JP2020140917A - スペーサ係止構造およびコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コネクタハウジングの端子収容室内に端子を係止するための係止部を有するスペーサのコネクタハウジングへの本係止位置、および、仮係止位置における保持力の低下を防止することができるスペーサ係止構造およびコネクタを提供する。【解決手段】中空部分なくコネクタハウジング10への挿入方向に延びる弾性アーム本体23aの一方の側面23bに設けられた仮係止突起24と、他方の側面23bに仮係止突起24に対して挿入方向で間隔を隔てて設けられた本係止突起25と、を含んでスペーサ20の両側部に設けられた一対の弾性係止アーム23と、一対のアーム挿入空間12に形成された一方の空間内壁面12aに仮係止位置で仮係止突起24が係止されるように形成された被仮係止突起13と、他方の空間内壁面12aに被仮係止突起13に対して挿入方向で間隔を隔てた本係止位置で本係止突起25が係止されるように形成された被本係止突起14とを有する。【選択図】図9

Description

本発明は、仮係止位置および本係止位置の2つの係止位置でコネクタハウジングにスペーサを取り付けできるスペーサ係止構造およびコネクタに関する。
従来、コネクタハウジングの端子収容室内に端子を係止する端子の係止構造としては、コネクタハウジングとは別体で設けられ、コネクタハウジングへの仮係止位置で端子収容室への端子の収容を可能とし、本係止位置で端子収容室内に収容された端子をコネクタハウジング内に設けられた係止部とともに二重係止するスペーサを用いたものがある。
例えば、特許文献1に記載された端子の係止構造は、端子挿入許容位置(仮係止位置)では、リテーナ(スペーサ)の係止凸部が端子収容室外に配置されるので、端子が端子収容室内に収容可能であり、端子収容室内に収容された端子がコネクタハウジングに設けられた可撓係止ランスに係止される。次に、リテーナ(スペーサ)を端子挿入許容位置(仮係止位置)から端子嵌合位置(本係止位置)に移動することによって、端子を可撓係止ランスとリテーナ(スペーサ)とによって二重係止するようになっている。
また、特許文献2には、従来技術として、フロントホルダ(スペーサ)の種々の係止構造が記載されている。
例えば、図9に示された、係止手段は、コネクタハウジングに空部が設けられ、この空部の一方の内壁面に被仮係止突起、他方の内壁面に被本係止突起が入口側から順に設けられている。
フロントホルダ(スペーサ)には、空部に進入するアームが突出して設けられ、アームの一側部に被仮係止突起に係止する仮係止突起、他側部に被本係止突起に係止する本係止突起が順に設けられている。
この特許文献2の図9に記載された係止手段は、アームの中央部にスリット状の孔(中空部)が設けられ各係止突起が内側に撓むことで係止状態が変化されるようになっている。
2014−32804号公報 2003−45546号公報
しかしながら、上述した従来技術のスペーサ係止構造は、コネクタハウジングの端子収容室への端子の挿入経路に沿ってスペーサの壁を貫通する必要があるので、スペーサが変形し易いこと、スペーサとコネクタハウジングのガタによって係止部分の係り代が低下すること、あるいは、片効きの発生をまねき易いことによって、仮係止位置、本係止位置における保持力が低下する虞れがあった。
このようにスペーサの仮係止位置および本係止位置における保持力が低下すると、製造工程間の運搬時の取扱いによって受ける衝撃等によって係止状態が変化してしまう。
例えば、スペーサの係止状態が、仮係止位置から本係止位置に係止状態が変化した場合、スペーサを仮係止位置に戻して作業を行う必要があり、作業負荷が増える原因になっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コネクタハウジングの端子収容室内に端子を係止するための係止部を有するスペーサのコネクタハウジングへの本係止位置、および、仮係止位置における保持力の低下を防止することができるスペーサ係止構造およびコネクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るスペーサ係止構造は、中空部分なくコネクタハウジングへの挿入方向に延びる弾性アーム本体の表裏の関係にある両側面の一方の前記側面に設けられた仮係止突起と、他方の前記側面に前記仮係止突起に対して前記挿入方向で間隔を隔てて設けられた本係止突起と、を含んでスペーサの両側部に設けられた一対の弾性係止アームと、前記一対の弾性係止アームが挿入される前記コネクタハウジングの一対のアーム挿入空間に前記両側面に向かい合うように形成された一対の空間内壁面の一方の前記空間内壁面に仮係止位置で前記仮係止突起が係止されるように形成された被仮係止突起と、他方の前記空間内壁面に前記被仮係止突起に対して前記挿入方向で間隔を隔てた本係止位置で前記本係止突起が係止されるように形成された被本係止突起と、を有し、前記弾性アーム本体が係止状態の前記仮係止突起あるいは前記本係止突起が形成された前記側面に対して背面側に撓みながら係止状態が変化される場合、前記背面側の前記仮係止突起あるいは前記本係止突起が前記背面側の前記空間内壁面に当接されることを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、中空部分なくコネクタハウジングへの挿入方向に延びる弾性アーム本体の表裏の関係にある両側面の一方の前記側面に設けられた仮係止突起と、他方の前記側面に前記仮係止突起に対して前記挿入方向で間隔を隔てて設けられた本係止突起と、を含む一対の弾性係止アームが両側部に設けられたスペーサと、前記一対の弾性係止アームが挿入される一対のアーム挿入空間に前記両側面に向かい合うように形成された一対の空間内壁面の一方の前記空間内壁面に仮係止位置で前記仮係止突起が係止される被仮係止突起が形成され、他方の前記空間内壁面に前記被仮係止突起に対して前記挿入方向で間隔を隔てた本係止位置で前記本係止突起が係止される被本係止突起が形成されたコネクタハウジングと、を有し、前記弾性アーム本体が係止状態の前記仮係止突起あるいは前記本係止突起が形成された前記側面に対して背面側に撓みながら係止状態が変化される場合、前記背面側の前記仮係止突起あるいは前記本係止突起が前記背面側の前記空間内壁面に当接されることを特徴とする。
本発明に係るスペーサ係止構造は、前記弾性アーム本体が係止状態の前記仮係止突起、あるいは、前記本係止突起が形成された前記側面に対して背面側に撓みながら係止状態が変化される場合、前記背面側の前記仮係止突起あるいは前記本係止突起が前記背面側の前記空間内壁面に当接され、前記背面側の前記仮係止突起あるいは前記本係止突起が支えとなって、前記弾性アーム本体の可撓変位量を小さく抑えることができる。
従って、本発明に係るスペーサ係止構造は、コネクタハウジングの端子収容室内に端子を係止するための係止部を有するスペーサのコネクタハウジングへの本係止位置、および、仮係止位置における保持力の低下を防止することができる。
本発明に係るコネクタは、前記弾性アーム本体が係止状態の前記仮係止突起、あるいは、前記本係止突起が形成された前記側面に対して背面側に撓みながら係止状態が変化される場合、前記背面側の前記係止突起あるいは前記本係止突起が前記背面側の前記空間内壁面に当接され、前記背面側の前記仮係止突起あるいは前記本係止突起が支えとなって、前記弾性アーム本体の可撓変位量を小さく抑えることができる。
従って、本発明に係るコネクタは、コネクタハウジングの端子収容室内に端子を係止するための係止部を有するスペーサのコネクタハウジングへの本係止位置、および、仮係止位置における保持力の低下を防止することができる。
図1は、本発明の実施例に係るコネクタの分解斜視図ある。 図2は、図1に示したスペーサの斜視図である。 図3は、(a)がスペーサの上面図であり、(b)がスペーサの前面図であり、(c)がスペーサの側面図であり、(d)がスペーサの後面図である。 図4は、図3(d)に示したスペーサの一対の弾性係止アームの各弾性係止アーム周辺の拡大図である。 図5は、図1に示したコネクタハウジングの拡大図である。 図6は、(a)がコネクタハウジングの上面図であり、(b)がコネクタハウジングの前面図であり、(c)がコネクタハウジングの側面図であり、(d)がコネクタハウジングの後面図である。 図7は、図6(d)に示した一対のアーム挿入空間周辺の拡大図である。 図8は、(a)がスペーサがコネクタハウジングに仮係止位置で取り付けられた状態のコネクタの前面図であり、(b)がスペーサがコネクタハウジングに仮係止位置で取り付けられた状態のコネクタの側面図である。 図9は、図8(b)に示したコネクタのA−A線断面図である。 図10は、(a)がスペーサがコネクタハウジングに本係止位置で取り付けられた状態のコネクタの前面図であり、(b)がスペーサがコネクタハウジングに本係止位置で取り付けられた状態のコネクタの側面図である。 図11は、図10(b)に示したコネクタのA−A線断面図である。 図12は、(a)が仮係止位置の係止状態からスペーサにコネクタハウジングから離脱する方向に力が作用された場合の弾性係止アームの状態を示した図であり、(b)が本係止位置の係止状態からスペーサにコネクタハウジングから離脱する方向に力が作用された場合の弾性係止アームの状態を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るスペーサ係止構造およびコネクタの好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係るコネクタ100の分解斜視図ある。図2は、図1に示したスペーサ20の斜視図である。図3は、(a)がスペーサ20の上面図であり、(b)がスペーサ20の前面図であり、(c)がスペーサ20の側面図であり、(d)がスペーサ20の後面図である。図4は、図3(d)に示したスペーサ20の一対の弾性係止アーム23の各弾性係止アーム23周辺の拡大図である。図5は、図1に示したコネクタハウジング10の拡大図である。図6は、(a)がコネクタハウジング10の上面図であり、(b)がコネクタハウジング10の前面図であり、(c)がコネクタハウジング10の側面図であり、(d)がコネクタハウジング10の後面図である。図7は、図6(d)に示した一対のアーム挿入空間12周辺の拡大図である。図8は、(a)がスペーサ20がコネクタハウジング10に仮係止位置で取り付けられた状態のコネクタの前面図であり、(b)がスペーサ20がコネクタハウジング10に仮係止位置で取り付けられた状態のコネクタ100の側面図である。図9は、図8(b)に示したコネクタ100のA−A線断面図である。図10は、(a)がスペーサ20がコネクタハウジング10に本係止位置で取り付けられた状態のコネクタ100の前面図であり、(b)がスペーサ20がコネクタハウジング10に本係止位置で取り付けられた状態のコネクタ100の側面図である。図11は、図10(b)に示したコネクタ100のA−A線断面図である。図12は、(a)が仮係止位置の係止状態からスペーサ20にコネクタハウジング10から離脱する方向に力が作用された場合の弾性係止アーム23の状態を示した図であり、(b)が本係止位置の係止状態からスペーサ20にコネクタハウジング10から離脱する方向に力が作用された場合の弾性係止アーム23の状態を示した図である。
なお、説明の便宜上、図1に示した座標軸のように上下前後左右方向を定める。
本発明の実施例に係るコネクタ100は、コネクタハウジング10と、バスバー端子110と、スペーサ20と、を有する。
このコネクタ100は、電線付き端子30の端子40がコネクタハウジング10の端子収容室11内に収容され、バスバー端子110に電気的に接続されることによってジョイント回路が形成されるようになっている。
また、本発明の実施例に係るスペーサ係止構造1は、スペーサ20をコネクタハウジング10に仮係止位置、および、本係止位置で係止するためコネクタ100に組み込まれた係止構造である。
まず、電線付き端子30の端子40について説明する。
電線付き端子30の端子40は、図1に示すように、公知の雌型の端子であり、バスバー端子110のタブ部110aが筒内で接続される角筒状の相手端子接続部41と、電線Wが接続される電線接続部42と、相手端子接続部41と電線接続部42と間を繋ぐ繋ぎ部43と、を有する。
なお、図1は、繋ぎ部43の開口43a側が視えるように、上側に繋ぎ部43の開口43a側を向けた姿勢で端子40を配置しているが、実際には、端子40は、繋ぎ部43の開口43a側を下側にした姿勢で配置される。
つまり、端子40は、繋ぎ部43の開口43a側を端子収容室11の下壁でもあるコネクタハウジング10の下壁10c側に向けた状態で端子収容室11内に収容される。
次に、コネクタハウジング10について説明する。
コネクタハウジング10は、絶縁樹脂製のブロック体であり、複数の端子40が収容される複数の端子収容室11と、スペーサ20の挿入口となるスペーサ挿入口15と、スペーサ挿入口15へのスペーサ20の挿入にともなって、スペーサ20の後述する一対の弾性係止アーム23がそれぞれ挿入される一対のアーム挿入空間12、12と、を有する。
各端子収容室11は、コネクタハウジング10の後端面10bに形成された端子挿入口11cから前端面10aに向けて貫通した孔によって形成された端子40の収容空間である。
各端子40は、コネクタハウジング10の端子挿入口11cから端子収容室11内に挿入されるようになっている。
また、端子収容室11は、端子挿入口11cから端子40が抜け出すことを阻止する不図示の係止ランスが端子収容室11の下壁10cから片状に突設されている。
この係止ランスは、スペーサ挿入口15よりも前方側に設けられている。
各端子40は、端子収容室11に収容完了されると、係止ランスに係止される。
各アーム挿入空間12は、コネクタハウジング10の後端側の幅を一段拡大させた部分に上下方向に貫通して形成された空間である。
各アーム挿入空間12は、内部に挿入された弾性アーム本体23aの両側面23b、23bに向かい合うように一対の空間内壁面12a、12aが形成されている。
この一対の空間内壁面12a、12aの一方の空間内壁面12aに仮係止位置でスペーサ20の後述する仮係止突起24が係止される被仮係止突起13が形成され、他方の空間内壁面12aに被仮係止突起13に対して挿入方向で間隔を隔てた本係止位置で後述する本係止突起25が係止される被本係止突起14が形成されている。
より具体的には、アーム挿入空間12の弾性係止アーム23の挿入口となるアーム挿入口12b(図7参照)から空間内方に向けて被仮係止突起13および被本係止突起14が間隔を隔てて順次形成されている。
被仮係止突起13は、一対の空間内壁面12a、12aのうち、コネクタハウジング10の幅方向外側の空間内壁面12aに形成されている。
被本係止突起14は、一対の空間内壁面12a、12aのうち、コネクタハウジング10の幅方向内側の空間内壁面12aに形成されている。
被仮係止突起13および被本係止突起14のそれぞれは、アーム挿入口12b側の面が、仮係止突起24および本係止突起25が挿入方向Dへの移動にともなってのり越え易くするために傾斜された面になっている。
また、被仮係止突起13および被本係止突起14のそれぞれは、上面側の面が、仮係止突起24および本係止突起25との係り代を確保しやすい水平な面になっている。
次に、スペーサ20について説明する。
スペーサ20は、絶縁樹脂製であり、スペーサ挿入口15を塞ぐ壁となる底壁21と、底壁21の幅方向両端面より内側に立設された一対の側壁22、22と、を有する。
底壁21の上面には、図2に示すように、コネクタハウジング10の各端子収容室11に対応して端子40の収容空間を区画する隔壁21aが設けられ、区画された各面に各端子収容室11に収容された端子40を係止するための係止部21bが突設されている。
また、スペーサ20は、スペーサ20の両側部に設けられた一対の弾性係止アーム23、23を有する。
各弾性係止アーム23は、中空部分なくコネクタハウジング10への挿入方向Dに延びる弾性アーム本体23aの表裏の関係にある両側面23b、23bの一方の側面23bに設けられた仮係止突起24と、他方の側面23bに仮係止突起24に対して挿入方向Dで間隔を隔てて設けられた本係止突起25と、を含む。
各弾性アーム本体23aは、各側壁22の後端から側壁22に比して薄い壁を後方に延在しして形成された壁であり、弾性的に撓むことができるようになっている。
仮係止突起24は、先端部から弾性アーム本体23aの基端部方向に向けて本係止突起25に対して間隔を隔てた位置で外側に向けて突設されている。
本係止突起25は、弾性アーム本体23aの先端部に内側に向けて突設されている。
ここで、コネクタハウジング10にスペーサ20を取り付ける手順について説明する。
まず、作業者は、スペーサ20をコネクタハウジング10の仮係止位置に取り付ける。
ここで作業者は、スペーサ20をコネクタハウジング10のスペーサ挿入口15を臨む位置に底壁21の上面を向けた姿勢で、一対の弾性係止アーム23、23を先端から各アーム挿入空間12に挿入開始する。
各アーム挿入空間12に挿入開始された各弾性係止アーム23は、仮係止突起24が被仮係止突起13にのりあげることによって、仮係止突起24が形成された側面23bに対して背面側に弾性アーム本体23aが撓む。
各アーム挿入空間12に挿入開始された各弾性係止アーム23は、仮係止突起24が被仮係止突起13をのり越えたところで、撓んでいた弾性アーム本体23aが弾性的に復元されることによって仮係止突起24が被仮係止突起13に係止する(図9参照)。
このように、各弾性係止アーム23は、壁を撓ませながら圧入的に各アーム挿入空間12に挿入される。
なお、スペーサ20が仮係止位置の状態では、スペーサ20の底壁21がコネクタハウジング10の下壁10cから下方に突出した状態であるため、作業者は、端子40が端子収容室11に収容完了していないことを確認できる(図8、図9参照)。
次に、作業者は、複数の端子40を対応するそれぞれの端子収容室11に収容する。
スペーサ20が仮係止位置の状態では、端子40をコネクタハウジング10の端子挿入口11cから各端子収容室11内に挿入するための端子40の挿入経路が確保されている。
このため、作業者は、スペーサ20が仮係止位置の状態で、各端子40を対応するそれぞれの端子収容室11内に収容することができる。
このようにして各端子収容室11に収容された端子40は、コネクタハウジング10の係止ランスによって係止される。
次に、作業者は、スペーサ20をコネクタハウジング10の本係止位置に取り付ける。
ここで作業者は、一対の弾性係止アーム23を仮係止位置からさらに各アーム挿入空間12の内方に向けて挿入する。
各アーム挿入空間12の奥に挿入された各弾性係止アーム23は、本係止突起25が被本係止突起14にのりあげることによって、本係止突起25が形成された側面23bに対して背面側に弾性アーム本体23aが撓み、本係止突起25が被本係止突起14をのり越えたところで、撓んでいた弾性アーム本体23aが弾性的に復元されることによって本係止突起25が被本係止突起14に係止する(図11参照)。
このように、各弾性係止アーム23は、壁を撓ませながら圧入的に対応する各アーム挿入空間12の奥に挿入される。
スペーサ20が本係止位置に取り付け完了されると、各端子40に対応して設けられた係止部21bが各端子40を係止する。
より具体的には、係止部21bが端子40の相手端子接続部41の繋ぎ部43と接続される側の端面41aの後方位置に配置される。これにより、端子収容室11内の端子40が端子挿入口11c側に移動されると、相手端子接続部41の端面41aが係止部21bに当接されることによって端子40の移動が阻止される。
なお、スペーサ20が本係止位置に配置されると、スペーサ20の底壁21とコネクタハウジング10の下壁10cとが面一な状態になる(図10、図11参照)。
また、一対の弾性係止アーム23の仮係止突起24と本係止突起25とが挿入方向で間隔を隔てて設けられ、被仮係止突起13と被本係止突起14についても挿入方向で間隔を隔てて設けられているので、コネクタハウジング10にスペーサ20を挿入する際には、弾性係止アーム23が片持ち梁と同じ構造となる。
このため、挿入力が増大することを抑えることができ、作業者は、スペーサ20をコネクタハウジング10に容易に挿入することができる。
次に、図12を用いて、スペーサ20が仮係止位置、あるいは、本係止位置の状態で、スペーサ20にコネクタハウジング10から離脱する方向の力が作用した場合の各部の動作について説明する。
スペーサ20が仮係止位置の状態で、スペーサ20にコネクタハウジング10から離脱する方向の力が作用した場合、図12(a)に示すように、弾性アーム本体23aが、仮係止突起24が形成された側面23bに対して背面側に撓みながら係止状態が変化されるため、背面側の本係止突起25が背面側の空間内壁面12aに当接される。
このように、背面側の本係止突起25が、背面側の空間内壁面12aに当接されることによって支えとなり、弾性アーム本体23aの可撓変位量が小さくなり、仮係止突起24と被仮係止突起13との係止の保持力が高められている。
スペーサ20が本係止位置の状態で、スペーサ20にコネクタハウジング10から離脱する方向の力が作用した場合、図12(b)に示すように、弾性アーム本体23aが、本係止突起25が形成された側面23bに対して背面側に撓みながら係止状態が変化されるため、背面側の仮係止突起24が背面側の空間内壁面12aに当接される。
このように、背面側の仮係止突起24が、背面側の空間内壁面12aに当接されることによって支えとなり、弾性アーム本体23aの可撓変位量が小さくなり、本係止突起25と被本係止突起14との係止の保持力が高められている。
このように、弾性アーム本体23aの表裏の関係にある両側面23b、23bにそれぞれ設けられた仮係止突起24および本係止突起25が支えとなって、弾性アーム本体23aの可撓変位量を小さく抑えるようになっているので、スペーサ20とコネクタハウジング10のガタによって係止部分の係り代が低下すること、あるいは、片効きの発生を防止している。
本発明の実施例に係るスペーサ係止構造1は、弾性アーム本体23aが係止状態の仮係止突起24、あるいは、本係止突起25が形成された側面23bに対して背面側に撓みながら係止状態が変化される場合、背面側の仮係止突起24あるいは本係止突起25が背面側の空間内壁面12aに当接され、背面側の仮係止突起24あるいは本係止突起25が支えとなって、弾性アーム本体23aの可撓変位量を小さく抑えることができる。
従って、本発明に係るスペーサ係止構造1は、コネクタハウジング10の端子収容室11内に端子40を係止するための係止部を有するスペーサ20のコネクタハウジング10への本係止位置、および、仮係止位置における保持力の低下を防止することができる。
また、本発明の実施例に係るスペーサ係止構造1は、一対の弾性係止アーム23、23の仮係止突起24と本係止突起25とが挿入方向Dで間隔を隔てて設けられ、被仮係止突起13と被本係止突起14についても挿入方向Dで間隔を隔てて設けられているので、コネクタハウジング10にスペーサ20を挿入する際には、弾性係止アーム23が片持ち梁と同じ構造となるため、挿入力が増大することを抑えることができる。
また、本発明の実施例に係るコネクタ100は、弾性アーム本体23aが係止状態の仮係止突起24、あるいは、本係止突起25が形成された側面23bに対して背面側に撓みながら係止状態が変化される場合、背面側の仮係止突起24あるいは本係止突起25が背面側の空間内壁面12aに当接され、背面側の仮係止突起24あるいは本係止突起25が支えとなって、弾性アーム本体23aの可撓変位量を小さく抑えることができる。
従って、本発明に係るコネクタ100は、コネクタハウジング10の端子収容室11内に端子40を係止するための係止部を有するスペーサ20のコネクタハウジング10への本係止位置、および、仮係止位置における保持力の低下を防止することができる。
また、本発明の実施例に係るコネクタ100は、一対の弾性係止アーム23、23の仮係止突起24と本係止突起25とが挿入方向Dで間隔を隔てて設けられ、被仮係止突起13と被本係止突起14についても挿入方向Dで間隔を隔てて設けられているので、コネクタハウジング10にスペーサ20を挿入する際には、弾性係止アーム23が片持ち梁と同じ構造となるため、挿入力が増大することを抑えることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1 スペーサ係止構造
10 コネクタハウジング
10a 前端面
10b 後端面
10c 下壁
11 端子収容室
11c 端子挿入口
12 アーム挿入空間
12a 空間内壁面
12b アーム挿入口
13 被仮係止突起
14 被本係止突起
15 スペーサ挿入口
20 スペーサ
21 底壁
21a 隔壁
21b 係止部
22 側壁
23 弾性係止アーム
23a 弾性アーム本体
23b 側面
24 仮係止突起
25 本係止突起
30 電線付き端子
40 端子
41 相手端子接続部
41a 端面
42 電線接続部
43 繋ぎ部
43a 開口
100 コネクタ
110 バスバー端子
110a タブ部

Claims (2)

  1. 中空部分なくコネクタハウジングへの挿入方向に延びる弾性アーム本体の表裏の関係にある両側面の一方の前記側面に設けられた仮係止突起と、他方の前記側面に前記仮係止突起に対して前記挿入方向で間隔を隔てて設けられた本係止突起と、を含んでスペーサの両側部に設けられた一対の弾性係止アームと、
    前記一対の弾性係止アームが挿入される前記コネクタハウジングの一対のアーム挿入空間に前記両側面に向かい合うように形成された一対の空間内壁面の一方の前記空間内壁面に仮係止位置で前記仮係止突起が係止されるように形成された被仮係止突起と、他方の前記空間内壁面に前記被仮係止突起に対して前記挿入方向で間隔を隔てた本係止位置で前記本係止突起が係止されるように形成された被本係止突起と、
    を有し、
    前記弾性アーム本体が係止状態の前記仮係止突起あるいは前記本係止突起が形成された前記側面に対して背面側に撓みながら係止状態が変化される場合、前記背面側の前記仮係止突起あるいは前記本係止突起が前記背面側の前記空間内壁面に当接される
    ことを特徴とするスペーサ係止構造。
  2. 中空部分なくコネクタハウジングへの挿入方向に延びる弾性アーム本体の表裏の関係にある両側面の一方の前記側面に設けられた仮係止突起と、他方の前記側面に前記仮係止突起に対して前記挿入方向で間隔を隔てて設けられた本係止突起と、を含む一対の弾性係止アームが両側部に設けられたスペーサと、
    前記一対の弾性係止アームが挿入される一対のアーム挿入空間に前記両側面に向かい合うように形成された一対の空間内壁面の一方の前記空間内壁面に仮係止位置で前記仮係止突起が係止される被仮係止突起が形成され、他方の前記空間内壁面に前記被仮係止突起に対して前記挿入方向で間隔を隔てた本係止位置で前記本係止突起が係止される被本係止突起が形成されたコネクタハウジングと、
    を有し、
    前記弾性アーム本体が係止状態の前記仮係止突起あるいは前記本係止突起が形成された前記側面に対して背面側に撓みながら係止状態が変化される場合、前記背面側の前記仮係止突起あるいは前記本係止突起が前記背面側の前記空間内壁面に当接される
    ことを特徴とするコネクタ。
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