JP2020148587A - 光コヒーレントセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】アクティブノイズキャンセラーの技術を用いることで、連続光光源の位相雑音を除去可能にする。【解決手段】干渉信号生成部と、位相変動信号生成部と、信号処理部とを備えて構成される。干渉信号生成部は、連続光を生成し、連続光をプローブ光と参照光に2分岐し、参照光を第1の参照光及び第2の参照光に2分岐し、及び、プローブ光が測定対象物で散乱した散乱光と、第1の参照光とをコヒーレント検波することにより干渉信号を生成する。位相変動信号生成部は、第2の参照光の位相変動を示す位相変動信号を生成する。信号処理部は、干渉信号と、位相変動信号から、アクティブノイズキャンセラーの技術を用いて連続光の位相雑音を相殺することにより、散乱光の位相変化を検出する。【選択図】図1

Description

この発明は、光コヒーレントセンサに関する。
光通信や光センシングで用いられるレーザーには、位相雑音が重畳されている。
例えば、位相変調信号を用いる光コヒーレント通信の場合、信号光と局発光の位相雑音の大きさに比例して復調性能が悪化する。このため、レーザー光源として、低位相雑音の光源を用いることが望ましい。
同様の現象が、光のコヒーレンス性を用いる光センサ(以下、光コヒーレントセンサとも称する。)にも当てはまる。光コヒーレントセンサとして、例えば、レーザードップラー振動計がある(例えば、特許文献1参照)。
図4を参照して、レーザードップラー振動計の従来例を説明する。図4は、レーザードップラー振動計の従来例を説明するための模式図である。
連続光光源(レーザー光源)10から出力された、直線偏光状態の連続光は、第1の偏光ビームスプリッタ(PBS)21で、直線偏光状態のプローブ光と参照光に2分岐される。プローブ光と参照光の偏光方向は互いに直交している。プローブ光は、第2のPBS22を経て、λ/4板30に送られる。プローブ光は、λ/4板30において、直線偏光から円偏光に変換される。円偏光に変換されたプローブ光は、測定対象物に照射される。
プローブ光が測定対象物で散乱した散乱光は、λ/4板30に入射される。散乱光は、λ/4板30において、円偏光から直線偏光に変換される。ここで、λ/4板30に入力されたプローブ光の偏光方向と、λ/4板30から出力される散乱光の偏光方向は、互いに直交する。直線偏光に変換された散乱光は、第2のPBS22を経て、第3のPBS23に送られる。
参照光は、偏光状態を維持したまま、ミラー40で反射され、周波数シフタ50に送られる。参照光は、周波数シフタ50で、発振器310で生成された発振信号を用いて、発振周波数Δfの周波数シフトを受けた後、第3のPBS23に送られる。
第3のPBS23では、散乱光と参照光が、同じ偏光状態で干渉して干渉光を生成する。干渉光は、光電変換器60で干渉電気信号に変換される。干渉電気信号は、増幅器70で所定のレベルまで増幅された後、周波数弁別器80で位相の瞬時微分値、すなわち、瞬時周波数に変換される。この瞬時周波数からドップラーシフトによる周波数シフトが検出され、測定対象物の速度が得られる。
特開平4−218731号公報
https://www.ljmu.ac.uk/~/media/files/ljmu/about-us /faculties-and-schools/tae/geri/onedimensionalphaseunwrapping_finalpdf http://www.cs.cmu.edu/~aarti/pubs/ANC.pdf
ここで、レーザードップラー振動計では、測定対象物までの距離が大きいほど、散乱光と参照光とが干渉するまでの両者の時間差が大きくなる。このため、連続光光源として位相雑音が大きいレーザー光源を用いると、干渉信号から位相情報を検出するのが難しくなる。
従って、レーザードップラー振動計に用いられるレーザー光源は、狭線幅であり、高いコヒーレンス性を有していることが要求される。
しかし、このような狭線幅光源は、一般的に非常に高価であり、レーザードップラー振動計の光学系が高価となる一因となっている。
上述の課題に鑑みて、この発明に係る発明者らが鋭意検討したところ、アクティブノイズキャンセラーの技術を用いて、レーザー光源の位相雑音を除去することにより、狭線幅光源が不要になることを見出した。
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、この発明の目的は、アクティブノイズキャンセラーの技術を用いることで、連続光光源の位相雑音を除去可能な、光コヒーレントセンサを提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明の光コヒーレントセンサは、干渉信号生成部と、位相変動信号生成部と、信号処理部とを備えて構成される。干渉信号生成部は、連続光を生成し、連続光をプローブ光と参照光に2分岐し、参照光を第1の参照光及び第2の参照光に2分岐し、及び、プローブ光が測定対象物で散乱した散乱光と、第1の参照光とをコヒーレント検波することにより干渉信号を生成する。位相変動信号生成部は、第2の参照光の位相変動を示す位相変動信号を生成する。信号処理部は、干渉信号と位相変動信号から、アクティブノイズキャンセラーの技術を用いて連続光の位相雑音を相殺することにより、散乱光の位相変化を検出する。
この発明の光コヒーレントセンサによれば、アクティブノイズキャンセラーの技術を用いて、連続光光源の位相雑音を除去するので、高コストな狭線幅光源が不要となる。
この発明の光コヒーレントセンサを説明するための模式図である。 光コヒーレントセンサが備える位相変動信号生成部を説明するための模式図である。 光コヒーレントセンサが備える信号処理部を説明するための模式図である。 レーザードップラー振動計の従来例を説明するための模式図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の形状、大きさ及び配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
図1〜3を参照して、この発明の一実施形態に係る光コヒーレントセンサを説明する。図1は、この発明の光コヒーレントセンサを説明するための模式図である。図2は、光コヒーレントセンサが備える位相変動信号生成部を説明するための模式図である。図3は、光コヒーレントセンサが備える信号処理部を説明するための模式図である。
ここでは、光コヒーレントセンサの構成例として、レーザードップラー振動計を説明する。
レーザードップラー振動計は、干渉信号生成部100と、位相変動信号生成部200と、発振信号生成部300と、信号処理部400とを備えて構成される。
干渉信号生成部100は、連続光光源110、第1〜第3の偏光ビームスプリッタ(PBS)121〜123、λ/4板130、ミラー140、周波数シフタ150、光電変換器160、第1のバンドパスフィルタ(BPF)170、及び、第1のアナログ・ディジタル変換器(ADC)180を備える。
連続光光源110は、コヒーレント光を生成可能な、例えば、任意好適な従来周知のレーザー光源で構成される。連続光光源110は、直線偏光状態である連続光を生成する。連続光光源110が生成した連続光は、第1のPBS121に送られる。
第1のPBS121は、入力端、第1の出力端、及び、第2の出力端を有する。第1のPBS121は、入力端を経て入力された連続光を2つの直交した直線偏光状態の光に2分岐する。2分岐された一方は第1の出力端から出力されて、プローブ光として、第2のPBS122に送られる。また、2分岐された他方は、第2の出力端から参照光として出力される。
第2のPBS122は、入力端、入出力端、出力端を有する。第2のPBS122は、入力端を経て入力されたプローブ光を、入出力端から出力する。入出力端から出力されたプローブ光は、λ/4板130に送られる。
λ/4板130は、第2のPBS122から受けた直線偏光状態のプローブ光を、円偏光状態に変換する。円偏光状態に変換されたプローブ光は、測定対象物に照射される。また、λ/4板130は、測定対象物から受けた円偏光状態の散乱光を、直線偏光状態に変換する。直線偏光状態に変換された散乱光は、第2のPBS122に送られる。ここで、直線偏光状態のプローブ光は、λ/4板130を2回通過して、直線偏光状態の散乱光になる。このため、λ/4板130に入力される直線偏光状態のプローブ光と、λ/4板130から出力される直線偏光状態の散乱光とは、偏光方向が直交する。
第2のPBS122は、入出力端から入力された散乱光を、出力端から出力する。出力端から出力された散乱光は、第3のPBS123に送られる。
第1のPBS121の第2の出力端から出力された参照光は第1の参照光と第2の参照光とに2分岐される。第1の参照光は、ミラー140に送られ、第2の参照光は、位相変動信号生成部200に送られる。
ミラー140に送られた第1の参照光は、偏光状態を維持したまま反射され、周波数シフタ150に送られる。周波数シフタ150は、例えば、AOM(Acoustic Optic Modulator)で構成される。周波数シフタ150は、発振信号生成部300で生成された周波数Δfの発振信号を用いて、周波数シフタ150を伝播する光に対して、周波数Δfの周波数シフトを与える。周波数シフタ150で周波数Δfの周波数シフトを受けた第1の参照光は、第3のPBS123に送られる。
第3のPBS123は、第1の入力端、第2の入力端、及び、出力端を有する。第3のPBS123の第1の入力端には、第2のPBS122から送られた散乱光が入力される。また、第3のPBS123の第2の入力端には、周波数シフタ150から送られた第1の参照光が入力される。
第3のPBS123は、第1の入力端及び第2の入力端を経て入力された、同じ偏光状態の散乱光及び第1の参照光を干渉させて、干渉光を生成する。干渉光は、光電変換器160に送られる。
光電変換器160は、例えば、フォトダイオード(PD)で構成される。光電変換器160は、干渉光を干渉電気信号に変換する。干渉電気信号は、周波数Δfを中心としたビート信号である。干渉電気信号は、周波数Δf近傍に、ドップラーシフトによる位相変調成分を含む。
干渉電気信号は、第1のBPF170に送られる。第1のBPF170は、アンチエイリアシングフィルタとして機能する。第1のBPF170は、干渉電気信号の、ドップラーシフトによる位相変調成分を含む、Δf近傍の周波数成分を抽出する。第1のBPF170で抽出された周波数成分を含む干渉電気信号は、第1のADC180に送られる。
第1のADC180は、第1のBPF170から送られた干渉電気信号をディジタル信号に変換して干渉信号を得る。このディジタル信号である干渉信号は、信号処理部400に送られる。
図2を参照して、位相変動信号生成部について説明する。位相変動信号生成部は、第2の参照光の位相変動を示す位相変動信号を生成する。
位相変動信号生成部200は、分岐部210、周波数シフタ230、遅延部240、合波部250、光電変換器260、第2のBPF270、及び、第2のADC280を備える。
分岐部210は、第2の参照光を第1光路及び第2光路に2分岐する。
周波数シフタ230は、第1光路に設けられている。周波数シフタ230は、例えば、AOMで構成される。周波数シフタ230は、発振信号生成部300で生成された周波数Δfの発振信号を用いて、周波数シフタ230を伝播する光に対して、発振周波数Δfの周波数シフトを与える。周波数シフタ230で発振周波数Δfの周波数シフトを受けた光は、合波部250に送られる。
遅延部240は、第2光路に設けられている。遅延部240は、第2光路を伝播する光に対して、時間τの遅延を与える。遅延部240で遅延を受けた光は、合波部250に送られる。
合波部250は、第1光路及び第2光路を伝播する光を合波して合波光を生成する。合波部250に入射される、第1光路を伝播する光信号及び第2光路を伝播する光信号は、それぞれ、以下の式(1)及び(2)で表される。
ここで、p及びpは、それぞれ第1及び第2光路を伝播する光信号のパワーである。fは、連続光の周波数、φは第2の参照光、すなわち、連続光の位相雑音である。
合波光は、光電変換器260に送られる。光電変換器260は、例えば、フォトダイオード(PD)で構成される。光電変換器260から出力される電気信号は、以下の式(3)及び(4)で表される。
ここで、pは、電気信号の振幅である。
光電変換器260から出力された電気信号は、第2のBPF270に送られる。第2のBPF270は、アンチエイリアシングフィルタとして機能する。第2のBPF270は、電気信号から、第2の参照光の位相変調成分、すなわち、連続光光源110の位相雑音を含む、Δf近傍の周波数成分を抽出する。第2のBPF270で抽出された周波数成分を示す電気信号は、第2のADC280に送られる。
第2のADC280は、第2のBPF270から送られた電気信号をディジタル信号に変換して位相変動信号を得る。このディジタル信号である位相変動信号は、信号処理部400に送られる。
発振信号生成部300は、発振器310、第3のBPF370、及び、第3のADC380を備える。
発振器310は、周波数Δfの正弦波である、発振信号を生成する。発振信号は、3分岐され、それぞれ、干渉信号生成部100、位相変動信号生成部200、及び第3のBPF370に送られる。
第3のBPF370は、アンチエイリアシングフィルタとして機能する。第3のBPF370は、発振周波数Δf近傍の周波数成分を抽出する。第3のBPF370で抽出された周波数成分を示す電気信号は、第3のADC380に送られる。
第3のADC380は、第3のBPF370から送られた電気信号をディジタル信号に変換して発振周波数信号を得る。このディジタル信号である発振周波数信号は、信号処理部400に送られる。
図3を参照して、信号処理部について説明する。信号処理部は、ディジタル信号を処理する部分である。信号処理部では、例えば、CPUがソフトウェアを実行することにより、所望の機能が実現される。なお、上述した第1〜第3のADCは、同期しているものとする。信号処理部は、干渉信号と位相変動信号から、アクティブノイズキャンセラーの技術を用いて連続光の位相雑音を相殺することにより、散乱光の位相変化を検出する。
信号処理部400は、第1の位相抽出部410、第2の位相抽出部420、第1の微分器432、可変フィルタ440、加算器430、第2の微分器434、乗算器460、第3のローパスフィルタ(LPF)470及び速度検出部480を備えて構成される。
第1の位相抽出部410は、第1のヒルベルト変換器412と、第1のミキサー414、第1のLPF416、第1のアンラッパー418を備えている。また、第2の位相抽出部420は、第2のヒルベルト変換器422と、第2のミキサー424、第2のLPF426、第2のアンラッパー428を備えている。
信号処理部400は、さらに、第3のヒルベルト変換器482を備えている。
干渉信号は、Δfの周波数成分と、ドップラーシフトによる位相成分φと、第1の参照光の位相変動成分、すなわち、連続光光源の位相雑音による位相成分φを有している。干渉信号は、第1の位相抽出部410に送られる。
位相変動信号は、Δfの周波数成分と、第2の参照光の位相変動成分、すなわち、連続光光源の位相雑音による位相成分φを有している。位相変動信号は、第2の位相抽出部420に送られる。
発振周波数信号は、Δfの周波数成分を有している。ここでは、発振周波数信号の位相成分を0とする。発振周波数信号は、第3のヒルベルト変換器482に送られる。
第1のヒルベルト変換器412は、第1の位相抽出部410に送られた干渉信号を複素数の信号である第1の複素数信号に変換する。第2のヒルベルト変換器422は、第2の位相抽出部420に送られた位相変動信号を複素数の信号である第2の複素数信号に変換する。第3のヒルベルト変換器482は、発振周波数信号を複素数の信号である第3の複素数信号に変換する。これら第1〜第3のヒルベルト変換器は、実数の三角関数の信号から、直交する成分を生成し、三角関数の信号を複素数の信号に変換する機能を有する。
第1の複素数信号と第3の複素数信号は第1のミキサー414に送られ、互いに乗算される。第1のミキサー414で乗算された信号は、2Δfの周波数成分と、直流成分を含む。第1のミキサー414の出力は、第1のLPF416に送られる。
第2の複素数信号と第3の複素数信号は第2のミキサー424に送られ、互いに乗算される。第2のミキサー424で乗算された信号は、2Δfの周波数成分と、直流成分を含む。第2のミキサー424の出力は、第2のLPF426に送られる。
第1のLPF416は、第1のミキサー414の出力から、2Δf近傍の周波数成分を除去し、直流成分近傍を出力する。第1のLPF416の出力は、第1のアンラッパー418に送られる。
同様に、第2のLPF426は、第2のミキサー424の出力から、2Δf近傍の周波数成分を除去し、直流成分近傍を出力する。第2のLPF426の出力は、第2のアンラッパー428に送られる。
第1のアンラッパー418は、第1のLPF416の出力から位相成分を抽出して、第1の位相信号として出力する。第1の位相信号には、散乱光の位相成分と、第1の参照光の位相成分が含まれる。第2のアンラッパー428は、第2のLPF426の出力から位相成分を抽出して、第2の位相信号として出力する。第2の位相信号には、第2の参照光の位相成分が含まれる。なお、第1の参照光及び第2の参照光の位相成分は、いずれも、連続光光源110の位相雑音に起因する。ここで、アンラッパーは、複素数信号から位相成分を抽出する機能を有する。第1のアンラッパー418及び第2のアンラッパー428は、従来公知の構成にすることができる(例えば、非特許文献1参照)。
このように、第1の位相抽出部410は、干渉信号から散乱光の位相成分及び第1の参照光の位相成分を抽出して、第1の位相信号を生成する。また、第2の位相抽出部420は、位相変動信号から第2の参照光の位相成分を抽出して、第2の位相信号を生成する。
第1の位相信号は、以下の式(5)及び(6)で表される。
ここで、k、pは整数であり、式(5)及び(6)は、時間の関数である。なお、括弧内のkは、サンプリング周期の何倍であるかを示している。また、pは、散乱光と参照光の時間差を示している。ここでは、サンプリング周期は十分小さく、全ての時間は、最も近い、サンプリング周波数の整数倍の値に近似できるとする。
また、gは、φ(k)を入力とし、n(k)を出力とみなした場合の、インパルス応答である。
第1の位相信号は、加算器430に送られる。
第2の位相信号は、以下の式(7)で表される。
ここで、m、qは整数であり、式(7)は、時間の関数である。なお、括弧内のmは、サンプリング周期の何倍であるかを示している。また、qは、遅延部240での遅延を示している。ここでは、サンプリング周期は十分小さく、全ての時間は、最も近い、サンプリング周波数の整数倍の値に近似できるとする。μは、上式(3)の2πfτに相当する定数であり、より正確には2πfτを2πラジアンの整数倍で除した剰余である。
mは、kと同一ではなく、kに対して遅延させた量である。従って、mは、kと整数Δを用いてm=k−Δで表すことができる。
第2の位相信号は、第1の微分器432に送られる。第1の微分器432は、入力された第2の位相信号を1サンプリング周期分遅延させて、その次に入力された第2の位相信号との差分を取る機能を有する。第1の微分器432の出力である第1の微分信号は、以下の式(8)で表され、この第1の微分信号によってμが相殺される。
ここで、sはφ(m)を入力とし、y(m)を出力とみなした場合のインパルス応答である。
また、y(k)とy(m)の関係は、以下の式(9)で表される。
ここで、dはy(k)を入力とし、y(m)を出力とみなした場合のインパルス応答である。
第1の微分信号は、可変フィルタ440を経て加算器430に送られる。
加算器430は、第1の位相信号と第1の微分信号の差分を取り、差分信号e(k)を生成する。加算器430の出力である差分信号e(k)は、以下の式(10)及び式(11)で表される。
ここで、fl,kは、可変フィルタ440のインパルス応答である。
可変フィルタ440は、差分信号e(k)の分散を参照し、この分散が小さくなるように動的に、fl,kを変更する。このfl,kを変更するアルゴリズムとして、任意好適な従来公知の、例えば、最小二乗法(LMS:Least Mean Square)を用いることができる。ここで、lはアルゴリズムにおける反復回数を示す。
このアルゴリズムにより収束したインパルス応答fl,kは、g*φ(k)の影響を小さくする値となっている。すなわち、差分信号e(k)は、ドップラーシフトによる位相φ(k)に近い信号となる。
このように、信号処理部は、従来公知のアクティブノイズキャンセラーと同様に動作する(例えば、非特許文献2参照)。
アクティブノイズキャンセラーの技術を用いた結果、可変フィルタ440の出力である差分信号e(k)は、以下の式(12)で表される。
ここで、n(k)は、アクティブノイズキャンセラーの技術により位相雑音が緩和された状態での、残留位相雑音である。
差分信号e(k)は、第2の微分器434に送られる。第2の微分器434は、入力された差分信号e(k)を1サンプリング周期分遅延させて、その次に入力された差分信号e(k−1)との差分を取る機能を有する。第2の微分器434の出力である第2の微分信号は、以下の式(13)で表される。
第2の微分信号は、乗算器460に送られる。乗算器460では、第2の微分信号をサンプリング周期で除算する。これにより、差分信号e(k−1)の位相成分の時間変化率が得られる。上式(13)の右辺の第1項及び第2項から、サンプリング周期間のドップラーシフトによる位相の時間変化率が得られる。また、上式(13)の右辺の第3項及び第4項から、サンプリング周期間の位相雑音の時間変化率が得られる。この位相雑音の時間変化率は、高周波になるほど増大する。乗算器460の出力は、第3のLPF470に送られる。
第3のLPF470は、高周波になるほど増加する位相雑音を減衰させる。この結果、ドップラーシフトによる散乱光の位相変化が強調される。第3のLPF470の出力は、速度検出部480に送られる。
速度検出部480では、第3のLPF470から送られた信号に含まれる、ドップラーシフトによる散乱光の位相変化から、被測定物の速度を検出する。速度検出部480は任意好適な従来公知の構成にすることができる。
このレーザードップラー振動計によれば、アクティブノイズキャンセラーの技術を用いて、連続光光源の位相雑音を除去するので、高コストな狭線幅光源が不要となる。
また、レーザードップラー振動計では、散乱光と参照光が干渉するまでの時間差が大きくなると、位相雑音の揺らぎもこの時間差に比例して大きくなる。このため、測定可能な、レーザードップラー振動計と測定対象物との距離が制限される。これに対し、このレーザードップラー振動計では、アクティブノイズキャンセラーの技術を用いて位相雑音を軽減することができる。すなわち、測定可能な、レーザードップラー振動計と測定対象物との距離を長くできるという副次的な効果も得られる。
ここでは、光コヒーレントセンサとして、レーザードップラー振動計の例を説明したが、これに限定されない。光通信や光センシングとして利用可能な光コヒーレントセンサとして、上述の構成を用いることができる。
10、110 連続光光源
21、22、23、121、122、123 偏光ビームスプリッタ(PBS)
30、130 λ/4板
40、140 ミラー
50、150、230 周波数シフタ
60、160、260 光電変換器
70 増幅器
80 周波数弁別器
100 干渉信号生成部
170、270、370 バンドパスフィルタ(BPF)
180、280、380 アナログ・ディジタル変換器(ADC)
200 位相変動信号生成部
210 分岐部
240 遅延部
250 合波部
300 発振信号生成部
310 発振器
400 信号処理部
410、420 位相抽出部
412、422、482 ヒルベルト変換器
414、424 ミキサー
416、426、470 ローパスフィルタ(LPF)
418、428 アンラッパー
430 加算器
432、434 微分器
440 可変フィルタ
460 乗算器
480 速度検出部

Claims (7)

  1. 連続光を生成し、
    前記連続光をプローブ光と参照光に2分岐し、
    前記参照光を第1の参照光及び第2の参照光に2分岐し、及び、
    前記プローブ光が測定対象物で散乱した散乱光と、前記第1の参照光とをコヒーレント検波することにより干渉信号を生成する
    干渉信号生成部と、
    前記第2の参照光の位相変動を示す位相変動信号を生成する
    位相変動信号生成部と、
    前記干渉信号と、前記位相変動信号から、アクティブノイズキャンセラーの技術を用いて、前記連続光の位相雑音を相殺することにより、前記散乱光の位相変化を検出する信号処理部と
    を備えることを特徴とする光コヒーレントセンサ。
  2. 発振周波数Δfの発振信号を生成する発振信号生成部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の光コヒーレントセンサ。
  3. 前記信号処理部は、
    第1の位相抽出部と、
    第2の位相抽出部と、
    第1の微分器と、
    可変フィルタと、
    加算器と、
    第2の微分器と、
    乗算器と
    ローパスフィルタと
    を備え、
    前記第1の位相抽出部は、前記干渉信号から前記散乱光の位相変化及び前記連続光の位相成分を抽出して、第1の位相信号を生成し、
    前記第2の位相抽出部は、前記位相変動信号から前記連続光の位相成分を抽出して、第2の位相信号を生成し、
    前記第1の微分器は、前記第2の位相信号に含まれる位相成分の時間変化を取得し、
    前記第1の微分器の出力は、前記可変フィルタに送られ、
    前記加算器は、前記第1の位相信号と、前記可変フィルタの出力との差分を差分信号として出力し、
    前記可変フィルタは、前記差分信号の分散を小さくするように動作し、
    前記第2の微分器及び前記乗算器は、前記差分信号の位相成分の時間変化率を取得し、
    前記ローパスフィルタは、前記連続光の位相成分を除去する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光コヒーレントセンサ。
  4. 前記第1の位相抽出部は、
    前記干渉信号を複素数の信号である第1の複素数信号に変換する第1のヒルベルト変換器と、
    前記第1の複素数信号と、前記発振周波数信号を複素数の信号に変換して得られた第3の複素数信号を乗算する第1のミキサーと、
    前記第1のミキサーの出力から、直流近傍の周波数成分を抽出する第1のローパスフィルタと、
    前記第1のローパスフィルタの出力の位相成分を抽出する第1のアンラッパーと
    を備え、
    前記第2の位相抽出部は、
    前記位相変動信号を複素数の信号である第2の複素数信号に変換する第2のヒルベルト変換器と、
    前記第2の複素数信号と、前記第3の複素数信号を乗算する第2のミキサーと、
    前記第2のミキサーの出力から、直流近傍の周波数成分を抽出する第2のローパスフィルタと、
    前記第2のローパスフィルタの出力の位相成分を抽出する第2のアンラッパーと
    を備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の光コヒーレントセンサ。
  5. 前記干渉信号生成部は、
    連続光光源と、
    第1〜第3の偏光ビームスプリッタと、
    λ/4板と、
    周波数シフタと、
    光電変換器と、
    バンドパスフィルタと、
    アナログ・ディジタル変換器と
    を備え、
    前記連続光光源は、前記連続光を生成し、
    前記第1の偏光ビームスプリッタは、前記連続光をプローブ光と参照光に2分岐し、
    前記第2の偏光ビームスプリッタは、前記プローブ光を前記λ/4板を経て前記測定対象物に送り、かつ、前記測定対象物からの散乱光を前記λ/4板を経て受け取り、前記第3の偏光ビームスプリッタに送り、
    前記周波数シフタは、前記第1の参照光に前記発振周波数Δfの周波数シフトを与えた後、前記第3の偏光ビームスプリッタに送り、
    前記第3の偏光ビームスプリッタは、前記散乱光と周波数シフトを受けた前記第1の参照光を干渉させて干渉光を生成し、
    前記光電変換器は、前記干渉光を光電変換して干渉電気信号を生成し、
    前記バンドパスフィルタは、前記干渉電気信号の前記発振周波数Δfの近傍の成分を抽出し、
    前記アナログ・ディジタル変換器は、前記バンドパスフィルタの出力をディジタル信号に変換して前記干渉信号を得る
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の光コヒーレントセンサ。
  6. 前記位相変動信号生成部は、
    分岐部と、
    周波数シフタと、
    遅延部と、
    合波部と、
    光電変換器と、
    バンドパスフィルタと、
    アナログ・ディジタル変換器と
    を備え、
    前記分岐部は、前記第2の参照光を第1光路及び第2光路に2分岐し、
    前記位相変動信号生成部の周波数シフタは、前記第1光路に設けられ、前記第1光路を伝播する光に前記発振周波数Δfの周波数シフトを与え、
    前記遅延部は、前記第2光路に設けられ、前記第2光路を伝播する光に遅延を与え、
    前記合波部は、前記第1光路及び前記第2光路を伝播する光を合波して合波光を生成し、
    前記位相変動信号生成部の光電変換器は、前記合波光を光電変換して電気信号を生成し、
    前記位相変動信号生成部のバンドパスフィルタは、前記電気信号の前記発振周波数Δfの近傍の成分を抽出し、
    前記位相変動信号生成部のアナログ・ディジタル変換器は、前記バンドパスフィルタの出力をディジタル信号に変換して位相変動信号を得る
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の光コヒーレントセンサ。
  7. 前記発振信号生成部は、
    発振器と、
    バンドパスフィルタと、
    アナログ・ディジタル変換器と
    を備え、
    前記発振器は、周波数Δfの正弦波である、発振信号を生成し、
    前記発振信号は、3分岐されて、それぞれ、前記干渉信号生成部、前記位相変動信号生成部、及び前記発振信号生成部のバンドパスフィルタに送られ、
    前記発振信号生成部のバンドパスフィルタは、前記発振信号の前記発振周波数Δfの近傍の成分を抽出し、
    前記発振信号生成部のアナログ・ディジタル変換器は、前記バンドパスフィルタの出力をディジタル信号に変換して発振周波数信号を得る
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の光コヒーレントセンサ。
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