JP2020140081A - ハーフトーンマスク、及びそれを用いたパターン形成方法 - Google Patents
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Abstract
Description
透明性基板上に遮光部と、高透過部と、ハーフトーン膜を含む半透過部を有し、
少なくとも前記ハーフトーン膜上に透過率調整膜を備える、
ことを特徴とするハーフトーンマスク、としたものである。
前記ハーフトーンマスクは、透明性基板上に少なくともハーフトーン膜を含む半透過部と、前記ハーフトーン膜上に透過率調整膜と、を備え、
前記露光工程により前記ハーフトーンマスクに昇華物が付着し、
前記昇華物の屈折率をn、前記透明性基板の屈折率をns、前記ハーフトーン膜の屈折率をnh、前記透過率調整膜の屈折率をnc、とするとき、
nc/nh≒(n/ns)1/2
なる関係を有し、
かつ前記露光工程時の露光波長をλ、前記透過率調整膜の膜厚をdcとするとき、
nc・dc≒λ・(4m+1)/8
(ここで、mは0または正の整数)
なる関係を有し、
かつ前記ハーフトーン膜の膜厚をdhとするとき、
nh・dh≒λ・(4m+3)/8
(ここで、mは0または正の整数)
なる関係を有する、ことを特徴とするパターン形成方法としたものである。
ここで「≒」は略等しい、ことを意味し、nc、dc、dhの誤差の許容範囲はそれぞれ、ncが±0.15、dcが±15nm、dhが±20nmとする。この許容範囲内にあれば、透過率の変化を有効な範囲に抑制できる。
前記ハーフトーンマスクは、透明性基板上に少なくともハーフトーン膜を含む半透過部と、前記ハーフトーン膜上に透過率調整膜と、を備え、
前記露光工程により前記ハーフトーンマスクに昇華物が付着し、
前記昇華物の屈折率をn、前記透明性基板の屈折率をns、前記ハーフトーン膜の屈折率をnh、前記透過率調整膜の屈折率をnc、とするとき、
nc/nh≒(n/ns)1/2
なる関係を有し、
かつ前記露光工程時の露光波長をλ、前記透過率調整膜の膜厚をdcとするとき、
nc・dc≒λ・(4m+3)/8
(ここで、mは0または正の整数)
なる関係を有し、
かつ前記ハーフトーン膜の膜厚をdhとするとき、
nh・dh≒λ・(4m+1)/8
(ここで、mは0または正の整数)
なる関係を有する、ことを特徴とするパターン形成方法としたものである。
ここで「≒」は略等しい、ことを意味し、nc、dc、dhの誤差の許容範囲はそれぞれ、ncが±0.15、dcが±15nm、dhが±20nmとする。この許容範囲内にあれば、透過率の変化を有効な範囲に抑制できる。
数(kh)、膜厚(dh)は、それぞれ図11(b)の右下に記載した数字を用いる。nh、khは、露光光をi線(波長365nm)としたときの代表的な文献値(後述の表1参照)である。
n=1.44、k=0.075、d=0〜35nm
としたときに形状がほぼ一致する。これにより昇華物の屈折率(n)、消衰係数(k)が得られたので、以下の計算でも昇華物についてはこのn、k値を使用する。
nc/nh≒(n/ns)1/2 ・・・・(1)
であり、R2とR3の干渉光の反射率がボトムとなる条件は、入射光の波長をλとすると、
nc・dc=λ・(2m+1)/4 ・・・・(2)
(以下、mは0または正の整数)
であり、R2とR3の干渉光の反射率がピークとなる条件は、
nc・dc=λ・2m/4 ・・・・(3)
である。
nh・dh=λ・(2m+1)/4 ・・・・(4)
であり、R1とR2の干渉光の反射率がピークとなる条件は、
nh・dh=λ・2m/4 ・・・・(5)
である。
(i)式(1)に加え、
(ii)R2とR3の干渉光の反射率が、ボトムとなる条件(式(2))とピークとなる条件(式(3))の中央にあること、及び
(iii)R1とR2の干渉光の反射率が、ボトムとなる条件(式(4))とピークとなる条件(式(5))の中央にあること、
(iiii)(ii)の条件と(iii)の条件は、λ/4分ずれていること
であることを見出した。
nc・dc=(λ・(2m+1)/4+λ・2m/4)/2
=λ・(4m+1)/8 ・・・・・・(6)
ということである。
nh・dh=(λ・(2m+1)/4+λ・2m/4)/2
=λ・(4m+1)/8 ・・・・・・(7)
ということである。
λ・(4m+1)/8+λ/4=λ・(4m+3)/8 ・・・・(8
)
となる。これは、言い換えれば、式(3)または式(5)において、m=0を始点とせず、m=1を始点とすることに相当する。
nc・dc≒λ・(4m+1)/8 ・・・・(9)
と、
nh・dh≒λ・(4m+3)/8 ・・・・(10)
との組み合わせとし、請求項3では、
nc・dc≒λ・(4m+3)/8 ・・・・(11)
と、
nh・dh≒λ・(4m+1)/8 ・・・・(12)
との組み合わせとしている。但し、式(12)は、m=0とすると、ハーフトーン膜が薄くなり、透過率が高くなりすぎるので、事実上m=0は不適でありm=1からとなる。
ないため、昇華物の膜厚が60nmとなるまでに、透過率は約1.5%と大きく変化していることが分かる。
、窒素ガスを好適に混合させたスパッタリング法により作製することができる。または、本発明のハーフトーンマスクで使用するハーフトーン膜、及び透過率調整膜は、規定する条件に適えば有機材料であってもよい。
1・・・・・ガラス基板
2・・・・・遮光部(遮光膜)
3・・・・・半透過部
3’・・・・ハーフトーン膜
4・・・・・高透過部
5・・・・・透過率調整膜
50・・・・従来のハーフトーンマスク
51・・・・ガラス基板
52・・・・遮光部(遮光膜)
53・・・・半透過部
53’・・・ハーフトーン膜
54・・・・高透過部
60・・・・カラーフィルタ
61・・・・透明性基板
62・・・・ブラックマトリクス
63・・・・着色画素
64・・・・オーバーコート層
65・・・・感光性樹脂組成物
65m・・・メインスペーサ
65s・・・サブスペーサ
70・・・・露光光
Claims (5)
- 2種類以上の高低差のあるパターンを1回の露光工程で形成するために用いるハーフトーンマスクであって、
透明性基板上に遮光部と、高透過部と、ハーフトーン膜を含む半透過部を有し、
少なくとも前記ハーフトーン膜上に透過率調整膜を備える、
ことを特徴とするハーフトーンマスク。 - 2種類以上の高低差のあるパターンを、ハーフトーンマスクを用いて、1回の露光工程で形成する方法であって、
前記ハーフトーンマスクは、透明性基板上に少なくともハーフトーン膜を含む半透過部と、前記ハーフトーン膜上に透過率調整膜と、を備え、
前記露光工程により前記ハーフトーンマスクに昇華物が付着し、
前記昇華物の屈折率をn、前記透明性基板の屈折率をns、前記ハーフトーン膜の屈折率をnh、前記透過率調整膜の屈折率をnc、とするとき、
nc/nh≒(n/ns)1/2
なる関係を有し、
かつ前記露光工程時の露光波長をλ、前記透過率調整膜の膜厚をdcとするとき、
nc・dc≒λ・(4m+1)/8
(ここで、mは0または正の整数)
なる関係を有し、
かつ前記ハーフトーン膜の膜厚をdhとするとき、
nh・dh≒λ・(4m+3)/8
(ここで、mは0または正の整数)
なる関係を有する、
ことを特徴とするパターン形成方法。 - 2種類以上の高低差のあるパターンを、ハーフトーンマスクを用いて、1回の露光工程で形成する方法であって、
前記ハーフトーンマスクは、透明性基板上に少なくともハーフトーン膜を含む半透過部と、前記ハーフトーン膜上に透過率調整膜と、を備え、
前記露光工程により前記ハーフトーンマスクに昇華物が付着し、
前記昇華物の屈折率をn、前記透明性基板の屈折率をns、前記ハーフトーン膜の屈折率をnh、前記透過率調整膜の屈折率をnc、とするとき、
nc/nh≒(n/ns)1/2
なる関係を有し、
かつ前記露光工程時の露光波長をλ、前記透過率調整膜の膜厚をdcとするとき、
nc・dc≒λ・(4m+3)/8
(ここで、mは0または正の整数)
なる関係を有し、
かつ前記ハーフトーン膜の膜厚をdhとするとき、
nh・dh≒λ・(4m+1)/8
(ここで、mは0または正の整数)
なる関係を有する、
ことを特徴とするパターン形成方法。 - 前記昇華物は、前記パターンとなる感光性樹脂組成物の光重合開始剤である、
ことを特徴とする請求項2、または3に記載のパターン形成方法。 - 前記光重合開始剤はオキシムエステル系化合物である、
ことを特徴とする請求項4に記載のパターン形成方法。
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