JP2020146624A - 排ガス処理装置及び排ガス処理方法 - Google Patents

排ガス処理装置及び排ガス処理方法 Download PDF

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Shota KAWASAKI
翔太 川崎
厚志 長尾
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厚志 長尾
平山 敦
Atsushi Hirayama
敦 平山
秀駿 川畑
Hidetoshi Kakwabata
秀駿 川畑
朝子 戸田
Asako Toda
朝子 戸田
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Abstract

【課題】酸性ガス除去剤の使用量を抑制、ボイラの閉塞を防止し、ボイラの放射室や対流伝熱室における酸性ガスや塩化物による腐食を防止する排ガス処理装置及び方法を提供する。【解決手段】廃棄物処理炉1に連設されたボイラ4が、上流側から第一放射室14、第二放射室15及び対流伝熱室16を有し、ボイラ4から排ガスを受け除塵処理する集塵装置18と、第一放射室14入口から第二放射室15入口までの範囲又はボイラ4から集塵装置18までの範囲で排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度計21,25と、第一放射室14入口から第二放射室15出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ4内へ吹き込むアルカリ剤供給装置22と、酸性ガス濃度測定値に基づき、アルカリ剤供給量を制御するアルカリ剤供給量制御装置24と、第二放射室15及び対流伝熱室16の少なくとも一方の内部に圧力波を放出する圧力波放出装置30A〜Cとを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、廃棄物処理炉から排出される排ガスを処理するための装置及び方法に関する。
廃棄物を焼却する焼却炉や廃棄物を熱分解ガス化し熱分解残渣を溶融するガス化溶融炉(以下まとめて「廃棄物処理炉」ということがある)から排出される排ガスをボイラに導いて該ボイラにて熱回収し、蒸気を発生させ該蒸気を発電機等の駆動源として用いることが行われている。
ボイラは、排ガスから熱回収するためのボイラ内空間が、排ガスの流れ方向で上流側から、排ガスからの放射熱を受けて蒸気を発生させる放射伝熱面を備えた放射室と、排ガスとの熱交換により蒸気を発生してさらに過熱する接触伝熱管を備えた対流伝熱室に区分されている。放射室は内壁に放射伝熱面としての放射伝熱管が配設されており、放射伝熱管内に水を流通させ排ガスからの放射熱を受けて蒸気を発生させる蒸発器として構成されている。対流伝熱室では、排ガス流通空間内に接触伝熱管が管群を構成して配設されており、排ガスと接触伝熱管との熱交換により蒸気を発生させさらに過熱して過熱蒸気とする過熱器を備えている。
廃棄物処理炉から排出される排ガスには、HCl,SOx等の酸性ガスが含まれている。排ガスからボイラで熱回収する際、対流伝熱室の過熱器の伝熱管で酸性ガスにより腐食が発生し、伝熱管の損傷が生じたり耐用寿命が短くなるので、これを防止するために、メンテナンス頻度が高くなったり、メンテナンス費用が嵩む等の問題が生じる。
そこで、特許文献1では、焼却炉から排出される酸性ガスを含む排ガスが通過する煙道に、酸性ガス除去剤としてソーダライト族化合物を投入し、酸性ガスと反応させ除去することとしている。
特許文献1によると、排ガスの流通する400〜900℃の高温流域に酸性ガス除去剤としてハイドロソーダライトを投入し酸性排ガスと反応させ反応生成物をダストとともに高温集塵装置で捕集して酸性ガスを除去することができるとしている。
特開2001−212430
しかしながら、特許文献1のようにソーダライトを用いて酸性ガスを除去しようとする場合、多量のソーダライトを必要とし、特に、排ガスの排出量の多い焼却炉にあっては、過大な量となり費用が嵩むとともに、ソーダライト供給のための装置も大型化し、設備費用、運転費用の面でも費用が嵩む。また、反応生成物や未反応の酸性ガス除去剤がボイラの放射伝熱面や接触伝熱管に付着し排ガスの流通を阻害したり、流路を閉塞させる問題がある。さらに、反応生成物のNaCl等塩化物が放射伝熱面や接触伝熱管に付着し塩化物による腐食が生じたり、付着したNaClが排ガス中のSO、HOと反応してHClが発生し腐食が生じる問題がある。
このような事情に鑑み、酸性ガス除去剤の使用量を過度とすることなく抑制するとともに、ボイラの閉塞を防止し、廃棄物処理炉に連設されたボイラの放射室の放射伝熱面や対流伝熱室内の過熱器における酸性ガスや塩化物による腐食を効果的に防止する排ガス処理装置及び排ガス処理方法を提供することを課題とする。
本発明によれば、上述の課題は、排ガス処理装置に関しては次の第一発明ないし第四発明、排ガス処理方法に関しては第五発明ないし第八発明により解決される。
[排ガス処理装置]
<第一発明>
廃棄物処理炉に連設され、排ガスの流通路が屈曲した二つの変向部により区分されて、上流側から第一放射室、第二放射室及び対流伝熱室を形成するボイラ内を流通する排ガスから酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
ボイラから煙道を経て排ガスを受け除塵処理する集塵装置と、
第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度計と、
第一放射室入口から第二放射室出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ内へ吹き込むアルカリ剤供給装置と、
酸性ガス濃度計による酸性ガス濃度測定値に基づき、アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量を制御するアルカリ剤供給量制御装置と、
第二放射室及び対流伝熱室のうち少なくとも一つの内部に圧力波を放出する圧力波放出装置とを備えることを特徴とする排ガス処理装置。
<第二発明>
廃棄物処理炉に連設され、排ガスの流通路が屈曲した二つの変向部により区分されて、上流側から第一放射室、第二放射室及び対流伝熱室を形成するボイラ内を流通する排ガスから酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
ボイラから煙道を経て排ガスを受け除塵処理する集塵装置と、
第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度計と、
第一放射室入口から第二放射室出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ内へ吹き込む第一アルカリ剤供給装置と、
ボイラから集塵装置までの範囲でアルカリ剤を煙道へ吹き込む第二アルカリ剤供給装置と、
酸性ガス濃度計による酸性ガス濃度測定値に基づき、第一アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量と第二アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量とを制御するアルカリ剤供給量制御装置と、
第二放射室及び対流伝熱室のうち少なくとも一つの内部に圧力波を放出する圧力波放出装置とを備えることを特徴とする排ガス処理装置。
<第三発明>
廃棄物処理炉に連設され、排ガスの流通路が屈曲した二つの変向部により区分されて、上流側から第一放射室、第二放射室及び対流伝熱室を形成するボイラ内を流通する排ガスから酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
ボイラから煙道を経て排ガスを受け除塵処理する集塵装置と、
第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度計と、
第一放射室入口から第二放射室出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ内へ吹き込むアルカリ剤供給装置と、
酸性ガス濃度計による酸性ガス濃度測定値に基づき、アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量を制御するアルカリ剤供給量制御装置と、
第二放射室内の放射伝熱面に水を噴射して付着物を除去する水噴射装置とを備えることを特徴とする排ガス処理装置。
<第四発明>
廃棄物処理炉に連設され、排ガスの流通路が屈曲した二つの変向部により区分されて、上流側から第一放射室、第二放射室及び対流伝熱室を形成するボイラ内を流通する排ガスから酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
ボイラから煙道を経て排ガスを受け除塵処理する集塵装置と、
第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度計と、
第一放射室入口から第二放射室出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ内へ吹き込む第一アルカリ剤供給装置と、
ボイラから集塵装置までの範囲でアルカリ剤を煙道へ吹き込む第二アルカリ剤供給装置と、
酸性ガス濃度計による酸性ガス濃度測定値に基づき、第一アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量と第二アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量とを制御するアルカリ剤供給量制御装置と、
第二放射室内の放射伝熱面に水を噴射して付着物を除去する水噴射装置とを備えることを特徴とする排ガス処理装置。
[排ガス処理方法]
<第五発明>
廃棄物処理炉に連設された、排ガスの流通路が屈曲した二つの変向部により区分されて、上流側から、第一放射室、第二放射室及び対流伝熱室を形成するボイラ内を流通する排ガスから酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
集塵装置によりボイラから煙道を経て排ガスを受け除塵処理する除塵工程と、
第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で酸性ガス濃度計により排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度測定工程と、
アルカリ剤供給装置により第一放射室入口から第二放射室出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ内へ吹き込むアルカリ剤供給工程と、
アルカリ剤供給量制御装置により、酸性ガス濃度計による酸性ガス濃度測定値に基づき、アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量を制御するアルカリ剤供給量制御工程と、
第二放射室及び対流伝熱室のうち少なくとも一つの内部に圧力波を放出する圧力波放出工程とを有することを特徴とする排ガス処理方法。
<第六発明>
廃棄物処理炉に連設された、排ガスの流通路が屈曲した二つの変向部により区分されて、上流側から、第一放射室、第二放射室及び対流伝熱室を形成するボイラ内を流通する排ガスから酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
集塵装置によりボイラから煙道を経て排ガスを受け除塵処理する除塵工程と、
第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で酸性ガス濃度計により排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度測定工程と、
第一アルカリ剤供給装置により第一放射室入口から第二放射室出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ内へ吹き込む第一アルカリ剤供給工程と、
第二アルカリ剤供給装置によりボイラから集塵装置までの範囲でアルカリ剤を煙道へ吹き込む第二アルカリ剤供給工程と、
アルカリ剤供給量制御装置により、酸性ガス濃度計による酸性ガス濃度測定値に基づき、第一アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量と第二アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量とを制御するアルカリ剤供給量制御工程と
第二放射室及び対流伝熱室のうち少なくとも一つの内部に圧力波を放出する圧力波放出工程とを有することを特徴とする排ガス処理方法。
<第七発明>
廃棄物処理炉に連設された、排ガスの流通路が屈曲した二つの変向部により区分されて、上流側から、第一放射室、第二放射室及び対流伝熱室を形成するボイラ内を流通する排ガスから酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
集塵装置によりボイラから煙道を経て排ガスを受け除塵処理する除塵工程と、
第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で酸性ガス濃度計により排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度測定工程と、
アルカリ剤供給装置により第一放射室入口から第二放射室出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ内へ吹き込むアルカリ剤供給工程と、
アルカリ剤供給量制御装置により、酸性ガス濃度計による酸性ガス濃度測定値に基づき、アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量を制御するアルカリ剤供給量制御工程と、
第二放射室内の放射伝熱面に水を噴射して付着物を除去する水噴射工程を有することを特徴とする排ガス処理方法。
<第八発明>
廃棄物処理炉に連設された、排ガスの流通路が屈曲した二つの変向部により区分されて、上流側から、第一放射室、第二放射室及び対流伝熱室を形成するボイラ内を流通する排ガスから酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
集塵装置によりボイラから煙道を経て排ガスを受け除塵処理する除塵工程と、
第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で酸性ガス濃度計により排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度測定工程と、
第一アルカリ剤供給装置により第一放射室入口から第二放射室出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ内へ吹き込む第一アルカリ剤供給工程と、
第二アルカリ剤供給装置によりボイラから集塵装置までの範囲でアルカリ剤を煙道へ吹き込む第二アルカリ剤供給工程と、
アルカリ剤供給量制御装置により、酸性ガス濃度計による酸性ガス濃度測定値に基づき、第一アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量と第二アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量とを制御するアルカリ剤供給量制御工程と
第二放射室内の放射伝熱面に水を噴射して付着物を除去する水噴射工程を有することを特徴とする排ガス処理方法。
本発明の第一そして第五発明によれば、第一放射室入口から第二放射室出口の範囲で排ガス中にアルカリ剤を供給することにより酸性ガスを除去するので、対流伝熱室に流入する排ガスは酸性ガスが除去されており、あるいは酸性ガス濃度が十分に低下しており、対流伝熱室内の伝熱管の酸性ガスによる腐食を防止することができ、ボイラのメンテナンスを軽減しメンテナンス費用を低減することができる。また、アルカリ剤の供給に際しては、第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で、流通する排ガス中の酸性ガス濃度を測定し、その測定値に基づき、アルカリ剤供給装置におけるアルカリ剤供給量を制御することとしたので、ボイラの対流伝熱室内に流入する前の排ガスの酸性ガス濃度又はボイラから集塵装置に流入する排ガスの酸性ガス濃度にもとづき、酸性ガスと反応させ濃度を低下させるために必要とされる供給量のアルカリ剤が供給されて、対流伝熱室の対流伝熱管の酸性ガス腐食を防止することができるとともに、煙道から排出される排ガスの排出規制値を充足するように酸性ガスを確実に除去することができる。さらに、アルカリ剤の供給に加え、第二放射室及び対流伝熱室のうち少なくとも一つの内部に圧力波を放出する圧力波放出装置を備えることとしたので、放射伝熱面や接触伝熱管に付着した反応生成物と未反応アルカリ剤を除去することができ、排ガス流通阻害や閉塞、塩化物による腐食を防止することができる。
次に、本発明の第二そして第六発明によれば、第一放射室入口から第二放射室出口の範囲で排ガス中にアルカリ剤を供給することにより酸性ガスを除去するので、対流伝熱室に流入する排ガスは酸性ガスが除去されており、あるいは酸性ガス濃度が十分に低下しており、対流伝熱室内の伝熱管の酸性ガスによる腐食を防止することができ、ボイラのメンテナンスを軽減しメンテナンス費用を低減することができる。また、アルカリ剤の供給に際しては、第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で、流通する排ガス中の酸性ガス濃度を測定し、その測定値に基づき、第一アルカリ剤供給装置におけるアルカリ剤供給量と第二アルカリ剤供給装置におけるアルカリ剤供給量を制御することとしたので、ボイラの対流伝熱室内に流入する前の排ガスの酸性ガス濃度又はボイラから集塵装置に流入する排ガスの酸性ガス濃度にもとづき、酸性ガスと反応させ濃度を低下させるために必要とされる供給量のアルカリ剤が供給されて、対流伝熱室の対流伝熱管の酸性ガス腐食を防止することができるとともに、煙道から排出される排ガスの排出規制値を充足するように酸性ガスを確実に除去することができる。さらに、アルカリ剤の供給に加え、第二放射室及び対流伝熱室のうち少なくとも一つの内部に圧力波を放出する圧力波放出装置を備えることとしたので、放射伝熱面や接触伝熱管に付着した反応生成物と未反応アルカリ剤を除去することができ、排ガス流通阻害や閉塞、塩化物による腐食を防止することができる。
本発明の第三そして第七発明によれば、第一放射室入口から第二放射室出口の範囲で排ガス中にアルカリ剤を供給することにより酸性ガスを除去するので、対流伝熱室に流入する排ガスは酸性ガスが除去されており、あるいは酸性ガス濃度が十分に低下しており、対流伝熱室内の伝熱管の酸性ガスによる腐食を防止することができ、ボイラのメンテナンスを軽減しメンテナンス費用を低減することができる。また、アルカリ剤の供給に際しては、第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で、流通する排ガス中の酸性ガス濃度を測定し、その測定値に基づき、アルカリ剤供給装置におけるアルカリ剤供給量を制御することとしたので、ボイラの対流伝熱室内に流入する前の排ガスの酸性ガス濃度又はボイラから集塵装置に流入する排ガスの酸性ガス濃度にもとづき、酸性ガスと反応させ濃度を低下させるために必要とされる供給量のアルカリ剤が供給されて、対流伝熱室の対流伝熱管の酸性ガス腐食を防止することができるとともに、煙道から排出される排ガスの排出規制値を充足するように酸性ガスを確実に除去することができる。さらに、アルカリ剤の供給に加え、第二放射室内の放射伝熱面に水を噴射して付着物を除去する水噴射装置を備えることとしたので、放射伝熱面に付着した反応生成物と未反応アルカリ剤を除去することができ、排ガス流通阻害や閉塞、塩化物による腐食を防止することができる。
次に、本発明の第四そして第八発明によれば、第一放射室入口から第二放射室出口の範囲で排ガス中にアルカリ剤を供給することにより酸性ガスを除去するので、対流伝熱室に流入する排ガスは酸性ガスが除去されており、あるいは酸性ガス濃度が十分に低下しており、対流伝熱室内の伝熱管の酸性ガスによる腐食を防止することができ、ボイラのメンテナンスを軽減しメンテナンス費用を低減することができる。また、アルカリ剤の供給に際しては、第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で、流通する排ガス中の酸性ガス濃度を測定し、その測定値に基づき、第一アルカリ剤供給装置におけるアルカリ剤供給量と第二アルカリ剤供給装置におけるアルカリ剤供給量を制御することとしたので、ボイラの対流伝熱室内に流入する前の排ガスの酸性ガス濃度又はボイラから集塵装置に流入する排ガスの酸性ガス濃度にもとづき、酸性ガスと反応させ濃度を低下させるために必要とされる供給量のアルカリ剤が供給されて、対流伝熱室の対流伝熱管の酸性ガス腐食を防止することができるとともに、煙道から排出される排ガスの排出規制値を充足するように酸性ガスを確実に除去することができる。さらに、アルカリ剤の供給に加え、第二放射室内の放射伝熱面に水を噴射して付着物を除去する水噴射装置を備えることとしたので、放射伝熱面に付着した反応生成物と未反応アルカリ剤を除去することができ、排ガス流通阻害や閉塞、塩化物による腐食を防止することができる。
本発明を実施するための第一実施形態装置の概要構成図である。 第二実施形態装置の概要構成図である。 第三実施形態装置の概要構成図である。 第四実施形態装置の概要構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に記載した内容により限定されるものではない。又、以下に記載した実施形態における構成要件には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下に記載した実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせてもよいし、適宜選択して用いてもよい。
[第一実施形態]
図1は本発明を実施するための第一実施形態装置の概要構成図である。まず、本実施形態の説明に先立ち、本発明が適用される廃棄物処理炉としての廃棄物焼却炉とこれに連設されるボイラについて説明する。本発明は廃棄物処理炉としての廃棄物ガス化溶融炉に適用してもよい。
<廃棄物焼却炉>
本実施形態に係る廃棄物焼却炉1は、燃焼室2と、この燃焼室2内での廃棄物Wの流れ方向の上流側(図1の左側)上方に配置され、廃棄物Wを燃焼室2内に投入するための廃棄物投入口3とを備える火格子式の廃棄物焼却炉であり、燃焼室2の廃棄物Wの流れ方向の下流側(図1の右側)の上方にボイラ4が連設されている。
燃焼室2の底部には、廃棄物Wを移動させながら燃焼させる火格子(ストーカ)5が設けられている。この火格子5は、廃棄物投入口3に近い方から、すなわち、上流側から乾燥火格子5a、燃焼火格子5b、後燃焼火格子5cの順に設けられている。
乾燥火格子5aでは主として廃棄物Wの乾燥と着火と初期燃焼が行われる。燃焼火格子5bでは主として廃棄物Wの熱分解、部分酸化が行われ、熱分解により発生したCO、炭化水素類を含む可燃性ガスと固形分(固定炭素分)の燃焼が主燃焼として行われる。後燃焼火格子5c上では、僅かに残った廃棄物中の未燃分を完全に燃焼させることが後燃焼として行われる。完全に燃焼した後の燃焼灰は、灰落下口6より落下排出される。
このような本実施形態の焼却炉では、乾燥火格子5a、燃焼火格子5bそして後燃焼火格子5cの上に廃棄物Wの層が形成され、その燃焼により、燃焼室2内の空間には、各火格子5a〜5c上の廃棄物層の直上空間に、次のような諸燃焼領域が形成される。
乾燥火格子5aの直上方で廃棄物投入口3の下方位置の近くに位置する該乾燥火格子5a上の廃棄物のうち該廃棄物の流れ方向の上流側範囲(前部)の廃棄物Wは乾燥され着火して燃焼が開始される。
乾燥火格子5aの下流側範囲(後部)の上方には、乾燥された後に廃棄物Wの一部の燃焼が開始され廃棄物Wの熱分解・部分酸化が始まった状態である初期燃焼が行われる初期燃焼領域が形成される。すなわち、乾燥火格子5aの廃棄物Wは、乾燥火格子5a上の上流側範囲で乾燥され着火して、該乾燥火格子5aの下流側範囲で燃焼が開始され初期燃焼される。
燃焼火格子5b上の廃棄物Wはここで熱分解そして部分酸化が盛んに行われ、可燃性ガスが発生し、その可燃性ガスと廃棄物Wの固形分が燃焼する。廃棄物Wはこの燃焼火格子5b上で実質的に殆んど燃焼される。こうして、上記燃焼火格子5b上の廃棄物Wの層の直上に主燃焼領域が形成される。
しかる後、僅かに残った廃棄物W中の固定炭素など未燃分が後燃焼火格子5c上で完全に燃焼される。この後燃焼火格子5c上の廃棄物Wの層の直上に後燃焼領域が形成される。
廃棄物Wが乾燥火格子5aから後燃焼火格子5cに至る間で焼却される場合、まず乾燥火格子5a上で水分の蒸発が起こり、次いで熱分解と部分酸化反応が起こり、可燃性ガスが生成し始める。ここで初期燃焼領域とは、乾燥火格子5aの後流部で廃棄物Wの燃焼が始まった後に、廃棄物Wの熱分解、部分酸化により可燃性ガスが生成し始め、廃棄物Wの一部が燃焼する領域である。また、主燃焼領域とは、燃焼火格子5b上で廃棄物Wの熱分解、部分酸化が盛んに行われ可燃性ガスが発生し、その可燃性ガスが火炎を伴って燃焼しているとともに廃棄物Wの固形分が燃焼する燃焼領域であり、火炎を伴う燃焼が完了する点(燃え切り点)までの領域である。後燃焼火格子5c上で燃え切り点より後の領域では、廃棄物W中の固形未燃分(チャー)が燃焼する後燃焼領域となる。
上記燃焼室2内の乾燥火格子5a、燃焼火格子5b及び後燃焼火格子5cの下部には、それぞれ風箱7a,7b,7cが設けられている。ブロワ8により供給される燃焼用の一次空気Fは、一次空気供給のための管路9を通って上記各風箱7a,7b,7cに供給され、各火格子5a,5b,5cを通って燃焼室2内に供給される。なお、各火格子5a〜5cの下から供給される一次空気Fは、火格子5a,5b,5c上の廃棄物Wの乾燥及び燃焼に使われるほか、火格子5a,5b,5cの冷却作用、廃棄物Wの攪拌作用を有する。
上記燃焼室2の下流側における該燃焼室2の出口にはボイラ4が連設され、該ボイラ4の入口近傍が燃焼室2から排出されるガス中の未燃ガスを燃焼する二次燃焼室11となっている。該二次燃焼室11には、ブロワ(図示せず)とダンパ(図示せず)が設けられた管路(図示せず)により供給される二次燃焼用ガスを該二次燃焼室11へ吹き込んでおり、未燃ガスを二次燃焼し、この二次燃焼の後の排ガスはボイラ4で熱回収される。
<ボイラ>
次に、上記ボイラ4について詳説すると、図1に示す如く、廃棄物焼却炉1に連設された、排ガスから熱回収するためのボイラ4は、排ガスの流通路を屈曲せしめる二つの変向部12,13により三つの室に区分され、排ガス流れ方向の上流側から、第一放射室14、第二放射室15、及び対流伝熱室16を備えている。廃棄物焼却炉1から排ガスを受け入れる第一放射室14のうちの排ガス流れの上流部(下部)が二次燃焼室11となっており、第一放射室14と第二放射室15とが互いの上部で連通しており、該第二放射室15の下部と対流伝熱室16の下部が連通している。ボイラ4の排気部4Aが煙道17を介して集塵装置18に接続されている。
上記ボイラ4では、第一放射室14と第二放射室15の内壁に水を流通する配管で形成される放射伝熱面(図示せず)が配設されている。放射伝熱面が排ガスからの放射熱を受けて蒸気を発生させる蒸発器として構成されている。
一方、対流伝熱室16には、その内部の排ガスが流通する空間に接触伝熱管が配設されている。次に、対流伝熱室16の構成を詳説する。
上記対流伝熱室16は、排ガス流れ方向の上流側(下方)から、スクリーン管16C、過熱器16A及びエコノマイザ16Bを備えている。過熱器16Aは、上流側(下方)から、二次過熱器16A2、三次過熱器16A3、一次過熱器16A1の三つの過熱器を順に配しており、それぞれ水平方向に配列した複数の伝熱管を高さ方向に多段に設けた伝熱管群を備え、該伝熱管群が対流伝熱面として構成されている。過熱器16Aは一次過熱器16A1、二次過熱器16A2、三次過熱器16A3の順に蒸発器で発生した蒸気を流通して、排ガスとの熱交換によりさらに過熱し高温高圧化された過熱蒸気とする。エコノマイザ16Bは過熱器16Aの下流側(上方)に設けられ、伝熱管が配設され、ボイラ4で発生し蒸気タービン(図示せず)の駆動に供された蒸気が復水器(図示せず)で復水された復水を受けて、この復水を、過熱器16Aで蒸気を過熱した後の排ガスになお残存する保有熱で加熱することによって、排ガスとの熱交換により復水を加熱して加温水を生成し、該加温水が蒸発器に供給される。
エコノマイザが対流伝熱室16内に設けられず、ボイラ4の下流側でボイラ4外に別置エコノマイザとして設けられる場合や、図1のようなボイラ内エコノマイザと上記別置エコノマイザの両方が設けられる場合もある。対流伝熱室16の最上流部(下方)にはスクリーン管16Cが伝熱管を旗形に配設して備えられ、対流伝熱室16に導入される排ガスを冷却しガス状又はミスト状のダスト成分を固体化してダストとして排ガスから分離するようにされている。また、対流伝熱室16内の過熱器16Aの上流側や下流側に蒸発器が設けられる場合もある。また、過熱器16Aの構成は上述のような配置順序や個数などの内容に限定されるものではなく、異なる構成内容であってもよいし、他の装置を適宜組み合わせてもよい。
かくして、二次燃焼室11で二次燃焼後の廃棄物焼却炉1の排ガスは、ボイラ4に導かれ、第一放射室14と第二放射室15の蒸発器で蒸気を発生させ、しかる後、対流伝熱室16の過熱器16Aで上記蒸気をさらに過熱し過熱蒸気とする。
ボイラ4で熱回収された排ガスは、煙道17で後述の排ガス処理装置の諸装置のうち、まず、集塵装置18へもたらされ、該集塵装置18、例えばバグフィルタで、該排ガスに含まれるダストが捕集され除塵される。集塵装置18には、誘引送風機19が接続されていて、誘引送風機19は焼却炉1から排ガスを誘引し、除塵処理された排ガスを煙突20に送り、排ガスが該煙突20から大気に放出される。
<排ガス処理装置>
上述した廃棄物焼却炉1そしてそこから煙突20にまで延びる煙道17に、本実施形態では、次のように構成される排ガス処理装置が接続されている。
本実施形態において、排ガス処理装置は、第一実施形態として、ボイラ4からの排ガスを除塵処理するようにボイラ4に対し下流側で上記煙道17に配された集塵装置18と、ボイラ4の第一放射室14の入口から第二放射室15の入口までの範囲でボイラ4内の排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度計21又はボイラ4から集塵装置18までの範囲で煙道17内の排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度計25と、第一放射室14の入口から第二放射室15の出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ4内へ吹き込むアルカリ剤供給装置22と、酸性ガス濃度計21又は25による酸性ガス濃度測定値に基づき、アルカリ剤供給装置22によるアルカリ剤供給量を制御するアルカリ剤供給量制御装置24と、第二放射室15及び対流伝熱室16のうち少なくとも一つの内部に圧力波を放出する圧力波放出装置30A,30B,30Cとを備えている。
本実施形態では、酸性ガス濃度計21又は酸性ガス濃度計25としては、排ガス中のHCl濃度を測定するHCl濃度計が採用されている。
また、アルカリ剤供給装置22から供給されるアルカリ剤は、例えば苛性ソーダ水溶液または重曹が用いられる。苛性ソーダ水溶液を用いる場合、アルカリ剤供給装置22は、図示していないが、苛性ソーダ水溶液を貯留する貯留槽と、貯留槽から苛性ソーダ水溶液を送り出す送液ポンプと、送液ポンプで貯留槽から送られてきた苛性ソーダ水溶液をボイラ内の排ガスに噴霧する噴霧ノズルとを有している。集塵装置18、例えばバグフィルタでは、アルカリ剤が供給された排ガスを受け入れ、ダスト(煤塵)と酸性ガスとアルカリ剤との反応生成物を捕集して除去する。
<アルカリ剤供給量の制御>
(i)酸性ガス濃度計21の測定値にもとづき制御する場合
上記酸性ガス濃度計21によりHCl濃度を測定し、その測定値にもとづき、アルカリ剤供給量を制御する場合には、アルカリ剤供給装置22により供給するアルカリ剤の量と酸性ガスとの中和反応における酸性ガス除去率を予め求めておく。
運転中の廃棄物焼却炉1で、次の要項でHCl濃度を測定し、その測定値にもとづき、アルカリ剤供給量制御装置24によりアルカリ剤供給量の制御を行なう。
先ず、酸性ガス濃度計21にて、ボイラ4の第一放射室14の入口から第二放射室15の入口までの範囲で排ガス中の酸性ガス濃度を測定する。
次に、上記酸性ガス濃度計21の位置はアルカリ剤供給装置22より上流側、すなわち、酸性ガス濃度がアルカリ剤供給位置よりも上流側で測定されているので、酸性ガス濃度の測定値に対応してアルカリ剤供給装置22からアルカリ剤を供給し酸性ガスと反応させた後の排ガス中の酸性ガス濃度(「残存酸性ガス濃度」という)を、予め求めてある酸性ガス除去率を勘案して推定する。この残存酸性ガス濃度、すなわち集塵装置18の出口側又は煙突20内の排ガス中の酸性ガス濃度(「排出酸性ガス濃度」という)が許容範囲に収まるように、アルカリ剤供給量制御装置24でアルカリ剤供給装置22から供給するアルカリ剤供給量を求める。
アルカリ剤供給量制御装置24で算出されたアルカリ剤供給量のアルカリ剤をアルカリ剤供給装置22からボイラ4の第一放射室14の入口から第二放射室15の出口までの範囲内に設けられた供給位置(本実施形態の例では、第二放射室15の上流側の位置)から供給する。
酸性ガスとアルカリ剤とが反応して生成された反応生成物は、排ガス中のダストとともに集塵装置18で捕集され、排ガス中の酸性ガス濃度は、許容範囲に収まる濃度にまで低減されており、排ガスは煙突20から大気中へ排出される。
かくして、図1に示される第一実施形態では、酸性ガス濃度計21の測定値にもとづきアルカリ剤供給量を制御する場合、アルカリ剤供給装置22により、第一放射室14入口から第二放射室15出口の範囲で排ガス中にアルカリ剤を供給することにより酸性ガスを除去するので、対流伝熱室16に流入する排ガスは酸性ガスが除去されており、あるいは酸性ガス濃度が十分に低下しており、対流伝熱室16内の伝熱管の酸性ガスによる腐食を防止することができ、ボイラのメンテナンスを軽減しメンテナンス費用を低減することができる。また、第一放射室14の入口から第二放射室15の入口までの範囲で排ガス中の酸性ガス濃度を測定し、その測定値にもとづき、フィードフォワード制御を行ってアルカリ供給量を制御するので、廃棄物焼却炉に供給される廃棄物の性状変動や廃棄物焼却炉内状況の変動により排ガス中の酸性ガス濃度が変動しても、これに対し良好な応答性のもとで排出酸性ガス濃度を許容範囲に収まる濃度にするように制御できる。
(ii)酸性ガス濃度計25の測定値にもとづき制御する場合
ボイラ4から集塵装置18までの範囲で煙道17での排ガスの酸性ガス濃度を酸性ガス濃度計25で測定し、酸性ガス濃度計25による酸性ガス濃度測定値に基づき、アルカリ剤供給装置22によるアルカリ剤供給量をアルカリ剤供給量制御装置24で制御する。アルカリ剤供給量の制御は、次の要領で行われる。
先ず、ボイラ4から集塵装置18までの範囲で酸性ガス濃度計25により測定された酸性ガス濃度の測定値にもとづき、この測定値が同位置での酸性ガスの所定範囲の目標値となるように、そして、煙突20での排ガスの酸性ガス濃度を許容範囲に収めるように、アルカリ剤供給量制御装置24によるフィードバック制御としてアルカリ剤供給装置22によるアルカリ剤供給量を求め、求めたアルカリ剤供給量でアルカリ剤を供給し上記測定値が上記目標値に近づくようにする。
このような酸性ガス濃度計25を用いる場合には、アルカリ剤供給装置22により、第一放射室14入口から第二放射室15出口の範囲で排ガス中にアルカリ剤を供給することにより酸性ガスを除去するので、対流伝熱室16に流入する排ガスは、すでに酸性ガスが除去されており、あるいは酸性ガス濃度が十分に低下しており、対流伝熱室16内の伝熱管の酸性ガスによる腐食を防止することができ、ボイラのメンテナンスを軽減しメンテナンス費用を低減することができる。また、アルカリ剤供給装置22によるアルカリ剤供給後の排ガス中の酸性ガス濃度をボイラ4から集塵装置18までの範囲で測定し、該測定値が同位置での酸性ガスの所定範囲の目標値となるように、また、煙突での排ガス中の酸性ガス濃度を許容範囲に収めるようにアルカリ剤供給装置22によるアルカリ剤供給量を制御するため、廃棄物の性状変動や廃棄物焼却炉内状況の変動により排ガス中の酸性ガス濃度が変動しても、煙突での排出酸性ガス濃度を確実に許容範囲に収まる濃度にするように制御できる。
<圧力波放出装置>
本実施形態においては、ボイラ4の第二放射室15内へ圧力波を放出する圧力波放出装置30Aと、対流伝熱室16内へ圧力波を放出する圧力波放出装置30B,30Cとを配設している。本実施形態として図1に図示した例では、上記第二放射室15と対流伝熱室16の両方に圧力波放出装置を配設したが、本発明では少なくともいずれか一方に配設しているようにしても良い。
第二放射室15における圧力波放出装置30Aは、第二放射室15の高さ方向中間位置に1つ配設されている。
また、本実施形態で図1に示された例では、対流伝熱室16にも上記圧力波放出装置30B,30Cが設けられており、これらはそれぞれ、スクリーン管16Cと二次過熱器16A2との間、及び三次過熱器16A3と一次過熱器16A1との間に設けられている。また、これらの位置に設けられたマンホール(点検用窓)(図示省略)に圧力波放出装置を取り付けることもできる。
圧力波放出装置30A,30B,30Cは、その混合ガスホルダ(容器)(図示せず)に燃料ガス(例えばメタンガス)と酸化剤ガス(例えば酸素ガス)を高圧下で充填、混合し、混合ガスを点火プラグで着火し、爆発燃焼させて圧力波を発生させ、混合ガスホルダに設けられた圧力波放出ノズルから放出させる。爆発燃焼時の混合ガスホルダ内の圧力は例えば最高53.2barに達する。第二放射室15及び対流伝熱室16に配設された圧力波放出ノズル(図示せず)の先端から第二放射室15内部及び対流伝熱室16内部に圧力波が放出される。これにより、第二放射室15の放射伝熱面及び対流伝熱室16の接触伝熱管に振動及び風圧が与えられ、放射伝熱面や接触伝熱管に付着した反応生成物、未反応アルカリ剤及びダストである付着物が剥離されて除去される。
第二放射室15及び対流伝熱室16のうち少なくとも一つの内部に圧力波を放出する圧力波放出装置30A,30B,30Cを備えることとしたので、該圧力波放出装置30A,30B,30Cから圧力波を放出することにより放射伝熱面や接触伝熱管に付着した反応生成物と未反応アルカリ剤を除去することができ、排ガス流通阻害や閉塞、さらに塩化物による腐食を防止することができる。
また、本実施形態で図1に示された例では、圧力波放出装置を第二放射室に1つ、対流伝熱室に2つ配設したが、本発明では圧力波放出装置を第二放射室に1つ以上、対流伝熱室に1つ以上配設するようにしても良い。また、対流伝熱室において圧力波放出装置を配設する個数と位置は、図1に示された例だけでなく、対流伝熱室における過熱器、スクリーン管、エコノマイザ、蒸発器の種々の配置構成に対応して、適切な個数と位置で配設するようにしても良い。
[第二実施形態]
次に、図2にもとづき、排ガス処理装置について第二実施形態を説明する。
この図2に示される第二実施形態では、排ガス処理装置の構成のみが第一実施形態と異なり、廃棄物焼却炉1、ボイラ4、ボイラ4から煙突20までの煙道17に配された誘引送風機19は第一実施形態と同じであり、これらについては図1における符号と同一符号を付し、その説明を省略する。
第二実施形態において、排ガス処理装置は、ボイラ4からの排ガスを除塵処理するようにボイラ4に対し下流側で上記煙道17に配された集塵装置18と、ボイラ4の第一放射室14の入口から第二放射室15の入口までの範囲でボイラ4内の排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度計21又はボイラ4から集塵装置18までの範囲で煙道17内の排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度計25と、第一放射室14の入口から第二放射室15の出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ4内へ吹き込む第一アルカリ剤供給装置22と、ボイラ4から集塵装置18までの範囲でアルカリ剤を煙道17へ吹き込む第二アルカリ剤供給装置23と、酸性ガス濃度計21又は25による酸性ガス濃度測定値に基づき、第一アルカリ剤供給装置22によるアルカリ剤供給量と第二アルカリ剤供給装置23によるアルカリ剤供給量とを制御するアルカリ剤供給量制御装置24と、第二放射室及び対流伝熱室のうち少なくとも一つの内部に圧力波を放出する圧力波放出装置30A,30B,30Cとを備えている。
このように構成される第二実施形態における排ガス処理装置は、第一実施形態の場合に類似しているが、第二実施形態では、第一アルカリ剤供給装置22に加え、第二アルカリ剤供給装置23をも備えている点が第一実施形態とは異なる。なお、第二実施形態における第一アルカリ剤供給装置22は、第一実施形態におけるアルカリ剤供給装置22と同じであり、第二実施形態で追加して設けられた第二アルカリ剤供給装置23と区別するため同一符号ではあるが、第二実施形態では、単にアルカリ剤供給装置22とせずに、「第一」を付記した第一アルカリ剤供給装置22とした。
圧力波放出装置30A,30B,30Cは第一実施形態の場合と同じであり、これらについては図1における符号と同一符号を付し、その説明を省略する。図2に示す第二実施形態でも、酸性ガス濃度計21又は25はHCl濃度計を採用している。
また、第一アルカリ剤供給装置22から供給されるアルカリ剤は、例えば苛性ソーダ水溶液または重曹が用いられる。苛性ソーダ水溶液を用いる場合、第一アルカリ剤供給装置22は、図示していないが、苛性ソーダ水溶液を貯留する貯留槽と、貯留槽から苛性ソーダ水溶液を送り出す送液ポンプと、送液ポンプで貯留槽から送られてきた苛性ソーダ水溶液をボイラ内の排ガスに噴霧する噴霧ノズルとを有している。一方、集塵装置18の上流側の煙道17に備えられた第二アルカリ剤供給装置から供給されるアルカリ剤としては消石灰又は重曹が用いられる。集塵装置18、例えばバグフィルタでは、アルカリ剤が供給された排ガスを受け入れ、ダスト(煤塵)と酸性ガスとアルカリ剤との反応生成物を捕集して除去する。
<アルカリ剤供給量の制御>
(i)酸性ガス濃度計21の測定値にもとづき制御する場合
第二実施形態において、第一アルカリ剤供給装置22により供給するアルカリ剤供給量を「第一アルカリ剤供給量」といい、第二アルカリ剤供給装置23により供給するアルカリ剤供給量を「第二アルカリ剤供給量」という。上記酸性ガス濃度計21によりHCl濃度を測定し、その測定値にもとづき、第一アルカリ剤供給量を制御する場合には、まず、予め、例えば表1に示されるような、酸性ガス濃度計21により測定されたHCl濃度と、第一アルカリ剤供給量を決めるための当量比との関係(以下「関係1」という)を決めておく。ここで当量比とは、HClとの反応に必要な理論アルカリ剤量に対して実際に供給するアルカリ剤量の比である。この第一アルカリ剤供給量を決めるための当量比を設定することは、酸性ガス濃度を目標値以下に低減するためにアルカリ剤と反応させる処理のうち第一アルカリ剤供給装置22によるアルカリ剤の供給による反応で処理する分担比率を設定することを意味している。測定されたHCl濃度にもとづき当量比が導かれ、HCl濃度測定値から求めた理論アルカリ剤量にこの当量比を乗じ、さらに、予め設定されている排ガス流量を乗ずることで第一アルカリ剤供給量が求まる。
Figure 2020146624
上記のように、酸性ガス濃度計21により測定される酸性ガス濃度の区分を設定し、測定された酸性ガス濃度の区分に対応して、第一アルカリ剤供給量を決めるための当量比を変えるような関係とせずに、一定の当量比として第一アルカリ剤供給量を求めるようにしてもよい。
また、第一放射室14の入口から第二放射室15の出口までの範囲で第一アルカリ剤供給装置22によりアルカリ剤を供給して酸性ガスと反応させることにより酸性ガスを除去する場合に、この放射室内へのアルカリ剤供給により除去される酸性ガス量の、ボイラに流入する排ガス中の全酸性ガス量に対する比率である酸性ガス除去配分率を30〜80%とすることが好ましい。酸性ガス除去配分率が30%未満であると、対流伝熱室内の接触伝熱管の酸性ガスによる腐食を十分に防止できる程度にまでHClを除去できず腐食が発生するような高い残存率となり不適である。酸性ガス除去配分率を80%より高くすることはアルカリ剤を過剰に供給して処理費用を増大させることとなり、残存する酸性ガスの残存量は第二アルカリ剤供給装置23からのアルカリ剤供給による反応により除去できる程度であり、酸性ガス除去配分率を80%以下とすることが好ましい。
第一アルカリ剤供給装置22により供給する第一アルカリ剤供給量と酸性ガスとの中和反応における酸性ガス除去率の関係(以下「関係2」という)と、第二アルカリ剤供給装置23により供給する第二アルカリ剤供給量と酸性ガスとの中和反応における酸性ガス除去率の関係(以下「関係3」という)を、予め求めておく。上記関係2は、酸性ガス濃度、第一アルカリ剤供給装置22からアルカリ剤が供給されるボイラ4の構造やその内部環境条件や操業条件に依存し、上記関係3は、酸性ガス濃度、第二アルカリ剤供給装置23の下流側に位置する集塵装置18の形式やその内部環境条件や操業条件に依存するので、これらの関係2そして関係3を予め求めておく必要がある。
このような、関係1、関係2そして関係3を予め求めておいてから、運転中の廃棄物焼却炉1で、次の要項でHCl濃度を測定し、その測定値にもとづき、アルカリ剤供給量制御装置24により第一アルカリ剤供給装置22及び第二アルカリ剤供給装置23からのアルカリ剤供給量の制御を行なう。
≪第一アルカリ剤供給量の制御≫
先ず、酸性ガス濃度計21にて、ボイラ4の第一放射室14の入口から第二放射室15の入口までの範囲で排ガス中の酸性ガス濃度を測定する。
次に、関係1にもとづき、酸性ガス濃度の測定値に応じ当量比を選定する。例えば、第一放射室14の入口でのHCl濃度の測定値が300ppmであるならば、関係1から当量比を0.5と選定する。さらに、酸性ガス濃度の測定値に対応して中和反応に必要とされる理論アルカリ剤量(当量比1の場合に相当する)に、関係1から選定した当量比を乗じ、さらに既知の排ガス流量を乗じ、第一アルカリ剤供給量を求める。アルカリ剤供給量制御装置24からの指令で、この第一アルカリ剤供給量のアルカリ剤を第一アルカリ剤供給装置22からボイラ4の第一放射室14の入口から第二放射室15の出口までの範囲内に設けられた供給位置から供給する。第一アルカリ剤供給装置22からアルカリ剤が供給され、排ガス中の酸性ガスの一部が中和される。第一アルカリ剤供給装置22からは、アルカリ剤として、例えば、苛性ソーダ水溶液又は重曹が噴霧される。
≪第二アルカリ剤供給量の制御≫
上述のようにして第一アルカリ剤供給装置22からアルカリ剤を供給し酸性ガスと反応させ、その反応後の排ガス中の酸性ガス濃度を推定する。この手順を詳しく説明する。まず、酸性ガスの測定値に対応して中和反応に必要とされる理論アルカリ剤量を求め、この理論アルカリ剤量に関係1から選定した当量比と排ガス流量とを乗じて、第一アルカリ剤供給量を導出する。第一アルカリ剤供給装置22からアルカリ剤を導出した第一アルカリ剤供給量で供給し酸性ガスと反応させる。さらに、関係2の第一アルカリ剤供給量と酸性ガス除去率との関係を勘案して、ボイラ4から排出される排ガス中に残存する酸性ガス濃度(残存酸性ガス濃度)を推定する。この推定した残存酸性ガス濃度に基づき、集塵装置18の出口側又は煙突20内の排ガスの酸性ガス濃度(排出酸性ガス濃度)を許容範囲に収めるように、第二アルカリ剤供給装置23から供給する第二アルカリ剤供給量を、関係3の第二アルカリ剤供給量と酸性ガス除去率との関係を勘案して求める。
排出酸性ガス濃度が許容値範囲に収まるように、アルカリ剤供給量制御装置24で第二アルカリ剤供給量を算出し、この第二アルカリ剤供給量のアルカリ剤を第二アルカリ剤供給装置23から集塵装置18の入口側で煙道17内へ供給する。
第二アルカリ剤供給装置23からは、排ガス中にアルカリ剤として、例えば消石灰又は重曹が供給される。アルカリ剤が排ガスに供給されることにより、ボイラ4から排出される排ガス中に残存する酸性ガスが中和され、反応生成物が生成される。
生成された反応生成物は、排ガス中のダストとともに集塵装置で捕集され、排ガス中の酸性ガス濃度は、許容範囲に収まる濃度にまで低減されており、排ガスは煙突20から大気中へ排出される。
かくして、図2に示される第二実施形態では、酸性ガス濃度計21の測定値にもとづき第一アルカリ剤供給量を制御する場合、第一アルカリ剤供給装置22により、第一放射室14入口から第二放射室15出口の範囲で排ガス中にアルカリ剤を供給することにより酸性ガスを除去するので、対流伝熱室16に流入する排ガスは酸性ガスが除去されており、あるいは酸性ガス濃度が十分に低下しており、対流伝熱室16内の伝熱管の酸性ガスによる腐食を防止することができ、ボイラのメンテナンスを軽減しメンテナンス費用を低減することができる。また、第一放射室14の入口から第二放射室15の入口までの範囲で排ガス中の酸性ガス濃度を測定し、その測定値にもとづき関係1、関係2、関係3を用いて、フィードフォワード制御を行って第一アルカリ剤供給量と第二アルカリ剤供給量を制御するので、廃棄物焼却炉に供給される廃棄物の性状変動や廃棄物焼却炉内状況の変動により排ガス中の酸性ガス濃度が変動しても、これに対し良好な応答性のもとで排出酸性ガス濃度を許容範囲に収まる濃度にするように制御できる。
(ii)酸性ガス濃度計25の測定値にもとづき制御する場合
ボイラ4から集塵装置18までの範囲で煙道17での排ガスの酸性ガス濃度を酸性ガス濃度計25で測定し、酸性ガス濃度計25による酸性ガス濃度測定値に基づき、第一アルカリ剤供給装置22による第一アルカリ剤供給量及び第二アルカリ剤供給装置23による第二アルカリ供給量をアルカリ剤供給量制御装置24で制御する。第一アルカリ剤供給量及び第二アルカリ剤供給量の制御は、次のように行われる。
≪第一アルカリ剤供給量の制御≫
先ず、ボイラ4から集塵装置18までの範囲で酸性ガス濃度計25により測定された酸性ガス濃度の測定値にもとづき、この測定値が同位置での酸性ガスの所定範囲の目標値となるようにアルカリ剤供給量制御装置24によるフィードバック制御として第一アルカリ剤供給装置22での第一アルカリ剤供給量を求め、求めた第一アルカリ剤供給量でアルカリ剤を供給し上記測定値が上記目標値に近づくようにする。
≪第二アルカリ剤供給量の制御≫
一方、アルカリ剤供給量制御装置24において、酸性ガス濃度計25による酸性ガス濃度の測定値にもとづき、さらに関係3(第二アルカリ剤供給装置23により供給するアルカリ剤と酸性ガスとの中和反応における酸性ガス除去率の関係)を勘案して、煙突20での排ガスの排出酸性ガス濃度を許容範囲に収めるために必要な第二アルカリ剤供給装置23での第二アルカリ剤供給量を求め、求めた第二アルカリ剤供給量でアルカリ剤を供給する。
このような排ガス処理装置によれば、第一アルカリ剤供給装置22により、第一放射室14入口から第二放射室15出口の範囲で排ガス中にアルカリ剤を供給することにより酸性ガスを除去するので、対流伝熱室16に流入する排ガスは、すでに酸性ガスが除去されており、あるいは酸性ガス濃度が十分に低下しており、対流伝熱室16内の伝熱管の酸性ガスによる腐食を防止することができ、ボイラのメンテナンスを軽減しメンテナンス費用を低減することができる。また、第一アルカリ剤供給装置22によるアルカリ剤供給後の排ガス中の酸性ガス濃度をボイラ4から集塵装置18までの範囲で測定し、該測定値が同位置での酸性ガスの所定範囲の目標値となるように第一アルカリ剤供給装置22での第一アルカリ剤供給量を制御し、さらに、酸性ガス濃度測定値と酸性ガス除去率とに基づき、煙突での排出酸性ガス濃度を許容範囲に収めるように第二アルカリ剤供給装置23による第二アルカリ剤供給量を制御するため、廃棄物の性状変動や廃棄物焼却炉内状況の変動により排ガス中の酸性ガス濃度が変動しても、煙突での排出酸性ガス濃度を確実に許容範囲に収まる濃度にするように制御できる。
このような排ガス処理装置において、第一放射室14の入口から第二放射室15の出口までの範囲で第一アルカリ剤供給装置22によりアルカリ剤を供給して酸性ガスと反応させることにより酸性ガスを除去する場合に、この放射室内へのアルカリ剤供給量を排ガスの酸性ガス量に対して当量比を0.5〜1.5として供給することが好ましい。当量比が0.5未満であると、対流伝熱室内の接触伝熱管の酸性ガスによる腐食を十分に防止できる程度にまでHClを除去できず腐食が発生するような高い残存量となり不適である。当量比を1.5より高くすることはアルカリ剤を過剰に供給して処理費用を増大させることとなり、残存する酸性ガスの残存量は第二アルカリ剤供給装置23からのアルカリ剤供給による反応により除去できる程度であり、当量比を1.5以下とすることが好ましい。
<圧力波放出装置>
第二実施形態においても、第一実施形態の場合と同様に、圧力波放出装置30A,30B,30Cを有している。これらの圧力波放出装置30A,30B,30Cは、第一実施形態の場合と同じ構成・作用となっており、また第一実施形態の場合と同じ位置に配設されている。したがって、これらの圧力波放出装置30A,30B,30Cは、符号を図2に示すに留め、それらの説明は省略する。
[第三実施形態]
次に、図3にもとづき、排ガス処理装置についての第三実施形態を説明する。
図3に示される第三実施形態は、図1にもとづき説明した第一実施形態において、第一実施形態の圧力波放出装置に代えて水噴射装置を用いた点で第一実施形態と相違し、他は第一実施形態と同じであり、第一実施形態と同一部分については図1と同一符号を付し、その説明を省略する。また、過熱器16Aは簡略に図示している。
<水噴射装置>
図3に示される第三実施形態では、図1における圧力波放出装置30A,30B,30Cに代えて、ボイラ4の第二放射室15の頂部から水噴射ノズル40Aを挿入して第二放射室15内の放射伝熱面に水を噴射することで、第二放射室15の放射伝熱面に付着している反応生成物、未反応アルカリ剤及びダストである付着物を除去する水噴射装置40を備えている。
上記水噴射装置40の水噴射ノズル40Aは、第二放射室15の放射伝熱面に水を噴射して、付着した反応生成物、未反応アルカリ剤及びダストを除去する位置に設けられている。
かかる水噴射装置40は、複数の噴射口を有し第二放射室15内で上昇下降する水噴射ノズル40Aと、該水噴射ノズル40Aに水を供給する給水管40Bと、上記水噴射ノズル40Aを上昇下降させる昇降機構(図示せず)を備えている。
このように、第三実施形態では、第二放射室15に水噴射装置40が配設され、水噴射ノズル40Aが上昇下降して、上記第二放射室15の放射伝熱面に水を噴射して、放射伝熱面に付着した反応生成物、未反応アルカリ剤及びダストを除去する。これにより排ガス流通阻害や閉塞、さらに塩化物による腐食を防止することができる。このようにすることにより、第一実施形態のような圧力波放出装置を適用することに制約があるようなボイラ幅が5m以上の大型ボイラあるいはボイラ幅が3m以下の小型ボイラにおいても、水噴射装置40を用いることで、放射伝熱面に付着した反応生成物、未反応アルカリ剤及びダストを効率的に除去することが可能になる。
かくして、第二放射室15の放射伝熱面に水を噴射する水噴射装置40を備えることとしたので、放射伝熱面に付着した反応生成物と未反応アルカリ剤とダストを除去することができ、放射伝熱面での排ガス流通阻害や閉塞、さらに塩化物による腐食を防止することができる。
また、本実施形態では、対流伝熱室16に第一実施形態の圧力波放出装置30B,30Cのうち少なくとも一つを配設し、かつ第二放射室15に水噴射装置40を配設するように併用してもよい。
[第四実施形態]
次に、図4にもとづき、排ガス処理装置についての第四実施形態を説明する。
図4に示される第四実施形態は、図2にもとづき説明した第二実施形態において、第二実施形態の圧力波放出装置に代えて水噴射装置を用いた点で第二実施形態と相違し、他は第二実施形態と同じであり、第二実施形態と同一部分については図2と同一符号を付し、その説明を省略する。また、過熱器16Aは簡略に図示している。
<水噴射装置>
図4に示される第四実施形態では、図2における圧力波放出装置30A,30B,30Cに代えて、ボイラ4の第二放射室15の頂部から水噴射ノズル40Aを挿入して第二放射室15内の放射伝熱面に水を噴射することで、第二放射室15の放射伝熱面に付着している反応生成物、未反応アルカリ剤及びダストを除去する水噴射装置40を備えている。
本実施形態における水噴射装置40自体は、図3の第三実施形態の水噴射装置40と同一構成であり、上記水噴射装置40の水噴射ノズル40Aは、第二放射室15の放射伝熱面に水を噴射して、付着した反応生成物、未反応アルカリ剤及びダストを除去する位置に設けられている。
かかる水噴射装置40は、複数の噴射口を有し第二放射室15内で上昇下降する水噴射ノズル40Aと、該水噴射ノズル40Aに水を供給する給水管40Bと、上記水噴射ノズル40Aを上昇下降させる昇降機構(図示せず)を備えている。
このように、第四実施形態では、第三実施形態の場合と同様に、第二放射室15に水噴射装置40が配設され、水噴射ノズル40Aが上昇下降して、上記第二放射室15の放射伝熱面に水を噴射して、放射伝熱面に付着した反応生成物、未反応アルカリ剤及びダストを除去する。これにより排ガス流通阻害や閉塞、さらに塩化物による腐食を防止することができる。このようにすることにより、第一実施形態のような圧力波放出装置を適用することに制約がるようなボイラ幅が5m以上の大型ボイラあるいはボイラ幅が3m以下の小型ボイラにおいても、水噴射装置40を用いることで、放射伝熱面に付着した反応生成物、未反応アルカリ剤及びダストを効率的に除去することが可能になる。
かくして、第二放射室15の放射伝熱面に水を噴射する水噴射装置40を備えることとしたので、放射伝熱面に付着した反応生成物と未反応アルカリ剤とダストを除去することができ、放射伝熱面での排ガス流通阻害や閉塞、さらに塩化物による腐食を防止することができる。
また、本実施形態では、対流伝熱室16に第一実施形態の圧力波放出装置30B,30Cのうち少なくとも一つを配設し、かつ第二放射室15に水噴射装置40を配設するように併用してもよいことは、第三実施形態の場合と同じである。
1 廃棄物処理炉(廃棄物焼却炉)
4 ボイラ
12,13 変向部
14 第一放射室
15 第二放射室
16 対流伝熱室
17 煙道
18 集塵装置
21,25 酸性ガス濃度計
22 第一アルカリ剤供給装置
23 第二アルカリ剤供給装置
24 アルカリ剤供給量制御装置
30A,30B,30C 圧力波放出装置
40 水噴射装置

Claims (8)

  1. 廃棄物処理炉に連設され、排ガスの流通路が屈曲した二つの変向部により区分されて、上流側から第一放射室、第二放射室及び対流伝熱室を形成するボイラ内を流通する排ガスから酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
    ボイラから煙道を経て排ガスを受け除塵処理する集塵装置と、
    第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度計と、
    第一放射室入口から第二放射室出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ内へ吹き込むアルカリ剤供給装置と、
    酸性ガス濃度計による酸性ガス濃度測定値に基づき、アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量を制御するアルカリ剤供給量制御装置と、
    第二放射室及び対流伝熱室のうち少なくとも一つの内部に圧力波を放出する圧力波放出装置とを備えることを特徴とする排ガス処理装置。
  2. 廃棄物処理炉に連設され、排ガスの流通路が屈曲した二つの変向部により区分されて、上流側から第一放射室、第二放射室及び対流伝熱室を形成するボイラ内を流通する排ガスから酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
    ボイラから煙道を経て排ガスを受け除塵処理する集塵装置と、
    第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度計と、
    第一放射室入口から第二放射室出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ内へ吹き込む第一アルカリ剤供給装置と、
    ボイラから集塵装置までの範囲でアルカリ剤を煙道へ吹き込む第二アルカリ剤供給装置と、
    酸性ガス濃度計による酸性ガス濃度測定値に基づき、第一アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量と第二アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量とを制御するアルカリ剤供給量制御装置と、
    第二放射室及び対流伝熱室のうち少なくとも一つの内部に圧力波を放出する圧力波放出装置とを備えることを特徴とする排ガス処理装置。
  3. 廃棄物処理炉に連設され、排ガスの流通路が屈曲した二つの変向部により区分されて、上流側から第一放射室、第二放射室及び対流伝熱室を形成するボイラ内を流通する排ガスから酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
    ボイラから煙道を経て排ガスを受け除塵処理する集塵装置と、
    第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度計と、
    第一放射室入口から第二放射室出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ内へ吹き込むアルカリ剤供給装置と、
    酸性ガス濃度計による酸性ガス濃度測定値に基づき、アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量を制御するアルカリ剤供給量制御装置と、
    第二放射室内の放射伝熱面に水を噴射して付着物を除去する水噴射装置とを備えることを特徴とする排ガス処理装置。
  4. 廃棄物処理炉に連設され、排ガスの流通路が屈曲した二つの変向部により区分されて、上流側から第一放射室、第二放射室及び対流伝熱室を形成するボイラ内を流通する排ガスから酸性ガスを除去する排ガス処理装置において、
    ボイラから煙道を経て排ガスを受け除塵処理する集塵装置と、
    第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度計と、
    第一放射室入口から第二放射室出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ内へ吹き込む第一アルカリ剤供給装置と、
    ボイラから集塵装置までの範囲でアルカリ剤を煙道へ吹き込む第二アルカリ剤供給装置と、
    酸性ガス濃度計による酸性ガス濃度測定値に基づき、第一アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量と第二アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量とを制御するアルカリ剤供給量制御装置と、
    第二放射室内の放射伝熱面に水を噴射して付着物を除去する水噴射装置とを備えることを特徴とする排ガス処理装置。
  5. 廃棄物処理炉に連設された、排ガスの流通路が屈曲した二つの変向部により区分されて、上流側から、第一放射室、第二放射室及び対流伝熱室を形成するボイラ内を流通する排ガスから酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
    集塵装置によりボイラから煙道を経て排ガスを受け除塵処理する除塵工程と、
    第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で酸性ガス濃度計により排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度測定工程と、
    アルカリ剤供給装置により第一放射室入口から第二放射室出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ内へ吹き込むアルカリ剤供給工程と、
    アルカリ剤供給量制御装置により、酸性ガス濃度計による酸性ガス濃度測定値に基づき、アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量を制御するアルカリ剤供給量制御工程と、
    第二放射室及び対流伝熱室のうち少なくとも一つの内部に圧力波を放出する圧力波放出工程とを有することを特徴とする排ガス処理方法。
  6. 廃棄物処理炉に連設された、排ガスの流通路が屈曲した二つの変向部により区分されて、上流側から、第一放射室、第二放射室及び対流伝熱室を形成するボイラ内を流通する排ガスから酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
    集塵装置によりボイラから煙道を経て排ガスを受け除塵処理する除塵工程と、
    第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で酸性ガス濃度計により排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度測定工程と、
    第一アルカリ剤供給装置により第一放射室入口から第二放射室出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ内へ吹き込む第一アルカリ剤供給工程と、
    第二アルカリ剤供給装置によりボイラから集塵装置までの範囲でアルカリ剤を煙道へ吹き込む第二アルカリ剤供給工程と、
    アルカリ剤供給量制御装置により、酸性ガス濃度計による酸性ガス濃度測定値に基づき、第一アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量と第二アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量とを制御するアルカリ剤供給量制御工程と
    第二放射室及び対流伝熱室のうち少なくとも一つの内部に圧力波を放出する圧力波放出工程とを有することを特徴とする排ガス処理方法。
  7. 廃棄物処理炉に連設された、排ガスの流通路が屈曲した二つの変向部により区分されて、上流側から、第一放射室、第二放射室及び対流伝熱室を形成するボイラ内を流通する排ガスから酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
    集塵装置によりボイラから煙道を経て排ガスを受け除塵処理する除塵工程と、
    第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で酸性ガス濃度計により排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度測定工程と、
    アルカリ剤供給装置により第一放射室入口から第二放射室出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ内へ吹き込むアルカリ剤供給工程と、
    アルカリ剤供給量制御装置により、酸性ガス濃度計による酸性ガス濃度測定値に基づき、アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量を制御するアルカリ剤供給量制御工程と、
    第二放射室内の放射伝熱面に水を噴射して付着物を除去する水噴射工程を有することを特徴とする排ガス処理方法。
  8. 廃棄物処理炉に連設された、排ガスの流通路が屈曲した二つの変向部により区分されて、上流側から、第一放射室、第二放射室及び対流伝熱室を形成するボイラ内を流通する排ガスから酸性ガスを除去する排ガス処理方法において、
    集塵装置によりボイラから煙道を経て排ガスを受け除塵処理する除塵工程と、
    第一放射室入口から第二放射室入口までの範囲又はボイラから集塵装置までの範囲で酸性ガス濃度計により排ガスの酸性ガス濃度を測定する酸性ガス濃度測定工程と、
    第一アルカリ剤供給装置により第一放射室入口から第二放射室出口までの範囲でアルカリ剤をボイラ内へ吹き込む第一アルカリ剤供給工程と、
    第二アルカリ剤供給装置によりボイラから集塵装置までの範囲でアルカリ剤を煙道へ吹き込む第二アルカリ剤供給工程と、
    アルカリ剤供給量制御装置により、酸性ガス濃度計による酸性ガス濃度測定値に基づき、第一アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量と第二アルカリ剤供給装置によるアルカリ剤供給量とを制御するアルカリ剤供給量制御工程と
    第二放射室内の放射伝熱面に水を噴射して付着物を除去する水噴射工程を有することを特徴とする排ガス処理方法。
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