JP2020144327A - 光ファイバ保持部材及び光ファイバ保持部材への光ファイバの配置方法 - Google Patents

光ファイバ保持部材及び光ファイバ保持部材への光ファイバの配置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構造でピッチの変換が可能であり、確実に多心光ファイバ心線を保持することが可能な光ファイバ保持部材等を提供する。【解決手段】本体部3の幅方向の一方の側方には、本体部に対してヒンジによりそれぞれ独立して開閉可能な第1蓋部5a及び、第2蓋部5b、5cが設けられる。本体部の光ファイバ設置面13は、本体部の後端部側が、光ファイバの全体の位置決めを行う広幅溝部17であり、広幅溝部の前方には、複数のV溝11が併設されるV溝部15が形成される。V溝部においては、本体部の後端部側から前端部側に向かって、V溝のピッチが大きくなる。第1蓋部は、広幅溝部に配置される。複数の第2蓋部は、V溝部において本体部の前後方向に併設して配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、複数本の光ファイバを、一括して保持することが可能な光ファイバ保持部材等に関する。
多量のデータを高速で伝送するための光ファイバケーブルには、ケーブルへの収納や作業の簡易化のため、多心光ファイバ心線が用いられている。光ファイバ心線の接続等を行う際には、光ファイバを保持するための光ファイバ保持部材が使用されるが、多心光ファイバ心線の各光ファイバを一括して接続等を行うためには、複数本の光ファイバを一括して保持する必要がある。
このような光ファイバ保持部材としては、本体の長手方向に多心光ファイバ心線の全幅に対応する溝を形成し、溝に多心光ファイバ心線を配置した状態で蓋を閉じることで、蓋の内面に配置された凸部によって多心光ファイバ心線が押圧されて保持される光ファイバ保持部材がある(特許文献1)。
特開2007−57698号公報
通常、多心光ファイバ心線は、各光ファイバ同士が互いに接触した状態で一体化される。すなわち、多心光ファイバ心線のピッチ(隣接する光ファイバの中心軸同士の間隔)は、おおむね、多心光ファイバ心線を構成する光ファイバの外径と略一致する。このため、多心光ファイバ心線の幅は、光ファイバの外径と本数とで決定される。
このような多心光ファイバ心線を保持する従来の光ファイバ保持部材は、多心光ファイバ心線全体の幅方向の位置を規制すれば、各光ファイバの位置を規制することができる。このため、従来の光ファイバ保持部材では、多心光ファイバ心線の全幅に応じた溝を形成することで、各光ファイバの位置を規制することができた。
一方、従来の多心光ファイバ心線は、250μm径の光ファイバで構成されることが一般的であった。すなわち、多くは250μmピッチで光ファイバが整列されていた。しかし、近年、より光ファイバの高密度化のため、200μmピッチの多心光ファイバ心線が使用されている。
このような200μmピッチの多心光ファイバ心線同士を接続するためには、200μmピッチ用の光ファイバ保持部材が用いられる。すなわち、200μmピッチで整列された多心光ファイバ心線の幅に応じた溝が形成された光ファイバ保持部材が用いられる。
しかし、従来使用されてきた250μmピッチの多心光ファイバ心線と200μmピッチの多心光ファイバ心線とを接続する場合がある。このため、250μmピッチの多心光ファイバ心線と200μmピッチの多心光ファイバ心線などのように、異なるピッチの多心光ファイバ心線同士を接続可能な光ファイバ保持部材が望まれている。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、簡易な構造でピッチの変換が可能であり、確実に多心光ファイバ心線を保持することが可能な光ファイバ保持部材等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、光ファイバが配置される本体部と、前記本体部に対して開閉可能な複数の蓋部と、を具備し、それぞれの前記蓋部の下面の少なくとも一部には、光ファイバの押さえ部が設けられ、前記本体部の光ファイバ設置面には、前記本体部の後端部側に設けられ、光ファイバの全体の位置決めを行う広幅溝部と、前記広幅溝部の前方に形成され、複数のV溝が併設されるV溝部が形成され、前記V溝部は、前記本体部の後端部側から前端部側に向かって、前記V溝のピッチが大きくなり、前記蓋部は、前記広幅溝部に配置される第1蓋部と、前記V溝部において前記本体部の前後方向に併設される複数の第2蓋部とを有することを特徴とする光ファイバ保持部材である。
前記V溝部は、前記本体部の後端部側において略同一ピッチで前記V溝が配置される第1のストレート部と、前記第1のストレート部の前端部側において、前記V溝のピッチが徐々に大きくなるテーパ部を有し、複数の前記第2蓋部の少なくとも1つは、前記第1のストレート部と前記テーパ部とにまたがるようにして配置されることが望ましい。
前記V溝は、前記テーパ部の前端部側において略同一ピッチで前記V溝が配置される第2のストレート部を更に有し、複数の前記第2蓋部の他の1つは、前記テーパ部と前記第2のストレート部とにまたがるようにして配置されることが望ましい。
複数の前記第2蓋部は、同一の回転軸に併設され、それぞれの前記第2蓋部の間にスペーサが配置されることが望ましい。
それぞれの前記蓋部は、前記本体部に配置された磁石によって、閉じた状態を維持可能であり、前記磁石は、それぞれの前記蓋部毎に別体で配置されることが望ましい。
前記本体部の前後方向に隣り合う前記磁石の極性が、互いに逆極性であることが望ましい。
第1の発明によれば、光ファイバ設置面において、後端部におけるピッチよりも、前端部におけるピッチが広くなるようにピッチの異なるV溝が形成される。すなわち、光ファイバ保持部材の前端部においては、光ファイバ同士を所定の間隔で保持することができる。このため、例えば、200μmピッチの多心光ファイバ心線を250μmピッチに変換して保持することができる。
また、蓋部が広幅溝部における光ファイバを押さえる第1蓋部と、V溝部における光ファイバを押さえる第2蓋部とに分割されるため、まず、広幅溝部で光ファイバの全体の位置決めを行った後に、V溝部で光ファイバを所定のピッチで押さえることができる。さらに、第2蓋部が複数に分割されるため、V溝部に配置された光ファイバを、後端部側から順次押さえることができる。このため、光ファイバをV溝に容易に配置することができる。
特に、V溝部が、本体部の後端部側から前端部側に向かって、第1のストレート部とテーパ部を有し、第2蓋部の少なくとも1つが第1のストレート部とテーパ部とにまたがるようにして配置されることで、当該第2蓋部を閉じる際に、光ファイバを効率良く各V溝に誘導して押さえることができる。
同様に、V溝部が、テーパ部の前端部側において略同一ピッチでV溝が配置される第2のストレート部を更に有し、第2蓋部の他の1つが、テーパ部と第2のストレート部とにまたがるようにして配置されることで、当該第2蓋部を閉じる際に、光ファイバを効率良く各V溝に誘導して押さえることができる
また、複数の第2蓋部同士の間にスペーサを配置することで、第2蓋部同士が接触することを抑制することができる。このため、一方の第2蓋部を閉じる際に、誤って他方の第2蓋部も同時に閉じてしまうことを抑制することができる。
また、それぞれの蓋部を閉じた状態を維持するための磁石が、それぞれの蓋部ごとに別体で配置されることで、個々の磁石を小型化することができる。このため、光ファイバ保持部材から漏洩する磁界を抑制することができる。
例えば、光ファイバ保持部材は、融着機にセットして使用されるが、融着機によっては、風防の開閉を磁界によって検知するタイプのものがある。このため、光ファイバ保持部材から磁界の漏れが多いと、誤作動を起こす恐れがある。これに対し、磁石を個々に小さくすることで、光ファイバ保持部材からの磁界の漏れを抑制することができ、融着機に使用した際の誤作動を抑制することができる。
特に、本体部の前後方向に隣り合う磁石の極性を互いに逆極性とすることで、互いの磁界を打ち消しあうため、より効率良く、光ファイバ保持部材からの磁界の漏れを抑制することができる。
第2の発明は、第1の発明にかかる光ファイバ保持部材への光ファイバの配置方法であって、複数の光ファイバを前記広幅溝部に配置して、前記第1蓋部を閉じ、光ファイバを前記本体部の前端部側に沿わした状態で、前記第2蓋部を、前記本体部の後端部側から順に閉じ、光ファイバを前記V溝部の全長にわたって配置することを特徴とする光ファイバ保持部材への光ファイバの配置方法である。
第2の発明によれば、第2蓋部を、本体部の後端部側から順に閉じていくことで、光ファイバを前端部方向に向かってV溝に誘導しながら配置することができる。このため、確実に光ファイバをV溝の全長にわたって配置することができる。
本発明によれば、簡易な構造でピッチの変換が可能であり、確実に多心光ファイバ心線を保持することが可能な光ファイバ保持部材等を提供することができる。
光ファイバ保持部材1を示す斜視図。 光ファイバ保持部材1を示す平面図。 V溝11の拡大図。 (a)は図3のC部の部分断面、(b)は図3のD部の部分断面。 第1蓋部5aを閉じた状態の光ファイバ保持部材1を示す斜視図。 第2蓋部5bを閉じた状態の光ファイバ保持部材1を示す斜視図。 第2蓋部5cを閉じた状態の光ファイバ保持部材1を示す斜視図。
以下、本発明の実施の形態にかかる光ファイバ保持部材1について説明する。図1は、光ファイバ保持部材1を示す斜視図であり、図2は、光ファイバ保持部材1を示す平面図である。光ファイバ保持部材1は、主に本体部3、蓋部5、押さえ部7等から構成される。
本体部3は、光ファイバが配置される部位であり、略直方体の部材である。なお、本体部3の長手方向(保持対象の多心光ファイバ心線の軸方向)であって、多心光ファイバ心線の接続等が行われる側(図中矢印B方向)を光ファイバ保持部材1(本体部3)の前端部側と称し、その逆側(図中矢印A方向)を光ファイバ保持部材1(本体部3)の後端部側と称する。また、本体部3の光ファイバが配置される面内で、長手方向に垂直な方向を本体部3の幅方向とする。
本体部3の幅方向の一方の側方には、本体部3に対してヒンジによりそれぞれ独立して開閉可能な第1蓋部5a及び、第2蓋部5b、5cが設けられる。ここで、第1蓋部5a、第2蓋部5b、5cを総称して、単に蓋部5とする。すなわち、蓋部5は、少なくとも一つの第1蓋部と、本体部3の前後方向に併設される少なくとも二つの第2蓋部5b、5cを有する。なお、蓋部5の個数はこれには限られず、例えば、第2蓋部を3つ以上としてもよいが、第2蓋部としては2つが好ましい。
本体部3及び蓋部5は例えば金属製である。本体部3の蓋部5との対向面には磁石9a、9b、9cが配置される。第1蓋部5a及び、第2蓋部5b、5cを本体部3に対して閉じると、第1蓋部5a及び、第2蓋部5b、5cは、それぞれ磁石9a、9b、9cによって、閉じた状態が維持される。なお、各蓋部5は、閉じた状態で蓋部5の下面と本体部3の上面とが略平行となるように調整される。
ここで、本体部3の第1蓋部5aとの対向面には、磁石9aが配置され、本体部3の第2蓋部5b、5cとの対向面には、それぞれ磁石9b、9cが配置される。すなわち、それぞれの蓋部5毎に磁石9a、9b、9cがそれぞれ別体で配置される。
このように、磁石9a、9b、9cをそれぞれ別体とすることで、個々の磁石を小さくすることもできる。このため、光ファイバ保持部材1からの磁界の漏れを抑制することができる。
また、この場合には、本体部3の前後方向に隣り合うそれぞれの磁石9a、9b、9cの極性が、互いに逆極性であることが望ましい。例えば、磁石9a、9cが同一極性で、磁石9bのみ逆極性とする。
このように、隣り合う磁石9a、9b、9cを互いに逆極性とすることで、磁界が打ち消しあうため、光ファイバ保持部材1からの磁界の漏れをより効率良く抑制することができる。このように、光ファイバ保持部材1からの磁界の漏れを抑制することで、前述したような、融着機における誤作動を抑制することができる。
蓋部5の下面(本体部3との対向面)の少なくとも一部には、光ファイバを押さえる押さえ部7が長手方向の所定の範囲にわたって形成される。押さえ部7は、蓋部5の内面から所定の量だけ突出する。押さえ部7は、本体部3上に配置される光ファイバを押圧して保持する部材である。なお、押さえ部7は、例えば樹脂製等であり、光ファイバを傷つけない部材で構成される。
本体部3の上面(蓋部5との対向面)には、多心光ファイバ心線を構成する各光ファイバが配置される光ファイバ設置面13が形成される。本体部3の光ファイバ設置面13の上面には長手方向に沿って溝が形成される。
図2に示すように、本体部3の光ファイバ設置面13は、本体部3の後端部側が、多心光ファイバ心線の全体の位置決めを行う広幅溝部17であり、広幅溝部17の前方には、複数のV溝11が併設されるV溝部15が形成される。広幅溝部17には、多心光ファイバ心線の全幅に対応した単一の溝が形成される。すなわち、広幅溝部17は、ピッチを広げる前の多心光ファイバ心線の幅に対応した幅で形成される。
V溝部15には、複数のV溝11が形成される。図3は、V溝部15におけるV溝11の拡大図であり、図4(a)は、図3のC部の部分断面、図4(b)は、図3のD部の部分断面である。V溝11の本体部3の後端部側(図中右側)のピッチ(図4(a)のE)は、本体部3の後端部側(図中右側)のV溝11のピッチ(図4(b)のF)よりも狭い。すなわち、V溝部15においては、本体部3の後端部側から前端部側に向かって、V溝11のピッチが大きくなる。例えば、図4(a)のEは200μmであり、図4(b)のFは250μmである。なお、V溝11は、必ずしも断面形状がV字状である物に限られず、図4(a)、図4(b)に示したように下面に平坦面を有してもよい。
このように、本体部3の後端部側のV溝11においては、例えば、光ファイバ19同士が互いに接触する。すなわち、光ファイバ19の外径が光ファイバ19のピッチと略一致する。一方、本体部3の前端部側のV溝11においては、光ファイバ19は互いに離れて配置される。この際、光ファイバ19は、V溝11のピッチによって位置が設定される。
なお、それぞれのV溝11は一直線状に形成されてもよいが、図3に示したように、V溝部15は、本体部3の後端部側において略同一ピッチでV溝11が配置される第1のストレート部11aと、第1のストレート部11aの前方において、V溝11のピッチが徐々に大きくなるテーパ部11bと、テーパ部11bの前方において、略同一ピッチでV溝11が配置される第2のストレート部11cとを有してもよい。すなわち、第1のストレート部11a、テーパ部11b、第2のストレート部11cの境界において、V溝11が滑らかに屈曲してもよい。
ここで、第1蓋部5aは、広幅溝部17に配置される。一方、複数の第2蓋部5b、5cは、V溝部15において本体部3の前後方向に併設して配置される。すなわち、第1蓋部5aの押さえ部7によって、広幅溝部17における光ファイバを押さえることができるため、第1蓋部5aを閉じることで、光ファイバの全体の位置決めを行うことができる。一方、第2蓋部5b、5cの押さえ部7は、V溝部15における光ファイバを押さえることができるため、第2蓋部5b、5cを閉じることで、それぞれの光ファイバを各V溝11へ誘導して押圧することができる。
ここで、本体部3の後端部側の第2蓋部5bは、前述した第1のストレート部11aとテーパ部11bとにまたがるようにして配置される。このようにすることで、第2蓋部5bを閉じた際に、効率良く各光ファイバをV溝11のテーパ部11bへ配置することができる。なお、同様に、本体部3の前端部側の第2蓋部5cは、前述したテーパ部11bと第2のストレート部11cとにまたがるようにして配置されることが望ましい。
次に、光ファイバ保持部材1への光ファイバの配置方法について説明する。まず、図5に示すように、複数の光ファイバ19を広幅溝部17に配置し、第1蓋部5aを閉じる。なお、互いに隣り合う第1蓋部5aと第2蓋部5bは、隙間を開けて配置される。
ここで、複数の光ファイバ19が、テープ化された多心光ファイバ心線の場合には、多心光ファイバ心線の先端部の所定の長さにおいて、予め、各光ファイバ19同士の接着部及び被覆を剥がし、光ファイバ19を個々に分断させておく。また、第1蓋部5aを閉じる際、各光ファイバ19に分断させた部位(テープ化状態とばらけた状態との境界近傍)が、広幅溝部17に位置するように配置する。このようにすることで、テープ化されている部位によって、容易に広幅溝部17に光ファイバ19を配置することができ、位置決めが容易である。また、広幅溝部17の前端部側には、各光ファイバ19が分断されているため、各V溝11に応じて光ファイバ19のピッチを変化させることができる。
次に、図6に示すように、第2蓋部5bを閉じる。この際、光ファイバ19を本体部3の前端部側に沿わし、光ファイバ19を指で押さえた状態で第2蓋部5bを閉じる。
次に、図7に示すように、光ファイバ19を本体部3の前端部側に沿わし、光ファイバ19を指で押さえた状態で第2蓋部5cを閉じる。すなわち、第2蓋部5b、5cを、本体部3の後端部側から順に閉じていく。このようにすることで、光ファイバ19をV溝部15の全長にわたって配置することができ、各光ファイバ19を、V溝11に配置された状態で、第2蓋部5b、5cの押さえ部7によって上方から押さえつけて保持することができる。また、光ファイバ19がV溝11の間や隣接する光ファイバに乗り上げることを防止し、作業性良く保持部材で保持することができる。
なお、第2蓋部5bの押さえ部7の長さは、第2蓋部5cの押さえ部7の長さよりも短い。第2蓋部5bは、各光ファイバ19をそれぞれのV溝11に誘導して押さえるものである。このため、あまり第2蓋部5bの押さえ部7の長さが長すぎると、押さえ部7の先後端において、テーパ部11bにおけるピッチの変化量が大きくなる。このため、押さえ部7の前端部側で光ファイバ19がV溝11から乗り上げてしまう恐れがある。一方、第2蓋部5cを閉じる際には、すでにテーパ部11bにおけるV溝11の形成方向に向けて光ファイバ19が配置されているため、押さえ部7の長さが長くても光ファイバ19がV溝11から乗り上げにくい。
また、第2蓋部5b、5cは同一の回転軸に隣り合うように配置され、第2蓋部5b、5cの間には、スペーサ6が配置される。スペーサ6は、例えばワッシャなどの部材であり、第2蓋部5bと第2蓋部5cとが接触しないようにするための部材である。
前述したように、V溝部15において光ファイバ19を各V溝11へ確実に誘導するため、第2蓋部5b、5cは、本体部3の後端部側から順に閉じていく必要がある。このため、第2蓋部5bを閉じる際に、誤って第2蓋部5cを同時に閉じてしまうと、V溝部15の前端部近傍において、光ファイバ19がV溝11から乗り上げた状態で第2蓋部5cによって押さえられる恐れがある。
これに対し、第2蓋部5bと第2蓋部5cとをスペーサ6によって離すことで、第2蓋部5bと第2蓋部5cとが接触し、第2蓋部5bとともに第2蓋部5cが閉じてしまうことを抑制することができる。なお、第2蓋部5bの長さ(本体部3の幅方向に対応)を第2蓋部5cよりも長くすることで、第2蓋部5bを閉じる際に、第2蓋部5cに指が触れにくくなるようにしてもよい。
このようにして多心光ファイバ心線が保持された光ファイバ保持部材1を用いれば、容易に、ピッチの異なる多心光ファイバ心線同士を接続することができる。例えば、200μmピッチの多心光ファイバ心線を、光ファイバ保持部材1の前端において250μmピッチで配置する。また、別の従来の光ファイバ保持部材には、250μmピッチの多心光ファイバ心線を保持する。これらを融着機にセットして融着を行うことで、異なるピッチの多心光ファイバ心線同士を一括して融着することができる。この際、光ファイバ保持部材1は、従来の光ファイバ保持部材と同一のサイズで形成可能であるため、従来と同様にして融着機に設置することができる。
以上、本実施の形態によれば、本体部3に複数のV溝11が形成されるため、多心光ファイバ心線の各光ファイバ19をV溝11に配置することができる。このため、各光ファイバ19をV溝11のピッチで整列させることができる。すなわち、V溝11によって、光ファイバ19の径よりも大きなピッチで整列させることができる。したがって、V溝11のピッチを前端部側に行くにつれて広くすることで、光ファイバ19のピッチを広げて保持することができる。このため、ピッチの異なる多心光ファイバ心線同士を接続することが可能となる。
また、V溝部15において光ファイバ19を押さえる第2蓋部5b、5cを複数に分割し、本体部3の後端部側から順に閉じるようにすることで、光ファイバ19を効率良くぞれぞれのV溝11に誘導して押圧することができる。
特に、本体部3の後端部側の第2蓋部5bは、広幅溝部17に近い位置で各光ファイバ19を押さえることができる。このため、第2蓋部5bによって、多心光ファイバ心線のピッチとほぼ同一のピッチの第1のストレート部11aからテーパ部11bにまたがるように押さえることで、各光ファイバ19を効率良くテーパ部11bの各V溝11へ誘導することができる。
この際、第2蓋部5bの押さえ部7の長さを、第2蓋部5cの押さえ部7の長さよりも短くしておくことで、各光ファイバ19をV溝部15のテーパ部11bへ最初に配置する際の乗り上げを抑制することができる。
また、第2蓋部5bと第2蓋部5cとの間にスペーサ6を配置することで、第2蓋部5bと第2蓋部5cとが接触することを抑制することができる。このため、第2蓋部5bのみを閉じようとした際に、誤って第2蓋部5cも同時に閉じてしまうことを抑制することができる。
また、第1蓋部5a及び第2蓋部5b、5cを閉じた状態で保持するための磁石9a、9b、9cをそれぞれ別体とすることで、全ての蓋部5にまたがるように一体で磁石を形成する場合と比較して、個々の磁石を小さくすることもできる。このようにすれば、光ファイバ保持部材1から漏洩する磁界を抑制し、融着機の誤作動を抑制することができる。
さらに、磁石を別体とすることで、隣り合う磁石9a、9b、9cの極性を互いに逆極性とすることができる。このようにすることで、磁界を互いに打ち消すことができるため、光ファイバ保持部材1から漏洩する磁界をさらに抑制することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、多心光ファイバ心線は、200μmピッチである場合に限られず、狭いピッチの多心光ファイバ心線を広いピッチに変換する場合には、それに応じたV溝11を形成すれば、いずれのピッチの多心光ファイバ心線にも適用可能である。
また、V溝11の本数は特に限定されず、2本以上の光ファイバからなる多心光ファイバ心線に適用可能である。
1………光ファイバ保持部材
3………本体部
5………蓋部
5a………第1蓋部
5b、5c………第2蓋部
6………スペーサ
7………押さえ部材
9a、9b、9c………磁石
11………V溝
11a………第1のストレート部
11b………テーパ部
11c………第2のストレート部
13………光ファイバ設置面
15………V溝部
17………広幅溝部
19………光ファイバ

Claims (7)

  1. 光ファイバが配置される本体部と、
    前記本体部に対して開閉可能な複数の蓋部と、
    を具備し、
    それぞれの前記蓋部の下面の少なくとも一部には、光ファイバの押さえ部が設けられ、
    前記本体部の光ファイバ設置面には、前記本体部の後端部側に設けられ、光ファイバの全体の位置決めを行う広幅溝部と、前記広幅溝部の前端部側に形成され、複数のV溝が併設されるV溝部が形成され、
    前記V溝部は、前記本体部の後端部側から前端部側に向かって、前記V溝のピッチが大きくなり、
    前記蓋部は、前記広幅溝部に配置される第1蓋部と、前記V溝部において前記本体部の前後方向に併設される複数の第2蓋部とを有することを特徴とする光ファイバ保持部材。
  2. 前記V溝部は、前記本体部の後端部側において略同一ピッチで前記V溝が配置される第1のストレート部と、前記第1のストレート部の前端部側において、前記V溝のピッチが徐々に大きくなるテーパ部を有し、
    複数の前記第2蓋部の少なくとも1つは、前記第1のストレート部と前記テーパ部とにまたがるようにして配置されることを特徴とする請求項1記載の光ファイバ保持部材。
  3. 前記V溝は、前記テーパ部の前端部側において略同一ピッチで前記V溝が配置される第2のストレート部を更に有し、
    複数の前記第2蓋部の他の1つは、前記テーパ部と前記第2のストレート部とにまたがるようにして配置されることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ保持部材。
  4. 複数の前記第2蓋部は、同一の回転軸に併設され、それぞれの前記第2蓋部の間にスペーサが配置されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の光ファイバ保持部材。
  5. それぞれの前記蓋部は、前記本体部に配置された磁石によって、閉じた状態を維持可能であり、前記磁石は、それぞれの前記蓋部毎に別体で配置されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の光ファイバ保持部材。
  6. 前記本体部の前後方向に隣り合う前記磁石の極性が、互いに逆極性であることを特徴とする請求項5記載の光ファイバ保持部材。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の光ファイバ保持部材への光ファイバの配置方法であって、
    複数の光ファイバを前記広幅溝部に配置して、前記第1蓋部を閉じ、光ファイバを前記本体部の前端部側に沿わした状態で、前記第2蓋部を、前記本体部の後端部側から順に閉じ、光ファイバを前記V溝部の全長にわたって配置することを特徴とする光ファイバ保持部材への光ファイバの配置方法。
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