JP2020142598A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】走行環境条件の変化に対して転舵制御の精度を確保することができるステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置を提供する。【解決手段】本発明に係る車両用操舵装置は、ステアリングホイールと機械的に切り離され、転舵モータによって操向輪を転舵させるステアリング機構と、転舵モータにモータ指令値を与える制御装置4とを備える。制御装置4は、目標転舵角をモータ指令値のフィードフォワード値に変換するためのフィードフォワードモデル32と、目標転舵角と実際の転舵角との差分をモータ指令値のフィードバック値に変換するためのフィードバックモデル33とを含む2自由度制御系を有する。フィードフォワードモデル32を記述する伝達関数は可変係数を含む。制御装置4は、路面反力に関する情報に基づいて可変係数を変更する。【選択図】図2

Description

本発明は、ステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置に関する。
特許文献1には、ステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置において、2自由度制御系によって転舵モータを制御する例が開示されている。ここに開示された従来の2自由度制御系では、モータ、変速機、ステアリングラック、タイロッド、タイヤ等を含めた転舵軸まわりの慣性モーメントや、転舵軸まわりの粘性係数がフィードフォワードモデルに組み込まれている。しかしながら、従来の2自由度制御系では、走行環境条件が変化した場合、フィードフォワードモデルと実際の制御対象とのずれが拡大し、転舵制御の精度が損なわれるおそれがあった。
特開2005−225355号公報
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、走行環境条件の変化に対して転舵制御の精度を確保することができるステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用操舵装置は、ステアリングホイールと機械的に切り離され、転舵モータによって操向輪を転舵させるステアリング機構と、転舵モータにモータ指令値を与える制御装置とを備える。制御装置は、目標転舵角をモータ指令値のフィードフォワード値に変換するためのフィードフォワードモデルと、目標転舵角と実際の転舵角との差分をモータ指令値のフィードバック値に変換するためのフィードバックモデルとを含む2自由度制御系を有する。フィードフォワードモデルを記述する伝達関数は可変係数を含む。制御装置は、路面反力に関する情報に基づいて伝達関数の可変係数を変更する。
上記構成によれば、走行環境条件の変化によって路面反力に変化が生じた場合、路面反力の変化に応じてフィードフォワードモデルを記述する伝達関数の可変係数が変更される。これにより、走行環境条件の変化に伴うフィードフォワードモデルと制御対象とのずれの拡大は抑えられる。
制御装置は、フィードバック値が所定値以上になった場合、路面反力に関する情報に基づいて伝達関数の可変係数を変更してもよい。つまり、伝達関数の可変係数の変更は、フィードバック値が所定値以上になってからでもよい。これによれば、フィードフォワードモデルと制御対象とのずれが小さい段階での可変係数の頻繁な変更を抑制し、制御の安定性を確保することができる。
制御装置は、伝達関数の可変係数の変更速度を所定の上限値以下に制限してもよい。可変係数の変更速度に制限を設けることで、車両挙動の急変を防ぐことができる。また、制御装置は、目標転舵角の変更速度が所定値以下の場合、上限値を超えない範囲において可変係数の最大変更速度を目標転舵角の変更速度に応じて増大させてもよい。
車両が停車中の場合や、車両に作用する横加速度が飽和領域にある場合は、転舵制御には応答性よりも安定性が優先される。このような場合、制御装置は、伝達関数の可変係数の変更を停止した上で、フィードバック値を所定の上限値以下に制限してもよい。これにより転舵制御の安定性を保持することができる。また、制御装置は、目標転舵角の変更速度が所定値以下の場合、上限値を超えない範囲においてフィードバック値の最大値を目標転舵角の変更速度に応じて増大させてもよい。
本発明に係る車両用操舵装置によれば、走行環境条件の変化によって路面反力に変化が生じた場合、路面反力の変化に応じてフィードフォワードモデルを記述する伝達関数の可変係数が変更される。これにより、走行環境条件の変化に伴うフィードフォワードモデルと制御対象とのずれの拡大は抑えられるので、走行環境条件の変化に対して転舵制御の精度を確保することができる。
本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置の制御システムを示すブロック図である。 転舵システムをモデル化した図である。 路面反力係数Kの一つの設定例を示す図である。 路面反力係数Kの別の設定例を示す図である。 路面反力係数Kの別の設定例を示す図である。 路面反力係数Kの最大変更速度の設定例を示す図である。 フィードバック値の最大値の設定例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置2の構成を示す図である。車両用操舵装置2はステアリング機構20を備える。ステアリング機構20は、ステアリングホイール28と機械的に接続されずに転舵モータ24により操向輪29を転舵することができるステアバイワイヤ方式のステアリング機構である。ステアリングホイール28は、運転者による操舵操作が入力される操舵部材である。ステアリングホイール28は、ステアリングシャフト21を介して反力モータ23に連結されている。反力モータ23は、操向輪29の転舵角に応じた反力をステアリングホイール28に付与する。ステアリングシャフト21には、ステアリングホイール28の回転角度、すなわち操舵角に応じた信号を出力する操舵角センサ22が設けられている。
転舵モータ24は、図示しない減速機構を介してラックシャフト26に取り付けられている。ラックシャフト26はステアリングシャフト21には機械的に連結されていない。操向輪29は、タイロッド27を介してラックシャフト26に連結されている。転舵モータ24を回転させてラックシャフト26をその軸方向に直線運動させることにより、タイロッド27を介して操向輪29の転舵角が変更される。転舵モータ24には、操向輪29の転舵角に応じた信号を出力する転舵角センサ25が設けられている。
車両用操舵装置2は制御装置4を備える。制御装置4は、少なくとも1つのプロセッサ6と少なくとも1つのメモリ8とを有するECU(Electronic Control Unit)である。メモリ8には、転舵制御に用いるマップを含む各種のデータや各種のプログラムが記憶されている。プロセッサ6がメモリ8からプログラムを読みだして実行することにより、転舵制御に関係する様々な機能が制御装置4において実現される。
制御装置4は、転舵モータ24に供給するモータ電流を制御することにより、転舵モータ24からラックシャフト26に付与される転舵制御のためのトルクを制御する。転舵制御に関連する物理量を計測する各種のセンサは、直接、或いは、車両内に構築された通信ネットワークを介して制御装置4に接続されている。そのようなセンサには、少なくとも操舵角センサ22と転舵角センサ25と車輪速センサ10とが含まれる。
図2は、本実施の形態に係る車両用操舵装置2の制御システムを示すブロック図である。この制御システムにおけるプラント(制御対象)は、制御装置4で決定された目標モータ電流に従って操向輪29を転舵させる転舵システム31である。転舵システム31には、目標モータ電流に従って転舵モータ24にモータ電流を供給する図示しないモータドライバと、転舵モータ24と、転舵モータ24のトルクをラックシャフト26に伝えるトルクの伝達機構と、操向輪29とが含まれる。
転舵システム31は図3のようにモデル化することができる。まず、転舵システム31では、目標モータ電流に従ってモータドライバから転舵モータ24にモータ電流が出力される。その際のモータ電流の制御応答の時定数をτとすると、モータ電流iと目標モータ電流iとの関係は以下の式で表される。なお、制御応答の時定数τは固定値であって、具体的には0.001秒程度の値である。
i=(1/(1+τs))×i
次に、転舵システム31では、転舵モータ24においてモータ電流がモータトルクに変換される。その際のモータトルク係数をKとすると、モータトルクTとモータ電流iとの関係は以下の式で表される。なお、モータトルク係数Kは固定値であって、具体的には0.02〜0.05Nm/A程度の値である。
=K×i
次に、転舵システム31では、転舵モータ24からラックシャフト26までのトルクの伝達機構において転舵モータ24のモータトルクがラックシャフト26のラックトルクに変換される。その際のギア比をKとすると、ラックトルクTとモータトルクTとの関係は以下の式で表される。なお、ギア比Kは固定値であって、具体的には10〜30程度の値である。
=K×T
次に、転舵システム31では、ラックシャフト26のラックトルクによって操向輪29が転舵される。その際のラックトルクと操向輪29の転舵角との関係は、操向輪29が路面から受ける路面反力に依存する。路面反力係数をKとすると、転舵角δとラックトルクTとの関係は以下の式で表される。路面反力係数Kの具体的な値は、例えばドライ路面において転舵角δが30度の場合、ラックストロークを80mmとすると、ラックトルクTが10000Nm程度になるような値である。
δ=(1/(K×s))×T
以上より、転舵システム31のモデルは以下の伝達関数によって表すことができる。
転舵システムモデル:((K×K)/(K×s))×(1/(1+τs))
再び図2に戻り、本実施の形態に係る車両用操舵装置2の制御システムについて説明を続ける。制御システムは、上記のようにモデル化することが可能な転舵システム31と、フィードフォワードモデル32とフィードバックモデル33とを含む2自由度制御系を有する制御装置4とにより構成される。
フィードフォワードモデル32では、目標転舵角δから目標モータ電流iのフィードフォワード値iff が算出される。フィードフォワードモデル32は、転舵システム31が上記のようモデル化される場合、例えば以下の伝達関数によって表すことができる。
フィードフォワードモデル:K/(K×K×s
フィードバックモデル33では、目標転舵角δと実際の転舵角δとの差分から目標モータ電流iのフィードバック値ifb が算出される。フィードバック制御が例えばPD制御である場合、フィードバックモデル33は以下の伝達関数によって表すことができる。Kは比例ゲイン、τは微分時間である。
フィードバックモデル:K×(1+τ×s)
フィードフォワードモデル32で算出されたフィードフォワード値iff にフィードバックモデル33で算出されたフィードバック値ifb が足し合わされ、その合計値である目標モータ電流iが転舵モータ24に対しモータ指令値として与えられる。ただし、モータ指令値は必ずしも電流でなくてもよい。例えば、転舵モータ24で発生させるモータトルクの目標値をモータ指令値としてもよい。
さて、上記の通り、フィードフォワードモデル32の伝達関数には路面反力係数Kが含まれる。フィードフォワードモデル32では、路面反力係数Kを固定値ではなく、走行環境条件によって変化しうる可変係数として扱う。制御装置4は、車輪速センサ10や転舵角センサ25等の情報取得装置により取得された情報に基づいて路面反力係数Kを変更する。情報取得装置により取得される情報は路面反力に関する情報であり、例えば、車速、路面摩擦係数、転舵角、ABSやVSCの作動状態等が含まれる。以下、各情報に対する路面反力係数Kの設定について具体的に説明する。
図4は、車速Vに対する路面反力係数Kの設定の例を示す図である。車速が低いほど操向輪29の慣性は大きくなり、ラックシャフト26のラックトルクの変化に対して操向輪29が追従しにくくなる。このため、制御装置4は、他の条件が一定である場合には、図4に示すように車速Vが低いほど路面反力係数Kを大きい値に設定する。なお、本実施の形態では、車速は車輪速センサ10の信号を用いて計測される。
図5は、路面摩擦係数μに対する路面反力係数Kの設定の例を示す図である。路面摩擦係数が低いほど操向輪29は滑りやすくなり、ラックシャフト26のラックトルクの変化に対して操向輪29が追従しやすくなる。このため、制御装置4は、他の条件が一定である場合には、図5に示すように路面摩擦係数μが低いほど路面反力係数Kを小さい値に設定する。なお、路面摩擦係数は直接には計測できないために推定する必要があるが、その推定方法には限定はない。例えば、ナビゲーションシステムで取得した路面状態に関する情報から路面摩擦係数を推定してもよいし、車輪速センサ10等の車両センサで取得したセンサ情報を用いて路面摩擦係数を推定してもよい。
図6は、転舵角δに対する路面反力係数Kの設定の例を示す図である。転舵角δが大きくなるほど操向輪29に作用する捩じれ力が大きくなるため、ラックシャフト26のラックトルクの変化に対して操向輪29が追従しにくくなる。このため、制御装置4は、他の条件が一定である場合には、図6に示すように転舵角δが大きいほど路面反力係数Kを大きい値に設定する。なお、本実施の形態では、転舵角δは転舵角センサ25の信号を用いて計測される。
また、制御装置4は、ABSやVSCが作動している場合は、ABSやVSCが作動していない場合よりも路面反力係数Kを小さい値に変更する。ABSやVSCの作動状態に関する情報は、図示しないABSの制御装置やVSCの制御装置から制御装置4へ与えられる。
以上のように、制御装置4は、路面反力に関する複数のパラメータに応じて路面反力係数Kを変更する。各パラメータに応じて路面反力係数Kを変更する具体的な方法としては、例えばマップを用いてもよい。つまり、各パラメータに路面反力係数Kを関連付けるマップをメモリ8に記憶しておき、マップを参照して路面反力係数Kを決定してもよい。また、車速Vに対応する路面反力係数K2V、路面摩擦係数μに対応する路面反力係数K2μ、転舵角δに対応する路面反力係数K2δ、ABSの作動状態に対応する路面反力係数K2ABS、VSCの作動状態に対応する路面反力係数K2VSC等をそれぞれ設定し、以下の式で路面反力係数Kを計算してもよい。
=K2V×K2μ×K2δ×K2ABS×K2VSC
以上説明した制御システムによれば、走行環境条件の変化によって路面反力に変化が生じた場合、路面反力の変化に応じてフィードフォワードモデル32を記述する伝達関数の路面反力係数Kが変更される。路面反力係数Kの変更は、目標転舵角δと実際の転舵角δとの差分を減少させるように行われる。これにより、走行環境条件の変化に伴うフィードフォワードモデル32と実際の転舵システム31とのずれの拡大は抑えられるので、走行環境条件の変化に対して転舵制御の精度を確保することができる。
なお、路面反力係数Kの変更は、フィードフォワードモデル32と実際の転舵システム31とのずれがある程度拡大してから行うようにしてもよい。具体的には、路面反力係数Kの値は固定しておき、フィードバックモデル33で算出されるフィードバック値ifb が所定値以上になったことを条件として、路面反力係数Kの変更を行うようにしてもよい。これによれば、フィードフォワードモデル32と実際の転舵システム31とのずれが小さい段階での路面反力係数Kの頻繁な変更を抑制し、制御の安定性を確保することができる。
また、路面反力係数Kの変更を行う場合、路面反力係数Kの変更速度(単位時間当たりの変更量)に制限をかけてもよい。図7は路面反力係数Kの最大変更速度の設定例を示す図である。図7に示す例では、路面反力係数Kの最大変更速度を目標転舵角の変更速度の増大に応じて増大させているが、目標転舵角の変更速度が所定値を超えた場合には、路面反力係数Kの最大変更速度を一定値に保持している。つまり、路面反力係数Kの変更速度は所定の上限値以下に制限されている。このように路面反力係数Kの変更速度に制限を設けることで、車両挙動の急変を防ぐことができる利点がある。
ところで、車両が停車中の場合や、車両に作用する横加速度が飽和領域にある場合は、転舵制御には応答性よりも安定性が優先される。このような場合は、路面反力係数Kの変更を停止した上で、図8に示すように、フィードバックモデル33で算出されるフィードバック値ifb を所定の上限値以下に制限してもよい。このような制限を設けることで、転舵制御の安定性を保持することができる。また、図8に示すように、目標転舵角の変更速度が所定値以下の場合は、上限値を超えない範囲においてフィードバック値の最大値(最大FB値)を目標転舵角の変更速度に応じて増大させてもよい。
2 車両用操舵装置
4 制御装置
6 プロセッサ
8 メモリ
10 車輪速センサ
20 ステアリング機構
21 ステアリングシャフト
22 操舵角センサ
23 反力モータ
24 転舵モータ
25 転舵角センサ
26 ラックシャフト
27 タイロッド
28 ステアリングホイール
29 操向輪
31 転舵システム
32 フィードフォワードモデル
33 フィードバックモデル

Claims (6)

  1. ステアリングホイールと機械的に切り離され、転舵モータによって操向輪を転舵させるステアリング機構と、
    前記転舵モータにモータ指令値を与える制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、目標転舵角を前記モータ指令値のフィードフォワード値に変換するためのフィードフォワードモデルと、前記目標転舵角と実際の転舵角との差分を前記モータ指令値のフィードバック値に変換するためのフィードバックモデルとを含む2自由度制御系を有し、前記フィードフォワードモデルを記述する伝達関数は可変係数を含み、
    前記制御装置は、路面反力に関する情報に基づいて前記可変係数を変更する
    ことを特徴とするステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置。
  2. 前記制御装置は、前記フィードバック値が所定値以上になった場合、路面反力に関する情報に基づいて前記可変係数を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載のステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置。
  3. 前記制御装置は、前記可変係数の変更速度を所定の上限値以下に制限する
    ことを特徴とする請求項2に記載のステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置。
  4. 前記制御装置は、前記目標転舵角の変更速度が所定値以下の場合、前記上限値を超えない範囲において前記可変係数の最大変更速度を前記目標転舵角の変更速度に応じて増大させる
    ことを特徴とする請求項3に記載のステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置。
  5. 前記制御装置は、車両が停車中の場合、或いは、前記車両に作用する横加速度が飽和領域にある場合、前記可変係数の変更を停止した上で、前記フィードバック値を所定の上限値以下に制限する
    ことを特徴とする請求項1に記載のステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置。
  6. 前記制御装置は、前記目標転舵角の変更速度が所定値以下の場合、前記上限値を超えない範囲において前記フィードバック値の最大値を前記目標転舵角の変更速度に応じて増大させる
    ことを特徴とする請求項5に記載のステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置。
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