JP2020139471A - 駆動力制御装置 - Google Patents

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天野 良彦
Yoshihiko Amano
良彦 天野
豊 秋元
Yutaka Akimoto
豊 秋元
溝口 哲也
Tetsuya Mizoguchi
哲也 溝口
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Abstract

【課題】運転者が車両の挙動に違和感を感じることを防止することができ、車両の挙動を安定させることができる駆動力制御装置を提供する。【解決手段】駆動力制御装置1は、ドッグ式トランスミッションのドッグ同士の係合を解除し又は弱めてドッグ式トランスミッションの変速が可能となるように、実スロットル開度を要求スロットル開度よりも一時的に減少させる第1の制御処理と、第1の制御処理に続いて実スロットル開度を要求スロットル開度に復帰させる第2の制御処理と、を実行すると共に、第2の制御処理において、車両の走行速度の所定時間における変化量が所定値以上になった場合には、変化量が所定値未満である場合に比べて、実スロットル開度が要求スロットル開度に緩やかに復帰するように制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、メインクラッチ及びドッグ式トランスミッションを順に介してエンジンの駆動力を駆動輪に伝達する車両に搭載される駆動力制御装置に関する。
自動二輪車等の車両の中には、ドッグ式トランスミッションを備えるものがある。かかるドッグ式トランスミッションでは、運転者が、メインクラッチを操作することなく、ドッグ式トランスミッションのドッグ同士(ドッグ歯同士)が当接してエンジンと駆動輪との一方が他方を駆動している状態で、変速を行うことができる。かかる構成によれば、運転者が、メインクラッチの操作を省略して、迅速に変速を行うことが可能となる。
ところが、エンジンと駆動輪との一方が他方を駆動している状態では、ドッグ式トランスミッションのドッグ同士の接触面に大きな押圧力が作用している。このため、運転者が変速のためにドッグ同士を引き離そうとしても、接触面に押圧力に比例した大きな静止摩擦力が作用しているために、運転者の操作によりドッグ同士を引き離すことが困難となる傾向がある。
かかる状況下で、特許文献1は、自動二輪車の変速制御装置に関し、エンジンと駆動輪との一方が他方を駆動している状態において変速操作が検出された場合に、電子制御によってスロットル開度を変化させてエンジンの駆動力を変化させることにより、ドッグ同士の接触を一時的に解除する構成を開示している。また、特許文献1は、ドッグ式トランスミッションの変速が完了した際に、鞍乗型車両のアクセル操作によって要求される要求スロットル開度にエンジンのスロットル開度を復帰させる構成を開示している。
特開2016−98727号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、ドッグ式トランスミッションの変速が完了してエンジンのスロットル開度を要求スロットル開度に復帰させる際において、スロットル開度が過大である場合に、運転者が車両の挙動に違和感を感じることがある。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、メインクラッチの操作を省略してエンジンの駆動力を一時的に変化させて変速を行う際における、エンジンのスロットル開度を要求スロットル開度に復帰させる際に、運転者が車両の挙動に違和感を感じることを防止することができ、車両の挙動を安定させることができる駆動力制御装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、第1の局面において、メインクラッチ及びドッグ式トランスミッションを順に介してエンジンの駆動力を駆動輪に伝達する車両に搭載される駆動力制御装置であって、前記メインクラッチの接続又は遮断を検出するクラッチ状態検出部と、前記ドッグ式トランスミッションの変速操作を検出する変速操作検出部と、前記エンジンのスロットル開度を変化させるモータを駆動するモータ駆動部と、前記クラッチ状態検出部が前記メインクラッチの接続を検出している状態において前記変速操作検出部が前記ドッグ式トランスミッションの前記変速操作を検出した場合には、前記ドッグ式トランスミッションのドッグ同士の係合を解除し又は弱めて前記ドッグ式トランスミッションの変速が可能となるように、前記モータ駆動部を制御して前記スロットル開度を前記車両のアクセル操作によって要求される要求スロットル開度よりも一時的に減少させる第1の制御処理と、前記第1の制御処理に続いて前記モータ駆動部を制御して前記スロットル開度を前記要求スロットル開度に復帰させる第2の制御処理と、を実行する制御部と、を有し、前記制御部は、前記第2の制御処理において、前記車両の走行速度の所定時間における変化量が所定値以上になった場合には、前記変化量が前記所定値未満である場合に比べて、前記スロットル開度が前記要求スロットル開度に緩やかに復帰するように前記モータ駆動部を制御する駆動力制御装置である。
本発明の第1の局面にかかる駆動力制御装置によれば、メインクラッチ及びドッグ式トランスミッションを順に介してエンジンの駆動力を駆動輪に伝達する車両に搭載される駆動力制御装置であって、メインクラッチの接続又は遮断を検出するクラッチ状態検出部と、ドッグ式トランスミッションの変速操作を検出する変速操作検出部と、エンジンのスロットル開度を変化させるモータを駆動するモータ駆動部と、クラッチ状態検出部がメインクラッチの接続を検出している状態において変速操作検出部がドッグ式トランスミッションの変速操作を検出した場合には、ドッグ式トランスミッションのドッグ同士の係合を解除し又は弱めてドッグ式トランスミッションの変速が可能となるように、モータ駆動部を制御してスロットル開度を車両のアクセル操作によって要求される要求スロットル開度よりも一時的に減少させる第1の制御処理と、第1の制御処理に続いてモータ駆動部を制御してスロットル開度を要求スロットル開度に復帰させる第2の制御処理と、を実行する制御部と、を有し、制御部は、第2の制御処理において、車両の走行速度の所定時間における変化量が所定値以上になった場合には、変化量が所定値未満である場合に比べて、スロットル開度が要求スロットル開度に緩やかに復帰するようにモータ駆動部を制御するものであるため、メインクラッチの操作を省略してエンジンの駆動力を一時的に変化させて変速を行う際における、エンジンのスロットル開度を要求スロットル開度に復帰させる際に、運転者が車両の挙動に違和感を感じることを防止することができ、車両の挙動を安定させることができる。
図1(a)は、本発明の実施形態における駆動力制御装置の構成を示すブロック図であり、図1(b)は、本発明の実施形態における車両挙動の安定化処理を示すフロー図であり、図1(c)は、目標間引き量算出テーブルを示す図である。 図2(a)は、本発明の実施形態における車両挙動の安定化処理を実行する前のスロットル開度及び車速の挙動を示す図であり、図2(b)は、本発明の実施形態における車両挙動の安定化処理を実行した後のスロットル開度及び車速の挙動を示す図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における駆動力制御装置につき、詳細に説明する。
<駆動力制御装置の構成>
まず、図1(a)を参照して、本実施形態における駆動力制御装置の構成について説明する。
図1(a)は、本実施形態における駆動力制御装置の構成を示すブロック図である。
図1(a)に示すように、本実施形態における駆動力制御装置1は、ECU(Electronic Control Unit)等の電子制御装置によって構成され、いずれも図示を省略するメインクラッチ及びドッグ式トランスミッションを順に介してエンジンの駆動力を駆動輪に伝達する車両、典型的には自動二輪車等の鞍乗型車両に搭載されている。
駆動力制御装置1は、クラッチ状態検出部2、変速操作検出部3、変速段検出部4、車速算出部5、間引きカウンタ6、制御部7及びモータ駆動回路8を備えている。なお、これらのクラッチ状態検出部2、変速操作検出部3、変速段検出部4、車速算出部5及び制御部7は各々機能ブロックとして示している。また、駆動力制御装置1は、図示を省略するメモリ等を備えており、メモリには、駆動力制御装置1に必要な制御プログラム及び制御データ等が格納されている。
具体的には、クラッチ状態検出部2は、運転者がメインクラッチを接続又は遮断する際のその操作に関する情報を坦持するクラッチスイッチ11からの入力信号に基づいて、メインクラッチの接続又は遮断を検出する。クラッチ状態検出部2は、このように検出したメインクラッチの断続操作に応じた電気信号を制御部5に入力する。
変速操作検出部3は、運転者がドッグ式トランスミッションの変速操作を行う際のその変速操作の有無に関する情報を坦持する変速操作スイッチ12からの入力信号に基づいて、ドッグ式トランスミッションの変速操作の有無を検出する。変速操作検出部3は、このように検出したドッグ式トランスミッションの変速操作の有無に応じた電気信号を制御部5に入力する。
変速段検出部4は、ギヤポジションセンサ13が出力するドッグ式トランスミッションのシフトドラムの回転位置に対応してドッグ式トランスミッションで選択されている変速段(ギヤポジション)に応じた出力値を呈する信号に基づいて、ドッグ式トランスミッションで選択されている変速段を検出する。変速段検出部4は、このように検出した変速段を示す電気信号を制御部5に入力する。ここで、出力値は、典型的には電圧値である。
車速算出部5は、車速センサ18が出力する車速に応じた電気信号に基づいて車速を算出し、車速の算出結果を示す電気信号を制御部7に入力する。
間引きカウンタ6は、制御部7の制御により目標値をセットしてカウントを開始して停止する。
制御部7は、クラッチ状態検出部2、変速操作検出部3、変速段検出部4、車速算出部5、スロットルポジションセンサ15、アクセル開度センサ16、及びクランク角センサ17からの入力信号に基づいて、モータ駆動回路8を制御する。ここで、スロットルポジションセンサ15は、エンジンのスロットルバルブの開度(スロットル開度)、つまり実際のスロットル開度である実スロットル開度に応じた電気信号を入力する。アクセル開度センサ16は、車両のアクセルグリップ等のアクセル操作部材の操作量(アクセル開度)に応じた電気信号を入力する。また、クランク角センサ17は、エンジンのクランク角(クランク軸の回転角度)に応じた電気信号を入力する。
制御部7は、クラッチ状態検出部2がメインクラッチの接続を検出している状態において変速操作検出部3がドッグ式トランスミッションの変速操作を検出し、かつ、変速段検出部4が変速段の変化を検出した場合には、アクセル開度センサ16から入力される電気信号の示す車両のアクセル操作部材の操作量によって要求される要求スロットル開度よりも実スロットル開度が小さくなるようにモータ駆動回路8を制御することにより、エンジンの駆動力を一時的に変化させ、その後に変速操作検出部3がドッグ式トランスミッションの変速を完了したことを検出した場合には、後述の車両挙動の安定化処理を実行することにより、車速算出部5から入力される電気信号に基づいて、実スロットル開度を要求スロットル開度に復帰させる駆動力制御を行う。制御部7は、このようなスロットル開度を変化させるための制御信号をモータ駆動回路8に入力する。
モータ駆動回路8は、制御部7からの制御信号に従って、スロットルモータ14を駆動することによってスロットル開度を制御する。
以上のような構成を有する駆動力制御装置1は、以下に示す車両挙動の安定化処理を実行することによって、メインクラッチの操作を省略してエンジンの駆動力を一時的に変化させて変速を行う際における、エンジンのスロットル開度を要求スロットル開度に復帰させる際に、運転者が車両の挙動に違和感を感じることを防止し、車両の挙動を安定させる。以下、更に図1(b)、図1(c)、図2(a)及び図2(b)をも参照して、車両挙動の安定化処理について、詳細に説明する。
<車両挙動の安定化処理>
図1(b)、図1(c)、図2(a)及び図2(b)を参照して、本実施形態における車両挙動の安定化処理の流れについて詳しく説明する。
図1(b)は、本発明の実施形態における車両挙動の安定化処理を示すフロー図であり、図1(c)は、目標間引き量算出テーブルを示す図である。図2(a)は、本発明の実施形態における車両挙動の安定化処理を実行する前のスロットル開度及び車速の挙動を示す図であり、図2(b)は、本発明の実施形態における車両挙動の安定化処理を実行した後のスロットル開度及び車速の挙動を示す図である。
図1(b)に示す車両挙動の安定化処理は、駆動力制御装置1が駆動力制御を開始したタイミングで開始となり、車両挙動の安定化処理はステップS1の処理に進む。車両挙動の安定化処理は、駆動力制御装置1が駆動力制御を行っている間、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
ステップS1の処理では、制御部7が、車速算出部5から入力される電気信号に基づいて、所定時間における車速の変化量ΔVSPを算出する。これにより、ステップS1の処理は完了し、車両挙動の安定化処理はステップS2の処理に進む。
ステップS2の処理では、制御部7が、変速操作検出部3によって検出された変速操作が、実スロットル開度を閉じ方向に変化させるトルクダウン操作(シフトアップ操作(下位の変速段から上位の変速段に変速段を変化させる操作))による閉じ操作であるか否かを判定する。判定の結果、閉じ操作である場合には、制御部7は、車両挙動の安定化処理をステップS3の処理に進める。一方、閉じ操作ではない場合には、制御部7は、車両挙動の安定化処理を終了する。
ステップS3の処理では、制御部7が、変速段検出部4から入力される電気信号に基づいて、ドッグ式トランスミッションの変速が完了して実スロットル開度を要求スロットル開度に復帰させる復帰処理を実施するか否かを判定する。判定の結果、復帰処理を実施する場合には、制御部7は、車両挙動の安定化処理をステップS4の処理に進める。一方、復帰処理を実施しない場合には、制御部7は、車両挙動の安定化処理を終了する。
ステップS4の処理では、制御部7が、ステップS1で算出した車速の変化量ΔVSPが所定車速以上であるか否かを判定する。判定の結果、車速の変化量ΔVSPが所定車速以上の場合には、制御部7は、車両挙動の安定化処理をステップS5の処理に進める。一方、車速の変化量ΔVSPが所定車速未満の場合には、制御部7は、後述の間引き処理を実行している場合には間引き処理を終了し、車両挙動の安定化処理をステップS10の処理に進める。
ステップS5の処理では、制御部7が、図示しないメモリに記憶している図1(c)に示す車速の変化量ΔVSPと目標間引き量とを対応付けた目標間引き量算出テーブルを参照して、ステップS1で算出した車速の変化量ΔVSPに対応付けられている目標間引き量を算出する。そして、制御部7は、算出した目標間引き量となる「0」よりも大きい目標値を、間引きカウンタ6にセットして間引き処理を開始する。これにより、ステップS5の処理は完了し、車両挙動の安定化処理はステップS6の処理に進む。
ステップS6の処理では、制御部7が、間引きカウンタ6でカウントするカウント値が目標値に達することにより目標間引き量になったか否かを判定する。判定の結果、目標値になった場合には、制御部7は、車両挙動の安定化処理をステップS7の処理に進める。一方、目標値になっていない場合には、制御部7は、車両挙動の安定化処理をステップS9の処理に進める。
ステップS7の処理では、制御部7が、実スロットル開度を要求スロットル開度に復帰させるための目標スロットル開度である復帰用目標スロットル開度を算出する。そして、制御部7は、実スロットル開度が復帰用目標スロットル開度と一致するようにモータ駆動回路6を制御することにより、復帰処理のサイクルを進める。これにより、ステップS7の処理は完了し、制御部7は、車両挙動の安定化処理をステップS8の処理に進める。
ステップS8の処理では、制御部7が、間引きカウンタ6に「0」をセットする。これにより、ステップS8の処理は完了し、制御部7は、車両挙動の安定化処理を終了する。
ステップS9の処理では、制御部7が、間引きカウンタ6をインクリメントする。これにより、ステップS9の処理は完了し、制御部7は、車両挙動の安定化処理をステップS6の処理に戻す。このように、間引きカウンタ6でカウントするカウント値が目標値になっていない場合には、ステップS7の処理を実行しないことによって復帰用目標スロットル開度を算出せずに、ステップS6及びステップS9の処理を繰り返して復帰処理のサイクルを間引きすることにより、スロットルバルブの操作量を減らして車両の加速を防ぐことができる。
ステップS10の処理では、制御部7が、復帰用目標スロットル開度を算出する。そして、制御部7は、実スロットル開度が復帰用目標スロットル開度と一致するようにモータ駆動回路6を制御する。これにより、ステップS10の処理は完了し、制御部7は、車両挙動の安定化処理を終了する。
このように、車速の変化量ΔVSPに応じて復帰処理のサイクルを間引くことにより、駆動制御を完了した直後の車両の挙動を安定させることができ、商品性を向上させることができる。
続いて、本実施形態における車両挙動の安定化処理の流れについて、図2(a)及び図2(b)を参照しながら、更に具体的に説明する。
図2(a)及び図2(b)に示すように、駆動力制御では、実スロットル開度を要求スロットル開度よりも小さくする実施処理と、実施処理に続いて実スロットル開度を要求スロットル開度に復帰させる復帰処理と、を行う。
まず、車両挙動の安定化処理を実行しない場合のスロットル開度及び車速の挙動について、図2(a)を用いて具体的に説明する。
時刻t=t1において、制御部7は、クラッチ状態検出部2がメインクラッチの接続を検出している状態において変速操作検出部3がドッグ式トランスミッションの変速操作を検出し、かつ、変速段検出部4が変速段の変化を検出することにより、駆動力制御を開始する。これにより、実スロットル開度を要求スロットル開度よりも閉方向に変化させるための目標スロットル開度である実施用目標スロットル開度が設定される。
時刻t=t1からt2までの間において、実スロットル開度は、徐々に小さくなる。
時刻t=t2において、制御部7は、実施用目標スロットル開度を開方向に変化させて要求スロットル開度よりも小さい所定開度にする。
時刻t=t2からt3までの間において、実スロットル開度が実施用目標スロットル開度に一致した状態を維持する。
時刻t=t3において、制御部7は、変速操作検出部3がドッグ式トランスミッションの変速を完了したことを検出することにより、復帰用目標スロットル開度を算出し、実スロットル開度を復帰用目標スロットル開度に追従するようにモータ駆動回路8を制御することにより、実スロットル開度を要求スロットル開度に復帰させる復帰処理を実施する。これにより、制御部7は、実スロットル開度を復帰用目標スロットル開度に一致させるようにモータ駆動回路8を制御する。
時刻t=t3からt4までの間において、実スロットル開度が要求スロットル開度まで復帰する過程で、スロットル開度の操作量が大きい場合には車両の加速を生じ、これに伴って車速の変化量ΔVSPも大きくなる。
時刻t=t4において、車両が加速する際の車両の挙動に伴って不用なアクセル操作がなされ、実スロットル開度がこのアクセル操作に応じて設定される要求スロットル開度に追従してしまうため、駆動制御の完了直後に運転者が車両の挙動に違和感を感じることとなる。
次に、車両挙動の安定化処理を実行した場合のスロットル開度及び車速の挙動について、図2(b)を用いて具体的に説明する。なお、図2(b)において、時刻t=t11からt13までの動作は図2(a)の時刻t=t1からt3までの動作と同様であるので、その説明を省略する。
時刻t=t13において、制御部7は、ステップS10の処理で復帰用目標スロットル開度を算出し、実スロットル開度を復帰用目標スロットル開度に追従するようにモータ駆動回路8を制御することにより、実スロットル開度を要求スロットル開度に復帰させる復帰処理を実施する。これにより、制御部7は、実スロットル開度を復帰用目標スロットル開度に一致させるようにモータ駆動回路8を制御する。
時刻t=t13からt14までの間において、ステップS1からステップS4までの処理及びステップS10の処理を繰り返して、実スロットル開度を復帰用目標スロットル開度に追従するようにモータ駆動回路8を制御することにより、実スロットル開度が要求スロットル開度に向けて復帰する。
時刻t=t14において、制御部7は、ステップS4の処理で車速の変化量ΔVSPが所定車速S以上となるため、ステップS5の処理で車速の変化量ΔVSPに応じた目標間引き量を算出し、算出した目標間引き量となる目標値を間引きカウンタ6にセットして間引き処理を開始する。
時刻t=t14からt15までの間において、制御部7は、間引きカウンタ6でカウントするカウント値が間引きカウンタ6にセットした目標値になるまで、ステップS7の処理を実行しないことにより復帰用目標スロットル開度を算出せずに、ステップS6及びステップ9の処理を繰り返して間引きカウンタ6をインクリメントする。そして、制御部7は、ステップS6の処理において間引きカウンタ6でカウントするカウント値が目標値になった際に、ステップS7において復帰用目標スロットル開度を算出して、実スロットル開度を復帰用目標スロットル開度に追従するようにモータ駆動回路8を制御することにより、実スロットル開度が要求スロットル開度に向けて復帰する。これにより、復帰用目標スロットル開度は図2(a)に比べて緩やかに要求スロットル開度に復帰し、実スロットル開度も図2(a)に比べて緩やかに要求スロットル開度に復帰する。
時刻t=t15において、ステップS4の処理で車速の変化量ΔVSPが所定車速S未満になるため、間引き処理を終了して、ステップS10において復帰用目標スロットル開度を算出する。このように、制御部7は、時刻t=t14からt15までの間引き期間において、間引き処理を実行する。この際に、実スロットル開度が要求スロットル開度まで復帰する過程で、スロットル開度の操作量が大きい場合には車両の加速を生じ、これに伴って車速の変化量ΔVSPも大きくなるが、間引き処理を実行することにより、スロットル開度の操作量が抑制されて車速の変化量ΔVSPは徐々に小さくなる。
時刻t=t16において、復帰用目標スロットル開度が要求スロットル開度に一致する。このように、車速の変化量ΔVSPが所定車速以上の場合には、復帰処理のサイクルを間引くことにより、車両挙動の安定化処理を実行しない場合に比べて、復帰処理に要する時間を長くして要求スロットル開度に対する実スロットル開度の戻りを遅くする。これにより、不用なアクセル操作がなされないようにすることで要求スロットル開度の変動を抑制して、車両の挙動を安定させることができ、駆動制御の完了後に運転者が車両の挙動に違和感を感じることを防ぐことができる。
以上の本実施形態における駆動力制御装置1では、クラッチ状態検出部2がメインクラッチの接続を検出している状態において変速操作検出部3がドッグ式トランスミッションの変速操作を検出した場合には、ドッグ式トランスミッションのドッグ同士の係合を解除し又は弱めてドッグ式トランスミッションの変速が可能となるように、実スロットル開度を車両のアクセル操作によって要求される要求スロットル開度よりも一時的に減少させる第1の制御処理と、第1の制御処理に続いて実スロットル開度を要求スロットル開度に復帰させる第2の制御処理と、を実行すると共に、第2の制御処理において、車両の走行速度の所定時間における変化量が所定値以上になった場合には、変化量が所定値未満である場合に比べて、実スロットル開度が要求スロットル開度に緩やかに復帰するように制御するものであるため、メインクラッチの操作を省略してエンジンの駆動力を一時的に変化させて変速を行う際における、エンジンのスロットル開度を要求スロットル開度に復帰させる際に、運転者が車両の挙動に違和感を感じることを防止することができ、車両の挙動を安定させることができる。
本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
具体的には、本実施形態において、実スロットル開度を要求スロットル開度に緩やかに復帰させる際に、復帰処理のサイクルを間引いたが、設定した時間内における要求スロットル開度に対する実スロットル開度の復帰の度合いを補正係数を用いて補正してもよい。
また、本実施形態において、車速の変化量ΔVSPが所定車速以上の場合に、車速の変化量ΔVSPが所定車速未満の場合に比べて、要求スロットル開度に対して実スロットル開度を緩やかに復帰させたが、車速の変化量ΔVSPが大きいほど要求スロットル開度に対してスロットル開度を緩やかに復帰させるようにしてもよい。この場合には、より確実に車両の挙動を安定させることができる。
以上のように、本発明においては、メインクラッチの操作を省略してエンジンの駆動力を一時的に変化させて変速を行う際における、エンジンのスロットル開度を要求スロットル開度に復帰させる際に、運転者が車両の挙動に違和感を感じることを防止することができ、車両の挙動を安定させることができる駆動力制御装置を提供することができるものであり、その汎用普遍的な性格から鞍乗型車両等の車両の駆動力制御装置に広範に適用され得るものと期待される。
1…駆動力制御装置
2…クラッチ状態検出部
3…変速操作検出部
4…変速段検出部
5…車速算出部
6…間引きカウンタ
7…制御部
8…モータ駆動回路
11…クラッチスイッチ
12…変速操作スイッチ
13…ギヤポジションセンサ
14…スロットルモータ
15…スロットルポジションセンサ
16…アクセル開度センサ
17…クランク角センサ
18…車速センサ

Claims (1)

  1. メインクラッチ及びドッグ式トランスミッションを順に介してエンジンの駆動力を駆動輪に伝達する車両に搭載される駆動力制御装置であって、
    前記メインクラッチの接続又は遮断を検出するクラッチ状態検出部と、
    前記ドッグ式トランスミッションの変速操作を検出する変速操作検出部と、
    前記エンジンのスロットル開度を変化させるモータを駆動するモータ駆動部と、
    前記クラッチ状態検出部が前記メインクラッチの接続を検出している状態において前記変速操作検出部が前記ドッグ式トランスミッションの前記変速操作を検出した場合には、前記ドッグ式トランスミッションのドッグ同士の係合を解除し又は弱めて前記ドッグ式トランスミッションの変速が可能となるように、前記モータ駆動部を制御して前記スロットル開度を前記車両のアクセル操作によって要求される要求スロットル開度よりも一時的に減少させる第1の制御処理と、前記第1の制御処理に続いて前記モータ駆動部を制御して前記スロットル開度を前記要求スロットル開度に復帰させる第2の制御処理と、を実行する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記第2の制御処理において、前記車両の走行速度の所定時間における変化量が所定値以上になった場合には、前記変化量が前記所定値未満である場合に比べて、前記スロットル開度が前記要求スロットル開度に緩やかに復帰するように前記モータ駆動部を制御する、
    ことを特徴とする駆動力制御装置。
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