JP2020139287A - フラッシュ構造体の製造方法およびフラッシュ構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】フラッシュ構造体を、簡易な作業かつ高い生産効率で製造する。【解決手段】面材(1)を芯組み(2)に固定する固定工程と、面材(1)の側端部(1a)に第1溝(3a)および第2溝(3b)を形成する奥溝形成工程と、を含み、奥溝形成工程では、第1溝(3a)および第2溝(3b)について、第1側面(3a−1、3b−1)における短手方向の辺の長さを第2側面(3a−2、3b−2)における短手方向の辺の長さよりも短くし、かつ、第2側面(3a−2、3b−2)を第1側面(3a−1、3b−1)よりも側端部(1a)の先端(1a−1)側に傾斜させる。【選択図】図2

Description

本発明は、フラッシュ構造体の製造方法、および前記製造方法により製造されたフラッシュ構造体に関する。
従来から、建物の開き戸および引き戸、家具の扉、テーブル天板、あるいは棚板等には、フラッシュ構造を採用したものが多く使用されている(以下、「フラッシュ構造体」)。フラッシュ構造体の製造方法としては、例えば、芯材を枠状に組み立てて芯組みを用意し、他方で端面を加工して大きさを揃え、かつ裏面側に折り曲げ用の断面V字形状の溝を形成した2枚の面材を用意し、この2枚の面材を、芯組みにおける接着剤等を塗布した表裏両面にV字形状の溝の位置を意識しながら所定概略の位置に置き、プレスにかけて芯組みに接着させる方法がある(例えば、特許文献1参照)。
前記の製造方法の例では、面材を芯組みに接着固定する前に、プレスによって面材の端部を折り曲げながら該端部を押圧しつつ、面材が芯組みに対して所定の位置に配置されるように、面材の芯組みに対する位置を微調整する。そのため、面材を置く位置およびその後のプレスによって端部を押圧する過程で、面材を前記所定の位置まで変位させることが上手くできにくく、面材の芯組みに対する位置決めに熟練を要していた。
前記の問題を解決すべく、フラッシュ構造体の製造方法の他の例として、予め2つの化粧材(面材に相当)を芯組みに固定した上で、端部が芯組みから突出している方の化粧材の裏面から折り曲げ用のV字型溝を切削形成し、当該化粧材の端部を折り曲げる方法がある(例えば、特許文献2参照)。この方法によれば、端部を折り曲げる際には化粧材が芯組みに固定されているので、プレス(ホットプレス等)によって端部を押圧しつつ、化粧材を芯組みに対してV字形状の溝を意識して、面材の貼付位置決めをする必要がない。
次に、フラッシュ構造体の従来例として、特許文献3には、裏打ち板の端部の内側位置に側片用V溝を設け、芯組みの表裏両面に化粧面板を貼り付け、側片用V溝の箇所の化粧シートを折り曲げて側片を芯組みの側端面に貼り付けることにより形成された化粧板が開示されている。
特許第4995498号明細書 特開平8−156086号公報 特開2006−241755号公報
特許文献2の製造方法では、面取り部を構成する部材の両側に形成される2つのV字型溝について、それらの形状および大きさが前記部材を基準として略対称となるように切削加工する。また、特許文献2の製造方法では、2つのV字型溝のそれぞれにおける、前記部材の側面と共通しない方の側面を、化粧材に対して略垂直となるように切削加工する。これらのことから、2つのV字型溝の切削加工には、化粧材に対して略垂直に刃先を当てるタイプの溝突き加工用のカッター等を用いることとなる。
ここで、特許文献2の化粧板において、2つの化粧材ともに端部を芯組みから突出させた場合、外径が大きな溝突き加工用のカッター等については、突出した2つの端部の間に形成される空間にチップソーを挿入することができない。そのため、チップソーが前記空間に挿入できる程度に小さな溝突き加工用のカッター等しか用いることができず、2つのV字型溝の切削加工時における化粧材の送材スピードが下がって生産効率が低下してしまう。
次に、特許文献3の化粧板は、隣接する2つの側片用V溝ともに、開き角度が45°の略二等辺三角形状で大きさも略同一となっている。このことから、特許文献3の化粧板についても、2つの側片用V溝の切削形成には、裏打ち板に対して略垂直に刃先を当てるタイプの溝突き加工用カッター等を用いることとなる。ここで、特許文献3の化粧板は、2つの化粧面材ともに端部を芯組みから突出させることにより形成されることから、特許文献2の化粧板と同様の理由で生産効率が低下してしまう。
また、特許文献3の化粧板を製造する際、化粧板を芯組みに貼り付ける前に側片用V溝を加工していることから、大型のカッターは使えるものの、芯組みに対する化粧板の貼り付け位置について、精緻な調整が必要になるという課題が残ってしまう。
本発明の一態様は、前記の各問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易に作業することができ、かつ生産効率を向上させることができるフラッシュ構造体の製造方法等を実現することにある。
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る製造方法は、フラッシュ構造体の製造方法であって、面材の端部を、芯組みに含まれる縦芯よりも外側に配置するようにして、前記面材を前記芯組みに固定する固定工程と、前記固定工程の後、前記端部に、該端部を前記縦芯の外側面に向けて折り曲げるための第1溝および第2溝を形成する奥溝形成工程と、を含み、前記奥溝形成工程では、前記第1溝を前記第2溝よりも前記縦芯側に形成し、前記第1溝および前記第2溝のそれぞれについて、前記縦芯側の第1側面における短手方向の辺の長さを、前記端部の先端側の第2側面における短手方向の辺の長さよりも短くし、かつ、前記面材と直交する縦方向の面を基準として、前記第2側面を前記第1側面よりも前記端部の先端側に傾斜させる。
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るフラッシュ構造体は、縦芯を含む芯組みと、前記芯組みに固定される面材と、を備えたフラッシュ構造体であって、前記面材における前記縦芯よりも外側に配置された端部には、該端部を前記縦芯の外側面に向けて折り曲げるための第1溝および第2溝が形成されており、前記第1溝は、前記第2溝よりも前記縦芯側に形成されており、前記第1溝および前記第2溝のそれぞれについて、前記縦芯側の第1側面における短手方向の辺の長さが、前記端部の先端側の第2側面における短手方向の辺の長さよりも短くなっており、かつ、前記面材と直交する縦方向の面を基準として、前記第2側面が前記第1側面よりも前記端部の先端側に傾斜しており、前記外側面は、前記芯組みの横方向の幅が所定の長さになるように加工されており、前記端部の折り曲げが完了した状態において、前記端部の裏面と前記外側面とが当接している。
本発明の一態様によれば、簡易に作業することができ、かつ生産効率を向上させることができるフラッシュ構造体の製造方法等を実現することができる。
(a)は、本発明の一実施例に係るドアの外観を示す斜視図である。(b)は、前記ドアを構成する芯組みの外観を示す斜視図である。 (a)は、面材の側端部を折り曲げる前における、前記ドアの側端部周辺の構造を示す上面図である。(b)は、(a)に示す面材の側端部の拡大図である。(c)は、面材の側端部を縦芯に固定した後における、前記ドアの側端部周辺の構造を示す上面図である。 (a)〜(k)は、本発明の一実施例に係るドアの製造方法を示す概略図である。 本発明の一実施例に係る奥溝形成工程での加工の様子を示す概略図である。 本発明の一実施例の変形例に係るドアについて、その側端部周辺の構造を示す上面図である。 前記変形例に係るドアの他の例について、(a)は、折り曲げる前における面材の側端部の上面図である。(b)は、側端部周辺の構造を示す上面図である。 前記変形例に係るドアの他の例について、その側端部周辺の構造を示す上面図である。
〔ドアの概要〕
図1を用いたドア10の概要の説明では、便宜上、紙面向かって上側を上方、紙面向かって下側を下方、紙面向かって上下方向を縦方向、紙面向かって左右方向を横方向とする。また、紙面向かって手前から奥行きに向かう方向を正面方向とする。なお、図1では、ドア等に設けられているドアハンドル、引き手、蝶番、戸車、およびドアの表面に施される装飾などは省略している。
さらに、本発明の一態様に係るフラッシュ構造体は、下記のドア10に限定されない。本発明の一態様に係るフラッシュ構造体としては、例えば、家具の扉、テーブル天板および棚板なども含まれる。
ドア(フラッシュ構造体)10は、フラッシュ構造のドアであり、開き戸、引き戸およびパネル(間仕切り)等を含む。図1の(a)に示すように、ドア10は、2枚の面材1が芯組み2の表裏両面および側面に固定された構造となっている。「芯組み2の側面」とは、具体的には縦芯2aの外側面2a−1(詳細は後述)を指す。
2枚の面材1および芯組み2は、接着剤によって固定されている。本実施例では、接着剤として酢酸ビニル系の糊(一部、ホットメルト)を使用している。ただし、これらは他の接着剤で固定されていてもよいし、金具によって固定されていてもよい。また、2枚の面材1および芯組み2は、ともに木質材料で形成されている。ただし、これらは木質材料以外の材料で形成されていてもよい。
2枚の面材1は、それぞれ、木質の板を加工して得られる部材であり、ドア10の外観を形成する。面材の材料としては、木質繊維板など、木質材料の芯組みに対する接着性が良いものが好ましい。また、面材の材質としては、面材を芯組みに貼り付けした後、外力によってフラッシュ構造体の芯組みが撓みにくくなるような硬質のものが好ましい。
2枚の面材1の表面には、ドア10の外観を向上させるための化粧シート(不図示)が貼り付けられている。化粧シートとしては、オレフィンシート等を例示することができる。ただし、2枚の面材1は、化粧シートが貼り付けられたものでなくてもよい。
芯組み2は、ドア10の大きさと略同一の大きさ、かつ正面から見て外形が長方形状の部材である。図1の(b)に示すように、芯組み2は、2本の縦芯2a、上芯2b、下芯2cおよび2本の縦中芯2dで形成されている。
縦芯2a、上芯2bおよび下芯2cは、ともに木質の部材を加工して得られる角材である。本実施例では、上芯2bの縦方向の幅と下芯2cの縦方向の幅とが同一となっている。また、2本の縦芯2aについて、一方の横方向の幅と他方の横方向の幅とが同一となっている。ただし、上芯2bの縦方向の幅と下芯2cの縦方向の幅とが必ずしも同一である必要はない。同様に、2本の縦芯2aについても、一方の横方向の幅と他方の横方向の幅とが必ずしも同一である必要はない。
上芯2bの横方向の両端は、縦芯2aにおける上側の端部と当接する位置まで延びており、下芯2cの横方向の両端は、縦芯2aにおける下側の端部と当接する位置まで延びている。具体的には、上芯2bにおける横方向の両端の側面が縦芯2aにおける上側の端部の側面と当接しており、上芯2bの上面と縦芯の上面とが略面一となっている(いわゆる、「縦勝ち」の状態)。同様に、下芯2cにおける横方向の両端の側面が縦芯2aにおける下側の端部の側面と当接しており、下芯2cの下面と縦芯2aの下面とが略面一となっている(「縦勝ち」の状態)。
縦芯2a、上芯2bおよび下芯2cが前記のような配置関係で組み付けられることにより、枠体が形成される。また、図1の(b)に示すように、枠体に取り囲まれる空間には、2本の縦中芯2dが組み付けられている。縦中芯2dは、木質の部材を加工して得られる、ドア10の縦方向に延びる角材である。また、2本の縦中芯2dについて、一方の横方向の幅と他方の横方向の幅とが同一となっている。
なお、本実施例における縦中芯2dの本数はあくまで一例であり、ドア10の大きさ等に応じて任意に変更してもよい。また、縦中芯2dを、さらに横方向に設けてもよい。さらに、2本の縦中芯2dについて、一方の横方向の幅と他方の横方向の幅とが必ずしも同一である必要はない。また、中芯として、縦中芯2dに替えて横方向に延びる横中芯を設けてもよい。
さらに、縦芯2a、上芯2b、下芯2cおよび縦中芯2dについて、これらの各部材の組み付け後の配置関係は、本実施例の配置関係に限定されない。つまり、芯組み2がドア10以外のフラッシュ構造体に用いられる場合、芯組み2に含まれる前記4つの部材の配置関係が本実施例の配置関係と異なることがある。芯組み2が用いられるフラッシュ構造体が、ドア10ではなく例えば棚板の場合、芯組み2に含まれる縦芯2aおよび縦中芯2dは横方向に配置され、上芯2bおよび下芯2cは縦方向に配置される。換言すれば、本発明の一態様に係る芯組みについて、該芯組みに含まれる縦芯の配置は、「縦」との文言によっては拘束されない。
〔ドアの側端部周辺の構造〕
本明細書中では、ドア10の縦方向の端部、面材1の縦方向の端部および縦芯2aの縦方向の端部のそれぞれについて、該縦方向の端部を「側端部」と称する。また、図2の説明では、便宜上、紙面向かって前側を上方、紙面向かって後側を下方、紙面向かって前後方向を縦方向、紙面向かって左右方向を横方向、紙面向かって上下方向を厚さ方向とする。このことは、図3〜図5についても同様である。さらに、図2の(b)には、便宜上、一方の側端部1aしか示していない。なお、他方についても、図2の(b)に示す側端部1aの形状と同様の形状となっている。
<面材の側端部を折り曲げる前の構造>
図2の(a)に示すように、2枚の面材1の側端部(端部)1aを縦芯2aの外側面2a−1に向けて折り曲げる前は、2つの側端部1aのそれぞれが、外側面2a−1の配置位置から外側横方向に突出した状態で配置される。
側端部1aの横方向の長さは、2つの側端部1aが縦芯2aに固定された状態において、外部から外側面2a−1を視認することができない程度の長さ(所定の第2長さ)となっている。「2つの側端部1aが縦芯2aに固定された状態」は、ドア10の側端部の構造的には、2つの先端1a−1および2つの側端部1aの折り曲げが完了した状態と同じ状態である。なお、2つの先端1a−1および2つの側端部1aの折り曲げの詳細については、後述する。
ここで、「側端部1aの横方向の長さ」とは、第1溝3aの第1側面3a−1(詳細は後述)から、側端部1aの先端面1a−2までの距離を指す。「面材1の本体」とは、1枚の面材1の全体から両側の側端部1aを除いた残りの部位を指す。
また、「外部から外側面2a−1を視認することができない」とは、縦芯2aに固定された2つの側端部1aの境界に形成される隙間から、奥行き方向を一定程度離れた位置で視認した場合に、外側面2a−1の外観が把握できないことを指す。例えば、前記の隙間に目を近づけて奥行き方向を視認した場合に外側面2a−1の外観が把握できたとしても、一定程度離れた位置で視認した場合に外側面2a−1の外観が把握できないのであれば、なお、「外部から外側面2a−1を視認することができない」といえる。
(第1溝〜第3溝)
図2の(a)および(b)に示すように、2つの側端部1aのそれぞれには、第1〜第3溝3a〜3cが形成されている。2つの側端部1aのそれぞれについて、第1溝3aは第2溝3bよりも縦芯2a側に、かつ第1溝3aと第2溝3bとが隣接するように形成されている。なお、第1溝3aと第2溝3bとが隣接している必要は必ずしもなく、第1溝3aと第2溝3bとの間に若干の間隔が空いていてもよい(図6の(a)参照)。また、2つの側端部1aのそれぞれについて、第3溝3cは該側端部1aの先端1a−1付近に形成されている。
芯組み2の表面に固定された面材1の側端部1aにおける、第1〜第3溝3a〜3cの形成位置は、芯組み2の裏面に固定された面材1の側端部1aにおける、第1〜第3溝3a〜3cの形成位置と略同一となっている。第1溝3aおよび第2溝3bはともに、側端部1aを外側面2a−1に向けて折り曲げるための溝であり、側端部1aの裏面1b側が開口しているとともに縦方向に延伸している。
2つの側端部1aのそれぞれについて、第1溝3aおよび第2溝3bにおける横方向の断面は略同一の大きさ・形状であり、略直角三角形状となっている。具体的には、図2の(b)に示すように、第1溝3aについて、縦芯2a側の第1側面3a−1における短手方向の辺(以下、「第1短辺」)の長さが、側端部1aの先端1a−1側の第2側面3a−2における短手方向の辺(以下、「第2短辺」)の長さよりも短くなっている。
また、第1溝3aは、面材1と直交する縦方向の面(不図示)を基準として、第2側面3a−2が第1側面3a−1よりも側端部1aの先端1a−1側に傾斜している。第1溝3aの第1側面3a−1は、面材1と直交する縦方向の面に対して略平行となるように形成されている。
第2溝3bにおいても、縦芯2a側の第1側面3b−1における第1短辺の長さが、側端部1aの先端1a−1側の第2側面3b−2における第2短辺の長さよりも短くなっている。また、面材1と直交する縦方向の面を基準として、第2側面3b−2が第1側面3b−1よりも側端部1aの先端1a−1側に傾斜している。第1側面3b−1は、面材1と直交する縦方向の面に対して略平行となるように形成されている。
2つの側端部1aのそれぞれについて、第1溝3aの第2側面3a−2における開口側の長手方向の辺(以下、「第1長辺」)は、第2溝3bの第1側面3b−1における開口側の長手方向の辺(以下、「第2長辺」)と略重なっている。言い換えれば、第1溝3aと第2溝3bとで1つの溝と見做して平面視した場合、該1つの溝は、横方向の断面形状が略W字形状となっている。
なお、前記のように第1長辺と第2長辺とが略重なっていることは、必須ではない。2つの側端部1aが縦芯2aに固定された状態(図2の(c)参照)において、ドア10の側端部周辺の外観を損なうことなく、かつ、2つの側端部1aの縦芯2aに対する固定状態が安定するのであれば、第1長辺と第2長辺とがある程度離間していてもよい。
第3溝3cは、側端部1aの先端1a−1を該側端部1aの折り曲げ方向と同じ方向に折り曲げるための溝である。図2の(a)および(b)に示すように、第3溝3cについても第1溝3aおよび第2溝3bと同様、側端部1aの裏面1b側が開口しており、縦方向に延伸している。第3溝3cにおける横方向の断面は、面材1と直交する縦方向の面を基準として略左右対称の略二等辺三角形状となっている。
図2の(b)に示すように、2つの側端部1aのそれぞれに形成された第3溝3cについて、側端部1aの先端1a−1側の側面における、開口側の長手方向の辺(以下、「第3長辺」)は、側端部1aの先端面1a−2における、開口側の長手方向の辺(以下、「第4長辺」)と略重なっている。
このように第3溝3cを形成し、2つの側端部1aの先端1a−1を折り曲げた上で、さらに2つの側端部1aを折り曲げて縦芯2aに固定することにより、この固定が完了した状態において2つの側端部1aの先端面1a−2が互いに対向し、隣接する。言い換えれば、2つの側端部1aの横方向の長さは、2つの先端1a−1および2つの側端部1aの折り曲げおよび固定が完了した状態において、外部から縦芯2aの外側面2a−1を視認することができない程度の長さになっている。
ここで、「2つの側端部1aの折り曲げおよび固定が完了した状態」とは、2つの側端部1aの表面が略面一になり、かつ、2つの側端部1aの表面が縦芯2aの外側面2a−1に対して略平行に配置された状態のことを指す。
以上のことから、縦芯2aに固定された2つの側端部1aの境界に形成される隙間を外部から視認した場合に、隙間の奥行き方向に見える2つの先端1a−1の外観が、2つの側端部1aの外観と統一される。そのため、ドア10の側端部の外観が良くなる。
なお、前記のように第3長辺と第4長辺とが略重なっていることは、必須ではない。2つの側端部1aが縦芯2aに固定された状態において、ドア10の側端部周辺の外観を損なうことなく、かつ、2つの側端部1aの縦芯2aに対する固定状態が安定するのであれば、第1長辺と第2長辺とがある程度離間していてもよい。
また、2つの側端部1aのそれぞれに第3溝3cを形成することは必須ではない。一方の側端部1aにのみ第3溝3cを形成してもよいし、2つの側端部1aともに第3溝3cを形成しなくてもよい。言い換えれば、一方の側端部1aの先端1a−1のみ折り曲げてもよいし、2つの側端部1aともに先端1a−1を折り曲げなくてもよい。
2つの側端部1aともに第3溝3cを形成しない場合、2つの側端部1aの横方向の長さは、2つの側端部1aの折り曲げおよび固定が完了した状態において、外部から縦芯2aの外側面2a−1を視認することができない程度の長さになっていればよい。
(縦芯の外側面および第4溝)
図2の(a)および(c)に示すように、縦芯2aの外側面2a−1は、凹凸が除去(後述の第4溝3dを除く)された略平面形状となっている。外側面2a−1が前記のように略平面形状に加工されることにより、芯組み2の横方向の幅が、ドア10の製造者等が所望する所定の第1長さ(所定の長さ)となる。
また、縦芯2aの外側面2a−1は、2つの第1溝3aの第1側面3a−1よりも、ドア10の中央側に形成されている。言い換えれば、第1側面3a−1は、外側面2a−1よりも側端部1aの先端1a−1側に形成されている。
具体的には、第1側面3a−1と外側面2a−1とは、2つの側端部1aの折り曲げが完了した状態において、2つの側端部1aの裏面1bおよび先端面1a−2が、外側面2a−1に当接する程度に横方向に離間している(図2の(c)参照)。
縦芯2aの外側面2a−1における凹凸の除去の程度は、2つの側端部1aが縦芯2aに固定された状態において、ドア10の側端部周辺の外観を損なうことなく、かつ、2つの側端部1aの縦芯2aに対する固定状態が安定する程度に除去されていればよい。
図2の(a)に示すように、縦芯2aにおける外側面2a−1側の側端部(端部)2a−2には、縦芯2aの延伸方向に沿って延伸する第4溝3dが形成されている。第4溝3dは、余分な糊を溜めておくための溝である。第4溝3dは、平面視で、側端部2a−2の略中央に形成されており、横方向の断面が略長方形状となっている。
なお、第4溝3dの形成位置・大きさ・横方向の断面形状は任意に変更してもよい。第4溝3dの大きさについては、例えば、2つの側端部1aを縦芯2aに固定するのに使用する糊の量に応じて変更する。
<面材の側端部を縦芯に固定した後の構造>
図2の(c)に示すように、2枚の面材1の側端部1aが折り曲げられ、縦芯2aに固定された状態では、2つの側端部1aの裏面1bおよび先端面1a−2が、縦芯2aの外側面2a−1に当接する。
ここで、2つの側端部1aが縦芯2aに固定された状態では、2つの側端部1aにおける断面略台形状の部位について、該部位の裏面1b側の部分1a−3が、第1溝3aの第1側面3a−1の配置位置からドア10の中央側に突出する。以下、前記の部分1a−3を「突出部分1a−3」と称する。このような突出部分1a−3が生じるのは、第1溝3aおよび第2溝3bの横方向の断面形状、ならびに、第1溝3aと第2溝3bとが隣接していることに起因する。
しかしながら、第1側面3a−1と外側面2a−1とは、2つの側端部1aが縦芯2aに固定された状態において、2つの側端部1aの裏面1bおよび先端面1a−2が外側面2a−1に当接する程度に横方向に離間している。言い換えれば、外側面2a−1の外側には、2つの側端部1aが縦芯2aに固定された状態において、前記の突出部分1a−3が収納され、かつ、2つの側端部1aの裏面1bおよび先端面1a−2が外側面2a−1に当接するような空間が形成されている。したがって、2つの側端部1aが縦芯2aに固定された状態において、ドア10の側端部周辺の外観が良好となり、かつ、2つの側端部1aの縦芯2aに対する固定状態が安定する。
また、2つの側端部1aが縦芯2aに固定された状態では、縦芯2aに固定された2つの側端部1aの境界に隙間が形成される。この隙間は、互いに対向する2つの先端1a−1の表面が隣接していることから、図2の(c)に示すように、かなり狭い隙間となっている。具体的には、前記の隙間は、外部から該隙間の奥行き方向を視認した場合に、外側面2a−1の外観を把握できない程度に狭くなっている。そのため、ドア10の側端部の外観が良くなる。
ここで、互いに対向する2つの先端1a−1が離間し、該2つの先端1a−1の間に隙間が生じる際、2つの先端1a−1が溝3cに対して開き気味に位置する。そのため、外部から外側面2a−1に向かうにつれて前記の隙間が狭くなっていき、外側面2a−1付近では前記の隙間が閉じて外側面2a−1がさらに視認されにくくなる。このことから、第4溝3dの横幅を先端面1a−2の位置よりも大きく取ることもあり、あるいは、先端1a−1を第2折り曲げ工程まで接着しないこともある。
さらに、2つの側端部1aが縦芯2aに固定された状態では、図2の(c)に示すように、面材1の本体、第1溝3aの第2側面3a−2、突出部分1a−3、および外側面2a−1で取り囲まれた空間3eが2つ形成される。
2つの空間3eが形成される箇所付近は、バリの発生および糊のはみ出しなどで形状が安定しない。しかしながら、2つの空間3eが形成されることにより、バリおよび糊のはみ出し分などを該2つの空間3eに溜めておくことができる。
また、2つの空間3eが形成されていることにより、第4溝3dのみが形成されている場合に比べて余分な糊を溜めておくための空間をより多く確保することができる。したがって、2つの側端部1aを縦芯2aに対してより強固に固定すべく、外側面2a−1に糊を多めに塗布した場合でも、2つの側端部1aを縦芯2aに固定したときに、糊が側端部1aの表面等に滲み出てくるのを防止することができる。
さらに、2つの側端部1aの折り曲げが完了するまでの過程で、第1溝3aおよび第2溝3bに溜まっていた余分な糊が第1溝3aおよび第2溝3bから流れ出して2つの空間3eに溜まる。このことによっても、糊が側端部1aの表面等に滲み出てくるのを防止することができる。
〔ドアの製造方法〕
ドア10は、例えば、図3の(a)〜(k)の各工程を踏むことによって製造することができる。なお、図3に示す製造方法は、ドア10における左側の側端部の加工を例に挙げて記載しているが、右側の側端部についても同様に、同時あるいは個別に加工する。また、図3に示す製造方法は、ドア10以外のフラッシュ構造体にも適用することができる。
<固定工程>
まず、図3の(a)に示すように、面材1の側端部1aを縦芯2aよりも外側に配置するようにして、2枚の面材1を芯組み2の表裏両面に固定する(固定工程)。具体的には、予め2枚の面材1および芯組み2を温めておき、ロールスプレッダ(不図示)を用いて芯組み2に糊を塗布する。なお、ロールスプレッダ以外の塗布装置を用いて糊を塗布してもよい。また、面材1に糊を塗布してもよいし、面材1および芯組み2の両方に糊を塗布してもよい。
次に、一方の面材1に芯組み2を載置した後、他方の面材1を芯組み2に載置する。そして、プレス機(不図示)を用いて、2枚の面材1と芯組み2とで構成される構造体を上下方向から加圧し、しばらく接着養生する。
固定工程の段階では、2枚の面材1の両方について、第1〜第3溝3a〜3cを形成しておらず、側端部1aの先端面1a−2も加工していない。したがって、2枚の面材1の芯組み2に対する位置決め・固定を精度高く行う必要がなく、簡単な作業かつ短時間で2枚の面材1を芯組み2に固定することができる。
<外側面加工工程および縦芯溝形成工程>
固定工程の後、図3の(b)に示すように、ダブルテノーナ20を用いて縦芯2aの外側面2a−1にある凹凸を除去し、外側面2a−1を略平面形状とする(外側面加工工程)。この外側面加工工程において、芯組み2の横方向の幅が、ドア10の製造者等が所望する所定の第1長さになるように、縦芯2aの横方向の幅を調整する。
本実施例では、1回の外側面加工工程で2本の縦芯2aの外側面2a−1を同時に加工している。ただし、例えばテノーナ(不図示)を用いて、1回の外側面加工工程で1本の縦芯2aの外側面2a−1を加工してもよい。
ダブルテノーナ20を用いて凹凸を除去する際、図3の(b)に示すように、外側面2a−1における面材1の近傍の領域については凹凸を除去しない。このようにすることで、ダブルテノーナ20が2つの側端部1aの裏面1bに接触して該裏面1bが破損することを防止することができる。
この加工により、芯組み2の横幅(横方向の長さ)の寸法精度が高まり、ひいてはドア10の横幅の寸法精度が高まる。具体的には、芯組み2に使用する木質材料の大きさ・曲がりなどによって生じるドア10の横幅の寸法誤差(cm〜mm単位の誤差)が、加工装置による加工によって生じる加工誤差(mm未満)にまで高まる。
前記のように固定工程の後に外側面加工工程を行うことから、ダブルテノーナ20の押圧力・切削力が、面材1を芯組み2に固定した状態で縦芯2aの横幅方向に加わる。したがって、加工時に縦芯2aが変形しにくくなり、芯組み2、特に縦芯2aの意図しない撓みを抑制することができる。
外側面2a−1を略平面形状に加工した後、丸鋸(不図示)を用いて、縦芯2aの側端部2a−2に第4溝3dを形成する(縦芯溝形成工程)。縦芯溝形成工程は、外側面加工工程の直後に行う必要は必ずしもなく、外側面加工工程前後のいずれかの時点で行えばよい。さらに言えば、縦芯溝形成工程は固定工程の前に行ってもよい。つまり、2枚の面材1を芯組み2に固定する前に、予め縦芯2aの側端部2a−2に第4溝3dを形成しておいてもよい。
また、丸鋸を用いて第4溝3dを形成することも必須ではない。例えば、外側面2a−1の凹凸を除去するための加工装置の切削刃の一部に尖りを設け、この尖りによって凹凸を除去すると同時に第4溝3dを形成してもよい。
<先端面加工工程>
外側面加工工程の後、図3の(c)に示すように、2つの側端部1aについて、横方向の長さが所定の第2長さになるように、2つの側端部1aの先端面1a−2を加工する(先端面加工工程)。2つの先端面1a−2の加工は縦軸加工機30を用いて行う。
具体的には、縦芯2aの凹凸が除去された外側面2a−1の配置位置を基準として、該配置位置からの側端部1aの横方向の長さが、一方の側端部1aと他方の側端部1aとで略同一となるように、2つの先端面1a−2を加工する。なお、2つの先端面1a−2の加工は、縦軸加工機30以外の加工装置を用いて行ってもよい。
前記の所定の第2長さは、2つの先端1a−1および2つの前記端部の折り曲げおよび固定が完了した状態において、外部から外側面2a−1を視認することができない程度の長さとなる。具体的には、前記の所定の第2長さは、ドア10の規定の厚さによって決まる。ドア10の規定の厚さは、芯組み2の厚さに2枚分の面材1の厚さを加えた値となる。
このようなドア10の規定の厚さに基づけば、前記の所定の第2長さは、面材1の厚さ(先端1a−1の折り曲げ分を含む)と、芯組み2の厚さに1/2を乗じた値と、ドア10の角の面取り長とを加えた値となる。なお、芯組み2の厚さには誤差があるものの、この誤差は、折り曲げが完了した状態における2つの側端部1aにおける面取りの角度によって吸収できる可能性がある。
<先端溝形成工程および第1折り曲げ工程>
先端面加工工程の後、図3の(d)および(e)に示すように、2つの側端部1aのそれぞれについて、先端1a−1付近に第3溝3cを形成する(先端溝形成工程)。図3の(d)に示すように一方の側端部1aを加工した後、図3の(e)に示すように他方の側端部1aを加工する。
具体的には、略45°傾斜させた状態の丸鋸40の刃先を、先端1a−1付近の裏面1bに当てて、2枚の面材1が芯組み2の表裏両面に固定された構造体を送りながら(移動させながら)加工する。丸鋸40は、外径の大きな刃を有しており、上下水平倣い加工機(不図示)に備えられている。なお、これら以外の加工装置を用いて第3溝3cを形成してもよい。例えば、第3溝3cは、先端面が平面形状で、かつドリル状のビットで加工することもできる。
先端溝形成工程の後、図3の(f)に示すように、2つの側端部1aのそれぞれについて、先端1a−1を外側面2a−1に向けて(側端部1aの折り曲げ方向と同じ方向に)折り曲げる(第1折り曲げ工程)。
このように、後述する奥溝形成工程の前に先端溝形成工程および第1折り曲げ工程などの先端1a−1の加工を行うことにより、丸鋸40で第3溝3cを形成している最中に側端部1aがあまり撓まない状態で先端1a−1の加工を終えることができる。そのため、第3溝3cの形成を容易に行うことができる。ここで、「側端部1aがあまり撓まない状態」とは、第1溝3aおよび第2溝3bが形成されることによって側端部1aの腰が弱くなってしまう前の、側端部1aの状態を指す。
さらに、このようにしてこの時点で先端1a−1を折り曲げることにより、先端1a−1を折り曲げない場合に比べて側端部1aの横方向の長さが短くなる。したがって、後述の奥溝形成工程において、2つの側端部1aと縦芯2aとで取り囲まれた空間に丸鋸50(詳細は後述)を傾けて挿入する際に、丸鋸50の刃が先端1a−1を折り曲げた後の側端部1aの先端に当たりにくくなる。そのため、奥溝形成工程時における側端部1aの先端付近の破損を低減することができる。
<奥溝形成工程>
第1折り曲げ工程の後、図3の(g)および(h)に示すように、2つの側端部1aのそれぞれについて、側端部1aにおける面材1の本体との連結箇所付近に第1溝3aおよび第2溝3bを形成する(奥溝形成工程)。図3の(g)に示すように一方の側端部1aを加工した後、図3の(h)に示すように他方の側端部1aを加工する。
具体的には、丸鋸40と同様に大きな外径の刃を有し、かつ、第1溝3aおよび第2溝3bを所望の形状・大きさ・位置に加工できるように刃先51の角度等が設計された丸鋸50を用いて加工する。丸鋸50を略45°傾斜させること、および2枚の面材1が芯組み2の表裏両面に固定された構造体を送りながら加工することについては、先端溝形成工程と同様である。
奥溝形成工程では、第1溝3aおよび第2溝3bについて、第1側面3a−1・3b−1と第2側面3a−2・3b−2とのなす角度を45°とし、それらの角度の合計値が90°となるように加工する。
図4に示すように、丸鋸50の刃先51は、第1溝3aの断面形状に対応した鋭角の第1刃先51a、第2溝3bの断面形状に対応した鋭角の第2刃先51b、および刃角90°の第3刃先51cを備えている。丸鋸50を略45°傾けた状態で第1刃先51aおよび第2刃先51bを前記の連結箇所付近に当てた場合に、第1溝3aおよび第2溝3bが所望の形状・大きさとなるように、第1刃先51aおよび第2刃先51bの角度等が設計されている。
第3刃先51cの角度は90°である。そして、丸鋸50を略45°傾けた状態で第3刃先51cを前記の連結箇所付近および縦芯2aの外側面2a−1に当てた場合に、縦芯2aの側端部2a−2における削り残りの部分が除去されるように、第3刃先51cの角度等が設計されている。また、丸鋸50を略45°傾けた状態で第3刃先51cを前記の連結箇所付近および縦芯2aの外側面2a−1に当てた場合に、第1溝3aおよび第2溝3bが所望の位置に形成されるように、第3刃先51cの角度等が設計されている。
このような刃先51にすれば、上述のように丸鋸50の刃の外径を大きくすることができる。したがって、第1溝3aおよび第2溝3bの形成時における、2枚の面材1が芯組み2の表裏両面に固定された構造体の送材スピードを上げることができ、ドア10の生産効率を向上させることができる。
また、奥溝形成工程では、第1溝3aおよび第2溝3bについて、第1側面3a−1・3b−1と第2側面3a−2・3b−2とのなす角度を45°よりも若干大きくとり、それらの角度の合計値が90°よりも大きくなるように加工することもできる。この加工角度によって、2つの側端部1aを折り曲げた際に、厚み方向に移動する自由度を作ることができる。
また、丸鋸50を用いれば、第3刃先51cによって、外側面加工工程の終了時点で削り残った縦芯2aの側端部2a−2の一部分を、第1溝3aおよび第2溝3bの形成と同時に削り取ることができる。
<糊吹き付け工程および第2折り曲げ工程>
奥溝形成工程の後、図3の(i)に示すように、糊ノズル60から2つの側端部1aの裏面1bから芯組み2(具体的には縦芯2a)の外側面2a−1にかけて糊を噴射し、該裏面1bなどに糊を塗布する(糊吹き付け工程)。糊ノズル60は、糊をスプレーするための噴き出しノズルである。
糊吹き付け工程の後、図3の(j)に示すように、2つの側端部1aを縦芯2aの外側面2a−1に向けて折り曲げる(第2折り曲げ工程)。次に、2つの側端部1aの折り曲げが完了した状態において、ローラープレス(不図示)で2つの側端部1aを押圧して、2つの側端部1aと縦芯2aとを密着させる。また、2つの側端部1aを押圧する際、併せてドア10の面取り部分もローラープレスで押圧する。なお、これらの押圧はローラープレス以外の加圧装置で行ってもよい。
2つの側端部1aの折り曲げが完了した状態において、2つの側端部1aの裏面1bおよび先端面1a−2が外側面2a−1に当接する。そのため、2つの側端部1aをローラープレスで押圧しても、2つの側端部1aがドア10の中央に向けて押し込まれたりすることがなく、2つの側端部1aと縦芯2aとを密着固定させることができる。これにより、2つの側端部1aの合わせ目に凹みや突出などが起こらず、縦全体に渡って均一な表面合わせを実現することができる。
第1側面3a−1・3b−1と第2側面3a−2・3b−2とのなす角度の合計値が90°よりも大きく加工した場合、第2折り曲げ工程を行った後、第1側面3a−1・3b−1と第2側面3a−2・3b−2との間には若干の隙間が形成される。ローラープレスで2つの側端部1aを押圧する際には、ローラープレスによる押圧力の面取り部分への加え方を調整して前記の隙間による位置の自由度を利用することで、先に先端間面加工工程で述べた、芯組み2の縦芯2aの厚み誤差に対応することができる。
つまり、縦芯2aの厚みに誤差があってもローラープレスによる押圧の際に前記の隙間を利用することで、2つの側端部1aと縦芯2aとが密着固定されると、互いに対向・隣接する2つの先端面1a−2の間に、縦芯2aの外側面2a−1を視認することができない程度の隙間しか形成されなくなる。
なお、2つの先端面1a−2の間に縦芯2aの外側面2a−1を視認することができない程度の隙間を形成するためには、奥溝形成工程にて、第1側面3a−1・3b−1と第2側面3a−2・3b−2とが平面で連結されるように加工してもよい。言い換えれば、第1溝3aおよび第2溝3bを面材1と直交する横方向の面で切断した場合の断面形状が略台形形状になるように加工してもよい。この場合、前記の平面における短手方向の辺の長さは、第1側面3a−1・3b−1および第2側面3a−2・3b−2における短手方向の辺の長さよりもかなり短くてよい。
以上の各工程を踏むことにより、図3の(k)に示すように、ドア10における縦方向の片側部分の加工が終了する。前記の片側部分の加工が終了すると、ドア10における縦方向の中心軸を回転中心としてドア10を180°反転させて、前記の片側部分と同じようにドア10における縦方向の逆側部分の加工を行う。
もちろん、前記の外側面加工工程から第2折り曲げ工程までの各工程において、それぞれの加工機にドア10を送る際に、例えばテノーナをダブルテノーナとするように、それぞれの加工機をドア10の両側に配置してもよい。このようにして加工することにより、一度にドア10の両方の側端部を加工することができ、生産性をより向上させることができる。
(変形例)
本発明の一実施例に係るドア10には、複数のバリエーションが想定される。例えば、縦芯2aの側端部2a−2における幅方向の中央に第4溝3dを形成しなくてもよい。図5に示すように、側端部2a−2における幅方向の両端に第4溝3fが形成されたドア100が、ドア10のバリエーションとして想定される。
側端部2a−2における幅方向の両端付近は、上述したようにバリの発生および糊のはみ出しなどで形状が安定しない。しかしながら、2つの空間3eに加えて2つの第4溝3fが形成されることにより、バリおよび糊のはみ出し分などをより確実に溜めておくことができる。なお、第4溝3fは、側端部2a−2における幅方向の一端にのみ形成されていてもよい。
また、本発明の一実施例に係るドア10の製造方法についても、複数のバリエーションが想定される。例えば、図4に示す丸鋸50の第3刃先51cの断面形状・大きさを第4溝3fの断面形状・大きさと略同一にすることにより、奥溝形成工程にて第1溝3aおよび第2溝3bと同時に形成する方法が、前記の製造方法のバリエーションとして想定される。
この製造方法のバリエーションでは、バリおよび糊のはみ出し分などを溜めておくために、図2の(c)に示すような2つの空間3eを形成する必要がなくなる。そのため、奥溝形成工程において、例えば図6の(b)に示すように、第1溝3aの第1側面3a−1が外側面加工工程を経た外側面2a−1と略面一になるように、第1溝3aを形成することができる。
ここで、第1溝3aの第1側面3a−1と外側面加工工程を経た外側面2a−1とを略面一にするためには、2つの側端部1aの折り曲げが完了した状態において、2つの側端部1aの突出部分1a−3が図2の(c)に示すように第1溝3aの第1側面3a−1よりも縦芯2a側に配置されるのを回避する必要がある。そのためには、2つの側端部1aの折り曲げが完了した状態において、2つの側端部1aの裏面1b−1が図6の(b)に示すように第1溝3aの第2側面3a−2と略面一になるようにする必要がある。
そこで、奥溝形成工程において、図6の(a)および(b)に示すように、第1溝3aと第2溝3bとを若干離間させて形成する。第1溝3aと第2溝3bとを若干離間させた場合、第1溝3aと第2溝3bとの間に図6の(a)に示すような側端部1aの裏面1b−2が残る。
第1溝3aと第2溝3bとを若干離間させて形成するためには、図4に示す丸鋸40について、第1刃先51aと第2刃先51bとの間に形成された空間の断面形状を、第1溝3aと第2溝3bとの間に形成された部位の断面形状と略同一の、台形形状にする必要がある。
このように、刃先51の形状・大きさを適宜変更した丸鋸40を用いて、奥溝形成工程にて第4溝3fを第1溝3aおよび第2溝3bと同時に形成することにより、加工工程の数および加工の手間を減らすことができる。そのため、生産性をより向上させることができる。
さらに、第1溝3aの第1側面3a−1よりも縦芯2aの外側面2a−1が外側に配置される構造においても、第4溝3fを利用して側端部1aの裏面1b−2の突出する部分を収容することで、実現することができる。
この製造方法のバリエーションによれば、奥溝形成工程において、第1溝3aの第1側面3a−1を、縦芯2aの外側面2a−1よりも側端部1aの先端1a−1側に形成する必要はない。このことから、本発明の一態様に係る奥溝形成工程は、第1溝3aの第1側面3a−1を形成する際、側端部1aの折り曲げが完了した状態において側端部1aの裏面が縦芯2aの外側面2a−1に当接するように、第1溝3aの第1側面3a−1の外側面2a−1に対する相対的位置を規定するような工程であればよい。
また例えば、本発明の一実施例に係るドア10について、折り曲げ可能な面材1の側端部1aを、2枚の面材1のそれぞれに設ける必要はない。図7に示すように、折り曲げ可能な側端部1a−4が一方の面材1にのみ設けられたドア300も、ドア10のバリエーションとして想定される。
この場合、1つの側端部1a−4が芯組み2における縦芯2aに固定された状態において、1つの側端部1a−4が、縦芯2aの外側面2a−1、および他方の面材1の先端面1a−5を覆うような構造となる。また、縦芯2aの外側面2a−1と、他方の面材1における側端部1aの先端面1a−2とは、略面一となる。
ドア200を製造する場合は、1つの側端部1aを折り曲げ加工する際に、例えばインレイソフトフォーム加工(面材1を芯組み2に巻き付けつつ、面材1と芯組み2とを貼り合わせる)で折り曲げる。なお、面材1がメラニン化粧板などで、芯組み2が合板などの場合には、例えばポストフォーム加工で1つの側端部1aを折り曲げる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る製造方法は、フラッシュ構造体(ドア10)の製造方法であって、面材(1)の端部(側端部1aおよび1a−4)を、芯組み(2)に含まれる縦芯(2a)よりも外側に配置するようにして、前記面材を前記芯組みに固定する固定工程と、前記固定工程の後、前記端部に、該端部を前記縦芯の外側面(2a−1)に向けて折り曲げるための第1溝(3a)および第2溝(3b)を形成する奥溝形成工程と、を含み、前記奥溝形成工程では、前記第1溝を前記第2溝よりも前記縦芯側に形成し、前記第1溝および前記第2溝のそれぞれについて、前記縦芯側の第1側面(3a−1、3b−1)における短手方向の辺の長さを、前記端部の先端側の第2側面(3a−2、3b−2)における短手方向の辺の長さよりも短くし、かつ、前記面材と直交する縦方向の面を基準として、前記第2側面を前記第1側面よりも前記端部の先端(1a−1)側に傾斜させる。
前記構成によれば、面材を芯組みに固定した後、第1溝と第2溝とを形成する。そのため、面材に第1・第2溝を形成した後、面材を芯組みに固定した場合に比べて、面材の芯組みに対する位置決め・固定を精度高く行う必要がなく、簡単な作業かつ短時間で面材を芯組みに固定することができる。
また、前記構成によれば、第1・第2溝を形成するための溝突き加工用工具等の刃物を、面材と直交する縦方向の面を基準として、面材の端部の先端側に傾斜させつつ面材の加工部位に当てることができる。そのため、例えば、芯組みの表裏両面に面材を固定した場合においても、2枚の端部の間に形成される空間に、刃物を前記のように傾斜させつつ挿入することができる。以上より、芯組みに固定される面材の枚数が1枚の場合でも2枚の場合でも、刃物の外径が大きな溝突き加工用工具等を用いることができ、第1・第2溝形成時における面材の送材スピードを上げてフラッシュ構造体の生産効率を向上させることができる。
本発明の態様2に係る製造方法は、前記態様1において、前記固定工程と奥溝形成工程との間で行う、前記芯組みの横方向の幅が所定の第1長さになるように前記外側面を加工する外側面加工工程をさらに含み、前記奥溝形成工程では、前記第1溝の前記第1側面を形成する際、前記端部の折り曲げが完了した状態において前記端部の裏面(1b)が前記外側面に当接するように、前記第1溝の前記第1側面(3a−1)の前記外側面に対する相対的位置を規定してもよい。
前記構成によれば、面材を芯組みに固定した後、縦芯の外側面を加工する。そのため、前記外側面の加工時に前記外側面と略直交する方向の力が縦芯に加わっても、芯組みが面材に固定されていることから、芯組みが面材に固定されていない場合に比べて芯組み、特に縦芯が撓みにくくなる。以上より、面材を芯組みに固定する前に前記外側面を加工する場合に比べて、芯組み、特に縦芯の意図しない撓みを抑制することができる。
第1・第2溝の側端部における配置位置によっては、端部の折り曲げが完了した状態において、端部の裏面が第1溝の第1側面よりも縦芯側に配置されてしまったり、逆に、端部の裏面と前記外側面との間に空間が生じてしまったりする。このような現象が生じると、縦芯に対する端部の固定が不安定な状態になってしまう。
その点前記構成によれば、奥溝形成工程では、第1溝の第1側面を形成する際、端部の折り曲げが完了した状態において端部の裏面が縦芯の外側面に当接するように、第1溝の第1側面の外側面に対する相対的位置を規定する。そのため、端部の折り曲げが完了した状態における端部の位置精度を向上させることができるとともに、端部の固定状態を安定させることができる。
本発明の態様3に係る製造方法は、前記態様2において、前記奥溝形成工程では、前記端部の折り曲げが完了した状態において前記端部の裏面が前記外側面に当接するように、前記第1溝の前記第1側面を前記外側面よりも前記端部の先端側に形成してもよい。
第1・第2溝のそれぞれについて、第1側面における短手方向の辺の長さを第2側面における短手方向の辺の長さよりも短くし、かつ、面材と直交する面を基準として、第2側面を第1側面よりも前記端部の先端側に傾斜させた場合、端部の折り曲げが完了した状態において、端部の裏面は第1溝の第1側面よりも縦芯側に配置される。そのため、端部を折り曲げる途中の段階で端部の裏面が縦芯の外側面に当接してしまわないように、第1溝の第1側面を前記外側面よりも端部の先端側に形成しておくのが好ましい。
一方で、第1溝の第1側面の配置位置と前記外側面の配置位置とがあまりにも離れてしまうと、端部の折り曲げが完了した状態において、端部の裏面と前記外側面との間に空間が生じ、端部が不安定な固定状態となってしまう。
その点前記構成によれば、奥溝形成工程では、端部を折り曲げたときに端部の裏面が前記外側面に当接するように、第1溝の第1側面を前記外側面よりも端部の先端側に形成する。そのため、端部の折り曲げが完了した状態における端部の位置精度を向上させることができるとともに、端部の固定状態を安定させることができる。
本発明の態様4に係る製造方法は、前記態様1から3のいずれかにおいて、前記固定工程の後、前記縦芯における前記外側面側の端部(側端部2a−2)に、前記縦芯の延伸方向に沿って延伸する第4溝(3d)を形成する縦芯溝形成工程をさらに含んでもよい。
前記構成によれば、面材の端部を折り曲げて前記端部の裏面と縦芯の外側面とを接着固定するための接着剤等について、前記端部を折り曲げたときに余分な前記接着剤等を第4溝に溜めることができる。そのため、前記端部を折り曲げたときに余分な前記接着剤等が前記端部の表面等に滲み出てきて、フラッシュ構造体の端部の外観が悪化するのを防止することができる。
本発明の態様5に係る製造方法は、前記態様1から4のいずれかにおいて、前記固定工程では、前記芯組みの表面に固定する前記面材の前記端部、および前記芯組みの裏面に固定する前記面材の前記端部を、前記縦芯よりも外側に配置し、前記固定工程と奥溝形成工程との間で行う、前記端部の横方向の長さが所定の第2長さになるように前記端部の先端面(1a−2)を加工する先端面加工工程をさらに含み、前記先端面加工工程では、前記所定の第2長さを、2つの前記端部の折り曲げが完了した状態において、外部から前記外側面を視認することができない程度の長さとしてもよい。
前記構成によれば、2枚の面材の端部の折り曲げが完了した状態において、外部から縦芯の外側面を視認することができない。そのため、フラッシュ構造体の端部の外観を向上させることができる。前記端部の先端面を加工することから、また、面材を芯組みに固定した後であっても、縦芯の厚み誤差および前記端部の横方向の寸法誤差を解消することができる。そのため、寸法精度をあまり気にすることなく面材および縦芯を所定の形状および大きさに加工することができることから、これらの加工に熟練を要しなくなる。
本発明の態様6に係る製造方法は、前記態様1から4のいずれかにおいて、前記固定工程では、前記芯組みの表面に固定する前記面材の前記端部、および前記芯組みの裏面に固定する前記面材の前記端部を、前記縦芯よりも外側に配置し、前記固定工程と奥溝形成工程との間で行う、前記端部の横方向の長さが所定の第2長さになるように前記端部の先端面を加工する先端面加工工程と、前記先端面加工工程と奥溝形成工程との間で行う、2つの前記端部の先端(1a−1)を、前記端部の折り曲げ方向と同じ方向に折り曲げるための第3溝(3c)を形成する先端溝形成工程と、をさらに含み、前記先端面加工工程では、前記所定の第2長さを、2つの前記先端および2つの前記端部の折り曲げが完了した状態において、外部から前記外側面を視認することができない程度の長さとしてもよい。
前記構成によれば、2つの端部およびこれらの先端の折り曲げが完了した状態において、外部から縦芯の外側面を視認することができない。さらに、折り曲げられた2つの端部の境界に形成される隙間を外部から視認した場合に、隙間の奥行き方向に見える2つの先端の外観が、2つの端部の外観と統一される。そのため、フラッシュ構造体の端部の外観をより向上させることができる。
仮に先端溝形成工程を奥溝形成工程よりも後に行った場合、溝突き加工用工具等で第3溝を形成している最中に面材の端部が第1・第2溝の形成箇所付近で大きく撓んでしまい、第3溝を形成するのが困難になってしまう。その点前記構成によれば、先端溝形成工程を奥溝形成工程よりも前に行うことから、溝突き加工用工具等で第3溝を形成している最中に前記端部があまり撓まない。そのため、第3溝を所望の位置に形成することが容易にできるようになる。
本発明の態様7に係るフラッシュ構造体は、縦芯(2a)を含む芯組み(2)と、前記芯組みに固定される面材(1)と、を備えたフラッシュ構造体(ドア10)であって、前記面材における前記縦芯よりも外側に配置された端部(側端部1a)には、該端部を前記縦芯の外側面(2a−1)に向けて折り曲げるための第1溝(3a)および第2溝(3b)が形成されており、前記第1溝は、前記第2溝よりも前記縦芯側に形成されており、前記第1溝および前記第2溝のそれぞれについて、前記縦芯側の第1側面(3a−1、3b−1)における短手方向の辺の長さが、前記端部の先端側の第2側面(3a−2、3b−2)における短手方向の辺の長さよりも短くなっており、かつ、前記面材と直交する縦方向の面を基準として、前記第2側面が前記第1側面よりも前記端部の先端側に傾斜しており、前記外側面は、前記芯組みの横方向の幅が所定の長さになるように加工されており、前記端部の折り曲げが完了した状態において、前記端部の裏面(1b)と前記外側面とが当接している。前記構成によれば、本発明の態様1および2に係る製造方法と同様の効果を奏する。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 面材
1a、1a−4 側端部(面材の端部)
1a−1 先端
1a−2 先端面
1b、1b−1、1b−2 裏面(端部の裏面)
2 芯組み
2a 縦芯
2a−1 外側面
2a−2 側端部(縦芯における外側面側の端部)
3a 第1溝
3a−1、3b−1 第1側面
3a−2、3b−2 第2側面
3b 第2溝
3c 第3溝
3d、3f 第4溝
10、100、200、300 ドア(フラッシュ構造体)

Claims (7)

  1. フラッシュ構造体の製造方法であって、
    面材の端部を、芯組みに含まれる縦芯よりも外側に配置するようにして、前記面材を前記芯組みに固定する固定工程と、
    前記固定工程の後、前記端部に、該端部を前記縦芯の外側面に向けて折り曲げるための第1溝および第2溝を形成する奥溝形成工程と、を含み、
    前記奥溝形成工程では、
    前記第1溝を前記第2溝よりも前記縦芯側に形成し、
    前記第1溝および前記第2溝のそれぞれについて、前記縦芯側の第1側面における短手方向の辺の長さを、前記端部の先端側の第2側面における短手方向の辺の長さよりも短くし、かつ、前記面材と直交する縦方向の面を基準として、前記第2側面を前記第1側面よりも前記端部の先端側に傾斜させる、製造方法。
  2. 前記固定工程と奥溝形成工程との間で行う、前記芯組みの横方向の幅が所定の第1長さになるように前記外側面を加工する外側面加工工程をさらに含み、
    前記奥溝形成工程では、前記第1溝の前記第1側面を形成する際、前記端部の折り曲げが完了した状態において前記端部の裏面が前記外側面に当接するように、前記第1溝の前記第1側面の前記外側面に対する相対的位置を規定する、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記奥溝形成工程では、前記端部の折り曲げが完了した状態において前記端部の裏面が前記外側面に当接するように、前記第1溝の前記第1側面を前記外側面よりも前記端部の先端側に形成する、請求項2に記載の製造方法。
  4. 前記固定工程の後、前記縦芯における前記外側面側の端部に、前記縦芯の延伸方向に沿って延伸する第4溝を形成する縦芯溝形成工程をさらに含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 前記固定工程では、前記芯組みの表面に固定する前記面材の前記端部、および前記芯組みの裏面に固定する前記面材の前記端部を、前記縦芯よりも外側に配置し、
    前記固定工程と奥溝形成工程との間で行う、前記端部の横方向の長さが所定の第2長さになるように前記端部の先端面を加工する先端面加工工程をさらに含み、
    前記先端面加工工程では、前記所定の第2長さを、2つの前記端部の折り曲げが完了した状態において、外部から前記外側面を視認することができない程度の長さとする、請求項1から4のいずれか1項に記載の製造方法。
  6. 前記固定工程では、前記芯組みの表面に固定する前記面材の前記端部、および前記芯組みの裏面に固定する前記面材の前記端部を、前記縦芯よりも外側に配置し、
    前記固定工程と奥溝形成工程との間で行う、前記端部の横方向の長さが所定の第2長さになるように前記端部の先端面を加工する先端面加工工程と、
    前記先端面加工工程と奥溝形成工程との間で行う、2つの前記端部の先端を、前記端部の折り曲げ方向と同じ方向に折り曲げるための第3溝を形成する先端溝形成工程と、をさらに含み、
    前記先端面加工工程では、前記所定の第2長さを、2つの前記先端および2つの前記端部の折り曲げが完了した状態において、外部から前記外側面を視認することができない程度の長さとする、請求項1から4のいずれか1項に記載の製造方法。
  7. 縦芯を含む芯組みと、前記芯組みに固定される面材と、を備えたフラッシュ構造体であって、
    前記面材における前記縦芯よりも外側に配置された端部には、該端部を前記縦芯の外側面に向けて折り曲げるための第1溝および第2溝が形成されており、
    前記第1溝は、前記第2溝よりも前記縦芯側に形成されており、
    前記第1溝および前記第2溝のそれぞれについて、前記縦芯側の第1側面における短手方向の辺の長さが、前記端部の先端側の第2側面における短手方向の辺の長さよりも短くなっており、かつ、前記面材と直交する縦方向の面を基準として、前記第2側面が前記第1側面よりも前記端部の先端側に傾斜しており、
    前記外側面は、前記芯組みの横方向の幅が所定の長さになるように加工されており、
    前記端部の折り曲げが完了した状態において、前記端部の裏面と前記外側面とが当接している、フラッシュ構造体。
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