JP2020147186A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート本体を着座位置と乗降位置間で回転させる機構を簡素化する。【解決手段】シート本体20を車両前向きの着座位置からドア開口部側を向く乗降位置まで回転させる回転機構40を備える車両用シート装置であって、回転機構40は、回転不能な固定部材35とシート本体20を支持する回転部材45間に設置された四節リンク機構40rを備えており、四節リンク機構40rの一端側41d,42dが固定部材35に回動可能な状態で連結されて、四節リンク機構40rの他端側41u,42uが回転部材45に回動可能な状態で連結されており、四節リンク機構40rの動作により、シート本体と回転部材45とが固定部材35に対して回転中心を移動させながら回転する。【選択図】図1

Description

本発明は、シート本体を車両前向きの着座位置からドア開口部側を向く乗降位置まで回転させる回転機構を備える車両用シート装置に関する。
これに関連する車両用シート装置が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の車両用シート装置は、シート本体を車両前後方向にスライドさせるシートスライド機構と、シート本体を回転させるシート回転機構とを備えている。シート回転機構は、シートスライド機構のスライドテーブル上の定位置でシート本体を回転させられるように構成されている。
上記構成により、例えば、車両のセンターピラーを避けた状態でシート本体を着座位置から乗降位置まで回転させる場合には、先ず、センターピラーと干渉しない位置までシートスライド機構を利用してシート本体を車両前後方向にスライドさせる。次に、シート回転機構を利用してシート本体を着座位置から乗降位置まで回転させる。
特開2001−206113号公報
このように、シート本体を着座位置から乗降位置まで回転させるために、シートスライド機構とシート回転機構とを動作させる必要がある。即ち、シート本体を着座位置から乗降位置まで回転させるために、シートスライド機構とシート回転機構とが必要になるため、車両用シート装置が大掛かりになり、機構の簡素化が要望されている。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シート本体を着座位置と乗降位置間で回転させる機構を簡素化することである。
上記した課題は、各発明によって解決される。第1の発明は、シート本体を車両前向きの着座位置からドア開口部側を向く乗降位置まで回転させる回転機構を備える車両用シート装置であって、前記回転機構は、回転不能な固定部材と前記シート本体を支持する回転部材間に設置された四節リンク機構を備えており、前記四節リンク機構の一端側が前記固定部材に回転可能な状態で連結されて、前記四節リンク機構の他端側が前記回転部材に回転可能な状態で連結されており、前記四節リンク機構の動作により、前記シート本体と前記回転部材とが前記固定部材に対して回転中心を移動させながら回転する。
本発明によると、回転機構の四節リンク機構が動作することにより、シート本体と回転部材とは固定部材に対して回転中心を移動させながら回転する。このため、回転機構の単独動作で、例えば、障害物を前後方向に回避した状態でシート本体を回転させることが可能になる。したがって、従来のように、回転中心軸を定位置に保持した状態でシート本体を回転させる回転機構と前後スライド機構とを連動させて障害物を回避する必要がなくなり、シート本体を着座位置と乗降位置間で回転させる機構を簡素化できる。
第2の発明によると、回転部材の回転を予め決められた位置でロックする回転ロック装置と、前記回転ロック装置において前記回転部材の回転に伴って移動する部材をガイドするガイド機構と、を有する。
第3の発明によると、回転ロック装置は、回転ロック機構とストライカとを備えており、回転部材、あるいはシート本体の所定位置には、回転ロック機構が回動可能な状態で取付けられており、固定部材には、前記回転ロック機構が係合可能に構成された複数のストライカが前記回転部材の回転に伴う前記回転ロック機構の移動軌跡に沿って取付けられており、前記固定部材には、各々のストライカに対する前記回転ロック機構の係合姿勢が一定になるように、前記回転ロック機構を前記回転部材、あるいはシート本体に対して回動させる姿勢保持機構が設けられている。このため、シート本体と共に回転部材が回転中心軸を移動させながら回転しても、姿勢保持機構の働きで各々のストライカに対する回転ロック機構の係合姿勢が一定になる。したがって、回転ロック機構と各々のストライカとの係合不良を防止できる。
第4の発明によると、姿勢保持機構は、回転部材に対して回動可能な状態で連結されて、複数の転動ローラが設けられた回転ロック機構の回動ブラケットと、前記回動ブラケットの複数の転動ローラが転動可能な状態で係合する前記ガイド機構のガイドレールと、を備えており、前記ガイドレールが前記回転ロック機構の移動軌跡に沿って延びるように、前記固定部材に固定されている。即ち、回転部材の回転に伴って回転ロック機構の回動ブラケットの転動ローラがガイドレールに沿って転動することで、回動ブラケットが回転部材に対して相対的に回動し、前記ブラケットの姿勢が前記ガイドレールに沿う姿勢に保持される。
第5の発明によると、ガイドレールと四節リンク機構とは、同一平面内にある。このため、シート本体の高さ位置を低く抑えることができる。
第6の発明によると、固定部材は、車両フロアに対して前後方向にスライドが可能な前後スライドベースである。このため、シート本体が着座位置にある状態で、車両前後方向の位置調整が可能になる。
本発明によると、シート本体を着座位置と乗降位置間で回転させる機構を簡素化できる。
本発明の実施形態1に係る車両用シート装置においてシート本体が車両前向きの着座位置にある状態の側面図(図3のI-I矢視図)である。 前記車両用シート装置においてシート本体が車両前向きの着座位置にある状態の側面図(図3のII- II矢視図)である。 前記車両用シート装置の回転機構(四節リンク機構)等の動作を表す平面図である。 前記車両用シート装置の回転機構(四節リンク機構)等の動作を表す平面図である。 前記車両用シート装置の回転機構(四節リンク機構)等の動作を表す平面図である。 前記車両用シート装置の回転機構(四節リンク機構)等の動作を表す平面図である。 前記車両用シート装置の回転テーブルの回転動作を表す平面図である。 回転ロック機構とストライカとの係合状態を表す斜視図(左斜め上方から見た斜視図)である。 回転ロック機構とストライカとの係合状態を表す斜視図(右斜め上方から見た斜視図)である。 回転ロック機構とストライカとの係合状態を表す縦断面図(図9のX-X矢視断面図)である。
[実施形態1]
以下、図1〜図10に基づいて、本発明の実施形態1に係る車両用シート装置の説明を行なう。本実施形態に係る車両用シート装置10は、車両の車室内の左側に設置されるシート装置である。ここで、図中に示す前後左右及び上下は、車両用シート装置10を備える車両の前後左右及び上下に対応している。
<車両用シート装置10の概要について>
車両用シート装置10は、図1に示すように、乗員が着座するシート本体20と、シート本体20を車両前後方向にスライドさせる前後スライド機構30と、その前後スライド機構30上でシート本体20を回転させる回転機構40とを備えている。また、車両用シート装置10は、図2に示すように、回転機構40の回転をロックする回転ロック装置(ロック機構本体部50、ストライカ61〜63等)を備えている。
<前後スライド機構30について>
前後スライド機構30は、図1等に示すように、車両フロアF上に固定されて車両前後方向に延びる左右一対のロアレール32と、左右一対のロアレール32に沿って前後スライドする左右の一対のアッパレール33とを備えている。そして、左右の一対のアッパレール33が前後スライドベース35の下面に固定されている。ここで、アッパレール33は、多段式ロック機構(図示省略)の働きにより、ロアレール32に対して多段階でスライドロックできるように構成されている。
<回転機構40について>
回転機構40は、シート本体20を車両前向きの着座位置と左側のドア開口部を向く乗降位置との間で回転中心を前方に移動させながら回転させる機構である。回転機構40は、図1に示すように、シート本体20を支持する回転テーブル45と、前後スライド機構30の前後スライドベース35上で回転テーブル45を前傾させながら回転させられるように支持する四節リンク機構40rとを備えている。四節リンク機構40rは、第1リンク41と第2リンク42とから構成されており、スライドベース35の傾斜面上に配置されている。
四節リンク機構40rを構成する第1リンク41の基端部側は、図3に示すように、前後スライドベース35の前部の幅方向中央部に下部連結軸41dを介して回動可能な状態で連結されている。そして、第1リンク41の先端側が回転テーブル45の中央部に上部連結軸41uを介して回動可能な状態で連結されている。なお、図3等では、回転テーブル45は二点鎖線で表されている。また、四節リンク機構40rを構成する第2リンク42の基端部側は、前後スライドベース35の後端部の幅方向中央部に下部連結軸42dを介して回動可能な状態で連結されている。そして、第2リンク42の先端側が回転テーブル45の左後角部に上部連結軸42uを介して回動可能な状態で連結されている。第1リンク41と第2リンク42とは、図1に示すように、基端部側と先端側の高さ寸法差が前後スライドベース35と回転テーブル45間の隙間寸法と等しい値になるように設定されている。
上記構成により、着座位置にあるシート本体20に対して左回転方向に外力が加わると、図3、図4に示すように、四節リンク機構40rの第1リンク41の先端側が回転テーブル45を介して左方向に外力を受ける。これにより、第1リンク41は、下部連結軸41dを中心に右回動する。また、四節リンク機構40rの第1リンク41の右回動により、第2リンク42の先端側が回転テーブル45を介して後方向に外力を受ける。これにより、第2リンク42は、下部連結軸42dを中心に若干左回動する。この結果、シート本体20及び回転テーブル45は、回転中心を移動させながら左方向に回転する(図4参照)。
さらに、シート本体20に対して左回転方向に外力を加え続けると、図5、図6に示すように、四節リンク機構40rの第1リンク41の先端側が回転テーブル45を介して左方向に外力を受け、第1リンクはさらに下部連結軸41dを中心に右回動する。また、四節リンク機構40rの第1リンク41の右回動により、第2リンク42の先端側が回転テーブル45を介して前方に引っ張られ、第2リンク42は下部連結軸42dを中心に右回動する。これにより、シート本体20及び回転テーブル45は、回転中心を前方に移動させながらさらに左方向に回転するようになる。
このように、着座位置にあるシート本体20に対して左回転方向に外力が加わると、図7に示すように、シート本体20と回転テーブル45とは、回転中心を前方に移動させながら左方向に回転する。したがって、前後スライド機構30をスライドロックさせている状態で、回転機構40によりシート本体20と回転テーブル45とを前方に移動させながら左方向に回転させることができる。即ち、回転機構40を単独で動作させることで、例えば、センターピラー等の障害物(図示省略)を回避してシート本体を回転させることができる。なお、シート本体20と回転テーブル45とは左方向の回転に伴って徐々に前傾するようになる。ここで、図7におけるA1〜A4とB1〜B4とは、回転テーブル45が左方向に回転する際の回転テーブル45の右前部と左前部との移動軌跡をそれぞれ表している。
<回転ロック装置の概要について>
回転ロック装置は、回転テーブル45の回転を予め決められた位置でロックするための装置である。回転ロック装置は、回転テーブル45に設けられたロック機構本体部50と、前後スライドベース35上に設けられた第1〜第3ストライカ61〜63と、ロック解除機構70と、ロック機構本体部50の姿勢を保持する姿勢保持機構80とを備えている。
<ロック機構本体部50について>
ロック機構本体部50は、図3等に示すように、回転テーブル45の右後角部の下面に取付けられている。ロック機構本体部50は、図8〜図10に示すように、回転テーブル45の下面に固定された固定ブラケット52と、固定ブラケット52の下側に回動が可能な状態で連結された回動ブラケット53とを備えている。なお、図8、図9では、回転テーブル45は省略されている。回動ブラケット53は、前後の転動横ローラ53yと、前後の転動横ローラ53y間の転動縦ローラ53wとを備えている。そして、回動ブラケット53の前後の転動横ローラ53yと転動縦ローラ53wとが、図10に示すように、姿勢保持機構80のガイドレール81に転動可能な状態で係合している。
姿勢保持機構80のガイドレール81は、図3等に示すように、回転テーブル45が四節リンク機構40rの働きで回転をする際のロック機構本体部50の移動軌跡に沿うように位置決めされて、前後スライドベース35上に固定されている。このため、回転テーブル45が回転をすると、ロック機構本体部50の回動ブラケット53における前後の転動横ローラ53yと転動縦ローラ53wとはガイドレール81に沿って転動するようになる。これにより、回転テーブル45が回転中心を移動させながら回転をしても、ロック機構本体部50の回動ブラケット53が回転テーブル45(固定ブラケット52)に対して相対的に回動し、回動ブラケット53の姿勢はガイドレール81に沿う姿勢(係合姿勢)に保持される。
ロック機構本体部50は、図8等に示すように、第1〜第3ストライカ61〜63とそれぞれ係合可能に構成されたフック55を備えている。フック55には、前端位置に第1〜第3ストライカ61〜63と係合する爪部55kが形成されており、後端位置にロック解除機構70のワイヤー72が連結されるワイヤー受け部55wが形成されている。そして、フック55の中央部が回動可能な状態で回動ブラケット53の下側に連結されている。
フック55は、ロック位置(図8参照)とロック解除位置間で回動が可能なように回動ブラケット53に連結されている。また、フック55と回動ブラケット53間には、フック55をロック位置方向に付勢するコイルバネ54が装着されている。そして、フック55がロック位置にある状態で、図8に示すように、フック55の爪部55kはコイルバネ54のバネ力により第1〜第3ストライカ61〜63と係合可能になる。
回動ブラケット53には、図8に示すように、ロック解除機構70のワイヤー支持用のチューブ74の端部が連結されるチューブ受け部53uが設けられている。そして、回動ブラケット53のチューブ受け部53uがフック55のワイヤー受け部55wと対向する位置に配置されている。これにより、シート本体20側でロック解除レバー(図示省略)が操作されてワイヤー72が引っ張られると、回動ブラケット53のチューブ受け部53uに対してフック55のワイヤー受け部55wが接近する。この結果、フック55が回動ブラケット53に対してコイルバネ54のバネ力に抗して図8において右回動し、ロック位置からロック解除位置まで移動する。これにより、フック55の爪部55kは、第1〜第3ストライカ61〜63から外れるようになる。
<第1〜第3ストライカ61〜63について>
第1〜第3ストライカ61〜63は、同一構造のストライカであり、図3等に示すように、前後スライドベース35上で姿勢保持機構80のガイドレール81に沿って固定されている。第1〜第3ストライカ61〜63は、図8に示すように、ロック機構本体部50のフック55が係合する縦ピン61pと、縦ピン61pを支持する支持ブラケット61bとから構成されている。そして、第1ストライカ61の縦ピン61pは、シート本体20が車両前向きの着座位置にあるときに、ロック機構本体部50のフック55が係合する位置に位置決めされている。また、第2ストライカ62、第3ストライカ63の縦ピン61pは、それぞれシート本体20が予め決められた位置まで回動したときに、ロック機構本体部50のフック55が係合する位置に位置決めされている。
<車両用シート装置10の取り扱いについて>
車両用シート装置10のシート本体20が車両前向きの着座位置にある状態では、図3に示すように、ロック機構本体部50のフック55が第1ストライカ61の縦ピン61pと係合しており、シート本体20は回転不能に保持されている。この状態では、シート本体20は前後スライド機構30により前後スライドのみが可能になる。即ち、前後スライド機構30のスライドロックを解除して、シート本体20に対して前後方向に力を加えることで、前後スライド機構30の働きによりシート本体20の前後位置調整が可能になる。
次に、シート本体20をドア開口部の方向に回動させる場合には、前後スライド機構30のスライドロックが働いている状態で、シート本体20のロック解除レバー(図示省略)を操作する。これにより、ロック解除機構70のワイヤー72が引かれ、図8において、フック55がコイルバネ54のバネ力に抗してロック位置からロック解除位置まで右回動して、フック55が前後スライドベース35上の第1ストライカ61の縦ピン61pから外れるようになる。この結果、シート本体20に対して左回転方向に力が加えられると、シート本体20は回転機構40の働きにより回転するようになる。なお、シート本体20が回転した後は、ロック機構本体部50のフック55が第1ストライカ61から離れるため、フック55がコイルバネ54のバネ力でロック位置まで戻されても、シート本体20の回転は妨げられない。
シート本体20に対して左回転方向に力が加えられると、図3、図4に示すように、四節リンク機構40rの第1リンク41の先端側が回転テーブル45を介して左方向に外力を受けるため、第1リンク41は、下部連結軸41dを中心に右回動する。また、第1リンク41の右回動により、第2リンク42の先端側が回転テーブル45を介して後方向に外力を受けるため、第2リンク42は、下部連結軸42dを中心に若干左回動する。この結果、シート本体20及び回転テーブル45は、回転中心を移動させながら左方向に回転する。
また、回転テーブル45の左方向の回転に伴って、回転テーブル45の右後角部に取付けられているロック機構本体部50の転動横ローラ53yと転動縦ローラ53wとが姿勢保持機構80のガイドレール81に沿って転動する。これにより、回転テーブル45が回転をしても、ロック機構本体部50の回動ブラケット53は回転テーブル45に対して相対的に回動し、回動ブラケット53とフック55の姿勢はガイドレール81に沿う姿勢に保持される。
そして、シート本体20及び回転テーブル45(以下、シート本体20等という)が図4に示す位置まで回転すると、ロック機構本体部50のフック55が前後スライドベース35上の第2ストライカ62の縦ピン61pとコイルバネ54のバネ力により係合する。この結果、シート本体20等は回転途中位置で回転ロックされる。なお、回転ロックを解除する場合には、上記したように、ロック解除機構70のロック解除レバー(図示省略)を操作する。
そして、引き続きシート本体20に対して左回転方向に力を加えることで、シート本体20等は回転中心を前方に移動させながら左方向に回転するようになる。即ち、図5に示すように、四節リンク機構40rの第1リンク41の先端側が回転テーブル45を介して左方向に外力を受け、第1リンク41はさらに下部連結軸41dを中心に右回動する。また、第1リンク41の右回動により、第2リンク42の先端側が回転テーブル45を介して前方に引っ張られ、第2リンク42は下部連結軸42dを中心に右回動する。これにより、シート本体20等は、回転中心を前方に移動させながらさらに左方向に回転するようになる。
そして、シート本体20が図5に示す位置まで回転すると、ロック機構本体部50のフック55が前後スライドベース35上の第3ストライカ63の縦ピン61pとコイルバネ54のバネ力により係合する。この結果、シート本体20等は回転途中位置で回転ロックされる。この位置で、シート本体20に対して乗員の乗降が可能になる。なお、図6に示す位置までシート本体20を左方向に回転させる場合には、上記したように、ロック解除機構70のロック解除レバー(図示省略)を操作する。また、シート本体20を車両前向きの着座位置まで戻す場合には、ロック解除レバーにより回転ロックを解除した状態で、シート本体20に対して右回転方向に力を加える。これにより、シート本体20等は四節リンク機構40rの働きにより、等しい軌跡で着座位置まで戻される。
<実施形態で使用された用語と本発明の用語との対応>
前後スライド機構30の前後スライドベース35が本発明の回転不能な固定部材に相当する。また、回転機構40の回転テーブル45が本発明の回転部材に相当する。さらに、ロック機構本体部50の回動ブラケット53とフック55とが本発明の回転ロック機構に相当する。また、ロック機構本体部50の転動横ローラ53yと転動縦ローラ53wとが本発明の転動ローラに相当する。また、前記ガイドレール81が本発明のガイド機構に相当する。
<本実施形態に係る車両用シート装置10の長所について>
本発明によると、回転機構40の四節リンク機構40rが動作することにより、シート本体20と回転テーブル45(回転部材)とが前後スライドベース35(固定部材)に対して回転中心を前方に移動させながら回転可能である。このため、回転機構40の単独動作で、例えば、障害物を前後方向に回避した状態でシート本体20を回転させることが可能になる。したがって、従来のように、回転中心軸を定位置に保持した状態でシート本体を回転させる回転機構と前後スライド機構とを連動させて障害物を回避する必要がなくなり、シート本体20を着座位置と乗降位置間で回転させる機構を簡素化できる。
また、回転テーブル45には、ロック機構本体部50の回動ブラケット53(回転ロック機構)が回動可能な状態で取付けられており、回動ブラケット53の転動横ローラ53y等が前後スライドベース35上のガイドレール81に転動可能な状態で係合している。このため、回転テーブル45の回転に伴って回動ブラケット53の転動横ローラ53y等がガイドレール81に沿って転動することで、回動ブラケット53が回転テーブル45に対して相対的に回動する。これにより、回動ブラケット53に連結されているフック55の姿勢がガイドレール81に沿う姿勢に保持される。この結果、ガイドレール81に沿って設けられた複数のストライカ61〜63と回動ブラケット53に連結されているフック55との係合が確実に行われ、フック55とストライカ61〜63との係合不良を防止できる。また、回転機構40の四節リンク機構40rと、ガイドレール81とが共に前後スライドベース35上に並んで配置されているため、シート本体20の高さ位置を低く抑えることができる。
<変更例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、前後スライド機構30の前後スライドベース35上に回転機構40の四節リンク機構40rを設ける例を示した。しかし、車両フロアF上に四節リンク機構40rを設け、回転テーブル45上に前後スライド機構30とシート本体20を設ける構成でも可能である。また、本実施形態では、前後スライドベース35の傾斜面上に回転機構40の四節リンク機構40rを設け、シート本体20を前傾させながら回転させる例を示した。しかし、前後スライドベース35の水平面上に回転機構40の四節リンク機構40rを設け、シート本体20を水平回転させる構成でも可能である。また、本実施形態では、シート本体20を手動で回転させる例を示した。しかし、例えば、四節リンク機構40rをモータの回転力を利用して回動させることで、シート本体20を回転させることも可能である。また、本実施形態では、回転ロック装置のストライカ61〜63を前後スライドベース35上のガイドレール81に沿って三か所に設ける例を示した。しかし、ストライカの個数と、配置とは適宜変更可能である。また、本実施形態では、ロック機構本体部50を回転テーブル45に取付ける例を示したが、シート本体20に取付けることも可能である。
10・・・車両用シート装置
20・・・シート本体
30・・・前後スライド機構
35・・・前後スライドベース(固定部材)
40・・・回転機構
40r・・四節リンク機構
41・・・第1リンク
42・・・第2リンク
45・・・回転テーブル(回転部材)
50・・・ロック機構本体部
52・・・固定ブラケット
53・・・回動ブラケット(回転ロック機構)
53y・・転動横ローラ(転動ローラ)
53w・・転動縦ローラ(転動ローラ)
55・・・フック(回転ロック機構)
61・・・第1ストライカ
62・・・第2ストライカ
63・・・第3ストライカ
80・・・姿勢保持機構
81・・・ガイドレール(ガイド機構)

Claims (6)

  1. シート本体を車両前向きの着座位置からドア開口部側を向く乗降位置まで回転させる回転機構を備える車両用シート装置であって、
    前記回転機構は、回転不能な固定部材と前記シート本体を支持する回転部材間に設置された四節リンク機構を備えており、
    前記四節リンク機構の一端側が前記固定部材に回動可能な状態で連結されて、前記四節リンク機構の他端側が前記回転部材に回動可能な状態で連結されており、
    前記四節リンク機構の動作により、前記シート本体と前記回転部材とが前記固定部材に対して回転中心を移動させながら回転する車両用シート装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シート装置であって、
    前記回転部材の回転を予め決められた位置でロックする回転ロック装置と、
    前記回転ロック装置において前記回転部材の回転に伴って移動する部材をガイドするガイド機構と、
    を有する車両用シート装置。
  3. 請求項2に記載の車両用シート装置であって、
    前記回転ロック装置は、回転ロック機構とストライカとを備えており、
    前記回転部材、あるいは前記シート本体の所定位置には、前記回転ロック機構が回動可能な状態で取付けられており、
    前記固定部材には、前記回転ロック機構が係合可能に構成された複数の前記ストライカが前記回転部材の回転に伴う前記回転ロック機構の移動軌跡に沿って取付けられており、
    前記固定部材には、各々のストライカに対する前記回転ロック機構の係合姿勢が一定になるように、前記回転ロック機構を前記回転部材、あるいは前記シート本体に対して回動させる姿勢保持機構が設けられている車両用シート装置。
  4. 請求項3に記載の車両用シート装置であって、
    前記姿勢保持機構は、
    前記回転部材に対して回動可能な状態で連結されて、複数の転動ローラが設けられた前記回転ロック機構の回動ブラケットと、
    前記回動ブラケットの複数の転動ローラが転動可能な状態で係合する前記ガイド機構のガイドレールと、
    を備えており、
    前記ガイドレールが前記回転ロック機構の移動軌跡に沿って延びるように、前記固定部材に固定されている車両用シート装置。
  5. 請求項4に記載の車両用シート装置であって、
    前記ガイドレールと前記四節リンク機構とは、同一平面内にある車両用シート装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両用シート装置であって、
    前記固定部材は、車両フロアに対して前後方向にスライドが可能な前後スライドベースである車両用シート装置。
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