対して加えられる振動(演奏動作)を検知可能なものであればよく、その構成は特に限定されない。センサ34は、例えば、各種の振動センサの他、加速度センサ、衝撃センサ等であってもよい。
ON/OFFスイッチ35は、発音玩具1のON/OFFの切り替えを行うスイッチである。
ON/OFFスイッチ35がONとなると、電源部33から装置本体3の各部に電源電圧が供給され、演奏可能な状態となる。
ON/OFFスイッチ35は、例えば装置本体3における蓋部22側に設けられており、ユーザがスイッチ操作を行う際には、蓋部22を外して、開口部212からON/OFFスイッチ35を操作する。
なお、ON/OFFスイッチ35は、ユーザがアクセス可能な位置に配置されていればよく、ここに例示したものに限定されない。
ON/OFFスイッチ35は、スライド式のスイッチ等、幼児等手の力の弱いユーザでも簡単確実にスイッチ操作を行うことができる構成とすることが好ましい。
音声出力部36は、スピーカ361、D/A変換器362、出力音声増幅器363等を備えて構成されている。音声出力部36は、後述する発音制御部523によって制御され、後述するメロディ読取部521によって読み取られたメロディ(メロディパート)及び伴奏抽出部522によって読み取られた伴奏(伴奏パート)を出力する演奏出力手段として機能する。
本実施形態では、演奏手段であるセンサ(振動センサ)34によって振動が感知されると、発音制御部523の指示に従って予め定められたメロディ(メロディを構成する楽音)を出力するようになっている。
具体的には、本実施形態の音声出力部36は、後述する記憶部51の楽曲記憶部512に記憶されている楽曲データ(すなわち、イントロ記憶領域512a、メロディ記憶領域512b、伴奏記憶領域512cに記憶されているイントロ演奏データ、メロディパートデータ、伴奏パートデータ)に基づくイントロ演奏の音、メロディパートを構成する楽音、伴奏パートを構成するコードやリズム(ドラム演奏やベース演奏の音)等を出力させる。
すなわち、発音制御部523からイントロ演奏データ、メロディパートデータ、伴奏パートデータが送られて音声出力が指示されると、D/A変換器362においてこれらのデータがD/A変換されて振動となり、この振動が出力音声増幅器363において増幅された後、スピーカ361から所定のメロディや伴奏として出力される。
なお、図示は省略するが、装置本体3の外周面であってスピーカ361に対応する部分等には、スピーカ361から出力された音を装置本体3の外部に放音させるためのスピーカ放音孔が形成されていることが好ましい。
制御装置5は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等により構成されている制御部52と、図示しないROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成されている記憶部51と、を含んで構成されている。
図5に示すように、本実施形態において記憶部51は、プログラム記憶部511、楽曲記憶部512等を備えている。
プログラム記憶部511は、発音玩具1の各種機能を実現させるための各種プログラム等を記憶する。
楽曲記憶部512は、楽曲データ、すなわち、楽音で構成され予め定められた楽曲のメロディ及び当該メロディに対応した伴奏等が記憶されている記憶手段である。
本実施形態では、楽曲記憶部512に、イントロ演奏データを記憶するイントロ記憶領域512a、メロディパートデータを記憶するメロディ記憶領域512b、伴奏パートデータを記憶する伴奏記憶領域512c等が設けられている。楽曲記憶部512に記憶されているイントロ演奏データ、メロディパートデータ、伴奏パートデータは、それぞれ楽曲毎に対応付けて記憶されている。
なお、本実施形態において。楽曲記憶部512に記憶されている楽曲は、1曲であってもよいし、複数曲が記憶されていてもよい。
楽曲記憶部512に複数の楽曲が記憶されている場合、装置本体3にユーザが演奏する楽曲を選択するためのボタン等が設けられ、選択可能となっていてもよい。また、ユーザが楽曲を選択しなくても所定の順番に又はランダムに演奏される楽曲が自動的に選択されるようにしてもよい。
例えば、図5では、楽曲が「きらきらぼし」である場合の、メロディパート(図5において、単に「メロディ」とする。)、伴奏パート(図5において、単に「伴奏」とする。)の具体例を示している。
なお、イントロ演奏データの例については図示を省略している。
図5に示すように、「メロディ」は、「ド、ド、ソ、ソ」等、ある高さと長さを持ついくつかの楽音が前後に連続し、それがリズムに従って、連続的に進行する(演奏される)ことにより、何らかの音楽的内容をもつものである。
なお、図5では、3小節目までしか示していないが、楽曲記憶部512には、1つの楽曲につき楽曲1曲分のデータが記憶されている。
なお、ここに言う「1曲」は、厳密にいう曲全体である場合に限定されない。
例えば本来リピートのある曲をリピートなしにする等、本来の楽曲よりも短く編集されて1つの楽曲とされているものであってもよい。また、いわゆる「サビ」部分前後を切り出して1つの楽曲に編集したもの等であってもよい。
図5に示すように、「伴奏」は、コードとリズムで構成されている。
コードは、図5に示す1小節目のように、1つの小節全体を通して1つのコード(図5ではCメジャーコード)が対応付けられている場合もあるし、2小節目のように、1つの小節の中に2つのコード(図5では前半の2拍がFメジャーコード、後半の2拍がCメジャーコードとなっている。)が対応付けられている場合もある。
伴奏記憶領域512cに記憶されている伴奏パートデータは、各コードの長さ(すなわち、メロディとの対応において、どこまでが同じコードで、どこからコードが切り替わるのか)等の情報も含んでいる。
また、本実施形態においてリズムは、打楽器演奏とベース演奏により構成されている。
図5に示すように、本実施形態における打楽器演奏パートはドラムで構成されている。図5に示す「きらきらぼし」の例では、「タタタタ・タタタタ」とのリズムで各小節が構成されている。
なお、図5では、打楽器演奏パートがドラムで構成されている場合を示しているが、打楽器演奏パートは必ずしもドラムに限定されない。ドラム以外の各種パーカッションで構成されていてもよいし、ドラムとこれ以外のパーカッションとが混合されたものであってもよい。
また、ベース演奏パートは必須ではなく、リズムが、ドラム等の打楽器演奏パートのみで構成されているものであってもよい。
なお、記憶部51に記憶されているデータはここに例示されているものに限定されない。
例えば、楽曲のメロディに対応する歌(例えば「きらきらひかる…」等)のデータや各種の案内音声のデータ等が記憶されていてもよい。
また、制御部52は、機能的に見た場合、図4に示すように、メロディ読取部521、伴奏抽出部522、発音制御部523、判定部524等を備えている。
メロディ読取部521は、ユーザが演奏するメロディを読み取るメロディ読取手段である。
本実施形態では、演奏動作としての発音玩具1であるボールをつく動作(バウンドさせる動作)をセンサ34が検出すると、検出結果からメロディ読取部521がバウンドさせるテンポや回数等を解析し、ユーザが、楽曲中のメロディパートのうち、どの楽音をどの程度のテンポで演奏しているかを読み取る。
具体的には、メロディ読取部521は、メロディパートデータを記憶するメロディ記憶領域512bを参照しながら、現在の演奏動作が、楽曲における何小節目の何番目の楽音に対応するものか、演奏テンポはどの程度かを判断する。
メロディ読取部521による読取結果は、発音制御部523に送られ、読取結果に応じたメロディ(メロディを構成する楽音)がスピーカ361から出力される。
本実施形態では、イントロ演奏の後にユーザによる演奏が開始されるようになっており、例えば、図5に示す「きらきらぼし」であれば、イントロ演奏後、ユーザが1回発音玩具1であるボールをつく動作を行うと、メロディ読取部521は、1小節目の1つ目の楽音「き」に対応する「ド」の演奏動作があったと判断する。さらにユーザがボール(発音玩具1)をつく2回目の動作を行うと、1小節目の2つ目の楽音「ら」に対応する「ド」の演奏動作があったと判断する。
また、メロディ読取部521は、ユーザによるボール(発音玩具1)をつく動作の間隔(上記の例では1回目と2回目の間隔)から、ユーザによる演奏のテンポを判断する。
ボール(発音玩具1)をつく動作の間隔が短い場合には、速いテンポで演奏していると判断し、ボール(発音玩具1)をつく動作の間隔が長い場合には、遅いテンポで演奏していると判断する。
例えば「きらきらぼし」の場合、4/4拍子であり、1小節に4拍入ること自体は変わらないが、演奏のテンポが速い場合には、例えば「タン・タン・タン・タン」と1音ずつの間隔が短くなり、演奏のテンポが遅い場合には、例えば「ターン・ターン・ターン・ターン」と1音ずつの間隔が長くなる。
伴奏抽出部522は、ユーザが演奏するメロディに対応した伴奏(すなわち、伴奏パートデータ)を記憶手段である記憶部51の楽曲記憶部512の伴奏記憶領域512cから自動的に抽出する伴奏抽出手段として機能する。
図5に示すように、本実施形態では、伴奏として、コードと、リズムであるドラム演奏パート及びベース演奏パートとを演奏するようになっており、伴奏抽出部522は、メロディ読取部521によって読み取られたメロディ(メロディを構成する楽音)に対応するコード、ドラム、ベースからなる伴奏パートのデータを伴奏記憶領域512cから抽出する。
伴奏抽出部522による抽出結果は、発音制御部523に送られ、抽出結果に応じた伴奏(コード及びリズム)がスピーカ361から出力される。
例えば、図5に示す楽曲の場合、メロディ読取部521によって読み取られたメロディ(メロディを構成する楽音)が1小節目1拍目の「ド」である場合、伴奏抽出部522は、これに対応するコードであるCメジャーと、ドラム及びベースのリズムを抽出する。
また、メロディ読取部521によって読み取られたメロディ(メロディを構成する楽音)が2小節目1拍目の「ラ」である場合、伴奏抽出部522は、これに対応するコードであるFメジャーと、ドラム及びベースのリズムを抽出する。
また、伴奏抽出部522は、ユーザがある楽音においてメロディの演奏を止めたとき、すなわち、後述する判定部524において、ユーザによる演奏動作がないと判定されたときに、ユーザによる最後の演奏動作に対応する楽音の次の楽音に対応した伴奏パートのデータ(すなわち、次の楽音に対応するコードとリズム)を伴奏記憶領域512cから自動的に抽出し、抽出結果を発音制御部523に送る。
この場合には、発音制御部523が音声出力部36を制御することで、音声出力部36のスピーカ361から伴奏抽出部522により抽出された伴奏(すなわち、コード及びリズム)を繰り返し出力させる。
なお、判定部524において、ユーザによる演奏動作がないと判定されたときの対応については後に詳述する。
発音制御部523は、音声出力部36を制御してスピーカ361から所定の楽音等を出力させるものである。
具体的には、発音制御部523は、メロディ読取部521によって読み取られたメロディ(メロディパートデータに基づくメロディ)及び伴奏抽出部522によって読み取られた伴奏(伴奏パートデータに基づくコード、ドラム演奏及びベース演奏)をスピーカ361から出力させる。
判定部524は、ユーザが演奏を止めたか否かを判定する判定手段である。
具体的には、判定部524は、メロディ読取部521がユーザの演奏するテンポを判断すると、楽曲の演奏中、当該テンポに従えば次の演奏動作が行われるはずのタイミングで行われたか否かを判断する
すなわち、図5に示す例で、1小節目の演奏が開始され、「ド・ド・ソ」までが、「タン・タン・タン」というテンポ(例えば、テンポ=120)で演奏された場合、次の「タン」が来るはずのタイミングでセンサ34による演奏動作の検出がされなかった場合、すなわち、当該タイミングでユーザがボール(発音玩具1)をつかなかった場合、判定部524は、ユーザが演奏を止めたと判定する。
なお、本来次の演奏動作が行われるタイミングとのずれをどの程度厳密に判定するかは適宜設定可能な事項である。
例えば、本来のタイミングよりも1秒早くボールをついた場合や、本来のタイミングよりも1秒遅くボールをついた場合には、ユーザが演奏を止めたとは判定せず、誤差範囲としてメロディの出力及びこれに対応する伴奏の出力を継続させるようにしてもよい。
ユーザが演奏を止めたか否かをあまり厳密なタイミングで判断してしまうと、わずかでもボール(発音玩具1)をつくタイミングがずれてしまうとメロディの出力が止まってしまい、楽器・玩具として楽しむことができない。このため、適宜許容される誤差範囲を設定することが好ましい。
なお、イントロ演奏後、最初の演奏動作が行われたか否かの判定は、楽曲ごとにデフォルトとして設定されているテンポによってもよい。
この場合、例えば、楽曲にデフォルトとして設定されている120のテンポで「タン・タン・タン・タン…」というイントロ演奏が出力された後、次の「タン」が来るはずのタイミングでセンサ34による演奏動作の検出がされなかった場合、すなわち、当該タイミングでユーザがボール(発音玩具1)をつかなかった場合、判定部524は、ユーザの演奏がないと判定する。
また、演奏中においても、メロディ読取部521は、演奏される楽曲本来の拍子(すなわち、楽曲ごとにデフォルトとして設定されているテンポ)と同じタイミングでユーザが演奏するメロディを読み取るものとしてもよい。
ユーザのテンポ(すなわち複数回の演奏動作の間隔から判断されるテンポ)でユーザが演奏するメロディを読み取ることとすると、ユーザのテンポが遅すぎる場合に、演奏が間延びしてしまうおそれがある。
この点、楽曲本来の拍子に合わせてメロディを読み取ることとし、ユーザのテンポが遅すぎて、楽曲本来の拍子に合わない場合には、メロディ読取部521がメロディを読み取れず、判定部524がユーザの演奏がないと判定することとした場合には、ユーザに楽曲本来の拍子(テンポ)に乗って演奏を進めることを促すことができ、ゲーム感覚で演奏を楽しむことができる。
ここで、判定部524がユーザによる演奏動作がないと判定したときの対応について詳述する。
ユーザによるメロディ演奏が行われている途中で所定のタイミングでユーザによる次の演奏動作がなく、判定部524によりユーザの演奏がないと判定された場合、伴奏抽出部522は、前述のように、ユーザによる最後の演奏動作に対応する楽音の次の楽音に対応した伴奏パートのデータ(すなわち、次の楽音に対応するコードとリズム)を伴奏記憶領域512cから自動的に抽出し、抽出結果を発音制御部523に送る。
例えば、図5に示す例では、1小節目の4拍目の「ら」に対応する「ソ」の楽音の演奏動作があったのち、所定のタイミングで次の演奏動作が行われず、判定部524によりユーザの演奏がないと判定された場合、伴奏抽出部522は、メロディ読取部521により最後に読み取られた1小節目の4拍目の「ソ」の次の楽音である2小節目の1拍目の「ひ」に対応する「ラ」の楽音に応じた伴奏パートのデータを伴奏記憶領域512cから抽出する。
具体的には、伴奏抽出部522は、伴奏記憶領域512cから2小節目の1拍目の「ラ」に対応するコードであるFメジャー及びドラム及びベースのリズムを抽出する。
この場合、発音制御部523は、Fメジャーコードと2小節目の始めからのドラム及びベースのリズムを繰り返す演奏を伴奏として出力するように音声出力部36を制御する。
また、例えば、図5における2小節目の2拍目の「か」に対応する「ラ」の楽音の演奏動作があったのち、所定のタイミングで次の演奏動作が行われず、判定部524によりユーザの演奏がないと判定された場合、伴奏抽出部522は、メロディ読取部521により最後に読み取られた2小節目の2拍目の「ら」の次の楽音である2小節目の3拍目の「る」に対応する「ソ」の楽音に応じた伴奏パートのデータを伴奏記憶領域512cから抽出する。
具体的には、伴奏抽出部522は、伴奏記憶領域512cから2小節目の3拍目の「ソ」に対応するコードであるCメジャー及びドラム及びベースのリズムを抽出する。
この場合、発音制御部523は、Cメジャーコードと2小節目の始めからのドラム及びベースのリズムを繰り返す演奏を伴奏として出力するように音声出力部36を制御する。
なお、1つの小節の途中でリズムが変化している場合には、変化した先のリズムをコードとともに出力させてもよい。
例えば、1小節が「タン・タン・タ・タン」というリズムで構成されている場合、1小節の前半(例えば4拍中の2拍目)でユーザによる演奏動作が途切れると、伴奏抽出部522は、次の楽音(例えば4拍中の3拍目の楽音)に対応するコードと、1小節の後半の「タ・タン」のリズムを刻むドラム及びベースを伴奏として抽出する。
なお、例えば、図5における2小節目の3拍目の「る」に対応する「ソ」の演奏動作があったのち、所定のタイミングで次の演奏動作が行われず、判定部524によりユーザの演奏がないと判定された場合、メロディ読取部521により最後に読み取られた2小節目の3拍目の「ソ」の次の拍は休符である。
このような場合には、伴奏抽出部522は、次の楽音である3小節目の1拍目の「お」に対応する「ファ」に応じたコードと3小節目のリズムのデータを伴奏記憶領域512cから抽出する。
なお、イントロ演奏後、ユーザによる演奏動作がなく、判定部524によりユーザの演奏がないと判定された場合には、伴奏抽出部522は、イントロ演奏後の、メロディの最初の楽音に対応する伴奏パートのデータ(すなわち、次の楽音に対応するコードとリズム)を伴奏記憶領域512cから抽出し、抽出結果を発音制御部523に送る。
例えば図5の例では、伴奏抽出部522は、伴奏記憶領域512cから1小節目の1拍目の「き」に対応する「ド」に応じたコードであるCメジャー及び1小節目のドラム及びベースのリズムを抽出する。
この場合、発音制御部523は、ユーザによる演奏動作がセンサ34によって検出されるまで、Cメジャーコードと1小節目の始めからのドラム及びベースのリズムを繰り返す演奏を伴奏として出力するように音声出力部36を制御する。
なお、ユーザによる演奏動作が途切れてから所定時間以上が経過すると、自動的に電源をOFFするように設定されていてもよい。
次に、図6を参照しつつ、本実施形態における発音玩具1の作用について説明する。
ユーザがON/OFFスイッチ35を操作して発音玩具1の主電源がONとなると、制御装置5等、発音玩具1の各部が起動する。
伴奏抽出部522は、所定の、又はユーザによって選択された楽曲のイントロ演奏をイントロ記憶領域512aから抽出して発音制御部523に送り、発音制御部523は伴奏抽出部522によって抽出されたイントロ演奏をスピーカ361から出力させる(ステップS1)。
例えば「きらきらぼし」の例では、「きらきらぼし」のイントロ演奏部分が出力される。
なお、イントロ演奏の開始は、発音玩具1の電源がONとなることで自動的に開始されてもよいが、この場合に限定されず、ボール(発音玩具1)をつく動作等、ユーザによるボール(発音玩具1)に対する何らかのアクションがセンサ34によって検出されたときに、イントロ演奏が開始されるようにしてもよい。
イントロ演奏が開始されると、制御装置5は、センサ34からの出力をみることによって、ユーザによる演奏動作が検出されたか否かを判断する(ステップS2)。本実施形態では、ユーザがボール(発音玩具1)をつく動作をすると、その振動が演奏動作としてセンサ34により検出される。
そして、ユーザによる演奏(すなわちボールをつくことによる振動)が検出されない場合(ステップS2;NO)には、イントロ演奏後の最初のメロディ(メロディを構成する最初の楽音)に対応したコード、予め決められた拍子のリズムを繰り返しスピーカ361から出力させる(ステップS3)。
すなわち、伴奏抽出部522が、伴奏記憶領域512cを参照することで、イントロ演奏後の1小節目の1拍目の楽音に対応した伴奏としてのコード及びリズム(ドラム演奏及びベース演奏)を伴奏記憶領域512cから抽出し、抽出結果を発音制御部523に送る。
この場合、伴奏としてのコード及びリズムの演奏は、楽曲ごとにデフォルトとして設定されているテンポによって行われる。
例えば、楽曲(「きらきらぼし」等)にデフォルトとして設定されているテンポが「タン・タン・タン・タン…」というテンポ=120である場合、伴奏としてのコード及びリズムは当該テンポで出力される。
なお、伴奏を出力している間も、制御装置5は、ステップS2に戻って、常にユーザによる演奏動作がセンサ34によって検出されたかの判断を繰り返す。
そして、イントロ演奏後、ユーザによる演奏(すなわちボールをつくことによる振動)が検出された場合(ステップS2;YES)には、演奏に応じたメロディ、メロディに対応したコード、リズムをスピーカ361から出力させる(ステップS4)。
すなわち、メロディ読取部521がメロディ記憶領域512bを参照することで、当該演奏動作に対応した1小節目の1拍目の楽音がどの楽音であるか、を読み取り、読取結果を発音制御部523に送る。
例えば図5に示す「きらきらぼし」の例では、1小節目の1拍目の楽音として「ド」が読み取られ、発音制御部523に送られる。
また、伴奏抽出部522が、メロディ読取部521によって読み取られたメロディ(1小節目の1拍目を構成する楽音)に対応した伴奏としてのコード及びリズム(ドラム演奏及びベース演奏)を伴奏記憶領域512cから抽出し、抽出結果を発音制御部523に送る。
例えば図5に示す「きらきらぼし」の例では、1小節目の1拍目のコード(Cメジャー)及びドラム演奏パート・ベース演奏パートのデータが読み取られ、発音制御部523に送られる。
メロディ読取部521による読取結果及び伴奏抽出部522による抽出結果が送られると、発音制御部523は、読取結果であるメロディ(メロディを構成する楽音)及び抽出結果であるコード及びリズムをスピーカ361から出力させる。
演奏動作がセンサ34により検出され、演奏に応じたメロディ、メロディに対応したコード、リズムがスピーカ361から出力された場合(すなわち、ステップS4)には、制御装置5は、さらに、楽曲を構成するメロディが終了したか否かを判断する(ステップS5)。
そして、楽曲を構成するメロディが終了した場合(ステップS5;YES)には、発音玩具1による演奏を終了させる。
すなわち、例えば、「きらきらぼし」1曲分の演奏動作が終了すると、発音玩具1による演奏が終了する。
なお、発音玩具1の楽曲記憶部512に複数の楽曲が記憶されている場合、順次に又はランダムに自動的に次の楽曲のイントロ演奏が開始されるようにしてもよい。また、電源がOFFとならない限りは、例えば「きらきらぼし」をイントロ演奏から再度繰り返してもよい。
楽曲を構成するメロディが終了していない場合(ステップS5;NO)には、さらに、制御装置5は、センサ34からの出力をみることによって、ユーザによる演奏が検出されたか否かを判断する(ステップS6)。
そして、ユーザによる演奏が検出された場合(ステップS6;YES)には、ステップS4に戻って処理を繰り返す。
他方、ユーザによる演奏が検出されない場合(ステップS6;NO)には、次のメロディ(メロディを構成する楽音)に対応したコード及びリズムを繰り返しスピーカ361から出力させる(ステップS7)。
すなわち、伴奏抽出部522は、メロディ読取部521によって最後に読み取られたメロディ(メロディを構成する楽音)の次の楽音に対応した伴奏としてのコード及びリズム(ドラム演奏及びベース演奏)を伴奏記憶領域512cから抽出し、抽出結果を発音制御部523に送る。
例えば、図5に示す「きらきらぼし」の例において、メロディ読取部521によって最後に読み取られたメロディ(メロディを構成する楽音)が3小節目の2拍目の「ファ」である場合(すなわち、3小節目の2拍目の「ファ」まで演奏してユーザの演奏が途切れた場合)には、伴奏抽出部522は、次の楽音である3小節目の3拍目の「ミ」に対応するコードであるGメジャーと、3小節目の初めからのリズム(ドラム演奏及びベース演奏)を伴奏記憶領域512cから抽出する。
伴奏抽出部522による抽出結果が発音制御部523に送られると、当該抽出結果に基づくコード及びリズムがスピーカ361から出力される。
制御装置5は、ユーザによる最後の演奏動作が検出されてから所定時間が経過したか否かを判断し(ステップS8)、経過している場合(ステップS8;YES)には、発音玩具1による演奏処理を終了する。
他方、所定時間が経過していない場合(ステップS8;NO)には、ステップS6に戻って処理を繰り返す。
このように、ユーザによる演奏動作が途切れた場合に、コード及びリズムで構成される伴奏パートが演奏され、無音にならないようにすることで、ユーザを飽きさせず、楽しさを持続させることができる。また、演奏動作が途切れた部分の次の伴奏パートを繰り返し出力させることで、一旦ユーザによる演奏が中断した場合でも演奏動作を再開しやすい。
なお、ステップS8において所定時間の経過を見ることは必須ではなく、ユーザが電源をOFFとするまで演奏処理を繰り返してもよい。
また、逆に楽曲のイントロ演奏後、例えばステップS3の後等に、所定時間を経過しても何ら演奏動作が行われないときは自動で電源をOFFとするように構成してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、楽音で構成され予め定められた楽曲のメロディと当該メロディに対応した伴奏とが記憶されている記憶手段としての楽曲記憶部512と、ユーザがメロディを演奏するための演奏手段としてのセンサ34と、ユーザが演奏するメロディを読み取るメロディ読取部521と、ユーザが演奏するメロディに対応した伴奏を楽曲記憶部512(本実施形態では伴奏記憶領域512c)から自動的に抽出する伴奏抽出部522と、メロディ読取部521によって読み取られたメロディ及び伴奏抽出部522によって抽出された伴奏を出力するスピーカ361を、発音玩具1が備えている。
このため、ユーザが演奏するメロディとこれに対応する伴奏をスピーカから出力させることができる。
そして、ユーザが演奏を止めたか否かを判定部524において判定し、ユーザがある楽音においてメロディの演奏を止めたとき、伴奏抽出部522は、次の楽音に対応した伴奏を伴奏記憶領域512cから自動的に抽出し、抽出された伴奏をスピーカ361から繰り返し出力させるようになっている。
このため、ユーザが演奏を止めたときでも無音にならず、飽きずに楽しむことができる。
また、ユーザが演奏を止めた次の楽音に対応する伴奏を繰り返すことで、ユーザが演奏を再開したいと思ったときに、演奏を止めたところから容易に復帰することができる。
本実施形態では、伴奏パートが、コードとリズムで構成されている。
このため、ユーザによる演奏動作自体は単音のメロディのみの単純なものとした場合でも、厚みのある賑やかな演奏を楽しむことができる。
リズムは、打楽器演奏又は打楽器演奏とベース演奏により構成されている。
このため、伴奏パートが厚みのある賑やかな演奏となり、ユーザが飽きずに楽しむことができる。
また、メロディ読取部521が、演奏される楽曲の拍子(テンポ)と同じタイミングでユーザが演奏するメロディを読み取ることとした場合には、楽曲本来の拍子(テンポ)に乗って演奏を進めることを促すことができ、ゲーム感覚で楽しむことができる。
本実施形態では、ユーザがある楽音においてメロディの演奏を止めたとき、伴奏抽出部522は、次の楽音に対応するコードとリズムとを伴奏記憶領域512cから自動的に抽出し、伴奏抽出部522により抽出されたコード及びリズムをスピーカ361から繰り返し出力させる。
これにより、ユーザが演奏を止めたときでも本来演奏されるはずの楽音に対応するコード及びリズムが繰り返し出力され、厚みのある賑やかな音を楽しむことができる。
また、ユーザが演奏を止めた次の楽音に対応する伴奏を繰り返すことで、ユーザが演奏を再開したいと思ったときに、演奏を止めたところから容易に復帰することができる。
本実施形態では、ユーザがボール型の発音玩具1をつく(バウンドさせる)と、振動センサがその振動を感知して演奏動作があったと判断され、予め定められたメロディが出力される。
このため、楽器等を演奏できないような幼い子供でも、ボール(発音玩具1)をつく簡易な動作によって容易に演奏を楽しむことができる。
本実施形態の発音玩具1は、外観形状がボール型に形成されている。
このため、毬をつくようにテンポよくボールをつくことで、メロディとこれに対応する伴奏を出力させることができ、誰でも簡易に演奏を楽しむことができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、演奏装置がボール型の発音玩具1である場合を例示したが、演奏装置の形状等はこれに限定されない。
例えば、ユーザが鍵盤を叩くことで演奏するピアノ型の演奏装置やばち等で叩くことで演奏する太鼓型の演奏装置等であってもよい。
また、玩具である場合に限定されず、本実施形態に示したような構成を有する電子楽器であってもよい。
また、本実施形態では、ボール型の発音玩具1をつく(床や壁等でバウンドさせる)動作(動作により生じる振動)を演奏動作として演奏手段であるセンサ34で検出する場合を例示したが、演奏動作はこれに限定されない。
例えば、複数人でボール型の発音玩具1を投げ合う等の動作により生じる振動を演奏手段であるセンサ34で検出してもよい。
また、演奏手段は、ユーザよる動作で生じる振動等を検出するセンサ34に限定されない。
例えば、鍵盤楽器や鍵盤楽器型の玩具の場合、演奏手段は、鍵盤を叩く(押す)押鍵操作を検出する圧力センサ等であってもよい。
また、1小節の途中でユーザによる演奏が途切れた場合、伴奏パートを構成するリズム(ドラム演奏及びベース演奏)をどのように出力させるかは本実施形態に示したものに限定されない。
例えば、当該1小節の中に含まれるリズムであって、演奏が途切れた次の楽音に対応するリズムの一部を繰り返し出力させてもよいし、演奏が途切れた次の楽音に必ずしも対応しなくても当該小節内で特徴的なリズムを切り出して繰り返し出力させてよい。
また、本実施形態では、1回の演奏動作(発音玩具1であるボールをつく動作)について1つの楽音が出力される場合を例示したが、演奏動作と出力される楽音との対応はここに示した例に限定されない。
例えば、楽曲によっては、1回の演奏動作に対して2つの楽音や4つの楽音を出力(発音)させてもよい。テンポが速い楽曲等では、1回の演奏動作に対して複数の楽音を発生させた方が自然な演奏となる場合もある。
すなわち、テンポ(BPM)120等、比較的テンポの速い楽曲の場合、1回の演奏動作について1つの楽音を出力するとした場合、1秒間に2回等、かなりの速さで演奏動作(発音玩具1であるボールをつく動作)を行わなければならない。
そこで、例えば4/4拍子の曲の場合に、ボール(発音玩具1)をバウンドさせたとき、地面にボールが着いた時点で4分音符1音、手に戻ってきた時点で4分音符1音の演奏動作と判定してそれぞれ音声出力を行ってもよい。
さらに、例えば8分音符の場合に、地面にボールが着いた時点で8分音符2音を音声出力させる等してもよい。
なお、逆にテンポが遅い楽曲の場合には、ユーザの演奏動作とメロディやリズムとの対応がずれることもありうるが、ユーザが演奏動作を繰り返すうちに自然にテンポが合っていくものと想定されるため、問題とならない。
また、本実施形態では、ユーザによる演奏動作に応じて音を出力させるものを例示したが、演奏装置である発音玩具1にLED等の発光手段を備え、演奏手段(センサ)がユーザによる演奏動作を検出すると音を出力させるとともに、適宜発光手段が発光するようにしてもよい。
このようにすることで、より変化に富んだ反応を楽しむことのできる演奏装置を実現できる。
1 玩具本体
2 外装部
3 装置本体
5 制御装置
34 センサ
35 ON/OFFスイッチ
36 音声出力部
51 制御部
52 記憶部
361 スピーカ
512 楽曲記憶部
521 メロディ読取部
521 伴奏抽出部
523 発音制御部
524 判定部

Claims (7)

  1. 楽音で構成され予め定められた楽曲のメロディと当該メロディに対応した伴奏とが記憶されている記憶手段と、
    ユーザが前記メロディを演奏するための演奏手段と、
    ユーザが演奏する前記メロディを読み取るメロディ読取手段と、
    ユーザが演奏する前記メロディに対応した伴奏を前記記憶手段から自動的に抽出する伴奏抽出手段と、
    前記メロディ読取手段によって読み取られた前記メロディ及び前記伴奏抽出手段によって抽出された伴奏を出力する演奏出力手段と、
    ユーザが演奏を止めたか否かを判定する判定手段と、
    を備え、
    ユーザがある楽音において前記メロディの演奏を止めたとき、
    前記伴奏抽出手段は、次の楽音に対応した伴奏を前記記憶手段から自動的に抽出し、
    前記演奏出力手段は、前記伴奏抽出手段により抽出された伴奏を繰り返し出力することを特徴とする演奏装置。
  2. 前記伴奏は、コードとリズムで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の演奏装置。
  3. 前記リズムは、打楽器演奏又は打楽器演奏とベース演奏により構成されていることを特徴とする請求項2に記載の演奏装置。
  4. 前記メロディ読取手段は、演奏される楽曲の拍子と同じタイミングでユーザが演奏する前記メロディを読み取ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の演奏装置。
  5. ユーザがある楽音において前記メロディの演奏を止めたとき、
    前記伴奏抽出手段は、次の楽音に対応するコードとリズムとを前記記憶手段から自動的に抽出し、
    前記演奏出力手段は、前記伴奏抽出手段により抽出されたコード及びリズムを繰り返し出力することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の演奏装置。
  6. 前記演奏手段は振動センサであり、
    前記演奏出力手段は、前記振動センサにより振動が感知されると、予め定められたメロディを出力することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の演奏装置。
  7. 外観形状がボール型に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の演奏装置。
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