JP6634935B2 - 車両の表示制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の表示制御装置に係り、特に、自動変速機のアップシフト中の表示に関するものである。
エンジンと自動変速機とを備える車両に設けられ、メータ上にエンジン回転速度を表示する表示制御装置が知られている。特許文献1のエンジン回転速度表示装置がそれである。特許文献1のエンジン回転速度表示装置にあっては、変速中の実際のエンジン回転速度(実エンジン回転速度)の変動に対する表示上のエンジン回転速度(メータ表示回転速度)の応答性を高めるため、イナーシャ相中では、実エンジン回転速度ではなく、演算されたエンジンの推定回転速度を表示している。
特開2009−220678号公報 特開2004−325108号公報
ところで、実エンジン回転速度が予め設定されている上限回転速度に到達すると、エンジン保護のために燃料噴射を停止するフューエルカットが強制的に実行されて駆動力が減少し、車両にショックが生じる。これを防止するため、車両毎の部品ばらつき等を考慮し、実エンジン回転速度が上限回転速度に到達する前に、アップシフトによる回転速度低下が開始されるように設定されている。
一方で、運転者がアクセルを高開度で操作している場合、メータ表示回転速度が、上限回転速度またはその近傍に到達してからアップシフトによる回転速度低下が生じることで、運転者は、エンジンの性能を最大限使い切っていると感じることができる。これに対して、従来の制御では、トルク相において実エンジン回転速度をメータ表示回転速度として表示しており、運転者がアクセルを高開度で操作している場合であっても、アップシフトによる回転速度低下の前(トルク相終了時)に、メータ表示回転速度が上限回転速度またはその近傍に到達することがなく、運転者はエンジン性能の使い切りを感じることができなかった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、エンジンと自動変速機とを備えた車両において、アップシフト中のメータ表示回転速度を、運転者に違和感を与えることなく表示できる車両の表示制御装置を提供するものである。
第1発明の要旨とするところは、(a)エンジンと自動変速機とを備える車両に設けられ、前記エンジンのエンジン回転速度の大きさを表す表示回転速度を演算してメータに表示させる車両の表示制御装置であって、(b)前記自動変速機のアップシフトに際して、イナーシャ相開始以降の前記表示回転速度を、該表示回転速度が所定値に到達するまで所定の勾配で上昇させ、その後低下させるメータ制御部を備えることを特徴とする。
また、第2発明の要旨とするところは、第1発明の車両の表示制御装置において、前記メータ制御部は、前記自動変速機のアップシフト開始条件の成立時点からイナーシャ相開始時点までの間に、アクセル開度の減少を検出すると、前記表示回転速度を所定の勾配で上昇させず、イナーシャ相開始時点から前記表示回転速度を低下させることを特徴とする。
また、第3発明の要旨とするところは、第1発明の車両の表示制御装置において、前記メータ制御部は、前記表示回転速度を前記所定の勾配で上昇させる時間が所定の上昇時間に到達すると、前記表示回転速度を低下させることを特徴とする。
また、第4発明の要旨とするところは、第1発明の車両の表示制御装置において、前記所定の勾配は、前記アップシフトのトルク相における所定のトルク相経過時間でのエンジン回転速度の変化量に基づいて算出されることを特徴とする。
第1発明の車両の表示制御装置によれば、メータ上に表示される表示回転速度は、所定値に到達するまで上昇し、所定値に到達すると低下するため、所定値を高回転の値に設定することで、表示回転速度を高回転速度まで上昇させ、運転者にエンジン性能を使い切っていると感じさせることができる。
また、第2発明の車両の表示制御装置によれば、アップシフト開始条件の成立時点からイナーシャ相開始時点までの間に、アクセル開度が減少すると、表示回転速度が低下するため、運転者の加速意志がないにも拘わらず、表示回転速度が高回転速度まで上昇することで、運転者に与える違和感を抑制することができる。
また、第3発明の車両の表示制御装置によれば、イナーシャ相開始以降、表示回転速度が所定の勾配で上昇してもなかなか所定値に到達しない場合、表示回転速度が上昇し続ける時間が長くなる。このとき、実際のエンジン回転速度と表示回転速度との乖離が大きくなり、運転者が違和感を感じてしまう。そこで、表示回転速度が所定の勾配で上昇する時間が所定の上昇時間に到達した場合には、表示回転速度を低下させることで、運転者に与える違和感を抑制することができる。
また、第4発明の車両の表示制御装置によれば、所定の勾配が、トルク相における所定のトルク相経過時間でのエンジン回転速度の変化量に基づいて算出されるため、トルク相からイナーシャ相に移行した際に、表示回転速度の上昇勾配が急変することを防止することができる。
本発明が適用される車両に備えられたエンジンから駆動輪までの動力伝達経路の概略構成を説明する図であると共に、車両に設けられた制御系統の要部を説明する図である。 図1の電子制御装置の制御作動のうち、自動変速機のアップシフト中に、タコメータに表示される表示回転速度を演算する制御作動を説明するフローチャートである。 図1の電子制御装置の制御作動による作動結果を示すタイムチャートである。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用される車両10に備えられたエンジン12から駆動輪26までの動力伝達経路の概略構成を説明する図であると共に、車両10に設けられた制御系統の要部を説明する図である。図1において、駆動力源としてのエンジン12により発生させられた動力は、トルクコンバータ14を経て入力軸16から自動変速機18に入力され、自動変速機18の出力軸20から差動歯車装置(ディファレンシャルギヤ)22および一対の車軸(ドライブシャフト)24等を順次介して左右の駆動輪26へ伝達される。
自動変速機18は、車体に取り付けられる非回転部材としてのトランスミッションケース内において1組乃至複数組の遊星歯車装置と複数の油圧式係合装置とを有し、その油圧式係合装置によって変速比(ギヤ比)γ(=変速機入力回転速度Ni/変速機出力回転速度Nout)が異なる複数の変速段(ギヤ段)が択一的に成立させられる公知の遊星歯車式自動変速機である。例えば、自動変速機18は、複数の油圧式係合装置の何れかの掴み替えにより(すなわち油圧式係合装置の係合と解放との切替えにより)変速が実行される、所謂クラッチツゥクラッチ変速を行う有段変速機である。複数の油圧式係合装置はそれぞれ、エンジン12からの動力を受ける入力軸16と駆動輪26に動力を伝達する出力軸20との間で回転とトルクとを伝達する油圧式の摩擦係合装置である。この入力軸16は、自動変速機18の入力軸であるが、トルクコンバータ14のタービン翼車によって回転駆動されるタービン軸でもある。
前記油圧式係合装置は、油圧回路28によってそれぞれ係合と解放とが制御され、その油圧回路28内のソレノイドバルブ等の調圧によりそれぞれのトルク容量すなわち係合力が変化させられて、それが介挿されている両側の部材を選択的に連結するクラッチCやブレーキBである。
車両10は、図1に示す電子制御装置70(表示制御装置)を備えている。電子制御装置70は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、エンジン12の出力制御や自動変速機18の変速制御等を実行するようになっている。この電子制御装置70は、必要に応じてエンジン12の出力を制御するためのエンジン制御用ECU、自動変速機18の変速を制御するための変速制御用ECU、各種メータ82の表示を制御するためのメータ表示制御用ECU等に分けて構成される。
電子制御装置70には、ブレーキスイッチ72により検出されるブレーキ踏力に対応するフットブレーキペダルの操作量Brを表す信号、アクセル開度センサ74により検出される運転者による車両10に対する加速要求量(ドライバ要求量)としてのアクセルペダルの操作量であるアクセル開度Accを表す信号、スロットル開度センサ75により検出される電子スロットル弁のスロットル開度θthを表す信号、車速センサ76により検出される自動変速機18の出力軸20の回転速度Noutに対応する車速Vを表す信号、エンジン回転速度センサ78により検出されるエンジン12の回転速度であるエンジン回転速度NEを表す信号、タービン回転速度センサ79により検出されるトルクコンバータ14のタービン軸(入力軸16に該当)に対応するタービン回転速度NTを表す信号、シフトポジションセンサ80により検出されるシフト操作装置からのシフトポジションPshを表す信号、加速度センサ81により検出される車両10の前後加速度βを表す信号等が供給される。
また、電子制御装置70からは、例えばエンジン12の出力制御の為のエンジン出力制御指令信号Se、自動変速機18の変速制御のための変速制御指令信号Sp、車内ディスプレイ上に設けられる各種メータ82(スピードメータ、タコメータ、フューエルゲージ等)の表示のための表示指令信号Sdなどがそれぞれ出力される。
電子制御装置70(メータ表示制御用ECU)は、メータ制御部84と、アップシフト判定部88と、アクセル開度判定部90とを、機能的に備えている。
メータ制御部84は、後述するようにして演算された表示用のエンジン回転速度NEMET(以下、表示回転速度NEMET)を、各種メータ82を構成するタコメータ82a上に随時表示する。タコメータ82aは、図1に示すように、円周に沿って表示されているエンジン回転速度NEの大きさを示す目盛りと、その目盛りを指し示す回動可能な針94とからなる。メータ制御部84は、針94の先端が演算された表示回転速度NEMETを指し示すように制御する。
メータ制御部84は、タコメータ82a上に表示される表示回転速度NEMETを随時演算する。メータ制御部84は、例えば自動変速機18の変速が行われない走行状態にあっては、エンジン回転速度センサ78からの信号(情報)に基づいて求められる実際のエンジン回転速度NE(以下、実エンジン回転速度NE)を目標値として、よく知られたなまし処理(変化量制限、1次遅れフィルタ等)が適宜施されることで表示回転速度NEMETが演算される。このなまし処理(変化量制限、1次遅れフィルタ等)が施されることで、表示回転速度NEMETの急激な変化が抑制される。
ところで、自動変速機18のアップシフトにあっては、イナーシャ相が開始されると実エンジン回転速度NEが低下する。一般に、実エンジン回転速度NEが予め設定されている上限回転速度NEREDに到達すると、エンジン保護のため燃料噴射を停止するフューエルカットが強制的に実行されるが、アップシフト中にフューエルカットされることによるショックを防止するため、実エンジン回転速度NEが上限回転速度NEREDに到達する前に、回転速度低下が開始されるように設定されている。このように制御されると、従来のように実エンジン回転速度NEが表示回転速度NEMETとして表示される場合、運転者がアクセルペダルを高開度で踏み込んでいる場合であっても、タコメータ82aに表示される表示回転速度NEMETが上限回転速度NEREDから乖離してしまい、運転者は、エンジン性能の使い切りを感じることができない。
これを解消するため、メータ制御部84は、自動変速機18のアップシフト中にあっては、以下に説明するようにしてタコメータ82aに表示される表示回転速度NEMETを演算する。
図1に戻り、アップシフト判定部88は、自動変速機18のアップシフトを開始する条件が成立したか否かを判定する。アップシフトの判定は、例えば予め求められて記憶されている車速Vおよびアクセル開度Accからなる変速線図において、アップシフト線を跨いだか否かに基づいて判定される。
アップシフト判定部88によって、自動変速機18のアップシフトを開始する条件が成立したものと判定されると、自動変速機18のアップシフトが開始される。自動変速機18のアップシフトが開始されると、トルク相が開始される。メータ制御部84は、トルク相中は、実エンジン回転速度NEを目標値として適宜なまし処理を施すことで、表示回転速度NEMETを演算する。従って、トルク相中は、表示回転速度NEMETが実エンジン回転速度NEと略一致する。
また、メータ制御部84は、アップシフト開始時点(トルク相開始時点)から予め設定されている所定のトルク相経過時間T1内でのエンジン回転速度NEの変化速度ΔNEを算出する。具体的には、変化速度ΔNEは、アップシフト開始時点(トルク相開始時点)のエンジン回転速度NE1と、トルク相経過時間T1経過後のエンジン回転速度NE2との変化量(NE2−NE1)をトルク相経過時間T1で除算する(=(NE2−NE1)/T1)ことで算出される。ここで、トルク相経過時間T1は、予め実験や解析に基づいて設定され、アップシフト開始時点からイナーシャ相開始時点の間の期間よりも短い時間に設定されている。すなわち、トルク相が発生する時間よりも短い時間に設定されている。なお、変化速度ΔNEが、本発明の所定の勾配に対応している。
状態変化判定部90は、アップシフト開始時点(開始条件の成立時点)からイナーシャ相開始時点までの間に、アクセル開度Accが予め設定されている所定値αまで減少したか否か、ならびに、ブレーキ操作が実行されたか否かを判定する。所定値αは、予め実験や解析によって求められ、エンジン回転速度NEが上限回転速度NEREDに到達すると運転者が考える値の閾値に設定されている。
メータ制御部84は、状態変化判定部90によって、アップシフト開始時点からイナーシャ相開始までの間に、アクセル開度Accが所定値α以下、或いはブレーキ操作されたことが判定されると、イナーシャ相開始時点からエンジン回転速度NEを目標にして表示回転速度NEMETを低下させる。このとき、適宜なまし処理が施される。
メータ制御部84は、状態変化判定部90によってアクセル開度Accが所定値αよりも高く、且つ、ブレーキ操作が実行されていないと判定されると、イナーシャ相開始時点以降の表示回転速度NEMETを、トルク相で算出された変化速度ΔNEに基づいて演算する。メータ制御部84は、イナーシャ相開始時点以降において、表示回転速度NEMETが演算された変化速度ΔNEで上昇する表示回転速度NEMETを演算する。具体的には、イナーシャ相開始時点の表示回転速度NEMETに、変化速度ΔNEとタイムステップに相当する時間Tとの積(=ΔNE×T)で算出されるエンジン回転速度の変化量Kをタイムステップ毎に累積的に加算することで、表示回転速度NEMETが演算される。従って、イナーシャ相開始時点以降は、表示回転速度NEMETが、変化速度ΔNEの勾配で、直線的に上昇する。そして、表示回転速度NEMETが上限回転速度NEREDに到達すると、メータ制御部84は、変化量Kを加算することによる表示回転速度NEMETの演算を終了する。なお、上限回転速度NEREDが、本発明の表示回転速度の所定値に対応している。
また、メータ制御部84は、表示回転速度NEMETが上限回転速度NEREDに到達していない状態であっても、表示回転速度NEが上限回転速度NEREDに向かって上昇中に、アクセル開度Accが所定値α以下まで低下したことを検出すると、変化量Kを加算することによる表示回転速度NEMETの演算を終了する。これより、アクセル開度Accが低下しているのにも拘わらず、表示回転速度NEMETが上限回転速度NEREDに到達することで、運転者に違和感を与えることを防止できる。
さらに、メータ制御部84は、表示回転速度NEMETが上限回転速度NEREDに到達していない状態であっても、イナーシャ相開始時点より予め設定されている所定の上昇時間T2経過すると、変化量Kを加算することによる表示回転速度NEMETの演算を終了する。すなわち、表示回転速度NEMETを変化速度ΔNEの勾配で上昇させる時間が上昇時間T2に到達すると、変化量Kを加算することによる表示回転速度NEMETの演算を終了する。ここで、上昇時間T2は、予め実験的に求められている。表示回転速度NEMETが上限回転速度NEREDに到達する時間が長くなると、表示回転速度NEMETと実エンジン回転速度NEとに乖離が生じ、運転者に違和感を与える可能性がある。そこで、上昇時間T2は、イナーシャ相が開始された後、表示回転速度NEMETが上昇するに際して、運転者が違和感を感じない時間範囲に設定されている。
表示回転速度NEMETが上限回転速度NEREDに到達する、表示回転速度NEMETの上昇中にアクセル開度Accが所定値α以下に低下する、あるいはイナーシャ相開始時点から上昇時間T2経過すると、メータ制御部84は、変化量Kを加算することによる表示回転速度NEMETの演算を終了し、実際のエンジン回転速度NEを目標にして、公知であるなまし処置(変化量制限、1次遅れ処理など)を施すことで、表示回転速度NEMETを演算する。これより、表示回転速度NEMETが、エンジン回転速度NEに向かって収束(低下)する。そして、表示回転速度NEMETがエンジン回転速度NEに到達したと判定されると、本制御が終了させられる。
図2は、電子制御装置70の制御作動のうち、自動変速機18のアップシフト中に、タコメータ82aに表示される表示回転速度NEMETを演算する制御作動を説明するフローチャートである。このフローチャートは、車両走行中において繰り返し実行される。
先ず、アップシフト判定部88の機能に対応するステップS1(以下、ステップを省略)では、自動変速機18のアップシフトが開始されるか否かが判定される。アップシフトが開始されない場合、S1が否定され、本ルーチンが終了させられる。自動変速機18のアップシフトが開始される場合、S1が肯定され、メータ制御部84の機能に対応するS2において、トルク相経過時間T1内においてエンジン回転速度NEの変化速度ΔNEが算出される。次いで、状態変化判定部90の機能に対応するS3では、トルク相中にアクセル開度Accが所定値α以下したか否か、或いはブレーキ操作が実行されたか否かに基づいて、イナーシャ相中において変化速度ΔNEに基づいて表示回転速度NEMETを算出(補正)する制御を実行するか否かが判定される。
トルク相中にアクセル開度Accが所定値α以下に低下した場合、或いはトルク相中にブレーキ操作が実行された場合には、S3が否定されて本ルーチンが終了させられる。アクセル開度Accが所定値αよりも大きく、且つ、ブレーキ操作が実行されない場合には、S3が肯定されてS4に進む。
メータ制御部84の機能に対応するS4では、イナーシャ相開始時点の表示回転速度NEMETに、変化勾配ΔNEにタイムステップに対応する時間Tを積算して求められるエンジン回転速度NEの変化量Kが、タイムステップ毎に累積的に加算される(補正実行処理)。これより、表示回転速度NEMETが変化速度ΔNEの勾配で増加する。
メータ制御部84の機能に対応するS5では、表示回転速度NEMETが上限回転速度NEREDに到達したか否か、イナーシャ相中において、アクセル開度Accが所定値α以下まで低下したか否か、およびイナーシャ相開始時点より上昇時間T2時間経過したか否かに基づいて、S4による変化量Kを加算することによる表示回転速度NEMETの演算を終了するか否かが判定(補正終了判定)される。上記条件を全て満たさない場合、S5が否定されてS4による表示回転速度NEMETの演算が継続して実行される。S5の条件のうち、何れか1つが成立すると、S5が肯定されてS6に進む。
メータ制御部84の機能に対応するS6では、表示回転速度NEMETの目標が実際のエンジン回転速度NEに設定され、なまし処理が施されることで表示回転速度NEMETがエンジン回転速度NEに向かって収束させられる(補正終了処理)。メータ制御部84の機能に対応するS7では、表示回転速度NEMETが目標となる回転速度すなわちエンジン回転速度NEに到達したか否かが判定される。表示回転速度NEMETがエンジン回転速度NEに到達していないと判定されると、S7が否定されてS6に戻り、表示回転速度NEMETがエンジン回転速度NEに向かって引き続いて収束させられる。表示回転速度NEMETがエンジン回転速度NEに到達したものと判定(補正終了処理完了)されると、S7が肯定されて本ルーチンが終了させられる。
図3は、電子制御装置70の制御作動による作動結果を示すタイムチャートである。図3において上段は、エンジン回転速度(NE、NEMET)およびタービン回転速度NTの挙動を示し、下段は、車両10の前後加速度βを示している。
アクセルペダルが踏み込まれた状態において、t1時点において自動変速機18のアップシフト指令が出力されると、トルク相が開始される。トルク相にあっては、破線で示す表示回転速度NEMETは、実線で示す実際のエンジン回転速度NEと略一致している。また、t1時点からトルク相経過時間T1経過したt2時点の間において、エンジン回転速度NEの変化速度ΔNE(勾配)が算出される。
t3時点においてイナーシャ相が開始されると、実際のエンジン回転速度NEおよび二点鎖線で示すタービン回転速度NTが低下する。一方、表示回転速度NEMETは、トルク相中で算出された変化速度ΔNEの勾配で増加している。そして、t4時点において上限回転速度NEREDに到達すると、表示回転速度NEMETが実エンジン回転速度NEを目標にして低下する。t5時点において、表示回転速度NEMETが実エンジン回転速度NEに到達すると、本制御が終了させられる。また、アップシフト中において、実エンジン回転速度NEが上限回転速度NEREDに到達することもないため、エンジン12がフューエルカットされることもないことから、前後加速度βが大きく変動することも抑制されている。
上述のように、本実施例によれば、アップシフト中において、タコメータ82a上に表示される表示回転速度NEMETは、イナーシャ相開始時点以降は、上限回転速度NEREDに到達するまで変化速度ΔNEの勾配で上昇させ、上限回転速度NEREDに到達するとその後は低下させるため、運転者にエンジン性能を使い切っていると感じさせることができる。
また、本実施例によれば、アップシフト開始条件の成立時点からイナーシャ相開始時点までの間に、アクセル開度が所定値α以下になると、表示回転速度NEMETが低下するため、運転者の加速意志がないにも拘わらず、表示回転速度NEMETが上限回転速度NEREDまで上昇することで、運転者に与える違和感を抑制することができる。
また、本実施例によれば、イナーシャ相開始時点以降、表示回転速度NEMETが変化速度ΔNEの勾配で上昇してもなかなか上限回転速度NEREDに到達しない場合、表示回転速度NEMETが上昇し続ける時間が長くなる。このとき、実エンジン回転速度NEと表示回転速度NEMETとの乖離が大きくなり、運転者に違和感を与える可能性がある。そこで、表示回転速度NEMETが変化速度ΔNEの勾配で上昇する時間が上昇時間T2に到達した場合には、表示回転速度NEMETを低下させることで、運転者に与える違和感を抑制することができる。
また、本実施例によれば、変化速度ΔNEが、トルク相におけるトルク相経過時間T1でのエンジン回転速度NEの変化量に基づいて算出されるため、トルク相からイナーシャ相に移行した際に、表示回転速度NEMETの上昇勾配が急変することを防止することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、アクセル開度が所定値α以下になると、表示回転速度NEMETをエンジン回転速度の変化速度ΔNEで上昇させる制御を終了していたが、アクセル開度Accの低下量(変化量)が所定値を越える場合に制御を終了するものであっても構わない。
また、前述の実施例では、イナーシャ相開始後の表示回転速度NEMETが直線的に上昇しているが、必ずしも直線的に変化する必要はなく曲線的に変化するものであっても構わない。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両
12:エンジン
18:自動変速機
70:電子制御装置(制御装置)
84:メータ制御部

Claims (4)

  1. エンジンと自動変速機とを備える車両に設けられ、前記エンジンのエンジン回転速度の大きさを表す表示回転速度を演算してメータに表示させる車両の表示制御装置であって、
    前記自動変速機のアップシフトに際して、イナーシャ相開始以降の前記表示回転速度を、該表示回転速度が所定値に到達するまで所定の勾配で上昇させ、その後低下させるメータ制御部を備える
    ことを特徴とする車両の表示制御装置。
  2. 前記メータ制御部は、前記自動変速機のアップシフト開始条件の成立時点からイナーシャ相開始時点までの間に、アクセル開度の減少を検出すると、前記表示回転速度を所定の勾配で上昇させず、イナーシャ相開始時点から前記表示回転速度を低下させる
    ことを特徴とする請求項1の車両の表示制御装置。
  3. 前記メータ制御部は、前記表示回転速度を前記所定の勾配で上昇させる時間が所定の上昇時間に到達すると、前記表示回転速度を低下させる
    ことを特徴とする請求項1の車両の表示制御装置。
  4. 前記所定の勾配は、前記アップシフトのトルク相における所定のトルク相経過時間でのエンジン回転速度の変化量に基づいて算出される
    ことを特徴とする請求項1の車両の表示制御装置。
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