JP2020141595A - 鮫肉の加工方法 - Google Patents

鮫肉の加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020141595A
JP2020141595A JP2019040699A JP2019040699A JP2020141595A JP 2020141595 A JP2020141595 A JP 2020141595A JP 2019040699 A JP2019040699 A JP 2019040699A JP 2019040699 A JP2019040699 A JP 2019040699A JP 2020141595 A JP2020141595 A JP 2020141595A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exodermis
block
fish
meat
shark
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019040699A
Other languages
English (en)
Inventor
正二 酒井
Shoji Sakai
正二 酒井
貞年 小松
Sadatoshi Komatsu
貞年 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eto Kk
Komatsu Sadatoshi
Original Assignee
Eto Kk
Komatsu Sadatoshi
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eto Kk, Komatsu Sadatoshi filed Critical Eto Kk
Priority to JP2019040699A priority Critical patent/JP2020141595A/ja
Publication of JP2020141595A publication Critical patent/JP2020141595A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Abstract

【課題】アンモニア臭の発生を好適に回避し、非常に深い味わいの魚料理の調理が可能で、食品としての価値の高い鮫肉の加工品、及び、その加工方法を提供する。【解決手段】本発明に係る鮫肉の加工方法は、漁獲後24時間以内に冷凍機内に搬入され、冷凍された鮫の魚体のブロック1から、外皮4を削り取り、或いは、ブロック1の外皮4を70〜100℃の熱湯に晒して加熱し、解凍するとともに、外皮4中のコラーゲンを溶解させ、次に、ブロック1をぬるま湯に浸け、この状態で外皮4を手で、或いは、スプーン等で擦ることによって外皮を除去し、魚肉2の外側に真皮3が80重量%以上残存した状態のブロック1とすることを特徴としている。【選択図】図1

Description

本発明は、ヨシキリザメをはじめとする鮫類の加工方法、及び、鮫肉の加工品に関する。
ヨシキリザメ等の鮫の鰭は、フカヒレの原料として高い商品価値を有しているが、鮫肉は、食品としての評価が相対的に低く、このため、マグロ延縄漁等において鮫が捕獲された場合、鰭以外の部分は廃棄処理されてしまうことが多い。
特開2005−160304号公報
しかしながら、鮫肉は、高タンパク、低カロリーで、肉質が非常に軟らかい(加熱しても硬くならない)ため、高齢者等においても問題なく食することができ、また、鮫の真皮(魚肉と外皮(鱗)の間のゼラチン質の部分)には、良質なコラーゲンが大量に含まれており、非常に栄養価の高い食品である。
但し、鮫肉は、鮮度の劣化により独特の臭み(アンモニア臭)が発生してしまうという問題がある。また、従来、食品として流通している鮫肉は、魚肉と外皮の間の存在する真皮が、外皮とともに除去された状態(魚肉部分のみの状態)に加工されていることが多いが、魚肉自体の味は極めて淡泊であり、魚肉部分のみを調理しても、あまり美味しく食することができないという問題がある。
本発明は、上記のような従来技術における課題を解決しようとするものであって、アンモニア臭の発生を好適に回避し、非常に深い味わいの魚料理の調理が可能で、食品としての価値の高い鮫肉の加工品、及び、その加工方法を提供することを目的とする。
本発明に係る鮫肉の加工方法は、漁獲後24時間以内に冷凍機内に搬入され、冷凍された鮫の魚体のブロックから、外皮を削り取り、魚肉の外側に真皮が80重量%以上残存した状態のブロックとすることを特徴としている。
尚、鮫の魚体のブロックの外皮を加熱して解凍するとともに、外皮中のコラーゲンを溶解させ、次に、ブロックを40〜50℃のぬるま湯に浸け、この状態で外皮を擦ることによって外皮を除去するようにしてもよい。この場合、外皮の加熱方法として、70〜100℃の熱湯に1〜2分にわたって晒す(浸ける又はまわしかける)ことが好ましい。
更に、生の状態の魚体のブロックの外皮を加熱し、外皮中のコラーゲンを溶解させ、次に、ブロックを40〜50℃のぬるま湯に浸け、この状態で外皮を擦ることによって外皮を除去するようにしてもよい。
また、本発明に係る鮫肉の加工品は、外皮が除去され、魚肉の外側に80重量%以上の真皮が残存した状態となっていることを特徴としている。
本発明に係る鮫肉の加工方法によれば、外皮のみを簡単に除去することができ、アンモニア臭の発生を好適に回避し、栄養価が高く、非常に深い味わいの魚料理を調理することができ、食品としての価値の高い鮫肉の加工品を製造することができる。
図1は、本発明に係る鮫肉の加工方法の説明図であり、カットされた鮫肉のブロック1の一例を示す図である。 図2は、本発明に係る鮫肉の加工方法の説明図であり、図1のブロック1から外皮4を除去した状態を示すブロック1’の断面図である。
本発明は、「鮫肉の加工方法」として実施することができるほか、「鮫肉の加工品」として実施することができる。以下、本発明に係る「鮫肉の加工方法」の実施形態(第1〜3実施形態)、及び、本発明に係る「鮫肉の加工品」の実施形態(第4実施形態)についてそれぞれ説明する。
(第1実施形態)
まず、漁獲後24時間以内に冷凍機(急速冷凍機が好ましい)に搬入され、冷凍された鮫の魚体を、バンドソー等を用いて適当な大きさのブロック1(魚肉2の外側に真皮3、及び、外皮4(鱗)が付着した状態のブロック)にカットする。次に、冷凍状態のまま、ブロック1から外皮4を削り取って除去する。
外皮4を除去する作業は、機械(例えば、マグロ加工用のグラインダ等)を用いることにより、効率よく短時間で行うことができるが、やすり等を用いて手作業で行ってもよい。尚、外皮4が完全に除去された部位においては、真皮3が外側に露出することになるが、この真皮3をなるべく削り取らないように、即ち、魚肉2の外側になるべく多くの真皮3が残存するように注意しながら外皮4の除去作業を行う。このようにして、外皮4が除去されるとともに、真皮3が、本来の量(外皮4除去前の量)の80重量%以上残存した状態のブロックに加工する。
(第2実施形態)
冷凍状態のブロック1から外皮4を除去する作業は、次のような方法によっても実行することができる。まず冷凍状態のブロック1を熱湯(70〜100℃)に晒し(ブロック1を熱湯に浸ける又は外皮4に熱湯をまわしかける)、外皮4を解凍するとともに、外皮4中のコラーゲンを溶解させる。次にブロック1をぬるま湯(40〜50℃)に浸け、この状態で外皮4を手で(素手で、或いは、軍手等の手袋を装着して)擦ることにより、又は、スプーン或いはうろこ引き等の器具を押し当てて擦ることにより、外皮4を除去する。
尚、長時間にわたって熱湯に晒し続けると、外皮4の下層の真皮3中のコラーゲンまでもが溶解又は変成し、魚肉2から真皮3が分離してしまうことになるため、熱湯に晒す時間は、1〜2分程度とすることが好ましい。また、熱湯に晒した後でブロック1を冷水に浸けてしまうと、一度溶解したコラーゲンが再度固化してしまい、外皮4を擦るだけでは除去できなくなってしまうため、上述の通り、熱湯に晒した後、ぬるま湯に浸けた状態で外皮4を擦ることが好ましい。このようにして、外皮4が除去されるとともに、真皮3が80重量%以上残存した状態のブロックに加工する。
(第3実施形態)
ブロック1から外皮4を除去する作業は、生の状態(漁獲後24時間以内に冷凍機に搬入され、冷凍された後、解凍された状態、又は、漁獲後冷凍されることなく保存された状態)のブロック1に対して行うこともできる。この場合、ブロック1を熱湯(70〜100℃)に晒して、外皮4中のコラーゲンを溶解させる。次に、ブロック1を40〜50℃のぬるま湯に浸け、この状態で外皮4を手で(素手で、或いは、軍手等の手袋を装着して)擦ることにより、又は、スプーン或いはうろこ引き等の器具を押し当てて擦ることにより、外皮4を除去する。
熱湯に晒す時間は、真皮3中のコラーゲンが溶解又は変成しないように、1〜2分程度とすることが好ましい。このようにして、外皮4が除去されるとともに、真皮3が80重量%以上残存した状態のブロックに加工する。
(第4実施形態)
漁獲後24時間以内に冷凍機に搬入され、冷凍された鮫の魚体から外皮4を除去し、魚肉2の外側に、本来の量の80重量%以上の真皮3が残存した鮫肉のブロック1’(図2参照)は、そのまま調理した場合でも、また、更に冷凍保存期間を経た後で調理を行った場合でも、解凍後数日以内であれば、魚肉2からアンモニア臭が発生することはなく、問題なく美味しく食することができる。
また、魚肉2の部分のみを調理した場合には、淡泊な味となってしまうが、真皮3の部分には濃厚な味の成分が含まれているため、魚肉2の外側に真皮3が付着した状態で調理を行った場合、栄養価が高く、全体として非常に深い味わいの魚料理(例えば、煮魚、焼き魚等)とすることができる。
1,1’:鮫肉のブロック、
2:魚肉、
3:真皮、
4:外皮、
尚、鮫の魚体のブロックの外皮を加熱して解凍するとともに、外皮中のコラーゲンを溶解させ、次に、ブロックをぬるま湯に浸け、この状態で外皮を擦ることによって外皮を除去するようにしてもよい。この場合、外皮の加熱方法として、70〜100℃の熱湯に1〜2分にわたって晒す(浸ける又はまわしかける)ことが好ましい。
更に、生の状態の魚体のブロックの外皮を加熱し、外皮中のコラーゲンを溶解させ、次に、ブロックをぬるま湯に浸け、この状態で外皮を擦ることによって外皮を除去するようにしてもよい。
(第2実施形態)
冷凍状態のブロック1から外皮4を除去する作業は、次のような方法によっても実行することができる。まず冷凍状態のブロック1を熱湯(70〜100℃)に晒し(ブロック1を熱湯に浸ける又は外皮4に熱湯をまわしかける)、外皮4を解凍するとともに、外皮4中のコラーゲンを溶解させる。次にブロック1をぬるま湯に浸け、この状態で外皮4を手で(素手で、或いは、軍手等の手袋を装着して)擦ることにより、又は、スプーン或いはうろこ引き等の器具を押し当てて擦ることにより、外皮4を除去する。
(第3実施形態)
ブロック1から外皮4を除去する作業は、生の状態(漁獲後24時間以内に冷凍機に搬入され、冷凍された後、解凍された状態、又は、漁獲後冷凍されることなく保存された状態)のブロック1に対して行うこともできる。この場合、ブロック1を熱湯(70〜100℃)に晒して、外皮4中のコラーゲンを溶解させる。次に、ブロック1をぬるま湯に浸け、この状態で外皮4を手で(素手で、或いは、軍手等の手袋を装着して)擦ることにより、又は、スプーン或いはうろこ引き等の器具を押し当てて擦ることにより、外皮4を除去する。

Claims (6)

  1. 漁獲後24時間以内に冷凍機内に搬入され、冷凍された鮫の魚体のブロックから、外皮を削り取り、魚肉の外側に真皮が80重量%以上残存した状態のブロックとすることを特徴とする鮫肉の加工方法。
  2. 漁獲後24時間以内に冷凍機内に搬入され、冷凍された鮫の魚体のブロックの外皮を加熱し、外皮を解凍するとともに、外皮中のコラーゲンを溶解させ、
    次に、ブロックを40〜50℃のぬるま湯に浸け、この状態で外皮を擦ることによって外皮を除去し、魚肉の外側に真皮が80重量%以上残存した状態のブロックとすることを特徴とする鮫肉の加工方法。
  3. 外皮を加熱する際に、70〜100℃の熱湯に晒すことを特徴とする、請求項2に記載の鮫肉の加工方法。
  4. 熱湯に晒す時間を、1〜2分とすることを特徴とする、請求項3に記載の鮫肉の加工方法。
  5. 生の状態の魚体のブロックの外皮を加熱し、外皮中のコラーゲンを溶解させ、
    次に、ブロックを40〜50℃のぬるま湯に浸け、この状態で外皮を擦ることによって外皮を除去し、魚肉の外側に真皮が80重量%以上残存した状態のブロックとすることを特徴とする鮫肉の加工方法。
  6. 外皮が除去され、魚肉の外側に80重量%以上の真皮が残存した状態となっていることを特徴とする鮫肉の加工品。
JP2019040699A 2019-03-06 2019-03-06 鮫肉の加工方法 Pending JP2020141595A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019040699A JP2020141595A (ja) 2019-03-06 2019-03-06 鮫肉の加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019040699A JP2020141595A (ja) 2019-03-06 2019-03-06 鮫肉の加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020141595A true JP2020141595A (ja) 2020-09-10

Family

ID=72353056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019040699A Pending JP2020141595A (ja) 2019-03-06 2019-03-06 鮫肉の加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020141595A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4862105A (ja) * 1971-11-22 1973-08-30
JP2009185263A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Aomori Prefecture サメ頭部軟骨からのコンドロイチン−蛋白質複合体の調製方法
CN109105449A (zh) * 2018-09-27 2019-01-01 莆田市城厢区诚味食品有限公司 一种鲨鱼皮自动取肉去鳞设备及工艺

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4862105A (ja) * 1971-11-22 1973-08-30
JP2009185263A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Aomori Prefecture サメ頭部軟骨からのコンドロイチン−蛋白質複合体の調製方法
CN109105449A (zh) * 2018-09-27 2019-01-01 莆田市城厢区诚味食品有限公司 一种鲨鱼皮自动取肉去鳞设备及工艺

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ふかの湯引き、フカのさばき方、YOUTUBE [ONLINE]、2013年02月13日、[RETRIEVED ON 2021.08, JPN6021034845, ISSN: 0004588930 *

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI702001B (zh) 不需清洗解凍即能直接料理的無腥味水產加工方法及裝置
JP2020141595A (ja) 鮫肉の加工方法
KR101089556B1 (ko) 배스 어묵
JP2008022710A (ja) 冷凍すり身の製造方法
JP2014183814A (ja) 魚の胃袋の調理方法
US4951355A (en) Process for loosening scales and removing slime from fish
JP5026573B2 (ja) 魚介類の凍結方法
JP2000139420A (ja) かき剥身原料の製造方法及びそのかき剥身原料を用いたかきフリッタ―の製造方法
JP6405510B2 (ja) 魚介加工食品の製造方法
JP6800624B2 (ja) さきいかダルマの製造方法
KR102328298B1 (ko) 눈다랑어 껍질 편육 제조 방법
JP2006061096A (ja) 生ハム様クロカワカジキ加工食品およびその製造法
JP2005204647A (ja) 水産食品の加工方法
KR101419650B1 (ko) 구이용 갈매기살의 가공방법
JP2920514B2 (ja) 蛸の肉質軟化方法
JP2016082967A (ja) エグ味が除去されたビノスガイの生産方法
JPS62181741A (ja) 豚皮コラ−ゲンパウダ−の製造方法
JP3140714B2 (ja) ニシンの卵を含んで成る複合食品
JP2011155931A (ja) 加工タラコおよびその製造方法
JP2005341812A (ja) 生ハム様ビンナガマグロ加工食品およびその製造法
JP2000139333A (ja) 貝類剥き身の製造方法
JP2011110035A (ja) マンボウの皮を含むスイーツ及びその製造方法
JP6410359B2 (ja) ホルモンを主な材料とするしゃぶしゃぶ料理方法
RU2622720C1 (ru) Способ соления свиного сала по-домашнему
Hardoko JIPK

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190311

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210907

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220308