JP2020143343A - 高融点金属炭化物の製造方法および高融点金属炭化物 - Google Patents

高融点金属炭化物の製造方法および高融点金属炭化物 Download PDF

Info

Publication number
JP2020143343A
JP2020143343A JP2019040765A JP2019040765A JP2020143343A JP 2020143343 A JP2020143343 A JP 2020143343A JP 2019040765 A JP2019040765 A JP 2019040765A JP 2019040765 A JP2019040765 A JP 2019040765A JP 2020143343 A JP2020143343 A JP 2020143343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refractory metal
carbon
heat treatment
containing layer
carbonized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019040765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7247664B2 (ja
Inventor
裕也 久野
Hironari Kuno
裕也 久野
昭博 石原
Akihiro Ishihara
昭博 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2019040765A priority Critical patent/JP7247664B2/ja
Publication of JP2020143343A publication Critical patent/JP2020143343A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7247664B2 publication Critical patent/JP7247664B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

【課題】厚く、かつ、均一なC含有層にできる高融点金属炭化物の製造方法を提供する。【解決手段】真空熱処理炉10の雰囲気を還元雰囲気とし、嵩密度が高い炭素繊維で構成されたフェルト部材21で被炭化部材20を覆うようにして加熱処理を行う。これにより、浸透性の高い炭素繊維で構成されたフェルト部材21内を還元雰囲気ガスが通過し、その通過中に広い面積で炭素繊維と接しながら被炭化部材20にたどり着く。そして、還元雰囲気ガスと共に炭素繊維中の炭素と反応してできたC含有気体、具体的には炭化水素ガスも多く供給され、被炭化部材20の表面においては、還元雰囲気ガスもしくは炭化水素ガスの雰囲気下となる。よって、炭素基材を用いる場合と比較して、より均一に、より厚いC含有層を形成することが可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、炭化タンタルなどの高融点金属炭化物の製造方法および高融点金属炭化物に関するものである。
従来より、高温化学用材料としてタンタル(Ta)が知られている。特許文献1に記載されているように、タンタルまたはタンタル合金部材に化学的耐久性を持たせるために、タンタル表面に所望の炭素(C)含有層、つまり炭化タンタルを形成させている。
タンタル表面にC含有層を形成する場合、C含有層の厚さと均一性が重要である。例えば、C含有層の形成は、タンタルまたはタンタル合金部材と炭素基板を真空熱処理炉内に設置し、炭素基材からタンタルまたはタンタル合金部材中への炭素原子の固相拡散により炭化を進行させることで行われる。このような形成手法により、従来では、C含有層を20nm程度の厚みで形成している。
特開2008−81362号公報
しかしながら、より高温での化学的耐久性を持たせるには、より厚いC含有層が必要となるが、従来のように炭化基材からの炭素原子の固相拡散によってタンタルまたはタンタル合金部材にC含有層を形成する場合、以下の問題点がある。
(1)タンタルまたはタンタル合金部材の表面と炭素基材の表面が近接していることが必要で、タンタルまたはタンタル合金部材が複雑な凹凸形状を有するときは、炭素基材も同様の凹凸形状を持たせることが必要となる。
(2)表面内で均一な浸炭厚さを得るには、タンタルまたはタンタル合金部材と炭素基材表面との間が均一となる配置が必要となる。タンタルまたはタンタル合金部材と炭素基材表面との距離が不均一な状態では、浸炭厚さも不均一となり、タンタルまたはタンタル合金部材全体に高温化学用材料としての優れた特性を引き出すことはできない。
(3)本発明者らによる実験では、タンタルまたはタンタル合金表面への浸炭層形成の速さが炭素基材を利用すると、約10〜50μm/hで不均一であった。このため、タンタル表面に均一な浸炭層を形成できないことが確認された。
このように、炭素基材を用いて、炭素基材からの固相拡散によってC含有層を厚く、かつ、均一に形成することは困難である。
なお、ここではC含有層を形成する高融点金属としてタンタルやタンタル合金部材を例に挙げたが、これら以外の高融点金属を用いて高融点金属炭化物を製造する場合にも、上記と同様のことが言える。
本発明は上記点に鑑みて、厚く、かつ、均一なC含有層にできる高融点金属炭化物の製造方法および高融点金属炭化物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の高融点金属炭化物の製造方法は、高融点金属もしくは高融点金属合金で構成された被炭化部材(20)を用意することと、被炭化部材の周囲を炭素繊維(21)で覆うことと、炭素繊維で覆った状態で被炭化部材を真空熱処理炉(10)に設置し、真空熱処理炉内に還元雰囲気ガスを導入すると共に加熱処理を行うことで、被炭化部材の少なくとも表層部を浸炭させて炭素含有層(20a)を形成することと、を含んでいる。
このように、被炭化部材を炭素繊維で覆った状態とし、還元雰囲気ガスを供給して加熱処理を行うようにしている。これにより、被炭化部材の近傍に配置された炭素繊維を透過してより多くのガスを供給できることから、炭素供給量をより多く、かつ、均一に供給できて、カーボンポテンシャル(以下、CPという)の均一化を図ることができる。したがって、被炭化部材の表層部に、より均一に、より厚い炭素含有層を形成することが可能となる。具体的には、請求項13に示したように、炭素含有層の厚みを0.5μm以上で均一な厚みとすることができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態にかかる高融点金属炭化物の製造に用いる真空熱処理装置の概略構成を示す図である。 被炭化部材をフェルト部材で覆った様子を示す断面図である。 図2中の領域RAの拡大図である。 C含有層が形成された状態を示した断面図である。 C含有層が形成される際の図4中の領域RAの拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本実施形態にかかる高融点金属炭化物の製造方法について説明する。高融点金属炭化物は、図1に示す真空熱処理装置を用いて製造する。
図1に示すように、真空熱処理装置は、真空熱処理炉10と、ヒータ11と、ステージ12と、断熱材13とを有した構成とされている。
真空熱処理炉10は、ガス導入口10a、10bおよびガス排出口10cを有しており、ガス導入口10a、10bより還元雰囲気ガスや不活性ガスを導入すると共に、ガス排出口10cより不要ガスを排出させる。還元雰囲気ガスとしては、水素(H)ガスなどを用いることができ、不活性ガスとしてはアルゴン(Ar)ガスなどを用いることができる。また、ガス排出口10cには、真空吸引用の減圧ポンプ10dが備えられており、真空熱処理炉10内の雰囲気圧力が調整可能とされている。また、ヒータ11により、雰囲気温度を調整でき、ステージ12上に浸炭させたい試料を搭載し、所望のガスを導入しつつ、ヒータ11による加熱を行うことで、試料の少なくとも表面にC含有層を形成できるようになっている。また、断熱材13にて、真空熱処理炉10の内壁面が断熱されることで、真空熱処理炉10内の保温が行われ、真空熱処理炉10内をより効率的に高温にすることが可能となっている。なお、図1では、ヒータ11を抵抗加熱ヒータとして図示してあるが、誘導加熱ヒータとされていても良い。
続いて、本実施形態にかかる高融点金属炭化物の具体的な製造方法について説明する。
まず、図2に示すように、C含有層を形成したい高融点金属または高融点金属合金で構成された被炭化部材20を用意する。ここでいう高融点金属としては、タンタル、ニオブ(Nb)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)、クロム(Cr)、チタン(Ti)などが挙げられる。また、高融点金属合金としては、ここで挙げた高融点金属が含まれる合金が挙げられる。本実施形態では、被炭化部材20をタンタルまたはタンタル合金で構成している。
そして、この被炭化部材20を布状の炭素繊維で構成されたフェルト部材21で覆う。また、必要に応じて、フェルト部材21で覆った被炭化部材20を炭素基材22に設置する。
フェルト部材21は、嵩密度が0.08〜0.2g/cmで構成されたものである。炭素基材と比較すると、フェルト部材21を構成する炭素繊維の嵩密度は小さくなっている。また炭素繊維の比表面積は、200〜2500m/g程度となっており、炭素基材の比表面積が0.1〜0.8m/g程度となっていることと比較すると、比表面積が3桁以上高くなっている。つまり、炭素繊維は、隙間が多く存在していて、ガス浸透性が高い材質となっており、広い表面積でCを供給することが可能となっている。
フェルト部材21を構成する炭素繊維としては、ポリアクリロニトリル(PAN)系炭素繊維、植物などの生物由来のレーヨン系炭素繊維、石油・石炭などの鉱物系の原料で製造したピッチ系炭素繊維のいずれであっても構わない。
被炭化部材20をフェルト部材21で覆う際には、被炭化部材20の表面の全面をフェルト部材21で覆い、かつ、フェルト部材21が被炭化部材20の表面の全面と接するようにすると好ましい。ただし、必ずしも、フェルト部材21が被炭化部材20の表面の全面に接する必要はないし、被炭化部材20の表面の全面を覆っていなくても良い。例えば、フェルト部材21で被炭化部材20の表面の全面を覆っているものの、フェルト部材21と被炭化部材20との間に隙間がある部分が存在しているという状態でも良い。また、フェルト部材21で被炭化部材20の表面の一部が覆われていない状態であっても良い。
また、フェルト部材21と被炭化部材20との境界位置について、図2中の領域RAを拡大して示すと、図3のような状態となっている。フェルト部材21自体が平坦なものではないのに加えて、被炭化部材20も鏡面ではなくある程度凹凸がある粗面となっている。このため、被炭化部材20とフェルト部材21との協会位置を拡大して確認すると、フェルト部材21と被炭化部材20とは接していない部分も存在しているが、このような状態でも構わない。
そして、このようにフェルト部材21によって被炭化部材20を覆った試料を真空熱処理炉10内のステージ12上に搭載し、加熱処理を行う。
具体的には、ガス導入口10a、10bを通じて例えば水素ガスなどの還元雰囲気ガスやアルゴンガスなどの不活性ガスを導入すると共に、減圧ポンプ10dによる真空吸引を行うことで雰囲気圧力を調整する。このときの雰囲気圧力としては、5〜200kPa、例えば、1/2気圧程度の雰囲気圧力となるようにする。
そして、ヒータ11によって加熱する。被炭化部材20をタンタルもしくはタンタル合金で構成している場合には、1800〜2700℃になるまで加熱を行い、その範囲内の所定温度で一定のまま維持する。例えば、1〜2時間の昇温時間を掛けて室温から所定温度まで上昇させ、その後、6〜12時間、所定温度のまま保持する。その期間中、還元雰囲気ガスや不活性ガスの導入を継続しつつ、雰囲気圧力を所望圧力のまま維持する。このような加熱処理を行うと、フェルト部材21を構成する炭素繊維から被炭化部材20に対してCが供給され、図4に示すように浸炭によってフェルト部材21の表層部にC含有層20aが形成される。
真空熱処理炉10内で、被炭化部材20の表層部に浸炭によるC含有層20aを形成する場合、被炭化部材20の表面近傍におけるCPを高めることが重要となる。
特許文献1に記載される炭素基材とタンタルまたはタンタル合金を多面もしくは両面を重ね合わせて真空熱処理炉内に配置した場合の浸炭過程は、温度、真空度で決まるタンタルまたはタンタル合金表面近傍におけるCPによって律速される。このときのCPは、タンタルまたはタンタル合金部材表面と炭素基材表面の局所的距離によって影響される。タンタルまたはタンタル合金の表面形状が曲面であったり、凹凸形状であったりした場合、各所での距離を工業的に再現性良く所定距離以下、例えば1mm以内とし、両者を密着させることは難しい。また、炭素基材の場合、比表面積が小さいことから、広い表面積でCを供給することができず、炭素基材のうちタンタルまたはタンタル合金部材表面に接している部分からしか固相拡散しない。このように、CPが不均一になるために、炭素基材と接している部分ではC含有層をある程度の厚みにできても、接していない部分ではC含有層の厚みが薄くなってしまって、C含有層の厚みを均一にすることが困難となる。
これに対して、本実施形態では、真空熱処理炉10の雰囲気を還元雰囲気とし、嵩密度が高い炭素繊維で構成されたフェルト部材21で被炭化部材20を覆うようにして加熱処理を行っている。このため、図4中の領域RAを拡大した図5中において矢印で示したように、浸透性の高い炭素繊維で構成されたフェルト部材21内を還元雰囲気ガスが通過し、その通過中に広い面積で炭素繊維と接しながら被炭化部材20にたどり着く。そして、還元雰囲気ガスと共に炭素繊維中の炭素と反応してできたC含有気体、具体的には炭化水素ガスも多く供給され、被炭化部材20の表面においては、還元雰囲気ガスもしくは炭化水素ガスの雰囲気下となる。
このように、比表面積が大きな炭素繊維を用いていることから還元雰囲気ガスをより多く通過させられることでCPが高められ、さらに炭化水素ガスも生成されることで、よりCPを高めることができる。また、炭素基材のように、被炭化部材20と炭素繊維とが接していることは必須では無く、被炭化部材20の近傍に配置されたフェルト部材21を透過してより多くのガスを供給できることから、C供給量をより多く、かつ、均一に供給できて、CPの均一化も図れる。
そして、このようにすると、真空熱処理炉10内において、水素ガスまたは炭化水素と炭素繊維中の炭素との間で、下記の化学式1または化学式2に基づく反応が生じ、被炭化部材20の表層部に浸炭によるC含有層20aが生成される。したがって、同一温度で、同一の雰囲気ガス供給を行った場合でも、炭素基材を用いる場合と比較して、より均一に、より厚いC含有層20aを形成することが可能となる。
(化1)
+C+Ta→TaC+C+H
(化2)
+C+Ta→TaC+C
以上説明したように、本実施形態では、被炭化部材20を炭素繊維で構成されたフェルト部材21で覆った状態とし、還元雰囲気ガスを供給して加熱処理を行うようにしている。これにより、被炭化部材20の近傍に配置されたフェルト部材21を透過してより多くのガスを供給できることから、C供給量をより多く、かつ、均一に供給できて、CPの均一化を図ることができる。したがって、被炭化部材20の表層部に、より均一に、より厚いC含有層20aを形成することが可能となる。
実験により、3mmの厚みの被炭化部材20に対してC含有層20aを形成したところ、被炭化部材20の表裏の両面の表層部に0.5mm以上、例えば0.5〜0.7mmの厚みのC含有層20aを形成することができた。従来、C含有層が20μm程度の厚みしかなかったのと比較すると、非常に厚くC含有層20aを形成できた。このように、厚く、均一なC含有層20aを形成することで、より耐久性能に優れた高融点金属炭化物とすることが可能となる。
例えば、高融点金属炭化物は、炭化珪素(SiC)単結晶の結晶成長の際に、黒鉛製坩堝の内壁面を覆ったりする際に用いられる。このよう用途で高融点金属炭化物が使用される場合、ハンドリングの際に傷が付くと、小さな傷であっても、薄いC含有層の下地の被炭化部材まで達し、炭化珪素単結晶の結晶成長の際にシリコン原料ガス中のシリコンと反応してシリサイドが生成されてしまう。それにより、高融点金属炭化物の耐久性能が劣化してしまう。
しかしながら、本実施形態のように厚いC含有層20aを形成できれば、ハンドリングの際に傷が付いたとしても、下地の被炭化部材20まで達しないようにできる。このため、炭化珪素単結晶の結晶成長の際にシリコン原料ガス中のシリコンと反応してシリサイドが生成されてしまうことを抑制でき、高融点金属炭化物の耐久性能を向上させることが可能となる。
(他の実施形態)
本開示は、上記した実施形態に準拠して記述されたが、当該実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
例えば、上記実施形態では、被炭化部材20をタンタルもしくはタンタル合金で構成する場合を例に挙げたが、他にも例示したニオブ、ジルコニウム、ハフニウム、タングステン、クロム、チタンやそれらいずれかを用いた合金で構成しても良い。ただし、その場合には、加熱処理時に加えられる温度を次のようにすると好ましい。
具体的には、ニオブもしくはニオブ合金を用いる場合やジルコニウムもしくはジルコニウム合金を用いる場合には、加熱処理時の温度を1600〜2000℃にする。ハフニウムもしくはハフニウム合金を用いる場合には、加熱処理時の温度を1500〜1800℃にする。タングステンもしくはタングステン合金を用いる場合には、加熱処理時の温度を2200〜2600℃にする。クロムもしくはクロム合金を用いる場合には、加熱処理時の温度を1400〜1700℃にする。チタンもしくはチタン合金を用いる場合には、加熱処理時の温度を1000〜1400℃にする。このように、被炭化部材20を構成する高融点金属に応じて、加熱処理温度を設定すれば良い。なお、加熱処理温度の下限は浸炭に要する時間効率を考慮したもので、ここで示した下限よりも低い温度だと浸炭ができないという意味ではない。また、加熱処理温度の上限は昇温および降温過程に要する時間を加味した時間効率を考慮したもので、ここで示した上限よりも高い温度だと浸炭ができないという意味ではない。
また、被炭化部材20を覆う炭素繊維を布状としたフェルト部材21を例に挙げたが、必ずしもフェルト部材21である必要は無く、例えば綿状の炭素繊維であっても良い。
10 真空熱処理炉
20 被炭化部材
20a C含有層
21 フェルト部材
22 炭素基材

Claims (13)

  1. 高融点金属もしくは高融点金属合金で構成された被炭化部材(20)を用意することと、
    前記被炭化部材の周囲を炭素繊維(21)で覆うことと、
    前記炭素繊維で覆った状態で前記被炭化部材を真空熱処理炉(10)に設置し、前記真空熱処理炉内に還元雰囲気ガスを導入すると共に加熱処理を行うことで、前記被炭化部材の少なくとも表層部を浸炭させて炭素含有層(20a)を形成することと、を含む高融点金属炭化物の製造方法。
  2. 前記炭素繊維で覆うことでは、前記炭素繊維として、比表面積が200〜2500m/gのものを用いる、請求項1に記載の高融点金属炭化物の製造方法。
  3. 前記炭素繊維で覆うことでは、前記炭素繊維として、嵩密度が0.08〜0.2g/cmのものを用いる、請求項1または2に記載の高融点金属炭化物の製造方法。
  4. 前記炭素含有層を形成することでは、前記真空熱処理炉の雰囲気圧力を5〜200kPaとし、前記還元雰囲気ガスとして水素ガスを用いる、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の高融点金属炭化物の製造方法。
  5. 前記炭素繊維で覆うことでは、前記炭素繊維を布状としたフェルト部材(21)にて前記被炭化部材を覆う、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の高融点金属炭化物の製造方法。
  6. 前記被炭化部材を用意することでは、前記高融点金属としてタンタルもしくはタンタル合金を用い、
    前記炭素含有層を形成することでは、前記加熱処理時の温度を1800〜2700℃とする、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の高融点金属炭化物の製造方法。
  7. 前記被炭化部材を用意することでは、前記高融点金属としてニオブもしくはニオブ合金を用い、
    前記炭素含有層を形成することでは、前記加熱処理時の温度を1600〜2000℃とする、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の高融点金属炭化物の製造方法。
  8. 前記被炭化部材を用意することでは、前記高融点金属としてジルコニウムもしくはジルコニウム合金を用い、
    前記炭素含有層を形成することでは、前記加熱処理時の温度を1600〜2000℃とする、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の高融点金属炭化物の製造方法。
  9. 前記被炭化部材を用意することでは、前記高融点金属としてハフニウムもしくはハフニウム合金を用い、
    前記炭素含有層を形成することでは、前記加熱処理時の温度を1500〜1800℃とする、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の高融点金属炭化物の製造方法。
  10. 前記被炭化部材を用意することでは、前記高融点金属としてタングステンもしくはタングステン合金を用い、
    前記炭素含有層を形成することでは、前記加熱処理時の温度を2200〜2600℃とする、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の高融点金属炭化物の製造方法。
  11. 前記被炭化部材を用意することでは、前記高融点金属としてクロムもしくはクロム合金を用い、
    前記炭素含有層を形成することでは、前記加熱処理時の温度を1400〜1700℃とする、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の高融点金属炭化物の製造方法。
  12. 前記被炭化部材を用意することでは、前記高融点金属としてチタンもしくはチタン合金を用い、
    前記炭素含有層を形成することでは、前記加熱処理時の温度を1000〜1400℃とする、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の高融点金属炭化物の製造方法。
  13. 少なくとも表層部が炭素含有層(20a)とされ、高融点金属もしくは高融点金属合金にて構成された被炭化部材(20)を有し、
    前記炭素含有層の厚みが0.5μm以上で均一な厚みとなっている高融点金属炭化物。
JP2019040765A 2019-03-06 2019-03-06 高融点金属炭化物の製造方法 Active JP7247664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019040765A JP7247664B2 (ja) 2019-03-06 2019-03-06 高融点金属炭化物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019040765A JP7247664B2 (ja) 2019-03-06 2019-03-06 高融点金属炭化物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020143343A true JP2020143343A (ja) 2020-09-10
JP7247664B2 JP7247664B2 (ja) 2023-03-29

Family

ID=72353375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019040765A Active JP7247664B2 (ja) 2019-03-06 2019-03-06 高融点金属炭化物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7247664B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04235270A (ja) * 1991-01-09 1992-08-24 Kanto Yakin Kogyo Kk 鋼板の浸炭方法
JP2012117096A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Toyo Tanso Kk タンタル容器の浸炭処理方法
JP2015147970A (ja) * 2014-02-06 2015-08-20 国立大学法人 熊本大学 金属材料の表面処理方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04235270A (ja) * 1991-01-09 1992-08-24 Kanto Yakin Kogyo Kk 鋼板の浸炭方法
JP2012117096A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Toyo Tanso Kk タンタル容器の浸炭処理方法
JP2015147970A (ja) * 2014-02-06 2015-08-20 国立大学法人 熊本大学 金属材料の表面処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7247664B2 (ja) 2023-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5703017B2 (ja) 炭化タンタル被覆炭素材料の製造方法
JP5024382B2 (ja) サセプタ及びシリコンエピタキシャルウェーハの製造方法
US20050064247A1 (en) Composite refractory metal carbide coating on a substrate and method for making thereof
US8211244B2 (en) Tantalum carbide, method for producing tantalum carbide, tantalum carbide wiring and tantalum carbide electrode
KR20150114942A (ko) 탄화규소-탄화탄탈 복합재 및 서셉터
CN112501584A (zh) 一种基于石墨基底的复合涂层及其制备方法
JPS6221867B2 (ja)
Bai et al. Chemical vapor deposition of rhenium on a gourd shaped graphite substrate
CN110983297A (zh) 基于化学气相沉积的均匀材料层制备方法
RU2684128C1 (ru) Изделие с покрытием из карбида кремния и способ изготовления изделия с покрытием из карбида кремния
JP3680281B2 (ja) タンタルの炭化物、タンタルの炭化物の製造方法、タンタルの炭化物配線、タンタルの炭化物電極
JP7247664B2 (ja) 高融点金属炭化物の製造方法
JP2000351670A (ja) 黒鉛材料、SiC膜形成黒鉛材料及びシリコン単結晶引上装置用部品
JP4252944B2 (ja) サセプタおよび化学気相成長方法
JP7321768B2 (ja) 化学気相成長装置および被膜形成方法
JP5548174B2 (ja) PIT炭素芯TaCチューブの製造方法、及び、PIT炭素芯TaCチューブ
JP2002097092A (ja) SiC膜被覆ガラス状炭素材およびその製造方法
JPH03146470A (ja) 炭化ケイ素質材料
KR101859116B1 (ko) 철계 합금의 코팅 방법 및 이에 의하여 제조된 고내식성 및 고전도도 특성을 갖는 제품
JP6912913B2 (ja) 原子層堆積法による酸化イットリウム含有薄膜の製造方法
CN111410560A (zh) 一种高致密SiC涂层的硅化石墨制备方法
JPH0692761A (ja) CVD−SiCコートSi含浸SiC製品およびその製造方法
JPH11310492A (ja) 単結晶引上装置及び高純度黒鉛材料
JP2023026011A (ja) 炭化タンタル被覆炭素材料
JPS60238480A (ja) 炭素繊維強化金属の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230227

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7247664

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151