JP2020145780A - モータユニットおよびファン - Google Patents

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Abstract

【課題】既存のモータユニットの構造に大きな変更を加えることなく、軸受の故障の予兆を正確に診断できるようにする。【解決手段】モータユニット(10)は、モータ(1)とセンサ(7)とを備え、モータは、回転軸(24)を含むロータ(2)と、ステータ(3)と、前記回転軸を回転可能に支持する軸受(8)と、前記軸受を支持する軸受ハウジング(5)とを有し、前記ステータは、ステータコア(30)とコイルとを絶縁するためのインシュレータ(31)を含み、前記インシュレータは、前記回転軸の回転方向に沿って前記軸受ハウジングの少なくとも一部を囲み、前記軸受ハウジングと離間して形成された側壁部(311)を含み、前記センサは、前記側壁部と前記軸受ハウジングとの間に配置されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、モータユニットおよびファンに関し、特に、モータと、モータの駆動を制御するモータ駆動制御回路とを備えたモータユニット、および当該モータユニットとインペラとを備えたファンに関する。
機器を冷却するための冷却装置として利用されるファンを長期間使用した場合の主な故障原因の一つは、軸受(ベアリング)の故障である。
例えば、特許文献1には、軸受の温度を検出することにより軸受の故障の予兆を判定する技術が開示されている。
特開2015−231295号公報
軸受の故障に至る場合、例えば、その前兆として軸受の温度が上昇する。軸受の故障の予兆を高精度に診断するためには、温度センサ等の各種センサを適切な位置に配置して、軸受の温度変化等の軸受の故障に起因する物理量を正確に検出する必要がある。
しかしながら、特許文献1には、温度センサの適切な取り付け位置について開示されていない。一般に小型の軸流ファン等は電子部品を実装するスペースに制限がある。そのため、ファンとしての能力を適切に発揮できるように設計された既存のモータユニットの構造を大幅に変更することなく、軸受の故障診断のためのセンサを追加で実装することは容易ではない。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、既存のモータユニットの構造に大きな変更を加えることなく、軸受の故障の予兆を正確に診断することが可能となる。
本発明の代表的な実施の形態に係るモータユニットは、モータとセンサとを備え、前記モータは、回転軸を含むロータと、ステータと、前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記軸受を支持する軸受ハウジングとを有し、前記ステータは、ステータコアとコイルとを絶縁するためのインシュレータを含み、前記インシュレータは、前記回転軸の回転方向に沿って前記軸受ハウジングの少なくとも一部を囲み、前記軸受ハウジングと離間して形成された側壁部を含み、前記センサは、前記側壁部と前記軸受ハウジングとの間に配置されていることを特徴とする。
本発明に係るモータユニットによれば、既存のモータユニットの構造に大きな変更を加えることなく、軸受の故障の予兆を正確に診断することが可能となる。
実施の形態に係るファンの断面図である。 実施の形態に係るファンの分解斜視図である。 ロータおよびインペラを取り除いた状態の実施の形態に係るファンの構成を示す斜視図である。 図3に示したファンのステータの周辺部分を拡大した斜視図である。 図4に示したステータの周辺部分の断面図である。 図5Aにおけるセンサの周辺部分の拡大図である。 図4に示したステータの周辺部分の軸線Qと平行な方向から見た平面図(上面図)である。 ステータの側壁部に形成された穴部の別の一例を示す図である。 センサのリード線の配策に関する別の一例を示す図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係るモータユニット(10)は、モータ(1)とセンサ(7)とを備え、前記モータは、回転軸(24)を含むロータ(2)と、ステータ(3)と、前記回転軸を回転可能に支持する軸受(8)と、前記軸受を支持する軸受ハウジング(5)とを有し、前記ステータは、ステータコア(30)とコイルとを絶縁するためのインシュレータ(31)を含み、前記インシュレータは、前記回転軸の回転方向に沿って前記軸受ハウジングの少なくとも一部を囲み、前記軸受ハウジングと離間して形成された側壁部(311)を含み、前記センサは、前記側壁部と前記軸受ハウジングとの間に配置されていることを特徴とする。
〔2〕上記モータユニットにおいて、センサは、回転軸の軸線(Q)に垂直な方向から見て軸受(8)と重なる領域(R)に配置されていてもよい。
〔3〕上記モータユニットにおいて、センサは、軸受ハウジング(5)に接触した状態で固定されていてもよい。
〔4〕上記モータユニットにおいて、軸受ハウジング(5)は、金属材料を含んでもよい。
〔5〕上記モータユニットにおいて、センサ(7)は、物理量を検出するセンサ部(70)と、前記センサ部で検出された物理量に応じた電気信号を伝達するためのリード線(71)とを含み、前記側壁部は、前記回転軸に対向する内周面(311a)と、前記内周面に背向する外周面(311b)と、前記内周面と前記外周面とを連通する穴部(314,314A)とを含み、前記センサ部は、前記側壁部の前記内周面と前記軸受ハウジングとの間の空間(530)に配置され、前記リード線は、前記空間から前記穴部を通って前記側壁部の前記外周面側に延在していてもよい。
〔6〕上記モータユニットにおいて、前記穴部は、前記側壁部が突出する方向と平行な方向に深さを有する切り欠き(314)であってもよい。
〔7〕上記モータユニットにおいて、前記穴部は、前記側壁部の前記内周面と前記外周面とを貫通する貫通穴(314A)であってもよい。
〔8〕上記モータユニットにおいて、前記リード線は、前記側壁部の前記外周面に沿って延在していてもよい。
〔9〕上記モータユニットにおいて、前記ステータにおける前記回転軸の軸線(Q)方向の一方側に配置され、前記ロータの回転を制御するモータ駆動制御回路が形成された回路基板(4)を更に有し、前記側壁部は、前記ステータにおける前記軸線方向の他方の側に形成され、前記リード線は、一端が前記センサ部に接続され、他端が前記回路基板に接続されていてもよい。
〔10〕上記モータユニットにおいて、前記ステータコアは、前記回転軸に垂直な方向に突出し、前記回転軸の回転方向に互いに離間して配置された複数のティース部(301)を有し、前記リード線は、互いに隣り合う前記ティース部間を通って延在していてもよい。
〔11〕本発明の代表的な実施の形態に係るファン(100)は、上記モータユニット(10)と、前記ロータ(2)の回転力によって回転可能に構成されたインペラ(11)とを備えることを特徴とする。
2.実施の形態の具体例
以下、本発明の実施の形態の具体例について図を参照して説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
図1および図2は、本発明の実施の形態に係るファンの構成を示す図である。
図1には、実施の形態に係るファン100の断面図が示され、図2には、ファン100の分解斜視図が示されている。
ファン100は、インペラ(羽根車)を回転させることによって風を発生させる装置である。ファン100は、機器の内部で発生する熱を外部へ排出し、その機器の内部を冷却する冷却装置の一つとして利用可能である。ファン100は、例えば軸流ファンである。
図1および図2に示されるように、ファン100は、モータユニット10、インペラ11、およびケース12を備えている。
モータユニット10は、インペラ11を回転させるための回転力を発生するモータ1と、回路基板4と、センサ7とを備える。
インペラ11は、回転することにより風を発生させる部品である。インペラ11は、モータ1の回転力によって回転可能に構成されている。具体的に、インペラ11は、ハブ部110と羽根部111を有する。図2に示すように、ハブ部110は、筒状に形成され、後述するロータ2を覆った状態でロータ2(回転軸24)に固定されている。羽根部111は、風を発生させる部分であり、ハブ部110の外周面から径方向に突出して形成されている。
ケース12は、モータユニット10およびインペラ11を収容する筐体であって、例えば樹脂で構成されている。ケース12は、例えば有底筒状に形成されている。例えば、ケース12は、外形が矩形状で、円形状の穴を有する筒状に形成されている。ケース12の底部中央に設けられたベース部126には、軸受ハウジング5が収容されている。軸受ハウジング5は、ケース12の中心軸と平行な方向に突出するようにケース12内に配置されている。ケース12は、軸受ハウジング5が後述するステータ3を貫いた状態でモータユニット10を収容する。
図1および図2に示されるように、ケース12の内側にはインペラ11が配置される。ケース12は、インペラ11を保護するためガード部としても機能する。ケース12には、インペラ11が回転することによって発生した風を通過させるための開口124,125が形成されている。
また図2に示すように、ケース12には、例えば、ねじ等の固定具によってファン100を機器等に固定するための係止穴121aが形成されている。
モータ1は、例えば単相のブラシレスDCモータである。本実施の形態では、モータ1が単相4スロットのブラシレスDCモータである場合を例にとり、説明する。
モータ1は、ロータ2と、ステータ3と、軸受(ベアリング)8と、軸受ハウジング5とを含む。ロータ2は、インペラ11のハブ部110の内側、且つステータ3の外側に配置されている。ロータ2は、回転軸(シャフト)24、マグネット(永久磁石)25、およびロータヨーク26を含む。回転軸24は、インペラ11のハブ部110と連結されている。具体的には、図1に示すように、筒状のハブ部110の中心部分において、軸受8によって回転軸24が回転可能に支持されるとともに、回転軸24の一端部がハブ部110に連結されている。また、筒状のハブ部110の内側において、例えばリング状のマグネット25が回転軸24を囲む形態で配置されるとともに、ロータヨーク26がマグネット25とハブ部110との間に配置されている。
ステータ3は、ステータコア30、インシュレータ31、およびコイル(不図示)を含む。ステータ3は、軸受ハウジング5の外周面に固定されている。
軸受ハウジング5は、回転軸24を回転可能に支持する軸受8を収容する部品である。軸受ハウジング5は、例えば、金属または樹脂を含む。本実施の形態では、軸受ハウジング5が金属材料(例えば、真鍮やアルミニウム等)から構成されているものとして説明する。
軸受8は、例えばボールベアリングである。
軸受ハウジング5は、軸受8の外周面を覆って軸受8を支持する。例えば、軸受ハウジング5は、軸受8(ボールベアリング)の内径に対応した外径を有する円筒状の内側筒状部50と、軸受8(ボールベアリング)の外径に対応した内径を有し、内側筒状部50と同軸に形成された円筒状の外側筒状部51とを有する。
図1に示すように、軸受ハウジング5は、内側筒状部50と外側筒状部51との間に軸受8を配置した状態で、軸受8を支持する。本実施の形態では、軸受ハウジング5は、例えば2つの軸受8を、内側筒状部50と外側筒状部51との間で支持する。例えば、図1に示すように、軸受8は、内側筒状部50に形成された穴501に軸受8の内輪が嵌め込まれた状態で内側筒状部50によって支持されるとともに、外側筒状部51の内側に形成された段差511に軸受8の外輪が載置された状態で、外側筒状部51の内周面512によって支持される。
図3は、ロータ2およびインペラ11を取り除いた状態のファン100の構成を示す斜視図である。
図3に示すように、ステータコア30は、基体部300と複数のティース部301を有している。ティース部301は、軸受ハウジング5の外側筒状部51の外周面に沿って配置された円筒状の基体部300から径方向にそれぞれ延出して形成されている。例えば、図3に示すように、ティース部301は、ロータ2の回転軸24の軸線Qから放射状にそれぞれ突出して形成されている。図3には、一例として、実施の形態に係るモータ1におけるステータコア30が、4つのティース部301を有している場合が示されている。
それぞれのティース部301には、コイル(不図示)が巻回されている。例えば、上述したように、本実施の形態に係るモータ1が、単相4スロットのブラシレスDCモータである場合、コイルが4つのティース部301にそれぞれ巻回されている。
インシュレータ31は、ステータコア30とコイルとを絶縁する部品であり、樹脂等の絶縁材料で構成されている。インシュレータ31は、ティース部301毎に設けられている。インシュレータ31は、対応するティース部301の少なくとも一部を覆うように形成されている。
具体的に、インシュレータ31は、基部310と、突出部312と、側壁部311とを有する。
基部310は、インシュレータ31における、ステータコア30(ティース部301および基体部300)の表面を覆う部分である。基部310のうち、ステータコア30における基体部300と各ティース部301の先端部との間を覆う部分には、導電性の線状部材としての導線(不図示)が巻回されている。この導線により、上述した単相のコイルが実現される。
突出部312は、各ティース部301の先端部において、基部310から回転軸24と平行な方向に突出して形成されている。
側壁部311は、回転軸24の回転方向に沿って軸受ハウジング5の少なくとも一部を囲み、軸受ハウジング5と離間して形成されている。具体的に、側壁部311は、ステータコア30の基体部300上において、インシュレータ31の基部310から回転軸24の軸線Qと平行な方向に突出し、且つ軸受ハウジング5の外側筒状部51を囲んで形成されている。側壁部311は、回転軸24の軸線Qの方向において、ステータ3の回路基板4と反対側に形成されている。
側壁部311は、回転軸24(軸受ハウジング5)に対向する側の内周面311aと、内周面311aに背向する側の外周面311bとを有する。また、側壁部311は、内周面311aと外周面311bとを連通する穴部314を有する。穴部314は、例えば、側壁部311が突出する方向と平行な方向に深さを有する切り欠きである。以下、穴部314を「切り欠き314」とも称する。
回路基板4には、モータ駆動制御回路が形成されている。モータ駆動制御回路は、モータ1(ロータ2)の回転を制御するための回路である。モータ駆動制御回路は、回路基板4に各種電子部品が実装され、モータ1と電気的に接続されることにより、実現されている。モータ駆動制御回路は、例えば、モータ1の回転を制御するための制御信号を生成する制御回路と、当該制御信号に基づいてモータ1を駆動するインバータ回路等を含む。
回路基板4は、例えば単層または複数層の配線層を有するプリント基板である。回路基板4は、ケース12のベース部126に対応した形状を有している。具体的に、回路基板4は、平面視で環状に形成されている。より具体的には、回路基板4は、ケース12のベース部126の形状に対応した外形を有している。例えば、図2に示すように、ケース12のベース部126が円筒状である場合、回路基板4は、ケース12のベース部126の内径に対応した外径を有する円形状に形成されている。
また、図2に示すように、回路基板4の中心部分には、回路基板4を貫通する穴40が形成されている。穴40は、軸受ハウジング5(外側筒状部51)の外形に対応した形状を有する。例えば、図1に示すように、外側筒状部51が円筒状である場合、穴40は、外側筒状部51の外径に対応する径を有する円形状に形成される。
図1乃至図3に示すように、回路基板4は、回転軸24の軸線Qの方向においてステータ3の一方の側に、すなわちステータ3を挟んでロータ2(インペラ11)と反対側に、配置されている。ファン100を組み立てたとき、回路基板4は、軸受ハウジング5が回路基板4の穴40に挿通され、且つステータ3上に支持された状態で、ステータ3とともにケース12に収容される。
センサ7は、モータ1に関する物理量を検出するための部品である。センサ7は、例えば、軸受8の故障判定に利用可能な物理量を検出するためのセンサであり、例えば、温度センサである。
センサ7は、物理量を検出するセンサ部70と、センサ部70で検出された物理量を示す電気信号を伝達するためのリード線71とを含む。センサ部70は、例えばサーミスタである。例えば、リード線71は、サーミスタの二つの端子にそれぞれ接続されている。本実施の形態では、二本のリード線が互いに絶縁された状態で一つにまとめられて配策される場合を例にとり、説明する。
ここで、図4乃至図6を用いて、ファン100におけるセンサ7の配置について説明する。
図4は、図3に示したファン100のステータ3の周辺部分を拡大した斜視図である。図5Aは、図4に示したステータ3の周辺部分の断面図である。図5Bは、図5Aにおけるセンサ7の周辺部分の拡大図である。図6は、図4に示したステータ3の周辺部分の軸線Q方向から見た平面図(上面図)である。なお、図4乃至図6において、ロータ2、インペラ11、およびケース12の図示を省略している。
図4乃至図6に示すように、センサ7は、インシュレータ31の側壁部311と軸受ハウジング5との間に配置されている。具体的に、センサ7のセンサ部70は、側壁部311と軸受ハウジング5との間に配置されている。
インシュレータ31の側壁部311の内周面311aと、軸受ハウジング5の外側筒状部51のロータ2側(回路基板4と反対側)の端部とは、互いに離間し、空間530を画成している。センサ部70は、外側筒状部51のロータ2側の端部とインシュレータ31の側壁部311の内周面311aとの間の空間530に配置されている。
ここで、センサ部70は、故障判定対象の軸受8の周辺に配置することが好ましい。例えば、図5Bに示すように、センサ7は、回転軸24の軸線Qに垂直な方向から見て軸受8と重なる領域Rに配置されていることが好ましい。特に、センサ7は、領域Rのうち空間530に対応する領域rに配置されていることが好ましい。
センサ部70は、軸受ハウジング5に接触した状態で固定されている。例えば、センサ部70は、空間530において、接着剤によって外側筒状部51の外周面510に接着されている。
リード線71は、一端がセンサ部70に接続され、他端が回路基板4に接続されている。例えば、リード線71の他端は、半田付けにより回路基板4に固定されている。図4乃至図6に示すように、リード線71は、空間530から側壁部311の穴部314を通って側壁部311の外周面311b側に延在している。
側壁部311の穴部314から引き出されたリード線71は、互いに隣り合うティース部301間に配策されている。例えば、図4に示すように、リード線71の他端は、空間530から穴部314を通って引き出され、互いに隣り合うティース部301間に形成された空間(スロット)302を通って、半田付けにより、回路基板4に接続される。
これにより、故障判定対象の軸受8の温度変化をセンサ7によって検出し、検出結果を回路基板4に形成されたモータ駆動制御回路に送信することが可能となる。これにより、モータ駆動制御回路は、受信したセンサ7の検出結果に基づいて、軸受8の故障の予兆を診断することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態に係るモータユニット10において、センサ7は、回転軸24の回転方向に沿って軸受ハウジング5の少なくとも一部を囲み、軸受ハウジング5と離間して形成されたステータ3の側壁部311と軸受ハウジング5との間に配置されている。すなわち、インシュレータ31の側壁部311と軸受ハウジング5との間の空間530にセンサ7が配置されている。
従来のファン用のモータユニットは、インシュレータ31の側壁部311と軸受ハウジング5との間に空間530が形成されている。したがって、本実施の形態に係るモータユニット10によれば、従来のモータユニットの構造を大きく変更することなく、センサ7を追加することが可能となる。
また、センサ7は、軸受8を支持する軸受ハウジング5の近くに配置されているので、軸受ハウジング5を介して軸受8の温度変化を精度よく検出することが可能となり、軸受8の故障の予兆を的確に診断することが可能となる。
また、図4に示したように、センサ7は、回転軸24の軸線に垂直な方向から見て軸受8と重なる領域Rに配置されている。これによれば、センサ7は、軸受8により近い位置に配置されるので、軸受8の温度変化をより高精度に検出することが可能となる。
特に、領域Rのうち空間530に対応する領域rにセンサ7を配置することにより、従来のモータユニットの構造を変更することなく、軸受8の温度変化をより高精度に検出することが可能となる。
また、モータユニット10において、センサ7は、軸受ハウジング5に接触した状態で固定されているので、軸受8の温度が軸受ハウジング5を介してセンサ7に伝わり易くなる。これにより、より高精度に軸受8の温度変化を検出することが可能となる。
また、モータユニット10において、軸受ハウジング5は、金属材料を含んで構成されているので、軸受ハウジング5の熱伝導率を高めることができる。これにより、軸受8の温度が軸受ハウジング5を介してセンサ7により伝わり易くなるので、軸受8の温度変化の検出精度を更に向上させることが可能となる。
また、モータユニット10において、センサ7は、物理量を検出するセンサ部70と、センサ部70で検出された物理量を示す電気信号を外部に出力するためのリード線71とを含み、センサ部70は、側壁部311の内周面311aと軸受ハウジング5との間の空間530に配置され、リード線71は、空間530から穴部314を通って側壁部311の外周面311b側に延在している。
これによれば、センサ7のリード線71をステータ3の外部に引き出すことが容易となる。また、上述したように、穴部314を切り欠きとすることにより、センサ7の追加に伴うインシュレータ31の加工工程の増加を極力少なくすることが可能となる。
また、モータユニット10において、センサ部70と回路基板4とを接続するリード線71を、ステータコア30の互いに隣り合うティース部301間に配策することにより、モータユニット10内におけるリード線71の引き回しが容易となる。
また、従来のファン用のモータユニットには、ステータコア30の互いに隣り合うティース部301間にスロット302が形成されている。したがって、本実施の形態に係るモータユニット10によれば、従来のモータユニットの構造を大きく変更することなく、センサ7のリード線71を配策することが可能となる。
以上のように、本発明の実施の形態に係るモータユニット10によれば、既存のモータユニットの構造に大きな変更を加えることなく、軸受の故障の予兆を正確に診断することが可能となる。
≪実施の形態の拡張≫
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態では、図4に示したように、センサ7のリード線71をステータ3の外部に引き出すための穴部314が“切り欠き”である場合を例示したが、これに限られない。
図7は、ステータ3の側壁部311に形成された穴部の別の一例を示す図である。図7に示すように、インシュレータ31の側壁部311の内周面311aと外周面311bとを貫通する貫通穴314Aを形成してもよい。
これによれば、切り欠き314の場合と同様に、リード線71をステータ3の外部に引き出すことが容易となる。更に、貫通穴314Aによれば、軸受ハウジング5に接着されているセンサ部70が軸受ハウジング5から剥がれた場合であっても、センサ部70がステータ3の外部に露出してロータ2に巻き付く等の不具合を防止することが可能となる。例えば、貫通穴314Aの径をセンサ部70の外形よりも小さくすることにより、センサ部70が空間530から飛び出すことを確実に防止することが可能となる。
また、リード線71を貫通穴314Aに通した状態で貫通穴314Aに接着剤等を充填することにより、リード線71が側壁部311に固定されるので、モータ1の回転時の振動等によってセンサ部70が空間530から飛び出すことを、より確実に防止することが可能となる。
また、上記実施の形態では、リード線71をステータ3の外部に引き出すための穴部314を、側壁部311におけるセンサ部70の近傍に形成する場合を例示したが、これに限られない。
図8は、センサ7のリード線71の配策に関する別の一例を示す図である。図8に示すように、センサ7のセンサ部70から回転軸24の回転方向に離れた位置に穴部314を形成してもよい。この場合、センサ7のリード線71は、側壁部311と軸受ハウジング5との間の空間530において側壁部311に沿って配策され、穴部314を通ってステータ3の外部に引き出される。
これによれば、市販の温度センサ(サーミスタ)を使用する場合であっても、温度センサのリード線71の長さを調整することが容易となる。また、リード線71を撓ませることにより、モータ1の回転時の振動がセンサ部70に伝わり難くなるので、センサ部70による温度計測精度の低下を防止することが可能となる。
また、上記実施の形態において、センサ7が温度センサである場合を例示したが、これに限られず、センサ7は、軸受8の故障に起因する物理量を検出可能な部品であればよい。例えば、センサ7は、振動センサ、加速度センサ、音センサなどであってもよい。
また、上記温度センサは、温度が検出可能な電子部品であればよく、サーミスタに限定されない。
また、上記実施の形態では、センサ7が2本のリード線71が一つにまとめられて配策される場合を例示したが、これに限られない。例えば、複数のリード線71が別々に配策されてもよい。この場合、例えば、リード線71毎に穴部314(切り欠きまたは貫通穴)を側壁部311に形成してもよい。
また、上記実施の形態において、モータ1が単相のブラシレスモータである場合を例示したが、モータ1の種類や相数等はこれに限定されない。例えば、複数相(例えば三相)のブラシレスモータであってもよい。また、上記実施の形態では、モータ1のコイルが4スロットに分けられる場合を例示したが、スロット数はこれに限定されない。
また、上記実施の形態においてファン100の構成は、図1等に示した構成に限定されない。たとえば、センサ7を上述した適切な位置に配置した上でファンとしての機能を実現することができれば、構成部品の追加や変更等を行ってもよい。
1…モータ、2…ロータ、3…ステータ、4…回路基板、5…軸受ハウジング、7…センサ、8…軸受(ベアリング)、10…モータユニット、11…インペラ、12…ケース、24…回転軸(シャフト)、25…マグネット(永久磁石)、26…ロータヨーク、30…ステータコア、31…インシュレータ、50…内側筒状部、51…外側筒状部、70…センサ部、71…リード線、100…ファン、110…ハブ部、111…羽根部、126…ベース部、300…基体部、301…ティース部、302…空間(スロット)、310…基部、311…側壁部、311a…内周面、311b…外周面、312…突出部、314…穴部(切り欠き)、314A…貫通穴、501…穴、510…外周面、511…段差、512…内周面、530…空間、Q…回転軸の軸線、R,r…領域。

Claims (11)

  1. モータと、
    センサと、を備え、
    前記モータは、
    回転軸を含むロータと、
    ステータと、
    前記回転軸を回転可能に支持する軸受と、
    前記軸受を支持する軸受ハウジングとを有し、
    前記ステータは、ステータコアとコイルとを絶縁するためのインシュレータを含み、
    前記インシュレータは、前記回転軸の回転方向に沿って前記軸受ハウジングの少なくとも一部を囲み、前記軸受ハウジングと離間して形成された側壁部を含み、
    前記センサは、前記側壁部と前記軸受ハウジングとの間に配置されている
    ことを特徴とするモータユニット。
  2. 請求項1に記載のモータユニットにおいて、
    前記センサは、前記回転軸の軸線に垂直な方向から見て前記軸受と重なる領域に配置されている
    ことを特徴とするモータユニット。
  3. 請求項1または2に記載のモータユニットにおいて、
    前記センサは、前記軸受ハウジングに接触した状態で固定されている
    ことを特徴とするモータユニット。
  4. 請求項3に記載のモータユニットにおいて、
    前記軸受ハウジングは、金属材料を含む
    ことを特徴とするモータユニット。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載のモータユニットにおいて、
    前記センサは、物理量を検出するセンサ部と、前記センサ部で検出された物理量に応じた電気信号を伝達するためのリード線と、を含み、
    前記側壁部は、
    前記回転軸に対向する内周面と、前記内周面に背向する外周面と、前記内周面と前記外周面とを連通する穴部とを含み、
    前記センサ部は、前記側壁部の前記内周面と前記軸受ハウジングとの間の空間に配置され、
    前記リード線は、前記空間から前記穴部を通って前記側壁部の前記外周面側に延在している
    ことを特徴とするモータユニット。
  6. 請求項5に記載のモータユニットにおいて、
    前記穴部は、前記側壁部が突出する方向と平行な方向に深さを有する切り欠きである
    ことを特徴とするモータユニット。
  7. 請求項5に記載のモータユニットにおいて、
    前記穴部は、前記側壁部の前記内周面と前記外周面とを貫通する貫通穴である
    ことを特徴とするモータユニット。
  8. 請求項5乃至7の何れか一項に記載のモータユニットにおいて、
    前記リード線は、前記側壁部の前記外周面に沿って延在している
    ことを特徴とするモータユニット。
  9. 請求項5乃至8の何れか一項に記載のモータユニットにおいて、
    前記ステータにおける前記回転軸の軸線方向の一方側に配置され、前記ロータの回転を制御するモータ駆動制御回路が形成された回路基板を更に有し、
    前記側壁部は、前記ステータにおける前記軸線方向の他方の側に形成され、
    前記リード線は、一端が前記センサ部に接続され、他端が前記回路基板に接続されている
    ことを特徴とするモータユニット。
  10. 請求項9に記載のモータユニットにおいて、
    前記ステータコアは、前記回転軸に垂直な方向に突出し、前記回転軸の回転方向に互いに離間して配置された複数のティース部を有し、
    前記リード線は、互いに隣り合う前記ティース部間を通って延在している
    ことを特徴とするモータユニット。
  11. 請求項1乃至10の何れか一項に記載のモータユニットと、
    前記ロータの回転力によって回転可能に構成されたインペラと、を備える
    ことを特徴とするファン。
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