JP2020146816A - 排液タンク及び工作機械 - Google Patents

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大橋 恭介
Kyosuke Ohashi
恭介 大橋
篤 ▲高▼田
篤 ▲高▼田
Atsushi Takada
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Abstract

【課題】溜められた液体に吸引力が作用する場合であっても、液体を自重により排出することができる排液タンク及び工作機械を提供する。【解決手段】排液タンク20は、ワークWを吸着する多孔質パッドユニット12と真空室Spを真空とする真空源16との間の流路に設けられ、真空室Spからの空気とクーラント液Cltが混じる混合流体Mxに含まれるクーラント液Cltを溜める。排液タンク20は、真空室Spに流路管19eを介して接続され、真空室Spから混合流体Mxが流入する流入口20iと、真空源16に流路管19dを介して接続され、真空源16が動作することにより排液タンク20内の空気が流出する流出口20oと、流入口20i及び流出口20oよりも下方向に位置し、排液タンク20に溜められたクーラント液Cltを排出する排液口20aと、を備える。排液タンク20は、上方向に向かうにつれてサイズが小さくなる中空状に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、排液タンク及び工作機械に関する。
従来から、真空により被加工物をチャックテーブルに吸着した状態でワークを加工する加工装置が知られている。例えば、特許文献1に記載の加工装置は、被加工物を吸着するチャックテーブルと、チャックテーブルに吸着された被加工物に加工液を供給しながら加工する加工手段と、被加工物をチャックテーブルに吸引する吸引手段と、チャックテーブルと吸引手段の間の吸引路に設けられる気液分離手段と、を備える。気液分離手段は、吸引されるエアに含まれる加工液を溜めるタンクである。
特開2014−233796号公報
上記特許文献1に記載の気液分離手段であるタンク内は吸引手段により負圧となる。よって、タンク内の加工液には重力方向に対向する反重力方向に持ち上げる吸引力が作用する。この吸引力が作用するため、タンク内の加工液をその自重によって外部に排出することが困難となっていた。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、溜められた液体に吸引力が作用する場合であっても、液体を自重により排出することができる排液タンク及び工作機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る排液タンクは、ワークを吸着する多孔質パッドユニットと前記多孔質パッドユニットの真空室を真空とする真空源との間の流路に設けられ、前記真空室からの気体と液体が混じる混合流体に含まれる前記液体を溜める排液タンクであって、前記真空室に第1流路管を介して接続され、前記真空室から前記混合流体が流入する流入口と、前記真空源に第2流路管を介して接続され、前記真空源が動作することにより前記排液タンク内の前記気体が流出する流出口と、前記流入口及び前記流出口よりも重力方向に沿う下方向に位置し、前記排液タンクに溜められた前記液体を排出する排液口と、を備え、前記排液タンクは、上方向に向かうにつれてサイズが小さくなる中空状に形成されている。
また、前記排液タンクは、前記排液口に設けられ、前記真空源が動作することにより前記排液タンク内の前記液体に作用する吸引力から前記排液タンク内の前記液体の重さを差し引いた差分値が閾値未満となったときに前記排液タンク内の前記液体を外部に排出するように開くバルブを備える、ようにしてもよい。
また、前記液体は、加工中の前記ワークに供給されるクーラント液であり、前記バルブは、開いたときに前記排液タンク内の前記クーラント液をクーラント液タンクに排出する、ようにしてもよい。
また、前記排液タンクは、大径部と、前記大径部よりも小さい径で形成され、前記大径部よりも前記上方向に位置する小径部と、を備える、ようにしてもよい。
また、前記排液タンクは、前記大径部及び前記小径部の間に位置し、前記大径部から前記小径部に近づくにつれて径が小さくなるように形成されるテーパ部を備える、ようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る工作機械は、前記排液タンクと、前記多孔質パッドユニットと、前記多孔質パッドユニットに吸着された前記ワークを加工する加工部と、前記排液タンクの前記排液口から排出された前記液体であるクーラント液を溜めるクーラント液タンクを有し、加工中の前記ワークに前記クーラント液タンクに溜められた前記クーラント液を供給するクーラント液供給システムと、前記真空源と、を備え、前記排液タンクに溜められた前記クーラント液は、前記クーラント液の液面が規定高さ以上となったとき、前記真空源の動作により作用する吸引力に抗して自重により前記排液口を介して前記クーラント液タンクに排出される。
本発明によれば、排液タンク及び工作機械において、溜められた液体に吸引力が作用する場合であっても、液体を自重により排出することができる。
本発明の一実施形態に係る工作機械の概略図である。 本発明の一実施形態に係る排液タンクの概略図である。 本発明の変形例に係る排液タンクの概略図である。 本発明の変形例に係る排液タンクの概略図である。
本発明に係る排液タンク及び工作機械の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、工作機械1は、真空チャック装置10と、加工部40と、クーラント液供給システム50と、を備える。
加工部40は、真空チャック装置10に固定されたワークWを切削又は研磨する工具41を備える。
クーラント液供給システム50は、ノズル51と、クーラント液タンク52と、ポンプ53と、流路管19a,19bと、を備える。
クーラント液タンク52にはクーラント液Cltが溜められる。クーラント液Cltは例えば切削油である。クーラント液タンク52は、後述する排液タンク20に流路管19aを介して接続され、ノズル51に流路管19bを介して接続されている。
ポンプ53は、流路管19bに設けられており、クーラント液タンク52内のクーラント液Cltをノズル51に供給する。
ノズル51は、真空チャック装置10に固定されたワークWに対向して位置し、加工中のワークWにクーラント液Cltを供給する。
ワークWは、例えば、太陽電池パネル、半導体パネル、液晶パネル、プリント基板、有機EL(Electro-Luminescence)パネル、ガラス板又はポリマー等のフィルムである。
図1に示すように、真空チャック装置10は、多孔質パッドユニット12と、真空源16と、排液タンク20と、流路管19d,19eと、を備える。多孔質パッドユニット12は、多孔質パッド11と、ケース部13と、を備える。真空源16は、エア供給部14と、エジェクタ15と、を備える。
ケース部13は、例えば、金属により形成され、上方向に開口した箱状をなす。
多孔質パッド11は、長方形の板状に形成され、流体を通過させる通気性及び通水性を有するセラミックである。多孔質パッド11は、ケース部13の開口部を塞ぐように位置する。多孔質パッド11によりケース部13内の真空室Spが閉じられる。真空室Spは、流路管19eを介して、排液タンク20の後述する流入口20iに接続される。真空室Spが負圧とされることにより、ワークWが多孔質パッド11の上面である設置面11cに吸着される。
多孔質パッド11は、例えば、アルミナ又は炭化ケイ素等の無機質材料の粉粒体からなる骨材とその骨材相互を結合するための結合材、例えば、ビトリファイドボンド、レジノイド、セメント、ゴム及びガラス等の混合材料を成型金型に投入して焼結することで形成される。多孔質パッド11は、微細気孔が多数形成された多孔質構造となっている。多孔質パッド11の気孔率(気孔密度)は、骨材と結合材の混合割合により調整することができる。また、気孔の平均孔径は、骨材の粒度を選定することにより調整することができる。多孔質パッド11は、連なった微細気孔を介して気体又は液体を通過させることができる通気性及び通水性を有する。
エア供給部14は圧縮エアをエジェクタ15に供給する。
エジェクタ15は、エア供給部14からの圧縮エアを受けて、流路管19d,19eを介して、排液タンク20の内部空間と真空室Spを負圧とする。真空室Spが真空となることにより、ワークWは設置面11cに吸着する。
図2に示すように、排液タンク20は、多孔質パッドユニット12と真空源16の間の流路に設けられ、真空室Spからの混合流体Mxに含まれるクーラント液Cltを溜める。
排液タンク20は、流入口20iと、流出口20oと、排液口20aと、バルブ20bと、を備える。
流入口20i及び流出口20oは排液タンク20の上端面に位置する。流入口20iは流路管19eを介して真空室Spに接続されている。流入口20iは、真空室Spから排液タンク20内に混合流体Mxを吸入するために設けられる。
流出口20oは流路管19dを介して真空源16に接続されている。流出口20oは、排液タンク20内の空気Arを真空源16に排出するために設けられる。
排液口20aは排液タンク20の側周面の下部に位置している。すなわち、排液口20aは、流入口20i及び流出口20oよりも重力方向に沿う下方向に位置している。排液口20aは流路管19aを介してクーラント液タンク52に接続されている。排液口20aは上向きに形成されている。これにより、バルブ20bが開いたときにクーラント液タンク52内の空気が排液タンク20内に進入し、排液タンク20内の圧力が低下することが抑制される。
バルブ20bは、排液口20aに設けられる。バルブ20bは、排液口20aからクーラント液タンク52へのクーラント液Cltの流れを調整し、クーラント液タンク52から排液口20aへのクーラント液Cltの逆流を抑制する逆止弁である。バルブ20bは排液タンク20内のクーラント液タンク52から正圧を受けると開く。バルブ20bが開くと、排液タンク20内のクーラント液Cltは流路管19aを介してクーラント液タンク52に供給される。
詳しくは、バルブ20bは上方向に向けて開く弁部材20cを備える。バルブ20bがスイング式逆止弁の場合には、弁部材20cの端部を中心に回転可能に構成される。弁部材20cが端部を中心に上方向に回転したときに排液タンク20からクーラント液タンク52にクーラント液Cltが流通可能となるようにバルブ20bが開き、弁部材20cが端部を中心に下方向に回転したときに排液タンク20からクーラント液タンク52にクーラント液Cltの流通が制限されるようにバルブ20bが閉じる。
バルブ20bは、スイング式逆止弁に限らず、例えば、スプリングディスク式逆止弁又はゴム等の弾性部材からなるダックヒルバルブ等であってもよい。
排液タンク20は、上方向に向かうにつれてサイズが小さくなる中空の円柱状に形成されている。詳しくは、排液タンク20は、大径部23と、小径部21と、テーパ部22と、を備える。
大径部23は排液タンク20の下部に位置し、小径部21は排液タンク20の上部に位置し、テーパ部22は大径部23と小径部21の間に位置する。大径部23は小径部21よりも大きい径を有する。テーパ部22は、大径部23から小径部21をつなぐように小径部21に近づくにつれて径が小さくなる。
排液タンク20の径が小さくなるにつれて、クーラント液Cltの液面の面積が小さくなる。真空源16により排液タンク20内の空気Arが吸引されると、クーラント液Cltにはクーラント液Cltの液面の面積に応じた吸引力Fvが作用する。よって、クーラント液Cltの液面が小径部21に位置しているとき、クーラント液Cltの液面が大径部23に位置しているときに比べて、クーラント液Cltの液面の面積が小さくなるため吸引力Fvが小さくなる。また、排液タンク20内のクーラント液Cltの量が増えるにつれて、クーラント液Cltの重さFは大きくなる。クーラント液Cltの重さFは、吸引力Fvとは反対方向に作用する。重さFに対して吸引力Fvが小さくなると、例えば、吸引力Fvから重さFを差し引いた差分値Fv−Fが負となると、バルブ20bには正圧が加わり、バルブ20bが開く。これにより、排液タンク20内のクーラント液Cltはクーラント液タンク52に供給される。
次に、工作機械1の使用方法について説明する。
まず、図1に示すように、図示しない作業者又は搬送装置により、ワークWが多孔質パッド11の設置面11cに設置される。そして、真空源16が動作することにより、排液タンク20の内部空間と真空室Spが真空となる。これにより、ワークWが設置面11cに吸着される。吸着されたワークWは加工部40により加工される。この加工と同時に、ポンプ53が動作し、クーラント液タンク52内のクーラント液Cltがノズル51から吐出される。このため、加工中のワークWにはクーラント液Cltが供給される。この際、真空源16が動作しているため、クーラント液Cltと空気が混合した混合流体Mxは、多孔質パッド11、真空室Sp、流路管19e及び流入口20iを経て、排液タンク20内に流入する。排液タンク20内の混合流体Mxのうちクーラント液Cltは排液タンク20内に溜められ、排液タンク20内の混合流体Mxのうち空気Arは流出口20o及び流路管19dを経て真空源16により吸引される。このように、排液タンク20により混合流体Mxからクーラント液Cltが除去されるため、クーラント液Cltが真空源16に入り込むことが抑制される。このため、真空源16の故障を抑制することができる。
排液タンク20内のクーラント液Cltの液面が規定高さTh以上となり、差分値Fv−Fが負となると、バルブ20bが開く。バルブ20bが開くと、排液タンク20内のクーラント液Cltが流路管19aを介してクーラント液タンク52に供給される。これにより、排液タンク20内の液面が規定高さTh未満まで下がると、バルブ20bが閉じる。バルブ20bが閉じると、排液タンク20内のクーラント液Cltの液面が上昇する。
このように、真空源16が動作している期間においては、クーラント液Cltの液面は規定高さThに維持される。よって、排液タンク20内のクーラント液Cltが満タン状態となることが抑制され、クーラント液タンク52からクーラント液Cltがなくなることが抑制される。規定高さThは、図2の例では、小径部21とテーパ部22の境界線に位置していたが、小径部21とテーパ部22の何れの位置に存在していてもよい。
ワークWの加工が完了すると、真空源16とポンプ53の動作が停止される。
(シミュレーション結果)
次に、真空チャック装置10において各種数値を設定した場合のシミュレーション結果について説明する。
排液タンク20において、大径部23の直径D3は250mmに設定され、小径部21の直径D1は40mmに設定される。また、大径部23の基準高さH0からの高さH3は400mmに設定され、テーパ部22の高さH2は50mmに設定され、小径部21の高さH1は50mmに設定される。基準高さH0は、真空源16の動作が停止されて、排液タンク20内が大気圧となったときの排液タンク20内のクーラント液Cltの液面の高さに設定される。クーラント液Cltの密度は、1g/cmに設定され、真空源16の動作中の排液タンク20内の圧力は−100kPaに設定される。
上記のような条件のもと、クーラント液Cltの液面高さZ、吸引力Fv、クーラント液Cltの重さF、差分値Fv−F及びクーラント液Cltの液面面積Aは以下の表1に示される。なお、クーラント液Cltの重さFは、基準高さH0以下のクーラント液Cltの重さを含まない。
上記表1に示すように、液面高さZが0mmの場合、クーラント液Cltの重さFは0kgとなり、吸引力Fvは約500kgとなる。よって、差分値Fv−Fは正の値をとり、バルブ20bは閉じた状態となる。液面高さZが400mm以下では、言い換えると、液面が大径部23に位置する場合では、液面高さZが増加するにつれて、クーラント液Cltの重さFが増加するものの、液面面積Aが変わらないため、吸引力Fvは約500kgに維持される。よって、差分値Fv−Fは、クーラント液Cltの重さFの増加分だけ僅かに減少するが、正の値を維持する。液面高さZが400mmを超えると、言い換えると、液面がテーパ部22に到達すると、液面高さZが増加するにつれて、クーラント液Cltの重さFが増加しつつ、液面面積Aも減少するため、吸引力Fvも減少する。よって、差分値Fv−Fは大きく減少する。
具体的には、液面高さZが400mmでは吸引力Fvは500.6kg、差分値Fv−Fは480.9kg、液面高さZが420mmでは吸引力Fvは220.7kg、差分値Fv−Fは200.4kg、液面高さZが440mmでは吸引力Fvは53.9kg、差分値Fv−Fは33.3kgとなる。液面高さZが460mmでは吸引力Fvは12.8kg、差分値Fv−Fは−7.8kgとなる。このように、液面高さZが約450mmに到達すると差分値Fv−Fは負の値をとり、バルブ20bが開く。これにより、排液タンク20内のクーラント液Cltがクーラント液タンク52に供給される。
上記表1では、液面高さZが460mm以降の各値について記載されているが、実際には、バルブ20bの開閉を通じて、液面高さZが約450mmに維持される。すなわち、このシミュレーションでは、基準高さThは、約450mmである。
(効果)
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)排液タンク20は、ワークWを吸着する多孔質パッドユニット12と多孔質パッドユニット12の真空室Spを真空とする真空源16との間の流路に設けられ、真空室Spからの気体である空気と液体であるクーラント液Cltが混じる混合流体Mxに含まれるクーラント液Cltを溜める。排液タンク20は、真空室Spに第1流路管の一例である流路管19eを介して接続され、真空室Spから混合流体Mxが流入する流入口20iと、真空源16に第2流路管の一例である流路管19dを介して接続され、真空源16が動作することにより排液タンク20内の空気が流出する流出口20oと、流入口20i及び流出口20oよりも重力方向に沿う下方向に位置し、排液タンク20に溜められたクーラント液Cltを排出する排液口20aと、を備える。排液タンク20は、上方向に向かうにつれてサイズが小さくなる中空状に形成されている。
この構成によれば、クーラント液Cltの液面が高くなるにつれてクーラント液Cltに作用する吸引力Fvが小さくなる。よって、溜められたクーラント液Cltに吸引力Fvが作用する場合であっても、クーラント液Cltの重さF、すなわち自重により、クーラント液Cltは排液口20aを介して外部に排出される。よって、排液タンク20内がクーラント液Cltで満たされて、クーラント液Cltが真空源16に流れることが抑制される。これにより、真空源16の故障が抑制される。
(2)排液タンク20は、排液口20aに設けられ、真空源16が動作することにより排液タンク20内のクーラント液Cltに作用する吸引力Fvから排液タンク20内の液体の重さFを差し引いた差分値Fv−Fが閾値未満、例えば負の値となったときに排液タンク20内のクーラント液Cltが外部に流出するように開くバルブ20bを備える。
この構成によれば、排液タンク20内のクーラント液Cltの液面が規定高さTh以上となり、差分値Fv−Fが負の値となると、バルブ20bが開く。バルブ20bが開くと、排液タンク20内のクーラント液Cltが外部に排出される。これにより、排液タンク20内の液面が規定高さTh未満まで下がると、バルブ20bが閉じる。バルブ20bが閉じると、排液タンク20内のクーラント液Cltの液面が上昇する。このように、クーラント液Cltの液面は規定高さThに維持される。
(3)クーラント液Cltは、加工中のワークWに供給される。バルブ20bは、開いたときに排液タンク20内のクーラント液Cltをクーラント液タンク52に排出する。
この構成によれば、無電力かつ自動で、排液タンク20内のクーラント液Cltをクーラント液タンク52に供給することができる。よって、ポンプや手作業で、排液タンク20内のクーラント液Cltをクーラント液タンク52に移し替える必要がない。
(4)排液タンク20は、大径部23と、大径部23よりも小さい径で形成され、大径部23よりも上方向に位置する小径部21と、を備える。
この構成によれば、クーラント液Cltの液面が小径部21に到達したときに吸引力Fvが小さくなり、クーラント液Cltの重さFにより、クーラント液Cltは排液口20aを介して外部に排出される。
一方、吸引力Fvを小さく保つために、小径部21と同一径の中空の円柱状に排液タンクを形成することも考えられる。しかしながら、この場合には、排液タンクの容量を確保するためには排液タンクが上下方向に長くなる。このため、コンパクトに構成することが困難である。この点、本実施形態では、排液タンク20は大径部23を有しているため、排液タンク20を上下方向にコンパクトに構成しつつ、排液タンク20の容量を確保することができる。
(5)排液タンク20は、大径部23及び小径部21の間に位置し、大径部23から小径部21に近づくにつれて径が小さくなるように形成されるテーパ部22を備える。
この構成によれば、テーパ部22により吸引力Fvの急激な変化を抑制することができる。
(6)工作機械1は、排液タンク20と、多孔質パッドユニット12と、多孔質パッドユニット12に吸着されたワークWを加工する加工部40と、排液タンク20の排液口20aから排出された液体であるクーラント液Cltを溜めるクーラント液タンク52を有し、加工中のワークWにクーラント液タンク52に溜められたクーラント液Cltを供給するクーラント液供給システム50と、真空源16と、を備える。排液タンク20に溜められたクーラント液Cltは、液面が規定高さTh以上となったとき、真空源16の動作により作用する吸引力Fvに抗して自重(重さF)により排液口20aを介してクーラント液タンク52に排出される。
この構成によれば、工作機械1において、ポンプや手作業で、排液タンク20内のクーラント液Cltをクーラント液タンク52に移し替える必要がない。
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。以下に、変形の一例を説明する。
(変形例)
上記実施形態においては、排液タンク20は、テーパ部22を備えていたが、図3に示すように、テーパ部22は省略され、大径部23及び小径部21のみを備えていてもよい。また、図4に示すように、排液タンク20はテーパ部22のみを備えていてもよい。
上記実施形態においては、真空源16は、エア供給部14及びエジェクタ15を備えていたが、これに限らず、真空ポンプであってもよい。
上記実施形態においては、排液タンク20は、上方向に向かうにつれて径が小さくなる中空の円柱状に形成されていたが、これに限らず、上方向に向かうにつれてサイズが小さくなる中空の角柱状に形成されてもよい。
上記実施形態においては、液体はクーラント液Cltであったが、クーラント液Clt以外の液体であってもよい。また、気体は空気であったが、空気以外の気体であってもよい。さらに、加工部40は省略されてもよい。
1 工作機械
10 真空チャック装置
11 多孔質パッド
11c 設置面
12 多孔質パッドユニット
13 ケース部
16 真空源
19a,19b,19d,19e 流路管
20 排液タンク
20a 排液口
20b バルブ
20i 流入口
20o 流出口
21 小径部
22 テーパ部
23 大径部
40 加工部
50 クーラント液供給システム
51 ノズル
52 クーラント液タンク
53 ポンプ
A 液面面積
W ワーク
Ar 空気
Fv 吸引力
Fv−F 差分値
Sp 真空室
Mx 混合流体
Clt クーラント液

Claims (6)

  1. ワークを吸着する多孔質パッドユニットと前記多孔質パッドユニットの真空室を真空とする真空源との間の流路に設けられ、前記真空室からの気体と液体が混じる混合流体に含まれる前記液体を溜める排液タンクであって、
    前記真空室に第1流路管を介して接続され、前記真空室から前記混合流体が流入する流入口と、
    前記真空源に第2流路管を介して接続され、前記真空源が動作することにより前記排液タンク内の前記気体が流出する流出口と、
    前記流入口及び前記流出口よりも重力方向に沿う下方向に位置し、前記排液タンクに溜められた前記液体を排出する排液口と、を備え、
    前記排液タンクは、上方向に向かうにつれてサイズが小さくなる中空状に形成されている、
    排液タンク。
  2. 前記排液口に設けられ、前記真空源が動作することにより前記排液タンク内の前記液体に作用する吸引力から前記排液タンク内の前記液体の重さを差し引いた差分値が閾値未満となったときに前記排液タンク内の前記液体を外部に排出するように開くバルブを備える、
    請求項1に記載の排液タンク。
  3. 前記液体は、加工中の前記ワークに供給されるクーラント液であり、
    前記バルブは、開いたときに前記排液タンク内の前記クーラント液をクーラント液タンクに排出する、
    請求項2に記載の排液タンク。
  4. 前記排液タンクは、
    大径部と、
    前記大径部よりも小さい径で形成され、前記大径部よりも前記上方向に位置する小径部と、を備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の排液タンク。
  5. 前記排液タンクは、
    前記大径部及び前記小径部の間に位置し、前記大径部から前記小径部に近づくにつれて径が小さくなるように形成されるテーパ部を備える、
    請求項4に記載の排液タンク。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の排液タンクと、
    前記多孔質パッドユニットと、
    前記多孔質パッドユニットに吸着された前記ワークを加工する加工部と、
    前記排液タンクの前記排液口から排出された前記液体であるクーラント液を溜めるクーラント液タンクを有し、加工中の前記ワークに前記クーラント液タンクに溜められた前記クーラント液を供給するクーラント液供給システムと、
    前記真空源と、を備え、
    前記排液タンクに溜められた前記クーラント液は、前記クーラント液の液面が規定高さ以上となったとき、前記真空源の動作により作用する吸引力に抗して自重により前記排液口を介して前記クーラント液タンクに排出される、
    工作機械。
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